JP2007063925A - Rc造柱・梁架構およびその構築方法 - Google Patents

Rc造柱・梁架構およびその構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の3階層分を一単位として、さらなる施工の合理化・省力化を達成することが可能なRC造柱・梁架構およびその構築方法を提供する。
【解決手段】1層の柱部と1つの柱梁仕口部とを1階層として、上方に向かって第1階層、第2階層および第3階層からなる3階層分を一単位として柱を構築するために、架構の高さ方向に交互に設けられる3層柱ユニット1および1層用外殻PCa柱部材2、並びに梁を構築するために、柱梁仕口部3a〜3cに接合されるPCa梁部材4a,4b,5を備え、これら3層柱ユニット1、1層用外殻PCa柱部材2およびPCa梁部材4a,4b,5が現場打ちコンクリートで一体化されるRC造柱・梁架構である。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の3階層分を一単位として、さらなる施工の合理化・省力化を達成することが可能なRC造柱・梁架構およびその構築方法に関する。
従来、施工効率の高い柱および梁の構築方法として、特許文献1および特許文献2が知られている。特許文献1は、各施工階毎の揚重回数が少なく、柱主筋と柱主筋との接続回数が少なく、現場で柱主筋に柱剪断補強筋を配筋する必要がなく、施工効率の高い柱の構築方法、並びに柱および梁の構築方法を提供することを目的とし、フルPC柱は、2階分の階高長さを有する第1柱主筋が埋設されるとともに、上部に1階分の柱剪断補強筋が束ねて仮止めされており、第2柱主筋に接続されて立設される。(N−1)階からの第3柱主筋のN階部分には、柱剪断補強筋が配筋されて柱型枠が形成される。ハーフPC梁は、一端側の梁主筋を第1柱主筋に挿入する一方、他端側の梁主筋を第3柱主筋に挿入して吊り降ろされ、フルPC柱と柱型枠との間に架設される。
その結果、フルPC柱のN階への揚重回数、第1柱主筋の接続回数を従来の半分にできる。また、柱剪断補強筋を第1柱主筋の上方に仮止めしておくことで、ハーフPC梁の架設と柱剪断補強筋の配筋を容易にできる。
特許文献2は、特許文献1と同様な目的を有し、先組柱主筋は、2階分の階高長さを有して上部に(1階分+パネルゾーン分)の柱剪断補強筋が束ねて仮止めされており、(N−2)階からの第2柱主筋に接続されて立設される。先組柱主筋のN階部分には第1柱型枠が形成される一方、(N−1)階からの第3柱主筋のN階部分には第2柱型枠が形成されて、コンクリートが打設される。ハーフPC梁は、一端側の梁主筋を先組柱主筋に挿入する一方、他端側の梁主筋を第3柱主筋に挿入して吊り降ろされて架設される。その結果、先組柱主筋のN階への揚重回数、先組柱主筋の接続回数を従来の半分にできる。また、柱剪断補強筋を先組柱主筋の上方に仮止めしておくことで、ハーフPC梁の架設と柱剪断補強筋の配筋を容易にできる。
特開2000−265545号公報 特開2000−265546号公報
ところで、上記背景術は、建物2階分の施工を基準として各種作業の省力化を実現できるものであるが、さらに多層階に対する施工作業を単位としてその施工の合理化、省力化を達成することが可能な柱・梁架構の構成およびその構築方法の案出が望まれていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、建物の3階層分を一単位として、さらなる施工の合理化・省力化を達成することが可能なRC造柱・梁架構およびその構築方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるRC造柱・梁架構は、1層の柱部と1つの柱梁仕口部とを1階層として、上方に向かって第1階層、第2階層および第3階層からなる3階層分を一単位として柱を構築するために、架構の高さ方向に交互に設けられる3層柱ユニットおよび1層用外殻PCa柱部材、並びに梁を構築するために、該柱梁仕口部に接合されるPCa梁部材を備え、これら3層柱ユニット、1層用外殻PCa柱部材およびPCa梁部材が現場打ちコンクリートで一体化されるRC造柱・梁架構であって、上記3層柱ユニットは、第1階層柱部と第2階層柱部との間に第1階層柱梁仕口部を備え、かつ該第1階層柱梁仕口部に、これを貫通して外方へ突出する貫通梁主筋が配筋され、柱建て込み位置に設けられる2層用外殻PCa柱部材と、該2層用外殻PCa柱部材に組み込まれ、柱建て込み位置の既設の柱主筋と接合されて当該2層用外殻PCa柱部材から上方へ1階層分以上突出される柱主筋とから構成され、上記1層用外殻PCa柱部材は、上記2層用外殻PCa柱部材上に形成される第2階層柱梁仕口部上に、当該第2階層柱梁仕口部から突出する上記柱主筋が挿通されつつ設けられて、第3階層柱部を形成し、上記PCa梁部材は、上記第1階層柱梁仕口部、上記第2階層柱梁仕口部および上記1層用外殻PCa柱部材上に形成される第3階層柱梁仕口部に接合されることを特徴とする。
前記PCa梁部材として、短尺PCa梁部材および長尺PCa梁部材を備え、上記短尺PCa梁部材は、前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋と接合される梁主筋を有し、前記長尺PCa梁部材は、前記第2および第3階層柱梁仕口部に配筋される梁主筋を有することを特徴とする。
本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法は、請求項1に記載のRC造柱・梁架構を構築する方法であって、前記3層柱ユニット、前記1層用外殻PCa柱部材および前記PCa梁部材を用い、上記3層柱ユニットを、その前記柱主筋を柱建て込み位置に突設される既設の柱主筋と接合して前記2層用外殻PCa柱部材から上方へ1階層分以上突出させた状態で、当該柱建て込み位置に建て込むステップと、上記3層柱ユニットの側方に上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋に接合するステップと、上記貫通梁主筋と上記梁主筋との接合部に現場打ちコンクリートを打設して、上記第1階層柱梁仕口部に上記PCa梁部材を接合するステップと、上記2層用外殻PCa柱部材内部に現場打ちコンクリートを打設するステップとを含む第1工程と、上記3層柱ユニットの上記2層用外殻PCa柱部材上に他の上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を第2階層柱梁仕口部位置に配筋するステップと、第2階層柱梁仕口部位置に現場打ちコンクリートを打設して、前記第2階層柱梁仕口部を構築しつつこれに他の上記PCa梁部材を接合するステップとを含む第2工程と、上記第2階層柱梁仕口部上に、これより突出する上記柱主筋を挿通しつつ上記1層用外殻PCa柱部材を建て込むステップと、上記1層用外殻PCa柱部材上にさらに他の上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を第3階層柱梁仕口部位置に配筋するステップと、上記1層用外殻PCa柱部材内部に現場打ちコンクリートを打設するステップと、第3階層柱梁仕口部位置に現場打ちコンクリートを打設して、前記第3階層柱梁仕口部を構築しつつこれにさらに他の上記PCa梁部材を接合し、上記柱主筋がその上方へ突設される当該第3階層柱梁仕口部を上記柱建て込み位置とするステップとを含む第3工程とを備え、これら第1工程から第3工程の手順を繰り返すことを特徴とする。
前記PCa梁部材は、前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋と接合される前記梁主筋を有する短尺PCa梁部材であり、前記他のPCa梁部材および前記さらに他のPCa梁部材は、前記第2および第3階層柱梁仕口部位置に配筋される前記梁主筋を有する長尺PCa梁部材であることを特徴とする。
前記3層柱ユニットの前記柱主筋は、前記2層用外殻PCa柱部材内にその高さ方向に沿って移動自在に設けられ、該3層柱ユニットの建て込みに際しては、前記柱建て込み位置に突設される前記既設の柱主筋との接合のために該2層用外殻PCa柱部材下方へ突出されることを特徴とする。
前記柱に沿って現場打ちされるコンクリートと、前記梁に沿って現場打ちされるコンクリートとを打ち分けることを特徴とする。
前記柱主筋には予め、当該柱主筋の長さ方向に沿って配筋される複数のフープ筋が適宜位置にまとめて保持されていることを特徴とする。
本発明にかかるRC造柱・梁架構およびその構築方法にあっては、建物の3階層分を一単位として、さらなる施工の合理化・省力化を達成することができる。
以下に、本発明にかかるRC造柱・梁架構およびその構築方法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかるRC造柱・梁架構は基本的には、図1から図4に示すように、1層の柱部と1つの柱梁仕口部とを1階層として、上方に向かって第1階層、第2階層および第3階層からなる3階層分を一単位として柱を構築するために、架構の高さ方向に交互に設けられる3層柱ユニット1および1層用外殻PCa柱部材2、並びに梁を構築するために、柱梁仕口部3a〜3cに接合されるPCa梁部材4a,4b,5を備え、これら3層柱ユニット1、1層用外殻PCa柱部材2およびPCa梁部材4a,4b,5が現場打ちコンクリートで一体化されるRC造柱・梁架構であって、3層柱ユニット1は、第1階層柱部6aと第2階層柱部6bとの間に第1階層柱梁仕口部3aを備え、かつ第1階層柱梁仕口部3aに、これを貫通して外方へ突出する貫通梁主筋7が配筋され、柱建て込み位置に設けられる2層用外殻PCa柱部材6と、2層用外殻PCa柱部材6に組み込まれ、柱建て込み位置の既設の柱主筋8と接合されて当該2層用外殻PCa柱部材6から上方へ1階層分以上突出される(図中、Pで示す)柱主筋9とから構成され、1層用外殻PCa柱部材2は、2層用外殻PCa柱部材6上に形成される第2階層柱梁仕口部3b上に、当該第2階層柱梁仕口部3bから突出する柱主筋9が挿通されつつ設けられて、第3階層柱部6cを形成し、PCa梁部材4a,4b,5は、第1階層柱梁仕口部3a、第2階層柱梁仕口部3bおよび1層用外殻PCa柱部材2上に形成される第3階層柱梁仕口部3cに接合されて構成される。
1階層は、1層の柱部と1つの柱梁仕口部とから構成される。1層の柱部の高さ寸法は、上下2つの柱梁仕口部3a〜3c間の高さ寸法となる。第1階層は、第1階層柱部6aと第1階層柱梁仕口部3aとで構成され、第2階層は、第2階層柱部6bと第2階層柱梁仕口部3bとで構成され、第3階層は、第3階層柱部6cと第3階層柱梁仕口部3cとで構成されて、これら第1階層から第3階層の3階層分が一単位として柱・梁架構の柱が構築される。また、各柱梁仕口部3a〜3cには、柱間に架設されるPCa梁部材4a,4b,5が接合され、これにより柱・梁架構の梁が構築される。
3層柱ユニット1は、2層用外殻PCa柱部材6と、柱主筋9とから構成される。2層用外殻PCa柱部材6は、遠心成形あるいは所定型枠へのコンクリート流し込み成形により中空筒体状に形成される。2層用外殻PCa柱部材6には、その肉厚部分にフープ筋10が、また必要に応じて、中子筋11が柱剪断補強筋として埋設されて配筋される。これらフープ筋10や中子筋11は、遠心成形に際して、予め遠心成形用型枠に配設され、当該遠心成形用型枠内に投入されて遠心力の作用を受けるコンクリートによって覆われて、2層用外殻PCa柱部材6に埋設される。流し込み成形の場合も同様である。
2層用外殻PCa柱部材6は、第1階層柱部6a、第1階層柱梁仕口部3aおよび第2階層柱部6bを備える高さ寸法で形成され、柱建て込み位置に設けられる。2層用外殻PCa柱部材6の第1階層柱梁仕口部3aは第1階層柱部6a等と一連に中空筒体状に形成され、その肉厚部分を貫通して複数の貫通孔12が形成される。これら貫通孔12にはそれぞれ、第1階層柱梁仕口部3aを貫通して外方へ突出される貫通梁主筋7が移動自在に配筋される。第1階層柱梁仕口部3aから外方へ突出された貫通梁主筋7の突出部分には、スターラップ筋13が配筋される。
柱主筋9は、3層の柱部6a〜6cと3階層の柱梁仕口部3a〜3cに亘る3階層分の高さ寸法Lを有する。柱主筋9は、2層用外殻PCa柱部材6内部の中央位置およびその内周面に沿わせて適宜に配筋される。これら柱主筋9は、柱建て込み位置への建て込み前のクレーンなどによる吊り上げ状態で、2層用外殻PCa柱部材6内にその高さ方向に沿って移動自在に設けられる。具体的には、吊り具として、2層用外殻PCa柱部材6を吊るための第1吊り具14と、柱主筋9を吊るための第2吊り具15とが用いられ、これら吊り具14,15の上下位置関係を調整することで2層用外殻PCa柱部材6と柱主筋9との位置関係を調節して、柱主筋9の下端部を2層用外殻PCa柱部材6から下方に鉄筋接合作業に必要な長さだけ突出させた状態で吊り込みが行われるようになっている。このように柱主筋9の下端部を突出させることで、柱建て込み位置に床面レベルより所定長さ突設された下階からの既設の柱主筋8との接合作業の利便性が図られる。
既設の柱主筋8と、3層柱ユニット1を構成する突出状態の柱主筋9との接合後、これら柱主筋8,9同士の接合部分を覆うようにして第1吊り具14が下降されて、2層用外殻PCa柱部材6が柱建て込み位置に建て込まれるようになっている。柱主筋9は3階層分の高さ寸法Lで形成されることから、既設の柱主筋8と接合することで、当該柱主筋9は、2層用外殻PCa柱部材6から上方へ、1つの柱梁接合部分の高さおよび1階層分の高さに、既設の柱主筋8の突設量を加えた高さPで突出される。柱主筋8,9同士の接合は、ガス圧接継ぎ手や溶接継ぎ手、重ね継ぎ手、ねじ継ぎ手、スリーブ継ぎ手など各種周知の継ぎ手を採用することができる。また、柱主筋9には予め、当該柱主筋9の長さ方向に沿って配筋される複数のフープ筋16、本実施形態にあっては、第2階層柱部6b上の第2階層柱梁仕口部3bに配筋されるフープ筋16が適宜位置にまとめて、番線などによって束ねて保持される。
以上の3層柱ユニット1は、その柱主筋9が施工階の柱建て込み位置に突設される既設の柱主筋8と接合された上で、2層用外殻PCa柱部材6が建て込まれることで、第1階層柱部6a、貫通梁主筋7を有する第1階層柱梁仕口部3a、並びに第2階層柱部6bを構成する。
1層用外殻PCa柱部材2は2層用外殻PCa柱部材6と同様に、遠心成形あるいは所定型枠へのコンクリート流し込み成形によって中空筒体状に形成される。1層用外殻PCa柱部材2にも、その肉厚部分にフープ筋が、また必要に応じて中子筋が柱剪断補強筋として埋設して配筋される。この1層用外殻PCa柱部材2は、1層分の高さ寸法(1階層から柱梁仕口部を除いた高さ寸法)で形成され、3層柱ユニット1の2層用外殻PCa柱部材6から突出する柱主筋9が挿通されつつ、当該2層用外殻PCa柱部材6上に形成される第2階層柱梁仕口部3b上に建て込まれて、第3階層柱部6cを構成する。
PCa梁部材4a,4b,5は、3層柱ユニット1および1層用外殻PCa柱部材2を架構の高さ方向に交互に設けることで、上方に向かって構築される第1階層、第2階層および第3階層それぞれの柱部上に形成される各階層の柱梁仕口部3a〜3cにそれぞれ接合される。PCa梁部材4a,4b,5としては、第1階層柱梁仕口部3aにその貫通梁主筋7を介して接合される短尺PCa梁部材4a,4bと、貫通梁主筋7が配筋されない第2階層柱梁仕口部3bおよび1層用外殻PCa柱部材2上に形成される第3階層柱梁仕口部3cに接合される長尺PCa梁部材5の2種類が用いられる。
長尺PCa梁部材5は、その両端部が柱部上端に設置される長さ寸法で形成され、長尺PCa梁部材5内に埋設される梁主筋17およびスターラップ筋のうち梁主筋17は、両端部から柱梁仕口部3b,3c内に達するように突出される。短尺PCa梁部材4a,4bは、これに埋設される梁主筋18およびスターラップ筋のうち、その一端部から突出される梁主筋18が貫通梁主筋7と接合される関係上、長尺PCa梁部材5よりも、これら梁主筋7,18同士の接合部分の長さ寸法を差し引いて短縮した長さ寸法で形成される。
図示するように、隣接する柱間で、3層柱ユニット1の建て込み階が同じ場合(中央の柱と左側の柱)には、第1階層柱梁仕口部3aが同じ高さ位置となるので、両端部で梁主筋7,18同士の接合部分の長さ寸法を差し引いた短尺PCa梁部材(以下、第1短尺PCa梁部材という)4aが用いられ、3層柱ユニット1の建て込み階が異なる場合(中央の柱と右側の柱)には、第1階層柱梁仕口部3aが異なる高さ位置となるので、一端部で梁主筋7,18同士の接合部分の長さ寸法を差し引いた短尺PCa梁部材(以下、第2短尺PCa梁部材という)4bが用いられる。後者の第2短尺PCa梁部材4bの他端部からは、梁主筋18は長尺PCa梁部材5と同様に、柱梁仕口部3b,3c内に達するように突出される。従って、短尺PCa梁部材4a,4bとしては、長さ寸法の異なる2つのタイプが使用される。
そして短尺PCa梁部材4a,4bは、梁主筋18の少なくとも一端が貫通梁主筋7と接合されて、第1階層柱梁仕口部3aに結合され、他端が他の第1階層柱梁仕口部4cの貫通梁主筋7と接合もしくは第2階層や第3階層柱梁仕口部3b,3c位置に配筋されて、これら柱梁仕口部3a〜3cと接合される。また長尺PCa梁部材5は、梁主筋17が第2階層や第3階層柱梁仕口部3b,3cに配筋されて、これら柱梁仕口部3b,3cに結合される。梁主筋7,17,18同士の接合についても、ガス圧接継ぎ手や溶接継ぎ手、重ね継ぎ手、ねじ継ぎ手、スリーブ継ぎ手など各種周知の継ぎ手を採用することができる。これらPCa梁部材4a,4b,5としては、フルプレキャスト製、ハーフプレキャスト製のいずれであってもよい。
本実施形態のRC造柱・梁架構は、柱が3層柱ユニット1と1層用外殻PCa柱部材2とを交互に設けることによって構築され、梁がPCa梁部材4a,4b,5によって構築される。いずれかの施工階の柱建て込み位置に3層柱ユニット1が設けられる。図示例にあっては、(n)階の中央と左側の柱建て込み位置に3層柱ユニット1が設けられている。また、右側の3層柱ユニット1は、1階層上の(n+1)階の柱建て込み位置に設けられている。
以下、中央と左側の柱およびこれらに架設される梁について説明すると、3層柱ユニット1の2層用外殻PCa柱部材6は、第1および第2階層柱部6a,6bが(n)階と(n+1)階の柱部を構成し、第1階層柱梁仕口部3aが(n)階の柱梁仕口部を構成する。また、(n)階床面から突設される既設の柱主筋8と接合される当該3層柱ユニット1の柱主筋9は、(n)階からほぼ(n+3)階に達する。(n)階の柱梁仕口部3aには、隣接する柱間に掛け渡して第1短尺PCa梁部材4aが設けられる。第1短尺PCa梁部材4aは、その梁主筋18が(n)階の柱梁仕口部3aの貫通梁主筋7に接合されかつこれら梁主筋7,18接合部周りに現場打ちコンクリートが打設されて、当該(n)階の柱梁仕口部3aに接合される。
2層用外殻PCa柱部材6上の第2階層柱梁仕口部3b位置には、柱主筋9に予め保持されていたフープ筋16が配筋されるとともに、隣接する柱、具体的には隣接する2層用外殻PCa柱部材6との間に掛け渡される長尺PCa梁部材5の梁主筋17が配筋され、現場打ちコンクリートが2層用外殻PCa柱部材6内部およびその上部に打設されて、2層用外殻PCa柱部材6が柱として完成されるとともに、その上に第2階層柱梁仕口部3bが(n+1)階の柱梁仕口部として形成される。
(n+1)階の柱梁仕口部3b上に、1層用外殻PCa柱部材2が柱主筋9に挿通して設けられる。この1層用外殻PCa柱部材2は、(n+2)階の柱部6cを構成する。1層用外殻PCa柱部材2上の第3階層柱梁仕口部3c位置には、別途準備したフープ筋が配筋されるとともに、隣接する柱、具体的には隣接する1層用外殻PCa柱部材2との間に掛け渡される長尺PCa梁部材5の梁主筋17が配筋され、現場打ちコンクリートが1層用外殻PCa柱部材2内部およびその上部に打設されて、1層用外殻PCa柱部材2が柱として完成されるとともに、その上に第3階層柱梁仕口部3cが(n+2)階の柱梁仕口部として形成される。そしてこの(n+2)階の柱梁仕口部3c、すなわち(n+3)階の床面から、3層柱ユニット1の柱主筋9が上方に向かって突出され、この柱主筋9が、直上の施工階にさらに建て込まれる3層柱ユニット1の柱主筋9と接合される既設の柱主筋となる。
このようにして、3層柱ユニット1および1層用外殻PCa柱部材2により、3階層分を一単位として柱が構築される。
中央と右側の柱について説明すると、右側の柱を構成する3層柱ユニット1の建て込み階が1階層ずれていることから、3層柱ユニット1および1層用外殻PCa柱部材2により3階層分が一単位とされる柱について、中央の第2階層および第3階層がそれぞれ、右側の第1階層および第2階層に対応し、また中央の第3階層上にさらに建て込まれる3層柱ユニット1の第1階層が、右側の第3階層に対応する。この場合、中央および右側の柱梁仕口部3a〜3cのいずれかが第1階層柱梁仕口部3aである階層(図示例では、(n)階や(n+1)階)では、第2短尺PCa梁部材4bが設けられ、第2階層柱梁仕口部3bと第3階層柱梁仕口部3cとが向かい合う階層(図示例では、(n+2)階)では、長尺PCa梁部材5が設けられる。
次に、本実施形態にかかるRC造柱・梁架構の構築方法について、図5〜図20に従って説明する。本実施形態にあっては基本的には、上述した3層柱ユニット1、1層用外殻PCa柱部材2およびPCa梁部材4b,5を用い、3層柱ユニット1を、その柱主筋9を柱建て込み位置に突設される既設の柱主筋8と接合して2層用外殻PCa柱部材6から上方へ1階層分以上突出させた状態で、当該柱建て込み位置に建て込むステップと、3層柱ユニット1の側方にPCa梁部材4bを建て込んで、その梁主筋18を第1階層柱梁仕口部3aの貫通梁主筋7に接合するステップと、貫通梁主筋7と梁主筋18との接合部に現場打ちコンクリートを打設して、第1階層柱梁仕口部3aにPCa梁部材4bを接合するステップと、2層用外殻PCa柱部材6内部に現場打ちコンクリートを打設するステップとを含む第1工程と、3層柱ユニット1の2層用外殻PCa柱部材6上に他のPCa梁部材5を建て込んで、その梁主筋17を第2階層柱梁仕口部3b位置に配筋するステップと、第2階層柱梁仕口部3b位置に現場打ちコンクリートを打設して、第2階層柱梁仕口部3bを構築しつつこれに他のPCa梁部材5を接合するステップとを含む第2工程と、第2階層柱梁仕口部3b上に、これより突出する柱主筋9を挿通しつつ1層用外殻PCa柱部材2を建て込むステップと、1層用外殻PCa柱部材2上にさらに他のPCa梁部材5を建て込んで、その梁主筋17を第3階層柱梁仕口部3c位置に配筋するステップと、1層用外殻PCa柱部材2内部に現場打ちコンクリートを打設するステップと、第3階層柱梁仕口部3c位置に現場打ちコンクリートを打設して、第3階層柱梁仕口部3cを構築しつつこれにさらに他のPCa梁部材5を接合し、柱主筋9がその上方へ突設される当該第3階層柱梁仕口部3cを柱建て込み位置とするステップとを含む第3工程とを備え、これら第1工程から第3工程の手順を繰り返すようになっている。
図5〜図16には、高さ方向への構築過程が手順に従って示されている。図17〜図20には、同一施工階での横方向への構築過程が手順に従って示されている。まず、高さ方向への構築手順について説明する。
最初に、図5に示すように、2層用外殻PCa柱部材6内部に柱主筋9を移動自在に設け、第1階層柱梁仕口部3aには貫通梁主筋7を配筋し、かつまた当該貫通梁主筋7にスターラップ筋13を配筋した3層柱ユニット1を、施工階である(n)階の柱建て込み位置に建て込む。建て込みに際しては、2層用外殻PCa柱部材6の下方へ柱主筋9を突出させた状態で3層柱ユニット1を吊り込み、当該2層用外殻PCa柱部材6を(n)階の床面に設置する前に、柱主筋9を、(n)階床面の柱建て込み位置から突設されている既設の柱主筋8に接合する。その後、接合された柱主筋9に対して2層用外殻PCa柱部材6を吊り下ろし、当該2層用外殻PCa柱部材6を、柱主筋8,9同士の接合部を覆って、(n)階床面に設置する。これにより、2層用外殻PCa柱部材6は(n)階から(n+1)階まで立ち上げられ、また柱主筋9は、ほぼ(n+3)階床面上の高さ位置まで立ち上げられる。
次に、図6に示すように、第2短尺PCa梁部材4bを、3層柱ユニット1側方の柱間に吊り降ろす。本実施形態にあっては、第2短尺PCa梁部材4bとして、上部にスターラップ筋19の上端が突出されたハーフプレキャスト製のものが示されている。このハーフプレキャスト製の第2短尺PCa梁部材4bでは、梁下端主筋は埋設される一方で、梁上端主筋18aは、第1階層柱梁仕口部3aの貫通梁主筋7に向かって移動自在に設けられる。
次に、図7に示すように、吊り込んだ第2短尺PCa梁部材4bを支保工20で(n)階床面上方に支持する。また、梁上端主筋18aを貫通梁主筋7と重ね合わせるように移動させる。梁下端主筋については、貫通梁主筋7に対し、突き合わせるなどして接合すればよい。
次に、図8に示すように、第1階層柱梁仕口部3aの側方で、梁主筋7,18同士の接合部を覆って型枠21を設け、当該型枠21内部に現場打ちコンクリートを打設して、第2短尺PCa梁部材4bを3層柱ユニット1の第1階層柱梁仕口部3aに接合する。また、2層用外殻PCa柱部材6内部にも現場打ちコンクリートを打設する。さらに、ハーフプレキャスト製の第2短尺PCa梁部材4b上部から床面にわたってスラブコンクリートを打設して、(n+1)階の床構築作業を行うようにしてもよい。この際、2層用外殻PCa柱部材6内部に打設するコンクリートと、梁主筋7,18の接合部周りや、第2短尺PCa梁部材4b上部、さらに床に打設するコンクリートとを打ち分けるようにしてもよい。以上により、図9に示すように、(n)階の柱・梁架構の構築が完了し、(n+1)階に第2階層柱部6bが立設された状態で、第1工程が完了する。
次に、図10に示すように、長尺PCa梁部材5を、フープ筋16を避けつつ、柱間に吊り降ろす。本実施形態にあっては、長尺PCa梁部材5も、上部にスターラップ筋19の上端が突出されたハーフプレキャスト製とされ、梁下端主筋は埋設される一方で、梁上端主筋17aは、第2階層柱梁仕口部3b位置に向かって移動可能に設けられる。
次に、図11に示すように、吊り込んだ長尺PCa梁部材5を、支保工20で(n+1)階床面上方に支持しつつ、2層用外殻PCa柱部材6上に建て込む。梁上端主筋17aおよび梁下端主筋はそれぞれ、第2階層柱梁仕口部3b位置で、隣接して建て込まれる図示しない他の長尺PCa梁部材の梁上端主筋および梁下端主筋と突き合わせるなどして接合される。梁上端主筋17aは、必要に応じて第2階層柱梁仕口部3b位置に向かって移動させるようにしてもよい。またこの際、柱主筋9に予め保持されていたフープ筋16を下降させて、第2階層柱梁仕口部3b位置に配筋する。これにより、梁主筋17を含めて、第2階層柱梁仕口部3b位置に対する配筋を完了する。
次に、図12に示すように、第2階層柱梁仕口部3b位置を取り囲んで型枠22を設け、当該型枠22内部に現場打ちコンクリートを打設して、第2階層柱梁仕口部3bを構築しつつこれに長尺PCa梁部材5を接合する。2層用外殻PCa柱部材6内部へのコンクリート打設については、図8に示した施工段階では若干打ち残しをしておき、当該第2階層柱梁仕口部3bの構築の際に、コンクリート打設を完了するようにしてもよい。この第2階層柱梁仕口部3b位置に打設されるコンクリートは、柱と梁でコンクリートを打ち分ける場合には、柱用のコンクリートが打設される。他方、ハーフプレキャスト製の長尺PCa梁部材5上部から床面にわたってスラブコンクリートを打設して、(n+2)階の床構築作業を行うようにしてもよい。以上により、(n+1)階の柱・梁架構の構築が完了し、(n+2)階に柱主筋9がほぼ1階層分突出された状態で、第2工程が完了する。
次に、図13に示すように、1層用外殻PCa柱部材2を、柱主筋9に挿通しつつ、第2階層柱梁仕口部3b上に建て込んで、(n+2)階に設置する。次に、図14に示すように、長尺PCa梁部材5を、柱間に吊り下ろす。その後、図15に示すように、吊り込んだ長尺PCa梁部材5を、支保工20で(n+2)階床面上方に支持しつつ、1層用外殻PCa柱部材2上に建て込む。梁上端主筋17aおよび梁下端主筋はそれぞれ、第3階層柱梁仕口部3c位置で、隣接して建て込まれる図示しない他の長尺PCa梁部材の梁上端主筋および梁下端主筋と突き合わせるなどして接合される。梁上端主筋17aは、必要に応じて第3階層柱梁仕口部3c位置に向かって移動させるようにしてもよい。またこの際、柱主筋9に別途準備したフープ筋23を装着して、第3階層柱梁仕口部3c位置に配筋する。これにより、梁主筋17を含めて、第3階層柱梁仕口部3c位置に対する配筋を完了する。
次に、図16に示すように、第3階層柱梁仕口部3c位置を取り囲んで型枠22を設け、当該型枠22内部に現場打ちコンクリートを打設して、第3階層柱梁仕口部3cを構築しつつこれに長尺PCa梁部材5を接合する。この第3階層柱梁仕口部3c位置へのコンクリート打設に先立って、あるいはこれと同時に、1層用外殻PCa柱部材2内部に現場打ちコンクリートを打設する。第3階層柱梁仕口部3c位置に打設されるコンクリートも、柱と梁でコンクリートを打ち分ける場合には、柱用のコンクリートが打設される。また、ハーフプレキャスト製の長尺PCa梁部材5上部から床面にわたってスラブコンクリートを打設して、(n+3)階の床構築作業を行うようにしてもよい。以上により、(n+2)階の柱・梁架構の構築が完了し、(n+3)階に、3層柱ユニット1の柱主筋9が、柱建て込み位置の既設の柱主筋として突設された状態で、第3工程が完了する。
そしてこれら第1工程から第3工程の手順を繰り返すことで、3階層分を一単位としてRC造柱・梁架構が上方へ向かって順次構築されていく。
図17〜図20によって、同一施工階での横方向への構築手順の一例を説明する。図示例にあっては、左側の柱は、建て込み階が(n)階で、当該(n)階に第1階層が位置される一方で、中央および右側の柱では3層柱ユニット1の建て込み階が異なり、中央の柱は、建て込み階が(n−1)階で、(n)階では第2階層が位置し、右側の柱は、建て込み階が(n−2)階で、(n)階には第3階層が位置している。図17に示すように、左側の柱では、上記図5と同様な、3層柱ユニット1を建て込む作業が行われ、中央の柱は、上記図9と同様に、2層用外殻PCa柱部材6上への長尺PCa梁部材5の建て込み待機状態にあるとともに、右側の柱では、図13と同様に、1層用外殻PCa柱部材2を建て込む作業が行われる。
次に、図18に示すように、左側と中央の柱間および中央と右側の柱間にそれぞれ、いずれもハーフプレキャスト製の第2短尺PCa梁部材4bおよび長尺PCa梁部材5の吊り込みが行われる。そして図19に示すように、第2短尺PCa梁部材4bは、一端部の梁主筋18が左側の柱の第1階層柱梁仕口部3aの貫通梁主筋7と接合され、他端部の梁主筋18が中央の柱の第2階層柱梁仕口部3b位置に配筋される。他方、長尺PCa梁部材5は、両端部の梁主筋17がそれぞれ中央の柱の第2階層柱梁仕口部3b位置および左側の柱の第3階層柱梁仕口部3c位置に配筋される。また、これら第2および第3階層柱梁仕口部3b,3c位置には、フープ筋16,23が配筋される。
その後、図20に示すように、左側の柱について、梁主筋7,18同士の接合部を覆って型枠21を配置し、また、中央および右側の柱について、第2および第3階層柱梁仕口部3b,3c位置に型枠22を配置する。そして、左側の柱については、2層用外殻PCa柱部材6内部および梁主筋7,18接合部周りの型枠21内部に、中央の柱については、第2階層柱梁仕口部3b位置の型枠22内部および必要に応じて2層用外殻PCa柱部材6内部に、そしてまた、右側の柱については、第3階層柱梁仕口部3c位置の型枠22内部および1層用外殻PCa柱部材2内部に現場打ちコンクリートをそれぞれ打設し、これにより、2層用外殻PCa柱部材6および1層用外殻PCa柱部材2で構成される各柱部6a〜6cの構築を完了しつつ、第2短尺PCa梁部材4bを、左側の柱の第1階層柱梁仕口部3aと中央の柱の第2階層柱梁仕口部3bに接合し、また長尺PCa梁部材5を、中央の柱の第2階層柱梁仕口部3bおよび右側の柱の第3階層柱梁仕口部3cに接合して、(n)階におけるRC造柱・梁架構の構築を完了するようになっている。
ハーフプレキャスト製のPCa梁部材4b,5上部から床面にわたるスラブコンクリートの打設による床の構築作業は、適宜なタイミングで行われる。
以上説明した本実施形態にかかるRC造柱・梁架構およびその構築方法にあっては、貫通梁主筋7が配筋された第1階層柱梁仕口部3aを含む2層用外殻PCa柱部材6および3階層にわたる柱主筋9とから構成される3層柱ユニット1と、当該柱主筋9に挿通される1層用外殻PCa柱部材2とを交互に設けて柱を構築するようにしたので、建物の3階層分を一単位として施工することができ、これにより柱主筋9の継ぎ手を減らすことができるとともに、少なくとも一つの柱梁仕口部3aが2層用外殻PCa柱部材6に予め組み込まれていて、柱梁仕口部3a〜3cに対する現場での配筋作業量を削減でき、現場施工による柱の構築作業量を軽減できるとともに、作業時間を短縮化できて、施工の合理化・省力化を達成することができる。
そして本実施形態にかかるRC造柱・梁架構の構築方法は、これら3層柱ユニット1、1層用外殻PCa柱部材2およびPCa梁部材4a,4b,5によって構成されるRC造柱・梁架構を効率よく構築することができる。
また、3層柱ユニット1の第1階層柱梁仕口部3aに貫通梁主筋7を設けて、3層柱ユニット1の側方で貫通梁主筋7とPCa梁部材4a,4bの梁主筋18とを接合するとともに、当該第1階層柱梁仕口部4aに接合するPCa梁部材として短尺PCa梁部材4a,4bを用いるようにしたので、第1階層柱梁仕口部3aでは、錯綜する配筋作業を避けることができるとともに、短尺PCa梁部材4a,4bは軽量であることから揚重作業の利便性も図ることができ、第1階層柱梁仕口部3aの構築に要する作業量を軽減できるとともに、作業時間を短縮化することができる。
また、3層柱ユニット1の柱主筋9を、2層用外殻PCa柱部材6内にその高さ方向に沿って移動自在に設け、3層柱ユニット1の建て込みに際しては、柱建て込み位置に突設された既設の柱主筋8との接合のために2層用外殻PCa柱部材6下方へ突出させるようにしたので、柱主筋8,9を接合する作業を容易に行うことができる。
また、第2および第3階層柱梁仕口部3b,3cに接合される梁部材として、1層用および2層用外殻PCa柱部材2,6上にそれらの端部が載置される長尺PCa梁部材5を用い、これら第2および第3階層柱梁仕口部3b,3c位置には当該柱梁仕口部3b,3cを取り囲む型枠22を設置して、それらの内部に現場打ちコンクリートを打設することでこれらの柱梁仕口部3b,3cを構築するようにして、柱に沿って打設されるコンクリートと、梁に沿って現場打ちされるスラブコンクリートなどのコンクリートとを打ち分けるようにしたので、高価である一方高い強度を有する高強度コンクリートなどのコンクリートを柱のみに打設し、梁や床には、必要強度に応じた比較的低廉なコンクリートを打設することができて、健全性の高い柱・梁架構を備える建物を低コストで構築することができる。
特に、3層柱ユニット1の2層用外殻PCa柱部材6では、第1階層柱梁仕口部3aには貫通梁主筋7を挿通する貫通孔12が形成されているのみであり、型枠を使用することなく、当該2層用外殻PCa柱部材6自体によって、コンクリートの打ち分けをすることができる。
さらに、柱主筋9に予め、当該柱主筋9の長さ方向、具体的には第2階層柱梁仕口部3bに配筋されるフープ筋16を適宜位置にまとめて保持させるようにしたので、現場での第2階層柱梁仕口部3b位置に対する配筋作業を軽減できるとともに、作業時間を短縮化することができる。
また、PCa梁部材4a,4b,5としては、フルプレキャスト製でなく、軽量で比較的安価なハーフプレキャスト製のものを用いることで、作業性良好かつ安価にRC造柱・梁架構を構築することができる。
本発明にかかるRC造柱・梁架構の好適な一実施形態を説明するための、当該柱・梁架構を正面から見た説明図である。 図1に示したRC造柱・梁架構に用いられる3層柱ユニットの建て込み状態を示す説明図である。 図2に示した3層柱ユニットに適用される2層用外殻PCa柱部材の第1階層柱梁仕口部の平面断面図である。 図2に示した3層柱ユニットに適用される2層用外殻PCa柱部材の柱部の平面断面図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第1手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第2手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第3手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第4手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第5手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第6手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第7手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第8手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第9手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第10手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第11手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の高さ方向への第12手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の同一施工階における横方向への第1手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の同一施工階における横方向への第2手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の同一施工階における横方向への第3手順を説明する説明図である。 本発明にかかるRC造柱・梁架構の構築方法の好適な一実施形態の手順のうち、RC造柱・梁架構の同一施工階における横方向への第4手順を説明する説明図である。
符号の説明
1 3層柱ユニット
2 1層用外殻PCa柱部材
3a〜3c 柱梁仕口部
4a,4b,5 PCa梁部材
6 2層用外殻PCa柱部材
7 貫通梁主筋
8 既設の柱主筋
9 柱主筋
16 フープ筋
17,18 梁主筋

Claims (7)

  1. 1層の柱部と1つの柱梁仕口部とを1階層として、上方に向かって第1階層、第2階層および第3階層からなる3階層分を一単位として柱を構築するために、架構の高さ方向に交互に設けられる3層柱ユニットおよび1層用外殻PCa柱部材、並びに梁を構築するために、該柱梁仕口部に接合されるPCa梁部材を備え、これら3層柱ユニット、1層用外殻PCa柱部材およびPCa梁部材が現場打ちコンクリートで一体化されるRC造柱・梁架構であって、
    上記3層柱ユニットは、第1階層柱部と第2階層柱部との間に第1階層柱梁仕口部を備え、かつ該第1階層柱梁仕口部に、これを貫通して外方へ突出する貫通梁主筋が配筋され、柱建て込み位置に設けられる2層用外殻PCa柱部材と、該2層用外殻PCa柱部材に組み込まれ、柱建て込み位置の既設の柱主筋と接合されて当該2層用外殻PCa柱部材から上方へ1階層分以上突出される柱主筋とから構成され、
    上記1層用外殻PCa柱部材は、上記2層用外殻PCa柱部材上に形成される第2階層柱梁仕口部上に、当該第2階層柱梁仕口部から突出する上記柱主筋が挿通されつつ設けられて、第3階層柱部を形成し、
    上記PCa梁部材は、上記第1階層柱梁仕口部、上記第2階層柱梁仕口部および上記1層用外殻PCa柱部材上に形成される第3階層柱梁仕口部に接合される
    ことを特徴とするRC造柱・梁架構。
  2. 前記PCa梁部材として、短尺PCa梁部材および長尺PCa梁部材を備え、上記短尺PCa梁部材は、前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋と接合される梁主筋を有し、前記長尺PCa梁部材は、前記第2および第3階層柱梁仕口部に配筋される梁主筋を有することを特徴とする請求項1に記載のRC造柱・梁架構。
  3. 請求項1に記載のRC造柱・梁架構を構築する方法であって、
    前記3層柱ユニット、前記1層用外殻PCa柱部材および前記PCa梁部材を用い、
    上記3層柱ユニットを、その前記柱主筋を柱建て込み位置に突設される既設の柱主筋と接合して前記2層用外殻PCa柱部材から上方へ1階層分以上突出させた状態で、当該柱建て込み位置に建て込むステップと、上記3層柱ユニットの側方に上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋に接合するステップと、上記貫通梁主筋と上記梁主筋との接合部に現場打ちコンクリートを打設して、上記第1階層柱梁仕口部に上記PCa梁部材を接合するステップと、上記2層用外殻PCa柱部材内部に現場打ちコンクリートを打設するステップとを含む第1工程と、
    上記3層柱ユニットの上記2層用外殻PCa柱部材上に他の上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を第2階層柱梁仕口部位置に配筋するステップと、第2階層柱梁仕口部位置に現場打ちコンクリートを打設して、前記第2階層柱梁仕口部を構築しつつこれに他の上記PCa梁部材を接合するステップとを含む第2工程と、
    上記第2階層柱梁仕口部上に、これより突出する上記柱主筋を挿通しつつ上記1層用外殻PCa柱部材を建て込むステップと、上記1層用外殻PCa柱部材上にさらに他の上記PCa梁部材を建て込んで、その梁主筋を第3階層柱梁仕口部位置に配筋するステップと、上記1層用外殻PCa柱部材内部に現場打ちコンクリートを打設するステップと、第3階層柱梁仕口部位置に現場打ちコンクリートを打設して、前記第3階層柱梁仕口部を構築しつつこれにさらに他の上記PCa梁部材を接合し、上記柱主筋がその上方へ突設される当該第3階層柱梁仕口部を上記柱建て込み位置とするステップとを含む第3工程とを備え、
    これら第1工程から第3工程の手順を繰り返すことを特徴とするRC造柱・梁架構の構築方法。
  4. 前記PCa梁部材は、前記第1階層柱梁仕口部の前記貫通梁主筋と接合される前記梁主筋を有する短尺PCa梁部材であり、前記他のPCa梁部材および前記さらに他のPCa梁部材は、前記第2および第3階層柱梁仕口部位置に配筋される前記梁主筋を有する長尺PCa梁部材であることを特徴とする請求項3に記載のRC造柱・梁架構の構築方法。
  5. 前記3層柱ユニットの前記柱主筋は、前記2層用外殻PCa柱部材内にその高さ方向に沿って移動自在に設けられ、該3層柱ユニットの建て込みに際しては、前記柱建て込み位置に突設される前記既設の柱主筋との接合のために該2層用外殻PCa柱部材下方へ突出されることを特徴とする請求項3または4に記載のRC造柱・梁架構の構築方法。
  6. 前記柱に沿って現場打ちされるコンクリートと、前記梁に沿って現場打ちされるコンクリートとを打ち分けることを特徴とする請求項3〜5いずれかの項に記載のRC造柱・梁架構の構築方法。
  7. 前記柱主筋には予め、当該柱主筋の長さ方向に沿って配筋される複数のフープ筋が適宜位置にまとめて保持されていることを特徴とする請求項3〜6いずれかの項に記載のRC造柱・梁架構の構築方法。
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