JP2007061701A - 塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗料の色替機能を有する塗装装置であって、塗料容器から供給されて残存する塗料を塗料容器に還流して回収可能な塗装装置を提供する。
【解決手段】塗装機1の一端は、塗料を噴霧する噴霧口1aを有し、他端は塗装ロボットのアームA先端に接続する。第1塗料容器B1は、アームa内に着脱自在に設置し、各色毎に個別の塗料を収容する。各色毎に個別の塗料を第1塗料容器B1から噴霧口1aに供給する。第1塗料容器B1は、塗料を収容する塗料収容室2a及び溶剤を収容可能な溶剤収容室2bに内部を隔絶する可動弁20と、溶剤収容室2bに溶剤を供給すると可動弁20が移動して塗料収容室2aから塗料が流出する第1開口21と、を備える。第1ピグ1pは第1塗料容器B1から供給されて残存する塗料を第1塗料容器B1に還流して回収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗装装置に関する。特に、塗装ロボットに適用される塗装装置であって、塗料の色替機能を有する塗装装置に関する。
例えば、自動車のボディを上塗り塗装するラインでは、コンベアで搬送されるボディを塗装ロボットが塗料を吹き付けて塗装する。このような塗装ラインでは、ボディ毎に異なる塗装色で塗装されることが多く、塗装ロボットに備わる色替装置がボディに塗装する指定色の塗料に切り替えている。
塗装ロボットに備わる色替装置としては、複数色の塗料をCCV(Color Change Valve:カラーチェンジバルブ)で切り替えて塗装ガンに供給する色替装置が知られている。CCVは複数のバルブを備えており、指定のバルブが開き、他のバルブが閉じることにより、指定色の塗料が塗装ガンに供給される。指定色の塗料が色替えされるに当り、前記バルブから塗装ガンに至る塗料供給経路は溶剤及びエアで洗浄される。
前述のCCVを利用する塗装装置は、サーキュレーションタイプの塗装装置とも呼ばれており、塗色数に限界があり、小ロット塗色塗装の場合には、色ロット替えのために多量の塗料及び洗浄液(例えば、シンナ)を廃棄する必要があることが欠点とされている。
一方、サーキュレーションタイプの塗装装置における前述の欠点を克服するものとして、カートリッジタイプの塗装装置が知られている。例えば、カートリッジタイプの塗装装置として、塗装ロボット本体と、継手板と、シリンダと、塗装ガンと、塗料容器と、を備える塗装ロボットの色替装置が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
別なカートリッジタイプの塗装装置として、塗装装置に各色毎のカートリッジを着脱可能に設けることにより、塗料を排出することなく、多数色の塗料を色替して塗装できるようにした回転霧化頭型塗装装置が発明されている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−122073号公報 特開平11−262699号公報
図20は、特許文献1による色替装置の第1実施例による概略構成図である。本願の図20は、特許文献1の図1に相当している。図20において、特許文献1による色替装置は、塗装ロボット本体がアーム81を有している。継手板82は、塗装ロボット本体のアーム81に取り付けられている。シリンダ84は、継手板82から所定の間隔離間して、アーム81の基端側に取り付けられ、ピストンロッド85を有している。ピストンロッド85は、少なくとも先端部に通気孔が穿設されており、最伸長時には前記通気孔が継手板82の流入側に接続する長さとなっている。
図20において、塗装ガン89は、継手板82の流出側に接続しており、アーム81の先端に位置して設けられている。塗料容器811は、一端側に継手板82の流入側に接続される開口部を有し、他端側にピストンロッド85の通気孔に接続される開口部を有している。塗料容器811は、継手板82とシリンダ84との間に着脱可能に設けられている。塗料容器811は、圧縮空気によって塗料を塗装ガン89に向けて吐出するようにしている。
特許文献1による色替装置は、次の各効果があるとしている。(1)塗装ロボット本体は、塗装する色にしたがって各塗料容器を交換することによって、順次色替えしつつ塗装作業を行うように構成したので、色替え作業を極めて短時間に行うことができる。(2)塗装ガンと塗料容器との間の塗料供給ホースを著しく短縮するか、又は廃止することができ、塗料や洗浄用シンナの節約及び洗浄時間の節約となる。(3)塗装用圧縮空気の通気孔を有するピストンロッドを伸長させ塗料供給ホースに接続するだけで、エア、シンナを節約でき、塗装ガン及び塗料供給ホース内の残留塗料の洗浄を極めて容易に行うことができる。(4)コンベアラインなどによって、連続して運ばれる同一形状の被塗物、例えば自動車のボディと次々色替えしつつ塗装するに際しては、塗料容器内には1台のボディの塗装に使い切る程度の量の塗料を充填しておけばよく、色替え時の塗料の無駄を更に少なくすることができる。
図21は、特許文献2による回転霧化頭型塗装装置の拡大縦断面図である。本願の図21は、特許文献2の図3に相当している。図21において、ハウジング922には、各色毎のカートリッジ935を交換可能に設ける構成としている。又、カートリッジ935には、フィードチューブ内の塗料供給路939Aを連通、遮断する塗料弁946を設けている。ハウジング922にはハウジング側シンナ通路948を連通、遮断するシンナ弁954を設けている。これにより、1台の塗装装置921で多数色の色替動作に対応することができる。又、塗料を噴霧、停止するときには、塗料の噴霧指令、停止指令によって塗料弁946、シンナ弁954を開、閉弁動作させることにより、この指令後に直ちに塗料を噴霧、停止することができる、としている。
図21において、ハウジング922は、塗装用ロボットのアーム先端に着脱可能に取り付けられるネック部923と、ネック部923の先端に一体形成されたヘッド部924により構成されている。ヘッド部924の後部は、カートリッジ935が交換可能に取り付けられており、ヘッド部924の前部は、塗装機928が取り付けられている。塗装機928は、エアモータ929と、エアモータ929によって回転される回転霧化頭930と、シェーピングエアリング931と、を備えている。
特許文献1による色替装置は、塗料容器内に1台のボディの塗装に使い切る程度の量の塗料を充填しておけば、色替え時の塗料の無駄を少なくできる、としているが、塗装ガンに残留した塗料を洗浄して廃棄している。塗料容器から供給されて残存する塗料を塗料容器に還流して回収できれば、色替え時の塗料の無駄を更に少なくできる。
特許文献2による回転霧化頭型塗装装置は、いわゆるベル型の静電塗装機であって、本体を形成するハウジング922は、ネック部923とカートリッジ935と塗装機928で略T字状に構成されている。このT字形の塗装機は、比較的大型であって、ボディの外板塗装には好適であっても、ドアを介した内板塗装にはカートリッジ935が邪魔をするという問題がある。したがって、T字形の塗装機に換えて、先端に回転霧化頭(ベルカップ)を有する略L字形の塗装機を備える回転霧化頭型塗装装置が採用されてきている。
例えば、前述の略L字形の塗装機を備える回転霧化頭型塗装装置は、ネック部の延長となる塗装用ロボットのアーム内に塗料容器が着脱自在に設けられ、この塗料容器を替えることにより、塗装機からの色替え塗装を可能とする。しかし、略L字形の塗装機を備える回転霧化頭型塗装装置は、特許文献1による色替装置と同じく、残存塗料の課題が発生する。略L字形の塗装機を備える回転霧化頭型塗装装置において、塗料容器から供給されて残存する塗料を塗料容器に還流して回収できれば、色替え時の塗料の無駄を少なくできる。
又、特許文献1による色替装置、及び特許文献2による回転霧化頭型塗装装置は、色替えのために洗浄の都度、塗料容器又はカートリッジを塗装ロボットから外す必要があった。色替えの都度に塗料容器又はカートリッジを塗装ロボットから外すことなく、塗料供給口から塗料噴射口まで残存塗料を洗浄できれば、工程時間を短縮することができる。そして、これらが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑み、塗装ロボットに適用されて塗料の色替機能を有する塗装装置であって、その第1の目的は、塗料容器から供給されて残存する塗料を塗料容器に還流して回収可能な塗装装置を提供することにある。その第2の目的は、色替えの都度に塗料容器を塗装ロボットから外すことなく、塗料供給口から塗料噴射口のまで残存塗料を洗浄可能な塗装装置を提供することにある。
本発明者は、上記目的を満たすため、塗料容器内又は塗料容器外から塗料噴射口の末端近傍に至る塗料流路内を往復動可能なピグを設ける構造とし、以下のような新たな塗装装置を発明した。
(1) 一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、他端は塗装ロボットのアーム先端に接続する塗装機と、前記塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置し、各色毎に個別の塗料を収容する第1塗料容器と、を備え、前記各色毎に個別の塗料を前記第1塗料容器から前記噴霧口に供給する塗装装置であって、前記第1塗料容器は、前記塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に内部を隔絶する可動弁と、前記溶剤収容室に溶剤を供給すると前記可動弁が移動して前記塗料収容室から当該塗料が流出する第1開口と、を備え、一端は前記第1開口に接続し、他端は前記噴霧口の近傍に至る塗料流路と、一端に流体が供給され、他端は前記噴霧口に至る流体流路と、前記塗料流路の他端側と前記流体流路の他端側を連通する連絡路と、前記塗料流路内を密閉して当該塗料流路内を移動可能に収容される第1ピグと、前記流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有する方向制御弁と、を備え、前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動しているときは、前記第1ピグは前記塗料流路の他端に移動して前記塗料が前記連絡路を介して前記噴霧口に供給され、前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の他端側に移動しているときは、前記流体が前記連絡路を介して前記塗料流路の他端に供給されることにより前記第1ピグが前記第1塗料容器から供給されて残存する塗料を当該第1塗料容器に還流して回収する塗装装置。
(1)の発明による塗装装置は、塗装機と第1塗料容器を備えている。塗装機の一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、塗装機の他端は塗装ロボットのアーム先端に接続している。第1塗料容器は、塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置され、各色毎に個別の塗料を収容している。そして、各色毎に個別の塗料を第1塗料容器から噴霧口に供給する。
例えば、塗装機は、後述するように、塗料を霧化するベル型塗装機であってもよく、塗料を噴霧するエアスプレーガンを用いた塗装機であってもよく、塗装機の一端は塗料を噴霧する噴霧口を有している。塗装ロボットは、ティーチング機能を有していることが好ましく、塗装を自動化にするにあたり、自由に再生塗装できる。
塗装ロボットは、一般に多関節形が多く使用されており、塗装機の他端が塗装ロボットのアーム先端に接続している。ここで、塗装機が塗装ロボットに接続しているとは、塗装ロボットに対して、塗装機が取り外し可能に又は交換可能に接続していることを意味しており、塗装ロボットに備わる電源、空気源、又は塗料及び溶剤が、塗装機に備わるアクチュエータや多種の流路に接続されることを意味している。塗装ロボットのアーム先端に塗装機が一体に構成されてもよい。
(1)の発明による塗装装置は、各色毎に個別の塗料を収容している複数の第1塗料容器を載置するコンベアと、前記コンベア上の所定の第1塗料容器を塗装ロボットのアーム内に移送、又は、塗装ロボットのアーム内の第1塗料容器を前記コンベア上に移送する搬送ロボットを備えてもよく、第1塗料容器の交換作業が自動化される。例えば、搬送ロボットは旋回及び伸縮可能なアームを有し、コンベア上の所定位置にある第1塗料容器をアーム先端が把持して、塗装ロボットのアーム内の所定位置に移し替える。第1塗料容器がアーム内の所定位置に設置されるように、塗装ロボットのアーム内に位置決め部材を設けることが好ましい。第1塗料容器は、例えば略円筒形に形成され、当該第1塗料容器の軸中心がアームの長手方向と平行になるように設置される。
そして、(1)の発明による塗装装置は、第1塗料容器が、可動弁と第1開口を備えている。可動弁は、塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に第1塗料容器の内部を隔絶している。第1開口は、溶剤収容室に溶剤を供給すると、可動弁が移動して塗料収容室から塗料が流出する。
例えば、可動弁は、第1塗料容器の内壁を密閉すべく、第1塗料容器の軸方向に摺動自在に挿嵌されたピストンであってよく、可動弁は、塗料収容室と溶剤収容室に隔絶している。第1塗料容器は、中空の密閉容器であってよく、塗料と溶剤が可動弁で隔絶されて収容されている。初期状態において、第1塗料容器には、塗料が大部分を占めている。そして、溶剤収容室に溶剤を供給すると、可動弁が移動して塗料収容室から第1開口を介して塗料が流出する。
例えば、第1開口には、急速継手を構成するオス継手が設けられてもよく、一方、後述する塗料流路の一端には、急速継手を構成するメス継手が設けられてよく、このオス継手とこのメス継手が接続することにより、塗料収容室内の塗料を塗料流路に供給可能となる。又は、塗料流路内の残留塗料を塗料収容室内に回収可能となる。
例えば、アーム内には第1塗料容器と対向する位置にピストンが配置されてよく、中空のピストンロッドの先端に急速継手を構成するメス継手が設けられてよく、一方、第1開口と相反する位置となる溶剤収容室の末端には、急速継手を構成するオス継手が設けられてよく、中空のピストンロッドを伸長することにより、このオス継手とこのメス継手が接続される。中空のピストンロッドの基端側から溶剤(例えば、シンナ)を供給することにより、溶剤収容室に溶剤を供給することができる。中空のピストンロッドの基端側を解放すれば、塗料流路内の残留塗料を塗料収容室内に回収可能すべく、可動弁を溶剤収容室側に移動できる。
又、(1)の発明による塗装装置は、塗料流路と流体流路と連絡路と第1ピグ及び方向制御弁を備えている。塗料流路の一端は、第1開口に接続している。塗料流路の他端は噴霧口の近傍に至っている。流体流路の一端に流体が供給される。流体流路の他端は噴霧口に至っている。連絡路は、塗料流路の他端側と流体流路の他端側を連通している。第1ピグは、塗料流路内を密閉して、塗料流路内を移動可能に収容されている。方向制御弁は、流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有している。
塗料流路は、その内部に第1ピグが往復動できるように、一端から他端に至るまで円滑な経路を描くことが好ましく、塗料流路の他端から一端側に向う一定距離は、塗装機の頭部の軸中心と平行する直線経路となっている。一方、流体流路の他端から一端側に向う一定距離は、前記塗料流路の直線経路と平行して近接する直線経路となっている。この流体流路の直線経路内を方向制御弁のヘッドが移動できる。連絡路は、塗料流路の直線経路と流体流路の直線経路を直交するように連通している。第1ピグが塗料流路の直線経路から連絡路に移動しないように、連絡路の内径は塗料流路の内径より小さいことが好ましい。
方向制御弁は、例えば、単動形のニードル弁であってよく、針状のピストンシリンダの先端にヘッドを有している。ニードル弁本体は、塗装機の頭部に内装されており、ニードル弁本体に流体(例えば、エア)を供給することにより、ヘッドを引き込む方向に移動でき、ニードル弁本体にエア供給を停止することにより、ヘッドを復帰することができる。流体流路の他端側に流体(例えば、エア)を流通又は遮断する、別の単動形のニードル弁を塗装機の頭部に内装してもよい。
そして、(1)の発明による塗装装置は、ヘッドが連絡路を越えて流体流路の一端側に移動しているときは、第1ピグは塗料流路の他端に移動して塗料が連絡路を介して噴霧口に供給される。一方、ヘッドが連絡路を越えて流体流路の他端側に移動しているときは、流体が連絡路を介して塗料流路の他端に供給されることにより、第1ピグが第1塗料容器から供給されて残存する塗料を第1塗料容器に還流して回収する。
(1)の発明による塗装装置は、被塗物を塗装するときは、塗装ロボットのアーム内に設置された第1塗料容器の溶剤収容室に溶剤を供給する。そして、可動弁が移動して塗料収容室から第1開口を介して塗料が塗料流路に流出する。このとき、ヘッドは連絡路を越えて流体流路の一端側に移動しており、この塗料は、連絡路を介して噴霧口から噴霧される。所定の塗装が終了すると、ヘッドは連絡路を越えて流体流路の他端側に移動し、流体流路の一端側から流体が供給されることにより、流体が連絡路を介して塗料流路の一端側に供給されて第1ピグが塗料流路内を移動し、塗料流路に残存する塗料を第1塗料容器に還流して回収できる。
このように、(1)の発明による塗装装置は、塗料容器から供給されて残存する塗料を廃棄することなく、塗料容器に還流して回収しているので、色替え時の塗料の無駄を少なくできる。
(2) 一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、他端は塗装ロボットのアーム先端に接続する塗装機と、前記塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置し、各色毎に個別の塗料を収容する第2塗料容器と、を備え、前記各色毎に個別の塗料を前記第2塗料容器から前記噴霧口に供給する塗装装置であって、前記第2塗料容器は、前記塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に内部を隔絶する可動弁と、前記溶剤収容室に溶剤を供給すると前記可動弁が移動して前記塗料収容室から当該塗料が流出する第2開口と、溶剤を流出入可能な第1ポート及び第2ポートを有し、これら第1ポート及び第2ポート間に第2ピグを収容するピグ収容室であって、第2開口に接続され、この第1ポートから溶剤を供給すると当該第2開口から第2ピグが射出されると共に当該第2開口に向けて供給される流体によって前記第2ピグが帰還されるピグ収容室と、を備え、一端は前記第2開口に接続し、他端は前記噴霧口の近傍に至る塗料流路と、一端に流体が供給され、他端は前記噴霧口に至る流体流路と、前記塗料流路の他端側と前記流体流路の他端側を連通する連絡路と、前記流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有する方向制御弁と、を備え、前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動しているときに前記第1ポートから溶剤を供給すると、前記第2ピグは前記塗料流路の一端側から他端側に至り、当該塗料は前記塗料流路の一端側から前記連絡路及び前記流体流路の他端側を介して前記噴霧口より排出される塗装装置。
(2)の発明による塗装装置は、塗装機と第2塗料容器を備えている。塗装機の一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、塗装機の他端は塗装ロボットのアーム先端に接続している。第2塗料容器は、塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置され、各色毎に個別の塗料を収容している。そして、各色毎に個別の塗料を第2塗料容器から噴霧口に供給する。
(2)の発明による塗装装置は、各色毎に個別の塗料を収容している複数の第2塗料容器を載置するコンベアと、前記コンベア上の所定の第2塗料容器を塗装ロボットのアーム内に移送、又は、塗装ロボットのアーム内の第2塗料容器を前記コンベア上に移送する搬送ロボットを備えてもよく、第2塗料容器の交換作業が自動化される。例えば、搬送ロボットは旋回及び伸縮可能なアームを有し、コンベア上の所定位置にある第2塗料容器をアーム先端が把持して、塗装ロボットのアーム内の所定位置に移し替える。第2塗料容器がアーム内の所定位置に設置されるように、塗装ロボットのアーム内に位置決め部材を設けることが好ましい。第2塗料容器は、例えば略円筒形に形成され、当該第2塗料容器の軸中心がアームの長手方向と平行になるように設置される。
そして、(2)の発明による塗装装置は、第2塗料容器が、可動弁と第2開口及びピグ収容室を備えている。可動弁は、塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に第2塗料容器の内部を隔絶している。第2開口は、記溶剤収容室に溶剤を供給すると、可動弁が移動して塗料収容室から塗料が流出する。ピグ収容室は、溶剤を流出入可能な第1ポート及び第2ポートを有し、これら第1ポート及び第2ポート間に第2ピグを収容している。又、ピグ収容室は、第2開口に接続され、第1ポートから溶剤を供給すると、第2開口から第2ピグが射出されると共に第2開口に向けて供給される流体によって第2ピグが帰還される。
例えば、可動弁は、第2塗料容器の内壁を密閉すべく、第2塗料容器の軸方向に摺動自在に挿嵌されたピストンであってよく、可動弁は、塗料収容室と溶剤収容室に隔絶している。第2塗料容器は、中空の密閉容器であってよく、塗料と溶剤が可動弁で隔絶されて収容されている。初期状態において、第2塗料容器には、塗料が大部分を占めている。そして、溶剤収容室に溶剤を供給すると、可動弁が移動して塗料収容室から第2開口を介して塗料が流出する。
例えば、第2開口には、急速継手を構成するオス継手が設けられてよく、一方、後述する塗料流路の一端には、急速継手を構成するメス継手が設けられてよく、このオス継手とこのメス継手が接続することにより、塗料収容室内の塗料を塗料流路に供給可能となる。例えば、アーム内には第2塗料容器と対向する位置にピストンが配置されてよく、中空のピストンロッドの先端に急速継手を構成するメス継手が設けられてよく、一方、第1開口と相反する位置となる溶剤収容室の末端には、急速継手を構成するオス継手が設けられてよく、中空のピストンロッドを伸長することにより、このオス継手とこのメス継手が接続する。中空のピストンロッドの基端側から溶剤(例えば、シンナ)を供給することにより、溶剤収容室に溶剤を供給することができる。
例えば、ピグ収容室は、第2塗料容器の塗料収容室側が一部区分されたシリンダで構成され、このシリンダに第1ポート及び第2ポートが連通する。第1ポート及び第2ポートは、急速継手を構成するオス継手が設けられてもよく、溶剤を供給又は排出可能な流路の末端に設けられた急速継手を構成するメス継手がこのオス継手と接続することにより、第1ポート及び第2ポートに溶剤を流出入可能となる。
初期状態において、第2ピグは第1ポート及び第2ポート間のピグ収容室内に収容されている。第1ポートから溶剤を供給すると、第2ピグは溶剤に押し出されて第2ポート側に移動し、更に、第2開口から第2ピグが射出される。例えば、ピグ収容室と接続する塗料収容室の接続管端には逆止弁を設けて、ピグ収容室の溶剤が塗料収容室に流入しないようにすることが好ましい。一方、第2開口に向けて供給される流体(例えば、エア)によって、第2ピグが帰還される。このように、ピグ収容室は複動形のピストンシリンダのように機能し、第2ピグはストロークが可変のピストンとして機能する。
又、(2)の発明による塗装装置は、塗料流路と流体流路と連絡路及び方向制御弁を備えている。塗料流路の一端は、第2開口に接続している。塗料流路の他端は噴霧口の近傍に至っている。流体流路の一端に流体が供給される。流体流路の他端は噴霧口に至っている。連絡路は、塗料流路の他端側と流体流路の他端側を連通している。方向制御弁は、流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有している。
例えば、第2ピグは、塗料流路内を密閉して、塗料流路内を移動可能となっている。塗料流路は、その内部に第2ピグが往復動できるように、一端から他端に至るまで円滑な経路を描くことが好ましく、塗料流路の他端から一端側に向う一定距離は、塗装機の頭部の軸中心と平行する直線経路となっている。一方、流体流路の他端から一端側に向う一定距離は、前記塗料流路の直線経路と平行して近接する直線経路となっている。この流体流路の直線経路内を方向制御弁のヘッドが移動できる。連絡路は、塗料流路の直線経路と流体流路の直線経路を直交するように連通している。第2ピグが塗料流路の直線経路から連絡路に移動しないように、連絡路の内径は塗料流路の内径より小さいことが好ましい。
方向制御弁は、例えば、単動形のニードル弁であってよく、針状のピストンシリンダの先端にヘッドを有している。ニードル弁本体は、塗装機の頭部に内装されており、ニードル弁本体にエアを供給することにより、ヘッドを引き込む方向に移動でき、ニードル弁本体にエア供給を停止することにより、ヘッドを復帰することができる。流体流路の他端側に流体(例えば、エア)を流通又は遮断する、別の単動形のニードル弁を塗装機の頭部に内装してもよい。
そして、(2)の発明による塗装装置は、ヘッドが連絡路を越えて流体流路の一端側に移動しているときに第1ポートから溶剤を供給すると、第2ピグは塗料流路の一端側から他端側に至り、塗料は塗料流路の一端側から連絡路及び流体流路の他端側を介して噴霧口より排出される。
このように、(2)の発明による塗装装置は、第2ピグが塗料流路の塗料を噴霧口近傍まで押し出しているので、第2塗装容器から排出された塗料をほとんど使い切ることができる。又、第2ピグを押し出す溶剤は塗料流路の洗浄液として機能し、例えばシンナが用いられる。
(3) 前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の他端側に移動しているときに、前記流体が前記連絡路を介して前記塗料流路の一端側に供給されることにより、前記第2ピグが前記ピグ収容室に帰還し、前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動させられ、前記第2ポートから溶剤を供給すると、当該溶剤が塗料流路及び連絡路を介して前記噴霧口から噴射される(2)記載の塗装装置。
(3)の発明による塗装装置は、ヘッドが連絡路を越えて流体流路の他端側に移動しているときに、流体が前記連絡路を介して塗料流路の一端側に供給されることにより、第2ピグがピグ収容室に帰還する。ヘッドが連絡路を越えて流体流路の一端側に移動させられ、第2ポートから溶剤を供給すると、当該溶剤が塗料供給口から塗料流路及び連絡路を介して噴霧口から噴射される。
例えば、流体はエアであってよく、溶剤はシンナであってよい。エアは第2ピグをピグ収容室に帰還させる押し出し流体として機能する。第2ピグがピグ収容室に帰還した後は、このエアは第2ポートに排出される。ヘッドが連絡路を越えて流体流路の一端側に移動させられると、連絡路へエアが停止され、連絡路と噴霧口が流通可能となる。そして、第2ポートからシンナを供給すると、シンナが塗料流路及び連絡路を介して噴霧口から噴射される。すなわち、塗料供給口から塗料流路及び連絡路を介して噴霧口まで洗浄される。所定時間洗浄された後に、第2ポートからシンナを供給停止し、次の第2塗料容器に交換できる。
このように、(2)の発明による塗装装置は、従来のように、色替えのために洗浄の都度、塗料容器を塗装ロボットから外すことなく、塗装ロボットに塗料容器を載置した状態で塗料供給口から塗料噴射口まで残存塗料を洗浄できるので、工程時間を短縮することができる。
(4) 前記塗料流路の他端側の末端に位置する前記第1ピグを当該塗料流路の一端側に押し出す流体通路が当該塗料流路の末端に設けられている(1)記載の塗装装置。
(5) 前記塗料流路の他端側の末端に位置する前記第2ピグを当該塗料流路の一端側に押し出す流体通路が当該塗料流路の末端に設けられている(2)又は(3)記載の塗装装置。
(6) 前記塗装機は、前記噴霧口を中心に回転するベルカップと、このベルカップの外周にエアを吹き付けるシェーピングエアリングと、を備え、塗料を霧化するベル型塗装機である(1)から(5)のいずれかに記載の塗装装置。
(7) 前記塗装機は、先端に前記ベルカップを有し、鈍角に屈曲する筒形のハウジングで形成されるベル型塗装機である(6)記載の塗装装置。
本発明の第1の実施形態による塗装装置は、塗料容器から供給されて残存する塗料を廃棄することなく、塗料容器に還流して回収しているので、色替え時の塗料の無駄を少なくできる。又、本発明の第2の実施形態による塗装装置は、塗装容器から排出された塗料をほとんど使い切ることができ、色替えのために洗浄の都度、塗料容器を塗装ロボットから外すことなく、塗装ロボットに塗料容器を載置した状態で塗料供給口から塗料噴射口まで残存塗料を洗浄できるので、工程時間を短縮することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明による塗装装置の第1実施形態を示す概略構成図である。図2は、前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図である。図2は図1の状態変化図である。図3は、前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図である。図3は図2の状態変化図である。図4は、前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図である。図4は図3の状態変化図である。
図5は、前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図5は、図1の状態図に対応している。図6は、前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図6は、図2の状態図に対応している。図7は、前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図7は、図3の状態図に対応している。図8は、前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図8は、図4の状態図に対応している。
図9は、本発明による塗装装置の第2実施形態を示す概略構成図である。図10は、前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図である。図10は図9の状態変化図である。図11は、前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図である。図11は図10の状態変化図である。図12は、前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図である。図12は図11の状態変化図である。図13は、前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図である。図13は図12の状態変化図である。図14は、前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図である。図14は図13の状態変化図である。
図15は、前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図15は、図9の状態図に対応している。図16は、前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図16は、図11の状態図に対応している。図17は、前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図17は、図12の状態図に対応している。図18は、前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図18は、図13の状態図に対応している。図19は、前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図である。図19は、図14の状態図に対応している。
最初に、本発明による塗装装置の第1実施形態の構成を説明する。図1において、塗装装置100は、塗装機1と第1塗料容器B1を備えている。塗装機1の一端は塗料を噴霧する噴霧口1aを有している(図5参照)。塗装機1の他端は塗装ロボットのアームA先端に接続している。図5において、塗装機1は塗料を霧化するベル型塗装機であって、頭部1hには、噴霧口1aを中心に回転するベルカップ1bを備えている。又、頭部1hには、ベルカップ1bの外周にエアを吹き付けるシェーピングエアリング1cを備えている。
又、図5において、塗装機1は静電塗装機であって、シェーピングエアリング1cは、電気絶縁性の塗装機ハウジング1dの一端に取り付けられている。塗装機ハウジング1dの他端は、電気絶縁性のコントロールバルブ1eの一端に着脱自在に取り付けられる。コントロールバルブ1eはベアリングユニット1fを内装しており、ベアリングユニット1fはキャップナット1gでコントロールバルブ1e内に保持されている。コントロールバルブ1eの他端は屈曲ハウジング1jの一端側に取り付けられている。屈曲ハウジング1jの他端は、図示されない接続ユニットとコントロールバルブユニット及び接続フランジを介して塗装ロボットのアームA先端に接続している。
塗装機1は、先端にベルカップ1bを有し、鈍角に屈曲する筒形のハウジングで形成されるベル型塗装機であるということもできる。ここで、塗装機1は、塗装ロボットのアームA先端に取り外し可能に又は交換可能に接続しており、塗装ロボットに備わる電源、空気源、及び溶剤源が、塗装機に備わるアクチュエータ(例えば、バルブ)や後述する多種の流路に接続される。
図1において、例えば、図示されない搬送ロボットは旋回及び伸縮可能なアームを有し、コンベア(図示せず)上の所定位置にある第1塗料容器B1をアーム先端が把持して、塗装ロボットのアームA内の所定位置に移し替える。第1塗料容器B1がアームA内の所定位置に設置されるように、塗装ロボットのアームA内に位置決め部材を設けることが好ましい。第1塗料容器B1は、略円筒形に形成され、第1塗料容器B1の軸中心がアームAの長手方向と平行になるように設置されている。
図1において、第1塗料容器B1は、可動弁20と第1開口21を備えている。可動弁20は、塗料を収容する塗料収容室2a及び溶剤を収容可能な溶剤収容室2bに第1塗料容器B1の内部を隔絶している。第1開口21は、溶剤収容室2bに溶剤を供給すると、可動弁20が移動して塗料収容室2aから塗料が流出する。
図1において、可動弁20は、第1塗料容器B1の内壁を密閉すべく、第1塗料容器B1の軸方向に摺動自在に挿嵌されたピストンであってよく、可動弁20は、塗料収容室2aと溶剤収容室2bに隔絶している。第1塗料容器B1は、中空の密閉容器であって、塗料と溶剤が可動弁20で隔絶されて収容されている。初期状態において、第1塗料容器B1には、塗料が大部分を占めている。そして、溶剤収容室2bに溶剤を供給すると、可動弁20が移動して塗料収容室2aから第1開口21を介して塗料が流出する。
図1において、第1開口21には、急速継手を構成するオス継手(図示せず)が設けられてよく、一方、塗料流路11の一端には、急速継手を構成するメス継手(図示せず)が設けられてよく、このオス継手とこのメス継手が接続することにより、塗料収容室2a内の塗料を塗料流路11に供給可能となる。又は、塗料流路11内の残留塗料を塗料収容室2a内に回収することができる。
図1において、アームA内には第1塗料容器B1と対向する位置にピストン(図示せず)が配置され、中空のピストンロッドPRの先端に急速継手を構成するメス継手(図示せず)が設けられる。一方、第1開口21と相反する位置となる溶剤収容室2bの管端には、急速継手を構成するオス継手(図示せず)が設けられ、中空のピストンロッドPRを伸長することにより、このオス継手とこのメス継手が接続される。中空のピストンロッドPRの基端側(図中矢印Sの方向)から溶剤(例えば、シンナ)を供給することにより、溶剤収容室2bに溶剤を供給することができる。中空のピストンロッドPRの基端側を解放すれば、塗料流路11内の残留塗料を塗料収容室2a内に回収可能すべく、可動弁20を溶剤収容室2b側に移動できる。
図1及び図5において、塗装装置100は、塗料流路11と流体流路12と連絡路13と第1ピグ1p及び方向制御弁1vを備えている。塗料流路11の一端は、第1開口21に接続している。塗料流路11の他端は噴霧口1aの近傍に至っている。流体流路12の一端に流体が供給される。流体流路12の他端は噴霧口1aに至っている。連絡路13は、塗料流路11の他端側と流体流路12の他端側を連通している。第1ピグ1pは、塗料流路11内を密閉して、塗料流路11内を移動可能に収容されている。方向制御弁1vは、流体流路12の他端側を密閉して移動可能なヘッド11vを有している。
図1及び図5において、塗料流路11は、その内部に第1ピグ1pが往復動できるように、一端から他端に至るまで円滑な経路が描かれている。塗料流路11の他端から一端側に向う一定距離は、塗装機1の頭部1hの軸中心と平行する直線経路となっている。又、塗料流路11の他端側の末端に位置する第1ピグ1pを一端側に押し出す流体通路14が塗料流路11の末端に設けられている。一方、流体流路12の他端から一端側に向う一定距離は、塗料流路11の直線経路と平行して近接する直線経路となっている。流体流路12の直線経路内を方向制御弁1vのヘッド11vが移動できる。連絡路13は、塗料流路11の直線経路と流体流路12の直線経路を直交するように連通している。例えば、第1ピグ1pが往復動する塗料流路11の内径は、約6mmであり、第1ピグ1pが塗料流路11の直線経路から連絡路13に移動しないように、連絡路13の内径は塗料流路11の内径より小さく形成されている。
図5において、方向制御弁1vは、単動形のニードル弁であって、針状のピストンシリンダの先端にヘッド11vを有している。ニードル弁本体12vは、塗装機1の頭部1hに内装されており、ニードル弁本体12vに流体(例えば、エア)を供給することにより、ヘッド11vを引き込む方向に移動できる。ニードル弁本体12vにエア供給を停止することにより、ヘッド11vを復帰することができる。流体流路12の他端側に流体(例えば、エア)を流通又は遮断する、別の単動形のニードル弁1wが塗装機1の頭部1hに内装されている。
次に、第1実施形態による塗装装置100の動作を説明する。
図1において、第1塗料容器B1がアームA内の所定位置に設置されると、中空のピストンロッドPRから溶剤(例えば、シンナ)が供給される。そして、溶剤収容室2b内に溶剤が供給され、可動弁20が塗料収容室2a側に移動することにより、塗料収容室2a内の塗料を塗料流路11に供給可能となる。なお、初期状態において、第1ピグ1pは、塗料流路11の一端側(第1開口21側)の末端に位置している。又、ヘッド11vは、連絡路13を越えて流体流路12の一端側に移動している(図5参照)。
図2において、中空のピストンロッドPRから溶剤を更に供給すると、塗料収容室2aから送り出される塗料により、第1ピグ1pは塗料流路11の他端側に移動する。そして、第1ピグ1pが連絡路13を越えて他端側の末端に当接して停止する(図6参照)。
図3において、中空のピストンロッドPRから溶剤を更に供給すると、塗料収容室2aから送り出される塗料は、連絡路13を介して噴霧口1aから噴霧される(図7参照)。このとき、ヘッド11vは、連絡路13を越えて塗料流路11の流体流路12の一端側に移動している(図7参照)。
図4において、溶剤収容室2bに溶剤の供給が停止されると、噴霧口1aからの塗料が噴霧されず、所定の塗装作業が終了する。そして、中空のピストンロッドPRの基端側が解放され、可動弁20を溶剤収容室2b側に移動できる。溶剤は図中矢印Rの方向に帰還される。次に、ヘッド11vは連絡路13を越えて流体流路12の他端側に移動する(図8参照)。
そして、図8において、流体流路12の一端側から流体(例えば、エア)が供給されて、連絡路13を介して塗料流路11に残留する塗料を塗料収容室2a側に押し戻す。次に、連絡路13から塗料が排出されたタイミングで、流体通路14から流体(例えば、エア)が供給されて、塗料流路11の他端側の末端に位置する第1ピグ1pを塗料流路11の一端側に押し出す。流体流路12の一端側から流体(例えば、エア)が更に供給されて、第1ピグ1pが塗料流路11内を移動する。第1ピグ1pは塗料流路11の一端側の末端まで移動し、初期の状態に戻り、塗料流路11に残存する塗料を第1塗料容器B1に還流して回収できる(図1参照)。そして、次の第1塗料容器B1に取り替えることができる。
このように、本発明の第1の実施形態による塗装装置は、塗料容器から供給されて残存する塗料を廃棄することなく、塗料容器に還流して回収しているので、色替え時の塗料の無駄を少なくできる。
次に、本発明による塗装装置の第2実施形態の構成を説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態で使用された同符号の構成は説明を省略する場合がある。図9において、塗装装置200は、塗装機1と第2塗料容器B2を備えている。塗装機1の一端は塗料を噴霧する噴霧口1aを有している(図15参照)。塗装機1の他端は塗装ロボットのアームA先端に接続している。図15において、塗装機1は塗料を霧化するベル型塗装機であって、頭部1hには、噴霧口1aを中心に回転するベルカップ1bを備えている。又、頭部1hには、ベルカップ1bの外周にエアを吹き付けるシェーピングエアリング1cを備えている。
図9において、例えば、図示されない搬送ロボットは旋回及び伸縮可能なアームを有し、コンベア(図示せず)上の所定位置にある第2塗料容器B2をアーム先端が把持して、塗装ロボットのアームA内の所定位置に移し替える。第2塗料容器B2がアームA内の所定位置に設置されるように、塗装ロボットのアームA内に位置決め部材を設けることが好ましい。第2塗料容器B2は、略円筒形に形成され、第2塗料容器B2の軸中心がアームAの長手方向と平行になるように設置されている。
図9において、第2塗料容器B2は、可動弁30と第2開口31及びピグ収容室3cを備えている。可動弁30は、塗料を収容する塗料収容室3a及び溶剤を収容可能な溶剤収容室3bに第2塗料容器B2の内部を隔絶している。第2開口31は、溶剤収容室3bに溶剤を供給すると、可動弁30が移動して塗料収容室3aから塗料が流出する。ピグ収容室3cは、溶剤を流出入可能な第1ポートp1及び第2ポートp2を有している。そして、第1ポートp1及び第2ポートp2間に第2ピグ2pを収容している。又、ピグ収容室3cは、第2開口31に接続され、第1ポートp1から溶剤を供給すると、第2開口31から第2ピグ2pが射出されると共に第2開口31に向けて供給される流体によって第2ピグ2pが帰還される。
図9において、可動弁30は、第2塗料容器B2の内壁を密閉すべく、第2塗料容器B2の軸方向に摺動自在に挿嵌されたピストンであってよく、可動弁30は、塗料収容室3aと溶剤収容室3bに隔絶している。第2塗料容器B2は、中空の密閉容器であって、塗料と溶剤が可動弁30で隔絶されて収容されている。初期状態において、第2塗料容器B2には、塗料が大部分を占めている。そして、溶剤収容室3bに溶剤を供給すると、可動弁30が移動して塗料収容室3aから第2開口31を介して塗料が流出する。
図9において、第2開口31には、急速継手を構成するオス継手(図示せず)が設けられてよく、一方、塗料流路11の一端には、急速継手を構成するメス継手(図示せず)が設けられてよく、このオス継手とこのメス継手が接続することにより、塗料収容室3a内の塗料を塗料流路11に供給可能となる。
図9において、アームA内には第2塗料容器B2と対向する位置にピストン(図示せず)が配置され、中空のピストンロッドPRの先端に急速継手を構成するメス継手(図示せず)が設けられる。一方、第2開口31と相反する位置となる溶剤収容室3bの管端には、急速継手を構成するオス継手(図示せず)が設けられ、中空のピストンロッドPRを伸長することにより、このオス継手とこのメス継手が接続される。中空のピストンロッドPRの基端側(図中矢印Sの方向)から溶剤(例えば、シンナ)を供給することにより、溶剤収容室3bに溶剤を供給することができる。
図9において、ピグ収容室3cは、第2塗料容器B2の塗料収容室3a側が一部区分されたシリンダで構成され、このシリンダに第1ポートp1及び第2ポートp2が連通する。第1ポートp1及び第2ポートp2は、急速継手を構成するオス継手が設けられてもよく、溶剤を供給又は排出可能な流路の末端に設けられた急速継手を構成するメス継手がこのオス継手と接続することにより、第1ポートp1及び第2ポートp2に溶剤を流出入可能となる。
初期状態において、第2ピグ2pは第1ポートp1及び第2ポートp2間のピグ収容室3c内に収容されている(図9参照)。第1ポートp1から溶剤を供給すると、第2ピグ2pは溶剤に押し出されて第2ポートp2側に移動し、更に、第2開口31から第2ピグ2pが射出される。ピグ収容室3cと接続する塗料収容室3aの接続管端には逆止弁(図示せず)を設けて、ピグ収容室3cの溶剤が塗料収容室3aに流入しないようにしてある。一方、第2開口31に向けて供給される流体(例えば、エア)によって、第2ピグ2pが帰還される。このように、ピグ収容室3cは複動形のピストンシリンダのように機能し、第2ピグ2pはストロークが可変のピストンとして機能する。
図9及び図15において、第2ピグ2pは、塗料流路11内を密閉して、塗料流路11内を移動可能となっている。塗料流路11は、その内部に第2ピグ2pが往復動できるように、一端から他端に至るまで円滑な経路が描かれている。塗料流路11の他端から一端側に向う一定距離は、塗装機1の頭部1hの軸中心と平行する直線経路となっている。又、塗料流路11の他端側の末端に位置する第2ピグ2pを一端側に押し出す流体通路14が塗料流路11の末端に設けられている。一方、流体流路12の他端から一端側に向う一定距離は、塗料流路11の直線経路と平行して近接する直線経路となっている。流体流路12の直線経路内を方向制御弁1vのヘッド11vが移動できる。連絡路13は、塗料流路11の直線経路と流体流路12の直線経路を直交するように連通している。例えば、第2ピグ2pが往復動する塗料流路11の内径は、約6mmであり、第2ピグ2pが塗料流路11の直線経路から連絡路13に移動しないように、連絡路13の内径は塗料流路11の内径より小さく形成されている。
次に、第2実施形態による塗装装置200の動作を説明する。
図9において、第2塗料容器B2がアームA内の所定位置に設置されると、中空のピストンロッドPRから溶剤(例えば、シンナ)が供給される。そして、溶剤収容室3b内に溶剤が供給され、可動弁30が塗料収容室3a側に移動することにより、塗料収容室3a内の塗料を塗料流路11に供給可能となる。なお、初期状態において、第2ピグ2pは、ピグ収容室3c内に位置している。又、ヘッド11vは、連絡路13を越えて流体流路12の一端側に移動している(図15参照)。図9において、中空のピストンロッドPRから溶剤を更に供給すると、塗料収容室3aから送り出される塗料は、連絡路13を介して噴霧口1aから噴霧される(図15参照)。
次に、中空のピストンロッドPRから溶剤の供給を停止し、第1ポートp1の基端側(図中矢印Sの方向)から溶剤(例えば、シンナ)を供給すると、溶剤に押し出されて第2ピグ2pが第2ポートp2側に移動し、更に、第2開口31から第2ピグ2pが塗料流路11に射出される(図10参照)。
第1ポートp1から供給される溶剤に押し出されて、第2ピグ2pは塗料流路11の他端側に移動する(図10参照)。そして、第2ピグ2pに押し出される塗料は、塗料流路11の一端側から連絡路13及び流体流路12の他端側を介して噴霧口1aより排出される(図16参照)。図11において、第1ポートp1から溶剤を更に供給すると、第2ピグ2pは塗料流路11の他端側の端末に至る(図17参照)。そして、第1ポートp1から溶剤の供給が停止されて、所定の塗装作業を終了する。
このように、本発明による第2実施形態による塗装装置は、第2ピグが塗料流路の塗料を噴霧口近傍まで押し出しているので、第2塗装容器から排出された塗料をほとんど使い切ることができる。又、第2ピグを押し出す溶剤は塗料流路の洗浄液として機能し、例えばシンナが用いられる。
所定の塗装作業が終了すると、ヘッド11vは連絡路13を越えて流体流路12の他端側に移動する(図17及び図18参照)。次に、図17において、流体流路12の一端側から流体(例えば、エア)が供給されて、連絡路13を介して塗料流路11に残留する溶剤をピグ収容室3c側に押し戻す(図12参照)。次に、連絡路13から溶剤が排出されたタイミングで、流体通路14から流体(例えば、エア)が供給されて、塗料流路11の他端側の末端に位置する第2ピグ2pを塗料流路11の一端側に押し出す(図17参照)。
流体流路12の一端側から流体(例えば、エア)が更に供給されて、第2ピグ2pが塗料流路11内を一端側に向けて移動する(図12及び図13参照)。そして、第2ピグ2pに押し出された溶剤は、第2ポートp2から排出される。この間、第1ポートp1の基端側は閉塞されている。やがて、第2ピグ2pはピグ収容室3c内に帰還し、初期の状態に戻る(図13参照)。そして、流体流路12の一端側からの流体の供給は停止される(図17参照)。
次に、塗料が残留している流体流路12の他端側が洗浄される。図14において、第2ポートp2の基端側(図中矢印Sの方向)から溶剤(例えば、シンナ)を供給する。一方、ヘッド11vは連絡路13を越えて流体流路12の一端側に移動させておく(図19参照)。第2ポートp2の基端側から供給される溶剤は、塗料流路11と連絡路13及び流体流路の他端側を経由して噴霧口1aから排出される(図19参照)。塗料が残留している流体流路12の他端側が洗浄されると、第2ポートp2の基端側からの溶剤の供給が停止される。そして、次の第2塗料容器B2に交換できる(図14参照)。
このように、本発明の第2実施形態による塗装装置は、従来のように、色替えのために洗浄の都度、塗料容器を塗装ロボットから外すことなく、塗装ロボットに塗料容器を載置した状態で塗料供給口から塗料噴射口まで残存塗料を洗浄できるので、工程時間を短縮することができる。
なお、本発明は、塗料容器内に溶剤(例えば、シンナ)を送り出すことにより、当該塗装容器から塗料を定量供給しているが、サーボモータに備えられる直動軸が可動弁を移動することにより、当該塗装容器から塗料を定量供給するようにしてもよい。
本発明による塗装装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図1の状態変化図である。 前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図2の状態変化図である。 前記第1実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図3の状態変化図である。 前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図1の状態図に対応している。 前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図2の状態図に対応している。 前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図3の状態図に対応している。 前記第1実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図4の状態図に対応している。 本発明による塗装装置の第2実施形態を示す概略構成図である。 前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図9の状態変化図である。 前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図10の状態変化図である。 前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図11の状態変化図である。 前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図12の状態変化図である。 前記第2実施形態による塗装装置の概略構成図であり、図13の状態変化図である。 前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図9の状態図に対応している。 前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図11の状態図に対応している。 前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図12の状態図に対応している。 前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図13の状態図に対応している。 前記第2実施形態による塗装装置の要部拡大断面図であり、図14の状態図に対応している。 従来技術による色替装置の第1実施例による概略構成図である。 従来技術による回転霧化頭型塗装装置の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 塗装機
1a 噴霧口
1p 第1ピグ
1v 方向制御弁
2a・3a 塗料収容室
2b・3b 溶剤収容室
2p 第2ピグ
3c ピグ収容室
11 塗料流路
11v ヘッド
12 流体流路
13 連絡路
20・30 可動弁
21 第1開口
31 第2開口
100・200 塗装装置
A アーム(塗装ロボットのアーム)
B1 第1塗料容器
B2 第2塗料容器

Claims (7)

  1. 一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、他端は塗装ロボットのアーム先端に接続する塗装機と、前記塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置し、各色毎に個別の塗料を収容する第1塗料容器と、を備え、前記各色毎に個別の塗料を前記第1塗料容器から前記噴霧口に供給する塗装装置であって、
    前記第1塗料容器は、前記塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に内部を隔絶する可動弁と、前記溶剤収容室に溶剤を供給すると前記可動弁が移動して前記塗料収容室から当該塗料が流出する第1開口と、を備え、
    一端は前記第1開口に接続し、他端は前記噴霧口の近傍に至る塗料流路と、
    一端に流体が供給され、他端は前記噴霧口に至る流体流路と、
    前記塗料流路の他端側と前記流体流路の他端側を連通する連絡路と、
    前記塗料流路内を密閉して当該塗料流路内を移動可能に収容される第1ピグと、
    前記流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有する方向制御弁と、を備え、
    前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動しているときは、前記第1ピグは前記塗料流路の他端に移動して前記塗料が前記連絡路を介して前記噴霧口に供給され、
    前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の他端側に移動しているときは、前記流体が前記連絡路を介して前記塗料流路の他端に供給されることにより前記第1ピグが前記第1塗料容器から供給されて残存する塗料を当該第1塗料容器に還流して回収する塗装装置。
  2. 一端は塗料を噴霧する噴霧口を有し、他端は塗装ロボットのアーム先端に接続する塗装機と、前記塗装ロボットのアーム内に着脱自在に設置し、各色毎に個別の塗料を収容する第2塗料容器と、を備え、前記各色毎に個別の塗料を前記第2塗料容器から前記噴霧口に供給する塗装装置であって、
    前記第2塗料容器は、前記塗料を収容する塗料収容室及び溶剤を収容可能な溶剤収容室に内部を隔絶する可動弁と、前記溶剤収容室に溶剤を供給すると前記可動弁が移動して前記塗料収容室から当該塗料が流出する第2開口と、溶剤を流出入可能な第1ポート及び第2ポートを有し、これら第1ポート及び第2ポート間に第2ピグを収容するピグ収容室であって、第2開口に接続され、この第1ポートから溶剤を供給すると当該第2開口から第2ピグが射出されると共に当該第2開口に向けて供給される流体によって前記第2ピグが帰還されるピグ収容室と、を備え、
    一端は前記第2開口に接続し、他端は前記噴霧口の近傍に至る塗料流路と、
    一端に流体が供給され、他端は前記噴霧口に至る流体流路と、
    前記塗料流路の他端側と前記流体流路の他端側を連通する連絡路と、
    前記流体流路の他端側を密閉して移動可能なヘッドを有する方向制御弁と、を備え、
    前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動しているときに前記第1ポートから溶剤を供給すると、前記第2ピグは前記塗料流路の一端側から他端側に至り、当該溶剤は前記塗料流路の一端側から前記連絡路及び前記流体流路の他端側を介して前記噴霧口より排出される塗装装置。
  3. 前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の他端側に移動しているときに、前記流体が前記連絡路を介して前記塗料流路の他端に供給されることにより、前記第2ピグが前記ピグ収容室に帰還し、前記ヘッドが前記連絡路を越えて前記流体流路の一端側に移動させられ、前記第2ポートから溶剤を供給すると、当該溶剤が塗料流路及び連絡路を介して前記噴霧口から噴射される請求項2記載の塗装装置。
  4. 前記塗料流路の他端側の末端に位置する前記第1ピグを当該塗料流路の一端側に押し出す流体通路が当該塗料流路の末端に設けられている請求項1記載の塗装装置。
  5. 前記塗料流路の他端側の末端に位置する前記第2ピグを当該塗料流路の一端側に押し出す流体通路が当該塗料流路の末端に設けられている請求項2又は3記載の塗装装置。
  6. 前記塗装機は、前記噴霧口を中心に回転するベルカップと、このベルカップの外周にエアーを吹き付けるシェーピングエアリングと、を備え、塗料を霧化するベル型塗装機である請求項1から5のいずれかに記載の塗装装置。
  7. 前記塗装機は、先端に前記ベルカップを有し、鈍角に屈曲する筒形のハウジングで形成されるベル型塗装機である請求項6記載の塗装装置。
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