JP2007061510A - シート製品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンボスが付与された原紙シートS1、S2のエンボス凸部頭頂部に付与された糊G1、G2によって原紙シートS1、S2が接着されており、前記原紙シートを接着するための接着剤G1、G2が、顔料により着色されたものであってシート製品の表裏面から視認可能とされ、この接着剤および前記エンボスE1、E2によって図案が形成されている。
【選択図】図2
Description
ここで、一般に人間は、視覚的に認識した見た目のイメージによって行動を左右され易く、例えば、美粧性に優れた商品は抵抗感無く購入し易いものである。このため、エンボス加工を行うにあたっては、エンボス凸部が所定の規則性や対称性等をもつように配置して図柄を構成するようにして、その意匠性を良くするようにするのが一般的である。これは、規則性や対称性をもって近接配置された複数のエンボス凸部を、まとめて一つの図形や図柄と認識する人間の視覚的性質を利用したものである。
他方、視覚的なイメージ向上のためにシート製品に施される手段として、原紙シートに対して種々の色インキを用いた模様印刷を施すことが行われることがある。この模様印刷は、エンボス加工のみでは得ることのできない色彩を付与することができることから美粧性の向上に一層寄与し、消費者により一層の購買意欲を引き立たせることができる。
他方で、このように模様印刷工程とエンボス付与工程が別工程であると、印刷模様とズレやすく、この場合には、かえって美粧性に劣ることになる。
そこで、本発明の主たる課題は、嵩低下を引き起こすことなく製造可能であり、しかも従来にはない美粧性を有するシート製品を提供することを目的とする。
<請求項1記載の発明>
2枚以上の原紙シートが重ねられたシート製品であって、
少なくとも一枚の原紙シートにエンボス加工が施され、このエンボスが付与された原紙シートのエンボス凸部頭頂部に付与された接着剤によって当該原紙シートと他の原紙シートとが接着されており、
かつ、前記原紙シート相互を接着するための接着剤が顔料により着色されたものであってシート製品の表裏面から視認可能とされ、この着色接着剤および前記エンボスによって図案が形成されていることを特徴とするシート製品。
2枚の原紙シートが重ねられたシート製品であって、
原紙シートごとにエンボス加工が施され、エンボスの凸部頭頂部に付与された糊によって原紙シート同士が接着され、
かつ、前記原紙シート同士を接着する接着剤が、原紙シートの地色とは異なる色に顔料により着色されたものであってシート製品の表裏面から視認可能とされ、この着色接着剤および前記エンボスによって図案が形成されていることを特徴とするシート製品。
原紙シートに高さの異なる複数の種類のエンボスが施されている請求項1または2記載のシート製品。
原紙シートに施されたエンボスのうちの一部のエンボスの凸部頭頂部にのみ前記着色接着剤が付与されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート製品。
原紙シートに、前記着色接着剤を付与するエンボスとは別に、マイクロエンボスが施されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート製品。
前記着色接着剤が複数用いられ、各々異なる色の顔料を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート製品。
前記着色接着剤中の顔料が、0.01〜50%である請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート製品。
前記着色接着剤を付与する総面積が、シート製品1m2当たり0.5〜30%である請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート製品。
原紙シートのJIS P 8149に基づく不透明度が、30〜80%である請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート製品。
2枚以上の原紙シートが重ねられたシート製品を製造するにあたって、少なくとも一枚の原紙シートにエンボスロールによりエンボスを付与したのち、前記原紙シートに形成された全てのまたは一部のエンボスの凸部頭頂部に顔料により着色された接着剤を塗布し、
次いで、この原紙シートのエンボス凸面を他の原紙シートと前記接着剤により接着させることを特徴とするシート製品の製造方法。
原紙シートごとに異なる色の顔料を含む前記接着剤を塗布する請求項10載のシート製品の製造方法。
前記接着剤を塗布するためのエンボスを形成するとともにあるいは形成する前に、原紙シートに対して予めマイクロエンボス加工を行う請求項10または11に記載のシート製品の製造方法。
高さの異なる2種以上の凸部を備えるエンボスロールによりエンボスを付与する請求項10〜12のいずれか1項に記載のシート製品の製造方法。
以下2枚の原紙シートを重ねたシート製品の形態について、図1〜3を参照しながら詳述するが、この形態に限定されるわけではない。
本形態のシート製品Xは、重ねられた2枚の原紙シートS1、S2に、30〜100個/cm2のエンボス密度および0.2〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボス(第1エンボス)Mがそれぞれ施されている。図1において、全体を砂目状に描いてあるが、その各点がマイクロエンボス(第1エンボス)Mに相当するものと描いているものである。
本発明は、特にトイレットペーパーまたはティシュペーパー(化粧用も含む)に対して適用する場合に顕著に効果が現れる。
先に関連説明したように、従来、シート全体の着色及びインキによる模様印刷は公知である。しかるに、後者の模様印刷した原紙シートにエンボス加工を施す場合、模様印刷が別工程であること、あるいは模様印刷をオンラインで行うとしてもシートの伸びや誤差のために、模様部分とエンボス加工部分と連係させることは実際的にできない。したがって、模様部分とエンボス加工部分との関連性がないことによりデザイン的に無味乾燥的なものとならざるを得ない。
図5〜図7に、3枚の原紙シートを使用する場合の第2の実施形態を示した。
この第2の実施形態は、1プライ当たりの坪量が10〜25g/m2である3枚の原紙シートS3、S4、S5が重ねられたシート製品である。
(実施例)
白色の原紙シートの三枚を用意し、一枚にマイクロエンボス(ドット状)を施し、他二枚に同じ二種類のマクロエンボス(花弁及び点状の曲線)を施した。なお、原紙シートの物性は、米坪16.5g/m2、3枚重ねでの乾燥引張強度が725(縦)/295(横)CN/25mm、3枚重ねでの湿潤引張強度が90(縦)/42(横)CN/25mmであった。
図案の明りょうさの評点は、5点:カスレている又は滲んでいると判断つかない明りょうさである、4点:よく観察するとカスレ又は滲みを見つけられる、3点:着色部分のカスレ又は滲みを判別することができる、2点:図案は何であるか判るが、カスレ又は滲みが目立ち過ぎる、1点:図案は何か判別できず、ほとんどがカスレている又は滲んでいる、との判定した結果を、平均したものが表1である。
Claims (13)
- 2枚以上の原紙シートが重ねられたシート製品であって、
少なくとも一枚の原紙シートにエンボス加工が施され、このエンボスが付与された原紙シートのエンボス凸部頭頂部に付与された接着剤によって当該原紙シートと他の原紙シートとが接着されており、
かつ、前記原紙シート相互を接着するための接着剤が顔料により着色されたものであってシート製品の表裏面から視認可能とされ、この着色接着剤および前記エンボスによって図案が形成されていることを特徴とするシート製品。 - 2枚の原紙シートが重ねられたシート製品であって、
原紙シートごとにエンボス加工が施され、エンボスの凸部頭頂部に付与された接着剤によって原紙シート同士が接着され、
かつ、前記原紙シート同士を接着する接着剤が、原紙シートの地色とは異なる色に顔料により着色されたものであってシート製品の表裏面から視認可能とされ、この着色接着剤および前記エンボスによって図案が形成されていることを特徴とするシート製品。 - 原紙シートに高さの異なる複数の種類のエンボスが施されている請求項1または2記載のシート製品。
- 原紙シートに施されたエンボスのうちの一部のエンボスの凸部頭頂部にのみ前記着色接着剤が付与されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート製品。
- 原紙シートに、前記着色接着剤を付与するエンボスとは別に、マイクロエンボスが施されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート製品。
- 前記着色接着剤が複数用いられ、各々異なる色の顔料を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート製品。
- 前記着色接着剤中の顔料が、0.01〜50%である請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート製品。
- 前記着色接着剤を付与する総面積が、シート製品1m2当たり0.5〜30%である請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート製品。
- 原紙シートのJIS P 8149に基づく不透明度が、30〜80%である請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート製品。
- 2枚以上の原紙シートが重ねられたシート製品を製造するにあたって、少なくとも一枚の原紙シートにエンボスロールによりエンボスを付与したのち、前記原紙シートに形成された全てのまたは一部のエンボスの凸部頭頂部に顔料により着色された接着剤を塗布し、
次いで、この原紙シートのエンボス凸面を他の原紙シートと前記接着剤により接着させることを特徴とするシート製品の製造方法。 - 原紙シートごとに異なる色の顔料を含む前記接着剤を塗布する請求項10記載のシート製品の製造方法。
- 前記接着剤を塗布するためのエンボスを形成するとともにあるいは形成する前に、原紙シートに対して予めマイクロエンボス加工を行う請求項10または11記載のシート製品の製造方法。
- 高さの異なる2種以上の凸部を備えるエンボスロールによりエンボスを付与する請求項10〜12のいずれか1項に記載のシート製品の製造方法。
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