特許文献2に記載の録画再生装置は、延長される可能性がある番組をEPGから検索する場合に用いるキーワードは、装置にて予め決められたキーワードを用いるものであった。しかし、このキーワードは、延長される可能性がある番組を必ず検索できるというものではなく、例えば延長される可能性がある野球放送は検索できるが、サッカー放送又はバレーボール放送等の他の放送は検索できないという虞がある。
検索に用いるキーワードが固定であるため、このキーワードで検索できない番組がEPGに含まれている場合には、同じ番組が以後繰り返し放送されたとしても、記録再生装置がこの番組を検索することは不可能となる。キーワードを追加又は変更することにより、この番組を検索することができる可能性があるため、記録再生装置が記憶しているキーワードを追加又は変更できる構成とすることが考えられるが、この場合、特にキーワードを変更した場合には、キーワードの変更前に検索できていた番組が変更後に検索できなくなる虞がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、放送時間が延長される可能性がある番組をEPGから検索するためのキーワードが、実際に延長して放送された番組をどの程度の確率で検索できているかを示す、各キーワードのヒット率を算出する構成とすることにより、キーワードのヒット率を基にしてキーワードの追加又は変更を行い、放送時間が延長される番組をより確実に検索することができる記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、ユーザからのキーワードの入力を受け付ける手段を備える構成とすることにより、ユーザがキーワードの追加又は変更を行うことができる記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、キーワードのヒット率を表示してユーザに知らせる構成とすることにより、ユーザがキーワードの追加又は変更を行う場合に、キーワードのヒット率を確認することができる記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、複数のキーワードをヒット率に応じて並べ替えて表示する構成とすることにより、ユーザが各キーワード毎のヒット率を確認しやすい記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、ヒット率に応じてキーワードの表示を相違させる、例えば表示色を別にする又は表示の濃淡に差を設ける等を行う構成とすることにより、ユーザが各キーワード毎のヒット率を確認しやすい記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が延長される可能性がある番組と判定し、この番組の記録予約の時刻を変更する構成とすることにより、野球放送又はサッカー放送等の放送時間が延長される可能性がある番組を確実に記録することができる記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、同じチャンネルで前の時間帯に放送される番組に検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が変更される可能性がある番組と判定し、この番組の記録予約の時刻を変更する構成とすることにより、野球放送又はサッカー放送等の後に放送される番組を確実に記録することができる記録再生装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約の終了時刻を遅らせて番組の記録を行った後、記録した番組がユーザにより再生された場合に、終了時刻を遅らせた部分が再生されたか否かによって、番組が実際に延長されたか否かを判定する構成とすることにより、記録予約の時刻を変更した番組が実際に延長されたか否かを判定することができ、この番組を検索したキーワードのヒット率を算出することができる記録再生装置を提供することにある。
本発明に係る記録再生装置は、放送される番組を受信する受信手段と、該受信手段が受信する番組に係る番組情報を取得する手段と、番組の放送時間延長の可能性の有無を判定するためのキーワードを複数記憶する手段と、記憶したキーワードを含む番組を番組情報から検索する検索手段と、前記受信手段が受信した番組を記録する記録手段と、該記録手段による記録時刻を含む番組の記録予約を受け付ける手段と、記録された番組を再生する再生手段とを備える記録再生装置において、前記検索手段の検索結果に基づいて、記録予約に係る番組の中で、放送時間が変更される可能性がある番組を判定する第1の判定手段と、該第1の判定手段の判定結果に応じて、記録予約に係る記録時刻を変更する変更手段と、該変更手段が変更した記録予約に係る番組が、時間を変更されて放送されたか否かを判定する第2の判定手段と、該第2の判定手段により時間を変更されて放送されたと判定された番組の番組数に対して、前記第1の判定手段が前記番組を判定した際、判定の基準となった前記検索手段の検索結果である番組の番組情報に、各キーワードが該当していた該当数を示すキーワードのヒット率を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、予め登録されたキーワードを用いて、EPGから放送時間が延長される可能性がある番組を検索する。予約記録を行う番組が放送時間が延長される可能性がある番組又は延長された番組の影響で遅れて放送される可能性がある番組である場合には、記録予約の記録時刻の変更を行う。これにより、放送時間が変更された場合であっても、番組を最後まで記録することができる。また、実際に放送時間が変更された番組を放送時間が変更される可能性がある番組であると検索して判定した際に、検索に該当した各キーワードの該当数が、実際に放送時間が変更された番組の番組数に占める割合を、各キーワードのヒット率として算出する。これにより、登録されているキーワードの有効性を判断できる。
また、本発明に係る記録再生装置は、記憶するキーワードを受け付けるキーワード受付手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、受け付けたキーワードを登録し、放送時間が延長される可能性がある番組をEPGから検索する場合に、登録されたキーワードを用いる。ユーザは、番組の放送状況又はEPGの内容等に応じて、キーワードの追加又は変更を行うことができる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記算出手段の算出結果を表示する処理を行う表示処理手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、各キーワードのヒット率を表示する。これにより、ユーザがキーワードの追加又は変更を行う場合に、キーワードのヒット率を確認しながら、追加又は変更を行うことができる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記表示処理手段が、前記算出手段が算出したヒット率の順に複数のキーワードを並べて表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、複数のキーワードをヒット率の大きい順又は小さい順等に並べ替えて表示する。これにより、各キーワードの有効性をユーザが確認しやすくできる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記表示処理手段が、前記算出手段が算出したヒット率に応じて、キーワードの表示を相違させるようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、ヒット率に応じて表示色を別にする又は表示の濃淡に差を設ける等を行うことにより、各キーワードの有効性をユーザが確認しやすくできる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記第1の判定手段が、記録予約に係る番組が前記検索手段が検索した番組に含まれている場合、前記記録予約に係る番組を放送時間が変更される可能性がある番組と判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が延長される可能性がある番組と判定する。これにより、野球放送又はサッカー放送等の放送時間が延長される可能性がある番組の記録予約の時刻を変更できる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記第1の判定手段が、記録予約に係る番組の前の時間帯に放送され、且つ、記録予約に係る番組と同じチャンネルで放送される番組が、前記検索手段が検索した番組に含まれている場合、前記記録予約に係る番組を放送時間が変更される可能性がある番組と判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、同じチャンネルで前の時間帯に放送される番組に検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が変更される可能性がある番組と判定する。これにより、野球放送又はサッカー放送等の後に放送される番組の記録予約の時刻を変更できる。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記変更手段が、記録予約に係る終了時刻を所定の時間遅らせるようにしてあり、前記第2の判定手段は、記録された番組が再生されたときに、前記変更手段が遅らせた部分が再生されたか否かを調べ、再生されていた場合に、番組が延長して放送された又は遅れて放送されたと判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、記録予約の終了時刻を遅らせて番組の記録を行った後、記録した番組がユーザにより再生された場合に、終了時刻を遅らせた部分が再生されたか否かによって、番組が実際に延長されたか否かを判定する。これにより、各キーワードの実際に放送時間が延長された番組を検索する場合の有効性をヒット率として算出することができる。
本発明による場合は、実際に放送時間が変更された番組を放送時間が変更される可能性がある番組であると検索して判定した際に、検索に該当したキーワードの該当数が、実際に放送時間が変更された番組の番組数に占める割合を、キーワードのヒット率として算出する構成とすることにより、キーワードのヒット率を基にしてキーワードの追加又は変更を行うことができる。よって、番組の放送状況又はEPGの内容等に応じて、より検索効率の高いキーワードを用いることができるため、番組の放送時間が変更された場合に、より確実に番組を最後まで記録することができる。
また、本発明による場合は、ユーザからのキーワードの入力を受け付け、検索に用いるキーワードの追加又は変更を行う構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に応じたキーワードで検索を行うことができるため、より確実に放送時間が変更された番組を最後まで記録することができる。
また、本発明による場合は、キーワードのヒット率を表示してユーザに知らせる構成とすることにより、ユーザがキーワードの追加又は変更を行う場合に、キーワードのヒット率を確認することができるため、キーワードの追加又は変更が行いやすく、また、より検索効率の高いキーワードの設定を行うことができる。
また、本発明による場合は、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、複数のキーワードをヒット率の大きい順又は小さい順等に並べ替えて表示することにより、ユーザが各キーワード毎のヒット率を確認しやすく、また、各キーワードの有効性を判断しやすくできる。
また、本発明による場合は、キーワードのヒット率の表示を行う場合に、ヒット率に応じて表示色を別にする又は表示の濃淡に差を設ける等を行うことにより、ユーザが各キーワード毎のヒット率を確認しやすく、また、各キーワードの有効性を判断しやすくできる。
また、本発明による場合は、検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が延長される可能性がある番組と判定することにより、野球放送又はサッカー放送等の放送時間が延長される可能性がある番組の記録予約の時刻を変更することができるため、番組を確実に記録することができる。
また、本発明による場合は、同じチャンネルで前の時間帯に放送される番組に検索用のキーワードが含まれている番組を放送時間が変更される可能性がある番組と判定することにより、野球放送又はサッカー放送等の後に放送される番組の記録予約の時刻を変更することができるため、番組を確実に記録することができる。
また、本発明による場合は、記録予約の終了時刻を遅らせて番組の記録を行った後、記録した番組がユーザにより再生された場合に、終了時刻を遅らせた部分が再生されたか否かによって、番組が実際に延長されたか否かを判定することにより、各キーワードが実際に放送時間が延長された番組を検索する有効性をヒット率として算出することができるため、ヒット率を基にしてより有効なキーワードを追加又は変更することができ、より確実に放送時間が変更された番組を最後まで記録することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係るハードディスクレコーダのハードウェア構成を示すブロック図である。図において1はハードディスクレコーダであり、ハードディスクレコーダ1には図示しないケーブルを介してCRTディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の外部の表示装置51が接続される。ハードディスクレコーダ1は、内部のハードディスク19に記録された番組又はチューナ11により受信された番組を、映像及び音声の出力端子を有する出力部15から表示装置51へ出力し、表示装置51に番組を表示する。また、ハードディスクレコーダ1は、ユーザが遠隔操作を行うためのリモコン(リモートコントローラ)52を備えている。
ハードディスクレコーダ1が備えるチューナ11は、地上波アナログ放送を受信するチューナである。チューナ11が受信したアナログの番組信号は、A/D変換部13へ与えられ、A/D変換部13にてデジタルの番組データに変換される。更に、A/D変換部13にて変換された番組データはエンコーダ14へ与えられる。エンコーダ14は、与えられた番組データをMPEG2方式のデータに圧縮するものであり、圧縮された番組データは制御部10へ与えられる。
制御部10は、ハードディスクレコーダ1の各部の動作を制御しており、番組の記録を行う場合には、エンコーダ14から与えられた番組データをハードディスクコントローラ20へ与えて、ハードディスク19への記録を行う。また、ハードディスク19に記録された番組の再生を行う場合には、制御部10は、ハードディスクコントローラ20を介してハードディスク19から圧縮された番組データを読み出す。
ハードディスク19から読み出された番組データはデコーダ18へ与えられ、デコーダ18にて伸張されてD/A変換部17へ与えられる。D/A変換部17は、与えられたデジタルの番組データをアナログの番組信号に変換し、選択部16へ与える。選択部16には、D/A変換部17が変換した番組信号及びチューナ11が受信した番組信号が与えられ、更に、制御部10からメニュー及び記録予約確認画面等の表示命令が与えられる。
ハードディスク19に記録された番組を表示装置51に表示する場合、選択部16は、D/A変換部17からの番組信号を出力部15へ与える。放送されている番組をリアルタイムで表示装置51に表示する場合は、選択部16は、チューナ11からの番組信号を出力部15へ与える。また、選択部16は、制御部10からメニュー又は記録予約確認画面等の表示命令が与えられた場合は、番組信号を出力部15へ与えず、予め用意されたメニュー又は記録予約確認画面等の画像信号を出力部15へ与える。出力部15には、映像出力及び音声出力用の出力端子が備えられており、選択部16から与えられた番組信号は出力端子に接続された表示装置51へ与えられ、表示装置51に表示される。
チューナ11が受信する番組信号には、放送される番組の番組名、放送時刻、ジャンル、出演者及び内容説明等の情報を有するEPGが重畳されており、EPG取得部12によりチューナ11が受信した番組信号からEPGが分離されて、制御部10へ与えられる。制御部10は、与えられたEPGをメモリ21に記憶する。また、制御部10は、番組表を表示装置51に表示する場合には、メモリ21からEPGを読み出して番組表を作成し、選択部16へ番組表の表示命令と共に与える。番組表及び表示命令を与えられた選択部16は、番組表を出力部15へ与えて、表示装置51に番組表を表示する。
メモリ21には、前述のEPGを記憶するEPG記憶部21aと、記録チャンネル、記録開始時刻、記録終了時刻及び記録画質等の情報を含む記録予約を記憶する記録予約記憶部21bと、放送時間が延長される可能性がある番組を検索するためのキーワードを記憶するキーワード記憶部21cと、キーワードのヒット率を算出するための延長された番組に関する情報を記憶する延長情報記憶部21dとが設けられている。メモリ21は、フラッシュメモリ又はEEPROM等の不揮発性の書き換え可能なメモリ素子で構成されている。
また、ハードディスクレコーダ1には、操作部22及び赤外線受光部23が備えられている。操作部22には、録画、再生、選局及び設定メニュー表示等の複数のボタンが設けられており、ユーザからの操作を受け付けて、制御部10へユーザからの操作要求を与えるようにしてある。リモコン52には、操作部22と同様に、操作を受け付けるための複数のボタンが設けられており、ユーザからの操作要求を赤外線信号に変換して図示しない赤外線発光部から送信する。赤外線受光部23は、リモコン52から送信される赤外線信号を電気信号の操作要求に変換して制御部10へ与えるものである。
ハードディスクレコーダ1では、ユーザからの操作要求に応じて、番組の記録及び再生等を行うことができ、また、記録時刻及びチャンネル等の記録予約を設定して番組の記録を行うことができる。記録予約の設定を行う場合には、取得したEPGから番組表を表示し、番組表からユーザが番組を選択することで行うことができ、番組の記録時刻及びチャンネル等を入力せずに記録予約の設定を行うことができる。
また、ハードディスクレコーダ1は、野球又はサッカー等のような放送時間が延長される可能性がある番組を、取得したEPGから検索する機能を有している。これにより、ユーザが設定した記録予約に関する番組が、野球若しくはサッカー等である場合、又は野球若しくはサッカー等の後に放送されるドラマ又は映画等である場合、放送時間が変更される可能性があると判定することができ、ユーザに対して記録予約の終了時刻の変更を促すことができる。
ハードディスクレコーダ1は、EPGから放送時間が延長される可能性がある番組を検索する場合に、予め設定された検索用のキーワードを番組情報に含む番組をEPGから検索することで行っている。検索用のキーワードはメモリ21のキーワード記憶部21cに複数記憶されており、ユーザが操作部22又はリモコン52を操作することにより、追加又は変更することができるようにしてある。また、追加又は変更したキーワードの有効性をユーザが判断できるように、各キーワードのヒット率を表示することができる。
ここでのヒット率は、放送時間が変更される可能性があると判定された番組の中で、実際に放送時間が変更された番組の番組数に対して、これらの番組の判定を行う場合に、キーワードにより検索され、判定に寄与した番組(記録予約の番組が野球又はサッカー等である場合には、判定に寄与した番組はこの番組自身であり、記録予約の番組がドラマ又は映画等である場合には、判定に寄与した番組はドラマ又は映画等の前の時間帯に放送された野球又はサッカー等の番組である)の番組情報に各キーワードが該当していた数を示すものである。
表1及び表2に、各キーワードのヒット率の算出例を示す。検索用のキーワードが3つ(”A”、”B”、”C”)キーワード記憶部21cに記憶されている。これらのキーワードから放送時間が変更される可能性があると判定され、記録予約の終了時刻を遅らせて記録した番組が5つ(番組1〜5)ある。各番組の判定に寄与したキーワードが表1に示すとおりであり、これらの番組の中で実際に放送時間が変更された番組が番組2、3、4である。
このとき、実際に放送時間が変更された番組にキーワード”A”が該当した回数(ヒット回数)は1回であり、キーワード”B”のヒット回数は3回であり、キーワード”C”のヒット回数は1回である。実際に放送時間が変更された番組の数は3つであるため、キーワード”A”のヒット率は1/3=33%となり、キーワード”B”のヒット率は3/3=100%となり、キーワード”C”のヒット率は1/3=33%となる。
以上の算出結果から、キーワード”B”がヒット率が高いため、実際に放送時間が変更された番組を最も効率よく検索することができることがわかる。キーワードの追加及び変更処理、記録予約の終了時刻の変更処理並びに各キーワードのヒット率の算出処理等の詳細は後述する。
図2は、本発明に係るハードディスクレコーダ1のキーワード設定を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。キーワードの設定は、操作部22又はリモコン52に設けられた図示しない「設定メニュー」ボタンを押下し、表示装置51に表示されたメニューからキーワード設定の項目を選択することで行うことができる。制御部10は、キーワード設定の項目が選択されたか否かを調べ(ステップS1)、選択されていない場合は(S1:NO)、選択されるまで待機する。
キーワード設定の項目が選択された場合(S1:YES)、メモリ21のキーワード記憶部21cから既に登録されているキーワードを読み出す(ステップS2)。次いで、読み出したキーワード及びキーワード設定画面の表示命令を選択部16へ与え、キーワード設定画面を出力部15を介して表示装置51に表示する(ステップS3)。
図3及び図4は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示するキーワード設定画面の表示例である。本実施の形態のハードディスクレコーダ1は、5つのキーワードをキーワード記憶部21cに記憶し、放送時間が変更される可能性がある番組をEPGから検索することができる。
図3に示すキーワード設定画面では、画面の最上部に画面のタイトル及び日時が表示され、この下に、キーワード設定画面に関する情報が2〜3行の文字列で簡単に説明されている。説明の文字列の下には、6つの長方形状のボックスが上下に並べて配されており、ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル31を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって上下動させ、「決定」ボタンを押下することで、6つのボックスのうちの1つを選択できるようにしてある。上から5つのボックスは、キーワード1〜5に対応するものであり、最も下のボックスは設定終了に対応するものである。キーワード1〜5に対応するボックスには、既に設定されているキーワードが表示されており、図3ではキーワード1に”延長”が設定され、キーワード2に”野球”が設定され、キーワード3に”繰り下げ”が設定されている。キーワード4及び5には、キーワードは設定されていない。また、「戻る」ボタンを押下することで前の画面、即ちキーワード設定の項目を有する設定メニューが表示された画面(図示は省略する)に戻ることができる。更に、「終了」ボタンを押下する、又は設定終了のボックスを選択することにより、キーワード設定を終了して番組の表示画面に戻ることができる。
キーワード1〜5のボックスが選択された場合、図4に示すように、キーワード選択画面に入力ウインドウ32が表示され、キーワードの文字入力を行うことができる。入力ウインドウ32では、ひらがな、カタカナ、英数及び記号の入力を行うことができ、操作部22又はリモコン52に設けられた「青」ボタン及び「緑」ボタンを用いることで、漢字変換を行うことができる。「黄」ボタンが押下された場合は、キーワードの文字入力を終了し、入力ウインドウ32を非表示にして、キーワード設定画面に戻る。
図2に示すフローチャートのステップS3にてキーワード設定画面の表示を行った後、制御部10は、キーワード設定画面の設定終了のボックスが選択されるか又は「終了」ボタンが押下されるかによって、キーワードの設定が終了したか否かを調べる(ステップS4)。設定が終了していない場合(S4:NO)、ステップS3へ戻って設定が終了するまでキーワード設定画面を表示する。キーワードの設定が終了した場合(S4:YES)、設定された5つのキーワードをメモリ21のキーワード記憶部21cに記憶して(ステップS5)、処理を終了する。
図5及び図6は、本発明に係るハードディスクレコーダ1の記録予約の設定を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。記録予約の設定は、操作部22又はリモコン52に設けられた「設定メニュー」ボタンを押下し、表示装置51に表示されたメニューから予約設定の項目を選択することで行うことができる。制御部10は、予約設定の項目が選択されたか否かを調べ(ステップS11)、選択されていない場合は(S11:NO)、選択されるまで待機する。
予約設定の項目が選択された場合(S11:YES)、メモリ21のEPG記憶部21aからEPGの読み出しを行う(ステップS12)。なお、EPGは、一日に数回から数十回程度、決められた時刻に受信することができる。ハードディスクレコーダ1は、決められた時刻に、EPG取得部12によりチューナ11が受信した番組信号からEPGを分離して取得し、取得したEPGを予めEPG記憶部21aに記憶している。ステップS12にてEPGの読み出しを行った後、EPGから番組表を作成し、番組表の表示命令を選択部16へ与えて、表示装置51に番組表の表示を行う(ステップS13)。
図7は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する番組表の表示例である。この表示例では、午後9時から10時の間に放送される番組の一覧を表示したものである。番組表では、複数の長方形状のボックスが上下に並べて配されており、各ボックスにチャンネル番号、放送局名及び番組タイトルが表記されている。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル33を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって上下動させ、「決定」ボタンを押下することで、複数の番組のうち1つの番組を記録予約を行う番組として選択することができる。また、「戻る」ボタンを押下することで前の画面、即ち予約設定の項目を有する設定メニューが表示された画面に戻ることができる。更に、「青」ボタンを押下することで番組の詳細な情報を表示することができ、「赤」ボタンを押下することで番組の検索を行うことができ、「緑」ボタンを押下することで表示する番組表の日時を選択することができる。
ステップS13にて番組表の表示を行った後、番組表から記録予約を行う番組が選択されたか否かを調べる(ステップS14)。番組が選択されていない場合は(S14:NO)、ステップS13へ戻り、番組表の表示を継続する。番組が選択された場合(S14:YES)、キーワード記憶部21cに記憶されたキーワードを用いて、EPGから放送時間が延長される可能性がある番組を検索する(ステップS15)。このとき行う検索の検索対象は、記録予約に係る番組と、この番組より前の時間帯に放送され、且つ、同じチャンネルにて放送される番組とである。
次いで、放送時間が延長される可能性があると検索された番組が、記録予約に係る番組と一致するか否かを調べる(ステップS16)。一致した場合には(S16:YES)、ユーザが記録予約の終了時刻を延長するための、延長設定画面の表示命令を選択部16へ与え、延長設定画面の表示を行う(ステップS17)。なお、ステップS16にて一致する場合とは、記録予約に係る番組が野球又はサッカー等の番組の場合であり、記録予約の番組自身が延長される場合である。
図8は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する延長設定画面の表示例である。なお、延長設定画面は後述の予約確認画面に延長設定ウインドウ34を重ねて表示したものである。延長設定ウインドウ34には、5つの長方形状のボックスが左右に並べて配されている。各ボックスには延長時間が記載されており、左から順に”延長しない”、”30分延長”、”60分延長”、”90分延長”及び”120分延長”である。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル35を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって左右に移動させ、「決定」ボタンを押下することで、記録予約の終了時刻の延長時間を設定することができる。
ステップS17にて延長設定画面の表示を行った後、設定が終了したか否かを調べる(ステップS18)。設定が終了していない場合(S18:NO)、ステップS17へ戻って延長設定画面の表示を継続する。延長時間の設定が終了した場合(S18:YES)、記録予約の終了時刻を延長する(ステップS19)。ハードディスクレコーダ1は、記録予約の終了時刻が延長された番組に関する情報が収められた延長番組管理テーブルを、メモリ21の延長情報記憶部21dに記憶しており、記録予約の終了時刻が延長された場合は、この記録予約に係る番組を延長番組管理テーブルに登録する(ステップS20)。延長番組管理テーブルについては後述する。
ステップS16にて放送時間が延長される可能性があると検索された番組が、記録予約に係る番組と一致しない場合(S16:NO)、及びステップS20にて延長番組管理テーブルに番組の登録を行った後、記録予約に係る番組の前の時間帯に放送される番組と、放送時間が延長される可能性があると検索された番組とが一致するか否かを調べる(ステップS21)。一致する場合(S21:YES)、即ち記録予約に係る番組が野球又はサッカー等の番組の後で放送されるドラマ又は映画等である場合、図8に示した延長設定画面を表示する(ステップS22)。
延長設定画面の表示を行った後、設定が終了したか否かを調べ(ステップS23)、設定が終了していない場合(S23:NO)、ステップS22へ戻って延長設定画面の表示を継続する。延長時間の設定が終了した場合(S23:YES)、記録予約の終了時刻を延長し(ステップS24)、記録予約に係る番組を延長番組管理テーブルに登録する(ステップS25)。
図9は、本発明に係る延長番組管理テーブルの構成を示す模式図である。延長番組管理テーブルは、延長して予約された番組に関して、放送されたチャンネル、番組のタイトル、録画された日付、録画時間、録画時間中の延長部分の開始時刻、延長部分の終了時刻、録画された番組が再生されたか否かを示す再生フラグ、番組が実際に延長されたか否かを示す延長フラグ、並びにステップS16及びS21にて記録予約に係る番組又はこの番組の前の時間帯に放送される番組と一致すると判定された番組を、延長される可能性があると検索したキーワードの項目が設けられている。
例えば、6チャンネルで12月25日に放送される又は放送されたドラマ1は、終了時刻が30分延長されており、本来の放送時間は1時間であるが、録画時間が1時間30分に延長され、このうち延長部分が1:01〜1:30である。この番組が放送される前の時間帯には、野球番組の放送が行われており、ステップS15にて”野球”及び”延長”の2つのキーワードによりこの野球番組が延長の可能性がある番組として検索され、ステップS21にてドラマ1の放送時間が変更される可能性があると判断されるためである。再生フラグ及び延長フラグについては後述するが、再生フラグが”1”の場合、録画された番組がユーザにより再生されたことを示しており、延長フラグが”1”の場合、番組が実際に延長されて放送されたことを示している。記録予約の設定を行った段階では再生フラグ及び延長フラグは共に”0”である。
ステップS21にて記録予約に係る番組の前の時間帯に放送される番組と、放送時間が延長される可能性があると検索された番組とが一致しない場合(S21:NO)、及びステップS25にて延長番組管理テーブルに番組の登録を行った後、予約確認画面の表示命令を選択部16へ与え、予約確認画面の表示を行う(ステップS26)。
図10は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する予約確認画面の表示例である。予約確認画面では、EPGから選択した番組に関して、番組の録画日、録画開始時刻、録画終了時刻、放送されるチャンネル、録画する場合の画質及び終了時刻の延長時間が表示される。また、ハードディスク19に録画可能な残りの時間及び記録予約された番組の記録時間等が合わせて表示される。例えば、図10は、12月25日の午後9時から10時まで6チャンネルで放送される番組を標準画質で録画する設定であり、延長時間が30分に設定されているため、記録時間は1時間30分である。
予約確認画面の下部には、2つの長方形状のボックスが左右に並べて配されている。左側のボックスには”完了”の文字が記載され、記録予約の設定を完了するためのものである。右側のボックスには”詳細設定へ”の文字が記載され、記録する画質の変更、開始時刻及び終了時刻の1分単位での詳細な設定、並びに延長時間の詳細な設定等を行う画面(図示は省略する)を表示するためのものである。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル36を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって左右に移動させ、「決定」ボタンを押下することで、設定の完了又は詳細設定画面の表示を行うことができる。
ステップS26にて予約確認画面の表示を行った後、予約の設定が完了したか否かを調べる(ステップS27)。予約の設定が完了していない場合は(S27:NO)、ステップS26へ戻って、予約確認画面の表示を継続する。予約の設定が完了した場合(S27:YES)、予約内容をメモリ21の記録予約記憶部21bに記憶して(ステップS28)、処理を終了する。
ハードディスクレコーダ1は、記録予約の終了時刻が延長された番組がハードディスク19に記録された後、ユーザがハードディスク19内の番組を再生するときに、番組が実際に延長されたか否かを判定する。図11は、本発明に係るハードディスクレコーダ1の番組延長判定の方法を説明する説明図である。図11において、(a)は野球番組の予約記録を行った場合の例であり、(b)はドラマ番組の予約記録を行った場合の例である。
(a)の例において、野球番組は放送時間が2時間であり、延長の可能性があるため終了時刻を30分延長して記録予約の設定を行った。実際に野球番組が延長されなかった場合、ハードディスクに記録されている番組の最初から2時間までの部分には野球番組が記録されているが、その後から2時間30分までの30分の間には他の番組が記録されている。ユーザは、番組の再生を行う場合に、野球番組の後の延長部分の30分に記録されている他の番組を再生する可能性は低い。これに対して、実際に野球番組が延長された場合、最初から最後までの2時間30分の間に野球番組が記録される。ユーザは、番組の再生を行う場合に、延長部分の30分を再生する可能性は高い。このため、延長部分の30分がユーザにより再生されたか否かによって、野球番組が実際に延長されたか否かを判定することができる。
(b)の例において、ドラマ番組は放送時間が1時間であり、前に野球番組が放送される。野球番組が延長された場合に放送時間が変更される可能性があるため、終了時刻を30分延長して記録予約の設定を行った。実際に野球番組が延長されなかった場合、ハードディスクに記録されている番組の最初から1時間までの部分にはドラマ番組が記録されているが、その後から1時間30分までの30分の間には他の番組が記録されている。ユーザは、番組の再生を行う場合に、ドラマ番組の後の延長部分の30分に記録されている他の番組を再生する可能性は低い。これに対して、実際に野球番組が延長された場合、最初から30分までの間には野球番組が記録され、その後から1時間30分までの1知時間の間にドラマ番組が記録されている。ユーザは、番組の再生を行う場合に、延長部分の30分を再生する可能性は高い。このため、延長部分の30分がユーザにより再生されたか否かによって、野球番組が実際に延長され、ドラマ番組が放送時間を変更されて放送されたか否かを判定することができる。
図12は、本発明に係るハードディスクレコーダ1の再生処理を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。ハードディスク19に記録された番組の再生は、例えば、記録されている番組のサムネイルによる一覧表示を行い、カーソルキーを用いて所望の番組のサムネイルにカーソルを合わせ、操作部22又はリモコン52に設けられた図示しない「再生」ボタンを押下することで行うことができる。制御部10は、「再生」ボタンが押下されて、ユーザから再生の指示が与えられたか否かを調べ(ステップS41)、再生の指示が与えられていない場合は(S41:NO)、再生の指示が与えられるまで待機する。
再生の指示が与えられた場合(S41:YES)、メモリ21の延長情報記憶部21dに記憶されている延長番組管理テーブルの読み出しを行う(ステップS42)。再生を行う番組が延長番組管理テーブルに登録されているか否かを調べて、再生を行う番組が記録の終了時刻を延長された番組であるか否かを調べる(ステップS43)。延長番組管理テーブルに登録されていない場合、再生を行う番組は記録の終了時刻が延長された番組ではないため(S43:NO)、ハードディスク19から番組を読み出して番組の再生を行う(ステップS44)。その後、操作部22又はリモコン52に設けられた「停止」ボタンが押下されて、ユーザから再生の終了指示が与えられたか否かを調べる(ステップS45)。終了指示が与えられていない場合(S45:NO)、ステップS44へ戻り、番組の再生を継続する。終了指示が与えられた場合は(S45:YES)、再生を停止して(ステップS53)、処理を終了する。
ステップS43にて、再生を行う番組が延長番組管理テーブルに登録されていた場合、即ち再生を行う番組が記録の終了時刻を延長された番組である場合(S43:YES)、延長番組管理テーブルの中の再生フラグの項目を”1”に設定し(ステップS46)、番組の再生を行う(ステップS47)。その後、記録された番組中の延長部分が再生されているか否かを調べ(ステップS48)、延長部分が再生されている場合には(S48:YES)、延長番組管理テーブルの中の延長フラグの項目を”1”に設定する(ステップS49)。延長フラグの設定後、及びステップS48にて延長部分が再生されていない場合(S48:NO)、操作部22又はリモコン52に設けられた「停止」ボタンが押下されて、ユーザから再生の終了指示が与えられたか否かを調べる(ステップS50)。終了指示が与えられていない場合(S50:NO)、ステップS47へ戻り、番組の再生を継続する。
再生の終了指示が与えられた場合は(S50:YES)、更に延長番組管理テーブルの中の延長フラグが”1”に設定されているか否かを調べる(ステップS51)。延長フラグが”1”に設定されている場合は(S51:YES)、メモリ21の延長情報記憶部21dに記憶されたヒット率テーブルの更新処理を行う(ステップS52)。ヒット率テーブル及びヒット率テーブルの更新処理の詳細は後述する。ヒット率テーブルの更新処理後、及びステップS51にて延長判定フラグが”1”に設定されていない場合(S51:NO)、ステップS53へ進み、番組の再生を停止して処理を終了する。
図13は、本発明に係るハードディスクレコーダのヒット率テーブルの構成を示す模式図である。ヒット率テーブルは、5つのキーワード毎に、実際に延長された番組の検索時にキーワードがヒットした回数を示すヒット回数と、実際に延長された番組の総数を示す延長番組数と、延長番組数に対するキーワードのヒット回数を示すヒット率との項目を有している。
例えば、図13においては、キーワードとして”延長”、”野球”、”繰り下げ”、”サッカー”及び”バレーボール”の5つのキーワードが登録されている。延長された番組はこれまでに100番組あり、各キーワードのヒット回数は”延長”が50回、”野球”が20回、”繰り下げ”が30回、”サッカー”が5回、”バレーボール”が1回である。ただし、”バレーボール”は、他のキーワードより後で登録されたものであるため、”バレーボール”に関する延長番組数は50回である。各キーワードのヒット率は以下の式で算出される。
(ヒット率) = (ヒット回数)/(延長番組数) ・・・(1)
よって、”延長”のヒット率は50%であり、”野球”のヒット率は20%であり、”繰り下げ”のヒット率は30%であり、”サッカー”のヒット率は5%であり、”バレーボール”のヒット率は2%である。
図14は、図12に示すフローチャートのステップS52にて行うヒット率テーブル更新処理を示すフローチャートである。ヒット率テーブルの更新処理では、まず、再生を行った番組に関して延長番組管理テーブルの中のキーワードの項目を調べ、この項目に含まれているキーワードに関して、ヒット率テーブルの中のヒット回数に1を加算する(ステップS61)。次いで、全キーワードに関して、ヒット率テーブルの延長番組数に1を加算する(ステップS62)。その後、上述の(1)式によりヒット率の算出を行い(ステップS63)、処理を終了する。
本発明に係るハードディスクレコーダは、各キーワードのヒット率を表示することができるようにしてある。ユーザは、操作部22又はリモコン52に設けられた「設定メニュー」ボタンを押下し、表示装置51に表示されたメニューからヒット率表示の項目を選択することで、各キーワードのヒット率を表示装置51に表示することができる。
図15は、本発明に係るハードディスクレコーダ1のキーワードのヒット率表示を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。制御部10は、ヒット率表示の項目が選択されたか否かを調べ(ステップS71)、選択されていない場合は(S71:NO)、選択されるまで待機する。
ヒット率表示の項目が選択された場合(S71:YES)、メモリ21の延長情報記憶部21dからヒット率テーブルを読み出して(ステップS72)、各キーワード毎のヒット率を得る。次いで、5つのキーワードをヒット率の大きい順に並べ替えを行い(ステップS73)、ヒット率表示画面を作成してヒット率の表示命令と共に選択部16へ与えて、表示装置51にヒット率の表示を行う(ステップS74)。
図16は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示するキーワードのヒット率の表示例である。5つのキーワードは、ヒット率の大きい順に上から下へ並べて表示される。このとき、最もヒット率の大きいキーワードは他のキーワードよりも太い文字で表示され、最もヒット率の小さいキーワードは他のキーワードよりも細い文字で表示される。これにより、ヒット率が大きく有効性が高いキーワードと、ヒット率が小さく有効性が低いキーワードとをユーザに対して強調して表示することができる。
以上の構成のハードディスクレコーダ1においては、各キーワード毎のヒット率を算出し、ユーザに対して表示することにより、ユーザはキーワードの有効性を判断することができるため、有効性の低いキーワードを変更してより有効性の高いキーワードを登録することによって、放送時間が延長される可能性がある番組をより確実に検索できる。
なお、本実施の形態においては、メモリ21にEPG記憶部21a、記録予約記憶部21b、キーワード記憶部21c及び延長情報記憶部21dを設ける構成を示したが、これに限るものではなく、これらの記憶部のうちの一部又は全部をハードディスク19に設ける構成であってもよい。また、記録予約の設定をEPGによる番組表から番組を選択して行う構成を示したが、これに限るものではなく、ユーザが開始時刻及び終了時刻等を直接入力して記録予約の設定を行う構成であってもよい。また、キーワード記憶部21cのキーワードをユーザが変更できる構成を示したが、変更できない構成であってもよい。
また、図5及び図6に示したフローチャートにおいて、ステップS15で行う検索は、記録予約に係る番組と同じチャンネルにて放送される番組を検索対象としたが、これに限らず、全てのチャンネルに対して行ってもよい。また、延長される可能性がある番組の検索を、記録予約の設定が行われた場合に行う構成としたが、これに限るものではなく、例えば、EPGの取得を行った際に、EPGに含まれる全ての番組に対して予め行っておく構成であってもよい。
また、図16に示したキーワードのヒット率の表示において、ヒット率の高いキーワードを太い文字で表示し、ヒット率の低いキーワードを細い文字で表示するとしたが、これに限るものではなく、例えば、ヒット率に応じて色分けして表示する構成であってもよく、また、ヒット率が高いキーワードを点滅して表示する構成であってもよく、その他の方法によりヒット率に応じたキーワードの強調表示を行う構成であってもよい。
また、本実施の形態に示す表示例は一例であって、これに限るものではない。また、本実施の形態においては、記録再生装置としてハードディスクレコーダ1を例に説明を行ったが、これに限るものではなく、他の記録再生装置、例えばビデオテープレコーダ、DVDレコーダ又はブルーレイレコーダ等であってもよく、複数の記録媒体を備える記録再生装置であってもよい。