JP2007057818A - 自動フォーカス調整装置、及び自動フォーカス調整方法 - Google Patents

自動フォーカス調整装置、及び自動フォーカス調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカス調整するためにレンズバレル部を勘合する作業を、自動で適切に行うことが可能な自動フォーカス調整装置、及び自動フォーカス調整方法を提供する。
【解決手段】自動フォーカス調整装置は、勘合部をレンズバレル部に対して勘合し、勘合させた状態でレンズバレル部とレンズホルダとのフォーカス調整を行うために好適に用いられる。着座手段は、勘合部をレンズバレル部に対して着座させ、着座状態確認手段は、勘合部とレンズバレル部との着座状態を確認する(即ち、勘合部とレンズバレル部とが勘合している状態にあるか否かを判断する)。回転手段は、着座状態確認手段によって勘合部とレンズバレル部との勘合が確認された際に、フォーカス調整を行うために、勘合部を介してレンズバレル部を回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラモジュールなどのフォーカス調整を行う自動フォーカス調整装置、及び自動フォーカス調整方法に関する。
従来から、カメラモジュールなどの画像入力装置の製造工程において、撮像素子などを有するレンズホルダとレンズユニット部とのフォーカス調整が行われている。例えば、特許文献1には、歯車形状を有するレンズホルダを用いて、自動フォーカス調整を行う技術が記載されている。また、特許文献2には、固定焦点撮像装置の光学レンズを、所定撮像距離での合焦位置に配置する光学レンズ位置調整装置が記載されている。
特開2004−357102号公報 特開2001−36799号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、フォーカス調整の前に行われる、レンズバレル部を装置に勘合する際の作業などを手作業で行っていたため、フォーカス調整に要する時間が長くかかる場合があった。このような勘合する作業を手作業で行っているのは、レンズバレル部の天面などを傷つけないために微妙な力加減などを要するためである。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、フォーカス調整するためにレンズバレル部を勘合する作業を、自動で適切に行うことが可能な自動フォーカス調整装置、及び自動フォーカス調整方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、自動フォーカス調整装置は、レンズバレル部に勘合する勘合部と、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座手段と、前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認手段と、前記着座状態確認手段によって前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転手段と、を備える。
請求項6に記載の発明は、レンズバレル部に勘合する勘合部を備える装置によって実行される自動フォーカス調整方法は、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座工程と、前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認工程と、前記着座状態確認工程において前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転工程と、を備える。
本発明の好適な実施形態では、自動フォーカス調整装置は、レンズバレル部に勘合する勘合部と、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座手段と、前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認手段と、前記着座状態確認手段によって前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転手段と、を備える。
上記の自動フォーカス調整装置は、勘合部をレンズバレル部に対して勘合し、勘合させた状態でレンズバレル部とレンズホルダとのフォーカス調整を行うために好適に用いられる。着座手段は、勘合部をレンズバレル部に対して着座させ、着座状態確認手段は、勘合部とレンズバレル部との着座状態を確認する(即ち、勘合部とレンズバレル部とが勘合している状態にあるか否かを判断する)。回転手段は、着座状態確認手段によって勘合部とレンズバレル部との勘合が確認された際に、フォーカス調整を行うために、勘合部を介してレンズバレル部を回転させる。上記の自動フォーカス調整装置によれば、勘合部をレンズバレル部に対して勘合させる作業を適切に自動で行うことができる。これにより、フォーカス調整に要する時間が短縮されるため、省力化及び低コスト化が可能となる。
上記の自動フォーカス調整装置の一態様では、前記勘合部と前記レンズバレル部との着座の際の負荷を吸収する負荷吸収機構を備える。
この態様では、負荷吸収機構は、勘合部とレンズバレル部との着座の際の負荷を吸収することができる。これにより、レンズバレル部の天面の傷などの発生を防止しつつ、勘合させる作業を自動で行うことができる。
上記の自動フォーカス調整装置の他の一態様では、前記負荷吸収機構は、前記勘合部を固定する固定部と、前記回転手段による駆動力が伝達される回転部とを弾性体を用いて移動可能に構成することによって、前記負荷を吸収する。
上記の自動フォーカス調整装置の他の一態様では、前記固定部と前記回転部との隙間にエアーを供給するエアー供給手段を備え、前記着座状態確認手段は、前記エアーの圧力に基づいて前記着座状態を確認する。
この態様では、エアー供給手段は、勘合部を固定する固定部と、回転手段による駆動力が伝達される回転部との間に形成された隙間にエアーを供給する。着座状態確認手段は、エアーの圧力に基づいて前記着座状態を確認する。この場合、着座状態確認手段は、エアーの圧力が小さい場合には、固定部と回転部との間に隙間があるため、勘合部がレンズバレル部に勘合していないと判断する。一方、着座状態確認手段は、エアーの圧力が大きい場合には、固定部と回転部との間に隙間がないため、勘合部がレンズバレル部に勘合したと判断する。これにより、勘合の作業を適切に自動で行うことが可能となる。
上記の自動フォーカス調整装置の他の一態様では、前記着座状態確認手段によって前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記固定部と前記回転部との隙間が無くなるようにエアーを吸引するエアー吸引手段を備える。
この態様では、エアー吸引手段は、着座状態確認手段によって勘合が確認された際に、固定部と回転部との隙間が無くなるようにエアーを吸引する。これにより、回転部と固定部とを確実に固定した状態で、回転部を回転させることができる。したがって、精度良くフォーカス調整を行うことが可能となる。
本発明の他の実施形態では、レンズバレル部に勘合する勘合部を備える装置によって実行される自動フォーカス調整方法は、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座工程と、前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認工程と、前記着座状態確認工程において前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転工程と、を備える。上記の自動フォーカス調整方法によっても、勘合部をレンズバレル部に対して勘合させる作業を適切に自動で行うことができるため、フォーカス調整に要する時間が短縮され、省力化及び低コスト化が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[自動フォーカス調整装置の構成]
まず、本発明の実施例に係る自動フォーカス調整装置の全体構成について、図1を用いて説明する。
図1は、自動フォーカス調整装置100の概略構成を示す図である。なお、図1では、フォーカス調整ヘッド30は側面図を示している。また、レンズバレル部10及びレンズホルダ11は簡略化して示しており、レンズホルダ11は断面図を示している。
自動フォーカス調整装置100は、主に、制御コンピュータ20と、フォーカス調整ヘッド30と、圧力センサー45と、エアー制御装置46と、を備える。自動フォーカス調整装置100は、レンズバレル部10とレンズホルダ11とのフォーカス調整を行うための装置である。
レンズバレル部10とレンズホルダ11は、小型カメラのカメラモジュールなどとして用いられる。レンズバレル部10は、少なくとも1つのレンズを内部に有している。また、レンズホルダ11は、撮像素子などを有している。レンズバレル部10は「おねじ」として構成され、レンズホルダ11は「めねじ」として構成されている。そのため、レンズホルダ11に対してレンズバレル部10を回転させることにより、レンズホルダ11とレンズバレル部10との距離が変化する。即ち、フォーカス調整される。なお、レンズバレル部10とレンズホルダ11は、所定のねじ込み深さまで螺合された状態で、テーブル51に載置されて、固定されている。また、このように螺合された状態にあるレンズバレル部10とレンズホルダ11は、テーブル51の所定の位置まで移動されてくる。
フォーカス調整ヘッド30は、主に、回転ビット31と、モーター40と、エアーシリンダー41を有する。回転ビット31は、レンズバレル部10の上部と勘合するための穴が設けられている。詳しくは、フォーカス調整を行う際には、レンズバレル部10の上部と回転ビット31の穴とがはめ込まれる。また、回転ビット31の上方には、言い換えると回転ビット31を保持する部材には、開口部Xが設けられている。そのため、回転ビット31に勘合された状態にあるレンズバレル部10には光が入射される。なお、フォーカス調整する際には、開口部Xの上方に図示しないチャート紙(テストチャート)が配置される。
モーター40は、ステッピングモーターなどによって構成され、回転ビット31などを矢印A1で示すように回転させる。エアーシリンダー41は、空気圧エネルギーを直線運動に変換する装置であり、回転ビット31などを矢印A2で示すように移動させる。具体的には、エアーシリンダー41は、回転ビット31をレンズバレル部10に対して着座させるために回転ビット31などを下降させる。以上のように、モーター40は回転手段として機能し、エアーシリンダー41は着座手段として機能する。
更に、フォーカス調整ヘッド30にはエアーチューブ42が接続されており、このエアーチューブ42の他端にはエアー制御装置46が接続されている。エアー制御装置46は、フォーカス調整ヘッド30に対してエアーを供給すると共に、エアーを吸引することによって真空吸着を行う。エアーの供給及び真空吸着に係る制御は、詳細は後述する。このように、エアー制御装置46は、エアー供給手段及びエアー吸引手段として機能する。
また、エアーチューブ42には、圧力センサー45が設けられており、圧力センサー45はエアーチューブ42内のエアーの圧力を検出する。具体的には、圧力センサー45は、エアーの圧力が高い場合には大きな値を出力し、エアーの圧力が低い場合には小さな値を出力する。
制御コンピュータ20は、CPUや画像表示部などを有している。制御コンピュータ20は、圧力センサー45が検出した圧力に対応する信号S5を取得すると共に、制御信号S1、S2、S4によってモーター40、エアーシリンダー41、及びエアー制御装置46を制御する。
本実施例では、制御コンピュータ20は、着座制御とフォーカス調整制御とを実行する。即ち、制御コンピュータ20は、フォーカス調整ヘッド30の回転ビット31とレンズバレル部10とを勘合させるための着座制御と、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合した後に、レンズバレル部10とレンズホルダ11とのフォーカス調整を行うためのフォーカス調整制御を行う。具体的には、着座制御においては、制御コンピュータ20は、圧力センサー45が検出する圧力に基づいて回転ビット31とレンズバレル部10との着座状態を確認(即ち、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合している状態にあるか否かを判断)して、着座状態に基づいてエアー制御装置46によってエアーの供給又はエアーの吸引の制御を行う。更に、フォーカス調整制御においては、レンズホルダ11の撮像素子によって撮像された画像(具体的にはレンズホルダ11の撮像素子から出力される画像信号S3)に基づいて、即ち開口部Xの上部に配置されたチャート紙の画像に基づいて、レンズバレル部10とレンズホルダ11とのフォーカス調整を行うためにモーター40を制御する。このように、制御コンピュータ20は、着座状態確認手段として機能する。
[フォーカス調整ヘッドの構成]
次に、フォーカス調整ヘッド30の具体的な構成について、図2〜図5を用いて説明する。
図2は、フォーカス調整ヘッド30の具体的な構成を示す図である。なお、図2では、説明の便宜上部分的に断面図を示している。また、レンズバレル部10及びレンズホルダ11は簡略化して示しており、レンズホルダ11は断面図を示している。また、図3は、図2中の矢印B方向からフォーカス調整ヘッド30を観察した図である。なお、図3では、タイミングプーリ35やタイミングベルト37などを透視して示している。
フォーカス調整ヘッド30は、主に、回転ビット31と、ビットベース32と、回転ベース33と、タイミングプーリ35、36と、タイミングベルト37と、エアー通路38と、モーター40と、エアーシリンダー41と、を備える。
回転ビット31は、ねじなどを用いてビットベース32に対して固定されており、ビットベース32に対して移動不可に構成されている。また、フォーカス調整時には、回転ビット31は、レンズバレル部10と勘合する。即ち、回転ビット31は、勘合部として機能する。
ここで、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合しているときの状態について、図4を用いて説明する。図4(a)は、図2中の矢印C方向から回転ビット31とレンズバレル部10を観察したときの図を示し、図4(b)は、図4(a)中の切断線C1−C2に沿った断面図を示す。具体的には、図4(a)を参照すると、回転ビット31の穴31aは直線部分と湾曲部分とから構成される形状を有しており、レンズバレル部10の上部は矩形の4隅を丸めた形状を有している。そのため、回転ビット31の穴31aにレンズバレル部10の上部がはめ込まれる。また、回転ビット31には、ビットベース32に対して固定するために用いる、2つのねじ穴31cが設けられている。
なお、レンズバレル部10及び回転ビット31の穴31aの形状は上記したものに限定はされない。レンズバレル部10は種々の形状を有するものが存在するため、回転ビット31は、レンズバレル部10の上部の形状に適合する穴を有するものを用いることができる。この場合、回転ビット31はビットベース32に対して着脱可能に構成されているため、レンズバレル部10の形状が変更された場合には、このレンズバレル部10に適切に勘合する回転ビット31を用いればよい。
図2及び図3に戻って説明を行う。ビットベース32は、回転ビット31が固定されると共に、内部に円錐形状の開口部Xを有する、すり鉢形状に構成されている。具体的には、開口部Xは中心角θが概ね90度に設定されている、即ち回転ビット31にレンズバレル部10及びレンズホルダ11を配置させた場合にはカメラ視野最大角度は概ね90度になる。このように、ビットベース32は、回転ビット31を固定する固定部として機能する。
更に、ビットベース32には、4つの穴32aが形成されており(図3参照)、これらの穴32aにピン34aが挿入される。このピン34aは、回転ベース33に設けられた穴33dに挿入されるため、ビットベース32と回転ベース33は固定される。これにより、回転ベース33がモーター40によって回転されたときに、ビットベース32は回転ベース33に連動して回転する。また、4本のピン34aの外周部分には、それぞれバネ34bが設けられている。言い換えると、4つのバネ34bの中央部分に、ピン34aが挿入されている。具体的には、バネ34bは、回転ビット31の上部に位置するバネ押さえ蓋34cとビットベース32との間に位置する。そのため、ビットベース32は、バネ34bによって下方に付勢される。このようにバネ34bによってビットベース32を付勢しているのは、回転ビット31をレンズバレル部10に着座させたときにおける、回転ビット31とレンズバレル部10との負荷を吸収するためである。以上のように、ビットベース32、回転ベース33、及びバネ34bは、負荷吸収機構を構成する。
なお、4つの穴32aはビットベース32の同一円周上に均等の間隔を置いて設けられているため(図3参照)、ビットベース32は4つのバネ34bによって均等な力を受ける。よって、ビットベース32は、回転ビット31によってどの位置(方向)から力を受けても、上記した負荷を吸収することができる。また、着座時にレンズバレル部10にかかる負荷が50(gf)以下となるような、バネ定数を有するバネ34bが用いられている。
回転ベース33は、ビットベース32の外周部分を覆っており、ビットベース32を保持する。また、回転ベース33は、外周部分にタイミングプーリ36が固定されている。そのため、回転ベース33は、タイミングベルト37を介してモーター40の駆動力が伝達され、矢印A1で示すように回転する。即ち、回転ベース33は、回転部として機能する。
モーター40は、タイミングプーリ35を回転させることによって、タイミングベルト37に張力を付与する。これにより、前述したタイミングプーリ36が回転されて、回転ベース33、ビットベース32、及び回転ビット31などが回転される(図3参照)。詳しくは、モーター40は、回転ビット31とレンズバレル部10との着座後に勘合が行われるように回転ビット31を回転させると共に、勘合後のフォーカス調整時に回転ビット31を介してレンズバレル部10を回転させる。
エアーシリンダー41は、空気圧エネルギーを利用して、回転ベース33とビットベース32と回転ビット31とモーター40などを、矢印A2で示すように上下方向に移動させる。具体的には、フォーカス調整を行うために、これらをレンズバレル部10の方向に下降させる。より詳しくは、レンズバレル部10の天面10bと回転ビット31の底面31bとが接触する程度の位置まで下降させる。即ち、回転ビット31をレンズバレル部10に対して着座させる。
なお、着座のための下降を行った場合に、必ずしも、レンズバレル部10と回転ビット31とが即座に勘合するとは限らない。また、このような着座のための下降を、予め撮像されたレンズバレル部10の天面10bの画像に基づいて位置合わせを行った後に実行しても良い。これにより、即座に回転ビット31とレンズバレル部10とを勘合させることが可能となる。
更に、回転ベース33には、底面部33bから、回転ベース33とビットベース32との当接部分33cに向かって貫通する穴33aが設けられている。この穴33aは、エアー通路38に接続されている。エアー通路38は、継手43を介してエアーチューブ42に接続される。即ち、穴33a及びエアー通路38は、継手43及びエアーチューブ42などを介してエアー制御装置46に接続されている。したがって、前述したエアー制御装置46がエアーを供給した場合には、回転ベース33の穴33aからエアーが排出される。この場合には、ビットベース32は、回転ベース33に対して浮上している。一方、エアー制御装置46がエアーを吸引した場合には、穴33aからエアーが導入される。この場合には、ビットベース32と回転ベース33との間に形成された隙間のエアーが吸引されるため、ビットベース32は回転ベース33に対して真空吸着される。
本実施例では、着座制御を行う際に、上記したエアーの供給とエアーの吸引を行う。図5を参照して着座制御を具体的に説明する。図5は、レンズバレル部10とレンズホルダ11、及び回転ビット31とビットベース32と回転ベース33の断面図を示す図である。また、図5の右には、図2中の矢印Cに対応する方向から、レンズバレル部10と回転ビット31を観察した図を示す。なお、図中の矢印は、エアーの流れる方向を示している。
図5(a)は、回転ビット31がレンズバレル部10の天面10bに着座している状態、詳しくは回転ビット31とレンズバレル部10とが未だ勘合していない状態を示している。この場合、エアーシリンダー41は、レンズバレル部10の天面10bと回転ビット31の底面31bとが接触する位置まで、回転ビット31などを下降させる。より詳しくは、ビットベース32と回転ベース33とが当接している状態において、回転ビット31の穴31aにレンズバレル部10がはめ込まれるような位置まで下降させる。そのため、勘合していない状態にあるときには、図5(a)中の領域D1で示すように、レンズバレル部10によって回転ビット31が押されることによって、ビットベース32は回転ベース33に対して浮上する。この場合、レンズバレル部10と回転ビット31との間の負荷は、バネ34bが縮むことによって吸収される。
また、回転ビット31がレンズバレル部10の天面10bに着座している際に、制御コンピュータ20は、エアー制御装置46によってエアーの供給を行う。図5(a)に示す状態においては、ビットベース32が回転ベース33に対して浮上しているため、供給されるエアーに負圧がかけられることなく、エアーは穴33aから排出される。したがって、圧力センサー45は、小さな値を制御コンピュータ20に出力する。この場合、制御コンピュータ20は、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合していないと判断する。また、制御コンピュータ20は、このような状態でモーター40によって回転ビット31を回転させた場合には、回転ビット31がレンズバレル部10に対して空回りしていると判断する。
図5(b)は、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合している状態、即ち回転ビット31の穴31aにレンズバレル部10の上部がはめ込まれている状態の図を示している。着座後には、モーター40によって回転ビット31がゆっくりと回転される。これにより、回転ビット31の穴31aがレンズバレル部10の上部に対して最適な位置まで回転されたときに、回転ビット31がバネ34bによって力を受けて移動して、回転ビット31の穴31aがレンズバレル部10の上部にはめ込まれる。このように勘合が行われた際には、図5(b)中の領域D2で示すように、バネ34bによる力によって、ビットベース32が下降して、回転ベース33と当接する。そのため、エアー制御装置46から供給されるエアーの出口が閉となるため、供給されるエアーには負圧がかかる。したがって、圧力センサー45は、大きな値を制御コンピュータ20に出力する。この場合、制御コンピュータ20は、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合したと判断する。
図5(c)は、ビットベース32を回転ベース33に対して真空吸着したときの図を示している。制御コンピュータ20は、着座後に上記のようなエアーの負圧を検出した際に、エアー制御装置46によるエアーの供給を停止し、エアー制御装置46によってエアーの吸引を行う。即ち、制御コンピュータ20は、回転ビット31とレンズバレル部10とが勘合したと判断した際に、ビットベース32を回転ベース33に対して真空吸着させる。こうするのは、後のフォーカス調整においてビットベース32などを回転させる際に、ビットベース32が回転ベース33に対して浮かないように固定するためである。この場合、バネ34bによってビットベース32は付勢されているが、ビットベース32を回転ベース33に対して確実に固定するために真空吸着を行う。なお、ビットベース32と回転ベース33との吸着は、圧力センサー45が検出する圧力に基づいて真空度を得ることによって確認することができる。
このように、本実施例に係る着座制御によれば、着座時に生じるレンズバレル部10の負荷を適切に吸収することにとって、レンズバレル部10の天面10bの傷などの発生を防止することができる。また、供給するエアーの圧力に基づいて着座状態を確認するため、自動で適切に勘合を行うことができる。更に、勘合後にエアーを吸引するために、フォーカス調整の際に確実にレンズバレル部10を回転することが可能となる。
[自動フォーカス調整方法]
次に、本実施例に係る自動フォーカス調整方法を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS11では、制御コンピュータ20が、レンズバレル部10とレンズホルダ11によって構成されるカメラモジュールを、回転ビット31に対向する所定の位置にまで移動する工程を行う(カメラモジュール移動工程)。そして、ステップS12の工程に進む。
ステップS12では、制御コンピュータ20が、フォーカス調整ヘッド30をレンズバレル部10に対して下降させる工程を行う(フォーカス調整ヘッド下降工程)。詳しくは、エアーシリンダー41によって、回転ビット31の底面部31bがレンズバレル部10の天面10bに着座するような位置まで、回転ビット31などを下降させる。そして、ステップS13の工程に進む。
ステップS13では、制御コンピュータ20が、圧力センサー45が検出したエアーの圧力に基づいて回転ビット31とレンズバレル部10との着座状態を確認する工程を行う(着座状態確認工程)。詳しくは、制御コンピュータ20は、着座後にエアー制御装置46からエアーの供給を行うと共に、モーター40によって回転ビット31をゆっくりと回転させる。そして、制御コンピュータ20は、圧力センサー45が検出したエアーの圧力が小さな値から大きな値となったときに、回転ビット31とレンズバレル部10が勘合したと判断する。以上の工程が終了すると、ステップS14の工程に進む。
ステップS14では、制御コンピュータ20が、エアー制御装置46によってエアーの吸引を行うことにより、ビットベース32と回転ベース33との真空吸着を行う(吸着工程)。このような工程を行うのは、ビットベース32を回転ベース33に対して確実に固定するためである。以上の工程が終了すると、ステップS15の工程に進む。
ステップS15では、モーター40を制御してレンズバレル部10を回転させることによって、レンズバレル部10とレンズホルダ11とのフォーカス調整を行う(フォーカス調整工程)。具体的には、レンズホルダ11の撮像素子によって撮像された画像(画像信号S3に対応する)に基づいて、即ち開口部Xの上部に配置されたチャート紙の画像に基づいて、モーター40を制御する。そして、フォーカスが最適な位置が見出された時点で、モーター40による回転を停止する。なお、この時点においては、回転ビット31がレンズバレル部10の回転方向に接触しているため、モーター40の停止後、わずかに(1度程度)回転を戻すことによって回転ビット31とレンズバレル部10との接触を開放する。以上の工程が終了すると、ステップS16の工程に進む。
ステップS16では、制御コンピュータ20は、エアーシリンダー41によってフォーカス調整ヘッド30を上昇させる工程を行う(フォーカス調整ヘッド上昇工程)。以上の工程が終了すると、自動フォーカス調整に係る工程を終了する。
以上のように、本実施例に係る自動フォーカス調整装置は、レンズバレル部に勘合する回転ビットと、回転ビットをレンズバレル部に対して勘合させるために、回転ビットをレンズバレル部に対して着座させるエアーシリンダーと、回転ビットとレンズバレル部との着座状態を確認する制御コンピュータと、制御コンピュータによって勘合が確認された際に、回転ビットを介してレンズバレル部を回転させるモーターと、を備える。よって、上記の自動フォーカス調整装置によれば、勘合部をレンズバレル部に対して勘合させる作業を適切に自動で行うことができる。これにより、フォーカス調整に要する時間が短縮されるため、省力化及び低コスト化が可能となる。
本発明の実施例に係る自動フォーカス調整装置の概略構成を示す図である。 フォーカス調整ヘッドの具体的な構成を示す図である。 図2中の矢印B方向から、フォーカス調整ヘッドを観察した図である。 図2中の矢印C方向から、回転ビット及びレンズバレル部を観察した図である。 着座制御を具体的に説明するための図である。 本実施例に係る自動フォーカス調整方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 レンズバレル部
11 レンズホルダ
20 制御コンピュータ
30 フォーカス調整ヘッド
31 回転ビット
32 ビットベース
33 回転ベース
40 モーター
41 エアーシリンダー
45 圧力センサー
46 エアー制御装置
100 自動フォーカス調整装置

Claims (6)

  1. レンズバレル部に勘合する勘合部と、
    前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座手段と、
    前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認手段と、
    前記着座状態確認手段によって前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転手段と、を備えることを特徴とする自動フォーカス調整装置。
  2. 前記勘合部と前記レンズバレル部との着座の際の負荷を吸収する負荷吸収機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動フォーカス調整装置。
  3. 前記負荷吸収機構は、前記勘合部を固定する固定部と、前記回転手段による駆動力が伝達される回転部とを弾性体を用いて移動可能に構成することによって、前記負荷を吸収することを特徴とする請求項2に記載の自動フォーカス調整装置。
  4. 前記固定部と前記回転部との隙間にエアーを供給するエアー供給手段を備え、
    前記着座状態確認手段は、前記エアーの圧力に基づいて前記着座状態を確認することを特徴とする請求項3に記載の自動フォーカス調整装置。
  5. 前記着座状態確認手段によって前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記固定部と前記回転部との隙間が無くなるようにエアーを吸引するエアー吸引手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の自動フォーカス調整装置。
  6. レンズバレル部に勘合する勘合部を備える装置によって実行される自動フォーカス調整方法であって、
    前記勘合部を前記レンズバレル部に対して勘合させるために、前記勘合部を前記レンズバレル部に対して着座させる着座工程と、
    前記勘合部と前記レンズバレル部との着座状態を確認する着座状態確認工程と、
    前記着座状態確認工程において前記勘合部と前記レンズバレル部との勘合が確認された際に、前記勘合部を介して前記レンズバレル部を回転させる回転工程と、を備えることを特徴とする自動フォーカス調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013510496A (ja) * 2009-11-10 2013-03-21 イズメディア カンパニー リミテッド カメラモジュール検査および焦点調整装置
JP2019012161A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 日本電産コパル株式会社 レンズ位置調整装置及びカメラモジュールの製造方法

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