JP2007055610A - Icカード郵送用封筒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のICカード郵送用封筒5は、接触式ICカード1を封入して郵送するための封筒であって、ICカード1をICカード用封入台紙2に取り付けし、当該ICカード用封入台紙を納められる略同一サイズの前記封筒内に封入した状態で、当該封筒の前記ICカード用封入台紙2に取り付けしたICカード1のICモジュールに対面する位置部分には、プラスチック樹脂製、紙製、または金属製の保護部材8を貼り付けまたは固定してあることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
特には、発行者が接触式ICカードを利用者に送付する際に、当該ICカードを貼り付けした台紙を封入して郵送する封筒に関するが、郵便物が仕分け処理される際に接触式ICカードのICモジュールが損傷しないようにしたことを考慮した封筒に関する。
本願は、このような「郵便区分け機」によりICカード封入郵便物が処理さた場合にも上記のような損傷を受けないようにすることを目的とするものである。
(1)郵便物を表裏からゴムベルトで挟み搬送する機構
(2)郵便物を上方に持ち上げる際に、郵便物の自重によるスリップや傾きを防ぐための表裏のローラ搬送機構
(3)郵便物の搬送経路を切り替えるための駆動ローラ機構
(4)郵便物の方向変更のためのローラとゴムベルトによる搬送機構
郵便物10は、ローラ軸20,21に取り付けたゴム巻きローラにより挟まれて搬送される。ローラ軸20は3輪の表面ゴム巻きローラ20a,20b,20cを有しており、ローラ軸21も3輪の表面ゴム巻きローラ21a,21b,21cを有している。
図9(B)のように、ローラ20aと20b,20bと20cは、互いに約30mmの間隔で軸20に保持され、ローラ21a,21b,21cも同一間隔で軸21に保持されている。各ゴム巻きローラの幅はいずれも7mm程度である。ローラ軸20とローラ軸21は約10mm前後にずれるように配置されているので、ローラ20aと21a、20bと21b、20cと21cの各ローラ対は郵便物10が無い状態でも直接は接触しないようにされている。なお、ローラ配列は、メーカーや機種により若干の違いがあるが、郵便物を上昇搬送させる箇所では、滑りを防止するため概ねこのような構造をとることが通例である。
同封されている封入物は、ある程度、ICモジュールの負荷軽減に役立つものの、IC部保護を目的に作成されたものではないため、十分な保護効果が得られないことが多い。
図1は、本発明のICカード郵送用封筒を示す平面図、図2は、ICカード郵送用封筒の使用状態を示す図、図3は、図2の断面図、図4は、従来の通常のICカード内蔵郵送物の外観図、図5は、ICカード用封入台紙の平面図、図6は、ICカード用封入台紙にICカードを取り付けした状態図、図7は、ICカードを封筒内に封入した従来の状態図、図8は、ICカード用封入台紙の他の形態の平面図、である。
ICカード内蔵郵送物10jは、図4のような窓空き封筒5の中に封入されてICカード発行者から利用者に郵送される。
窓空き封筒5の中には、図5のようなICカード用封入台紙2を差し込みして用いられる。ICカード用封入台紙2は、窓空き封筒5の中に納まる大きさなので、封筒の内寸よりは小さいが封筒内でほぼ所定位置に定まるサイズの形状にされている。したがって、位置が定まらないで封筒内で上下左右に大きく移動するようなことはない。
図6は、ICカード用封入台紙2にICカード1を取り付けした状態図である。図6の場合、2枚のICカードが保持されているが、1枚であっても勿論構わない。ICカード用封入台紙2は、図8のように、切り込み6の他に弱粘着性テープ4を併用する形態であってもよい。この場合は、より安定した状態でICカードを保持できる。
郵送用封筒5内にはさらに他の封入物3が封入されている。それらは、広告資料、取り扱い等の案内状、申し込み用紙、宛て名印字用紙、等である。これらが一括して封入物とされる。利用者の住所、氏名等の宛先はこれらのいずれかに印字されて郵送用封筒5の窓部に位置するように封入される。従来は、このような状態で封筒5内にICカード1を封入した状態で郵送している。ICカード1のICモジュール1m部分を特別に保護する対策がされていないので、「郵便区分け機」の処理による前記問題が生じていたと考えられる。
本発明のICカード郵送用封筒5は、ICカード1をICカード用封入台紙2に取り付けして郵送用封筒5内に一緒に封入した状態で、ICカード1のICモジュール1mに対面する位置部分の封筒5の内面に、プラスチック樹脂製、紙製、または金属製の平面な保護部材8が貼り付けまたは固定されている特徴がある。
プラスチック樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミド、等の各種プラスチック樹脂のシートを使用でき、紙としては、板紙、ボール紙、カード用紙、樹脂塗工紙、樹脂含浸紙、等を使用できる。また金属としては、アルミ、銅、鉄、ニッケル、ステンレス、等を使用できる。これらの材料を当該部分に接着剤や粘着剤で貼り付けしたり、接着テープで固定することができる。
ICカード郵送用封筒5として上質紙(46.7kg/菊全判)を使用した。当該ICカード用封入台紙2を窓空き封筒5内に封入した場合の、ICカード1のICモジュール1m部分に対面する部分の封筒5の内面の2箇所に、大きさ20mm×23mmのPETシート(厚み200μm)からなる保護部材8を貼着した郵送用封筒5を準備した。
一方、本発明のICカード郵送用封筒5を使用しない従来方式の郵便物では、同一処理回数、試料点数において、1点のICモジュール1mの損傷が生じた。ただし、封入物3も同一のものを使用し、試験品と同一厚みとなるようにした。以上の結果から、本発明のICカード郵送用封筒5がICモジュールの保護に有効に機能することが確認できた。
2 ICカード用封入台紙
3 封入物
5 郵送用封筒、窓空き封筒
6 切り込み
7 窓空き部
8 保護部材
10 ICカード内蔵郵便物
Claims (2)
- 接触式ICカードを封入して郵送するための封筒であって、ICカードをICカード用封入台紙に取り付けし、当該ICカード用封入台紙を納められる略同一サイズの前記封筒内に、ICカードを封入した状態で、当該封筒の前記ICカード用封入台紙に取り付けしたICカードのICモジュールに対面する位置部分の内面には、プラスチック樹脂製、紙製、または金属製の保護部材を貼り付けまたは固定してあることを特徴とするICカード郵送用封筒。
- 封筒が窓空き封筒であることを特徴とする請求項1記載のICカード郵送用封筒。
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