JP2007054112A - 刺繍ミシン - Google Patents

刺繍ミシン Download PDF

Info

Publication number
JP2007054112A
JP2007054112A JP2005239923A JP2005239923A JP2007054112A JP 2007054112 A JP2007054112 A JP 2007054112A JP 2005239923 A JP2005239923 A JP 2005239923A JP 2005239923 A JP2005239923 A JP 2005239923A JP 2007054112 A JP2007054112 A JP 2007054112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embroidery
embroidery pattern
editing
pattern
pressed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2005239923A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Asano
幸信 淺野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2005239923A priority Critical patent/JP2007054112A/ja
Publication of JP2007054112A publication Critical patent/JP2007054112A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】刺繍模様の編集における作業性を向上させる。
【解決手段】操作パネル5により編集された刺繍模様10に従って布地に刺繍を行う刺繍ミシン1において、タッチパネル52の押下位置Pを検出する押下位置検出手段6と、タッチパネル52を連続して押下した状態で押下位置Pから編集位置Eまで移動させたときの編集位置Eを検出する編集位置検出手段6と、押下位置Pに基づいて、作用点Aの位置を決定する作用点位置決定手段6と、刺繍模様10における所定の支点Fと押下位置Pと編集位置Eとに基づいて刺繍模様10の回転角度を算出する回転角度算出手段6と、支点Fを中心として、算出された回転角度で回転させた刺繍模様10の模様データ62aを作成する模様データ作成手段6と、作成された刺繍模様10の模様データ62aに基づいて回転編集後の刺繍模様10を表示する刺繍模様表示制御手段6と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、刺繍ミシンに関する。
予め設定された縫い目データを用い、縫い目をX−Y方向に自在に形成して刺繍縫いを行う刺繍ミシンがある。刺繍縫いにより布地に形成される刺繍模様は、刺繍ミシン本体の表面に設けられた操作パネルをユーザが操作入力することにより、移動、回転、サイズ変更、反転等の編集ができるようになっている(例えば、特許文献1,2,3,4参照)。
具体的には、図9に示すように、操作パネル100の画面上には、編集前の刺繍模様101と、編集メニュー102(図9においては、刺繍模様の回転)が表示されている。
編集メニュー102においては、ユーザが刺繍模様101を回転させる角度アイコン103を画面上で押下することにより、押下した角度アイコン103の合計角度と、その合計角度の傾きを円グラフで表示させるようになっている。
そして、ユーザが刺繍模様101を回転させる角度になったと判断すれば、ユーザは決定アイコン104を押下することにより刺繍模様101は画面上で表示された合計角度で回転する。
特開平6−312076号公報 特開平6−343778号公報 特開平9−10452号公報 特開平9−10454号公報
しかし、上記のような従来の回転編集では、刺繍模様の回転角度を予め数値で設定する必要があるため、ユーザは回転させたい角度を把握していなければならない。また、回転角度を設定する際に角度アイコン103を複数回押下する必要があり、作業が煩雑であった。また、画面上で円グラフ等により角度の傾きを表示させたとしても、円グラフの傾きを確認しながら角度アイコン103を押下しなければならないため、編集における作業性の向上を図ることができなかった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、刺繍模様の編集における作業性を向上させることができる刺繍ミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、布地に施される刺繍模様と当該刺繍模様の回転編集メニューとが画面上に表示可能とされ、前記回転編集メニューに従って前記画面上でユーザによる操作入力がなされる操作パネルを備え、前記操作パネルにより編集された刺繍模様に従って布地に刺繍を行う刺繍ミシンにおいて、ユーザにより押下された前記画面上の押下位置を検出する押下位置検出手段と、前記刺繍模様の回転編集により、前記画面上を連続して押下した状態で前記押下位置から編集後の編集位置まで移動させたときの当該編集位置を検出する編集位置検出手段と、前記押下位置検出手段により検出された押下位置に基づいて、前記刺繍模様の所定の支点に対して回転する作用点の位置を決定する作用点位置決定手段と、前記刺繍模様における所定の支点と前記押下位置と前記編集位置とに基づいて前記刺繍模様の回転角度を算出する回転角度算出手段と、前記所定の支点を中心として、前記回転角度算出手段により算出された回転角度で回転させた前記刺繍模様の模様データを作成する模様データ作成手段と、前記模様データ作成手段により作成された刺繍模様の模様データに基づいて回転編集後の刺繍模様を表示させる刺繍模様表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、押下位置検出手段は、ユーザにより押下された画面上の押下位置を検出し、編集位置検出手段は、刺繍模様の回転編集により画面上を連続して押下した状態で押下位置から編集後の編集位置まで移動させたときの当該編集位置を検出する。
そして、作用点位置決定手段は、押下位置検出手段により検出された押下位置に基づいて、刺繍模様の所定の支点に対して回転する作用点の位置を決定する。また、回転角度算出手段は、刺繍模様における所定の支点と押下位置と編集位置とに基づいて刺繍模様の回転角度を算出する。
そして、模様データ作成手段は、所定の支点を中心として、回転角度算出手段により算出された回転角度で回転させた刺繍模様の模様データを作成し、刺繍模様表示制御手段は、模様データ作成手段により作成された刺繍模様の模様データに基づいて回転編集後の刺繍模様を表示する。
これにより、ユーザは画面上を押下した状態で押下位置から編集位置に移動させるだけで、その移動量に対応する角度で刺繍模様を回転させて編集することができる。従って、刺繍模様の回転角度を予め数値で設定する必要がなくなる。また、回転角度を設定する際の角度アイコンも不要となり、作業が煩雑になることがない。さらに、押下位置から編集位置への移動量で刺繍模様の回転の度合いを知ることができるので、設定された回転角度の傾きを円グラフ等で表示する必要がない。
よって、刺繍模様の編集における作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の刺繍ミシンにおいて、前記作用点位置決定手段は、ユーザにより押下された前記画面上の押下位置を作用点として決定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、作用点位置決定手段は、ユーザにより押下された画面上の押下位置を作用点として決定することにより、押下位置を検出するだけでよいので、刺繍ミシンにおけるコンピュータの処理負担を軽減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の刺繍ミシンにおいて、前記刺繍模様の回転編集の際に、前記作用点位置決定手段により決定された作用点の移動軌跡を前記画面上に表示させる作用点表示制御手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、画面上を連続して押下した状態で押下位置から編集位置まで移動させる際の作用点の軌跡を知ることができ、ユーザはその軌跡を確認しながら刺繍模様を回転させることができるので、作業性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の刺繍ミシンにおいて、前記押下位置から前記編集位置に到達するまでの間において前記画面が連続して押下され続けている間、前記刺繍模様に代えて当該刺繍模様を囲う枠線を表示させる枠線表示制御手段と、前記回転角度算出手段により算出された角度で前記枠線を回転表示させる枠線回転表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、押下位置から編集位置に到達するまでの間において画面が連続して押下され続けている間には、枠線表示制御手段は、刺繍模様に代えて当該刺繍模様を囲う枠線を表示させ、枠線回転表示制御手段は、回転角度算出手段により算出された角度で枠線を回転表示させる。
これにより、上記の連続押下中においては、刺繍模様に代えて枠線が表示されるので、刺繍模様を表示させるためのデータ処理量が減少し、コンピュータへの演算負担を減少させることができる。従って、多少の処理スペックの低いコンピュータであっても処理を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の刺繍ミシンにおいて、前記回転角度算出手段により算出された回転角度を前記画面上に表示させる角度表示制御手段を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、角度表示制御手段により回転角度を画面上に表示させるので、ユーザは刺繍模様の回転角度を容易に認識することができ、回転編集の作業性を向上させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザは画面上を押下した状態で押下位置から編集位置に移動させるだけで、その移動量に対応する角度で刺繍模様を回転させて編集することができる。従って、刺繍模様の回転角度を予め数値で設定する必要がなくなる。また、回転角度を設定する際の角度アイコンも不要となり、作業が煩雑になることがない。さらに、押下位置から編集位置への移動量で刺繍模様の回転の度合いを知ることができるので、設定された回転角度の傾きを円グラフ等で表示する必要がない。
よって、刺繍模様の編集における作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、作用点位置決定手段は、ユーザにより押下された画面上の押下位置を作用点として決定することにより、押下位置を検出するだけでよいので、刺繍ミシンにおけるコンピュータの処理負担を軽減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、画面上を連続して押下した状態で押下位置から編集位置まで移動させる際の作用点の軌跡を知ることができ、ユーザはその軌跡を確認しながら刺繍模様を回転させることができるので、作業性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、連続押下中においては、刺繍模様に代えて枠線が表示されるので、刺繍模様を表示させるためのデータ処理量が減少し、コンピュータへの演算負担を減少させることができる。従って、多少の処理スペックの低いコンピュータであっても処理を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、角度表示制御手段により回転角度を画面上に表示させるので、ユーザは刺繍模様の回転角度を容易に認識することができ、回転編集の作業性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る刺繍ミシンの最良の形態について詳細に説明する。
<刺繍ミシンの構成>
図1,2に示すように、刺繍ミシン1は、下部に位置するミシンベッド11と、ミシンベッド11の一端部から上方に立ち上げられたミシン胴部12と、ミシン胴部12の上方からミシンベッド11に沿うように延設されたミシンアーム13と、を備えている。
また、刺繍ミシン1は、ミシンアーム13のミシン頭部13a(図1における左端部)の下方において上下動可能に支持された縫い針14と、ミシンアーム13のミシン頭部13aの下部に設けられ,縫い針14を支持すると共に上下方向に駆動する針駆動機構15と、縫い針14と共に針駆動機構15に支持され,刺繍縫製時に縫い針14と共に上下動する布押さえ16と、縫い針14の下方に設置され,縫い針14に対して布地を垂直な平面に沿って張設状態で保持する刺繍枠17と、ミシンベッド11の縫い針対向位置に設けられ,刺繍枠17をいずれも縫い針14に垂直且つ相互に垂直な二方向に駆動する枠移動機構18と、刺繍ミシン1の動作に関する指示や設定をユーザが入力すると共に指示に必要な情報や現在状態の表示を行う操作パネル5と、各部の動作制御を行う制御装置6(図2参照)とを備えている。
また、図1に示されるミシンアーム13の左端のミシン頭部13aには、縫製を起動・停止するための起動/停止スイッチ(以下、S/Sスイッチと略称する)20と、返し縫いを行うための指示入力を行うための返し縫いスイッチ21と、縫製後の糸切りを指示入力するための糸切りスイッチ22と、縫製の速度を調整するためのスライドボリューム23とが、下方から順番に並んで設けられている。
なお、以下の説明において、縫い針14が上下動を行う方向をZ軸方向とし、刺繍枠17が枠移動機構18により図1における左右方向に移動される方向(相互に垂直な二方向の内の一方)をX軸方向とし、刺繍枠17が枠移動機構18により図1における前後方向に移動される方向をY軸方向(相互に垂直な二方向の内の他方)として、以下の説明を行うこととする。
(針駆動機構)
針駆動機構15は、ミシンモータ24を駆動源とし、その回転出力をクランク機構を介して上下動に変換し、縫い針14の上下動を行っている。また、針駆動機構15は、縫い針14と共に布押さえ16を支持しており、縫い針14と共に上下動させる。また、縫い針14の上下動の周期は、制御装置6の動作制御により決定され、操作パネル5から上下動周期の設定変更を入力することが可能である。
(刺繍枠及び枠移動機構)
刺繍枠17は、いずれも略長方形状を成す内枠と外枠とからなり、これらに布地を挟み込むことでその枠の内側に布地の略長方形状の平面領域を形成する。また、刺繍枠は、大中小の三サイズのものが選択的に装着可能であり、図示の刺繍枠17は最大サイズのものである。また、以下の説明にあっては特に言及しない場合には最大サイズの刺繍枠17を使用した場合について行っているものとする。
枠移動機構18は、ミシンベッド11の上面においてX軸方向に往復可能に支持されたキャリッジ25と、その駆動を行うX軸モータ26(図2参照)と、キャリッジ25にY軸方向に往復可能に支持された刺繍枠装着部27と、刺繍枠装着部27を介して刺繍枠17をY軸方向に往復駆動するY軸モータ28(図2参照)とを備えている。X軸モータ26とY軸モータ28はいずれもステッピングモータであり、微小角度単位で駆動する回転角度量を制御することが可能である。そして、枠移動機構18は、X軸モータ26及びY軸モータ28の回転駆動出力を直動方向の駆動出力に変換することができる。従って、枠移動機構18は、キャリッジ25の移動と刺繍枠装着部27の移動との協働により刺繍枠17をX−Y平面上に沿って自在に移動することを可能としている。また、枠移動機構18は、制御装置6から出力される刺繍模様に応じた針落ち位置に基づくX軸方向及びY軸方向の各移動量を示す動作指令に従って各軸モータ26,28の駆動制御を行うことにより刺繍枠17を各軸方向に移動させて相対的に所定の針落ち位置に縫い針14を位置決めする。
(操作パネル)
操作パネル5は、刺繍作業を行う際の操作画面,操作説明に要する情報表示,刺繍模様画像,分割模様等の表示を行う液晶ディスプレイ51と、液晶ディスプレイ51の表示面上に重ねて設けられた透明感圧スイッチであるタッチパネル52とを備えている。タッチパネル52は、その表面上におけるいずれの位置にミシンのユーザが指先を接触させたかを感知することが可能である。一方、液晶ディスプレイ51は制御装置6に記憶された所定のプログラムに従い操作画面中にミシンのユーザが入力を指示するための各種のスイッチ(アイコン)を表示する。従って、制御装置6はタッチパネル52の出力を受けていずれの位置に接触されたかを認識すると共にその際に液晶ディスプレイ51に表示されたいずれかのスイッチに対する操作入力であるかを照合し、その結果、ユーザがいずれの操作入力を行っているかを認識すると共に、その操作入力状況を検出してその後の処理を進行させる。
(制御装置)
制御装置6は、刺繍模様の編集に関する処理プログラムに従って各処理を実行するCPU61と、各処理を実行するための処理プログラムや処理データ等が記憶されるROM62と、ROM62に記憶されたプログラムに基づいて各処理を行うRAM63と、を備えている。
ROM62には、操作パネル5の液晶ディスプレイ51に表示させる刺繍模様10の模様データ62aが記憶されている。
また、ROM62には、ユーザにより押下されたタッチパネル52の押下位置Pを検出する機能を実現させる押下位置検出プログラム62bが記憶されている。すなわち、CPU61が押下位置検出プログラム62bを実行することにより、制御装置6は、押下位置検出手段として機能する。
また、ROM62には、刺繍模様の回転編集により、タッチパネル52を連続して押下した状態で押下位置Pから編集後の編集位置Eまで移動させたときの当該編集位置Eを検出する機能を実現させる編集位置検出プログラム62cが記憶されている。すなわち、CPU61が編集位置検出プログラム62cを実行することにより、制御装置6は、編集位置検出手段として機能する。
また、ROM62には、押下位置検出プログラム62bの実行により検出された押下位置Pに基づいて、刺繍模様の所定の支点Fに対して回転する作用点Aの位置を決定する機能を実現させる作用点位置決定プログラム62dが記憶されている。すなわち、CPU61が作用点位置決定プログラム62dを実行することにより、制御装置6は、作用点位置決定手段として機能する。
また、ROM62には、刺繍模様における所定の支点Fと押下位置Pと編集位置Eとに基づいて刺繍模様の回転角度を算出する機能を実現させる回転角度算出プログラム62eが記憶されている。すなわち、CPU61が回転角度算出プログラム62eを実行することにより、制御装置6は、回転角度算出手段として機能する。
また、ROM62には、所定の支点Fを中心として、回転角度算出プログラム62eの実行により算出された回転角度で回転させた回転編集後の刺繍模様10の模様データを作成する機能を実現させる模様データ作成プログラム62fが記憶されている。すなわち、CPU61が模様データ作成プログラム62fを実行することにより、制御装置6は、模様データ作成手段として機能する。
また、ROM62には、模様データ作成プログラム62fの実行により作成された刺繍模様の模様データに基づいて回転編集後の刺繍模様を表示する機能を実現させる刺繍模様表示制御プログラム62gが記憶されている。すなわち、CPU61が刺繍模様表示制御プログラム62gを実行することにより、制御装置6は、刺繍模様表示制御手段として機能する。
また、ROM62には、回転角度算出プログラム62eの実行により算出された回転角度を液晶ディスプレイ51に表示する機能を実現させる角度表示制御プログラム62hが記憶されている。すなわち、CPU61が角度表示制御プログラム62hを実行することにより、制御装置6は、角度表示制御手段として機能する。
<刺繍模様の回転編集処理>
次に、刺繍ミシン1を用いた刺繍模様10の回転編集処理について説明する。
図3〜図6に示すように、最初に、制御装置6のCPU61は、押下位置検出プログラム62bを実行することにより、ユーザにより押下されたタッチパネル52の押下位置Pを検出したか否かを判断する(ステップS1)。ここで、CPU61が押下位置Pを検出していないと判断した場合(ステップS1:NO)、CPU61は、本処理を終了させる。一方、CPU61が押下位置Pを検出したと判断した場合(ステップS1:YES)、CPU61は、その押下入力が最初の入力であるか否かを判断する(ステップS2)。
ステップS2において、CPU61が、押下入力が最初の押下入力であると判断した場合(ステップS2:YES)、CPU61は、作用点位置決定プログラム62dを実行することにより、検出された押下位置Pに基づいて作用点Aを決定する(ステップS3)。
次いで、CPU61は、押下位置PをRAM63に記憶させ(ステップS4)、再度ステップS1の処理に戻る。
ステップS2において、CPU61が、押下入力が最初の押下入力でないと判断した場合(ステップS2:NO)、CPU61は、編集位置検出プログラム62cを実行して、刺繍模様10の回転編集によりタッチパネル52を連続して押下した状態で移動させたときの移動先の押下位置(いわゆる編集位置E)を検出し、さらに、回転角度算出プログラム62eを実行することにより、刺繍模様10における所定の支点Fと、検出された押下位置P及び編集位置Eとに基づいて、刺繍模様10の回転角度を算出する(ステップS5)。
次いで、CPU61は、模様データ作成プログラム62fを実行することにより、刺繍模様10の回転編集後の模様データを作成し、ROM62に記憶された模様データ62aを更新する(ステップS6)。
次いで、CPU61は、刺繍模様表示制御プログラム62gを実行することにより、回転編集後の模様データ62aに基づいて、液晶ディスプレイ51に回転編集後の刺繍模様10を表示させる(ステップS7)。また、CPU61は、同時に、角度表示制御プログラム62hを実行することにより、算出された回転角度を液晶ディスプレイ51に表示させる。
次いで、CPU61は、編集位置EをRAM23に記憶させ(ステップS8)、再度ステップS1の処理に戻る。
<具体例>
次に、以上の処理に基づく刺繍模様10の回転編集について、具体例を挙げて説明する。
図4は、刺繍模様10の編集前における操作パネル5の液晶ディスプレイ51の表示例である。画面左側には刺繍模様10が表示されており、この領域はタッチパネル52となっている。また、画面右側には回転角度を入力するための角度アイコン54と、決定アイコン55が表示されており、これらのアイコン54,55もタッチパネル52により押下入力可能となっている。ここで、角度アイコン54が表示されるのは、刺繍模様10の回転編集の後、ユーザが刺繍模様10の回転角度を微調整する際に用いるためである。また、各アイコン54,55の下方には、回転角度を表示させるための表示窓56が表示されている。表示窓56に表示される回転角度は、画面左側の刺繍模様10の回転角度の変化に追随して変化するようになっており、ユーザは刺繍模様10を回転させながら回転角度をリアルタイムに知ることができるようになっている。
ここで、ユーザがタッチパネル52を押下し、最初の押下位置がPであったとする。押下位置Pが検出されることにより作用点Aが決定される。この作用点Aは、刺繍模様10を矩形枠で囲んだ際に、最も押下位置Pに近い頂点となるように決定される。なお、作用点Aの決定方法は任意であって、ユーザにより予め自由に設定することができる。また、刺繍模様10の支点Fは予め設定されている。
次いで、図5に示すように、ユーザがタッチパネル52を押さえたままの状態で刺繍模様10を回転させたい方向へ移動させて停止すると、その位置が編集位置Eとなる。このとき、図6に示すように、支点Fと押下位置Pとを直線で結び、支点Fと編集位置Eとを直線で結び、直線FEと直線FPとがなす角度が回転角度θとして算出される。算出された角度θに基づき、作用点Aも回転させ、この作用点Aの位置に基づいて刺繍模様10のデータを編集して表示させる。また、回転角度θは、表示窓56に表示される。
<作用効果>
実施形態における刺繍ミシン1によれば、CPU61が押下位置検出プログラム62bを実行することにより、ユーザにより押下されたタッチパネル52の押下位置Pを検出し、CPU61が編集位置検出プログラム62cを実行することにより、刺繍模様の回転編集によりタッチパネル52を連続して押下した状態で押下位置Pから編集後の編集位置Eまで移動させたときの当該編集位置Eを検出する。
そして、CPU61が作用点位置決定プログラム62dを実行することにより、押下位置検出プログラム62bの実行により検出された押下位置Pに基づいて、刺繍模様の所定の支点Fに対して回転する作用点Aの位置を決定する。また、CPU61は、回転角度算出プログラム62eを実行することにより、刺繍模様10における所定の支点Fと押下位置Pと編集位置Eとに基づいて刺繍模様10の回転角度θを算出する。
そして、CPU61は模様データ作成プログラム62fを実行することにより、所定の支点Fを中心として、回転角度算出プログラム62eの実行により算出された回転角度で回転させた刺繍模様の模様データを作成し、CPU61は刺繍模様表示制御プログラム62gを実行することにより、模様データ作成プログラム62fの実行により作成された刺繍模様の模様データに基づいて回転編集後の刺繍模様を表示する。
これにより、ユーザはタッチパネル52を押下した状態で押下位置Pから編集位置Eに移動させるだけで、その移動量に対応する角度で刺繍模様を回転させて編集することができる。従って、刺繍模様の回転角度を予め数値で設定する必要がなくなる。また、回転角度を設定する際のタッチパネル52上のスイッチも不要となり、作業が煩雑になることがない。さらに、押下位置Pから編集位置Eへの移動量で刺繍模様の回転の度合いを知ることができるので、設定された回転角度の傾きを円グラフ等で表示する必要がない。
よって、刺繍模様の編集における作業性を向上させることができる。
また、CPU61が角度表示制御プログラム62hを実行することにより、刺繍模様10の回転角度を液晶ディスプレイ51に表示させるので、ユーザは刺繍模様10の回転角度を容易に認識することができ、回転編集の作業性を向上させることができる。
<その他>
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、ユーザにより押下されたタッチパネル52の押下位置Pそのものを作用点としてもよい。これにより、CPU61にて作用点決定プログラム62dを実行して作用点を決定する際に、押下位置検出プログラム62bにおいて検出された押下位置Pをそのまま採用することができるので、作用点決定プログラム62dに作用点を導くための処理プログラムを構成する必要がなくなる。よって、刺繍ミシン1における制御装置6の処理負担を軽減することができる。
また、図7に示すように、制御装置6のROM62に、刺繍模様10の回転編集の際に、作用点Aの移動軌跡を液晶ディスプレイ51に表示させる作用点表示制御プログラムを設け、作用点Aの決定時から刺繍模様10の編集が終了するまでの間、刺繍模様10の回転に合わせて移動する軌跡を表示させるようにしてもよい。これにより、タッチパネル52を連続して押下した状態で押下位置Pから編集位置Eまで移動させる際の作用点Aの軌跡を知ることができ、ユーザはその軌跡を確認しながら刺繍模様10を回転させることができるので、編集作業の作業性を向上させることができる。
また、図8に示すように、制御装置6のROM62に、押下位置Pから編集位置Eに到達するまでの間においてタッチパネル52が連続して押下され続けている間、刺繍模様10に代えて当該刺繍模様10を囲う枠線L(例えば、矩形)を表示させる枠線表示制御プログラムと、算出された回転角度で枠線Lを回転表示させる枠線回転表示制御プログラムと、を設け、当該枠線Lを表示させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、タッチパネル52からの操作入力により回転編集を行っているが、液晶ディスプレイ51を見ながらマウス等を用いて操作入力するように構成してもよい。
刺繍ミシンの概略を示す正面図。 刺繍ミシンの構成を示すブロック図。 刺繍模様の回転編集処理を示すフローチャート。 刺繍模様の回転編集処理を説明する図。 刺繍模様の回転編集処理を説明する図。 刺繍模様の回転角度の算出処理を説明する図。 刺繍模様の回転編集において作用点を表示させる処理を説明する図。 刺繍模様の回転編集において刺繍模様の代わりに枠線を表示させる処理を説明する図。 従来技術における刺繍模様の回転編集処理を説明する図。
符号の説明
1 刺繍ミシン
5 操作パネル
10 刺繍模様
6 制御装置(押下位置検出手段、編集位置検出手段、作用点位置決定手段、回転角度算出手段、模様データ作成手段、刺繍模様表示制御手段、作用点表示制御手段、枠線表示制御手段、枠線回転表示制御手段、角度表示制御手段)
62a 模様データ
F 支点
A 作用点
P 押下位置
E 編集位置
L 枠線

Claims (5)

  1. 布地に施される刺繍模様と当該刺繍模様の回転編集メニューとが画面上に表示可能とされ、前記回転編集メニューに従って前記画面上でユーザによる操作入力がなされる操作パネルを備え、前記操作パネルにより編集された刺繍模様に従って布地に刺繍を行う刺繍ミシンにおいて、
    ユーザにより押下された前記画面上の押下位置を検出する押下位置検出手段と、
    前記刺繍模様の回転編集により、前記画面上を連続して押下した状態で前記押下位置から編集後の編集位置まで移動させたときの当該編集位置を検出する編集位置検出手段と、
    前記押下位置検出手段により検出された押下位置に基づいて、前記刺繍模様の所定の支点に対して回転する作用点の位置を決定する作用点位置決定手段と、
    前記刺繍模様における所定の支点と前記押下位置と前記編集位置とに基づいて前記刺繍模様の回転角度を算出する回転角度算出手段と、
    前記所定の支点を中心として、前記回転角度算出手段により算出された回転角度で回転させた前記刺繍模様の模様データを作成する模様データ作成手段と、
    前記模様データ作成手段により作成された刺繍模様の模様データに基づいて回転編集後の刺繍模様を表示させる刺繍模様表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 前記作用点位置決定手段は、ユーザにより押下された前記画面上の押下位置を作用点として決定することを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシン。
  3. 前記刺繍模様の回転編集の際に、前記作用点位置決定手段により決定された作用点の移動軌跡を前記画面上に表示させる作用点表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍ミシン。
  4. 前記押下位置から前記編集位置に到達するまでの間において前記画面が連続して押下され続けている間、前記刺繍模様に代えて当該刺繍模様を囲う枠線を表示させる枠線表示制御手段と、
    前記回転角度算出手段により算出された角度で前記枠線を回転表示させる枠線回転表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の刺繍ミシン。
  5. 前記回転角度算出手段により算出された回転角度を前記画面上に表示させる角度表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の刺繍ミシン。
JP2005239923A 2005-08-22 2005-08-22 刺繍ミシン Abandoned JP2007054112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005239923A JP2007054112A (ja) 2005-08-22 2005-08-22 刺繍ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005239923A JP2007054112A (ja) 2005-08-22 2005-08-22 刺繍ミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007054112A true JP2007054112A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37918132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005239923A Abandoned JP2007054112A (ja) 2005-08-22 2005-08-22 刺繍ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007054112A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3498591B2 (ja) データ補正装置
US7493867B2 (en) Sewing machine
JP2011101695A (ja) 刺繍データ処理装置、ミシン、刺繍データ処理プログラム、および刺繍データ処理プログラムを記憶した記憶媒体
JP2007054110A (ja) 刺繍ミシン
JP4516886B2 (ja) ミシン
JP4551805B2 (ja) 差動送りミシン
JP5073360B2 (ja) ミシン
JP5227812B2 (ja) ミシンの縫いデータ作成装置
JP2008220475A (ja) ミシン
JP2007054112A (ja) 刺繍ミシン
JP2007111233A (ja) ミシン
JP2006043231A (ja) ミシンの模様データ作成装置
JP2008212321A (ja) ミシン
JP4564311B2 (ja) ミシン
JP4625297B2 (ja) ミシン
JP2010115345A (ja) ミシン
JP4226671B2 (ja) ミシン
JP2005253612A (ja) 刺繍縫いミシン
JP2000014950A (ja) 縫製装置
JP2007135911A (ja) ミシン
JP2005348871A (ja) 二本針縫ミシン
US20070113765A1 (en) Sewing machine
JP3617152B2 (ja) 刺繍データ作成装置
JP2006075419A (ja) ミシンの入力表示装置
JP2008104638A (ja) ミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20090902