JP2007054078A - コンバイン - Google Patents

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Yoichi Nakasa
陽一 仲佐
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Abstract

【課題】ドアを後方にスライドさせて開くタイプのエンジンに悪影響を与えないコンバインのキャビンにおけるドアを提供することを課題としている。
【解決手段】キャビン1内の座席の下方のエンジンルーム9におけるキャビン1のスライドタイプのドア6側の側方を吸気自在に覆うエンジンカバー11と、後方へのスライド状態の上記ドア6との間に、エンジンルーム9内へのエアの取込み用の間隙S1を形成すると共に、ドア6の後方へのスライド時に、ドア6の下端がエンジンカバー11の下端よりも上方に位置するように構成して、ドア6とエンジンカバー11の下部とが側面視において重複しないように構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、コンバインのキャビンにおけるドアに関する。
上記特許文献1にスライドドアのキャビンを備えたコンバインが記載されている。(例えば、特許文献1参照。)。
実開平05−085224号公報
上記課題を解決するための本発明のコンバインのキャビンにおけるドアは、機体前部にキャビン1を設け、該キャビン1内に座席2を設け、上記キャビン1のドア6をキャビン1の側方側に、前後スライド自在に設け、上記座席2の下方にエンジンルーム9を設け、該エンジンルーム9におけるキャビン1のドア6側の側方をエンジンカバー11によって吸気自在に覆い、ドア6の後方へのスライド時にドア6とエンジンカバー11とが側面視において重複するコンバインにおいて、後方へのスライド状態のドア6とエンジンカバー11との間に、エンジンルーム9内へのエアの取込み用の間隙S1を形成せしめたことを第1の特徴としている。
上記課題を解決するための本発明のコンバインのキャビンは、機体前部にキャビン1を設け、該キャビン1内に座席2を設け、上記キャビン1のドア6をキャビン1の側方側に、前後スライド自在に設け、上記座席2の下方にエンジンルーム9を設け、該エンジンルーム9におけるキャビン1のドア6側の側方をエンジンカバー11によって吸気自在に覆い、ドア6の後方へのスライド時にドア6とエンジンカバー11とが側面視において重複するコンバインにおいて、後方へのスライド状態のドア6とエンジンカバー11との間に、エンジンルーム9内へのエアの取込み用の間隙S1を形成すると共に、ドア6の後方へのスライド時に、ドア6の下端がエンジンカバー11の下端よりも上方に位置するように構成することにより、ドア6とエンジンカバー11の下部とが側面視において重複しないように構成したことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、キャビン内の運転席への乗降等に際して、ドアをスライドさせ、ドアがエンジンカバーと側面視において重複しても、エンジンカバーとドアとの間の間隙及びドアと重複しないエンジンカバー下部からエンジンルーム内にエアが導入され、エンジンの冷却が妨げられることがなく、エンジンに対して悪影響が無く、コンバインの収納時等においてドアを開いてコンバインを移動させること等が可能となるという効果がある。
図1〜図3は、本発明のコンバインのキャビンの斜視図,正面図,側面図であり、図4はドアを開けた状態のキャビンの斜視図である。キャビン1内に座席2を備えた運転席3が設けられており、座席2の前方及び側方に操作パネル4が配置されている。そして運転者等のオペレータは、図3,図4に示されるようにキャビン1の側方に設けられたドア6を後方にスライドさせて、ドア6を開くことによって乗降を行う。すなわちドア6は前後にスライドするスライドドアとなっている。
一方図2に示されるように、上記座席2の下方にはエンジン7とラジエータ8が搭載されたエンジンルーム9が設けられており、ラジエータ8がエンジン7の側方(キャビン1のドア6側)に配置されている。そしてラジエータ8の外側方(キャビン1のドア6側)はエンジンカバー11によって覆われている。またエンジンカバー11の上方にはエアクリーナを内装したエアクリーナカバー12が設けられている。
そして上記エンジンカバー11及びラジエータカバー12は側面の少なくとも一部が空気の取り込みが可能なように網状をなし、エンジンカバー11側からエンジンルーム9内にエアが導入(吸気)され、ラジエータの冷却等が行われ、またエアクリーナカバー12を介してエアクリーナへの吸気が行われる。
一方上記ドア6は図4等に示されるように、上方側、下方側、上下方向の中間位置の3箇所において、キャビン1側に設けられる上方スライドレール13,中間スライドレール14,下方スライドレール16を介してキャビン1のフレーム側にスライド自在に支持されている。
このときドア6は、上方スライドレール13及び中間スライドレール14に対しては、各レール13,14に相対するスライドローラ17,18を介して取り付けられている。一方下方スライドレール16に対しては、ドア6側に前後スライド自在にレール19を設け、該レール19が上記下方スライドレール16に前後スライド自在に支持されたアーム21に連結されて取り付けられている。
これによりドア6は、上方側及び中間位置においては、スライドローラ17,18が、上方スライドレール13及び中間スライドレール14をスライドすることにより、また下方位置においては、アーム21のスライドによるレール19の前後位置移動と、レール19に対するドア6のスライドにより、キャビン1のフレームに対してスライドする。
このときキャビン1側の各レール13,14,16は、中間スライドレール14が上方スライドレール13より大きくキャビンの外側方に突出し、且つレール19が中間スライドレール14より大きくキャビンの外側方に突出するように設けられているとともに、ドア6を閉じた状態で、ドア6の外側面がキャビン1の外側面と一致するように、前端側がキャビン1の内側に湾曲している。
これにより上記のようにオペレータの乗降等に際してドア6を開くと、ドア6は、図2に示されるように、正面視において、下方側が側方に突出するように傾斜し、ドア6とキャビン1の側面側との間の間隙Sは、下方に行くに従い徐々に大きくなる。
このため上記のようにドア6を開くことによって、図3,図4に示されるように、側面視においてドア6とエンジンカバー11及びエアクリーナカバー12が重複するが、上記間隙Sは、ドア6の上方側とキャビン1の側面との間より、ドア6とエンジンカバー11及びエアクリーナカバー12の側面(網状部分)との間の方が大きくなる。
したがってドア6とエンジンカバー11及びエアクリーナカバー12の側面との間には、エンジンカバー11及びエアクリーナカバー12からエンジンルーム9及びエアクリーナにエア(空気)を導入する間隙S1が、ドア6の上方側とキャビン1の側面との間の隙間より大きく形成される。
これによりドア6を開いた状態においても、上記間隙S1を介してエンジンカバー11からエンジンルーム9内に導入されるエアによってエンジン(ラジエータ)が冷却され、エンジンカバー11と側面視で重複するドア6がエンジン7の冷却を妨げることはなく、
また上記間隙S1を介してエアクリーナカバー12からエアクリーナに導入されるエアによって吸気不足となることもない。なお図3,図4において、エンジンカバー11及びエアクリーナカバー12の網状部分は省略してあるが、図1と同様の構成となっている。
このためエンジン7を動作させた状態でドア6を開いてもエンジン7に対する悪影響は無く、コンバインの収納時等においてドア6を開いてコンバインを移動させること等が可能となる。またドア6を後方にスライドさせて、ドア6を開く構造であり、キャビン1側にスライドレールを設けたことによって、ドア6を安定スライドさせることができ、特にドア6を開いた状態で、前述のように側面視でキャビン1とドア6がラップするため、ドア6の全開時にドアをロックする部材をキャビン1側に設けることにより、全開時のドア6の支持を安定させることができる。
ドアを閉じた状態のキャビンの正面斜視図である。 エンジンとラジエータの配置を示したキャビンの正面図である。 ドアを開いた状態のキャビンの側面図である。 ドアを開いた状態のキャビンの正面斜視図である。
符号の説明
1 キャビン
2 座席
6 ドア
9 エンジンルーム
11 エンジンカバー
S1 間隙

Claims (1)

  1. 機体前部にキャビン(1)を設け、該キャビン(1)内に座席(2)を設け、上記キャビン(1)のドア(6)をキャビン(1)の側方側に、前後スライド自在に設け、上記座席(2)の下方にエンジンルーム(9)を設け、該エンジンルーム(9)におけるキャビン(1)のドア(6)側の側方をエンジンカバー(11)によって吸気自在に覆い、ドア(6)の後方へのスライド時にドア(6)とエンジンカバー(11)とが側面視において重複するコンバインにおいて、
    後方へのスライド状態のドア(6)とエンジンカバー(11)との間に、エンジンルーム(9)内へのエアの取込み用の間隙(S1)を形成すると共に、
    ドア(6)の後方へのスライド時に、ドア(6)の下端がエンジンカバー(11)の下端よりも上方に位置するように構成することにより、ドア(6)とエンジンカバー(11)の下部とが側面視において重複しないように構成したことを特徴とするコンバインのキャビンにおけるドア。
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