JP2007053959A - 刈取作業機における駆動制御装置 - Google Patents

刈取作業機における駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 非作業中において掻き込み指令手段の誤操作による刈取作業機の不測な移動を防止するようにしながらも、刈取作業機を迅速に停止することができる刈取作業機における駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 機体2の前後傾斜角を検出する傾斜角検出手段64が設けられ、
掻き込み制御手段Hが、掻き込み処理において、傾斜角検出手段64が掻き込み許容用設定傾斜角θ1よりも急傾斜を検出しているときには、掻き込み指令手段KSによる掻き込み指令に拘わらず伝達状態を維持するように、伝達状態切換用操作手段26L、26R、27L、27Rを作動させるように構成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、走行変速手段の出力にて駆動される走行手段及び刈取処理部と、前記走行変速手段の出力が前記走行手段に伝達されるのを遮断する伝達遮断手段を遮断状態と伝達状態とに切換える伝達状態切換用操作手段と、掻き込み指令を指令する掻き込み指令手段と、前記掻き込み指令手段の指令に基づいて、掻き込みが指令されたときには遮断状態とし且つ掻き込み指令が指令されないときには伝達状態とするように、前記伝達状態切換用操作手段を作動させる掻き込み処理を実行する掻き込み制御手段が設けられた刈取作業機における駆動制御装置に関する。
かかる刈取作業機における駆動制御装置は、走行変速手段の出力にて走行手段及び刈取作業部を駆動することにより、走行速度の増減に合わせて刈取作業部の駆動速度を増減させながら、良好に穀稈の刈取作業を行なうことができ、そして、掻き込み指令手段にて掻き込みが指令されたときには、走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態とすることにより、畦際の刈取作業を行なうとき等において、刈取作業機の走行を停止した状態で刈取作業部の駆動を継続させて刈取作業部にて刈り取った穀稈を機体に回収する掻き込み作業を行うことができるようにしたものである。
かかる刈取作業機における駆動制御装置の従来例として、走行手段として左右一対のクローラ走行装置を備え、走行変速手段として、直進走行用の無段変速装置を備え、旋回のための旋回用の無段変速装置を備えて、直進時には、一対のクローラ走行装置を直進用の無段変速装置の出力にて駆動し、且つ、旋回用の無段変速装置を直進用の無段変速装置の出力速度と同じ出力速度となるように変速し、旋回時には、一対のクローラ走行装置の一方を直進用の無段変速装置にて駆動し且つ一対のクローラ走行装置の他方を減速側に変速される旋回用の無段変速装置の出力にて駆動するように構成し、そして、掻き込み指令が指令されたときには、直進用無段変速装置の出力が一対のクローラ走行装置に伝達されるのを遮断する遮断状態に切換えかつ前記旋回用の無段変速装置の出力が一対のクローラ走行装置に伝達される伝達状態に切換え、加えて、旋回用の無段変速装置を停止状態に変速操作するものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、かかる刈取作業機における駆動制御装置は、掻き込み指令手段にて掻き込みが指令されると、停止状態の旋回用の無段変速装置にて走行手段が停止状態に保持されることにより、例えば、傾斜地に刈取作業機を停止させた状態において、誤って掻き込み指令手段を操作したとしても、刈取作業機が下り移動する虞が無いようにする等、非作業中等において掻き込み指令手段の誤操作による刈取作業機の不測な移動を防止するようにしたものである。
特開2004−267124号公報
従来の刈取作業機における駆動制御装置においては、掻き込み指令手段にて掻き込みが指令されると、走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態とするのに加えて、旋回用の無段変速装置の出力が走行手段に伝達される伝達状態とし、旋回用の無段変速装置を停止状態に変速操作するものであるから、掻き込み指令手段にて掻き込みが指令されたときから刈取作業機の走行を停止するまでに、旋回用の無段変速装置を停止状態に変速操作する時間が掛かるため、刈取作業機を迅速に停止することができないものであった。
つまり、旋回用の無段変速装置の出力が走行手段に伝達される伝達状態に切換えることは、伝動クラッチを入り状態に切換える等により行うことになるものであり、迅速に行えるものの、旋回用の無段変速装置を停止状態に変速操作することは、電動モータを用いて変速操作部を停止位置に移動操作すること等により行うことになるものであり、時間が掛かるものであるため、掻き込み指令に基づいて刈取作業機を迅速に停止できないものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、掻き込み指令手段の誤操作による刈取作業機の不測な下り移動を防止するようにしながらも、掻き込み指令に基づいて刈取作業機を迅速に停止することができる刈取作業機における駆動制御装置を提供する点にある。
本発明の刈取作業機における駆動制御装置は、走行変速手段の出力にて駆動される走行手段及び刈取処理部と、前記走行変速手段の出力が前記走行手段に伝達されるのを遮断する伝達遮断手段を遮断状態と伝達状態とに切換える伝達状態切換用操作手段と、掻き込み指令を指令する掻き込み指令手段と、前記掻き込み指令手段の指令に基づいて、掻き込みが指令されたときには遮断状態とし且つ掻き込み指令が指令されないときには伝達状態とするように、前記伝達状態切換用操作手段を作動させる掻き込み処理を実行する掻き込み制御手段が設けられたものであって、その第1特徴構成は、機体の前後傾斜角を検出する傾斜角検出手段が設けられ、前記掻き込み制御手段が、前記掻き込み処理において、前記傾斜角検出手段が掻き込み許容用設定傾斜角よりも急傾斜を検出しているときには、前記掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達状態を維持するように、前記伝達状態切換用操作手段を作動させるように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、作業中において、掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令されない状態では、走行変速手段の出力にて走行手段及び刈取作業部が駆動されることになり、刈取作業機は走行しながら穀稈を刈り取る刈取作業を行なうことになる。一般に、圃場はほぼ水平であり、圃場を走行する刈取作業機の機体の前後傾斜角は0に近い値をとるものであるから、作業中において、傾斜角検出手段にて掻き込み許容用設定傾斜角よりも急傾斜を検出することは無いので、作業中において、掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令された状態では、伝達状態切換用操作手段にて伝達遮断手段が走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態となり、刈取作業機の走行を停止した状態で刈取作業部の駆動を継続させて刈取作業部にて刈り取った穀稈を機体に回収する掻き込み作業を行うことになる。そして、非作業中等において、掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令された場合に、傾斜角検出手段にて掻き込み許容用設定傾斜角よりも急傾斜を検出しているときには、掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達遮断手段が走行変速手段の出力が走行手段に伝達される伝達状態を維持することになる。
このように、作業中において、掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令されると、単に、走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態になるだけの操作にて刈取作業機の走行を停止するものであるから、刈取作業機を迅速に停止することができるものとなり、そして、非作業中等において、誤って掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令されたとしても、機体の前後傾斜角が掻き込み許容用設定傾斜角よりも急傾斜であれば、伝達遮断手段が走行変速手段の出力が走行手段に伝達される伝達状態を維持するものであるから、例えば、傾斜地に刈取作業機を停止させた状態において、誤って掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令されたとしても、走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態となることは無いので、刈取作業機の不測な下り移動を防止することが可能となる。
したがって、掻き込み指令手段の誤操作による刈取作業機の不測な下り移動を防止するようにしながらも、掻き込み指令に基づいて刈取作業機を迅速に停止することができる刈取作業機における駆動制御装置を提供するに至った。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、走行速度を検出する走行速度検出手段が設けられ、前記掻き込み制御手段が、前記掻き込み処理において、前記走行速度検出手段が掻き込み許容用設定速度よりも高速を検出しているときには、前記掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達状態を維持するように前記伝達状態切換用操作手段を作動させるように構成されている点を特徴とする。
上記第2特徴構成によれば、掻き込み指令手段にて掻き込み指令が指令された場合に、走行速度検出手段にて掻き込み許容用設定速度よりも高速を検出しているときには、掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達遮断手段が走行変速手段の出力が走行手段に伝達される伝達状態を維持することにより、刈取作業機を高速で走行するときに、誤って掻き込み指令が指令されたとしても、走行変速手段の出力が走行手段に伝達されるのを遮断する遮断状態となることは無いので、高速で走行する刈取作業機を急に停止することを防止できるものとなる。ちなみに、掻き込み指令が指令される畦際等においては、刈取作業機を低速で走行し、畦の手前等で掻き込み指令が指令されることにより、刈取作業機の走行を停止した状態で掻き込み作業を行なうものであり、刈取作業機を高速で走行するときに、掻き込み指令が指令されることは無い。
したがって、刈取作業機の急停止を防止できる刈取作業機における駆動制御装置を提供するに至った。
本発明の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記刈取処理部にて刈取られて供給される穀稈を脱穀処理する脱穀部が前記機体に搭載され、前記走行変速手段の出力が前記刈取処理部に伝達されるのを入切する人為操作式の刈取クラッチ、及び、前記脱穀部に駆動用動力が伝達されるのを入切する人為操作式の脱穀クラッチが設けられ、
前記刈取クラッチが入り状態にあるか否かを検出する刈取クラッチ検出手段、及び、前記脱穀クラッチが入り状態にあるか否かを検出する脱穀クラッチ検出手段が設けられ、前記掻き込み制御手段が、前記刈取クラッチ検出手段が入り状態を検出し、且つ、前記脱穀クラッチ検出手段が入り状態を検出するときに、前記掻き込み処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
第3特徴構成によれば、刈取クラッチ検出手段にて走行変速手段の出力が前記刈取処理部に伝達される入り状態を検出し、且つ、脱穀クラッチ検出手段にて脱穀部に駆動用動力が伝達される入り状態を検出するときに、換言すると、刈取処理部および脱穀部が駆動される作業中に掻き込み処理を実行するから、例えば、刈取作業機が路上を走行する等、刈取処理部および脱穀部が駆動されない非作業中において、誤って掻き込み指令が指令されたとしても、掻き込み処理を実行することを防止することが可能となる。
したがって、非作業中において、掻き込み処理を実行することを防止することが可能となる刈取作業機における駆動制御装置を提供するに至った。
本発明の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれか1つの特徴構成に加えて、前記走行変速手段としての直進用の無段変速装置の出力を前記走行手段としての左右の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の無段変速装置の出力を右側の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、前記直進用の無段変速装置の出力を左側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態に切換え自在な伝動状態切換手段と、直進、左旋回、及び、右旋回を指令する旋回指令手段と、走行速度を指令する速度指令手段と、前記直進用の無段変速装置及び前記旋回用の無段変速装置を変速操作する速度制御手段と、前記旋回指令手段にて指令された走行状態となるように前記伝動状態切換手段を切換え操作する走行状態切換用制御手段とが備えられ、前記速度制御手段が、前記旋回指令手段にて直進が指令されるときには、前記直進用の無段変速装置及び前記旋回用の無段変速装置のうちの一方の無段変速装置を、前記速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、他方の無段変速装置を、前記一方の無段変速装置の速度を検出する速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように変速操作する直進制御処理を実行し、及び、前記旋回指令手段にて左旋回及び右旋回が指令されたときには、前記直進用の無段変速装置を、前記速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、前記旋回用の無段変速装置を旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
上記第4特徴構成によれば、旋回指令手段にて直進が指令されたときには、直進用の無段変速装置の出力を前記走行手段としての左右の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態に切換えて、直進用の無段変速装置及び旋回用の無段変速装置のうちの一方の無段変速装置を、速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、他方の無段変速装置を、一方の無段変速装置の速度を検出する速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように変速操作し、旋回指令手段にて左旋回及び右旋回が指令されたときには、直進用の無段変速装置の出力を左右の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態から、直進用の無段変速装置の出力を左右のうちの一方の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の出力を他方の走行装置に伝達する旋回用伝動状態に切り換えて、直進用の無段変速装置を、前記速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、前記旋回用の無段変速装置を旋回用の目標速度になるように変速操作するから、各別に設けられた無段変速装置の出力を左右の走行装置の夫々に伝達する構成に比して、経年変化等により直進走行時において左右の走行装置の走行速度にずれを生じ、旋回指令手段にて直進が指令されたとしても刈取作業機が真っ直ぐに進まないといった不都合を回避できるものとなる。
したがって、操作性を維持することができる作業車の旋回制御装置を提供するに至った。
本発明の第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、前記速度制御手段が、機械式のサーボ手段と、変速アクチュエータを作動させて変速操作する変速制御手段とを備えて構成され、前記機械式のサーボ手段が、前記直進用の無段変速装置を、前記速度指令手段としての位置変更操作式の変速操作具にて操作位置の変化として指令される走行速度になるように変速操作するように構成され、前記変速制御手段が、前記旋回用の無段変速装置を、前記速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように前記変速アクチュエータにて変速操作するように構成されている点を特徴とする。
上記第5特徴構成によれば、位置変更操作式の変速操作具を操作することにより位置変更操作式の変速操作具にて指令される走行速度になるように機械式のサーボ手段にて直進用の無段変速装置を変速操作し、変速制御手段が、速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように変速アクチュエータにて旋回用の無段変速装置を変速操作することにより、変速制御手段の故障の際においても機械式のサーボ手段にて直進用の無段変速装置を変速操作できるものとなる。
したがって、変速制御手段の故障の際においても操作性を維持することができる刈取作業機における駆動制御装置を提供するに至った。
本発明の第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれか1つの特徴構成に加えて、前記伝動状態切換手段が、前記直進用の無段変速装置の出力及び前記旋回用の無段変速装置の出力を前記左右の走行装置に伝達しない中立状態に切換自在に構成され、前記伝達遮断手段が、遮断状態を前記伝動状態切換手段の中立状態とし、且つ、伝達状態を前記伝動状切換手段の直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態とする形態で、前記伝動状態切換手段を兼用して構成され、前記掻き込み制御手段が、前記走行状態切換用制御手段による前記伝動状態切換手段の切換え操作に優先して、前記伝動状態切換手段を中立状態に切換操作する形態で前記掻き込み処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
上記第6特徴構成によれば、掻き込み指令手段にて掻き込みが指令された状態では、走行状態切換用制御手段による伝動状態切換手段の切換え操作に優先して、伝動状態切換手段を直進用の無段変速装置の出力及び前記旋回用の無段変速装置の出力を前記左右の走行装置に伝達しない中立状態に切換操作するから、伝達遮断手段が、伝動状態切換手段を兼用して構成されることになり、構成の簡素化を図れるものとなる。
したがって、構成の簡素化を図れる刈取作業機における駆動制御装置を提供するに至った。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る刈取収穫機の駆動装置を、刈取収穫機としてのコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に刈取収穫機の一例であるコンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式の走行装置1L、1R(走行手段の一例)の駆動により走行機体2(機体の一例)が走行自在に構成され、その走行機体2の前部に、昇降操作自在でかつ圃場の植立穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を後方に搬送する刈取処理装置3(刈取処理部の一例)が設けられ、走行機体2に、刈取処理装置3にて刈り取られた刈取穀稈を受け取って脱穀および選別処理する脱穀装置4(脱穀部の一例)と、脱穀装置4にて脱穀および選別処理することにより得られた穀粒を貯留する穀粒タンク5とが搭載されるとともに、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部6が形成されている。
次にこのコンバインの伝動構造について説明する。
図2、図3に示すように、エンジンEの動力が伝動ベルト14及び伝動プーリ15を介して直進用の無段変速装置7(走行変速手段の一例)と旋回用の無段変速装置8に伝達され、これら無段変速装置7、8の変速出力は、ミッションケース9を経由して、走行装置1R、1Lの夫々に伝達されている。又、これら無段変速装置7、8のうち直進用の無段変速装置7の変速出力は、ミッションケース9を経由した後、刈取クラッチ10を介して刈取処理装置3に伝達され、刈取クラッチ10には、その入り切りを検出する刈取センサ11(刈取クラッチ検出手段の一例)が付設されている。又、エンジンEの動力は、脱穀クラッチ12を介して脱穀装置4に伝達され、脱穀クラッチ12には、その入り切り状態を検出する脱穀センサ13(脱穀クラッチ検出手段の一例)が付設されている。
前記直進用の無段変速装置7と旋回用の無段変速装置8は、コンバインの走行機体に搭載されているエンジンからの動力によって駆動される可変油圧ポンプ7A、8Aと、その可変油圧ポンプ7A、8Aからの供給油で回転駆動される油圧モータ7B、8Bとの対で構成された周知構造の静油圧式無段変速装置(HST)によって構成されている。ちなみに、エンジンEの動力は、伝動ベルト14及び伝動プーリ15を介して可変油圧ポンプ7A、8Aの伝動軸16に伝達される。
前記ミッションケース9は、その内部に、前記直進用の無段変速装置7の出力軸17と、前記旋回用の無段変速装置8の出力軸18との夫々が内挿され、これら両出力軸17、18からの変速出力が左右一対の走行装置1R、1Lに伝達される一方、直進用の無段変速装置7の出力軸17からの変速出力が刈取処理装置3に伝達される構成となっている。尚、前記旋回用の無段変速装置8の出力軸18には、右側出力ギヤ18aと左側出力ギヤ18bとが固着されている。
前記直進用の無段変速装置7の出力軸17には、副変速用の大小一対の出力ギヤ17a、17b及び刈取部駆動用の出力ギヤ17cが固着されている。副変速軸19には、前記出力ギヤ17a、17bが常時噛合する副変速用の小径ギヤ19aと大径ギヤ19bとが相対回転自在に支持され、その両ギヤ19a、19bの中間位置に、副変速軸19と一体回転する副変速用シフトギヤ19dが軸芯方向で摺動自在に外嵌されている。この副変速用シフトギヤ19dを摺動操作することで高低二段に変速操作自在な副変速装置が構成されている。又、副変速軸19には出力ギヤ19eが固着されており、この出力ギヤ19eに対して、支持軸20に一体に設けたセンターギヤ21が常時噛合する状態で設けられている。
前記支持軸20には、センターギヤ21を挾む両側に、伝動状態切換手段Aが設けられており、この伝動状態切換手段Aは、前記左側出力ギヤ18aに常時かみ合いの左側外周ギヤ部22aを備えた左側の多板式の摩擦クラッチ22と、前記右側出力ギヤ18bに常時噛み合いの右側外周ギヤ部22bを備えた右側の多板式の摩擦クラッチ22と、前記センターギヤ21の両側面とこれに対向するシフトギヤ23との間に形成された左右一対の噛み合いクラッチ24、24とで構成されている。
左側の摩擦クラッチ22により、旋回用の無段変速装置8と左側の走行装置1Lとの間の伝動を遮断する状態に切り換え可能な左側のクラッチが構成され、右側の摩擦クラッチ22により、旋回用の無段変速装置8と右側の走行装置1Rとの間の伝動を遮断する状態に切り換え可能な右側のクラッチが構成されている。
前記左右のシフトギヤ23は、回転軸芯方向にシフト操作自在であって、シフト操作することにより噛み合いクラッチ24が噛み合って伝動入りとなる状態と、噛み合いクラッチ24が噛み合わない伝動を遮断する状態とに切り換え自在に構成され、また、シフトギヤ23における摩擦板が摩擦クラッチ22の本体部に対してシフト移動自在に構成されており、多板式の摩擦クラッチ22が圧接して伝動入りとなる状態と、多板式の摩擦クラッチ22が圧接しない伝動を遮断した状態とに切り換え自在に構成されている。
つまり、左右一対の走行装置1L、1Rへの動力伝達は、噛み合いクラッチ24が噛み合った伝動入り状態では、直進用の無断変速装置7からの動力が伝達され、摩擦クラッチ22が圧接した伝動入り状態では、旋回用の無断変速装置8からの動力が伝達され、噛み合いクラッチ24と摩擦クラッチ22の両方が伝動入り状態であれば、直進用の無段変速装置7と旋回用の無段変速装置8との両方からの動力が伝達され、噛み合いクラッチ24と摩擦クラッチ22の両方が伝動遮断状態であれば、直進用の無段変速装置7と旋回用の無段変速装置8とのどちらからも動力が伝達されないように構成されている。
前記左右のシフトギヤ23、23は夫々、押圧スプリング25、25による押圧力にて噛み合いクラッチ24、24が噛み合う伝動入り状態に付勢されており、左右のシフトギヤ23、23の夫々を押圧スプリング25、25による押圧力に抗して遮断用油圧シリンダ26L、26Rでシフト操作することにより、噛み合いクラッチ24、24がかみ合わない伝動遮断状態に切り換え操作可能に構成されている。
そして、この伝動遮断状態において、操向用油圧シリンダ27L、27Rでシフトギヤ23における摩擦板をシフト操作することにより、摩擦クラッチ22、22が圧接する伝動入り状態に切り換え操作可能に構成されている。そして、この操向用油圧シリンダ27L、27Rおよび遮断用油圧シリンダ26L、26Rの操作は、操向用電磁弁29L、29Rおよび遮断用電磁弁28L、28Rを切り換えることにより行うように構成されている。
シフトギヤ23からはファイナルギヤ30を介して左右一対の走行装置1L、1Rに伝達される。このシフトギヤ23は、噛み合いクラッチ24が噛み合いしているときも噛み合いしていないときも常時走行装置への伝動系の中継ギヤ31に噛合するように構成されている。
これにより、左右の噛み合いクラッチ24を伝動入り状態に切り換え、左右の摩擦クラッチ22を伝動遮断状態に切り換えることで、直進用伝動状態となり、右の噛み合いクラッチ24を伝動入り状態に切り換え、右の摩擦クラッチ22を伝動遮断状態に切り換え、左の噛み合いクラッチ24を伝動遮断状態に切り換え、左の摩擦クラッチ22を伝動入り状態に切り換えることで、左旋回用伝動状態となり、右の噛み合いクラッチ24を伝動遮断状態に切り換え、右の摩擦クラッチ22を伝動入り状態に切り換え、左の噛み合いクラッチ24を伝動入り状態に切り換え、左の摩擦クラッチ22を伝動遮断状態に切り換えることで、右旋回用伝動状態となり、左右の噛み合いクラッチ24を伝動遮断状態に切り換え、左右の摩擦クラッチ22を伝動遮断状態に切り換えることで、中立状態となるように構成されている。
つまり、左右の噛み合いクラッチおよび左右の摩擦クラッチを主要部として、直進用の無段変速装置7の変速出力を左右一対の走行装置1L、1Rの夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の無段変速装置7の変速出力を右側の走行装置1Rに伝達し且つ旋回用の無段変速装置の変速出力8を左側の走行装置1Lに伝達する左旋回用伝動状態、前記直進用の無段変速装置7の変速出力を左側の走行装置1Lに伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置8の変速出力を右側の走行装置1Rに伝達する右旋回用伝動状態、前記直進用の無段変速装置7及び前記旋回用の無段変速装置8のいずれの変速出力も左右一対の走行装置1L、1Rの夫々に伝達しない中立状態に切り換え自在な伝動状態切換手段Aが構成されている。
前記搭乗運転部6には、前後方向に沿って所定の前後操作範囲にわたり移動操作自在であり、その前後方向の移動操作により走行速度を指令する手動操作式の主変速レバー41(速度指令手段、位置変更操作式の変速操作具の一例)、直進を指令する直進用指令位置N、その直進指令位置Nに隣接位置して左旋回を指令する左旋回指令位置、及び、その直進指令位置Nに隣接位置して右旋回を指令する右旋回指令位置にわたり移動操作自在であり、その左右方向の移動操作により直進、左旋回、及び、右旋回を指令する旋回レバー57、ダイヤル操作により旋回モードを3段階に切り換える旋回モード切換え操作具63、踏み込み操作により掻き込み指令を指令する掻き込み用ペダル65等が設けられている。
そして、前記直進用の無段変速装置7は、中立位置から正転方向並びに逆転方向夫々について無段階に変速操作可能な構成となっており、搭乗運転部6に設けられた主変速レバー41の手動操作により変速操作を行なえるようになっている。
説明を加えると、この主変速レバー41は、中立位置から前後方向に沿って所定の前後操作範囲にわたり手動操作によって揺動可能に構成されている。そして、図4に示すように、可変油圧ポンプ7Aの直進用斜板42が油圧サーボ機構SV(機械式のサーボ手段の一例)を介して主変速レバー41に連係され、主変速レバー41の操作指令に基づいて直進用斜板42の角度を変更することにより油圧モータ7B側の出力状態を無段階に変更するように構成されている。つまり、主変速レバー41に対する手動操作があれば、その操作に対して油圧サーボ機構SVの作用により油圧操作力にてアシスト操作を行うことにより変速操作を軽く操作することができる構成となっている。
そして、図6に示すように、主変速レバー41が中立域にあり中立状態が指令されていると、前記直進用斜板42が中立状態となり油圧モータ7Bは回転せず停止状態に維持され、主変速レバー41からの指令が前進増速側もしくは後進増速側への変速指令であると、主変速レバー41の操作指令に応じて油圧サーボ機構SVによって直進用斜板42の角度が正転方向(前進増速方向)もしく逆転方向(後進増速方向)に油圧操作力によって主変速レバー41による指令量だけ傾倒操作され、油圧モータ7Bが指令に応じた速度で正転方向又は逆転方向に回転駆動されるように変速操作される構成となっている。
前記旋回用の無段変速装置8も前記直進用の無段変速装置7と同様に、正転方向並びに逆転方向夫々について無段階に変速操作可能な構成となっており、油圧式の変速操作手段HSにより変速操作を行なえるようになっている。
説明を加えると、可変油圧ポンプ8Aの旋回用斜板43が油圧式の変速操作手段HSに連係され、この変速操作手段HSにより斜板角を変更することにより油圧モータ8B側の出力状態を変更するように構成されている。この変速操作手段HSは、図4に示すように、旋回用の無段変速装置8における旋回用斜板43に連動連結された複動型の変速用油圧シリンダ44(変速アクチュエータの一例)と、この変速用油圧シリンダ44に対する作動油の給排状態を切り換え操作する油圧制御ユニットVUとを備えて構成されている。前記変速用油圧シリンダ44は、中立位置から正方向並びに逆方向夫々に操作自在な複動型に構成されており、内装される左右一対のバネ44a、44bの付勢力により中立位置に復帰付勢される構成となっている。
前記油圧制御ユニットVUは、図5に示すように、変速用油圧シリンダ44を中立変速位置から正方向及び逆方向夫々に駆動すべく油圧供給状態を制御する油圧パイロット式の制御弁45を備えて構成されている。この制御弁45は、中立位置から正方向に移動した正方向出力位置、及び、前記中立位置から逆方向に移動した逆方向出力位置に移動操作自在なスプール46と、そのスプール46を前記中立位置に復帰付勢する付勢手段としての一対のコイルバネ47、48と、パイロット油路用のリリーフ弁49とを備えて構成されている。
又、この制御弁45には、前記スプール46を正方向に移動させるために作動油が供給される正転用の圧力操作部50、及び、前記スプール46を逆方向に移動させるために作動油が供給される逆転用の圧力操作部51が夫々備えられ、正転用の圧力操作部50に対
する作動油の供給状態を制御するパイロット圧制御用の正転用電磁弁52と、逆転用の圧力操作部51に対する作動油の供給状態を制御するパイロット圧制御用の逆転用電磁弁53が、作動油を供給する供給状態と作動油を排出する排出状態とに切り換え自在で且つ排出状態に復帰付勢される状態で設けられている。
つまり、前記一対のパイロット圧制御用の電磁弁52、53は、図示しない油圧ポンプから供給される作動油を前記各圧力操作部50、51に供給する供給状態と油圧ポンプからの供給を停止して圧力操作部50、51を排油路54に接続する排出状態との二位置に切り換え自在な二位置切り換え式の電磁弁で構成され、これらのパイロット圧制御用の電磁弁52、53はバネ55、56により前記排出状態に復帰付勢される構成であり、ソレノイド57、58に通電して励磁することでバネ55、56の付勢力に抗して弁体を操作して前記供給状態に切り換える構成となっている。従って、このパイロット圧制御用の電磁弁52、53は通電を停止すると常に排出状態になりその状態を維持することになる。
そして、前記制御弁45には、変速用の油圧シリンダ44の一対の作動油室44A、44Bに各別に接続される一対の出力ポートOP1、OP2が設けられ、図5に示すような中立位置では、一対の出力ポートOP1、OP2の夫々を入力ポートIP及び排出ポートDPのいずれにも接続されない状態となるように構成されている。従って、変速用油圧シリンダ44はそのときの変速位置をそのまま保持する状態となる。
そして、前記スプール46が前記正方向出力位置となると、一対の出力ポートOP1、OP2のうちの変速用油圧シリンダ44の正方向操作用の作動油室44Aに接続される一方の正方向出力ポートOP1を入力ポートIPに接続し、且つ、変速用油圧シリンダ44の逆方向操作用の作動油室44Bに接続される逆方向出力ポートOP2を排出ポートDPに接続する状態となる。従って、変速用油圧シリンダ44は正方向(前進増速方向)に移動操作されることになる。
また、前記スプール46が前記逆方向出力位置となると、前記正方向出力ポートOP1を排出ポートDPに接続し、且つ、前記逆方向出力ポートOP2を入力ポートIPに接続する状態となる。従って、変速用油圧シリンダ44は逆方向(後進増速方向)に移動操作される。
前記直進用の無段変速装置7及び前記旋回用の無段変速装置8の変速動作について説明を加えると、図6に示すように、斜板42、43の変速位置が直進用指令位置Nを含む所定幅を有する中立域にあれば変速出力(走行速度)は零となり、斜板42、43の変速位置がその中立域から所定方向に回動操作されると前進方向への走行速度が無段階に増速操作され、斜板42、43が中立域から所定方向と反対方向に操作されると後進方向への走行速度が無段階に増速操作される構成となっている。
図4に示すように、その旋回レバー57の操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる旋回レバーセンサ58、一対の無段変速装置7、8夫々の出力回転速度を前記出力ギヤ19e及び右側出力ギヤ18aの歯数をカウントすることにより検出する回転センサ59、60(走行速度検出手段、速度検出手段の一例)、前記直進用の無段変速装置7の直進用斜板42の斜板角を検出するポテンショメータ式の直進用変速位置センサ61、前記旋回用の無段変速装置8の旋回用斜板43の斜坂角を検出するポテンショメータ式の旋回用変速位置センサ62、旋回モード切換え操作具63の操作位置を検出するモードセンサ68、走行機体2の水平基準面に対する前後傾斜角を検出する水平センサ64(前後傾斜角検出手段の一例)、掻き込み用ペダル65の踏み込み操作を検出する掻き込みセンサ69、刈取クラッチ10の入り切りを検出する刈取センサ11、脱穀クラッチ12の入り切りを検出する脱穀センサ13が備えられ、これらの入力情報に基づいて変速操作手段HS、操向用油圧シリンダ27R、27L、遮断用油圧シリンダ26R、26Lの動作を制御する制御手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御装置Hが備えられている。又、掻き込み用ペダル及び掻き込みセンサが掻き込み指令手段KSを構成し、旋回レバー57及び旋回レバーセンサ58が旋回指令手段SSを構成する。
そして、直進用変速位置センサ61は、直進用の無断変速装置7における直進用斜板42の角度(傾倒位置)に応じた電圧が出力されるものであり、その電圧がA/D変換されて直進用検出値として制御装置Hに入力され、旋回用変速位置センサ62は、旋回用の無断変速装置8における旋回用斜板43の角度(傾倒位置)に応じた電圧が出力されるものであり、その電圧がA/D変換されて旋回用検出値として制御装置Hに入力されるように構成されている。
前記制御装置Hによる旋回制御について説明を加えると、前記直進用の無段変速装置7を変速操作する油圧サーボ機構SVと、旋回用の無段変速装置8を変速操作する変速操作手段HSの変速用油圧シリンダ44と、変速操作手段HSの作動を制御し、旋回レバー57にて指令された走行状態となるように伝動状態切換手段Aを切り換え操作する制御装置Hとが備えられ、その制御装置Hが、旋回レバー57にて直進が指令されるときには、直進用の無段変速装置7を、主変速レバー41にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、旋回用の無段変速装置8を、直進用の無段変速装置7の回転速度を検出する回転センサ59の検出速度と同じ速度になるように変速操作する直進制御処理を実行し、及び、旋回レバー57にて左旋回及び右旋回が指令されたときには、直進用の無段変速装置7を、主変速レバー41にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、旋回用の無段変速装置8を旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行するように構成されている。
従って、変速操作手段HS、及び、制御装置Hを利用して、変速用油圧シリンダ44を作動させて旋回用の無段変速装置8を変速操作する変速制御手段が構成され、油圧サーボ機構SV、変速操作手段HS、及び、制御装置Hを利用して、直進用の無段変速装置7及び旋回用の無段変速装置8を変速操作する速度制御手段が構成される。又、制御装置Hが走行状態切換用制御手段として機能している。
又、前記油圧サーボ機構SVが、直進用の無段変速装置7を、主変速レバー41にて操作位置の変化として指令される走行速度になるように変速操作するように構成され、変速操作手段HS、及び、変速操作手段HSの作動を制御する制御装置Hが、旋回用の無段変速装置8を、回転センサ59の検出速度と同じ速度になるように変速用油圧シリンダ44にて変速操作するように構成されている。
前記制御装置Hによる掻き込み制御について説明を加えると、直進用の無段変速装置7の出力にて駆動される左右一対の走行装置1L、1R、及び、刈取処理装置3と、直進用の無段変速装置7の出力が左右の走行装置1L、1Rに伝達されるのを遮断する伝動状態切換手段Aを、遮断状態としての中立状態と伝達状態としての直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態とに切換える遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rと、掻き込み用ペダル65にて掻き込みが指令されたときには中立状態とし且つ掻き込み指令が指令されないときには旋回レバー57にて直進が指令されている場合には直進用伝動状態とし、旋回レバー57にて左旋回が指令されている場合には左旋回用伝動状態とし、及び、旋回レバー57にて右旋回が指令されている場合には右旋回用伝動状態とするように、遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを作動させる掻き込み処理を実行する制御装置Hが設けられている。
従って、遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを利用して、直進用の無段変速装置7の出力が左右一対の走行装置1L、1Rに伝達されるのを遮断する伝達遮断手段を遮断状態と伝達状態とに切換える伝達状態切換用操作手段が構成されている。又、伝達遮断手段が、遮断状態を伝動状態切換手段Aの中立状態とし、且つ、伝達状態を伝動状切換手段Aの直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態とする形態で、伝動状態切換手段Aを兼用して構成されている。又、制御装置Hが掻き込み制御手段として機能しており、制御装置Hが、走行状態切換用制御手段による伝動状態切換手段Aの切換え操作に優先して、伝動状態切換手段Aを中立状態に切換操作する形態で掻き込み処理を実行するように構成されている。
そして、前記制御装置Hが、掻き込み処理において、水平センサ64が掻き込み許容用設定傾斜角θ1よりも急傾斜を検出しているときには、掻き込み用ペダル65による掻き込み指令に拘わらず直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態を維持するように、遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを作動させるように構成されている。又、前記制御装置Hが、掻き込み処理において、回転センサ59、60が掻き込み許容用設定速度v1よりも高速を検出しているときには、掻き込み用ペダル65による掻き込み指令に拘わらず直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態を維持するように遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを作動させるように構成されている。又、前記制御装置Hが、刈取センサ11が入り状態を検出し、且つ、脱穀センサ13が入り状態を検出するときに、掻き込み処理を実行するように構成されている。
次に、図7のフローチャートに基づいて制御装置Hの制御動作について説明を加えると、主変速レバー41を操作して走行しているときに、掻き込み用ペダル65の踏み込み操作により掻き込み指令が指令されると掻き込み処理を実行する(ステップ1)。旋回レバー57が中立位置にあるときは、制御手段Hは、伝動状態切換手段Aを直進用伝動状態に切り換えて、旋回用の無段変速装置8が直進用の無段変速装置7と同じ又は略同じ速度になるように変速操作する直進制御処理を実行する(ステップ2〜4)。そして、旋回レバー57が中立位置から左に旋回操作されると、制御手段Hは、伝動状態切換手段Aを左旋回用伝動状態に切り換えて旋回用の無段変速装置8が旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行する(ステップ2、5、6、7)。旋回レバー57が中立位置から右に旋回操作されると、制御手段Hは、伝動状態切換手段Aを右旋回用伝動状態に切り換えて旋回用の無段変速装置8が旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行する(ステップ2、5、8、9)。
次に、図8のフローチャートに基づいて掻き込み処理について説明を加えると、掻き込み用ペダル65の踏み込み操作により掻き込み指令が指令されると掻き込み作業状態となり、水平センサ64が検出する前後傾斜角が掻き込み許容用設定傾斜角θ1よりも緩傾斜であり、回転センサ59、60が検出する速度が掻き込み許容用設定速度v1よりも低速であり、刈取センサ11が入り状態であり、且つ、脱穀センサ13が入り状態であるときには、伝動状態切換手段Aを中立状態とするように、遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを作動させる(ステップ1〜5)。そして、掻き込み用ペダル65の踏み込み操作が解除されて掻き込み指令が指令されないと直進用変速位置センサ61にて直進用の無段変速装置7の停止が検出されると掻き込み作業状態が終了する(ステップ6、7)。
前記走行機体2の前後傾斜を検出して掻き込み処理を行なう構成についてコンバインの動作に基づいて説明を加えると、掻き込み指令に基づいて圃場の畦際にて植立穀稈を刈り取る場合において、圃場はほぼ水平であり、水平センサ64が検出する前後傾斜角が掻き込み許容用設定傾斜角θ1よりも急傾斜であることが無いので、掻き込み用ペダル65にて掻き込み指令が指令された状態では、伝動状態切換手段Aが中立状態となり、コンバインの走行を停止した状態で刈取処理装置3にて刈り取った刈取穀稈を機体に回収する掻き込み作業を行うことになる。このとき、伝動状態切換手段Aを中立状態にすることは、遮断用油圧シリンダ26L、26R及び操向用油圧シリンダ27L、27Rを作動させて左右の噛み合いクラッチ24及び左右の摩擦クラッチ22を伝動遮断状態に切り換えることにより行なうものであるから、コンバインの走行を迅速に停止することが可能となる。そして、傾斜地にコンバインを停止させた場合において、誤って掻き込み用ペダル65にて掻き込み指令が指令されたとしても、水平センサ64が検出する前後傾斜角が掻き込み許容用設定傾斜角θ1よりも急傾斜であれば、伝動状態切換手段Aが中立状態とならないので、コンバインが下り移動する虞が無いものとなり、傾斜地において誤って掻き込み用ペダル65を踏み込んだとしてもコンバインが不測に下り移動することを防止するものとなる。
又、コンバインを高速で走行して刈取作業を行なう場合において、誤って掻き込み用ペダル65にて掻き込みが指令されたとしても、回転センサ59、60にて掻き込み許容用設定速度v1よりも高速を検出しているときには、伝動状態切換手段Aが中立状態とならないので、高速で走行するコンバインを急に停止することを防止できるものとなる。
又、コンバインが路上を走行する場合において、誤って掻き込み用ペダル65にて掻き込みが指令されたとしても、刈取センサ11にて刈取クラッチ10の切り状態を検出し、脱穀センサ13にて脱穀クラッチ12の切り状態を検出すれば、伝動状態切換手段Aが中立状態とならないので、刈取処理装置3および脱穀装置4が駆動されない非作業中において、誤って掻き込み指令が指令されたとしても、掻き込み処理を実行することを防止できるものとなる。
前記旋回用の無段変速装置8が旋回用の目標速度になるように変速操作手段HSの作動を制御する処理について説明を加えると、旋回レバー57が、中立位置から離れる方向への移動量と旋回半径に対応する速度比率との関係が図9に示すように二次関数に対応する関係として定めて記憶されている。一方、前記直進用変速位置センサ61からの直進用検出値と、図9に示すような関係の関数とから、旋回用の無段変速装置8の目標速度としての目標変速位置すなわち目標斜板位置を求めるのである。そして、旋回用変速位置センサ62からの旋回用検出値が目標変速値になるように変速操作手段HSの作動を制御して変速操作を行う。ちなみに、直進用の無段変速装置7は変速レバー41に対する手動操作にて変速位置が調整されることになる。
図9に基づいて説明を加えると、図9のラインL1は基準となる直進側の無段変速装置の速度を示し、ラインL2は緩旋回モードにおける目標回転速度の変化を示し、ラインL3は信地旋回モードにおける目標回転速度の変化を示し、ラインL4は超信地旋回モード
における目標回転速度の変化を示しており、前記旋回モード切換え操作具63にて指定された旋回モードが選択されることになる。説明を加えると、ラインL2にて示す緩旋回モードでは、旋回レバー57が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置が反対側の走行装置の走行速度Vの約1/3の速度にまで減速されるように、旋回レバー57の操作位置に対する、左右の走行装置1R、1Lの速度比率の変化特性が予め設定されている。ラインL3で示す信地旋回モードにおいては、旋回レバー57が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置の走行速度が零となるまで減速されるように、旋回レバー57の操作位置に対する左右の走行装置1R、1Lの速度比率が予め設定されている。又、ラインL4に示す超信地旋回モードにおいては、旋回レバー57が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置の走行速度が反対側の走行装置の駆動回転方向とは逆回転方向で、反対側の走行装置の速度と同速度になるように、旋回レバー57の操作位置に対する左右の走行装置1R、1Lの速度比率が予め設定されている。
前記旋回用の無段変速装置8を変速操作するときの前記変速操作手段HSの作動を制御する処理について説明する。例えば、旋回レバー57の操作に伴って旋回用の無段変速装置8を前進増速方向に変速させるときには、前記制御弁45におけるスプール46を正方向出力位置に移動操作させる。具体的には、正転用の圧力操作部50に対するパイロット圧制御用の電磁弁52におけるソレノイド57に設定周期毎にオンとオフとを繰り返すパルス電流を供給するようにしており、そのデューティ比に応じて電磁弁52が供給状態と排出状態に切り換え操作される。そのことによりスプール46が電磁力によってバネ48の付勢力に抗して移動操作され、正方向出力位置に移動するのである。旋回用の無段変速装置8を後進増速方向に変速させるときには、前記制御弁45におけるスプール46を逆方向出力位置に移動操作させるが、このときは、逆転用の圧力操作部51に対するパイロット圧制御用の電磁弁53を同様にして制御することになる。
そして、増速操作によって旋回用の無段変速装置8の出力回転速度が目標回転速度になると、前記スプール46を前記中立位置に移動させる。その結果、変速用油圧シリンダ44から作動油が排出されなくなり変速用油圧シリンダ44はそのときの変速位置をそのまま保持するのである。尚、逆方向保持位置で保持させる場合にもこのような正方向保持位置での操作を同様な処理を行う。
〔第2実施形態〕
以下、本発明に係る刈取収穫機の駆動装置の第2実施形態を図面に基づいて説明するが、基本的構成は、上記第1実施形態とほぼ同じであるので、同様の構成については、第1実施形態と同じ符号をつけて説明を省略する。
図10に示すように、主変速レバー41の操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる主変速レバーセンサ70、旋回レバー57の操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる旋回レバーセンサ58等、センサの入力情報に基づいて、主変速レバー41および旋回レバー57に対応して設けられた2つの変速操作手段HS、操向用油圧シリンダ27R、27L、遮断用油圧シリンダ26R、26Lの動作を制御する制御装置Hが備えられており、それら変速操作手段HS、及び、制御装置Hが、旋回レバー57にて直進が指令されるときには、直進用の無段変速装置7を、主変速レバー41にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、旋回用の無段変速装置8を、直進用の無段変速装置7の回転速度を検出する回転センサ59の検出速度と同じ速度になるように変速操作する直進制御処理を実行し、及び、旋回レバー57にて左旋回及び右旋回が指令されたときには、直進用の無段変速装置7を、主変速レバー41にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、旋回用の無段変速装置8を旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行するように構成されている。
〔別実施の形態〕
(1)上記実施の形態では、旋回レバー57の移動操作量をポテンショメータ58にて検出して、旋回レバー57の操作に伴って旋回用の無段変速装置8を無段階に変速操作させる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、旋回レバー57の移動操作量の変位を複数のスイッチで段階的に検出するようにしたり、旋回指令用のスイッチを押し操作する時間で旋回半径を異ならせるように指令する構成等、各種の形態で実施してもよい。
(2)上記実施の形態では、制御弁を、旋回用の無段変速装置8を変速操作する変速操作手段HSに適用したものを例示したが、前記制御弁は、複動型の被制御対象、例えば流体圧シリンダ等を切り換え制御するものであれば、変速操作装置に限らずどのような装置にも適用することができる。
(3)上記実施の形態では、旋回用の無段変速装置8が旋回用の目標速度になるように変速操作手段HSの作動を制御する処理として、旋回用斜板43の斜板位置から目標速度
を求めたものを例示したが、これに代えて、回転センサ60の出力回転速度から目標速度を求めるように構成してもよい。
(4)上記実施の形態では、刈取収穫機としてのコンバインを例示したが、コンバインに限らず、トラクターやその他の農作業機でもよく建設用作業車等であってもよい。
第1実施形態におけるコンバインの全体側面図 第1実施形態における伝動構造を示す概略構成図 第1実施形態における伝動構造を示す概略構成図 第1実施形態における制御ブロック図 第1実施形態における油圧制御ユニットの構成を示す図 第1実施形態における変速位置と変速出力との関係を示す図 第1実施形態における制御動作のフローチャート 第1実施形態における掻き込み処理のフローチャート 第1実施形態における旋回レバーの操作位置と速度比率を示す図 第2実施形態における制御ブロック図
符号の説明
2 機体
26L、26R、27L、27R 伝達状態切換用操作手段
64 傾斜角検出手段
KS 掻き込み指令手段
H 掻き込み制御手段
θ1 掻き込み許容用設定傾斜角

Claims (6)

  1. 走行変速手段の出力にて駆動される走行手段及び刈取処理部と、
    前記走行変速手段の出力が前記走行手段に伝達されるのを遮断する伝達遮断手段を遮断状態と伝達状態とに切換える伝達状態切換用操作手段と、
    掻き込み指令を指令する掻き込み指令手段と、
    前記掻き込み指令手段の指令に基づいて、掻き込みが指令されたときには遮断状態とし且つ掻き込み指令が指令されないときには伝達状態とするように、前記伝達状態切換用操作手段を作動させる掻き込み処理を実行する掻き込み制御手段が設けられた刈取作業機における駆動制御装置であって、
    機体の前後傾斜角を検出する傾斜角検出手段が設けられ、
    前記掻き込み制御手段が、前記掻き込み処理において、前記傾斜角検出手段が掻き込み許容用設定傾斜角よりも急傾斜を検出しているときには、前記掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達状態を維持するように、前記伝達状態切換用操作手段を作動させるように構成されている請求項1記載の刈取作業機における駆動制御装置。
  2. 走行速度を検出する走行速度検出手段が設けられ、
    前記掻き込み制御手段が、前記掻き込み処理において、前記走行速度検出手段が掻き込み許容用設定速度よりも高速を検出しているときには、前記掻き込み指令手段による掻き込み指令に拘わらず伝達状態を維持するように前記伝達状態切換用操作手段を作動させるように構成されている請求項1記載の刈取作業機における駆動制御装置。
  3. 前記刈取処理部にて刈取られて供給される穀稈を脱穀処理する脱穀部が前記機体に搭載され、
    前記走行変速手段の出力が前記刈取処理部に伝達されるのを入切する人為操作式の刈取クラッチ、及び、前記脱穀部に駆動用動力が伝達されるのを入切する人為操作式の脱穀クラッチが設けられ、
    前記刈取クラッチが入り状態にあるか否かを検出する刈取クラッチ検出手段、及び、前記脱穀クラッチが入り状態にあるか否かを検出する脱穀クラッチ検出手段が設けられ、
    前記掻き込み制御手段が、前記刈取クラッチ検出手段が入り状態を検出し、且つ、前記脱穀クラッチ検出手段が入り状態を検出するときに、前記掻き込み処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載の刈取作業機における駆動制御装置。
  4. 前記走行変速手段としての直進用の無段変速装置の出力を前記走行手段としての左右の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の無段変速装置の出力を右側の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、前記直進用の無段変速装置の出力を左側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態に切換え自在な伝動状態切換手段と、
    直進、左旋回、及び、右旋回を指令する旋回指令手段と、
    走行速度を指令する速度指令手段と、
    前記直進用の無段変速装置及び前記旋回用の無段変速装置を変速操作する速度制御手段と、
    前記旋回指令手段にて指令された走行状態となるように前記伝動状態切換手段を切換え操作する走行状態切換用制御手段とが備えられ、
    前記速度制御手段が、
    前記旋回指令手段にて直進が指令されるときには、前記直進用の無段変速装置及び前記旋回用の無段変速装置のうちの一方の無段変速装置を、前記速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、他方の無段変速装置を、前記一方の無段変速装置の速度を検出する速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように変速操作する直進制御処理を実行し、及び、
    前記旋回指令手段にて左旋回及び右旋回が指令されたときには、前記直進用の無段変速装置を、前記速度指令手段にて指令された走行速度になるように変速操作し、且つ、前記旋回用の無段変速装置を旋回用の目標速度になるように変速操作する旋回制御処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の刈取作業機における駆動制御装置。
  5. 前記速度制御手段が、機械式のサーボ手段と、変速アクチュエータを作動させて変速操作する変速制御手段とを備えて構成され、
    前記機械式のサーボ手段が、前記直進用の無段変速装置を、前記速度指令手段としての位置変更操作式の変速操作具にて操作位置の変化として指令される走行速度になるように変速操作するように構成され、
    前記変速制御手段が、前記旋回用の無段変速装置を、前記速度検出手段の検出速度と同じ速度になるように前記変速アクチュエータにて変速操作するように構成されている請求項4記載の刈取作業機における駆動制御装置。
  6. 前記伝動状態切換手段が、前記直進用の無段変速装置の出力及び前記旋回用の無段変速装置の出力を前記左右の走行装置に伝達しない中立状態に切換自在に構成され、
    前記伝達遮断手段が、遮断状態を前記伝動状態切換手段の中立状態とし、且つ、伝達状態を前記伝動状切換手段の直進用伝動状態、左旋回用伝動状態、及び、右旋回用伝動状態とする形態で、前記伝動状態切換手段を兼用して構成され、
    前記掻き込み制御手段が、前記走行状態切換用制御手段による前記伝動状態切換手段の切換え操作に優先して、前記伝動状態切換手段を中立状態に切換操作する形態で前記掻き込み処理を実行するように構成されている請求項4又は5記載の刈取作業機における駆動制御装置。
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