JP4297826B2 - 作業車の旋回制御装置 - Google Patents

作業車の旋回制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4297826B2
JP4297826B2 JP2004118010A JP2004118010A JP4297826B2 JP 4297826 B2 JP4297826 B2 JP 4297826B2 JP 2004118010 A JP2004118010 A JP 2004118010A JP 2004118010 A JP2004118010 A JP 2004118010A JP 4297826 B2 JP4297826 B2 JP 4297826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turning
transmission
command
state
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004118010A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005297806A (ja
Inventor
山中  之史
上田  吉弘
繁樹 林
裕治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2004118010A priority Critical patent/JP4297826B2/ja
Publication of JP2005297806A publication Critical patent/JP2005297806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4297826B2 publication Critical patent/JP4297826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Description

本発明は、直進用の変速装置と旋回用の無段変速装置を備えて左右一対の走行装置を駆動する駆動手段と、前記直進用の変速装置を変速操作する人為操作式の変速操作具と、前記旋回用の無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、直進及び旋回を指令自在で且つ旋回するときの旋回半径の大きさを指令自在な旋回指令手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記旋回指令手段にて直進が指令された直進状態においては前記直進用の変速装置にて前記左右一対の走行装置を同速度で駆動し、前記旋回指令手段にて旋回が指令された旋回状態においては前記直進用の変速装置及び前記旋回用の無段変速装置にて前記左右一対の走行装置を速度差を付けて駆動するように前記駆動手段の作動を制御し、且つ、前記旋回状態において、前記左右一対の走行装置の回転速度比率が前記旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように前記変速操作手段の作動を制御する旋回制御を実行するように構成されている作業車の旋回制御装置に関する。
このような構成の作業車の旋回制御装置において、従来では、次のような構成のものがあった。
すなわち、前記駆動手段が、前記直進用の変速装置の変速出力を左右一対の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、直進用の変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、直進用の変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態のいずれかの伝動状態に切り換え自在に構成され、旋回指令手段としての回動操作式の旋回用レバーの操作角度に基づいて旋回半径の大きさを指令するように構成されたものがあった。尚、直進用の変速装置としては、直進走行用の無段変速装置とその出力を高低複数段に切り換え自在なギア式の副変速装置とを備えて構成されている。
そして、前記制御手段が、前記旋回制御として次のような制御を実行する構成となっている。すなわち、旋回レバーにて直進を指令する中立操作位置から回動操作して、左旋回が指令されると前記左旋回用伝動状態に切り換え、右旋回が指令されると前記右旋回用伝動状態に切り換えるように、前記伝動状態切換手段の作動を制御し、且つ、旋回用の無段変速装置及び直進用の変速装置夫々の出力回転速度の速度比率、すなわち、左右一対の走行装置の回転速度の速度比率が、旋回用レバーの操作角度にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように、旋回用レバーにて指令される旋回半径が小さくなるほど旋回中心側の走行装置を減速させるべく、前記変速操作手段としての変速用電動モータの作動を制御する構成である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−362403号公報
上記従来構成においては、旋回指令手段にて指令される旋回半径に対応する速度比率となるように変速操作手段を作動させる構成となっており、その変速操作手段の操作において速度比率の単位時間当りの変化量は何ら規制されることはないので、例えば、旋回指令手段にて指令される旋回半径が現在の旋回半径とは大きく異なる旋回半径となるように旋回指令手段が急激に移動操作されたような場合であっても、変速操作手段は、極力、旋回指令手段にて指令される旋回半径に対応する速度比率に合わせるべく追随させながら旋回中心側の無段変速装置を減速操作することになる。そうすると、旋回中心側の無段変速装置が単位時間当りの変化量が大きい状態で急激に変速操作されることになり、旋回操作を行うときの操作フィーリングが悪くなり、操縦者に対する車体の乗り心地が悪化するおそれがあるという不利があった。
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、旋回指令手段にて指令される旋回半径が急激に変更されることがあっても、旋回操作を良好な操作フィーリングで行うことが可能となる作業車の旋回制御装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、直進用の変速装置と旋回用の無段変速装置を備えて左右一対の走行装置を駆動する駆動手段と、前記直進用の変速装置を変速操作する人為操作式の変速操作具と、前記旋回用の無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、直進及び旋回を指令自在で且つ旋回するときの旋回半径の大きさを指令自在な旋回指令手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが備えられ、
前記制御手段が、
前記旋回指令手段にて直進が指令された直進状態においては前記直進用の変速装置にて前記左右一対の走行装置を同速度で駆動し、前記旋回指令手段にて旋回が指令された旋回状態においては前記直進用の変速装置及び前記旋回用の無段変速装置にて前記左右一対の走行装置を速度差を付けて駆動するように前記駆動手段の作動を制御し、且つ、
前記旋回状態において、前記左右一対の走行装置の回転速度比率が前記旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように前記変速操作手段の作動を制御する旋回制御を実行するように構成されている作業車の旋回制御装置であって、
前記制御手段が、前記旋回制御として、
前記左右一対の走行装置の回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する形態で、前記速度比率を前記旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように、前記変速操作手段を作動させるよう構成され、
前記規制量を大小に変更調整自在な手動操作式の規制量設定手段が設けられ、
前記制御手段が、前記規制量設定手段にて設定される前記規制量に基づいて前記旋回制御を実行するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、旋回指令手段の指令情報に基づいて旋回を行う場合、左右一対の走行装置の回転速度の速度比率を旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように変速操作手段を作動させるのであるが、このとき左右一対の走行装置の回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する形態で変速操作手段を作動させることになる。
このように前記速度比率の単位時間あたりの変化量が規制量以下に規制されるので、例えば、旋回指令手段にて指令される旋回半径が現在の旋回半径とは大きく異なる旋回半径となるように旋回指令手段の指令内容が急激に変化したような場合であっても、変速操作手段の作動による旋回半径が急激に変化することが抑制されることになり、操縦者に対する車体の乗り心地を悪化させるおそれは少ないものとなる。又、常に同じ規制量で規制されることから、旋回指令手段による操作状態が異なった場合であっても常に同じような操作フィーリングにて旋回操作を行うことができる。
また、手動操作式の規制量設定手段によって前記規制量を大小に変更調整することができ、しかも、制御手段が規制量設定手段にて設定される規制量に基づいて旋回制御を実行するので、例えば、規制量を大きくすることによって、左右一対の走行装置の回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量が大きくなりショックが発生しない程度で極力迅速に旋回操作を行える状態に設定できる。又、規制量を小さくすることによって、左右一対の走行装置の回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量が小さくなり緩やかな旋回操作を行える状態に設定できる。このように、規制量を適正な値に変更調整することで、操縦者の操作感覚や作業状況の違い等に応じて適切な旋回操作状態に設定することができる。
従って、旋回指令手段にて指令される旋回半径が急激に変更されることがあっても、旋回操作を良好な操作フィーリングで行うことが可能となる作業車の旋回制御装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記直進用の変速装置が、無段変速装置を備えて構成されるものである点にある。
第2特徴構成によれば、人為操作式の変速操作具の操作によって変速操作される直進用の変速装置が無段変速装置を備えて構成されるものであるから、例えば、クラッチにて伝動状態を入り切りしながら変速段数を切り換えるギア式の変速装置等に比べて変速に伴うショック等の発生がなく滑らかな変速操作を行うことが可能となる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記旋回制御として、前記左右一対の走行装置の回転速度の目標速度比率を、それらの左右一対の走行装置の実速度比率と前記最終目標速度比率とに基づいて、単位時間あたりの変化量を前記規制量以下に規制する状態で繰り返し求めて、その求めた目標速度比率にて旋回するように、前記変速操作手段を作動させるよう構成されている点にある。
第3特徴構成によれば、左右一対の走行装置の実速度比率と旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率とに基づいて、例えば、実速度比率と最終目標速度比率の差が規制量を超えていれば、実速度比率に対して規制量だけ変化した値を次回の目標速度比率として求めるようにしたり、実速度比率と最終目標速度比率の差が規制値以内であればその最終目標速度比率を次回の目標速度比率として求めるようにすることにより、単位時間あたりの変化量を前記規制量以下に規制できることになる。このようにして左右一対の走行装置の回転速度の目標速度比率を、単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する状態で繰り返し求めて、その求めた目標速度比率にて旋回するように変速操作手段を作動させるのである。
従って、旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率が、現在の実速度比率に比べて規制量を超えるような大きな値として指令されることがあっても、前記速度比率の単位時間あたりの変化量が適正に規制量以下に規制されることになる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記旋回指令手段が、直進を指令する直進指令位置及び旋回を指令する旋回操作用操作領域の全範囲にわたり移動操作自在で、且つ、前記旋回操作用操作領域において直進指令位置から離れる方向への移動量が大きいほど小さい旋回半径となる旋回状態を指令するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、旋回指令手段を旋回操作用操作領域において直進指令位置から離れる方向への移動量を大きくするほど小さい旋回半径となる旋回状態を指令することができるので、旋回指令手段の操作位置の変更により作業状況に応じた適正な旋回半径を指令することができ、良好な状態で旋回を行えるものとなる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記駆動手段が、前記直進用の変速装置の変速出力を左右一対の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達し且つ旋回用の無段変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、前記直進用の変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態に切り換え自在な伝動状態切換手段を備えて構成され、前記制御手段が、前記旋回指令手段にて直進が指令されると前記直進用伝動状態に切り換え、前記旋回指令手段にて左旋回が指令されると前記左旋回用伝動状態に切り換え、前記旋回指令手段にて右旋回が指令されると前記右旋回用伝動状態に切り換えるように、前記伝動状態切換手段の作動を制御するように構成されている点にある。
第5特徴構成によれば、直進状態で走行するときにおいては、伝動状態切換手段を直進用伝動状態に切り換えて直進用の変速装置の変速出力を左右一対の走行装置の夫々に伝達することで左右の走行装置を同じ速度で駆動する状態に切り換わる。そして、旋回走行を行うときには、旋回中心側とは反対側に位置する走行装置(右旋回が指令されているときは左側の走行装置、左旋回が指令されているときは右側の走行装置)を直進用の変速装置にて駆動し、旋回中心側に位置する走行装置(右旋回が指令されているときは右側の走行装置、左旋回が指令されているときは左側の走行装置)を旋回用の無段変速装置にて駆動する状態に切り換わることになる。
従って、直進状態においては直進用の変速装置によって左右の走行装置を同じ速度で駆動するので、直進性を確保することができるものとなり、旋回状態においては、左右一対の走行装置が回転速度比率が旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように旋回用の無段変速装置を変速制御することができる。又、直進状態から旋回状態に切り換わったときに、旋回中心側とは反対側に位置する走行装置は直進用の変速装置にて駆動する状態を維持しているので、速度変化によるショックの少ない状態で滑らかに旋回走行に移行することができ、しかも旋回中心側とは反対側に位置する走行装置を無段階に変速することで滑らかに所望の旋回走行を行うことが可能となる。
以下、本発明に係る作業車の旋回制御装置を作業車の一例であるコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に作業車の一例であるコンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式の走行装置1R、1Lの駆動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送装置3を昇降可能に連結し、走行機体2に、刈取搬送装置3からの刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を実行する脱穀装置4と脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とを搭載し、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転部6を備えて構成されている。
次に、このコンバインの伝動構造について説明する。
図2に示すように、エンジンEの動力を無段階に変速自在な一対の無段変速装置7、8が備えられ、それらの無段変速装置7、8からの動力を左右の走行装置1R、1Lへ出力する伝動機構がミッションケース9内に備えられ、エンジンEからの動力がこのミッションケース9内の伝動機構を介して変速されて左右の走行装置1R、1Lへ出力される構成となっている。前記一対の無段変速装置7、8は、夫々、コンバインの車体に搭載されているエンジンEから伝動ベルト10及び伝動プーリ11を介して駆動される伝動軸12によって駆動される可変油圧ポンプ7A、8Aと、その可変油圧ポンプ7A、8Aからの供給油で回転駆動される油圧モータ7B、8Bとの対で構成された周知構造の静油圧式無段変速装置(HST)によって構成されている。
前記一対の無段変速装置7、8のうちの一方の無段変速装置7は、直進走行状態における走行速度を高低変速自在な直進用の無段変速装置として機能するものであり、他方の無段変速装置8は、旋回走行時において旋回中心側に位置する走行装置の走行速度を高低変速自在な旋回用の無段変速装置として機能するものである。
具体的に説明すると、前記ミッションケース9は、その内部に直進用の無段変速装置7の出力軸20と、旋回用の無段変速装置8の出力軸21との夫々が内装され、これら両出力軸20、21からの動力が左右一対の走行装置1R、1Lに伝達される一方、直進用の変速装置7の動力が刈取搬送装置3に伝達される構成となっている。前記直進用の無段変速装置7の出力軸20には、副変速用の大小一対の出力ギア20a、20b及び刈取部駆動用の出力ギア20cが固着されている。
副変速軸22には、前記出力ギア20a、20bが常時噛合する副変速用の小径ギア22aと大径ギア22bとが相対回転自在に支持され、その両ギア22a、22bの中間位置に、副変速軸22と一体回転する副変速用シフトギア22dが軸芯方向で摺動自在に外嵌されている。この副変速用シフトギア22dを摺動操作することで高低二段に変速操作自在な副変速装置Fが構成されている。又、副変速軸22には出力ギア22eが固着されており、この出力ギア22eに対して、支持軸23に一体に設けたセンターギア24が常時噛合する状態で設けられている。
前記支持軸23には、センターギア24を挾む両側に、そのセンターギア24を通して伝えられる動力を前記各無段変速装置7、8のうちの何れの駆動系から入力させるかを左右各別に切り換え自在な伝動状態切換機構Aが設けられている。この伝動状態切換機構Aは、外周部に旋回用の無段変速装置8の伝動系に連係された外周ギア部25aを備える左右一対の多板式の摩擦クラッチ25、25と、前記センターギア24の両側面とこれに対向するシフトギア26との間に形成された左右一対の噛み合いクラッチ27、27とで構成されている。
前記左右のシフトギア26は、回転軸芯方向にシフト操作自在であって、噛み合いクラッチ27が噛み合う状態と、噛み合いクラッチ27が噛み合わない状態とに切り換え自在に構成され、噛み合いクラッチ27、27が夫々噛み合い左右のシフトギア26が共にセンターギア24に係合している状態では、シフトギア26を介して、左右の走行装置1R、1Lが同方向に同速駆動される直進用伝動状態となる。
さらに説明を加えると、前記左右のシフトギア26、26は夫々、押圧スプリング29、29による押圧力にて噛み合いクラッチ27、27が噛み合う伝動入り状態に付勢されており、左右のシフトギア26、26の夫々を押圧スプリング29、29による押圧力に抗して遮断用油圧シリンダ31L、31Rでシフト操作することにより、噛み合いクラッチ27、27が噛み合わない伝動遮断状態に切り換え操作可能に構成されている。この遮断用油圧シリンダ31L、31Rの操作は、図3に示すように、遮断用電磁弁63、64を切り換え操作することにより行うように構成されている。
そして、噛み合いクラッチ27、27が噛み合わない伝動遮断状態において、操向用油圧シリンダ30L、30Rでシフトギア26における摩擦板をシフト操作することにより、摩擦クラッチ25、25が圧接する伝動入り状態に切り換え操作可能に構成されている。シフトギア26からはファイナルギア35を介して左右一対の走行装置1R,1Lに伝達される。このシフトギア26は、噛み合いクラッチ27が噛み合いしているときも噛み合いしていないときも常時走行装置への伝動系の中継ギア34に噛合するように構成されている。
つまり、左右の噛み合いクラッチ27、27が噛み合う状態として、左右の摩擦クラッチ25、25を伝動切り状態にすると直進用伝動状態となり、その直進用伝動状態から左側の噛み合いクラッチ27を切にして左側の摩擦クラッチ25を伝動状態にすると左旋回用伝動状態となり、前記直進用伝動状態から右側の噛み合いクラッチ27を切にして右側の摩擦クラッチ25を伝動状態にすると右旋回用伝動状態となる。
前記旋回用の無段変速装置8の出力軸21には、その両端部に伝動ギア21a、21bが固着され、両伝動ギア21a、21bのそれぞれに前記各摩擦クラッチ25、25の外周ギア部25a、25aが噛合されている。前記左右のシフトギア26、26のうちの一方を、センターギア24との噛み合いを外す側にシフト操作すると、そのシフトギア26の移動した側の摩擦クラッチ25が圧接されて入り状態となり、その摩擦クラッチ25を介して旋回用の無段変速装置8の動力がシフトギア26に伝達され、シフトギア26から中継ギア34及びファイナルギア35を介して一方の走行装置に伝達され、機体旋回状態となる。このシフトギア26はセンターギア24に噛合しているとき、及び、摩擦クラッチ25の入り側に操作されているときのいずれのときにおいても、走行装置への伝動系の中継ギヤ34に噛合するように構成されている。
上記構成により、前記直進用伝動状態においては、エンジンEの動力が直進用の無段変速装置7及び副変速装置Fにて変速された後に左右一対の走行装置に伝達されて左右の走行装置1R、1Lが同速度で駆動される状態となる。又、旋回状態においては、エンジンEの動力が直進用の無段変速装置7及び副変速装置Fにて変速された後に左右一対の走行装置のうち、旋回中心側とは反対側に位置する走行装置に伝達され、旋回用の無段変速装置8の変速出力が旋回中心側に位置する走行装置に伝達されることになる。
従って、直進用の無段変速装置7及び副変速装置Fにより、直進用の変速装置100が構成されることになり、又、前記伝動状態切換機構Aにより、直進用の変速装置100の変速出力を左右一対の走行装置1R,1Lの夫々に伝達する直進用伝動状態、直進用の変速装置100の変速出力を右側の走行装置1Rに伝達し且つ旋回用の無段変速装置8の変速出力を左側の走行装置1Lに伝達する左旋回用伝動状態、及び、直進用の変速装置100の変速出力を左側の走行装置1Lに伝達し且つ旋回用の無段変速装置8の変速出力を右側の走行装置1Rに伝達する右旋回用伝動状態に切り換え自在な伝動状態切換手段が構成されることになる。
前記直進用の無段変速装置7は、中立位置から正転方向並びに逆転方向夫々について無段階に変速操作可能な構成となっており、又、搭乗運転部6には前後方向に沿って所定の前後操作範囲にわたり手動操作によって揺動可能な変速操作具としての主変速レバー14が設けられている。そして、図3に示すように、可変油圧ポンプ7Aの斜板13が油圧サーボ機構SVを介して主変速レバー14に連係され、主変速レバー14の操作指令に基づいて斜板13の角度を変更することにより油圧モータ7B側の出力状態を無段階に変更するように構成されている。つまり、主変速レバー14が手動操作にて操作されると、その操作に対して油圧サーボ機構SVの作用により油圧操作力にてアシスト操作を行うことにより変速操作を軽く操作することができる構成となっている。尚、油圧サーボ機構SVは周知構成のものであるから詳細な説明はここでは省略する。
次に、直進用の無段変速装置7の変速操作構成について説明する。主変速レバー14が中立域にあり中立状態が指令されると、前記斜板13が中立状態となり油圧モータ7Bは回転せず停止状態に維持され、主変速レバー14からの指令が前進増速側もしくは後進増速側への変速指令であると、主変速レバー14の操作指令に応じて上述したような油圧サーボ機構SVによって斜板13の角度が正転方向(前進増速方向)もしく逆転方向(後進増速方向)に油圧操作力のアシスト力によって操作され、油圧モータ7Bが指令位置に応じた速度で正転方向又は逆転方向に回転駆動されるように変速操作される構成となっている。
一方、旋回用の無段変速装置8も直進用の無段変速装置7と同様に、正転方向並びに逆転方向夫々について無段階に変速操作可能な構成となっている。しかし、この旋回用の無段変速装置8は手動操作で変速を行うのではなく、可変油圧ポンプ8Aの斜板15が油圧式の旋回用操作機構16に連係され、この旋回用操作機構16により斜板角を変更することにより油圧モータ8B側の出力状態を変更するように構成されている。この旋回用操作機構16は、図3に示すように、旋回用の無段変速装置8における斜板15に連動連結された複動型の変速用油圧シリンダ17と、この変速用油圧シリンダ17に対する油圧制御を行う油圧制御ユニットVUとを備えて構成されている。前記変速用油圧シリンダ17は、内装される左右一対のバネ17a、17bの付勢力により中立位置に復帰付勢される構成となっている。
従って、エンジンE、並びに、ミッションケース9内に備えられる上記したような伝動機構により、左右一対の走行装置1R,1Lを駆動する駆動手段が構成される。
次に、前記油圧制御ユニットVUの構成について説明する。
この油圧制御ユニットVUは、図4に示すように、変速用油圧シリンダ17を中立変速位置から正転方向及び逆転方向夫々に駆動すべく油圧供給状態を制御する油圧パイロット式の制御弁36を備えて構成されている。この制御弁36は、中立位置から正方向に移動した正方向出力位置及び前記中立位置から逆方向に移動した逆方向出力位置に移動自在なスプール37と、そのスプール37を中立位置に復帰付勢する付勢手段としての一対のコイルバネ38、39とを備えて構成されている。
又、この制御弁36には、前記スプール37を正方向に移動させるために作動油が供給される正転用の圧力操作部40、及び、前記スプール37を逆方向に移動させるために作動油が供給される逆転用の圧力操作部41が夫々備えられ、正転用の圧力操作部40及び逆転用の圧力操作部41の夫々に対する作動油の供給状態を制御する一対のパイロット圧制御用の電磁弁42、43が、作動用流体を供給する供給状態と作動用流体を排出する排出状態とに切り換え自在で且つ排出状態に復帰付勢される状態で設けられている。
つまり、前記一対のパイロット圧制御用の電磁弁42、43は、図示しない油圧ポンプから供給される作動油を前記各圧力操作部40、41に供給する供給状態と油圧ポンプからの供給を停止して圧力操作部40、41を排油路44に接続する排出状態との二位置に切り換え自在な二位置切り換え式の電磁弁で構成され、これらのパイロット圧制御用の電磁弁42、43はバネ45、46により前記排出状態に復帰付勢される構成であり、ソレノイド47、48に通電して励磁することでバネ45、46の付勢力に抗して弁体を操作して前記供給状態に切り換える構成となっている。従って、このパイロット圧制御用の電磁弁42、43は通電を停止すると常に排出状態になりその状態を維持することになる。
そして、前記制御弁36には、変速用の油圧シリンダ17の一対の作動油室17A、17Bに各別に接続される一対の出力ポートOP1、OP2が設けられ、図4に示すような中立位置では、一対の出力ポートOP1、OP2の夫々が排出ポートDPに接続される状態となるように構成されている。従って、この中立位置では変速用油圧シリンダ17は中立位置に復帰する。
前記スプール37が前記正方向出力位置となると、一対の出力ポートOP1、OP2のうちの変速用油圧シリンダ17の正方向操作用の作動油室17Aに接続される一方の正方向出力ポートOP1を入力ポートIPに接続し、且つ、変速用油圧シリンダ17の逆方向操作用の作動油室17Bに接続される逆方向出力ポートOP2を排出ポートDPに接続する状態となる。そのとき変速用油圧シリンダ17は正方向(前進増速方向)に移動操作されることになる。また、前記スプール37が前記逆方向出力位置となると、前記正方向出力ポートOP1を排出ポートDPに接続し、且つ、前記逆方向出力ポートOP2を入力ポートIPに接続する状態となる。そのとき変速用油圧シリンダ17は逆方向(後進増速方向)に移動操作される。従って、前記変速用操作機構16が変速操作手段として機能することになる。
又、制御装置Hは前記各パイロット圧制御用の電磁弁42、43に対する供給電流をパルス信号にて供給する構成としてあり、そのパルス電流のデューティ比を変更調整することによって、正方向への移動操作並びに逆方向への移動操作の夫々において、一対の出力ポートOP1、OP2の夫々が入力ポートIP及び排出ポートDPのいずれにも接続されない状態で、つまり、変速用油圧シリンダ17の作動位置を位置保持自在な状態に設定することが可能な構成となっている。
上記したような無段変速装置7、8の変速動作について説明を加えると、図5に示すように、斜板13、15の変速位置が中立位置Nを含む所定幅を有する中立域にあれば変速出力(出力回転速度)は零となり、斜板13、15の変速位置がその中立域から所定方向に回動操作されると前進方向への変速出力が無段階に増速操作され、斜板13、15が中立域から所定方向と反対方向に操作されると後進方向への変速出力が無段階に増速操作される構成となっている。
そして、搭乗運転部6には、主変速レバー14の揺動操作量を直接検出することにより変速指令位置を検出するポテンショメータ式の変速レバー検出センサ65が設けられている。又、主変速レバー14の他に、中立位置Nを含む所定幅を有する直進指令用の中立操作域、その中立操作域から正方向に操作される左旋回指令用の左旋回操作域、及び、前記中立操作域から逆方向に操作される右旋回指令用の右旋回操作域の夫々にわたり移動操作自在な旋回指令手段としての旋回レバー56が備えられ、この旋回レバー56が、前記左旋回用操作域及び前記右旋回用操作域の夫々において所定の操作領域の全範囲にわたり移動操作自在で、且つ、前記中立操作域から離れる方向への移動量が大きいほど小となるように前記指令情報としての旋回用の目標速度比率を指令するように構成されている。説明を加えると、前記旋回レバー56の操作位置を検出する回転式のポテンショメータからなる旋回レバーセンサ57が設けられて、旋回指令操作領域において中立域から離れる方向への移動量が大きいほど、言い換えると、中立位置Nからの左右いずれかへの倒し角が大きいほど小さい旋回半径となるような指令情報を指令する構成となっている。
前記サーボ機構SVによって操作される直進用の無段変速装置7における変速用の被操作体としての斜板13の操作位置を検出する直進用の変速位置検出センサ60が設けられ、前記旋回用の無段変速装置8における変速用の被操作体としての斜板15の操作位置を検出する旋回用の変速位置検出手段としてポテンショメータ式の旋回用の変速位置検出センサ61が設けられている。一方、前記直進用の無段変速装置7の出力回転速度を前記出力ギア22eの歯数をカウントすることにより検出する回転センサ58と、前記旋回用の無段変速装置8の出力回転速度を前記伝動ギア21aの歯数をカウントすることにより検出する回転センサ59が設けられている。
そして、上記したような各種のセンサ類の入力情報に基づいて、旋回用操作機構16、操向用油圧シリンダ30R、30L、遮断用油圧シリンダ31L、31Rの動作を制御する制御手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御装置Hが備えられている。
前記制御装置Hは、前記旋回レバー56にて直進が指令された直進状態においては直進用の無段変速装置7にて左右一対の走行装置1R,1Lを同速度で駆動し、旋回レバー56にて旋回が指令された旋回状態においては直進用の無段変速装置7及び旋回用の無段変速装置8にて左右一対の走行装置1R、1Lを速度差を付けて駆動するように駆動手段、具体的には伝動状態切換機構Aの作動を制御し、且つ、旋回状態において、左右一対の走行装置1R,1Lの回転速度比率が旋回レバー56にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように旋回用操作機構16の作動を制御する旋回制御を実行するように構成されている。
具体的には、旋回レバー56の操作にて直進が指令されると、伝動状態切換機構Aを直進用伝動状態に切り換えて、旋回用の無段変速装置8の出力回転速度が直進用の無段変速装置7の出力回転速度と同速度又は略同速度になるように旋回用操作機構16の作動を制御する直進用制御を実行する。この直進用制御について説明を加えると、直進走行状態においては、左右の操向用油圧シリンダ30R、30Lはいずれも作動させないので左右一対の走行装置1R,1Lの走行速度を自動制御によって変速させる機能はないが、旋回用の無段変速装置8が、手動の変速操作によって変速される直進用の無段変速装置7の回転方向と同じ方向にその出力回転速度と同期するように略同じ出力回転速度で常に回転するように、前記各回転センサ58、59の検出情報に基づいて旋回用操作機構16の作動を制御することになる。これは、直進伝動状態から右旋回用伝動状態あるいは左旋回用伝動状態に切り換わったときに、左右一対の走行装置の速度差を少なくしてショックの少ない滑らかな旋回を行えるようにするためである。
このように旋回用の無段変速装置8は、直進用の無段変速装置7の出力回転速度に追従しながら変速する必要があるので、旋回用操作機構16による変速作動速度の上限値は、直進用の無段変速装置7の変速作動速度の上限値よりも大に設定して素早い変速操作を行えるようにしている。
旋回制御を実行するときは、旋回レバー56にて右旋回が指令されると伝動状態切換機構Aを右旋回用伝動状態に切り換えて旋回用の無段変速装置8が旋回用の変速状態になるように旋回用操作機構16の作動を制御し、旋回レバー56にて左旋回が指令されると伝動状態切換機構Aを左旋回用伝動状態に切り換えて旋回用の無段変速装置8が旋回用の変速状態になるように旋回用操作機構16の作動を制御するように構成されている。
そして、制御装置Hが、前記旋回制御として、前記左右一対の走行装置1R,1Lの回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する形態で、前記速度比率を旋回レバー56にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように旋回用操作機構16の作動を制御するように構成されている。又、前記規制量を大小に変更調整自在な手動操作式の規制量設定手段としてのポテンショメータ式の規制量調節具52が搭乗運転部6に設けられており、制御装置Hは、規制量調節具52にて設定される前記規制量に基づいて旋回制御を実行するように構成されている。
具体的に説明すると、制御装置Hは、左右一対の走行装置1R,1Lの回転速度の速度比率に対応する値として、直進用の無段変速装置7の出力回転速度と旋回用の無段変速装置8の出力回転速度との速度比率を代用する構成として、その速度比率が旋回レバー56にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように旋回用操作機構16の作動を制御するように構成されている。そして、そのとき、目標速度比率を、それらの各無段変速装置7、8の出力回転速度による実速度比率と旋回レバー56にて指令される旋回半径に対応する最終目標速度比率とに基づいて単位時間あたりの変化量を規制量調節具52にて設定される前記規制量以下に規制する状態で繰り返し求めて、その目標速度比率から旋回用の無段変速装置の目標回転速度を求める目標速度設定処理を実行し、前記目標速度比率にて旋回すべく旋回用の無段変速装置8の出力回転速度が前記目標回転速度になるように旋回用操作機構16の作動を制御する構成となっている。
以下、フローチャートに基づいて制御装置Hの旋回制御の処理動作について具体的に説明する。
旋回レバー56が中立操作域に操作されて直進が指令されていると、前記直進用制御を実行する(ステップ1、2)。すなわち、伝動状態切換機構Aを直進用伝動状態に切り換えて、旋回用の無段変速装置8の出力回転速度が直進用の無段変速装置7の出力回転速度と同速度になるように旋回用操作機構16の作動を制御する。
そして、旋回レバー56が右旋回用操作域に操作されると、旋回中心側つまり右側の操向用油圧シリンダ30R及び遮断用油圧シリンダ31Rを作動させて右側の走行装置1Rに旋回用の無段変速装置8の変速動力を伝達させる右旋回用伝動状態に切り換える(ステップ3、4)。一方、旋回レバー56が左旋回用操作域に操作されると、左側の操向用油圧シリンダ30L及び遮断用油圧シリンダ31Lを作動させて左側の走行装置1Lに旋回用の無段変速装置8の変速動力を伝達させる左旋回用伝動状態に切り換える(ステップ5)。つまり、旋回中心側の走行装置が旋回用の無段変速装置8にて駆動され、旋回中心側とは反対側の走行装置が直進用の無段変速装置7にて駆動される伝動状態に切り換わる。
次に、直進用の無段変速装置7の出力回転速度と旋回用の無段変速装置8の出力回転速度との実速度比率と、旋回レバー56にて指令される旋回半径に対応する最終目標速度比率とに基づいて旋回用の無段変速装置8の目標回転速度を求める目標回転速度設定処理を実行する(ステップ6)。
その目標回転速度を求める処理について説明を加えると、旋回レバー56の右旋回用操作域又は左旋回用操作域における中立操作域から離れる方向への移動量と旋回半径に対応する速度比率との関係が図6に示すように二次関数に対応する関係として定めて記憶されている。図6に示す関係について説明を加えると、図6のラインL1は基準となる直進側の無段変速装置7の速度を示している。ラインL2は緩旋回モードにおける目標回転速度の変化を示し、ラインL3は信地旋回モードにおける目標回転速度の変化を示し、ラインL4は超信地旋回モードにおける目標回転速度の変化を示しており、ダイヤル操作により旋回モードを3段階に切り換える旋回モード切換え具62にて指定された旋回モードが選択されることになる。ラインL2にて示す緩旋回モードでは、旋回レバー56が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置が反対側の走行装置の走行速度Vの約1/3の速度にまで減速されるように、旋回レバー56の操作位置に対する、左右の走行装置1R、1Lの速度比率の変化特性が予め設定されている。ラインL3で示す信地旋回モードにおいては、旋回レバー56が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置の走行速度が零となるまで減速されるように、旋回レバー56の操作位置に対する左右の走行装置1R、1Lの速度比率が予め設定されている。又、ラインL4に示す超信地旋回モードにおいては、旋回レバー56が最大操作位置にまで操作されると、旋回側の走行装置の走行速度が反対側の走行装置の駆動回転方向とは逆回転方向で、反対側の走行装置の速度と同速度になるように、旋回レバー56の操作位置に対する左右の走行装置1R、1Lの速度比率が予め設定されている。
次に、前記目標回転速度設定処理について具体的に説明する。この目標回転速度設定処理は、図8に示すように、30msec経過する毎に以下のような手順に基づいて目標回転速度を繰り返し求める(ステップ60)。
すなわち、旋回レバー56にて指令される旋回半径に対応する最終目標速度比率としてのレバー指令値を速度比率変数に代入する(ステップ61)。尚、旋回レバー56の操作位置に対するレバー指令値は図6に示される関係のうちのいずれか指定された関係から求められる。前記速度比率変数が、前記実速度比率としての現在の積算変数、つまり、現在の速度比率の情報に対応する値に前記規制量調節具52にて設定される規制量に対応する規制値を加算した値よりも大きければ、言い換えると、旋回レバー56の指令による速度比率の増加側の変化量が前記規制値よりも大であれば、現在の積算変数に規制値を加算した値を積算値として求め、速度比率変数にこの積算値を代入する(ステップ62、63、64)。
又、速度比率変数が現在の積算変数から規制値を減算した値よりも小さければ、言い換えると、旋回レバー56の指令による速度比率の減少側の変化量が前記規制値よりも大であれば、現在の積算変数から規制値を減算した値を積算値として求め、速度比率変数にこの積算値を代入する(ステップ65、66、67)。
前記速度比率変数が、現在の積算変数と規制値とを加算した値よりも大きくなく、且つ、現在の積算変数から規制値を減算した値よりも小さくなければ、レバー指令値を新たな積算変数として代入する(ステップ68)。このときはレバー指令値が速度比率変数に代入された状態となる。
そして、このようにして得られた速度比率変数から旋回中心側に位置する無段変速装置の目標回転速度を計算にて求める(ステップ69)。その結果、例えば、旋回レバー56が急激に大きく操作され、図9のラインL5に示すように最終目標速度比率が短時間の間に急激に大きな値に変化しても、図9のラインL6に示すように、単位時間あたりの変化量が規制量以下に規制される状態で目標速度比率が求められることになる。尚、図9において、ラインL7やラインL8は、規制量調節具52にて設定される規制量が大側又は小側に変更調節されたときの状態を示している。
そして、回転センサ59によって検出される旋回用の無段変速装置8の出力回転速度が目標回転速度になるように旋回用操作機構16の作動を制御することにより変速操作を行う(ステップ7、8、9)。具体的には、前記目標回転速度と現在の旋回用の無段変速装置8の出力回転速度(回転センサ59の検出値)との偏差を求めて、その偏差が小さくなるように変速用油圧シリンダ17を伸縮作動させる。
前記目標回転速度は、単位時間あたりの変化量が規制量以下に規制される状態で求められる目標速度比率より求められるので、旋回走行するときにおいて各無段変速装置の出力回転速度の実際の速度比率は、図9のラインL6に示すように、単位時間あたりの変化量が規制量以下に抑制された状態で変化していくことになり、最終的には旋回レバー56にて指令された旋回半径に対応する最終目標速度比率に収束する。
従って、旋回レバー56にて指令される旋回半径が現在の旋回半径とは大きく異なる旋回半径となるように旋回レバー56の指令内容が急激に変化したような場合であっても、旋回半径が急激に変化することが抑制され、操縦者に対する車体の乗り心地を悪化させるおそれは少ないものとなる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、前記目標回転速度設定処理として、旋回レバーのレバー指令値に対応する速度比率変数の単位時間あたりの変化量を規制する形態で目標回転速度を設定する構成としたが、このような構成に代えて、次のように制御する構成としてもよい。
図10に示すように、30msec経過する毎に、旋回レバー56にて指令される旋回半径に対応する最終目標速度比率としてのレバー指令値と、図6に示すような複数の旋回モードのうち選択された関係とに基づいて、旋回レバー56の指令値に対応した指令回転速度Nsを計算にて求める(ステップ71、72)、その求めた指令回転速度Nsが、回転速度センサ59にて検出される旋回用の無段変速装置8の実回転速度Nxに規制値ΔNを加算した値よりも大きい場合には、実回転速度Nxに規制値ΔNを加算した値を目標回転速度Nmとして設定する(ステップ73、74)。又、前記指令回転速度Nsが、前記実回転速度Nxから規制値ΔNを減算した値よりも小さい場合には、実回転速度Nxから規制値ΔNを減算した値を目標回転速度Nmとして設定する(ステップ75、76)。そして、指令回転速度Nsが実回転速度Nxに規制値ΔNを加算した値よりも大きくなく、且つ、実回転速度Nxから規制値ΔNを減算した値よりも小さくなければ、指令回転速度Nsを目標回転速度Nmとして設定する(ステップ77)。
つまり、この実施形態では、前記指令回転速度Nsが最終目標速度比率に対応する旋回用の無段変速装置8の目標回転速度であり、その指令に対する変速操作において、単位時間(30msec)経過する間における旋回用の無段変速装置8の回転速度の単位時間当りの変化量を規制値ΔNより小さくするように規制することで、左右一対の走行装置1R,1Lの回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する構成である。
(2)上記実施形態では、前記目標速度比率を単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する状態で繰り返し求めて、その求めた目標速度比率にて旋回するように変速操作手段を作動させる構成としたが、このような構成に代えて、例えば、旋回指令手段の手動操作による移動速度を規制量に対応するような速度になるように機械的に抑制して、旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制するような構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、左右一対の走行装置の回転速度の速度比率に対応する値として、回転センサにて検出される直進用の無段変速装置の出力回転速度と旋回用の無段変速装置の出力回転速度との速度比率にて代用する構成としたが、このような構成に代えて、例えば車軸の回転速度やクローラベルトの移動速度等の情報から左右一対の走行装置の回転速度を直接検出する構成として、旋回レバーによる移動操作量とこの左右一対の走行装置の回転速度との相関関係、並びに、旋回用の無段変速装置の回転速度と走行装置の回転速度との相関関係とを設定しておき、検出される左右一対の走行装置の回転速度比率が、旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように変速操作手段としての旋回用操作機構の作動を制御する構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、前記旋回指令手段の直進指令位置から離れる方向への移動量と速度比率との関係として複数のものを記憶してそのうちのいずれか1つを旋回モード切換え具にて選択して使用する構成としたが、このような構成に代えて、1種類の関係だけを設定して常にその1種類の関係に基づいて目標速度比率を求めるものでもよい。
(5)上記実施形態では、直進用の無段変速装置及び旋回用の無段変速装置として、静油圧式無段変速装置(HST)を用いたが、このような構成に代えて、例えば、ベルト式無段変速装置やテーパコーン型の無段変速装置と走行方向を前後で切り換えるための前後進切換機構とを組み合わせる構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、直進用の変速装置100として、直進用の無段変速装置7と副変速装置Fとを備える構成を例示したが、このような構成に限らず、直進用の変速装置100として前記副変速装置Fを備えずに直進用の無段変速装置7だけで構成するものとしてもよい。又、直進用の変速装置100としては、無段変速装置を備える構成に代えて、変速状態が段階的に切り換わるギア式変速装置を用いる構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、左右一対の走行装置を駆動する駆動手段として、前記直進用の無段変速装置の変速出力を左右一対の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の無段変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、前記直進用の無段変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態に切り換え自在な伝動状態切換手段を備えて構成されるものを例示したが、このような構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
図11に示すように、左右一対の走行装置1R,1Lの夫々に対応させて一対の遊星ギア機構80R、80Lが備えられ、それら一対の遊星ギア機構80R、80Lの夫々の太陽ギア81R、81Lに前記直進用の無段変速装置7の変速後の回転動力が伝えられる構成となっており、一対の遊星ギア機構80R、80Lの夫々の遊星ギア82R,82Lの公転による動力が左右一対の走行装置1R,1Lの夫々に伝えられる構成となっている。そして、旋回用の無段変速装置8の変速後の回転動力が変速伝動用ギア83を介して左側の遊星ギア機構80Lのリングギア84Lに正転状態で伝えられる一方、変速伝動用ギア83から逆転ギア85を介して右側の遊星ギア機構80Rのリングギア84Rに逆転状態で伝えられる構成となっている。そして、直進用の無段変速装置7は、手動操作される主変速レバー14にて油圧サーボ機構SVを介して操作される構成となっており、旋回用の無段変速装置8は上記実施形態と同様に旋回用油圧シリンダ17を備える旋回用操作機構16によって操作される構成となっている。
この構成では、前記旋回レバー56にて直進が指令されると、旋回用の無段変速装置8は中立停止状態となり、直進用の無段変速装置7にて左右一対の走行装置1R,1Lを同速度で駆動する状態となる。そして、旋回レバー56にて例えば右旋回が指令されると、中立操作域から離れる方向への移動量が大になるほど、高速になるように旋回用の無段変速装置8を正転方向に増速し、左旋回が指令されると、中立操作域から離れる方向への移動量が大になるほど、高速になるように旋回用の無段変速装置8を逆転方向に増速するように旋回用操作機構16の作動を制御する。その結果、旋回中心側に位置する走行装置が減速され、旋回中心側とは反対側に位置する走行装置が増速され、左右一対の走行装置1R、1Lを速度差を付けて駆動する状態となる。しかも、左右一対の走行装置1R,1Lの回転速度比率が旋回レバー56にて指令される旋回半径の大きさに対応する値に制御されることなる。
このような構成において、左右一対の走行装置1R、1Lの回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する形態で、前記速度比率を前記旋回レバー56にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように、変速操作手段としての旋回用操作機構16の作動を制御する構成としてもよい。
(8)上記実施形態では、無段変速装置のトラニオン軸を操作するアクチュエータとして、油圧シリンダを例示したが、油圧モータや電動モータ等他のアクチュエータを用いてもよい。
(9)上記実施形態では、作業車としてコンバインを例示したが、本発明はコンバインに限らず、人参収穫機や大根収穫機など他の農作業車でもよく、又、農作業車に限らず建設機械等の作業車でもよい。
コンバインの全体側面図 伝動構造を示す概略構成図 制御ブロック図 油圧制御ユニットの構成を示す油圧回路図 変速位置と変速出力との関係を示す図 旋回レバーの操作位置と速度比率との関係を示す図 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート 速度比率の時間経過に伴う変化を示す図 別実施形態の制御動作のフローチャート 別実施形態の伝動構造を示す概略構成図
1R,1L 走行装置
7 直進用の無段変速装置
8 旋回用の無段変速装置
14 変速操作具
16 変速操作手段
52 規制量設定手段
56 旋回指令手段
100 直進用の変速装置
A 伝動状態切換手段
H 制御手段

Claims (5)

  1. 直進用の変速装置と旋回用の無段変速装置を備えて左右一対の走行装置を駆動する駆動手段と、前記直進用の変速装置を変速操作する人為操作式の変速操作具と、前記旋回用の無段変速装置を変速操作する変速操作手段と、直進及び旋回を指令自在で且つ旋回するときの旋回半径の大きさを指令自在な旋回指令手段と、前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが備えられ、
    前記制御手段が、
    前記旋回指令手段にて直進が指令された直進状態においては前記直進用の変速装置にて前記左右一対の走行装置を同速度で駆動し、前記旋回指令手段にて旋回が指令された旋回状態においては前記直進用の変速装置及び前記旋回用の無段変速装置にて前記左右一対の走行装置を速度差を付けて駆動するように前記駆動手段の作動を制御し、且つ、
    前記旋回状態において、前記左右一対の走行装置の回転速度比率が前記旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する値になるように前記変速操作手段の作動を制御する旋回制御を実行するように構成されている作業車の旋回制御装置であって、
    前記制御手段が、前記旋回制御として、
    前記左右一対の走行装置の回転速度の速度比率の単位時間あたりの変化量を規制量以下に規制する形態で、前記速度比率を前記旋回指令手段にて指令される旋回半径の大きさに対応する最終目標速度比率にするように、前記変速操作手段を作動させるよう構成され、
    前記規制量を大小に変更調整自在な手動操作式の規制量設定手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記規制量設定手段にて設定される前記規制量に基づいて前記旋回制御を実行するように構成されている作業車の旋回制御装置。
  2. 前記直進用の変速装置が、無段変速装置を備えて構成されるものである請求項1記載の作業車の旋回制御装置。
  3. 前記制御手段が、前記旋回制御として、
    前記左右一対の走行装置の回転速度の目標速度比率を、それらの左右一対の走行装置の実速度比率と前記最終目標速度比率とに基づいて、単位時間あたりの変化量を前記規制量以下に規制する状態で繰り返し求めて、その求めた目標速度比率にて旋回するように、前記変速操作手段を作動させるよう構成されている請求項1又は2記載の作業車の旋回制御装置。
  4. 前記旋回指令手段が、
    直進を指令する直進指令位置及び旋回を指令する旋回操作用操作領域の全範囲にわたり移動操作自在で、且つ、前記旋回操作用操作領域において直進指令位置から離れる方向への移動量が大きいほど小さい旋回半径となる旋回状態を指令するように構成されている請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の作業車の旋回制御装置。
  5. 前記駆動手段が、
    前記直進用の変速装置の変速出力を左右一対の走行装置の夫々に伝達する直進用伝動状態、前記直進用の変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達する左旋回用伝動状態、及び、前記直進用の変速装置の変速出力を左側の走行装置に伝達し且つ前記旋回用の無段変速装置の変速出力を右側の走行装置に伝達する右旋回用伝動状態に切り換え自在な伝動状態切換手段を備えて構成され、
    前記制御手段が、
    前記旋回指令手段にて直進が指令されると前記直進用伝動状態に切り換え、前記旋回指令手段にて左旋回が指令されると前記左旋回用伝動状態に切り換え、前記旋回指令手段にて右旋回が指令されると前記右旋回用伝動状態に切り換えるように、前記伝動状態切換手段の作動を制御するように構成されている請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の作業車の旋回制御装置。
JP2004118010A 2004-04-13 2004-04-13 作業車の旋回制御装置 Expired - Fee Related JP4297826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118010A JP4297826B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 作業車の旋回制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004118010A JP4297826B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 作業車の旋回制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005297806A JP2005297806A (ja) 2005-10-27
JP4297826B2 true JP4297826B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=35329872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004118010A Expired - Fee Related JP4297826B2 (ja) 2004-04-13 2004-04-13 作業車の旋回制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4297826B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8844665B2 (en) * 2007-12-27 2014-09-30 Swissauto Powersport Llc Skid steered all terrain vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005297806A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297826B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2004308531A (ja) 作業用走行車
JP3176237B2 (ja) 作業車の操向装置
JP4681394B2 (ja) 刈取作業機における駆動制御装置
JP4537923B2 (ja) 作業機の変速制御装置
JP4023686B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2007091091A (ja) 作業車の走行制御装置
JP2007091090A (ja) 作業車の走行制御装置
JP4624897B2 (ja) コンバインの走行変速装置
JP3949041B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP4141363B2 (ja) 弁制御装置
JP2005247154A (ja) 作業車の走行制御装置
JP2005104293A (ja) 作業車の旋回制御装置
JP4476000B2 (ja) コンバインの走行変速装置
JP5155633B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP3883484B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP4070697B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2005106123A (ja) 制御弁及び変速操作装置
JP2005247155A (ja) 作業車の走行制御装置
JP5054478B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2007083907A (ja) 作業車の操作装置
JP4023683B2 (ja) 油圧サーボ機構における操作位置検出装置及び作業車の旋回制御装置
JP5086752B2 (ja) 作業車の旋回制御装置
JP2006096134A (ja) 作業車の旋回制御装置
JPH09315337A (ja) 作業車両の操向装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090402

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees