JP2007053003A - 面状発熱体ユニットとそれを使用した座席 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の面状発熱体を中継コネクタを介して主リード線を分岐して着脱自在に並列接続し、主リード線間の導通の有無で面状発熱体の接続状態を判別できるようにして、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線21の経路途中に分岐点21Hを設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線23の経路途中に分岐点23Iを設けて、並列接続するとともに、前記主リード線21の電源側のリード線21Aとリード線21B間の導通の有無で前記サブ面状発熱体1bの接続状態を判別するようにしあるので、器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房、加熱、乾燥などの熱源として用いることのできる発熱体に関するものである。
従来、この種の面状発熱体の発熱部には、ベースポリマーと、カーボンブラック、金属粉末、グラファイトなどの導電性物質を溶媒に分散して、特にベースポリマーとして結晶性樹脂を用いてPTC特性を持たせたものが多い(例えば、特許文献1、2、3参照)。
図5は従来のPTC特性を持たせた面状発熱体の平面図で、図6は図5のx−y線の断面図、図7は製作時の概略構成断面図、図8は同面状発熱体を並列に接続した電気回路図である。図5、図6に示したように、面状発熱体は、ポリエステルシートなどの電気絶縁性基材50上に、導電性ペーストを印刷・乾燥して得られる一対の電極51、52と、これにより給電される位置に高分子抵抗体インクを印刷・乾燥して得られる高分子抵抗体53を設け、さらに基材50と同様の材質の被覆材54で電極51、52及び高分子抵抗体53を被覆して保護する構成としたものである。
基材50及び被覆材54としてポリエステルフィルムを用いる場合には被覆材54に例えばポリエチレン系の熱融着性樹脂55を予め接着しておき、熱を与えながら加圧する(熱時加圧)ことにより、基材50と被覆材54とを熱融着性樹脂55を介して接合される。これにより、電極51、52及び高分子抵抗体53は外界から隔離され、長期信頼性を付与されるのである。前記した熱時加圧の手段としては、図7に被覆材54を貼り合わせる際の概略構成断面図を示したが、2本の加熱ロール56、57からなるラミネーター58が一般的である。
PTC特性とは、温度上昇によって抵抗値が上昇し、ある温度に達すると抵抗値が急激に増加する抵抗温度特性(抵抗が正の温度係数を有する意味の英語 Positive Temperature Coefficient の頭文字を取っている)を意味しており、PTC特性を有する高分子抵抗体53は、自己温度調節機能を有する面状発熱体を提供できる。
特開昭56−13689号公報 特開平6−96843号公報 特開平8−120182号公報
しかしながら前記従来の構成では、温度上昇によって抵抗値が上昇して自己温度調節機能する面状発熱体を複数配設するためには、電圧の集中を避けるため、電源からの電気の供給を並列接続しなければならない。また、面状発熱体は雰囲気温度によってその抵抗値がばらつき、図8に示すように、複数の面状発熱体61a、61bを中継コネクタ62を介して分岐して着脱自在に並列接続したとき、電源からの電気の供給をするリード線63間の抵抗値を測定しても、中継コネクタ62の接続状態が明確に判別が難しいと云う課題があった。
つまり、中継コネクタ62の接続忘れなどの接続不良が何らかの理由で生じても、複数の面状発熱体61a、61bは並列接続であるため、リード線63間は導通があり、その状態を判別するためには、リード線63間の抵抗値を測定するしかないが、面状発熱体6
1a、61bはその雰囲気温度等の条件が変動すると、PTC特性を有するため、面状発熱体61a、61bの抵抗値が変動し、一つの面状発熱体61bが接続されていてもいなくても、一つの面状発熱体61aの抵抗値が変動が大きいため、抵抗値では中継コネクタ62の接続状態が判別できにくく、とくに、複数の面状発熱体61a、61bの抵抗値設定の差が大きい場合より判別できなくなり、何らかの理由で面状発熱体6b1が接続されていなくても、リード線63間の抵抗値を測定しても判別できないという心配があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数の面状発熱体を中継コネクタを介して主リード線を分岐して着脱自在に並列接続し、主リード線間の導通の有無で面状発熱体の接続状態を判別できるようにして、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の面状発熱体ユニットは、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を、主リード線から中継コネクタを介して分岐して着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した構成としてある。
また、本発明の面状発熱体ユニットは、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を座部と背もたれ部の両方に設けるとともに、どちらかをメイン面状発熱体として主リード線を接続し、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介して副リード線からサブ面状発熱体を着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した構成としてある。
上記した構成によって、判別手段によって主リード線間の導通の有無で複数の面状発熱体あるいはサブ面状発熱体の接続状態を判別ができ、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようになり、結果として器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
本発明の面状発熱体は、主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設することによって、複数の面状発熱体を器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
第1の発明の面状発熱体ユニットは、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を、主リード線から中継コネクタを介して分岐して着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した構成としてある。
第2の発明の面状発熱体ユニットは、電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を座部と背もたれ部の両方に設けるとともに、どちらかをメイン面状発熱体として主リード線を接続し、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介して副リード線からサブ面状発熱体を着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した構成としてある。
そして、判別手段によって主リード線間の導通の有無で複数の面状発熱体あるいはサブ面状発熱体の接続状態を判別ができ、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようになり、結果として器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
従って、器具への配設時に、中継コネクタを介して分岐して着脱自在に並列接続した複数の面状発熱体あるいはサブ面状発熱体に対する中継コネクタの接続忘れなどの接続不良が、抵抗値の測定等によらずに判別手段によって主リード線間の導通の有無で判別できるため、確実にしかも簡単にチェックでき、配設時の検査等が容易となり、検査に要する設備例えば雰囲気温度の測定や安定化また抵抗値測定器の導入といった特別な機器が不要となり、また検査時間も短縮できるようになる。
第3の発明の面状発熱体ユニットは、特に第1または第2の発明の面状発熱体の電極あるいは面状発熱体の電極に接続した副リード線から分岐して中継コネクタを介して主リード線と並列に配設した判別リード線を設け、前記判別リード線と主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した構成としてある。
そして、判別手段は、面状発熱体の電極あるいは面状発熱体の電極に接続した副リード線から分岐して中継コネクタを介して主リード線と並列に配設した判別リード線を設けた構成としてあるので、複数の面状発熱体に対応させることができ、判別リード線と主リード線間の導通の有無でそれぞれの面状発熱体の接続状態を判別することができる。例えば、判別リード線と主リード線間の導通がない場合、導通のない判別リード線が接続されている面状発熱体の中継コネクタが確実に接続されていないと特定でき、より確実に判別できる。
また、判別リード線を分岐した面状発熱体の電極あるいは面状発熱体の電極に接続した副リード線と異極となる主リード線と判別リード線間では該面状発熱体の抵抗を測定することでき、より器具への配設時の情報が得ることができるようになる。
第4の発明の面状発熱体ユニットは、特に第1または第2の発明のメイン面状発熱体へ電源からの電気を供給する一対となる主リード線と、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介してサブ面状発熱体へ電気を供給する一対となる副リード線とを備え、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線の経路途中に分岐点を設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線の経路途中に分岐点を設けて、並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別するようにした構成としてある。
そして、判別手段は、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線の経路途中に分岐点を設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線の経路途中に分岐点を設けて、並列接続した構成としてあるので、主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別することができる。例えば、中継コネクタが確実に接続されていない場合、副リード線の経路途中に分岐点を設けて、並列接続してあるので、主リード線間の導通がないことで判別でき、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようになり、結果として器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
また、主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別するようにしてあるので、第3の発明の判別リード線が不要となり、構成も簡単とすることができる。
第5の発明の面状発熱体ユニットは、特に第4の発明のメイン面状発熱体へ電源からの
電気を供給する一対となる主リード線と、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介してサブ面状発熱体へ電気を供給する一対となる副リード線とを備え、前記分岐部のどちらか一方あるいは両方を、中継コネクタの端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐するように構成してある。
そして、分岐部のどちらか一方あるいは両方を、中継コネクタの端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐するように構成してあるので、主リード線から分岐が半田付け等の処理が不要となり、構成も簡単となり、安価に構成することができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明の面状発熱体ユニットを座部と背もたれ部に設けた座席とすることにより、上記した第1〜第5のいずれか1つの発明の作用効果が得られ、面状発熱体の接続が確実でしかも容易に判別でき、そして信頼性の高い座席を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図2は、本発明の実施の形態1における面状発熱体の概略構成図を示し、図1は本発明の実施の形態1における面状発熱体の平面図、図2は実施の形態1における面状発熱体ユニットの電気回路図、図3は図1に示す面状発熱体を取りつけた自動車の座席を示す側面図である。
図1において、面状発熱体1は、ポリエステル不織布(図示せず)にラミネートされたポリエステルフィルム等の薄肉の長方形の電気絶縁性基材2上に銀ペーストの印刷・乾燥により形成した一対(電気的に正側と負側)の電極3と、電極3に重なるように高分子抵抗体インクを印刷・乾燥により形成した高分子抵抗体4を形成している。そして、上記電極3、高分子抵抗体4、及び電気絶縁性基材2と接着性を有するアクリル系接着剤等の接着性樹脂層(図示せず)を予め形成されたポリエステルフィルム等の薄肉の電気絶縁性オーバコート材をラミネートした不織布等の被覆材5を貼り合わせて形成される。
電極3は、相対向するように幅の広い一対(電気的に正側と負側)の主電極3a、3bから、交互に相手側の主電極に向って複数の枝電極3c、3dを導出して全体として櫛形形状になっており、これに重なるように配設した高分子抵抗体4に多数の枝電極3c、3dより給電することで、高分子抵抗体4に電流が流れ、発熱する。
また、上記に記載された面状発熱体を、図3のように、座部6にメイン面状発熱体1aを、背もたれ部7にサブ面状発熱体1bを配設してあり、図2に示すように、メイン面状発熱体1aには電源からの電気を供給する主リード線8a、8bが接続され、サブ面状発熱体1bには着脱自在な中継コネクタ9a、9bを介して主リード線8a、8bから分岐されて副リード線10a、10bが接続され、片側の副リード線10bから分岐して中継コネクタ9a、9bを介して主リード線8a、8bと並列に配設した判別リード線11a、11bを設けてある。
ここで、判別リード線11aとどちらかの主リード線8a、8b間の導通の有無で、サブ面状発熱体の接続状態つまり中継コネクタ9a、9bの接続状態を判別するように構成してある。
そして、判別手段は、サブ面状発熱体に接続した副リード線10aから分岐して中継コネクタ9a、9bを介して主リード線8a、8bと並列に配設した判別リード線11a、
11bを設けた構成としてあるので、判別リード線11aと主リード線8a、8b間の導通の有無でサブ面状発熱体の接続状態を判別することができる。例えば、判別リード線11aと主リード線8a間の導通がない場合、導通のない判別リード線11a、11bが接続されている面状発熱体の中継コネクタ9a、9bが確実に接続されていないと特定でき、より確実に判別できる。
また、判別リード線11aと異極となる主リード線8a間では該面状発熱体の抵抗を測定することでき、より器具への配設時の情報が得ることができるようになる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における面状発熱体ユニットの電気回路図である。本実施の形態は、判別手段の具体的手段が実施の形態1の発明と異なるだけで、同一部分は同一番号を付記して異なる部分のみを説明する。
面状発熱体1は、図3のように、メイン面状発熱体1aを座部6に、サブ面状発熱体1bを背もたれ部7に配設してあり、図4に示すように、メイン面状発熱体1aには電源からの電気を供給する主リード線21が接続され、サブ面状発熱体1bには中継コネクタ22a、22bを介して主リード線21から分岐されて副リード線23が接続されている。
この主リード線21は、電源側から中継コネクタ22a、22bを介して直接サブ面状発熱体1b側へ電気を供給するように接続するリード線21Aと、電源側から直接メイン面状発熱体1a側へ電気を供給するように接続するリード線21Bと、メイン面状発熱体1aからリード線21Aと対となり中継コネクタ22a、22bを介して電源からの電気を供給を受けるリード線21Cと、前記リード線21Bから分岐点21Hで分岐されて中継コネクタ22a、22bを介してサブ面状発熱体1b側へ電気を供給するように接続するリード線21Dとからなっている。
また、副リード線23は、前記リード線21Dと接続されサブ面状発熱体1b側へ電気を供給するリード線23Eと、サブ面状発熱体1bからリード線23Eと対となり中継コネクタ22a、22bを介してサブ面状発熱体1bへ電気を供給するように接続したリード線21Aと接続されるリード線23Fと、前記リード線23Fから分岐されて中継コネクタ22a、22bを介してメイン面状発熱体1a側へ電気を供給するように接続するリード線23Gとからなっていて、前記リード線23Fとリード線23Gは中継コネクタ22a、22bの端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐点23Iとして分岐するように構成してある(図示せず)。
そして、メイン面状発熱体1aは、リード線21A−リード線23F−リード線23G−リード線21C−メイン面状発熱体1a−リード線21Bの回路で、また、サブ面状発熱体1bは、リード線21A−リード線23G−リード線23F−サブ面状発熱体1b−リード線23E−リード線21D−リード線21Bの回路で電気が供給されるように並列接続して構成し、前記主リード線21の電源側のリード線21Aとリード線21B間の導通の有無で前記サブ面状発熱体1bの接続状態を判別するように構成してある。
つまり、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線21の経路途中に分岐点21Hを設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線23の経路途中に分岐点23Iを設けて、並列接続するとともに、前記主リード線21の電源側のリード線21Aとリード線21B間の導通の有無で前記サブ面状発熱体1bの接続状態を判別するようにした構成としてある。
ここで、判別手段は、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線21の経路
途中に分岐点21Hを設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線23の経路途中に分岐点23Iを設けて、並列接続した構成としてあるので、主リード線21a、21b間の導通の有無で前記サブ面状発熱体1bの接続状態を判別することができる。例えば、中継コネクタ22a、22bが確実に接続されていない場合、副リード線23の経路途中に分岐点23Iを設けて、並列接続してあるので、主リード線21a、21b間の導通がなく、面状発熱体の接続状態の判別が確実かつ容易にできるようになり、結果として器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになり、信頼性の向上にも繋がるものである。
従って、器具への配設時に、中継コネクタ22a、22bを介して分岐して着脱自在に並列接続したサブ面状発熱体1bに対する中継コネクタ22a、22bの接続忘れなどの接続不良が、抵抗値の測定等によらずに判別手段によって主リード線21a、21b間の導通の有無で判別できるため、確実にしかも簡単にチェックでき、配設時の検査等が容易となり、検査に要する設備例えば雰囲気温度の測定や安定化また抵抗値測定器の導入といった特別な機器が不要となり、また検査時間も短縮できるようになる。
また、主リード線21a、21b間の導通の有無で前記サブ面状発熱体1bの接続状態を判別するようにしてあるので、実施の形態1の判別リード線11a、11bが不要となり、構成も簡単とすることができる。
そして、副リード線23の経路途中に分岐点23Iを、中継コネクタ22a、22bの端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐するように構成してあるので、主リード線21a、21bから分岐が半田付け等の処理が不要となり、構成も簡単となり、安価に構成することができる。
なお、上記実施の形態1では、座部6にメイン面状発熱体1a1aを、背もたれ部7にサブ面状発熱体1b1bを配設した例で説明したが、これは面状発熱体1をさらに多く配設してもよく、また、片側の副リード線10bから分岐して判別リード線11a、11bを配設した例で説明したが、これは反対側の副リード線10aから分岐してしてもよく、さらに分岐も端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐するように構成してもよく、その他各部の構成も本発明の目的を達成する範囲であればその構成はどのようなものであってもよい。
以上のように、本発明は主リード線間の導通の有無で面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設することによって、複数の面状発熱体の器具への配設が確実にしかも簡単に確認できるようになるので、主に複数の面状発熱体を器具への配設する車輌に用いられるカーシートヒータ等の車輌用や暖房器具や加熱器具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における面状発熱体の構成を示す平面図 同実施の形態1における面状発熱体ユニットの電気回路図 同実施の形態1における面状発熱体を取りつけた自動車の座席を示す側面図 本発明の実施の形態2における面状発熱体ユニットの電気回路図 従来の面状発熱体の構成を示す平面図 同面状発熱体の断面図 従来の面状発熱体を示す構成断面図 従来の面状発熱体ユニットの電気回路図
符号の説明
1 面状発熱体
1a メイン面状発熱体
1b サブ面状発熱体
2 電気絶縁性基材
3 電極
4 高分子抵抗体
6 座部
7 背もたれ部
8a、8b 実施の形態1における主リード線
9a、9b 実施の形態1における中継コネクタ
10a、10b 実施の形態1における副リード線
11a、11b 実施の形態1における判別リード線
21 実施の形態2における主リード線
22a、22b 実施の形態2における中継コネクタ
23 実施の形態2における副リード線
23I 分岐点

Claims (6)

  1. 電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を、主リード線から中継コネクタを介して分岐して着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した面状発熱体ユニット。
  2. 電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に形成された電極及び電極により給電される自己温度制御性を有する高分子抵抗体とを備えた複数の面状発熱体を座部と背もたれ部の両方に設けるとともに、どちらかをメイン面状発熱体として主リード線を接続し、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介して副リード線からサブ面状発熱体を着脱自在に並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した面状発熱体ユニット。
  3. 面状発熱体の電極あるいは面状発熱体の電極に接続した副リード線から分岐して中継コネクタを介して主リード線と並列に配設した判別リード線を設け、前記判別リード線と主リード線間の導通の有無で前記面状発熱体の接続状態を判別する判別手段を配設した請求項1または2に記載の面状発熱体ユニット。
  4. メイン面状発熱体へ電源からの電気を供給する一対となる主リード線と、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介してサブ面状発熱体へ電気を供給する一対となる副リード線とを備え、電源からの電気のどちらか一方の極を前記主リード線の経路途中に分岐点を設け、電源からの電気のもう一方の極を副リード線の経路途中に分岐点を設けて、並列接続するとともに、前記主リード線間の導通の有無で前記サブ面状発熱体の接続状態を判別するようにした請求項1または2に記載の面状発熱体ユニット。
  5. メイン面状発熱体へ電源からの電気を供給する一対となる主リード線と、前記主リード線から分岐して中継コネクタを介してサブ面状発熱体へ電気を供給する一対となる副リード線とを備え、前記分岐部のどちらか一方あるいは両方を、中継コネクタの端子かしめ時に2本のリード線を同時にかしめて分岐するように構成した請求項4記載の面状発熱体ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の面状発熱体ユニットを座部と背もたれ部に設けてなる座席。
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