JP2936678B2 - クラツクセンサーを用いた暖房便座 - Google Patents
クラツクセンサーを用いた暖房便座Info
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- JP2936678B2 JP2936678B2 JP23650990A JP23650990A JP2936678B2 JP 2936678 B2 JP2936678 B2 JP 2936678B2 JP 23650990 A JP23650990 A JP 23650990A JP 23650990 A JP23650990 A JP 23650990A JP 2936678 B2 JP2936678 B2 JP 2936678B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は面状発熱式暖房便座の発熱体にクラツクが生
じ異常発熱する危険を防止するためのクラツクセンサー
を使用した暖房便座に関するものである。
じ異常発熱する危険を防止するためのクラツクセンサー
を使用した暖房便座に関するものである。
（従来技術） 面状発熱式暖房便座の発熱体にクラツクが入ると、僅
かな電気抵抗にも拘らず電流集中がおこり局部的な異常
発熱がおこる、これを防止するためのクラツクセンサー
として、 （１）歪ゲージを使用する、（２）電気抵抗の変化を
検出する、（３）サーメル線を使用する方法、が行われ
ている。
かな電気抵抗にも拘らず電流集中がおこり局部的な異常
発熱がおこる、これを防止するためのクラツクセンサー
として、 （１）歪ゲージを使用する、（２）電気抵抗の変化を
検出する、（３）サーメル線を使用する方法、が行われ
ている。
（発明が解決しようとする課題） しかし、前記クラツクセンサーに於いて、（１）に示
すゲージは、便座の内外周縁に貼り、クラツクにより歪
ゲージが破断する時の抵抗変化（120Ω−∞）を利用し
て便座への通電を制御するもので、この方法では歪ゲー
ジの抵抗素子の材質であるCu−Ni線の破断伸度が25％も
あり、クラツクに追従歪ゲージが破断しないという問題
点がある。
すゲージは、便座の内外周縁に貼り、クラツクにより歪
ゲージが破断する時の抵抗変化（120Ω−∞）を利用し
て便座への通電を制御するもので、この方法では歪ゲー
ジの抵抗素子の材質であるCu−Ni線の破断伸度が25％も
あり、クラツクに追従歪ゲージが破断しないという問題
点がある。
（２）に示す電気抵抗の変化による方法は、家庭用10
0Vの電圧変動を考慮した上で電気抵抗の変化（異常発熱
例えば80℃までの上昇時で＋５〜10％）を検出する回路
を必要とするが、この回路は供給側の電圧変動（通常±
10V）を差し引かなければならないために回路としては
多くの部品を使いコストが極めて高くなり、更に電気回
路のスペースが必要となるという問題点がある。
0Vの電圧変動を考慮した上で電気抵抗の変化（異常発熱
例えば80℃までの上昇時で＋５〜10％）を検出する回路
を必要とするが、この回路は供給側の電圧変動（通常±
10V）を差し引かなければならないために回路としては
多くの部品を使いコストが極めて高くなり、更に電気回
路のスペースが必要となるという問題点がある。
（３）に示すサーメル線を用いた場合には、絶縁膜を
付けた発熱体の表面にアルミ箱（導電体）を貼付け、こ
の表面にサーメル線を貼付したもので、異常温度上昇時
にサーメル線の絶縁膜が溶解し、アルミ箱とサーメル線
間の抵抗が∞→０となりこの時ヒーター通電を止める方
法であるが、異常時の温度設定は80℃以下であるが、サ
ーメル線絶縁膜の溶解温度は130〜150℃であり使用不可
能であるという問題点がある。
付けた発熱体の表面にアルミ箱（導電体）を貼付け、こ
の表面にサーメル線を貼付したもので、異常温度上昇時
にサーメル線の絶縁膜が溶解し、アルミ箱とサーメル線
間の抵抗が∞→０となりこの時ヒーター通電を止める方
法であるが、異常時の温度設定は80℃以下であるが、サ
ーメル線絶縁膜の溶解温度は130〜150℃であり使用不可
能であるという問題点がある。
本発明は暖房便座の発熱体が機械的に荷重をうけてク
ラツクが発生し、異常発熱するのを防止するために、僅
かなクラツクについても感度良く検出して異常発熱を防
止するためのクラツクセンサーを設けた暖房便座を技術
的課題とするものである。
ラツクが発生し、異常発熱するのを防止するために、僅
かなクラツクについても感度良く検出して異常発熱を防
止するためのクラツクセンサーを設けた暖房便座を技術
的課題とするものである。
（課題を解決するための手段） 課題を解決するための技術的手段はつぎのようであ
る。すなわち、 熱可塑性樹脂にカーボンブラック、カーボン繊維、金
属フレーム等の導電性充填物を混入した発熱材を便座形
状に成形した面状発熱式便座において、電気絶縁性を有
する脆質テープの上に導電性塗料が前記脆質テープの全
長にわたって印刷され、該導電性塗料と脆質テープから
なるクラックセンサーを前記便座の内外周に沿って貼り
付け、該クラックセンサーの両端部に微少電流を流すク
ラックセンサー用電極を前記便座に設け、前記クラック
センサーは前記便座のクラックを検出する検出部となる
ことを特徴とするクラックセンサーを用いた暖房便座で
ある。
る。すなわち、 熱可塑性樹脂にカーボンブラック、カーボン繊維、金
属フレーム等の導電性充填物を混入した発熱材を便座形
状に成形した面状発熱式便座において、電気絶縁性を有
する脆質テープの上に導電性塗料が前記脆質テープの全
長にわたって印刷され、該導電性塗料と脆質テープから
なるクラックセンサーを前記便座の内外周に沿って貼り
付け、該クラックセンサーの両端部に微少電流を流すク
ラックセンサー用電極を前記便座に設け、前記クラック
センサーは前記便座のクラックを検出する検出部となる
ことを特徴とするクラックセンサーを用いた暖房便座で
ある。
（作用） 便座に機械的な荷重が加わり、クラツクが発生すると
内外周縁近くに貼り付けられたクラツクセンサーの幅１
〜10mm、厚さ10〜100μｍの薄い塗膜がクラツクにより
部分的に切断され、微小電流が不通となると、これによ
り便座の発熱体への通電が遮断されて便座の異常発熱が
防止できるものである。
内外周縁近くに貼り付けられたクラツクセンサーの幅１
〜10mm、厚さ10〜100μｍの薄い塗膜がクラツクにより
部分的に切断され、微小電流が不通となると、これによ
り便座の発熱体への通電が遮断されて便座の異常発熱が
防止できるものである。
（実施例） 以下実施例について説明する。
実施例 第１図〜第３図は本実施例で１は面状発熱式暖房便座
で樹脂材料としてABS樹脂に導電性フイラー（カーボン
ブラツク）を混入して射出成形した。５は電極で、６は
リード線である。４はクラツクセンサーで、このクラツ
クセンサー４は脆質粘着テープ３上に導電性塗料２を印
刷し、その両端にクラツクセンサー用電極７（同箔粘着
テープ）を設けたものであり、８は便座に発生したクラ
ツクを示す。
で樹脂材料としてABS樹脂に導電性フイラー（カーボン
ブラツク）を混入して射出成形した。５は電極で、６は
リード線である。４はクラツクセンサーで、このクラツ
クセンサー４は脆質粘着テープ３上に導電性塗料２を印
刷し、その両端にクラツクセンサー用電極７（同箔粘着
テープ）を設けたものであり、８は便座に発生したクラ
ツクを示す。
前記クラツクセンサー４は１％以下の破断伸びの無機
フイラー充填PVCテープ３（例えば住友スリーエム
（株）脆質ラベルストツク＃7610厚さ約60μｍ）の上に
導電性塗料２（例えば藤倉化成（株）ドータイトＤ−50
0）を幅1.5mm、長さ1000mm、厚み30μｍに印刷し、両端
に微電流を流すクラックセンサー用電極７（住友スリー
エム（株）＃1181）を設けたもので、前記クラックセン
サー４を暖房便座１の周辺部に接着するものである。
フイラー充填PVCテープ３（例えば住友スリーエム
（株）脆質ラベルストツク＃7610厚さ約60μｍ）の上に
導電性塗料２（例えば藤倉化成（株）ドータイトＤ−50
0）を幅1.5mm、長さ1000mm、厚み30μｍに印刷し、両端
に微電流を流すクラックセンサー用電極７（住友スリー
エム（株）＃1181）を設けたもので、前記クラックセン
サー４を暖房便座１の周辺部に接着するものである。
次にこの暖房便座１に100V電圧をかけ均一な発熱をさ
せたところで、便座の一部（Ｄに示す）に荷重を加え部
分的に割つたところ（電流の流れ方向に直角に全流路の
1/5を割る）当初の温度が43℃位であつたものが割つた
箇所の温度が急に80℃に上昇した。
せたところで、便座の一部（Ｄに示す）に荷重を加え部
分的に割つたところ（電流の流れ方向に直角に全流路の
1/5を割る）当初の温度が43℃位であつたものが割つた
箇所の温度が急に80℃に上昇した。
次にクラツクセンサーに別の制御系の回路より微電流
を流し、導通を拾う回路と一次側の100V電源とを直列に
つなぎ発熱させた。
を流し、導通を拾う回路と一次側の100V電源とを直列に
つなぎ発熱させた。
均一発熱になつた後同じように割つたところ局部上昇
温度に至るまえに一次側の電極が落ち安全を保つた。
温度に至るまえに一次側の電極が落ち安全を保つた。
比較例 実施例と同一材料で、第４図に示す面状発熱式暖房便
座１を射出成形した。その外周Ａ部に歪ゲージ10
（（株）共和電業製、KLひずみゲージ）を貼つた。
座１を射出成形した。その外周Ａ部に歪ゲージ10
（（株）共和電業製、KLひずみゲージ）を貼つた。
この便座に100V電圧をかけ均一な発熱をさせたところ
で、Ａに荷重を加え部分的に割つたところ、（電流の流
れ方向に直角に全流路の1/5を割る）当部の回路より微
電流を流し、導通を拾う回路と一次側の100V電源とを直
列につなぎ発熱させた。
で、Ａに荷重を加え部分的に割つたところ、（電流の流
れ方向に直角に全流路の1/5を割る）当部の回路より微
電流を流し、導通を拾う回路と一次側の100V電源とを直
列につなぎ発熱させた。
前記に於いて均一に発熱後部分的に割つた場合は約80
℃近くまで上昇した。
℃近くまで上昇した。
勿論歪ゲージを全面に貼ればクラツクを検出すること
も可能であるが、現実的には歪みゲージの数増と制御の
煩雑さから不可能であり、当然コスト及び重量増とな
り、この方式ではメリツトがないものであ。
も可能であるが、現実的には歪みゲージの数増と制御の
煩雑さから不可能であり、当然コスト及び重量増とな
り、この方式ではメリツトがないものであ。
（効果） 本発明は次の効果を有する。すなわち、 （１）スクリーン印刷で回路を形成するために、複雑な
パターンでも容易に出来る、 （２）構成部品が少なく重量が軽い、 （３）破断伸度１％以下のテープを用いるのでクラツク
の感度がよい。
パターンでも容易に出来る、 （２）構成部品が少なく重量が軽い、 （３）破断伸度１％以下のテープを用いるのでクラツク
の感度がよい。
第１図は本実施例の説明図、第２図はクラツクセンサー
の断面図、第３図は第１図のＡ部の拡大図、第４図は従
来例の説明図、第５図は第４図のＢ部の拡大図である。 １……便座形状の発熱体、２……導電性塗料、３……脆
質粘着テープ、４……クラツクセンサー、７……クラツ
クセンサー用電極。
の断面図、第３図は第１図のＡ部の拡大図、第４図は従
来例の説明図、第５図は第４図のＢ部の拡大図である。 １……便座形状の発熱体、２……導電性塗料、３……脆
質粘着テープ、４……クラツクセンサー、７……クラツ
クセンサー用電極。
フロントページの続き (72)発明者 鳥居 俊之 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイ シン精機株式会社内 審査官 藤井 靖子 (56)参考文献 特開 昭63−132622（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−32888（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−300914（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−105725（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A47K 13/30
Claims (1)
- 【請求項１】熱可塑性樹脂にカーボンブラック、カーボ
ン繊維、金属フレーク等の導電性充填物を混入した発熱
材を便座形状に成形した面状発熱式便座において、電気
絶縁性を有する脆質テープの上に導電性塗料が前記脆質
テープの全長にわたって印刷され、該導電性塗料と脆質
テープからなるクラックセンサーを前記便座の内外周に
沿って貼り付け、該クラックセンサーの両端部に微少電
流を流すクラックセンサー用電極を前記便座に設け、前
記クラックセンサーは前記便座のクラックを検出する検
出部となることを特徴とするクラックセンサーを用いた
暖房便座。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23650990A JP2936678B2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | クラツクセンサーを用いた暖房便座 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23650990A JP2936678B2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | クラツクセンサーを用いた暖房便座 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04114619A JPH04114619A (ja) | 1992-04-15 |
| JP2936678B2 true JP2936678B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=17001770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23650990A Expired - Fee Related JP2936678B2 (ja) | 1990-09-05 | 1990-09-05 | クラツクセンサーを用いた暖房便座 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2936678B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH074119A (ja) * | 1993-06-17 | 1995-01-10 | Suzuki Takezo | 供養用パネル及び供養方法 |
| AU782610B2 (en) * | 1999-12-10 | 2005-08-11 | Alza Corporation | Skin treatment apparatus for sustained transdermal drug delivery |
| WO2007085070A1 (en) * | 2006-01-26 | 2007-08-02 | National Research Council Of Canada | Surface-mounted crack detection |
| CN100430016C (zh) * | 2006-09-13 | 2008-11-05 | 邱灿茂 | 电热坐便器座圈 |
| JP4910901B2 (ja) * | 2007-06-21 | 2012-04-04 | パナソニック株式会社 | 便座用ヒータおよびそれを使用した便座装置 |
| CN109770773A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-05-21 | 游氏（厦门）卫浴工业有限公司 | 一种微电流发热复合材料及一种发热马桶座圈 |
-
1990
- 1990-09-05 JP JP23650990A patent/JP2936678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04114619A (ja) | 1992-04-15 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |