JP2007052318A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部を備えたオプションアウトプット装置に対し画像形成装置本体から電力供給するシステム構成において、電力不足に起因するトラブルを低減する。
【解決手段】画像形成装置は、各々が定着部113又は123を備えた本体110とオプションアウトプット装置120とを含み、共通の電源ユニット111から本体110及びオプションアウトプット装置120に電力供給を行う画像形成装置100であって、本体110の温度を測定する温度センサ115と、オプションアウトプット装置120の温度を測定する温度センサ125と、電源投入時又はプリント開始指示受付時の温度センサ115及び125の温度測定結果の組合せに基づき、画像形成装置100の電力不足レベルを診断する電力診断部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、デジタル複合機、プリンタ等の画像形成装置に関し、特にその電力消費を考慮した画像形成装置の制御に関する。
画像形成装置では、用紙表面上に形成された色材の像を熱と圧力で用紙に定着させることが一般的である。定着ロールの加熱には大電力を要し、その保温のための電力投入も随時行う必要がある。このため、従来より画像形成装置の定着装置の電力管理のための技術がさまざまに提案されている。
例えば特許文献1には、コピーランプに通電中には定着装置のヒータへの通電を禁止することにより、電力算出精度を向上させる技術が示されている。
また特許文献2には、定着装置の定温調節時の電力を抑えることを目的として、定着装置に複数のヒータを設け、画像形成装置の動作状態に応じてそれら各ヒータを選択的に駆動する方式が提案されている。
一方、近年、コンビニエンスストアなどに設置されるデジタル複合機の中に、写真プリント機能を備えたものが現れている。この種のデジタル複合機は、本体に補助定着装置を増設した構成をとっており、通常文書の出力では本体内の定着装置のみで定着を行い、写真プリントでは本体内の定着装置での定着の後、更に補助定着装置での定着を行うことでプリント結果に光沢を持たせるようにしている。このような画像形成装置では、補助定着装置の分だけ従来よりも大きな電力が必要になる。画像形成装置本体は、商用電源での利用を前提に設計されているため、それだけなら商用電源での利用で電力が問題となることはない。しかし、その本体に補助定着装置などのような比較的大きな電力を要するオプション装置を増設した場合、一般的な商用電源では電力の制約が問題となる場合も珍しくない。例えば、電力が不足している場合に、電源投入時に画像形成装置本体とオプション装置とに同時に電源を供給したのでは、本体の定着装置とオプション装置の定着装置の両方に十分な電力が供給できず、印刷可能な程度に加熱できるまでに時間が掛かりすぎるなどの不具合が生じる。
もちろん十分な容量の電源を確保できればこのような問題は生じないが、画像形成装置を常にそのような十分な電源のある場所に設置できるとは限らない。したがって、大電力を要するオプション装置を備えた画像形成装置では、電力不足が生じることを考慮した制御が必要になる。
しかし、特許文献1及び2を初めとする従来技術にそのような配慮を行ったものはなく、その必要性を論じたものすらない。
特許第3389475号明細書 特開平6−236128号公報
本発明は、画像形成装置本体にオプション装置を接続して構成される画像形成装置において、電力不足を考慮した制御方式を提供する。
本発明の1つの側面では、各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、本体の温度を測定する第1温度センサと、オプション装置の温度を測定する第2温度センサと、電源投入時又はプリント開始指示受付時の第1温度センサ及び第2温度センサの温度測定結果の組合せに基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、を備える画像形成装置を提供する。
本発明の別の側面では、各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、電源ユニットから本体に対する電力供給と、オプション装置に対する電源供給とを、本体への電力供給を優先して排他制御する排他制御部と、排他制御による本体への電力供給の連続時間に基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、を備える画像形成装置を提供する。
本発明の更に別の側面では、各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、電源ユニットから本体に対する電力供給と、オプション装置に対する電源供給とを、本体への電力供給を優先して排他制御する排他制御部と、排他制御による本体への電力供給の全体に対する占有率に基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、を備える画像形成装置を提供する。
本発明の更に別の側面では、各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、本体の温度を測定する第1温度センサと、オプション装置の温度を測定する第2温度センサと、第1温度センサの測定値の時間変化率と、第2温度センサの測定値の時間変化率とを計算し、それら時間変化率の組合せに基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、を備える画像形成装置を提供する。
本発明の更に別の側面では、定着部を備えたオプション装置を接続可能であり、自身が備える電源ユニットから、自身の定着部とオプション装置の定着部とに電力供給を行う画像形成装置であって、該画像形成装置の温度を測定する温度センサと、オプション装置の温度情報を取得するための温度入力部と、電源投入時又はプリント開始指示受付時の温度センサの測定値及び温度入力部から取得した温度情報との組合せに基づき、画像形成装置とオプション装置とを含むシステムの電力不足状態を診断する電力診断部と、を備える画像形成装置を提供する。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と呼ぶ)について説明する。
図1は本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。ここで言う画像形成装置は、複写機、デジタル複合機、プリンタなど、媒体上に画像を形成する装置である。
この図に示すように、画像形成装置100は、本体110とオプションアウトプット装置120とを備えており、これら両者は本体110内にある共通の電源ユニット111から電源供給を受ける。電源ユニット111は、画像形成装置100の設置場所にある商用電源から電力供給を受け、その電力を本体110及びオプションアウトプット装置120に分配する。
本体110は、オプションアウトプット装置120を接続できる以外は通常の画像形成装置と同様のものである。電子写真方式の画像形成装置ならば、感光体ドラムや露光部、現像部、転写部、定着部などといった印刷機構と、その印刷機構に対して用紙を供給する給紙トレイや用紙搬送機構などを備えている。図ではこのうちの定着部113を示している。点線116は、用紙搬送機構による用紙の搬送経路を示す。CPU112は、本体110の動作を制御する制御ユニットであり、図示しないROM(read only memory)や不揮発性メモリに保存された制御プログラムを実行することで、その制御を実行する。
定着部113は、用紙上に形成されたトナーやインクの像を、熱と圧力により用紙に定着させるものであり、熱を発生させるための発熱体(例えばランプ)を備えている。発熱体による発熱には多大な電力が必要となる。このため、本体110の消費電力を抑えるべく、定着部113への電力供給の制御がきめ細かく行われている。電源ユニット111から定着部113に延びる電源ラインに設けられたスイッチ114は、定着部113への電力供給制御のために利用される。例えば、CPU113が、温度センサ115が測定した定着部113の温度の情報、及び必要に応じて本体110の動作状態の情報などに基づき、定着部113に対し電力を供給するタイミングや期間を決定し、その決定に応じてスイッチ114を開閉する。
オプションアウトプット装置120は、写真印刷等における光沢感向上のための2度目の熱定着処理を行うための装置である。本体110それ自体で画像形成装置として機能することができるので、このオプションアウトプット装置120は、写真印刷等を行うような場合にのみ必要なオプション装置である。オプションアウトプット装置120は、本体110の電源ユニット111から電力供給を受けて動作する。オプションアウトプット装置120は、2度目の定着のための定着部123を備えており、電源ユニット111から定着部123に延びる電源ラインの途中には、定着部123への電力供給を断続するためのスイッチ124が設けられる。CPU122は、図示しないROM等に記憶されたプログラムを実行することで、スイッチ124の開閉制御等を含め、オプションアウトプット装置120各部の動作を制御する。CPU122は、本体110のCPU112とデータ通信可能な状態で接続されており、CPU112と必要なデータをやりとりし、協調して制御動作を行う。温度センサ125は、定着部123の温度を測定する。この測定結果は、CPU122による定着部123への電力供給制御に利用される。また、温度センサ125の測定した温度は、本体110へと渡され、画像形成装置100全体における電力供給制御に利用される。
また、この他に図示は省略したが、本実施形態では、定着部113,123用の温度センサ115,125の他に、本体110及びオプションアウトプット装置120のそれぞれに、それぞれの機内温度を測定する温度センサが設けられる。機内温度測定用の温度センサは、本体110及びオプションアウトプット装置120のそれぞれの、定着部113又は123等の発熱体の影響を受けにくい箇所に設けられる。
以上のような装置構成では、電力消費が著しい定着部が2つも存在するため、電源ユニット111がそれら両者の必要電力を全て満たすことができない場合も出てくる。これは、商用電源から得られる電力に限りがある以上、電源ユニット111の性能向上だけでは解決しがたい問題である。そこで、本実施形態では、本体110とオプションアウトプット装置120のCPU112及び122が通信で連携することにより、本体110とオプションアウトプット装置120との総合的な節電制御を実行する。このような節電制御の方式として、本実施形態では、排他制御とカットオフ制御を併用する。
まず図2を参照して排他制御を説明する。以下では、場合によっては、本体110をマスター、オプションアウトプット装置120をスレーブと呼ぶ。
図2は4つのタイムチャートを示している。最上段のタイムチャートは、マスター(本体110)の定着部113への通電制御信号の時間変化を示す。この通電制御信号がハイ・レベルにあるときスイッチ114はオン(閉)され、電源111から定着部113へと電力が供給される。ロー・レベルの時は、スイッチ114はオフされ、定着部113への電力供給は断たれる。通電制御信号をハイ・レベルにするタイミングやハイ・レベルの期間の長さは、定着部113の温度など本体部110の状態に基づいてCPU112が計算する。この計算自体は、従来のアルゴリズムを用いればよい。
図2の上から2段目のチャートは、マスターのCPU112からスレーブのCPU122に送られる排他制御信号である。この信号は、所定の通知周期ごとに発行され、その発行時点ではマスターのスイッチ114がオンであればオンを示す値、オフであればオフを示す値となる。
図2の上から3段目のチャートは、CPU122が定着部123の温度などスレーブ(オプションアウトプット装置120)の状態に基づき計算する通電制御信号の時間変化を示す。この通電制御信号は、マスターの存在を考慮せずに求められた、いわば理想的な信号である。
このスレーブの通電制御信号がマスター側との排他制御の対象となる。すなわち、マスターとスレーブの両方の定着部113及び123の両方に電力供給をする余裕がない場合は、マスター側への電力供給を優先し、マスター側へ電力供給している間はスレーブ側への電力供給を停止するのである。この排他制御は、スレーブの通電制御信号がハイ・レベルの期間の内、マスター側からの排他制御信号(図2の上から2段目)がオンである期間の信号レベルをロー・レベルに変えることで実現される。CPU122は、このような演算により、図2の最下段に示すような制御信号を生成し、これによりスイッチ124を制御する。この信号がオンの時はスイッチ124がオンされて電力が電源111から定着部123に供給される。
以上が排他制御である。次に、カットオフ制御について説明する。カットオフ制御は、定着部113,123への通電の期間を、あらかじめ設定されたデューティ比に従って制限する制御である。このカットオフ制御について、図3を参照して説明する。
図3の最上段のチャートは、定着部113の温度など本体部110の状態に基づいてCPU112が計算する、マスター側の通電制御信号である。
上から2段目に示されるのは、マスター側のカットオフ周期である。この例は、2制御周期オンの後、1制御周期オフになるというカットオフパターンである。すなわち3制御周期が1カットオフ周期であり、デューティ比は2/3である。
カットオフ処理は、通電制御信号とカットオフパターンのAND演算(論理積)により行われる。この処理はCPU112で実行される。この処理により、図3の上から3段目に示される制御信号が生成され、これによりスイッチ114がオン・オフ制御される。このような制御により、通電制御信号がオンであり、かつカットオフパターンがオンである期間のみ、定着部113への電力供給が許可される。
同様に、図3の上から4段目のチャートは、CPU122が定着部123の温度などスレーブ装置の状態に基づき計算する通電制御信号の時間変化を示す。また上から5段目は、スレーブ側のカットオフパターンを示す。この例では、4制御周期が1カットオフ周期であり、デューティ比は1/2である。そして、図3の最下段のチャートは、通電制御信号とカットオフパターンとのAND処理(カットオフ処理)後の制御信号を示す。この制御信号によりスイッチ124がオン・オフ制御される。
カットオフ制御は、電力消費を一律に低減するために行う制御であり、カットオフパターンは、単純にデューティ比に従い、上述の通電制御信号を求める処理や排他制御とは独立に決定される。
排他制御とカットオフ制御を同時に実行する場合は、排他制御結果の信号とカットオフ制御結果の信号とのAND演算結果により、スイッチ114,124をオン・オフ制御すればよい。
次に図4を参照して、実施形態の画像形成装置における節電制御の状態遷移について説明する。この画像形成装置では、パワーオン(電源投入)によりまずウォームアップ状態へと遷移する。ウォームアップ状態では、画像形成装置内のメカ(機械的機構)の初期化及び定着部113及び123等の暖機が行われる。ウォームアップ時は、定着部113及び123を急速に暖機する必要があるため、カットオフ制御は行わず、排他制御のみを適用する。排他制御を行うのは、両方の定着部113及び123に同時に電力を供給するには電源容量が足りない可能性があるからである。また、ウォームアップ時は、ウォームアップフェール(warm-up fail)の検知を行う。ウォームアップフェールは、ウォームアップ開始からあらかじめ設定された時間(ウォームアップフェールタイマー値と呼ぶ)が経過するまでに、定着部113又は123が定着処理に必要な所定の温度に達しない事態を示す障害(フェール)である。画像形成装置の定着部113及び123以外の部分は、このタイマ値の時間が経過した以降は印刷が開始できるものとの前提で制御を行っているので、タイマ値の時間が経過しても十分な温度にならない場合は、ウォームアップフェールと判定して、画像形成装置の動作を停止するなどのエラー処理を行う。
ウォームアップが完了すると、画像形成装置の状態はスタンバイ状態へと移行する。スタンバイ状態では、節電のため、排他制御とカットオフ制御を併用する。
スタンバイ状態から、プリント又はコピーの実行が指示されると、画像形成装置はプリント状態へと移行する。このプリント状態でも、カットオフ制御と排他制御が併用される。なお、プリント状態では、定着部113及び123が紙に熱を奪われるため、スタンバイ状態の時よりも多くの熱を発生させる必要がある。このため、カットオフ制御のデューティ比を上げるなどの制御を行ってもよい。
プリント状態で連続して多数枚のプリントが行われると、定着部113又は123の温度が定着に必要な温度より下がってしまう場合が出てくる。このような場合、画像形成装置はウォームアップ状態へと移行する。
また、スタンバイ状態が所定の時間以上続くと、画像形成装置の状態はスリープ状態へと移行する。スリープ状態では、節電のため、定着部113及び123の制御目標温度をスタンバイ状態の時よりも低くする。この状態でも排他制御とカットオフ制御を併用する。
次に、以上のような画像形成装置における消費電力診断とその診断に基づく装置制御の補正について説明する。
図5〜図9に、本実施形態で用いる5つの診断・制御補正ロジックを示す。まず図5を参照して、初期機内温度に基づく診断と制御補正のロジック(1)を説明する。この診断・制御補正ロジックは、電源投入時及びスタンバイ状態においてプリント開始指示された時に適用されるものである。このロジックでは、マスター(本体110)とスレーブ(オプションアウトプット装置120)の各々の機内温度測定用のセンサの検出した温度を用いて診断を行う。すなわち、機内温度が低いほど、定着部113及び123の温度を目標温度まで上昇させたり、その目標温度を維持したりするのに多くの電力を要する。そこで、このロジックでは、マスターの機内温度とスレーブの機内温度に対し、それぞれ所定の温度をしきい値として設定し、機内温度がその所定温度以上か未満かでマスター及びスレーブのそれぞれの電力不足発生の可能性を判定する。なお、しきい値となる所定温度は、マスターとスレーブとで共通のものとしてもよいし、個別に設定できるようにしてもよい。所定温度は、実験などによりあらかじめ求めておけばよい。
このロジックでは、マスター及びスレーブの機内温度が共に所定温度以上である場合は、[a]マスターとスレーブからなるシステム全体の電力が足りる見込みと判定する。また、マスターの機内温度は所定温度以上であるが、スレーブの機内温度が所定温度未満の場合は、[b]スレーブ側が電力不足になる可能性があると判定する。スレーブの機内温度が低いため、スレーブの定着部123の温度維持に必要なだけの電力が供給できなくなる可能性があるからである。また、マスターの機内温度が所定温度未満で、スレーブの機内温度が所定温度以上の場合は、[c]スレーブ側が電力不足になる可能性があると判定する。この場合、マスターの機内温度が低いので、マスターの定着部113の加熱及び温度維持のために大量の電力が必要であり、排他制御によりマスターが優先的に電力供給を受けるのでスレーブの電力が不足する可能性が出てくるのである。また、マスター及びスレーブの機内温度が共に所定温度未満である場合は、[d]マスターとスレーブからなるシステム全体の電力が不足する可能性ありと判定する。この場合も、マスターが優先されるので、排他制御の影響により、スレーブの温度維持のための電力が不足する可能性が出てくる。
以上のような4つの分類[a]〜[d]における画像形成装置100全体としての電力消費予測量の大小関係は、次のようになる。
[a]<[b]≦[c]<[d]
すなわち、定着部の加熱や温度維持に必要な電力は、機内温度がマスター、スレーブ共に高い分類[a]が最も少なくて済む。これに対し、マスターもスレーブも温度が低い分類[d]では、必要な電力が最も多くなる。また、マスターの定着部113の方がスレーブの定着部123より熱容量が大きい構成となる場合が多いと考えられるので、[b]≦[c]という大小関係となっている。両者が等しくなるのは、定着部113と123の熱容量が等しい場合である。
以上が電力消費の診断(予測)のロジックである。このロジックにより、画像形成装置100の状態が分類[a]〜[d]のどれに該当するかが診断されると、次にその診断結果に応じ、画像形成装置100の制御動作に対して補正が行われる。本実施形態では、電源投入時やプリント開始時の制御動作の補正は、マスター側ウォームアップフェールタイマー値、スレーブ側ウォームアップフェールタイマー値、初期化動作、及びサイクルアップ動作を対象とする。
ウォームアップフェールタイマー値は、前述したウォームアップフェールの判定に用いる判定しきい値であり、本実施形態では、そのタイマー値をマスタ及びスレーブのそれぞれに対して個別に設定している。また初期化動作は、電源投入時やスリープ状態からの復帰時などに、マスタ及びスレーブをプリント可能な状態にするための処理動作であり、例えばメカ(機械的機構)の初期化や定着部113及び123のウォームアップ等を含む。サイクルアップ動作は、プリント開始が指示された時に行う動作である。
これら各補正項目に対する補正の内容を、分類[a]〜[d]のそれぞれについて順に説明する。
まず分類[a]では、システム全体の電力が足りるので、制御動作の補正は不要である。したがって、マスタ側及びスレーブ側のウォームアップフェールタイマー値はそれぞれデフォルト値T1,t1のままとする。また、初期化動作もサイクルアップ動作も通常の動作のままでよい。
次に分類[b]の制御補正について説明する。分類[b]では、マスタ側の電力は足りそうだが、スレーブ側の電力が不足する可能性があるので、スレーブ側のウォームアップフェールタイマー値をデフォルト値t1よりも大きい値に補正する。図示例では、t1に1より大きい係数b1を乗じることでタイマー値を大きくしているが、これは一例に過ぎない。係数b1等、補正に用いるパラメータ値は、あらかじめ実験等により適切な値を求め、画像形成装置100に登録しておく。
一般的な画像形成装置100の制御では、ウォームアップフェールが検知されると、何らかの不具合が起こっているとして画像形成装置100を停止させる。しかし、分類[b]の状況では、電力不足が予測されているだけで、これは通常より時間をかけてウォームアップをすれば解決できることである。したがって、本実施形態では、画像形成装置100を停止させるより、ウォームアップフェールタイマー値を大きい値に補正することで、対処する。
なお、マスタ側は電力が足りる見込みなので、マスタ側のウォームアップフェールタイマー値は補正しなくてよい。
また、初期化動作及びサイクルアップ動作については、通常動作のままとしている。これは、マスタよりも電力消費が小さいスレーブだけの電力不足なので、特段それらの動作を補正しなくても、ウォームアップフェールタイマー値のみを補正しておけば対処できるとの考えに基づく。
次に分類[c]では、マスタ側の温度が低いためにマスタの電力不足が予想され、その影響でスレーブの電力不足の可能性も出てくる。そこで、この場合は、マスター側及びスレーブ側のウォームアップフェールタイマー値を共に通常より大きい値に補正する。図示例では、マスター側のタイマー値にはデフォルト値T1に1より大きい係数C1を乗じる補正を、スレーブ側のタイマー値にはデフォルト値t1に1より大きい係数c1を乗じる補正を行う。なお、分類[b]の補正係数b1とこの分類[c]の補正係数c1との大小関係は、b1≦c1である。これは、分類[c]では、電力消費の大きいマスター側の電力不足が予想されるので、マスター側への優先的な電力供給の影響によるスレーブ側の電力不足が分類[b]の場合より深刻になるとの考えに基づくものである。
また分類[c]の制御補正について説明する。分類[c]では、初期化動作を次のように補正する。すなわち、この場合は、スレーブの初期化ではまずメカの初期化のみを先に開始し、定着部123のウォームアップはマスター側の定着部113のウォームアップの完了を待って開始するようにする。マスターとスレーブの両方を同時にウォームアップしようとすると、電力不足になる可能性があるので、マスターを先にウォームアップするのである。
また分類[c]では、サイクルアップ動作の補正として、FPOT(First Print Out Time)処理を禁止する。FPOTはプリント開始指示から1枚目のプリント結果が排出されるまでの時間であり、画像形成装置の重要な性能の1つである。FPOT処理は、画像形成装置が性能として謳っているFPOTでの出力を行う処理であり、このような高速出力のためには、画像形成装置100内の各デバイスを一斉に動かす必要があるため、電力消費が多くなる。そこで、分類[c]では、そのようなFPOT処理を禁止することで、電力不足の発生を回避する。
次に分類[d]での制御補正について説明する。分類[d]では、マスタもスレーブも電力不足が懸念されるので、それら両方のウォームアップフェールタイマー値を通常よりも大きい値へと補正する。この場合の補正の程度は、分類[c]の場合よりも大きい。図示例では、マスター側のタイマー値にはデフォルト値T1に1より大きい係数D1を乗じる補正を、スレーブ側のタイマー値にはデフォルト値t1に1より大きい係数d1を乗じる補正を行う。分類[c]の場合との比較では、C1<D1,c1<d1である。
また分類[d]では初期化動作を次のように補正する。すなわち、この場合、初期化はマスターから開始し、マスターのウォームアップ動作が終了した後にスレーブの初期化動作を開始する。分類[c]では、スレーブのメカの初期化については、マスターの初期化と同時に開始していたが、分類[d]では、メカの初期化も含めた初期化処理全体をマスターの初期化完了まで先送りしている。分類[d]の場合の方が電力不足の懸念がより深刻なので、このような安全策をとる。
また分類[d]ではサイクルアップ動作を次のように補正する。すなわち、この場合は、マスターとスレーブのサイクルアップ動作を同期させず、両者の実行期間をずらす。このように、マスターとスレーブのサイクルアップを同時に行わないことで、電力不足の発生を回避する。好適には、マスターのサイクルアップ動作を先に行う。この場合、スレーブのプリント準備が完了するまで、プリント動作はスキップする。すなわち、プリントのために必要な画像処理等は開始していてもよいが、用紙への画像形成はスレーブの準備完了まで開始しない。
次に図6を参照して、定着部初期温度に基づく診断と制御補正のロジック(2)を説明する。このロジックの基本的な考え方は、初期機内温度に基づく診断の制御補正のロジックと似ている。すなわち、定着部113又は123の温度が低いほど、ウォームアップに必要な電力が多くなるので、電力不足の可能性が高くなる、という考え方に基づいている。このロジックでも、定着部113及び123の温度を、それぞれの判定しきい値である所定温度と比較することで、個別の電力不足の可能性を判定する。しきい値である所定温度は、機内温度のしきい値とは別に設定される。
このロジックは、判定の基礎データが定着部113及び123の温度である点が初期機内温度に基づく診断と異なるだけであり、判定の考え方や判定結果の分類[a]〜[d]に対する制御動作補正の内容は同じなので、説明を省略する。ただし、ウォームアップフェールタイマー値の補正係数B2等の値は、図5のロジックにおける対応ケースの補正係数B1等と必ずしも同じ値ではない。
次に図7を参照して、マスター(本体)側占有連続時間に基づく診断と制御補正のロジック(3)を説明する。このロジックは、電源投入後で、プリント開始指示があった時以外の期間に適用されるものである。
マスター側占有連続時間は、マスターが電源ユニット111からの電力供給を連続して占有する期間である。このマスター側占有連続時間の間は、排他制御により、スレーブ側には電力供給がなされない。マスター側占有連続時間が長くなるほど、マスターの定着部113が目標温度まで上がるのに時間が掛かっているということであり、したがって定着部113に対する供給電力不足が生じている可能性が高いと考えることができる。マスターへの電力供給不足は、排他制御によりスレーブへも伝播するので、画像形成装置100全体としての電力不足を招く。
そこで、このロジックでは、マスター側占有連続時間に対して所定の時間をしきい値として設定し、その占有連続時間がそのしきい値以上か未満かにより、画像形成装置100全体の電力不足の可能性があるか否かを判定する。このしきい値の所定時間は、実験等であらかじめ求めておき、画像形成装置100に登録しておく。
このロジックでは、図7に示すように、マスター側占有連続時間がその所定時間未満であれば、[a]画像形成装置100のシステム全体の電力が足りていると判定する。逆に、マスター側占有連続時間がその所定時間以上であれば、[d]システム全体の電力が不足していると判定する。分類[a]と[d]での電力消費予測量の関係は、[a]<[d]である。
この判定分類[a]又は[d]に応じて補正する制御動作としては、マスター側ウォームアップフェールタイマー値、スレーブ側ウォームアップフェールタイマー値、初期化動作又はウォームアップ中動作、停止中動作、サイクルアップ動作、及びプリント中動作がある。これらのうち、図5のロジックで説明しなかったもののみ以下に説明する。
初期化動作又はウォームアップ中動作は、画像形成装置100の初期化時とウォームアップ状態時の動作の両方を含む。停止中動作は、画像形成装置100がスタンバイ状態にある時の動作である。プリント中動作は、画像形成装置100がプリント動作を行っている期間の動作のことである。
判定分類[a]及び[d]における制御動作の補正内容について以下に説明する。
まず分類[a]では、システム全体の電力が足りているので、制御動作の補正は不要である。したがって、マスタ側及びスレーブ側のウォームアップフェールタイマー値はそれぞれデフォルト値T1,t1のままとする。また、停止中動作やプリント中動作を始めとする各種制御動作も通常動作のままでよい。
分類[d]では、画像形成装置100全体の電力不足が懸念されるので、マスター及びスレーブのウォームアップフェールタイマー値をデフォルト値よりも大きい値に補正する。図示例の補正係数D3、d3は共に1より大きい値であり、図5及び図6で説明した補正係数とは独立して設定することができる。適切な値を実験等により求めて設定すればよい。
また、分類[d]では、初期化動作又はウォームアップ中動作の補正として、スレーブ側では、定着部123のウォームアップは開始せずにメカのみの初期化を先行して行い、マスターのウォームアップが完了した後で、定着部123のウォームアップを開始するようにする。マスター側の初期化及びウォームアップについては通常通りでよい。このような補正により、マスターとスレーブのウォームアップの期間をずらすことができ、電力不足の発生をできるだけ避けることができる。
また、分類[d]では、停止中動作の補正として、スレーブを低電力消費モード(スリープ状態)に遷移させ、スレーブを使用するジョブ(例えば写真プリント)の受付を禁止する。この補正により、不足している電力をマスターにより多く供給することができるため、スレーブを使用しないジョブの処理の際の電力不足の可能性を低減できる。また、このとき、電力不足のため写真プリント等の特定の機能が使用できない旨のアラートメッセージを画像形成装置100のユーザインタフェース用表示画面に表示してもよい。なお、この補正動作は、この分類[d]の状態が所定長さの期間(これはあらかじめ画像形成装置100に登録しておく)の間一度も検知されなかった場合に解除され、通常動作に戻る。
また分類[d]では、サイクルアップ動作補正として、マスターとスレーブのサイクルアップ動作を同期させず、両者の実行期間をずらす。このように、マスターとスレーブのサイクルアップを同時に行わないことで、電力不足の発生を回避する。好適には、マスターのサイクルアップ動作を先に行う。この場合、スレーブのウォームアップが完了するまで、プリント動作はスキップする。
また分類[d]では、プリント中動作の補正として、いったんサイクルダウンを行う。サイクルダウンは、画像形成装置100のプリント動作に関わる部分を停止させる処理である。サイクルダウンを行っている間は、プリントは行われないので、定着部113及び123の熱消費は少なくなり、また他の部分に回していた電力を定着部113や123に集中できるので、定着部113及び123の加熱が早まる。このようなことから、この補正処理により、分類[d]の状態からの脱却を図ることができる。補正としてサイクルダウンを行う代わりに、プリントスキップを行ってもよい。プリントスキップは、用紙へのプリント動作を行わない以外は、通常動作時と同じように装置内各部に電力を供給するので、サイクルダウンよりも電力消費は多くなるが、プリントを行わないので定着部113及び123の熱消費が少なくなる。また、プリントスキップの場合、既にトナー像が形成されてはいるが定着はまだ行われていない状態の用紙を、定着部113又は123の手前のレジストレーション位置で待機させるようにしてもよい。なお、この補正動作は、この分類[d]の状態が所定長さの期間(これはあらかじめ画像形成装置100に登録しておく)の間一度も検知されなかった場合に解除され、通常動作に戻る。戻った場合、待機していた未定着用紙がある場合は、その待機を解除してプリント動作を再開する。
次に図8を参照して、マスター(本体)側占有率に基づく診断と制御補正のロジック(4)を説明する。
マスター側占有率は、一定期間の内でマスターが電源ユニット111からの電力供給を占有する期間の割合である。このマスター側占有率が大きくなるほど、排他制御により、スレーブ側に電力供給される時間が少なくなる。マスター側占有率が大きいほど、マスターの定着部113を頻繁に加熱する必要が出てきているということであり、したがって定着部113に対する供給電力不足が生じている可能性が高いと考えることができる。マスターへの電力供給不足は、排他制御によりスレーブへも伝播するので、画像形成装置100全体としての電力不足を招く。
このロジックは、判定に用いる基礎データが図7の場合と異なるだけであり、判定の考え方や判定結果の分類[a],[d]に対する制御動作補正の内容は図7の場合とほぼ同じでよい。ただし、占有連続時間が長い場合定着部113が暖まるのに時間がかかっているのに対し、占有率が高い場合には、加熱するとすぐに目標温度に達するが、すぐに冷めてまた加熱が必要になるような場合も含まれるので、占有連続時間が長い方が、占有率が高い場合よりも電力不足の度合いが深刻といえる。そこで、図8のロジックの方が、制御動作の補正の程度を図7のロジックの場合よりも軽くしてもよい。図8の例では、停止中動作とプリント中動作の補正が図7の場合よりも軽度の補正内容となっている。
すなわち、停止中動作の補正では、スレーブを低電力消費モードに遷移させ、スレーブを使用するジョブの受付を禁止するという補正か、あるいは単に電源の確認を促すアラートメッセージを表示するかのどちらかを行う。
また、プリント中動作の補正では、プリント動作を完全に止めてしまうサイクルダウンよりは軽度の生産性ダウンでの対処を選択肢として設けている。どの選択肢を選ぶかは、あらかじめ管理者が設定しておけばよい。生産性ダウンは、プリント処理の間隔を空けてスループットを下げる処理である。例えば、通常2ページをプリントする期間に1ページだけプリントするなどである。これにより、定着部113及び123での熱消費のレートが下がるので、定着部113及び123の温度上昇及び維持がしやすくなる。また、生産性ダウンの場合に、どの程度プリント間隔を空けるかという補正量は、プリントの対象である用紙のサイズや紙質に応じて制御することが好適である。用紙のサイズが大きいほど、定着部113及び123での熱の消費が大きくなるので、プリント間隔は大きくする必要がある。また紙質によっても、定着部113及び123での熱消費の度合いが変わってくるので、熱消費の大きい紙質ほどプリント間隔を大きくする必要がある。なお、この補正動作は、この分類[d]の状態が所定長さの期間の間一度も検知されなかった場合に解除され、通常動作に戻る。
次に図9を参照して、定着部の温度上昇率に基づく診断と制御補正のロジック(5)を説明する。このロジックは、マスターの定着部113に電力を供給している期間(スイッチ114のオン期間)での該定着部113の温度上昇率と、スレーブの定着部123に電力を供給している期間(スイッチ124のオン期間)での該定着部123の温度上昇率と、に基づき電力診断を行う。温度上昇率が低いほど、電力供給不足の可能性が高くなる。そこで、このロジックでは、マスターとスレーブの温度上昇率に対し、それぞれ所定値をしきい値として設定し、温度上昇率がその各々のしきい値以上か未満かでマスター及びスレーブのそれぞれの電力不足発生の可能性を判定する。なお、しきい値は、マスターとスレーブとで共通のものとしてもよいし、個別に設定できるようにしてもよく、実験などによりあらかじめ求めておけばよい。
このロジックでは、まずマスターもスレーブも共に温度上昇率が各々のしきい値以上である場合、[a]画像形成装置100全体の電力が十分であると判定する。また、スレーブの温度上昇率のみがしきい値以下の場合は、[b]スレーブのカットオフ制御のデューティ比が不足している可能性があると判定する。また、マスターの温度上昇率のみがしきい値以下の場合は、[c]マスターのカットオフ制御のデューティ比が不足していると判定する。そして、マスターもスレーブも共に温度上昇率がしきい値以下の場合は、[d]双方でカットオフ制御のデューティ比不足が生じていると判定する。
以上のような4つの分類[a]〜[d]における画像形成装置100全体としての電力消費予測量の大小関係は、次のようになる。
[a]<[b]≦[c]<[d]
判定分類[a]〜[d]の場合に補正する制御項目は、図7及び図8の場合と同様である。各分類の場合の制御動作補正について以下に説明する。
まず分類[a]の場合は、電力が足りているので、全ての項目について補正は必要ない。
次に分類[b]の場合、マスター側は電力が足りているので、マスター側ウォームアップフェールタイマー値はデフォルト値のままでよい。一方、スレーブ側のタイマー値は、1より大きい補正係数b5をデフォルト値t1に乗じるなどの方法で、デフォルト値より大きい値に補正する。ただし、スレーブ側のカットオフ制御のデューティ比を補正する場合は、そのデューティ比補正で温度上昇率が改善されるので、スレーブ側のタイマー値の補正は行わなくてよい。また、スレーブの電力消費はマスターよりも小さいので、このようなスレーブのみの温度上昇率が低いという事態は、電力不足の可能性とは言ってもさほど深刻ではない。このため、初期化動作やウォームアップ中動作、停止中動作、及びサイクルアップ動作については、通常動作のままとしている。
ただし、プリント中は定着部123での熱消費が激しくなるので、対処が必要となる。このため、プリント中動作の補正として、スレーブ側のカットオフ制御のデューティ比を大きくする補正を行う。図示例では、デューティ比dに対し、1より大きい係数β(これはあらかじめ実験等で適切な値を求めて登録しておく)を乗じることで補正している。なお、プリント中動作の補正としては、この他に選択肢として上述した生産性のダウンが考えられる。デューティ比アップか生産性ダウンかは、ユーザが選択できるようにする。
次に分類[c]の場合は、マスター側のウォームアップフェールタイマー値を、1より大きい補正係数C5を乗じるなどにより、デフォルト値T1より大きい値に補正する。ただし、マスターのカットオフ制御のデューティ比を補正する場合は、タイマー値の補正はしなくてもよい。また、スレーブは電力が足りているので、タイマー値は補正しなくてよい。また、初期化動作やウォームアップ中動作は補正しない。
一方、停止中動作の補正では、マスターのカットオフ制御のデューティ比をデフォルト値Dに対し1より大きい係数αを乗じるなどにより、デフォルト値よりも大きい値に補正する。これは、スレーブよりも熱消費の多いマスターの定着部113が暖まりにくいので、停止中でもできるだけマスタに電力を供給して定着部113が目標温度まで暖まりやすくするためである。また、サイクルアップ動作の補正では、FPOT処理を禁止する。そして、プリント中動作の補正では、マスターのカットオフ制御のデューティ比をデフォルト値よりも大きい値に補正し、これに加えて更に画像形成装置100の生産性を低下させる。この場合の生産性低下の程度は、ジョブで使用する用紙のサイズや紙質に応じて制御する。また、生産性がダウンしたことを示すメッセージを、画像形成装置100のユーザインタフェース用画面に表示するようにしてもよい。
最後に分類[d]の場合、電力不足の懸念が分類[c]の場合よりも深刻である。この場合、マスターのウォームアップフェールタイマー値をデフォルト値より大きい値に補正する。ただし、マスターのカットオフ制御のデューティ比を補正する場合はそのタイマー値はデフォルト値のままでよい。
また、この場合、スレーブのウォームアップフェールタイマー値をデフォルト値より大きい値に補正する。ただし、スレーブのカットオフ制御のデューティ比を補正する場合はそのタイマー値はデフォルト値のままでよい。初期化動作又はウォームアップ中動作は通常動作のままでよい。
停止中動作は、マスター及びスレーブのカットオフ制御のデューティ比を、共にデフォルト値よりも大きい値に補正する。これにより、停止中の定着部113及び123の加熱及び温度維持の確実性が増す。また、サイクルアップ動作の補正では、マスターとスレーブのサイクルアップ動作の実行期間を相互にずらすことで、電力不足の発生を回避する。この場合、スレーブの準備が完了するまで、プリント動作はスキップする。
またプリント中動作の補正では、マスター及びスレーブのカットオフ制御のデューティ比を、共にデフォルト値よりも大きい値に補正するとともに、画像形成装置100全体の生産性を低下させる。この場合の生産性低下の程度は、ジョブで使用する用紙のサイズや紙質に応じて制御する。また、生産性が低下したことを知らせるメッセージを表示するようにしてもよい。
以上、本実施形態における電力診断及びそれに基づく制御補正の内容について説明した。次に図10〜図15を参照して、電力診断と制御補正の処理手順を説明する。
まず、図10は画像形成装置100の電源がオンされた時の処理手順を示す。この手順では、まずマスターの機内温度と定着部113の温度をそれぞれ対応する温度センサより取得する(S1)。またスレーブの機内温度と定着部123の温度をそれぞれ対応する温度センサより取得する(S2)。S1,S2は逆順でも同時並列的に実行してもよい。そして、機内温度の測定値を用いて上述の初期機内温度に基づくロジック(1)を実行し(S3)、定着部113及び123の温度測定値を用いて上述のロジック(2)を実行する(S4)。これにより、初期機内温度に基づく電力診断結果がどの分類[a]〜[d]になるか、及び定着部初期温度に基づく電力診断結果がどの分類[a]〜[d]になるか、が決定される。なお、S3とS4の順序は逆順でもよい。
次に、ロジック(1)と(2)の診断結果を比較し、どちらがより電力不足の懸念が深刻か(電力消費予測量が大きいか)を判定する(S5)。例えばロジック(1)の診断結果が[a]でロジック(2)の診断結果が[b]の場合、電力消費予測は[a]≦[b]なので、ロジック(2)の診断結果の方が深刻と分かる。そして、ロジック(1)の診断結果の方が深刻であればロジック(1)の診断結果に対応した制御補正を実行し(S6)、ロジック(2)の診断結果の方が深刻であれば、ロジック(2)の診断結果に対応した制御補正を実行する(S7)。そして、S6又はS7の補正の実行後、マスター側占有連続時間及びマスター側占有率に基づく診断・補正、及び温度上昇率に基づく診断・補正の処理ルーチンに移行する。
次に、図11を参照して、プリント開始が指示された時の処理手順を説明する。この手順では、マスターの機内温度と定着部113の温度をそれぞれ対応する温度センサより取得し(S11)、スレーブの機内温度と定着部123の温度をそれぞれ対応する温度センサより取得する(S12)。S11,S12は逆順でも同時並列的に実行してもよい。そして、機内温度の測定値を用いて上述の初期機内温度に基づくロジック(1)を実行し(S13)、定着部113及び123の温度測定値を用いて上述のロジック(2)を実行する(S14)。なお、S13とS14の順序は逆順でもよい。
次に、ロジック(1)と(2)の診断結果を比較し、どちらがより電力不足の懸念が大きいかを判定する(S15)。そして、ロジック(1)の診断結果の方が電力不足の可能性が高ければ、ロジック(1)の診断結果に対応した制御補正を実行し(S16)、ロジック(2)の診断結果の方が深刻であれば、ロジック(2)の診断結果に対応した制御補正を実行する(S17)。なお、ロジック(1)、(2)での電力不足の可能性の診断結果が等しければ、どちらのロジックに従って処理を実行してもよい。そして、S16又はS17の補正の実行により処理は終了し、マスター側占有連続時間及びマスター側占有率に基づく診断・補正、及び温度上昇率に基づく診断・補正の処理ルーチンに移行する。
次に図12を参照して、マスタ側占有連続時間及び占有率に基づく電力診断及び制御補正の手順を説明する。
この手順では、まずマスターのスイッチ114がオン(定着部113に電力供給中)かどうかを判定する(S20)。スイッチ114がオンの場合、排他連続カウンタCxの値を1インクリメントする(S21)。排他連続カウンタCxは、マスターの電力占有状態の連続する時間をカウントするカウンタである。したがって、スイッチ114がオフになると、カウンタCxは0へとクリアされる(S23)。
スイッチ114がオン状態の場合、排他積算チェックバッファBUFa[Ca]の値を1にセットする(S22)。ここでカウンタCaは、マスタ側占有率を求めるための積算時間のカウンタであり、このカウンタCaの最大値Naは占有率計算の際の分母となる。分子はそのNaの期間内でスイッチ114のオン状態が検知された回数である。排他積算チェックバッファBUFaは、Na個のオン・オフ状態を保持可能な配列である。カウンタCaは、このチェックバッファBUFaの配列の中の位置を決めるインデックスとして用いられている。カウンタCaの値は、スイッチ114がオンであるか否かによらず、所定時間間隔の判定タイミング毎に1ずつインクリメントされる(S27)。なお、スイッチ114がオフの場合は、排他積算チェックバッファBUFa[Ca]の値は0にセットされる(S24)。
チェックバッファBUFaへの値の登録が終わると、マスタ側占有連続時間に基づくロジック(3)での診断(S25)、及び占有率に基づくロジック(4)での診断(S26)を実行する(どちらが先でもよい)。S25では、排他連続カウンタCxの値がしきい値を超えているかどうかに応じて、状態が分類[a]であるか[d]であるかを判定する。また、S26では、チェックバッファBUFa中の「1」(マスタ側ON)の数を該バッファの配列のサイズNaで割ることで占有率を求め、この占有率をしきい値と比較することで診断を行う。積算時間カウンタCaのインクリメントはその後で実行される(S27)。
そして、積算時間カウンタCaの値が配列のサイズNa以上になったかどうかを判定し(S28)、Na以上になっていれば、そのカウンタCaの値を0へとクリアする(S29)。このクリア処理は、チェックバッファBUFaのインデックスが最大値(Na−1)まで達したので、次のマスター側スイッチ114のオン・オフ状態を登録するインデックスを配列の先頭に戻すために行っている。このように、バッファBUFaはリングバッファのように使用される。カウンタCaの値がNa未満の場合、クリアせずに処理を進める。なお、ロジック(4)の占有率に基づく診断処理(S26)は、バッファBUFaの配列のすべてにオン・オフ状態の値が登録されるまでは実行しない。
そして、ロジック(3)と(4)の診断結果を比較し、どちらがより電力不足の懸念が大きいかを判定し(S31)、懸念がより大きい方のロジックに対応した制御補正を実行する(S32,S33)。なお、ロジック(3)と(4)とで電力不足の懸念が同程度の場合、より安全な方を選ぶならば、ロジック(3)の制御補正を優先的に採用する。以上の処理は、所定の待機時間毎に実行される(S30)。
次に、図13〜図15を参照して、定着部113及び123の温度上昇率に基づく電力診断及び制御補正の手順を説明する。
まず図13は、マスター側の定着部113の温度変化率(上昇率)を計算する処理手順を示している。この手順では、まずマスター側の定着部113への電力供給中か(スイッチ114がオンか)否かを判定する(S40)。電力供給中であれば、マスターの定着部113の温度を温度センサ115から取得し(S41)、その温度測定値Tmを温度変化率チェックバッファBUFmに登録する(S42)。チェックバッファBUFmは、温度値を保持するための配列であり、配列のインデックスCmaは、スイッチ114のオン状態が連続して検知される間は1ずつインクリメントされ(S43)、スイッチ114がオフ状態であることが検知されるとクリアされる(S48)。S42でのチェックバッファBUFmへの温度測定値Tmの登録は、配列においてカウンタCmaが指し示す位置に対して行う。
カウンタCmaのインクリメントがなされると、次に積算時間カウンタCmaが所定値N以上であるかを判定する(S44)。この判定は、チェックバッファBUFmに温度変化率を判定する際の時間幅分の測定値が貯まっているかを判別するためのものである。貯まっていなければ、所定の判定間隔の時間だけ待機してS40に戻る。
貯まっていれば、マスター側の定着部113の温度変化率を計算する(S45)。この計算では、チェックバッファBUFmの配列内の最新の値BUFm[Cma−1]から、所定の時間幅分だけ遡った時刻の値BUFm[Cm0]を差し引いた値を温度変化率mとして求める。そして、積算開始カウンタCm0の値を1だけインクリメントする(S46)ことで、Cma−1とCm0との時間間隔を一定に保つ。その後、図15に示す診断及び制御補正の処理を行い(後述)、所定の判定間隔だけ待機した後、S40以降の処理を繰り返す。
なお、S40でスイッチ114がオフと判定された場合は、積算開始カウンタCma及び積算開始カウンタCm0を共にクリアして0とする(S48,S49)。
図14に示すスレーブ側の定着部123の温度変化率(上昇率)の計算処理手順S50〜S59は、注目する温度がスレーブの定着部123の温度である以外は、図13の処理手順S40〜S49と同じであるので、説明を省略する。
なお、マスターの温度変化率とスレーブの温度変化率とは同時には計算できないので、ロジック(5)を実行するプログラムは、各々の温度変化率の最新値を保持しておき、その最新値に基づき診断を行う(図15のS60)。そして、その診断結果に応じた制御の補正を行う(S61)。
以上に説明した診断・制御補正ロジック及び処理手順は、主として画像形成装置100の本体110(マスター)のCPU112が実行する。ただし、この際、オプションアウトプット装置120(スレーブ)での温度測定やその測定結果をCPU112へ通知することは、CPU122が実行する。また、診断・制御補正ロジックに基づきCPU112が判定した制御の補正のうち、オプションアウトプット装置120の動作に関する補正については、CPU112からの指示に応じてCPU122が実行する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置によれば、定着部を備えたオプションアウトプット装置に対し画像形成装置本体から電力供給するシステム構成において、電力不足のレベルを診断することができる。また、その診断結果に応じて、画像形成装置の各部に対する制御内容を補正することで、電力不足に起因するトラブルを低減することができる。
本発明が適用される画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 電力供給の排他制御を説明するための図である。 電力供給のカットオフ制御を説明するための図である。 節電制御の状態遷移を示す図である。 初期機内温度に基づく診断と制御補正のロジックを説明するための図である。 定着部初期温度に基づく診断と制御補正のロジックを説明するための図である。 マスター(本体)側占有連続時間に基づく診断と制御補正のロジックを説明するための図である。 マスター(本体)側占有率に基づく診断と制御補正のロジックを説明するための図である。 定着部の温度上昇率に基づく診断と制御補正のロジックを説明するための図である。 電源オン時の電力診断及びそれに基づく制御補正の処理手順を示すフローチャートである。 プリント開始が指示された時の電力診断及びそれに基づく制御補正の処理手順を示すフローチャートである。 マスター側占有連続時間及び占有率に基づく電力診断とこれに応じた制御補正の処理手順を示すフローチャートである。 マスターの定着部の温度上昇率に基づく電力診断の処理手順を示すフローチャートである。 スレーブの定着部の温度上昇率に基づく電力診断の処理手順を示すフローチャートである。 温度上昇率に基づく電力診断結果に応じた制御補正の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置、110 本体、111 電源ユニット、112 CPU、113 定着部、114 スイッチ、115 温度センサ、120 オプションアウトプット装置、122 CPU、123 定着部、124 スイッチ、125 温度センサ。

Claims (17)

  1. 各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、
    本体の温度を測定する第1温度センサと、
    オプション装置の温度を測定する第2温度センサと、
    電源投入時又はプリント開始指示受付時の第1温度センサ及び第2温度センサの温度測定結果の組合せに基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第1温度センサは前記本体の機内温度を測定するセンサであり、前記第2温度センサは前記オプション装置の機内温度を測定するセンサである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第1温度センサは前記本体の定着部の温度を測定するセンサであり、前記第2温度センサは前記オプション装置の定着部の温度を測定するセンサである、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、
    電源ユニットから本体に対する電力供給と、オプション装置に対する電源供給とを、本体への電力供給を優先して排他制御する排他制御部と、
    排他制御による本体への電力供給の連続時間に基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、
    を備える画像形成装置。
  5. 各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、
    電源ユニットから本体に対する電力供給と、オプション装置に対する電源供給とを、本体への電力供給を優先して排他制御する排他制御部と、
    排他制御による本体への電力供給の全体に対する占有率に基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、
    を備える画像形成装置。
  6. 各々が定着部を備えた本体とオプション装置とを含み、共通の電源ユニットから本体及びオプション装置に電力供給を行う画像形成装置であって、
    本体の温度を測定する第1温度センサと、
    オプション装置の温度を測定する第2温度センサと、
    第1温度センサの測定値の時間変化率と、第2温度センサの測定値の時間変化率とを計算し、それら時間変化率の組合せに基づき、画像形成装置の電力不足状態を診断する電力診断部と、
    を備える画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記本体の定着部のウォームアップフェールの判定しきい値である第1のウォームアップフェールタイマー値と、前記オプション装置の定着部のウォームアップフェールの判定しきい値である第2のウォームアップフェールタイマー値と、のうちの少なくとも一方を、前記電力診断部の診断した電力不足状態に応じて補正する第1制御補正部、
    を更に備える画像形成装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    該画像形成装置の初期化動作を、前記電力診断部の診断した電力不足状態に応じて補正する第2制御補正部、
    を更に備える画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置であって、
    前記第2制御補正部は、前記初期化動作の補正として、前記オプション装置の定着部のウォームアップの開始を、前記本体の定着部のウォームアップ動作の終了の後に開始するように補正する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    該画像形成装置のプリント開始時の動作を、前記電力診断部の診断した電力不足状態に応じて補正する第3制御補正部、
    を更に備える画像形成装置。
  11. 請求項10記載の画像形成装置であって、
    前記第3制御補正部は、前記プリント開始時の動作の補正として、前記本体と前記オプション装置とで、プリント開始のための準備処理の実行期間を相互にずらす、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10記載の画像形成装置であって、
    前記第3制御補正部は、前記プリント開始時の動作の補正として、該画像形成装置におけるプリント処理の一時停止又はプリント処理の生産性低減処理を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    該画像形成装置がスタンバイ状態にある時の動作を、前記電力診断部の診断した電力不足状態に応じて補正する第4制御補正部、
    を更に備える画像形成装置。
  14. 請求項13記載の画像形成装置であって、
    前記第4制御補正部は、前記スタンバイ状態の時の動作の補正として、前記オプション装置を低電力制御モードに遷移させ、かつ前記オプション装置を使用するジョブの受付を禁止する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    該画像形成装置がプリント動作を実行中である時の動作を、前記電力診断部の診断した電力不足状態に応じて補正する第5制御補正部、
    を更に備える画像形成装置。
  16. 請求項15記載の画像形成装置であって、
    前記第5制御補正部は、前記プリント動作を実行中である時の動作の補正として、該画像形成装置におけるプリント処理の一時停止又はプリント処理の生産性低減処理を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  17. 定着部を備えたオプション装置を接続可能であり、自身が備える電源ユニットから、自身の定着部とオプション装置の定着部とに電力供給を行う画像形成装置であって、
    該画像形成装置の温度を測定する温度センサと、
    オプション装置の温度情報を取得するための温度入力部と、
    電源投入時又はプリント開始指示受付時の温度センサの測定値及び温度入力部から取得した温度情報との組合せに基づき、画像形成装置とオプション装置とを含むシステムの電力不足状態を診断する電力診断部と、
    を備える画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009006590A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及び制御基盤
US9223265B2 (en) 2013-08-07 2015-12-29 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with option device detection and fixing warm up mode selection

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