JP2007052083A - 波長変換光学系及びレーザ光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光路長や、非線形光学結晶の屈折率が設計値とずれたり変化したりしたような場合でも、出力光の低下を防止できる波長変換光学系を提供する。
【解決手段】 クロックパルス発生器21からの信号は、レーザ駆動装置22、23に送られ、通常の状態では、レーザ駆動装置22、23は、共にクロックパルス発生器から出力されるパルスと同タイミングで、それぞれ第1レーザ24、第2レーザ25を駆動している。第1レーザ24の出力が第1のEDFA1に入力され、第2レーザ25の出力が第2のEDFA2に入力される。タイミング制御装置28は、出力光モニタ装置27からの入力が最大となるように、レーザ駆動装置23の出力パルスのタイミングを、クロックパルス発生器21からのパルスに対して早めたり遅めたりする。これにより、8倍波形成光学素子12から放出される出力光が最大となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 クロックパルス発生器21からの信号は、レーザ駆動装置22、23に送られ、通常の状態では、レーザ駆動装置22、23は、共にクロックパルス発生器から出力されるパルスと同タイミングで、それぞれ第1レーザ24、第2レーザ25を駆動している。第1レーザ24の出力が第1のEDFA1に入力され、第2レーザ25の出力が第2のEDFA2に入力される。タイミング制御装置28は、出力光モニタ装置27からの入力が最大となるように、レーザ駆動装置23の出力パルスのタイミングを、クロックパルス発生器21からのパルスに対して早めたり遅めたりする。これにより、8倍波形成光学素子12から放出される出力光が最大となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は波長変換光学系及びレーザ光源に関するものである。
半導体レーザ光源から放出されるパルスレーザ光を、光ファイバ増幅器を用いて増幅し、さらに非線形光学結晶からなる波長変換素子を使用して波長変換した上、加工用、医療用レーザ光源として用いる方法が、例えばWO2004/086121 A1(特許文献1)に記載されている。この際、波長変換結晶は、入力される光の周波数の2倍の周波数の光を発生させたり、入力される2つの光の各々の周波数の和の周波数を有する光を発生させたりする。
上記の様な半導体レーザ光源は、通常、パルス駆動にて使用され、各非線形光学結晶にて重ね合わせを行う場合、パルス幅が100psecオーダである。そのため、光路長の違いや非線形光学結晶の屈折率の相違により、微妙に時間的なタイミングがずれる現象が発生する。2つの入力光の入射タイミングがずれると、その分だけ出力光の強度が低下するという問題がある。しかしながら、光路長や、非線形光学結晶の屈折率の相違は、物理的な配置や物質の組成に関する問題であるから、その調整は困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、光路長や、非線形光学結晶の屈折率が設計値とずれたり変化したりしたような場合でも、出力光の低下を防止できる波長変換光学系、及びそれを使用したレーザ光源を提供することを課題とする。
前記課題を達成するための第1の手段は、波長変換素子に2つ以上のレーザ発振器から放出される光を入力させ、前記2つ以上の入力光とは異なった波長の光に変換して出力する波長変換光学系であって、クロックパルス発生装置と、前記クロックパルス発生装置からのパルスを受けて、これに同期したレーザ駆動信号を作り出し、それぞれを前記レーザ発振器に与える2つ以上のレーザ駆動回路と、前記波長変換後の出力光の強度をモニタする出力光モニタ装置と、前記出力光モニタ装置で検出された前記出力光の強度が最大になるように、少なくとも1つの前記レーザ駆動回路から前記レーザ発振器への前記レーザ駆動信号の出力タイミングをずらす制御装置とを有することを特徴とする波長変換光学系である。
本手段においては、波長変換後の出力光をモニタし、これが最大となるように、1つ以上ののレーザ駆動回路からレーザ発振器へのパルス出力タイミングをずらす制御を行う。このような制御は、通常、パルス出力タイミングをずらすことにより、結果的に2つ以上ののレーザ発振器から放出されるレーザ光のタイミングが、波長変換素子において一致するように行われる。よって、光路長や、非線形光学結晶の屈折率が設計値とずれたり変化したりしたような場合でも、最大の出力光を得ることができる。なお、波長変換後の出力光をモニタする場所は、制御の対象となる波長変換素子の直後であっても良く、その後に他の光学系を通った後でもよい。特に、最終の出力光をモニタすれば、最終的な出力光を最大にすることが可能である。又、波長変換素子に入力されるレーザ光は、レーザから直接放出されたものであってもよいし、他の光学素子を介したものであってもよい。
前記課題を解決するための第2の手段は、前記レーザからのレーザ光を増幅する光増幅器と、前記第1の手段である波長変換光学系とを有することを特徴とするレーザ光源である。
本手段によれば、波長変換光学系内での光路長や、非線形光学結晶の屈折率が設計値とずれたり変化したりしたような場合でも、最大の出力光を得ることができる。
本発明によれば、光路長や、非線形光学結晶の屈折率が設計値とずれたり変化したりしたような場合でも、出力光の低下を防止できる波長変換光学系、及びそれを使用したレーザ光源を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例である波長変換光学系、及びそれを使用したレーザ光源を示す図である。これは、周波数ωの基本波を発振する第1のレーザと、周波数2ωの2倍波を発振する第2のレーザとを使用した例である。図1においては、楕円形で示されるのはコリメータレンズや集光レンズであり、その説明を省略する。又、P偏光を矢印で、S偏光を○中に点のある印で示し、基本波をω、n倍波をnωで示す。
この実施の形態においては、図示しない第1レーザ24(DFB固体レーザ)から放出される基本波(波長1547nm)を、第1のEDFA1で、第2レーザ25(DFBレーザ)から放出される2倍波(波長774nm)を第2のEDFA2で増幅しているところに特徴を有する。
図1に示すように、第1のEDFA1で増幅されたP偏光の基本波は、第1の2倍波発生光学素子(PPLN結晶)3に入射し、第1の2倍波形成光学素子3からは、基本波と共にP偏光の2倍波が発生する。この基本波と2倍波を、3倍波形成光学素子(LBO結晶)3に入射させる。3倍波形成光学素子4からは、基本波と2倍波と共に、S偏光の3倍波が発生する。
これらの光を、2波長波長板5を通すことにより、2倍波だけをS偏光に変換する。そして、共にS偏光となった2倍波と3倍波を、5倍波形成光学素子(LBO結晶)6に入射させる。5倍波形成光学素子6からは、2倍波と3倍波と共にP偏光の5倍波が発生する。なお、P偏光の基本波はそのまま5倍波形成光学素子6を透過する。
5倍波形成光学素子6から発生する5倍波は、ウォークオフのため、断面が楕円形の形状をしており、そのままでは集光性が悪くて、次の波長変換には使用できない。よって、シリンドリカルレンズ7、8により、この楕円形の断面形状を円形に整形する。なお、5倍波形成光学素子6としては、BBO結晶、CBO結晶を用いることもできる。
一方、第2のEDFA2で増幅されたS偏光の基本波は、ミラーMを介して(ミラーMは必ずしも必要ない)第2の2倍波形成光学素子(LBO結晶)9に入射し、第2の2倍波形成光学素子9からは、基本波と共にP偏光の2倍波が発生する。なお、LBO結晶の代わりにooe変換のPPLN結晶を使用してもよい。この基本波と2倍波を、前述のP偏光の5倍波と、ダイクロイックミラー10により合成する。この例では、ダイクロイックミラー10は、基本波と2倍波を反射し、5倍波を透過できるようなものとなっている。
合成されたS偏光の基本波、P偏光の2倍波、P偏光の5倍波は、7倍波形成光学素子(CLBO結晶)11に入射し、7倍波形成光学素子11からは、これらの光と共に、S偏光の7倍波が発生する。これらの光は、8倍波形成光学素子(CLBO結晶)12に入射し、ここでS偏光の基本波とS偏光の7倍波が合成されてP偏光の8倍波が発生する。この8倍波がレーザ光源の最終的な出力となる。
本実施の形態においては、この8倍波の一部をハーフミラー26(透過率が大きく反射率が極小さいもの)で取り出し、出力光モニタ装置27で電気信号に変えてタイミング制御装置28に送っている。
一方、クロックパルス発生器21からの信号は、レーザ駆動装置22、23に送られ、通常の状態では、レーザ駆動装置22、23は、共にクロックパルス発生器から出力されるパルスと同タイミングで、それぞれ第1レーザ24、第2レーザ25を駆動している。第1レーザ24の出力が第1のEDFA1に入力され、第2レーザ25の出力が第2のEDFA2に入力される。
制御装置28は、出力光モニタ装置27からの入力が最大となるように、レーザ駆動装置23の出力パルスのタイミングを、クロックパルス発生器21からのパルスに対して早めたり遅めたりする。これにより、8倍波形成光学素子12から放出される出力光が最大となる。
制御装置28の制御方法としては、例えば次のようなものが考えられる。すなわち、レーザ駆動装置23の出力パルスの出力タイミングを微少量だけ振動させ、その結果、出力光モニタ装置27からの出力が大きくなる方向に、タイミングを順次シフトしていく。これにより、出力光モニタ装置27からの出力が最大となる点を中心として、レーザ駆動装置23の出力パルスの出力タイミングが微少量だけ振動する状況が続くようになり、8倍波形成光学素子12から放出される出力光を最大とすることができる。
以上の例においては、8倍波の出力をモニタするようにしているが、光学系の構成によっては、7倍波の出力をモニタして、これが最大となるように制御を行ってもよい。
1…第1のEDFA、2…第2のEDFA、3…第1の2倍波発生光学素子、4…3倍波形成光学素子、5…2波長波長板、6…5倍波形成光学素子、7…シリンドリカルレンズ、8…シリンドリカルレンズ、9…第2の2倍波形成光学素子、10…ダイクロイックミラー、11…7倍波形成光学素子、12…8倍波形成光学素子、21…クロックパルス発生器、22…レーザ駆動装置、23…レーザ駆動装置、24…第1レーザ、25…第2レーザ、26…ハーフミラー、27…出力光モニタ装置、28…タイミング制御装置
Claims (2)
- 波長変換素子に2つ以上のレーザ発振器から放出される光を入力させ、前記2つ以上の入力光とは異なった波長の光に変換して出力する波長変換光学系であって、クロックパルス発生装置と、前記クロックパルス発生装置からのパルスを受けて、これに同期したレーザ駆動信号を作り出し、それぞれを前記レーザ発振器に与える2つ以上のレーザ駆動回路と、前記波長変換後の出力光の強度をモニタする出力光モニタ装置と、前記出力光モニタ装置で検出された前記出力光の強度が最大になるように、少なくとも1つの前記レーザ駆動回路から前記レーザ発振器への前記レーザ駆動信号の出力タイミングをずらす制御装置とを有することを特徴とする波長変換光学系。
- 前記レーザ発振器と、前記レーザ発振器からのレーザ光を増幅する光増幅器と、請求項1に記載の波長変換光学系とを有することを特徴とするレーザ光源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005235595A JP2007052083A (ja) | 2005-08-16 | 2005-08-16 | 波長変換光学系及びレーザ光源 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005235595A JP2007052083A (ja) | 2005-08-16 | 2005-08-16 | 波長変換光学系及びレーザ光源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007052083A true JP2007052083A (ja) | 2007-03-01 |
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Family Applications (1)
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JP2005235595A Pending JP2007052083A (ja) | 2005-08-16 | 2005-08-16 | 波長変換光学系及びレーザ光源 |
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2005
- 2005-08-16 JP JP2005235595A patent/JP2007052083A/ja active Pending
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