JP3504592B2 - パルスレーザ発生装置及びそれを利用したx線発生装置 - Google Patents

パルスレーザ発生装置及びそれを利用したx線発生装置

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JP3504592B2
JP3504592B2 JP2000222246A JP2000222246A JP3504592B2 JP 3504592 B2 JP3504592 B2 JP 3504592B2 JP 2000222246 A JP2000222246 A JP 2000222246A JP 2000222246 A JP2000222246 A JP 2000222246A JP 3504592 B2 JP3504592 B2 JP 3504592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスレーザ発生
装置及びX線発生装置に関し、特にパルスの繰り返し周
波数が数百MHzを超え、波長が10μm程度のパルス
レーザの発生に適したパルスレーザ発生装置、及びその
パルスレーザ発生装置を用いたX線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高強度の赤外線パルスレーザ源として、
炭酸ガスレーザ発生装置が知られている。炭酸ガスレー
ザ発生装置はガス管を用いるため、装置が大がかりにな
る。また、大電圧を必要とするため、電源部分が大きく
なる。また、炭酸ガスレーザのパルス幅の下限はナノ秒
程度であり、それよりもパルス幅の短いパルスレーザを
得ることが困難である。
【0003】パルス幅をピコ秒あるいはフェムト秒領域
まで短くするには、利得帯域幅の広い固体レーザ媒質あ
るいは色素レーザ媒質を用いる必要がある。ところが、
赤外線領域で十分な利得を有する固体レーザ媒質がな
い。このため、固体レーザ媒質を用いて赤外レーザビー
ムを発生するためには、差周波発生あるいは光パラメト
リック効果等の非線形現象を利用することが必要にな
る。以下、非線形現象を利用した従来の短パルス赤外レ
ーザビームを発生する方法について説明する。
【0004】モード同期レーザ発振器、例えばTi:サ
ファイアレーザ発振器から出力されたパルスレーザビー
ムを、非線形光学結晶中に集光させる。光パラメトリッ
ク効果を利用して、波長が1〜2μm程度であり、周波
数の差が波長10μm程度のレーザのエネルギに相当す
る2つのレーザビームを得る。2つのレーザビームのう
ち一方はシグナル光と呼ばれ、他方はアイドラ光と呼ば
れる。シグナル光とアイドラ光とを、他の非線形光学結
晶、例えばAgGaSe2結晶等に集光させると、その
差周波を有するレーザビームが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光パラメトリック効
果、及び差周波発生を用いた従来の方法では、非線形光
学現象が2回利用される。このため、出力されるレーザ
ビームが極めて弱くなる。
【0006】本発明の目的は、比較的高出力で、かつ赤
外領域の短パルスレーザビームを発生させることが可能
なパルスレーザ発生装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、このパルスレーザ発
生装置を用いたX線発生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、パルスの繰り返し周波数が第1の繰り返し周波数で
あり、光の周波数が第1の周波数である第1のパルスレ
ーザビームを出力する第1のレーザ発振器と、前記第1
のレーザ発振器から出力された第1のパルスレーザビー
ムを受け、前記第1の繰り返し周波数を有する第1の電
気信号を出力する電気信号発生器と、前記電気信号発生
器から出力された第1の電気信号を分周し、前記第1の
繰り返し周波数よりも低い第2の繰り返し周波数を有す
る第2の電気信号を発生する分周器と、前記分周器から
出力された第2の電気信号に同期し、パルスの繰り返し
周波数が前記第2の繰り返し周波数であり、光の周波数
が第2の周波数である第2のパルスレーザビームを出力
する第2のレーザ発振器と、前記第2のレーザ発振器か
ら出射した第2のパルスレーザビームに同期して、光の
周波数が第3の周波数である第3のパルスレーザビーム
を出射する第3のレーザ発振器と、前記第2及び第3の
レーザ発振器から出射した第2及び第3のパルスレーザ
ビームが入射し、前記第2の周波数と第3の周波数との
差に等しい光の周波数の第4のパルスレーザビームを発
生する差周波発生器と、前記第1のパルスレーザビーム
と第4のパルスレーザビームとを受け、前記第4のパル
スレーザビームをゲート信号とし、前記第1のパルスレ
ーザビームに同期し、前記第1のパルスレーザビームの
光の周波数と前記第4のパルスレーザビームの光の周波
数との和に相当する光の周波数をもった第5のパルスレ
ーザビームを出力する光混合器と、前記第1の電気信号
に同期したパルス電子ビームを出射する電子ビーム発生
器と、前記第5のパルスレーザビームが前記パルス電子
ビームに衝突するように前記第5のパルスレーザビーム
を伝搬させる光学系とを有するX線発生装置が提供され
る。
【0009】
【0010】第2のレーザ発振器から出力されるパルス
レーザビームが、第1のレーザ発振器から出力されるパ
ルスレーザビームに同期しているため、差周波発生器内
で両者が高い確率で衝突する。このため、高い確率で、
第1の周波数と第2の周波数との差に等しい周波数のパ
ルスレーザビームを発生することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明の
第1の実施例によるパルスレーザ発生装置について説明
する。
【0012】図1は、第1の実施例によるパルスレーザ
発生装置のブロック図を示す。基準電気信号発生器1
が、パルス状の基準電気信号sig0を出力する。基準
電気信号sig0のパルスの繰り返し周波数は、例えば
100Hzである。基準電気信号sig0が、時間安定
化回路2Aに入力される。時間安定化回路2Aは、基準
電気信号sig0と、後述する電気パルス信号sig2
を参照して、モード同期レーザ発振器3Aに制御パルス
信号sig1を送出する。
【0013】モード同期レーザ発振器3Aは、制御パル
ス信号sig1に同期したパルスレーザビームpl1を出
力する。パルスレーザビームpl1の波長λ1は、例えば
800nmである。
【0014】パルスレーザビームpl1は、部分反射鏡
4Aにより2つのビームに分割される。部分反射鏡4A
を透過したパルスレーザビームは差周波発生器5に入射
する。部分反射鏡4Aで反射したパルスレーザビーム
は、光電変換器6Aに入射する。光電変換器6Aは、パ
ルスレーザビームpl1に同期した電気パルス信号si
2を出力する。電気パルス信号sig2は、上述のよう
に時間安定化回路2Aに入力されるとともに、他の時間
安定化回路2Bにも入力される。
【0015】時間安定化回路2Bは、電気パルス信号s
ig2と、後述する電気パルス信号sig4とを参照し
て、モード同期レーザ発振器3Bに制御パルス信号si
3を送出する。モード同期レーザ発振器3Bは、制御
パルス信号sig3に同期したパルスレーザビームpl2
を出力する。パルスレーザビームpl2の波長λ2は、例
えば860nmである。
【0016】パルスレーザビームpl2は、部分反射鏡
4Bにより2つのビームに分割される。部分反射鏡4B
を透過したパルスレーザビームは差周波発生器5に入射
する。部分反射鏡4Bで反射したパルスレーザビーム
は、光電変換器6Bに入射する。光電変換器6Bは、パ
ルスレーザビームpl2に同期した電気パルス信号si
4を出力する。電気パルス信号sig4は、上述のよう
に時間安定化回路2Bに入力される。
【0017】差周波発生器5において、パルスレーザビ
ームpl1とpl2とが、非線形光学結晶、例えばAgG
aSe2結晶に集光される。後述するように、パルスレ
ーザビームpl2はパルスレーザビームpl1に同期して
いる。このため、非線形光学結晶内で2つのパルスレー
ザビームが衝突する。これにより、2つのパルスレーザ
ビームpl1とpl2との光の周波数の差に相当する周波
数のパルスレーザビームpl3が発生する。なお、非線
形光学結晶からは、パルスレーザビームpl1及びpl2
の波長λ1及びλ2のパルスレーザビームも出力される。
波長λ1及びλ2のパルスレーザビームは、光学フィルタ
により除去される。
【0018】パルスレーザビームpl3の波長をλ3とす
ると、
【0019】
【数1】1/λ3=1/λ2−1/λ1 の関係が成立する。波長λ1及びλ2が、それぞれ800
nm及び860nmである場合、波長λ3は、約11.
5μmになる。
【0020】図2は、図1に示した時間安定化回路2A
及びモード同期レーザ発振器3Aの概略構成を示す図で
ある。時間安定化回路2B及びモード同期レーザ発振器
3Bの構成は、時間安定化回路2A及びモード同期レー
ザ発振器3Aの構成と同一であるため、これらの詳細な
説明は省略する。
【0021】モード同期レーザ発振器3Aは、全反射鏡
10Aと部分反射鏡10Bとからなる光共振器10、光
共振器10の光路内に配置されたレーザ媒質11、及び
音響光学変調素子12を含んで構成される。全反射鏡1
0Aは、圧電素子13により位置制御される。全反射鏡
10Aを移動させることにより、光共振器10の共振器
長を変えることができる。
【0022】部分反射鏡10Bを透過したパルスレーザ
ビームpl1の一部が、部分反射鏡4Aで反射し、光電
変換器6Aに入射する。光電変換器6Aは、例えばフォ
トダイオードを含んで構成される。光電変換器6Aは、
パルスレーザビームpl1に同期した電気パルス信号s
ig2を出力する。
【0023】次に、図3を参照して、音響光学変調素子
12の動作原理について説明する。図3(A)は、音響
光学変調素子12の光学媒質71を模式的に示す。音響
光学変調素子12に、時間安定化回路2Aから出力され
た制御電気パルス信号sig 1が印加される。光学媒質
71内に電気パルス信号sig1に同期した定在波が発
生する。図中の平行線72は、定在波の等位相面を示
す。この定在波により、光共振器の光軸I0に沿って伝
搬するレーザビームの一部がブラッグ反射され、光軸I
2に沿って伝搬する。光学媒質71の各位置における変
位が0に近いときは、ブラッグ反射がほとんど生じな
い。このため、ほとんどの成分が光軸I1の方向に直進
する。ブラッグ反射し、光軸I2に沿って伝搬する成分
は、光共振器の損失分となる。
【0024】図3(B)は、音響光学変調素子12の透
過率と発振レーザビームとの位相関係を示す。横軸は時
間を表し、左縦軸は透過率を表し、右縦軸は発振レーザ
ビームの強度を表す。図中の曲線aが透過率を示し、曲
線bが発振レーザビームの強度を示す。
【0025】音響光学変調素子12の透過率は、印加さ
れている高周波信号sig1に同期して変化する。光学
媒質71の各位置の変位が0になる時にブラッグ反射が
起こらず、透過率がほぼ1になる。この時に、レーザ発
振が起こる。このようにして、音響光学変調素子12に
印加されている高周波信号sig1に同期したパルスレ
ーザビームが得られる。
【0026】図2に戻って説明を続ける。時間安定化回
路2Aは、位相検出器15及び位相シフタ16を含んで
構成される。位相検出器15は、電気パルス信号sig
2と基準電気信号sig0との位相を比較する。両信号の
位相の比較結果は、位相シフタ16に入力される。ま
た、両信号の位相の比較結果に基づいて、位相のずれ量
が減少する方向に光共振器10の共振器長が変化するよ
うに、圧電素子13を制御する。
【0027】位相シフタ16は、位相検出器15による
位相比較結果に基づいて両信号の位相のずれ量が減少す
る方向に基準電気信号sig0の位相をシフトさせ、位
相シフト後の制御パルス信号sig1を音響光学変調素
子12に印加する。このようにして、パルスレーザビー
ムpl1が、基準電気信号sig0に高精度に同期する。
【0028】図1に戻って説明を続ける。モード同期レ
ーザ発振器3Aから出力されるパルスレーザビームpl
1が、基準電気信号sig0に同期する。同様に、モード
同期レーザ発振器3Bから出力されるパルスレーザビー
ムpl2が、電気パルス信号sig2に同期する。パルス
レーザビームpl1とpl2とが同期しているため、差周
波発生器5の非線形光学媒質中で、両者を高い確率で衝
突させることができる。
【0029】モード同期レーザ発振器3A及び3Bから
出力されるパルスレーザビームpl 1及びpl2のパルス
の時間的なゆらぎが100fs程度残る場合がある。パ
ルスレーザビームpl1及びpl2のパルス幅が100f
s程度である場合、2つのパルスレーザビームの衝突確
率が低くなる。このような場合には、一方のパルスレー
ザビームのパルス幅を広げることにより、時間的なゆら
ぎに起因する衝突確率の低下を抑制することができる。
【0030】パルスレーザビームpl1とpl2との光の
周波数の差が、赤外線領域の周波数になるように設定す
ると、ガスレーザ発振器を用いることなく、赤外線領域
のパルスレーザビームを発生させることができる。ガス
レーザ発振器を用いる必要がないため、装置の小型化を
図ることが可能になる。さらに、第1の実施例では、差
周波発生器5において1回のみ非線形光学現象が利用さ
れている。このため、非線形光学現象を2回利用する場
合に比べて、レーザの利用効率を高めることができる。
【0031】次に、図4を参照して、第2の実施例によ
るレーザ発生装置について説明する。図4は、第2の実
施例によるレーザ発生装置のブロック図を示す。第1の
実施例では、時間安定化回路2Bに、光電変換器6Aか
ら出力された電気パルス信号sig2が入力されていた
が、第2の実施例では、基準電気信号発生器1から出力
された基準電気信号sig0が入力される。その他の構
成は、第1の実施例によるレーザ発生装置の構成と同様
である。
【0032】第2の実施例においては、パルスレーザビ
ームpl1とpl2との双方が、基準電気信号sig0
同期する。このため、第1の実施例の場合と同様に、差
周波発生器5の非線形光学媒質中で、両者を高い確率で
衝突させることができる。さらに、第1の実施例の場合
と同様に、装置の小型化を図ることができるとともに、
レーザの利用効率を高めることができる。
【0033】上記実施例によるレーザ発生装置を、X線
発生装置に適用することができる。実施例によるレーザ
発生装置をX線発生装置に適用することにより、X線発
生装置の小型化、及びレーザ利用の高効率化を図ること
ができる。以下、図5〜図7を参照して、上記第1もし
くは第2の実施例によるレーザ発生装置を用いたX線発
生装置について説明する。
【0034】図5は、X線発生装置のブロック図を示
す。基準レーザ発振器21が、基準パルスレーザビーム
pl4を出力する。基準パルスレーザビームpl4は、パ
ルスの繰り返し周波数2856MHz、波長865nm
のパルスレーザビームである。基準光パルス発振器21
として、例えばTi:サファイアレーザ発振器が用いら
れる。なお、その他に、Cr:LiSAFレーザ発振器
や半導体レーザ発振器を用いることも可能である。基準
レーザ発振器21から出力された基準パルスレーザビー
ムpl4は、部分透過ミラーにより2つのビームに分割
される。一方のビームが光検出器22に入射し、他方の
ビームが光混合器30に入射する。
【0035】光検出器22は、基準パルスレーザビーム
pl4を検出し、パルスの繰り返し周波数が2856M
Hzの電気パルス信号sig5を出力する。電気パルス
信号sig5は、バンドパスフィルタ23により、周波
数2856MHzの正弦波形の電気信号sig6に変換
される。
【0036】分周器24が、電気信号sig6を分周
し、周波数100Hzの正弦波形の電気信号sig2
生成する。レーザ発生装置25が、電気信号sig0
トリガ信号として、パルスの繰り返し周波数100H
z、波長10600nm、パルス幅約10psの光パル
スビームpl3を出力する。パルスレーザビームpl
3は、光検出器22及び分周器24に起因するゆらぎの
範囲内で基準パルスレーザビームpl4に同期する。
【0037】レーザ発生装置25として、上記第1もし
くは第2の実施例によるレーザ発生装置が用いられる。
なお、上記第1及び第2の実施例によるレーザ発生装置
で得られるパルスレーザビームのパルス幅は、通常10
0fs程度である。この場合には、パルス幅を10ps
程度まで広げればよい。パルス幅の拡幅は、例えば逆分
散配列された一対もしくは複数対のプリズムや回折格子
もちいて行われる。
【0038】以下、パルス幅の拡幅の原理を、簡単に説
明する。パルス幅がフェムト秒程度の極短パルスのレー
ザビームは、広い周波数(波長)帯域をもっている。パ
ルスレーザビームに含まれている各周波数成分の位相が
揃っている場合に、パルス幅が最も短くなる。逆分散配
列されたプリズム対や回折格子対を用いると、波長によ
って光路長が変わることになり、各周波数成分の位相に
ずれが生ずる。その結果、パルス幅が広がる。
【0039】第1及び第2の実施例では、基準信号とし
て基準電気信号sig0が用いられていたが、図5の電
気信号sig0のように、基準信号として正弦波を用い
てもよい。基準信号として正弦波を用いる場合には、図
2の位相検出器15が、正弦波形の電気信号sig0
位相と、電気パルス信号sig2の位相とを比較する。
【0040】光混合器30が、基準パルスレーザビーム
pl4とパルスレーザビームpl3とを混合し、パルスの
繰り返し周波数100Hz、波長800nmのパルスレ
ーザビームpl5を出力する。以下、図6及び図7を参
照して、光混合器30の構成及び動作について説明す
る。
【0041】図6は、光混合器30の概略図を示す。基
準パルスレーザビームpl4が、部分透過鏡35を透過
して、非線形光学結晶36に入射する。パルスレーザビ
ームpl3が、部分透過鏡35により反射し、非線形光
学結晶36に入射する。非線形光学結晶36は、例えば
AgGaS2結晶である。このようにして、基準パルス
レーザビームpl4とパルスレーザビームpl3とが、非
線形光学結晶36内で重ね合わされる。
【0042】2つのパルスレーザビームが重ね合わされ
ることにより、両者の周波数(ここでいう周波数は、パ
ルスの繰り返し周波数ではなく、光の周波数である)の
和及び差に相当する周波数を持ったパルスレーザビーム
が得られる。本実施例の場合には、波長865nmの光
と波長10600nmの光が重ね合わされることによ
り、波長800nmのパルスレーザビームが得られる。
【0043】非線形光学結晶36を透過したパルスレー
ザビームが、バンドパスフィルタ37に入射する。バン
ドパスフィルタ37は、波長800nmの光を透過さ
せ、波長865nm及び波長10600nmの光を遮蔽
する。従って、波長800nmのパルスレーザビームp
5が得られる。
【0044】図7は、基準パルスレーザビームpl4
パルスビームpl3、及びpl5の波形のタイミングチャ
ートを示す。基準パルスレーザビームpl4のパルス幅
は約100fsであり、パルス間隔は約350psであ
る。パルスレーザビームpl 3のパルス幅は約10ps
であり、パルス間隔は10msである。
【0045】パルスレーザビームpl3は、基準パルス
レーザビームpl4に同期しているため、理想的には、
パルスレーザビームpl3のパルスのピーク位置が、基
準パルスレーザビームpl4のパルスのピーク位置に一
致する。ところが、図5に示す分周器24の分周精度が
十分でないため、電気信号sig0にジッタが生ずる。
現在の技術で、このジッタを±2psの範囲内に収める
ことが可能である。このジッタのために、パルスレーザ
ビームpl3のパルスのピークの位置が、基準パルスレ
ーザビームpl4のパルスのピークの位置から2ps程
度ずれる場合がある。
【0046】パルスレーザビームpl3のパルス幅10
psが、ピーク位置の最大ずれ量2psに比べて十分大
きいため、パルスレーザビームpl3の一つのパルス
が、基準パルスレーザビームpl4の一つのパルスに余
裕を持って重なる。両者の重なる位置に、パルスレーザ
ビームpl5のパルスが現れる。すなわち、パルスレー
ザビームpl3がゲート信号として用いられ、パルスレ
ーザビームpl5が基準パルスレーザビームpl4に同期
する。このため、パルスレーザビームpl3のパルス位
置が時間軸上でゆらいだとしても、パルスレーザビーム
pl5のパルス位置は、基準パルスレーザビームpl4
パルス位置にほぼ一致する。このため、分周器24の分
周精度に影響されることなく、パルスレーザビームpl
5を基準パルスレーザビームpl4に高精度に同期させる
ことができる。
【0047】図5に戻って説明を続ける。パルスレーザ
ビームpl5が、再生増幅器31及び主増幅器32によ
り増幅され、パルスレーザビームpl6が得られる。パ
ルスレーザビームpl6は、約100mJ/パルスのエ
ネルギを有する。再生増幅器31及び主増幅器32は、
例えばチタンサファイア結晶を用いた光増幅器である。
再生増幅器31及び主増幅器32は、電気信号sig0
に同期させて励起用光源を動作させる。このようにし
て、基準パルスレーザビームpl4に高精度に同期した
繰り返し周波数100Hzのパルスレーザビームpl6
が得られる。
【0048】電源40に、電気信号sig6及びsig0
が入力される。電気信号sig0に同期して、パルスの
繰り返し周波数100Hzのゲート信号が生成される。
このゲート信号に基づいて、電気信号sig6に同期し
た電気信号sig7が間欠的に出力される。
【0049】電子銃42が、電気信号sig0に同期し
たパルス電子ビームpe1を出射する。電子ビームpe1
のパルスの繰り返し周波数は、100Hzである。
【0050】電子加速器41が、電子ビームpe1を加
速する。電子加速器41は、例えば電子ビームの進行方
向に並んだ複数の加速空洞を有する線形加速器である。
電気信号sig7により、加速空洞内に加速電界が発生
する。加速電界によって加速されたパルス電子ビームp
2が得られる。電気信号sig7は、基準パルスレーザ
ビームpl4に同期しているため、パルス電子ビームp
2も、基準パルスレーザビームpl4に高精度に同期す
る。
【0051】分周器24から出力された電気信号sig
0は、電源40でゲート信号として用いられるのみであ
るため、電気信号sig0のジッタは、パルス電子ビー
ムpe2のゆらぎの原因にはならない。
【0052】主増幅器32で増幅されたパルスレーザビ
ームpl6を、電子加速器41で加速されたパルスレー
ザビームpe2に衝突させると、逆コンプトン散乱過程
によりエネルギ分解能の高い単色のパルス状のX線px
0が発生する。このX線px0のパルス幅はフェムト秒の
オーダになる。パルスレーザビームpl6及びパルス電
子ビームpe2は、共に基準パルスレーザビームpl4
高精度に同期しているため、両者の衝突確率を高めるこ
とができる。
【0053】図5に示したX線発生装置で得られるX線
パルスビームpx0は、パルス幅が短く、かつ単色であ
る。このX線パルスビームpx0を用いることにより、
例えば、タービンのキズの有無の検査を、タービンを稼
動させたまま行うことが可能になるであろう。
【0054】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
2つのパルスレーザ発振器の出力を差周波発生器に入力
することにより、容易に赤外線領域のパルスレーザビー
ムを発生させることができる。炭酸ガスレーザ等のガス
レーザを用いることなく赤外領域のレーザを発生できる
ため、装置の小型化を図ることが可能になる。2つのパ
ルスレーザ発振器の同期が取られているため、2つのパ
ルスレーザビームの衝突確率を高めることができる。
【0056】このパルスレーザビームをX線発生装置に
適用することができる。これにより、X線発生装置の小
型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるレーザ発生装置のブロック
図である。
【図2】モード同期レーザ発振器の概略図である。
【図3】音響光学素子の動作を説明するための概念図、
及びパルスレーザビームの強度と音響光学素子の透過率
とのタイミングを示すグラフである。
【図4】第2の実施例によるレーザ発生装置のブロック
図である。
【図5】実施例によるレーザ発生装置を用いたX線発生
装置のブロック図である。
【図6】光混合器の概略図である。
【図7】光混合器の動作を説明するための入力パルスレ
ーザビーム及び出力パルスレーザビームのタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1 基準パルス発生器 2A、2B 時間安定化回路 3A、3B モード同期レーザ発振器 4A、4B 部分透過鏡 5 差周波発生器 6A、6B 光電変換器 10 光共振器 11 レーザ媒質 12 音響光学素子 15 位相検出器 16 位相シフタ 21 基準光パルス発生器 22 光検出器 23 フィルタ 24 分周器 25 レーザ発振器 30 光混合器 31 再生増幅器 32 主増幅器 35 部分透過鏡 36 非線形光学結晶 37 フィルタ 40 電源 41 電子加速器 42 電子銃 71 光学媒質 72 等位相面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−102581(JP,A) 特開 平5−110179(JP,A) 特開 平2−220035(JP,A) 特開 平7−110400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 G02F 1/35 - 1/37

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスの繰り返し周波数が第1の繰り返
    し周波数であり、光の周波数が第1の周波数である第1
    のパルスレーザビームを出力する第1のレーザ発振器
    と、 前記第1のレーザ発振器から出力された第1のパルスレ
    ーザビームを受け、前記第1の繰り返し周波数を有する
    第1の電気信号を出力する電気信号発生器と、 前記電気信号発生器から出力された第1の電気信号を分
    周し、前記第1の繰り返し周波数よりも低い第2の繰り
    返し周波数を有する第2の電気信号を発生する分周器
    と、 前記分周器から出力された第2の電気信号に同期し、パ
    ルスの繰り返し周波数が前記第2の繰り返し周波数であ
    り、光の周波数が第2の周波数である第2のパルスレー
    ザビームを出力する第2のレーザ発振器と、 前記第2のレーザ発振器から出射した第2のパルスレー
    ザビームに同期して、光の周波数が第3の周波数である
    第3のパルスレーザビームを出射する第3のレーザ発振
    器と、 前記第2及び第3のレーザ発振器から出射した第2及び
    第3のパルスレーザビームが入射し、前記第2の周波数
    と第3の周波数との差に等しい光の周波数の第4のパル
    スレーザビームを発生する差周波発生器と、 前記第1のパルスレーザビームと第4のパルスレーザビ
    ームとを受け、前記第4のパルスレーザビームをゲート
    信号とし、前記第1のパルスレーザビームに同期し、前
    記第1のパルスレーザビームの光の周波数と前記第4の
    パルスレーザビームの光の周波数との和に相当する光の
    周波数をもった第5のパルスレーザビームを出力する光
    混合器と、 前記第1の電気信号に同期したパルス電子ビームを出射
    する電子ビーム発生器と、 前記第5のパルスレーザビームが前記パルス電子ビーム
    に衝突するように前記第5のパルスレーザビームを伝搬
    させる光学系とを有するX線発生装置。
  2. 【請求項2】 パルスの繰り返し周波数が第1の繰り返
    し周波数であり、光の周波数が第1の周波数である第1
    のパルスレーザビームを出力する第1のレーザ発振器
    と、 前記第1のレーザ発振器から出力された第1のパルスレ
    ーザビームを受け、前記第1の繰り返し周波数を有する
    第1の電気信号を出力する電気信号発生器と、 前記電気信号発生器から出力された第1の電気信号を分
    周し、前記第1の繰り返し周波数よりも低い第2の繰り
    返し周波数を有する第2の電気信号を発生する分周器
    と、 前記分周器から出力された第2の電気信号に同期し、パ
    ルスの繰り返し周波数が前記第2の繰り返し周波数であ
    り、光の周波数が第2の周波数である第2のパルスレー
    ザビームを出力する第2のレーザ発振器と、 前記分周器から出力された第2の電気信号に同期し、パ
    ルスの繰り返し周波数が前記第2の繰り返し周波数であ
    り、光の周波数が第3の周波数である第3のパルスレー
    ザビームを出力する第3のレーザ発振器と、 前記第2及び第3のレーザ発振器から出射した第2及び
    第3のパルスレーザビームが入射し、前記第2の周波数
    と第3の周波数との差に等しい光の周波数の第4のパル
    スレーザビームを発生する差周波発生器と、 前記第1のパルスレーザビームと第4のパルスレーザビ
    ームとを受け、前記第4のパルスレーザビームをゲート
    信号とし、前記第1のパルスレーザビームに同期し、前
    記第1のパルスレーザビームの光の周波数と前記第4の
    パルスレーザビームの光の周波数との和に相当する光の
    周波数をもった第5のパルスレーザビームを出力する光
    混合器と、 前記第1の電気信号に同期したパルス電子ビームを出射
    する電子ビーム発生器と、 前記第5のパルスレーザビームが前記パルス電子ビーム
    に衝突するように前記第5のパルスレーザビームを伝搬
    させる光学系とを有するX線発生装置。
  3. 【請求項3】 パルスの繰り返し周波数が第1の繰り返
    し周波数であり、光の周波数が第1の周波数である第1
    のパルスレーザビームを出力する第1のレーザ発振器
    と、 前記第1のレーザ発振器から出力された第1のパルスレ
    ーザビームを受け、前記第1の繰り返し周波数を有する
    第1の電気信号を出力する電気信号発生器と、 前記電気信号発生器から出力された第1の電気信号を分
    周し、前記第1の繰り返し周波数よりも低い第2の繰り
    返し周波数を有する第2の電気信号を発生する分周器
    と、 前記分周器から出力された第2の電気信号に同期し、パ
    ルスの繰り返し周波数が前記第2の繰り返し周波数であ
    り、光の周波数が第2の周波数である第2のパルスレー
    ザビームを出力する第2のレーザ発振器と、 前記第2のレーザ発振器から出射した第2のパルスレー
    ザビームに同期して、光の周波数が第3の周波数である
    第3のパルスレーザビームを出射する第3のレーザ発振
    器と、 前記第2及び第3のレーザ発振器から出射した第2及び
    第3のパルスレーザビームが入射し、前記第2の周波数
    と第3の周波数との差に等しい周波数の第4のパルスレ
    ーザビームを発生する差周波発生器と、 前記第1のパルスレーザビームと第4のパルスレーザビ
    ームとを受け、前記第4のパルスレーザビームをゲート
    信号とし、前記第1のパルスレーザビームに同期し、前
    記第1のパルスレーザビームの光の周波数と前記第4の
    パルスレーザビームの光の周波数との差に相当する光の
    周波数をもった第5のパルスレーザビームを出力する光
    混合器とを有するパルスレーザ発生装置。
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