JP2011069945A - レーザ光発生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のパルス光のタイミング調整を正確かつ容易に行うことが可能なレーザ光発生方法を提供する。
【解決手段】パルス光を発生させるパルス光発生ステップと、パルス光を第1パルス光と第2パルス光とに分割する光分割ステップと、トリガパルス発生器60によりトリガパルスを発生させるトリガパルス発生ステップと、第1パルス光の発生タイミング及び第2パルス光の発生タイミングをそれぞれ上記トリガパルスの発生タイミングに合わせることにより、第1パルス光及び第2パルス光のタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、タイミング調整が行われた第1パルス光及び第2パルス光を同軸に重ね合わせて波長変換光学系に入射させ、第1パルス光及び第2パルス光と異なる波長の光を射出させる波長変換ステップとを有することを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、赤外〜可視領域のレーザ光を増幅させ、紫外領域のレーザ光に波長変換して出力させるレーザ光発生方法に関する。
半導体製造装置等の分野での利用を目的として、近年、深紫外レーザの開発が盛んに行われている。特に、小型、高出力、有毒ガスを用いない等の利点を持つ、光ファイバーアンプと波長変換技術を組み合わせた193nm光固体レーザの開発が行われている。このようなレーザを出力するレーザ装置としては、複数の光ファイバーアンプが用いられ、それぞれの光ファイバーアンプで増幅された基本波が波長変換結晶に入射されることにより波長変換されて、193nmの光が出力されるものが周知となっている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなレーザ装置において、複数のファイバーアンプで増幅されたパルス光を重ね合わせるが、波長変換結晶への光の入射位置で複数のパルス光を重ねようとする時、何らかの方法でパルスの発生タイミングを合わせる作業が必要となる。そこで、一般的には、波長変換結晶の光の入射位置にフォトディテクタを配置し、フォトディテクタから発生する電気信号をオシロスコープで観察しながら、ファイバーの長さを調節して、タイミング調整を行っていた。
特開2005−010402号公報
しかしながら、上述した方法でタイミング調整を行う場合、複数のパルス光の発生タイミングにおける時間差が小さくなると、オシロスコープで観察される複数の波形が重なる事象が発生し、この事象の発生により上記発生タイミングの時間差を正確に調整することが困難になるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、複数のパルス光のタイミング調整を正確かつ容易に行うことが可能なレーザ光発生方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係るレーザ光発生方法は、パルス光を発生させるパルス光発生ステップと、パルス光発生ステップにて発生させたパルス光を第1パルス光と第2パルス光とに分割する光分割ステップと、第1パルス光と第2パルス光のタイミング調整を行うためのトリガパルスを発生させるトリガパルス発生ステップと、トリガパルスの発生タイミングと第1パルス光の発生タイミングとの時間差、及びトリガパルスの発生タイミングと第2パルス光の発生タイミングとの時間差をそれぞれ測定し、測定した時間差に基づいて、第1パルス光の発生タイミング及び第2パルス光の発生タイミングをそれぞれトリガパルスの発生タイミングに合わせることにより、第1パルス光及び第2パルス光のタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、タイミング調整が行われた第1パルス光及び第2パルス光を同軸に重ね合わせて波長変換光学系に入射させ、第1パルス光及び第2パルス光と異なる波長の光を射出させる波長変換ステップとを有することを特徴とする。
なお、トリガパルス発生ステップにて発生させたトリガパルスは、レーザ光源を駆動させる光源駆動部により出力された電気信号であることが好ましいが、第1パルス光若しくは第2パルス光のいずれかの光が通る位置に設けられいずれかの光を光電変換させる光電変換部により出力された電気信号、または、波長変換光学系に設けられたミラーから射出された光を光電変換させる光電変換部により出力された電気信号であってもよい。
本発明に係るレーザ光発生方法によれば、トリガパルスを用いて複数のパルス光のタイミング調整を行うため、タイミング調整を正確かつ容易に行うことができる。
本発明のレーザ光発生方法の適用対象を示すレーザ装置の概要構成を示す図である。 上記レーザ装置における波長変換部の構成図である。 上記レーザ装置の光増幅部と波長変換部において、複数のパルス光を重ね合わせる位置の例を示した図である。 2つのパルス光の波形がオシロスコープの表示部に示された図であり、(a)は、パルスの発生タイミングを調整する前、(b)は、パルスの発生タイミングを調整した後の波形を示している。 上記レーザ装置において、トリガパルス発生部から発生したトリガパルスと、光増幅部により増幅された複数のパルス光による電気信号とが、異なるチャネルからオシロスコープに入射される様子を示した図である。 オシロスコープの表示部に示された、上記トリガパルスと複数のパルス光による電気信号の波形の例を示した図である。 トリガ発生器から出力された電気信号、光増幅部におけるパルス光の光電変換による電気信号、波長変換光学系のミラーから射出された光を光電変換した際の電気信号をそれぞれ上記トリガパルスとして用いる例を示した構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に例示する光源装置は、半導体デバイス製造用の露光装置、各種の光学式検査装置。レーザ治療装置等に好適に用いられるものである。レーザ装置1の概要構成図を図1に示しており、レーザ装置1は、パルス光を発生するパルス光発生部10と、パルス光発生部10により発生されたパルス光を複数に並列分岐し各々増幅して射出する光増幅部20と、並列増幅された複数のパルス光を同軸に重ね合わせて和周波発生により高調波を発生させる波長変換光学系30とを備えて構成される。
パルス光発生部10は、赤外〜可視領域において所定波長のレーザ光(シード光とも称する)を発生するレーザ光源11と、レーザ光源11により発生されたシード光の一部を切り出して、切り出された短パルス状のシード光(以下、便宜的に「パルスシード光」と称する)を出力する光変調器12 とを備えて構成される。レーザ光源11は、狭帯域化された単一波長のシード光を出力するが、レーザ光源11としては、例えば波長が1.547[μm]の単一波長のシード光を発生させる分布帰還型半導体レーザ(DFB半導体レーザ)を用いることができる。DFB半導体レーザは、励起電流の波形を制御することにより任意の強度でCW発振またはパルス発振させることができる。レーザ装置1では、繰り返し周波数2[MHz]、パルス幅1〜2[nsec]の単一波長のシード光Lsを発生させるようになっている。
光変調器12は、レーザ光源11により発生されたシード光Lsの一部を時間的に切り出し、切り出されたパルスシード光を光増幅部20に射出する。光変調器12としては、例えば、電気光学変調器(EOM)が用いられる。光変調器12は、図示省略する制御装置によりレーザ光源11と同期制御され、レーザ光源11から射出されたパルス幅1〜2[nsec]のシード光から、パルス幅0.3[nsec]程度の光パルスを切り出し、切り出されたパルスシード光Lpが光増幅部20に射出されるようになっている。
光増幅部20は、パルス光発生部10から射出されたパルスシード光Lpを複数に並列分岐する光分割部25と、分岐されたパルス光を各々増幅して射出する複数のファイバー光増幅器21,22,23とを備えて構成される。本実施形態では、パルス光発生部10から射出されたパルスシード光Lpは、光分割部25により3つに並列分岐された後、第1、第2、第3ファイバー光増幅器21,22,23に入射される。そして、各ファイバー光増幅器21,22,23により増幅され、増幅された光が波長変換光学系30に出力される。以下では、第1ファイバー光増幅器21により増幅された光を「第1パルス光La1」、第2ファイバー光増幅器22により増幅された光を「第2パルス光La2」、第3ファイバー光増幅器23により増幅された光を「第3パルス光La3」と称する。なお、波長1.5[μm]帯の赤外光を増幅する第1、第2、第3ファイバー光増幅器21,22,23としては、例えば、エルビウム(Er)・ドープ・ファイバー光増幅器(EDFA)が用いられる。なお、波長1.1[μm]帯の赤外光を増幅する場合には、イットリビウム(Yb)・ドープ・ファイバー光増幅器(YDFA)が用いられることもある。
波長変換光学系30は、非線形光学結晶や周期分極反転結晶等の波長変換光学素子を備えて構成され、光増幅部20から射出された複数のパルス光を同軸に重ね合わせて波長変換光学素子に入射させ、和周波発生により高調波を発生させる。このように、複数のパルス光を同軸に重ね合わせ、和周波発生により高調波を発生させる波長変換光学系には種々の態様がある。波長1.5[μm]帯の赤外領域のレーザ光を、その8倍波に相当する波長193[nm]の紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換光学系30について、図2を参照しながら説明する。なお、図2において、光路上に楕円形で示すものはコリメータレンズまたは集光レンズであり、これらの説明は省略する。また、上下方向の矢印で示すものはP偏光を、○中に点のある印はS偏光を示し、基本波をω、そのn倍波をnωで示す。
波長変換光学系30は、6つの波長変換光学素子31〜36を備え、3つの光路により構成される。第1ファイバー光増幅器21により増幅され波長変換光学系30に入射された周波数ωの第1パルス光La1(基本波)は、ω→2ω→3ω→5ωの順に波長変換される。第2ファイバー光増幅器22により増幅され波長変換光学系30に入射された周波数ωの第2パルス光La2(基本波)は、ω→2ωに波長変換される。そして、上記5ωの5倍波と2ωの2倍波の和周波発生により7倍波7ωが発生され、この7倍波と第3ファイバー光増幅器23により増幅された周波数ωの第3パルス光La3(基本波)の和周波発生により8倍波8ωが発生される。
第1ファイバー光増幅器21から射出され、波長変換光学系30に入射されたP偏光の第1パルス光Laは、波長変換光学系30に集光入射され、P偏光の2倍波(2ω)を発生させる。発生した2倍波と波長変換光学素子31を透過した基本波は、波長変換光学素子32に集光入射され、和周波発生によりS偏光の3倍波(3ω)が発生する。波長変換光学素子31及び32としては、例えばPPLN結晶、PPKTP結晶、PPSLT結晶、LBO結晶等を用いることができる。
波長変換光学素子32から発生したS偏光の3倍波と、波長変換光学素子32を透過したP偏光の基本波及び2倍波は、2倍波波長板41を透過して、2倍波だけをS偏光に変換する。2倍波波長板41としては、例えば結晶の光学軸と平行にカットした一軸性の結晶の平板からなる波長板が用いられる。上記のようにS偏光に変換された2倍波と、波長変換光学素子32から発生したS偏光の3倍波は、波長変換光学素子33に集光入射され、和周波発生によりP偏光の5倍波(5ω)が発生する。この5倍波を発生させる波長変換光学素子33としては、例えばLBO結晶が用いられるが、BBO結晶、CBO結晶等を用いることもできる。波長変換光学素子33から射出される5倍波は、ウォークオフの影響を受けて断面が楕円形になっている。そこで、波長変換光学素子33の後方に設けられた2枚のシリンドリカルレンズ42v,42hにより、上記5倍波の楕円形の断面形状が円形に整形され、ダイクロイックミラー43に入射されるようになっている。
第2ファイバー光増幅器22から射出され、波長変換光学系30に入射されたP偏光の基本波(第2パルス光La2)は、波長変換光学素子34に集光入射され、P偏光の2倍波(2ω)を発生させる。波長変換光学素子34により発生された2倍波は、ダイクロイックミラー44に入射される。2倍波発生用の波長変換光学素子34としては、例えば、PPLN結晶、LBO結晶、PPKTP結晶、PPSLT結晶等を用いることができる。
第3ファイバー光増幅器23から射出されたS偏光の基本波(第3パルス光La3)は、波長変換されることなくダイクロイックミラー44に入射される。ダイクロイックミラー44は、基本波の波長帯域の光を透過し、2倍波の波長帯域の光を反射させるように構成されており、ダイクロイックミラー44を透過したS偏光の基本波と、ダイクロイックミラー44に反射されたP偏光の2倍波とが同軸に重ね合わされてダイクロイックミラー43に入射される。ダイクロイックミラー43は、基本波及び2倍波の波長帯域の光を透過させ、5倍波の波長帯域の光を反射するように構成されており、このダイクロイックミラー43を透過したS偏光の基本波及びP偏光の2倍波と、ダイクロイックミラー43で反射されたP偏光の5倍波とが同軸に重ね合わされて波長変換光学素子35に入射される。
波長変換光学素子35では、P偏光の2倍波(2ω)とP偏光の5倍波(5ω)による和周波発生が行われ、7倍波(7ω)が発生される。7倍波発生用の波長変換光学素子35としては、例えばCLBO結晶が用いられる。波長変換光学素子35から発生したS偏光の7倍波(7ω)と、波長変換光学素子35を透過したS偏光の基本波(ω)は、波長変換光学素子36に入射され、和周波発生によりP偏光の8倍波(8ω)が発生する。8倍波発生用の波長変換光学素子36としては、例えばCLBO結晶が用いられる。なお、波長変換光学素子36から出力される光には、上記8倍波以外に、波長変換光学素子36を透過した基本波や2倍波等が含まれるが、ダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッタ、プリズム等を使用することにより、これらを分離、除去することができる。
以上のように、光増幅部20から出力された波長1.547[μm]の赤外領域のレーザ光が波長変換光学系30において順次波長変換され、波長変換光学系30から波長193[nm]の紫外領域のレーザ光Lvが出力される。このように、ダイクロイックミラー43により5倍波、2倍波及び基本波が同軸に重ね合わせられ、7倍波発生用の波長変換光学素子35において5倍波と2倍波の和周波発生、8倍波発生用の波長変換光学素子36において7倍波と基本波の和周波発生が行われる。なお、波長変換光学系30の構成は、上記の構成に限定されるものではなく、例えば、いずれも本出願人に係る、特開2004−86193号公報に開示した構成、国際公開2005−116751号公報に開示した構成などを適用することができる。
ところで、上述したように、第1、第2、第3ファイバー光増幅器21,22,23によりそれぞれパルス光が出力されるが、これらのパルス光は、波長変換光学素子35,36等に入射させる位置(例えば、図3における位置A)で重ね合わされる。重ね合わせの際に波長変換の効率が低下しないようにするため、それぞれのパルス光のタイミングを調整する必要があるが、この方法としては、例えば図3の位置Aに、フォトディテクタ(光電変換素子)を配置し、このフォトディテクタから出力される電気信号の波形をオシロスコープにより観察しながらファイバーの長さの調整を行うことが挙げられる。上記オシロスコープに表示される電気信号の波形の一例を図4(a)及び(b)に示すが、図4(b)のように、2つのパルス光の時間差が小さくなると2つのパルス光が重なり始めるため、2つのパルス光の時間差を正確に測定することができなくなり、パルス光のタイミング調整を正確に行うことが困難になるという問題があった。
そこで、本実施形態では、トリガパルスを用いることにより、タイミング調整を正確且つ簡単に行うことを可能にしている。トリガパルスとは、複数の波形のタイミング調整を行うための基準となるパルスのことであり、光、電気信号等を用いることができる。このトリガパルスとして電気を用いた場合におけるタイミングを調整する方法の例について以下で説明する。まず、図5に示すように、トリガパルスを発生させるトリガパルス発生部60と、オシロスコープ70とを設け、トリガパルス発生部60から出力させたトリガパルスと、第1、第2、第3ファイバー光増幅器21,22,23から出力されたパルス光がそれぞれ図示省略するフォトディテクタに入射されるようにする。なお、トリガパルスと上記それぞれのパルス光の時間差は、上記パルス光及びトリガパルス自身のパルス幅と比較して大きい値になっている。
オシロスコープ70には、2つのチャネルCh1及びCh2及び図示省略する表示部が設けられ、2つのチャネルから入力された電気信号の波形が表示部に表示されるようになっている。図5に示すように、トリガパルスはチャネルCh1に、フォトディテクタにより電気信号に変換されたパルス光はチャネルCh2にそれぞれ入力されるようになっており、チャネルCh1及びCh2に入力された電気信号の波形が、例えば図6に示すように表示部に表示される。
図6(a)及び(b)に示すチャネルCh1の波形がトリガパルスの波形、そして、図6(a)のCh2に示す波形が第1パルス光La1の波形、図6(b)のCh2に示す波形が第2パルス光La2の波形を示している。そこで、図6(a)及び(b)のように、
トリガパルスと第1パルス光La1との時間差をτ1、トリガパルスと第2パルス光La2との時間差をτ2とすると、第1パルス光La1と第2パルス光La2の時間差は(τ2−τ1)となる。従って、第1パルス光La1と第2パルス光La2が重なることがないため正確に時間差を測定することができ、精度良くそして容易に2つのパルス光のタイミングを調整することができる。このように、トリガパルスを用いれば、2つだけでなく3つ以上のパルス光のタイミング調整も容易に行うことができ、上述した第1、第2、第3パルス光La1、La2、La3全てのタイミング調整も精度良く行うことが可能となる。
以上、トリガパルス発生部60を用いてトリガパルスを発生させる例について説明したが、既存の構成を大幅に変更することなく、既存の機器から出力される光や電気信号をトリガパルスをとして使用する方法がある。以下ではこの方法について3種の例(それぞれ第1〜第3の方法と称する)を挙げて、図7を参照しながら説明する。なお、図7では、パルス光を出力させる構成として、シード光を発生させるDFBレーザを駆動するための電気信号を出力するトリガ発生器81と、上記DFBレーザにより出力されたシード光の一部を時間的に切り出し、切り出したパルスシード光を光増幅部20に出力するパルス発生器82とを設けた例を示している。
まず、第1の方法は、図7のIに示すように、トリガ発生器81から出力された電気信号を分岐させて、この電気信号トリガパルスとして使用するというものである。第1の方法では電気信号をトリガパルスとして用いているので、フォトディテクタにより光電変換をしないでオシロスコープに電気信号を入力することができる。
第2の方法では、第1〜第3ファイバー光増幅器21,22,23のいずれかの後段に、光を伝搬させる光パワーモニター用タップ91,92,93を設け、これらの光パワーモニター用タップ91,92,93を介して伝搬させた光が入射される位置にフォトディテクタ101,102,103を設ける。これらのフォトディテクタ101,102,103により、第1〜第3ファイバー光増幅器21,22,23及び光パワーモニター用タップ91,92,93を介して入射されたパルス光を光電変換して、この光電変換により発生した電気信号をトリガパルスとして使用する(図7のII参照)。なお、上記では、フォトディテクタ及び光パワーモニター用タップが、第1〜第3ファイバー光増幅器21,22,23に対応して3個ずつ設けられている例を示しているが、3個ずつでなくとも最低1個ずつ設けられていれば、第2の方法によりトリガパルスを得ることができる。
第3の方法は、波長変換光学系30中の任意のミラーの後段にフォトディテクタ111,112を設けて、当該ミラーの漏れ光を使用するというものである(図7のIII参照)。このミラーの漏れ光をフォトディテクタ111,112により光電変換し、光電変換された電気信号をトリガパルスとして使用する。なお、図7においては、フォトディテクタが2個設けられている図を示しているが、いずれか1個設けられていれば、第3の方法を実現してトリガパルスを得ることが可能となる。
以上、本実施形態における上記第1〜第3のいずれかの方法を用いて既存の機器から出力される光や電気信号をトリガパルスとして利用し、このトリガパルスの波形に基づいて複数のファイバー光増幅器から出力されたパルス光のタイミング調整をすることにより、精度良く且つ容易に複数のパルス光のタイミング調整をすることができる。
また、上記第1〜第3のトリガパルスを発生させる方法について、本実施形態では、193nmの固体レーザの光学システムに応用させる例について説明したが、本発明の応用範囲はこれに限定されることはなく、複数本のファイバー光増幅器を用いた光学システム等、異なる経路を通った複数のパルス光を同軸に重ね合わせる光学系であれば、いずれの態様にも適用することが可能である。
La1 第1パルス光 La2 第2パルス光
10 パルス光発生部 25 光分割部
30 波長変換光学系 60 トリガパルス発生部
81 トリガ発生器(光源駆動部)
101,102,103,111,112 フォトディテクタ(光電変換部)

Claims (4)

  1. パルス光を発生させるパルス光発生ステップと、
    前記パルス光発生ステップにて発生させたパルス光を第1パルス光と第2パルス光とに分割する光分割ステップと、
    前記第1パルス光と前記第2パルス光のタイミング調整を行うためのトリガパルスを発生させるトリガパルス発生ステップと、
    前記トリガパルスの発生タイミングと前記第1パルス光の発生タイミングとの時間差、及び前記トリガパルスの発生タイミングと前記第2パルス光の発生タイミングとの時間差をそれぞれ測定し、測定した時間差に基づいて、前記第1パルス光の発生タイミング及び前記第2パルス光の発生タイミングをそれぞれ前記トリガパルスの発生タイミングに合わせることにより、前記第1パルス光及び前記第2パルス光のタイミング調整を行うタイミング調整ステップと、
    前記タイミング調整が行われた前記第1パルス光及び前記第2パルス光を同軸に重ね合わせて波長変換光学系に入射させ、前記第1パルス光及び前記第2パルス光と異なる波長の光を射出させる波長変換ステップとを有することを特徴とするレーザ光発生方法。
  2. 前記トリガパルス発生ステップにて発生させたトリガパルスは、レーザ光源を駆動させる光源駆動部により出力された電気信号であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光発生方法。
  3. 前記トリガパルス発生ステップにて発生させたトリガパルスは、前記第1パルス光または前記第2パルス光のいずれかの光が通る位置に設けられ、前記いずれかの光を光電変換させる光電変換部により出力された電気信号であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光発生方法。
  4. 前記トリガパルス発生ステップにて発生させたトリガパルスは、前記波長変換光学系に設けられたミラーから射出された光を光電変換させる光電変換部により出力された電気信号であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光発生方法。
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