JP2007051456A - 防犯面格子 - Google Patents
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Abstract
【課題】面格子とこの面格子を建物側に取付けるブラケットの結合部分が破壊されると、これを電気的に検出して警報を発し、外部から侵入する犯罪を未然に防止することができる安全性の高い防犯面格子を提供する。
【解決手段】面格子1の枠部材の内部で、この面格子1を建物側に取付けるブラケット4と枠部材2の結合部分の位置に、ブラケット4と枠部材2の結合が解かれるとこれを検出するスイッチ7を設け、同じく枠部材の内部に、前記スイッチ7と電気的に接続した電源8及び発音器9を設け、前記ブラケット4と枠部材2の結合が解かれてスイッチ7がこれを検出すると発音器9が発音する。
【選択図】図3
【解決手段】面格子1の枠部材の内部で、この面格子1を建物側に取付けるブラケット4と枠部材2の結合部分の位置に、ブラケット4と枠部材2の結合が解かれるとこれを検出するスイッチ7を設け、同じく枠部材の内部に、前記スイッチ7と電気的に接続した電源8及び発音器9を設け、前記ブラケット4と枠部材2の結合が解かれてスイッチ7がこれを検出すると発音器9が発音する。
【選択図】図3
Description
この発明は、建物における窓等の開口部分の室外側にブラケットを用いて取り付け、外部からの侵入を防ぐために用いる面格子、更に詳しくは、面格子とブラケットの結合部分を破壊して侵入しようとした場合に、これを検知して警報を発することにより外部からの侵入を確実に防止することができるようにした防犯面格子に関する。
建物における窓等の開口部分には、外部からの侵入を防ぐために、室外側に固定式の面格子を取り付けることが行われており、このような面格子は、外部からの侵入を困難にすることで防犯のために大きく貢献している。
上記固定式の面格子としては、周枠内に棧材を縦、横、斜め等に配置した枠形の面格子と、複数本の縦棧と横棧の組み合わせからなる棧形の面格子があり、一般的にこのような面格子は、アルミ型材等の中空材を用いて組み立てられている。
従来、上記のような面格子の防犯機能を向上させる方法として、面格子の上部適当な位置に人体感知センサを取り付け、面格子に対して人が接近すると、これを感知して開錠を阻止するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−180727号公報
しかし、上記のような人体感知センサによる人の接近を感知する方法は、感知の範囲に制限があり、感知範囲外の部分で面格子の取り外しや破壊が行われる危険性があり、また、外部から人体感知センサが作動しないように処理することも技術的に可能となるので、安全性の面で十分なものとはいえない。
ところで、上記枠形の面格子や棧形の面格子において、この面格子を破壊して室内に侵入しようとする場合、室外側に位置する面格子とこれを建物側に固定するブラケットのビスによる結合部分を破壊し、面格子を建物側から取外す方法が最も簡単であり、実際にこのような方法での室内への侵入犯罪が増加している。
具体的には、面格子を形成する中空材とブラケットのビスによる結合部分に、ドライバー等を差し込んでこの結合部分を破壊し、ブラケットから面格子を取外すことで人が通れる条件をつくり、この後、窓等のガラスを割って開放することにより、室内に侵入するものであり、このような荒手の犯罪により、面格子を取り付けていても安心することができない事態になっている。
そこで、この発明の課題は、面格子とこれを建物側に固定するブラケットの両者の結合部分が破壊されると、これをスイッチで電気的に検出して警報を発し、外部から侵入する犯罪を未然に防止することができる安全性の高い防犯面格子を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、ブラケットを用いて建物側に固定する面格子において、面格子を形成する中空材の内部でブラケットとの結合部分の位置に、面格子を形成する中空材とブラケットの結合が解かれるとこれを検出するスイッチを設け、前記スイッチと電気的に接続した電源及び発音器を面格子の適所に設け、前記中空材とブラケットの結合が解かれてスイッチがこれを検出すると発音器が発音するようにした構成を採用したものである。
上記中空材の内部に設けたスイッチが、常時閉でブラケットに端子を当接させることによって開となり、このスイッチを電源及び発音器と電気的に接続し、前記中空材とブラケットの結合が解かれてスイッチが閉になると発音器が通電によって発音するようにすることができる。
また、上記面格子が、中空材を用いて形成された枠部材の内側に、一定間隔の配置で棧材を設けた枠形の面格子であり、前記枠部材は中空材を用いた上枠材と下枠材及び両側の側枠材で枠状に組み立てられ、この枠部材の両側に位置する側枠材と上記ブラケットが結合され、前記側枠材の内部に上記スイッチが組み込まれているようにすることができる。
更に、上記スイッチと電源及び発音器を面格子の枠部材を形成する中空材の内部に配置したり、上記電源及び発音器の何れか一方又は両方を面格子の外部に配置するようにしてもよい。
ここで、面格子のブラケットを用いたサッシ等の建物側への固定は、面格子の枠部材における両側の側枠材でその上下の位置が一般的であり、従って、面格子の枠部材における側枠材に用いた中空材の内部で、ブラケットとビスで結合する合計4箇所の位置に、スイッチをそれぞれ配置し、電源や発音器をこの中空材内に配置する場合は、配線基板にスイッチと電源、発音器を取付けて接続し、この配線基板を中空材内に組み込むことにより、スイッチの端子がブラケットに当接するように配置する。
また、電源と発音器の何れか一方又は両方をボックス内に収納し、このボックスを面格子の適所にガードプレートで覆うことで室外側から手で触れることができないように配置し、この電源と発音器を上記スイッチと中空材内に収めたコードで接続するようにしてもよい。
上記のようなスイッチの配置により、面格子とブラケットの結合部分が破壊されると、スイッチが閉となって電源から発音器に電流が流れ、警報を発することで外部から侵入する犯罪を未然に防止する。
この発明によると、面格子とこれを建物側に固定するブラケットの結合部分で、面格子を形成する中空材の内部にスイッチを設け、このスイッチに電源及び発音器を接続したので、面格子とブラケットの結合部分が破壊されるとスイッチがこれを検出し、発音器が発音することになり、この発音で侵入せんとするものが逃げ出すか、家人や近隣の人に侵入を知らせることにより、外部から侵入する犯罪を未然に防止することができ、安全性の優れた防犯面格子となる。
また、スイッチや電源及び発音器は、面格子を形成する中空材の内部に収納するようにすれば、面格子の外部からその存在が全く分からず、面格子の意匠や美観を損なわないと同時に、外部からスイッチや電源及び発音器等を作動しないように事前に処理することが困難になり、防犯面格子による安全性の確保が確実に行える。
更に、電源と発音器の何れか一方又は両方を面格子に対して外付けにすれば、大きさ及び取付けのためのスペース的な制約がなくなり、電源と発音器の選択肢が広がることになる。
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1乃至図4は、防犯面格子の第1の実施の形態を示し、その面格子1は、枠部材2の内側に多数本の縦棧3を一定間隔の配置で固定した枠形の面格子であり、前記枠部材2は、図3と図4に示すような断面形状のアルミ製中空材を用いた上枠材2aと下枠材2b及び両側の側枠材2cを横長の枠状に結合して形成され、縦棧3はアルミ製角パイプ等を用い、上下両端を上枠材2aと下枠材2bの対向面に設けた孔に嵌め込んで固定化することによって取付けられている。
上記面格子1の建物側への取付けは、面格子1の枠部材2における両側の側枠材2cでその上下の位置を、ブラケット4を用いて窓用サッシ5や建物躯体に固定することによって行われる。
上記ブラケット4は、図3と図4のように、金属板を用い、窓用サッシ5や建物躯体への取付け部4aと、フラットな板状となる面格子1の取付け部4bが折り曲げ加工された構造を有し、面格子1の側枠材2cと取付け部4bは、図示省略したが、室内側に向く面からねじ込むビスの締結によって固定化される。
また、窓用サッシ5や建物躯体への取付け部4aは、窓用サッシ5や建物躯体の形状や構造に応じて異なり、図4(a)と(b)の取付け部4aは、窓用サッシ5の室外側のフランジ5aに嵌め込む屈曲部6を設けた構造となり、図4(c)の取付け部4aは、面格子1の取付け部4bと反対方向に折り曲げた板によって形成し、図4(d)の取付け部4aは、面格子1の取付け部4bと直角に折り曲げた板によって形成されている例を示している。
上記面格子1の枠部材2における側枠材2cを形成する中空材の内部で、この中空材とブラケット4の結合部分の位置に、スイッチ7と、電池を用いた電源8と、ブザーを用いた発音器9及び、これらを電気的に接続する配線基板10が組み込み配置され、配線基板10に取付けたスイッチ7の端子7aが中空材に設けた小孔から、この中空材と結合したブラケット4に当接するように配置されている。
図2は、配線基板10を用いた回路図であり、スイッチ7と電源8を直列に接続し、スイッチ7と電源8に、一対のコネクター11と発音器基板12を介して発音器9を接続し、更に、電源8と発音器9の間に発音器9の発音確認を行うための電源テスト用のスイッチ13が接続されている。
前記中空材とブラケット4の結合が解かれると、スイッチ7の端子7aは押し込みから開放されて接点が閉じ、これによって中空材とブラケット4の結合が解かれたのを検出することになり、接点が閉じると電源8から流れた電流で発音器9が発音することになる。
図5乃至図7は、枠形の面格子1の他の実施の形態を示し、図5の面格子1は、枠部材2の内側に多数本の横棧3aを一定間隔の配置で固定し、図6の面格子1は、枠部材2の内側に多数本の傾斜棧3bを一定間隔の配置で交差するように固定し、図7の面格子は、枠部材2の内側に多数本の縦棧3と横棧3aを一定間隔の配置で交差するように固定したものである。
これら、各面格子1において、窓用サッシ5や建物躯体に対する取付けは、上記第1の実施の形態と同様、枠部材2における両側の側枠材2cの上下位置をブラケット4で窓用サッシ5や建物躯体に固定することになり、側枠材2cとなる中空材の内部でブラケット4との結合位置に、スイッチ7と、電源8と、発音器9及び、これらを電気的に接続する配線基板10が組み込み配置されている。
このように、枠部材2における中空材の内部に、スイッチ7と電源8、発音器9、配線基板10を組み込み配置した場合、中空材の室内側に向く面の配線基板10等と対応する位置に扉式の開閉部を設け、電源8の交換と、電源交換後の発音テストが容易に行うことができるようにしておく。
図8乃至図10の実施の形態は、面格子1に対して電源8と発音器9の何れか一方又は両方を、面格子1の外部に取付ける例を示し、スイッチ7と配線基板10は中空材の内部に収納し、外部に配置せんとする電源8と発音器9の何れか一方又は両方をボックス14内に収め、スイッチ7と外部に配置したボックス14内の電源8及び又は発音器9は、中空材の内部に納めたリード線で接続すればよい。
上記面格子1のボックス14を取付けた部分において、側枠材2cと隣接する縦材3の間の室外側に、金属板や樹脂板、硬質ガラス板等のガードプレート15を張設し、ボックス14をガードプレート15で覆うことで室外側から見えないようにしたり手で触れることができないようにし、ボックス14が破壊されたり取外されることのないようにしている。
また、面格子は、縦棧と横棧の組み合わせからなる棧形の面格子であってもよく、例えば、横棧の内部で面格子を建物側に取付けるブラケットとの結合部分に、上記したスイッチ7と電源8、発音器9、配線基板10を組み込み、もしくは、スイッチ7を横棧の内部に組込み、電源8と発音器9の何れか一方もしくは両方を外部に配置する。
なお、各実施の形態において、面格子1の適当な位置に、電池が寿命になると、これを知らせるための電源切れの表示ランプを設けるようにすることができる。
この発明の防犯面格子は、上記のような構成であり、図4(a)と図10のように、面格子1を建物の開口部における室外側にブラケット4を用いて取り付け、開口部からの侵入を阻止して防犯を担うものである。
建物の開口部における室外側に面格子1を取付けた通常の状態で、枠部材2と各ブラケット4の結合部分に配置したスイッチ7は、図4(a)のごとく端子7aがブラケット4に当接することによって、図2に示した発音器9に対する電源回路は開状態となり、発音器9への通電がオフとなっている。このように、スイッチ7にノーマリークローズのものを用いると、通常の状態で電源8の消費はなく、電源8の長寿命化が図れる。
上記の状態で面格子1の枠部材2と各ブラケット4の結合部分を工具で破壊し、面格子1を取り外して窓から侵入しようとすると、ブラケット4から枠部材2が外されることにより、取外された枠部材2内のスイッチ7は、ブラケット4に当接して押し込まれていた端子7aが押し込みを解かれることになり、このため、スイッチ7の接点は自動的に閉状態となる。
開状態にあるスイッチ7の接点が閉状態になると、図2の回路図に示すように、発音器9に対する電源8からの通電がオンとなって発音器9が発音することになり、この発音で侵入せんとするものが逃げ出すか、家人や近隣の人に侵入を知らせることにより、面格子1の枠部材2と各ブラケット4の結合部分を破壊して外部から侵入する犯罪を未然に防止することができ、安全性の高い防犯面格子となる。
なお、発音器9の発音を止めるには、中空材に設けた扉式の開閉部を開き、配線基板10に設けた一対のコネクター11を抜けばよい。
1 面格子
2 枠部材
3 縦棧
4 ブラケット
5 窓用サッシ
6 屈曲部
7 スイッチ
8 電源
9 発音器
10 配線基板
11 コネクター
12 発音器基板
13 電源テスト用のスイッチ
14 ボックス
2 枠部材
3 縦棧
4 ブラケット
5 窓用サッシ
6 屈曲部
7 スイッチ
8 電源
9 発音器
10 配線基板
11 コネクター
12 発音器基板
13 電源テスト用のスイッチ
14 ボックス
Claims (5)
- ブラケットを用いて建物側に固定する面格子において、面格子を形成する中空材の内部でブラケットとの結合部分の位置に、面格子を形成する中空材とブラケットの結合が解かれるとこれを検出するスイッチを設け、前記スイッチと電気的に接続した電源及び発音器を面格子の適所に設け、前記中空材とブラケットの結合が解かれてスイッチがこれを検出すると発音器が発音するようにしたことを特徴とする防犯面格子。
- 上記中空材の内部に設けたスイッチが、常時接点が閉でブラケットに端子を当接させることによって接点が開となり、このスイッチを電源及び発音器と電気的に接続し、前記中空材とブラケットの結合が解かれてスイッチの接点が閉になると発音器が通電によって発音するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の防犯面格子。
- 上記面格子が、中空材を用いて形成された枠部材の内側に、一定間隔の配置で棧材を設けた枠形の面格子であり、前記枠部材は中空材を用いた上枠材と下枠材及び両側の側枠材で枠状に組み立てられ、この枠部材の両側に位置する側枠材と上記ブラケットが結合され、前記側枠材の内部に上記スイッチが組み込まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防犯面格子。
- 上記スイッチと電源及び発音器を面格子の枠部材を形成する中空材の内部に配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防犯面格子。
- 上記電源及び発音器の何れか一方又は両方を面格子の外部に配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防犯面格子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007051456A true JP2007051456A (ja) | 2007-03-01 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007051456A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011127386A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Sadayuki Amiya | 扉及び蝶番とその取り付け方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH02143492A (ja) * | 1988-11-24 | 1990-06-01 | Ibiden Co Ltd | 高密度多層プリント配線板の製造方法 |
JPH03108988U (ja) * | 1990-02-26 | 1991-11-08 | ||
JP2004171134A (ja) * | 2002-11-18 | 2004-06-17 | Panahome Corp | 防犯装置 |
-
2005
- 2005-08-17 JP JP2005236727A patent/JP2007051456A/ja active Pending
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