JP2004171134A - 防犯装置 - Google Patents

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JP2004171134A
JP2004171134A JP2002333974A JP2002333974A JP2004171134A JP 2004171134 A JP2004171134 A JP 2004171134A JP 2002333974 A JP2002333974 A JP 2002333974A JP 2002333974 A JP2002333974 A JP 2002333974A JP 2004171134 A JP2004171134 A JP 2004171134A
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Katsumi Yokoyama
勝美 横山
Shinji Kuwasaki
真二 桑先
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Panasonic Homes Co Ltd
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Panahome Corp
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Abstract

【課題】不法侵入者が面格子の固定を無理やり取外すと、警報機器の防犯操作が実行され、侵入を未然に防止しうる防犯装置を提供すること。
【解決手段】縦格子や多数の空所を有する装飾板を具えた面格子を、建築物の開口部の屋外側で、該開口部に向合って固定して構成する防犯装置において、面格子に取付ける磁性体と、磁性体に向き合う位置で開口部材又は外壁に取付ける磁気センサーと、該磁気センサーに接続された警報機器とからなり、磁気変化に基づき磁気センサーが発生する電気信号を受けて、警報装置が防犯操作を実行し、更には数の磁性体及び磁気センサーを、面格子の左右又は/及び上下に分散して配置する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の開口部の屋外側に不法侵入者の侵入を阻止の目的で設ける面格子の防犯機能を一層高めることのできる防犯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築物の外壁に設けられた窓等開口部に使用される建具の多くは、採光が有効に行え外観に優れることからガラス戸が採用されている。そして、開口部材にアルミサッシが普及しその水密性が高まったことに加え建物の外観を保つためにも、ガラス戸の外側に雨戸を装備しない建築物が増加している。また洗面、浴室、トイレ等に設ける所謂小窓には雨戸を装備しないことが常である。このように雨戸を装備しないガラス戸にあっては、外部から簡単にガラスを割って、不法侵入者の侵入を許すという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、網入りの防犯ガラスを採用することが考えられる。しかし、網入りガラスはリビングの窓等開口部の位置によって外観上の問題から採用が困難な場合がある。
【0004】
他方、縦格子や多数の空所を有する装飾板を具えた面格子を、建築物の開口部の屋外側で、該開口部に向合って固定して構成する所謂面格子防犯装置が考案され、様々のデザインのものが販売されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら面格子は、ブラケット等を介して開口部周囲の外壁面や、アルミサッシに対してビスで取付ける構造を採用しているため、外部からドライバー等工具でビス固定を取外し、不法侵入者の侵入を容易に許してしまうという課題がある。更にこれを防止するため、締付け方向にしか回転しない構造の所謂ワンウェイビスと呼ばれる特殊なビスも考案され使用されている。しかしこれを採用した場合でも、バール等の工具を使用するとビスの螺合部分自体を破壊してその固定が外さることがある。そのため、特に就寝時、外出時には開口部の建具を常に閉止して施錠することとなり、開口部からの有効な自然換気が得られず、必要換気量の確保のため、外壁面や天井に配管を施した換気装置を別途装備して常時これを作動させる必要が生じる。更に夏期において、夜間など外部の冷気を取り込んでの室温の調節を図ることができないためエアコンの常時運転が必要となり、コスト負担が増加し、省エネルギー上も好ましくない。
【0006】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、不法侵入者が面格子の固定を無理やり取外すと、警報機器の防犯操作が実行され、侵入を未然に防止しうる防犯装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、縦格子や多数の空所を有する装飾板を具えた面格子を、建築物の開口部の屋外側で、該開口部に向合って固定して構成する防犯装置において、面格子に取付ける磁性体と、磁性体に向き合う位置で開口部材又は外壁に取付ける磁気センサーと、該磁気センサーに接続された警報機器とからなり、磁気変化に基づき磁気センサーが発生する電気信号を受けて、警報装置が防犯操作を実行することを特徴としている。
【0008】
また請求項2記載の発明は、複数の磁性体及び磁気センサーを、面格子の左右又は/及び上下に分散して配置することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本発明の防犯装置は、図1に示すように、面格子2に取付ける磁性体3と、磁性体3に向き合う位置で開口部材4に取付ける磁気センサー6と、該磁気センサー6に接続された警報機器7とからなる。
【0010】
面格子2は、外壁Wの開口部Kからの不法侵入を防ぎ安全を確保するために該開口部Kの屋外側に取付けられるものであり、矩形枠体に多数の縦格子1を等間隔に取付けて構成されたものが多用されており、この他幾何学模様や植物の外形を呈した多数の空所を有する装飾板により構成されるものもある。
【0011】
前記外壁Wは、本実施形態では、図1に示すように、図示しない周囲枠材の両面に外装材W1、三層構成の内装材W2を貼設した建築用パネルを用いて形成され、その外壁Wの開口部Kは、矩形配置の窓枠材K1・・・の内周縁に揃えて前記外装材W1、内装材W2を切り欠くことにより形成される壁開口10に、アルミサッシ11からなる開口部材4を取付けることにより形成されている。
【0012】
壁開口10は屋外側に内周縁に沿う断面L字の欠切部13を有し、前記アルミサッシ11の上部材11Uは、この欠切部13の奥面で外壁Wの窓枠材K1にビス14で固着される。欠切部13には、ビス14の貫挿孔を被覆するため、コーキング剤27を充填する。また下部材11Lも同様に外壁Wに固定される。そしてアルミサッシ11の上部材11Uの下面に垂下する支持片11U1と、これに向合い下部材11Lの上面に立上がるレール片11L1が、ガラス戸等の建具12の上下を各々スライド開閉自在に支持する。
【0013】
本実施形態の面格子2は、図2に示すように、左右の横枠材2S、2Sで連結した上下枠材2U、2L間に、多数のアングル状の縦格子1を等間隔で取付て構成する。各縦格子1は、図1に示すように、そのフランジ1aの上下端を、上下枠材2U、2Lの内側に向合って形成された上下取付リブ27、28に貫挿したリベット16で固定する。本実施形態では、面格子2の構成部材にアルミの成形品を使用しているが、鉄、木材、プラスチック等を使用することもできる。或いはこれらの材料を組合わせ、例えば鉄製の矩形枠にプラスチック製の縦格子1を取付けて構成することもできる。
【0014】
上枠材2Uの後端で垂下する係止片17を、アルミサッシ11の上部材11Uの外側に設けた受溝18に係合し、他方下枠材2Lの後端で上下に延びる取付片19の上下端を、下部材11Lの外側に設けたリップ溝20の上下のリップ20U、20Lに各々係合すると共にビス21により取付片19をアルミサッシ11の下部材11Lに固定して、面格子2を外壁Wの開口部Kの外側に装着する。
【0015】
前記磁性体3は、面格子2の上枠材2Uの外壁W側の下面に取付けられる。本実施形態では、磁性体3は鉄製の薄板から構成され、小ビス(図示せず)を用いて取付けられているが、裏面に粘着剤を貼付した磁気テープを用いて構成しても良い。又磁性体3は例えば、長さ3〜15cmで幅1〜3cmの大きさに形成されている。
【0016】
他方、前記磁気センサー6は、図1に示すごとく、前記アルミサッシ11の上部材11Uの外側に設けた受溝18のフランジを下に延長した取付片22上で、好ましくは前記磁性体3と向き合う位置にビス止め、接着等により取り付けられる。この磁気センサー6は、面格子2が不法侵入者により取外される際に、磁性体3との間隔が変化することに起因する該磁性体3から届く磁気エネルギーの変化を検知し、その磁気変化を電気信号に変換する。なお、磁気センサー6は、出力電圧が磁気エネルギーの時間的変化量に比例する電磁誘導型、静磁界での検出も可能な磁電変換型等の種類があるがいずれも利用できる。
【0017】
前記警報機器7は、前記磁気センサー6の電気信号を受けて防犯操作を行なうものであって、本実施形態では、図1に示すように、開口部Kの上位の外壁Wの前記内装材W2に嵌合固定され、磁気センサー6から受けた電気信号を無線信号に変換し、図示しない中央制御装置に向けて発信する。但し、警報機器7はこの態様には限定されず、直接警備会社へ直接無線通報するもの、ブザー、ベル等の警報音を発するもの、パトライト等の警告灯、或いはこれら機能を複合したもの等使用条件に応じ種々の機能の警報機器7を採用しうる。なお本例において、異常発生を知らせる無線信号を受信した中央制御装置を経て、有線、無線の電話回線を介して警備会社へ通報される。中央制御装置は、前記ガラス戸の他、家屋などの建築物の玄関ドア、勝手口、テラスへの出入り口ガラス戸等に各々設置された全ての防犯装置から複数の無線信号を受信し、かつ発信するなど、建築物全体としての防犯機能を集中的に制御するシステムを構成する。
【0018】
尚、磁気センサー6から警報機器7に至る電気信号は、アルミサッシ11の上部材11U及び窓枠材K1の配線孔(図示せず)に貫挿した導線23を経て伝達される。
【0019】
本実施形態では、図2に示すように、屋外から見て向かって左上部と右下部の2箇所において各々、面格子2に取付けられた磁性体3と、該磁性体3に向き合う位置で開口部材4に取付けられた磁気センサー6を具えているため、左右或いは上下何れの側においても面格子2の一方側が取外されると、即座に警報装置が防犯操作を実行し、更に高い防犯性を付与できる点で好ましい。これに加え、右上部、左下部にも各々磁性体3と磁気センサー6を装備すると、警報装置の作動精度が更に高まる。
【0020】
前記の如く、本実施形態では、磁気センサー6を開口部材4(アルミサッシ11)に取付けているが、外壁Wの外装材W1表面で磁性体3に向合い外部から目立たない位置に磁気センサー6を取付けることも可能であり、この形態も本発明の権利範囲に含まれる。
【0021】
本実施形態では、外壁Wの開口部K上部で内装材W2の内周縁に沿い化粧釘、ビス、接着剤などの固着具23によって固定される基部24Aと、その下端で屋外側に折れ曲がりアルミサッシ11の上部材11Uの屋内側に水平に延びるフランジ25に支持される折曲げ片24Bとからなる上飾縁24、及び開口部K下部で内装材W2に固定される基部26Aと、その上端で屋外側に折れ曲がりアルミサッシ11の下部材11Lの屋内側に向けて開口する溝27に嵌着される折曲げ片26Bとからなる下飾縁26を設けることにより、開口部Kのデザイン性の向上を図り同時に壁クロス等表面仕材の端部仕上げを容易としている。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、面格子に取付ける磁性体と、磁性体に向き合う位置で開口部材又は外壁に取付ける磁気センサーと、該磁気センサーに接続された警報機器とを具え、磁気変化に基づき磁気センサーが発生する電気信号を受けて、警報装置が防犯操作を実行するため、警報機器の防犯操作が実行され、侵入を未然に防止しうる。
【0023】
したがって、開口部の建具を空けた状態で就寝、外出することもできるため、室内の換気、冷気を取り込んでの室温の調節など自然換気を可能とし、快適で省エネルギー上好ましい開口部の使用を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防犯装置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】その正面図である。
【符号の説明】
K 開口部
W 外壁
1 縦格子
2 面格子
3 磁性体
4 開口部材
6 磁気センサ
7 警報装置

Claims (2)

  1. 縦格子や多数の空所を有する装飾板を具えた面格子を、建築物の開口部の屋外側で、該開口部に向合って固定して構成する防犯装置において、面格子に取付ける磁性体と、磁性体に向き合う位置で開口部材又は外壁に取付ける磁気センサーと、該磁気センサーに接続された警報機器とからなり、磁気変化に基づき磁気センサーが発生する電気信号を受けて、警報装置が防犯操作を実行することを特徴とする防犯装置。
  2. 複数の磁性体及び磁気センサーを、面格子の左右又は/及び上下に分散して配置することを特徴とする請求項1記載の防犯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023756A (ja) * 2005-06-13 2007-02-01 Fuji Sogo Kenzai Kk 防犯面格子
JP2007051456A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Fuji Sogo Kenzai Kk 防犯面格子
JP2012233326A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Asahi Kasei Homes Co 防犯スクリーン装置

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