JP2007050644A - 立体加飾品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 立体加飾品11bは、木材の表面を立体的に象った凹凸22を表面に備えた基材12と、基材12の表面を覆うフィルム13bとを備える。凹凸22は30〜200μmの最大高さHmを有し、フィルム13bには木材の表面を平面的に象った杢目柄21bが印刷されている。フィルム13bは、杢目柄21bを凹凸22に対応させるようにして、基材12の表面に沿って配置されている。さらに、杢目柄21bは、木材の年輪を平面的に象った複数の年輪線31と、木材の導管部を平面的に象った複数の導管線32とを備える。各年輪線31は、凹凸22の尾根部26及び長溝部27に沿って配置され、各導管線32は、隣接する年輪線31の間で該年輪線31に沿って延びるように配置されている。各導管線32は、微小凹凸28に対応するように配置されている。
【選択図】 図3
Description
図1(a)〜(c)及び図2(a)〜(c)に示すように、本実施形態の第一の立体加飾品11aは、樹脂製の基材12と、該基材12の表面を覆う第一のフィルム13aとを備えている。一方、図3(a)〜(c)に示すように、本実施形態の第二の立体加飾品11bは、前記第一の立体加飾品11aにおいて、図1(a)に示す第一のフィルム13aを図3(a)に示す第二のフィルム13bに変更したものである。即ち、第二の立体加飾品11bは、樹脂製の基材12と、該基材12の表面を覆う第二のフィルム13bとを備えている。
図1(a)に示すように、第一の立体加飾品11aの意匠面は、複数の節部16を取り巻くように配置された多数の木目17を備えた立体的な杢目模様に加飾されている。立体加飾品11aの意匠面において、節部16を除いた部分は、一般部18となっている。節部16は木材の節を象ったものであり、木目17は木材の正目や板目等を象ったものである。木目17は、各節部16の周縁部では、該節部16を中心にして渦を巻くようなバーズアイ模様を形成し、節部16から離間した位置では、正目や板目のような木目模様を形成している。即ち、本実施形態において、杢目模様は、バーズアイ模様と、木目模様とによって構成されている。ちなみに、一般部18には、木材の夏目や冬目に相当する夏目部や冬目部が存在している。
図3(b)、(c)に示すように、第二の立体加飾品11bの意匠面には、第一の立体加飾品11aの杢目模様に加えて、さらに木材の導管部を立体的に象った模様が加飾されている。導管部は、木材の表面に露出する木の導管の一部であり、特にラワン材に特徴的に見られる線状の構造物である。この第二の立体加飾品11bの杢目模様は、第二の立体加飾品11bの意匠面に立体的に形成された凹凸形状により構成されるとともに、第二のフィルム13bに平面的に印刷された第二の杢目柄21bにより構成されている。凹凸形状は、基材12の表面に立体的に形成された上記凹凸22に沿って、第二のフィルム13bを密着させるように配置することにより形成されている。
上記立体加飾品11a,11bは、例えば、フィルム13a,13bを金型内にインサートしてインモールド成形することにより、基材12の表面に平坦なフィルム13a,13bを備えた成形品を作製した後、凹凸22に対応する凹凸形状が彫刻された治具をフィルム13a,13b側に熱プレスすることにより製造される。なお、熱プレスする際には、治具に彫刻された凹凸形状と、フィルム13a,13bに印刷された杢目柄21a,21bとが上下に一致するように位置合わせされる必要がある。ちなみに、治具を用いた熱プレスで200μmを超える最大高さHmを有する凹凸形状を形成する場合、意匠性の高い意匠面を形成させることが難しくなる傾向がある。
(1) 本実施形態の第一の立体加飾品11aは、意匠面に30〜200μmの最大高さHmを有する凹凸形状を備えているため、実際に立体的な構造を有している。その結果、視覚的及び触覚的な立体感を与えることができる。さらに、立体加飾品11aの意匠面には、印刷された杢目柄21aが凹凸22に対応するように配置されているため、視覚的な立体感がより一層高められている。よって、この立体加飾品11aは、視覚的及び触覚的に天然の木材の風合いを感じさせることができる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 杢目柄21a,21bは、フィルム13a,13bの裏面に印刷されていてもよい。また、フィルム13a,13bを多層構造に形成し、杢目柄21a,21bをフィルム13a,13bの表面及び裏面に露出しない位置に印刷してもよい。
・ 前記意匠面はラワン目調に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の立体加飾品。
Claims (4)
- 木材の風合いを有する意匠面を備えた立体加飾品であって、
該立体加飾品は、前記木材の表面を立体的に象った凹凸を表面に備えた基材と、該基材の表面を覆うフィルムとを備え、
前記凹凸は、30〜200μmの最大高さを有し、
前記フィルムには、前記木材の表面を平面的に象った杢目柄が印刷され、
前記フィルムは、前記杢目柄を前記凹凸に対応させるようにして、前記基材の表面に沿って配置されていることを特徴とする立体加飾品。 - 前記杢目柄は、前記木材の年輪を平面的に象った複数の年輪線を備え、
該各年輪線は、前記凹凸の尾根部及び長溝部に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立体加飾品。 - 前記杢目柄は、前記木材の導管部を平面的に象った複数の導管線を備え、
該各導管線は、隣接する前記年輪線の間で該年輪線に沿って延びるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の立体加飾品。 - 前記基材の表面には、前記木材の導管部を立体的に象った複数の微小凹凸が設けられ、
前記各導管線は、前記微小凹凸に対応するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の立体加飾品。
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