JP2007050269A - 骨手術用腔確保器具 - Google Patents

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高宏 小賀坂
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Abstract

【課題】良好な観察視野の下で他の臓器損傷に気をつかうことなく、手術に高度の熟練が要求されることなく、簡便に手術を行うことができる骨手術用腔確保器具を提供する。
【解決手段】体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シース1と、前記シースに付設され、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネル11と、前記シースの先端に設けられ、そのシースを椎体に係合させる係合手段と、前記シースに付設され、前記椎体処置空間における術野を内視鏡的に観察するための観察手段と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内視鏡下で特に骨、例えば脊椎に対して外科手術を行う際の作業空間を確保するために用いられる骨手術用腔確保器具に関する。
近年、腹腔鏡下外科手術や関節鏡下手術等、内視鏡下での外科手術が、その低侵襲さゆえ、盛んに行われるようになってきており、いろいろな外科分野に対して応用されるようになってきた。
その中において、脊椎の分野に対しても同様の手技の導入が考えられ始めている。
例えば、腹腔鏡下において脊椎を手術する場合、腹腔鏡下に腹膜を剥離しつつそこを気腹して臓器を圧排し、処置具により椎体の処置を行うUSP第5,313,962号明細書に示されたものや、気腹した腹膜の内腔を通じて臓器を圧排し、処置具により椎体の部位の処置を行うものがある。また、患者の背中から第1のカニューラを挿入し、流体を注入して流体の圧力で作業空間を維持しながら第2のカニューラを通じて処置具を挿入し、椎体の処置を行うUSP第5,439,464号明細書に示されたものも提案されている。
しかし、腹腔鏡下の手技においては臓器を圧排しながら手術作業を行わなければならないから、多くの圧排子等の処置具を使用する必要があり、その圧排作業がきわめて繁雑である。また、腸や血管等の臓器は腔内において動き易い。このために、処置途中で圧排が不十分になり、視野不良を招き易い。また、十分な圧排がなされないと、他の処置具等で不意に臓器の損傷を起こすおそれがある。特に腰椎への前方アプローチは、腰椎前面に大動静脈があり、従って、細心の注意を要する手技であった。また、術者が不慣れであると、一定の視野を得ることも難しく、また、多くの圧排子や処置具を使用する必要があり、難しい手技となり、高度の熟練が要求されるなどの問題があった。
また、患者の背中から挿入したカニューラを通じて流体を注入し、その流体圧力で作業空間を維持しながら別のカニューラを通じて処置具を挿入して椎体の手術を行う手技においても、その作業空間を維持する圧排が不十分になることによる視野不良が考えられる。
本発明は、観察手段による観察下で脊椎等の骨の手術が容易で低侵襲に手術することが可能となること、すなわち臓器の圧排に気を使う必要なく、良好な観察視野の下で他の臓器損傷に気をつかうことなく、しかも、手術に高度の熟練が要求されることなく、簡便に手術を行うことができるようにする骨手術用腔確保器具を提供することにある。
本発明の骨手術用腔確保器具は、体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シースと、前記シースに付設され、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネルと、前記シースの先端に設けられ、そのシースを椎体に係合させる係合手段と、前記シースに付設され、前記椎体処置空間における術野を内視鏡的に観察するための観察手段と、を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、良好な観察視野の下で他の臓器損傷に気をつかうことなく、手術に高度の熟練が要求されることなく、簡便に手術を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
(構成)
この第1実施形態に係る骨手術用腔確保器具は図1で示すような複数の部品を備えてなる脊椎手術用シースシステムを備える。このシステムは体組織に挿入される腔確保用シース1、拡張用マンドリン(内針)2、ロッド3、気密用内筒4、スパイク5、スコープチャンネル用栓6、スパイクチャンネル用栓7を揃えてなり、さらに予備的に吸引管8が付加されている。
シース1には複数種のチャンネル(CH)が付設されている。まず、処置具が挿通される処置用チャンネル11がそのシース1の内腔自体を利用して直管状に形成されている。この処置用チャンネル11は図2で示すようにシース1の先端から後端まで直線状に配設される断面形状が円形の直線的な孔からなるものであり、この処置用チャンネル11の先端部分は後述する骨手術用作業空間を形成する。
シース1の上壁部には内視鏡が挿入されるスコープチャンネル12が設けられている。スコープチャンネル12は処置用チャンネル11に対して傾きをもち、かつ処置用チャンネル11に隣接して配設されている。スコープチャンネル12の先端開口はシース1の内腔に臨んで前記処置用チャンネル11内に直接的に連通している。そして、スコープチャンネル12は先端側で処置用チャンネル11の中心側に寄り、基端側ではそのスコープチャンネル12の中心から離れる緩やかな傾斜をもって直線的に配設されている。スコープチャンネル12の中心軸はシース1の先端において処置用チャンネル11からずれており、これはスコープチャンネル12を通じて導入する内視鏡ができるだけシース1内に飛び出さないようにするためである。
図2(a)で示すように、スコープチャンネル12を形成するシース1の上壁部はその傾斜に応じて盛り上がっており、その上壁部の外表面は図2(b)で示すように極力、丸みをもって形成され、少なくとも平坦な面部分が形成されても凹部は形成されない形状で形成されている。従って、シース1の全体の外表面形状はどの断面をとっても凸部もしくは直線部のみの組合せにより形成され、凹部を有さない断面外形の形状となっている。
シース1の基端には鍔部13が取着されており、この鍔部13には処置用チャンネル11やスコープチャンネル12に連通する孔部11a,12aが形成されている。スコープチャンネル12のための孔部12aの内周にはOリング14が設けられており、Oリング14はこの部分に挿入された硬性内視鏡、例えば腹腔鏡15の光学視管16を任意位置で固定する固定手段とその部分を気密を保つ気密手段とを兼ねている。
なお、ここでの腹腔鏡15は直視形式のものであり、その光学視管16の基端には接眼部17が設けられている。そして、光学視管16と接眼部17は直線的に配置されるものであり、これは一般的に市販されている汎用的な形式のものである。
シース1の先端の外形状は、そのシース1の脊椎の椎体に係合するための第1の係合手段として構成され、椎体部分の形状に近い形状となっており、つまり、シース1の先端には図2(c)で示すようにアール(R)が設けられている。また、シース1の先端縁の内面部分には、先広がりのテーパ部19が形成されている。
シース1の先端部には椎体にシース1を係合するための手段が設けられているが、さらに椎体に固定する固定手段(アンカー手段)を通すために2本のスパイクチャンネル21が設けられている。このスパイクチャンネル21には固定手段のスパイク5がそれぞれ挿通されるようになっている。スパイクチャンネル21はパイプ材によって形成され、シース先端付近まではそのシースの内壁の内側に沿って収納され、かつ前記スコープチャンネル12の左右部位に退避的に配置されている。スパイクチャンネル21の後端はシース1の鍔部13の壁部内を貫通して外部に開口している。本実施形態においてのスパイクチャンネル21はシース1の片側、つまり前記シース1の横断面の上側に偏った位置に2本設けられている。この2本のスパイクチャンネル21は椎体前面の丸みのアール(R)の向きに対して、図2(c)に示すような関係位置で配置されている。
また、シース1の先端部の内壁にはその内壁の一部を切り欠いてなる凹部からなる逃げ部23が設けられている。スパイクチャンネル21の先端開口部はその逃げ部23内で開口するように配置される。つまり、スパイクチャンネル21の先端開口部分はシース1の先端付近において、シース1の壁部内に配置され、かつシース1の内腔の先端部に連通している。また、逃げ部23の内部は内視鏡の画角の範囲内に収まり、スパイクチャンネル21より飛び出る物、つまり、スパイク5の先端が、シース1の内側より内視鏡で見ることができる。また、シース1の先端のテーパ部19の内面も内視鏡の画角の範囲内であり、内視鏡を通して見えるようになっている。
シース1の先端部における左右の外壁には臓器圧排用のくぼみ24がそれぞれ設けられている。
シース1の素材は樹脂製であり、X線透過性のものである。また、透明な素材(例えば、ポリサルフォン、ポリカーボネート、アクリルなど)により作られることが望ましい。シース1の先端壁は血管等の臓器の損傷を防ぐために丸められている。
拡張用マンドリン2は処置用チャンネル11に挿通される筒状のものであり、挿入時においていわゆる内針(アダプター)となるものである。このマンドリン2においての、前記処置用チャンネル11内に挿入される挿入部31の部分は、処置用チャンネル11より長く形成され、その先端部32はシース1の先端から突き出すようになっている。この先端部32は円錐形状のテーパ部に形成されている。拡張用マンドリン2の基端部外周にはシース1との気密手段、及びシース1との固定手段としてのOリング33が装着されている。拡張用マンドリン2の後端部にはフランジ34が設けられている。さらに拡張用マンドリン2の最後端にはそのマンドリン2の内腔(チャンネル)35に挿入される道具を気密的に貫通する気密手段のゴムキャップ36が設けられている。ゴムキャップ36には道具を引き抜いたときにその孔を塞ぐ気密手段のゴム栓37が付設されている。
拡張用マンドリン2のフランジ34はスコープチャンネル12及びスパイクチャンネル21が位置する上側部分を切欠き、スコープチャンネル12やスパイクチャンネル21に挿通する部品の邪魔にならないようにした逃げ部38を形成している。図2で示すように、フランジ34の下面部には位置規制用ピン39が設けられ、このピン39は処置用チャンネル11に拡張用マンドリン2を装着したとき、シース1の鍔部13に形成された係合溝18に嵌め込まれ、前記逃げ部38の位置が常に上側に正しく向くように、マンドリン2の嵌合位置を規制する規制手段を構成している。
前記ロッド3は拡張用マンドリン2内に挿通される棒状の道具であり、これは拡張用マンドリン2よりも長い。ロッド3の外径は通常に用いられるトラカールよりも小さい。ロッド3の両端は同じように先端が丸みを有して尖っており、拡張用マンドリン2に、いずれの端からも容易に差し込めるようになっている。
気密用内筒4は前記拡張用マンドリン2と同様、シース1の処置用チャンネル11に挿通される筒状のものであり、処置用チャンネル11内に挿入される挿入部41の長さは処置用チャンネル11に挿入時においてシース1のスコープチャンネル12に内視鏡を挿入しても処置用チャンネル11内で内視鏡と気密用内筒4が干渉しない短い長さである。
気密用内筒4の挿入部41の基端部外周には、シース1との間を気密にする気密手段及びシース1との間を固定する固定手段としてのOリング42が設けられている。気密用内筒4の後端部にはフランジ43が設けられ、さらに気密用内筒4の最後端にはその内腔44に挿入される道具を気密的に貫通するゴムキャップ45が設けられている。ゴムキャップ45には道具を引き抜いたときに開く孔を塞ぐためのゴム栓46が付設されている。ゴムキャップ45のゴム栓46には中心にゴムの薄い部分で内腔側に凸形状とした穿刺部47があり、ここには気腹を保ったままに鋼線などを刺し通すことができるように形成されている。これを抜いた後には穿刺部47は自然にほぼ気密に保たれる。フランジ43には上側部分を切欠き、スコープチャンネル12やスパイクチャンネル21に挿通する部品の逃げ部48が形成されている。
前記スパイク5の素材は硬いもので作られており、例えばステンレス鋼線のような金属で作られている。また、スパイク5の太さはスパイクチャンネル21に挿通され得る径で作られている。スパイク5の先端は鋭利で穿刺部49として形成されており、この穿刺部49は例えば四面体状に形成されている。また、スパイク5の後端部にはつまみ50が取着されている。
これらのスパイク5はスパイクチャンネル21を通じてそれぞれ差し込まれ、その先端が脊椎の椎体に差し込み、それにより、椎体にシース1を固定する手段を構成するものであり、同時にスパイク5は、シース1の先端を骨に係合させるための第2の係合手段を構成している。
スコープチャンネル用栓6はスコープチャンネル12に内視鏡を挿入していないときにそのスコープチャンネル12の基端に差し込んでおく密閉用栓であり、シース1のスコープチャンネル12のOリング14と圧接して気密を保つように閉塞する。
スパイクチャンネル用栓7はシース1のスパイクチャンネル21を塞ぐ栓であり、スパイク5がスパイクチャンネル21に挿入されないときにスパイクチャンネル12の基端に挿入してそのスパイクチャンネル21を閉塞する。このスパイクチャンネル用栓7は弾性部材、例えばナイロン、フッ素樹脂等よりなり、挿入部51と把持部52よりなる。挿入部51はスパイクチャンネル21の内径より小さな先端部分とこれより手元側に位置してスパイクチャンネル21の内径より僅かに大きいかほぼ等しい外径を有する気密部分とからなる。
本実施形態では図1に示してあるような吸引管8がシステムとして付加されている。この吸引管8は吸引管本体55を備え、吸引管本体55は手元側で略直角に曲げてある。吸引管本体55の基端には図示しない吸引チューブに接続する口金56が設けられている。
吸引管8の吸引管本体55には接続アダプター57が取り付けられる。図8で示すように、接続アダプター57は吸引管本体55に嵌め込んで摺動自在で弾性的に締め付け固定するリング部58と、このリング部58から伸びて弾性によりしなるアーム部59と、シース1の基端開口縁部を弾性的に挟んで固定するための一対の片部からなる固定部60と備えており、それらは1枚の弾性を有する板材より一体的に形成されている。
なお、シース1の後端においての処置用チャンネル11の部分には処置用チャンネル11に挿入される処置具、特にノミやドリルの深さ方向への規制手段としてのストッパー機構を設けても良い(図示せず)。
(作用)
以下、本実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用法の例を説明する。ここでの例は図7で示す脊椎中の第5腰椎L5と仙骨Sの間のL5−S椎間板の摘出や固定術等を経腹膜的かつ腹腔鏡的に行う適用例についてのものである。
脊椎の椎体70の前面には図7に示すような主要な血管である大動静脈(大動脈71a、大静脈71b)71が走行している。大動脈71aと大静脈71bはそれぞれ仙骨S側において分岐するが、ほぼ重なり合っている。従って、処置部位に前方から到達するには図7中のB矢印側からこれらの血管を避けて椎体70にアプローチし、椎体70の部分を露出させる必要がある。
そこで、図3(a)で示すように、通常、行われているように気腹して、腹壁72にトラカール73を挿入し、それらのトラカール73に腹腔鏡15や圧排子74を挿入し、内視鏡観察下において椎体70の前面にある大動静脈71の血管部分を十分によけさせ、処置したい椎体70の部位及びその近傍を露出させる。
次に、椎体に対して腔確保器具をアプローチするのに理想的な位置において腹壁72に皮切れを入れ、そこにロッド3を挿入するか、もしくは理想の位置に近い位置にトラカールがある場合にはそのトラカール孔を利用して腹腔内にロッド3に挿入する。トラカールを利用する場合にはそのトラカールを穿刺した孔をロッド3にて確保したまま、そのトラカールを抜去する。ロッド3は前述したように外径が一定の棒であるからロッド3を体内に挿入したままトラカールのみを容易に抜くことができる。
シース1内の処置用チャンネル11に拡張用マンドリン2を挿入し、スコープチャンネル12にはスコープチャンネル用栓6、スパイクチャンネル21にはスパイクチャンネル用栓7を挿入した状態とする。このとき、シース1の各チャンネルは閉塞される。拡張用マンドリン2に設けられたOリング33、スコープチャンネル12に設けられたOリング14、スパイクチャンネル用栓7はそれぞれ弾性素材からなり、各チャンネル内に押し込まれて変形する事によりそれぞれの気密が達成される。
次に、ロッド3が挿入された孔にシース1を挿入するに十分な皮切りを加える。この状態で、腹壁72に挿入されたロッド3の後端部分が、シース1に挿入された拡張用マンドリン2の内腔35に挿入されるようにして、シース1を被せる。そして、シース1を押し進め、その先端を皮切部にあて、体内に挿入されているロッド3をガイドにして、拡張用マンドリン2をねじ込む。拡張用マンドリン2の先端部32はテーパ状になっているため、筋層が押し広げられ、シース1を体内に導入することができる(図3(b)を参照)。
このようにシース1が挿入されるとき、気腹可能な状態となっているので、気腹下において腹腔鏡15で体腔内を確認することが可能である。シース1の外形は凹部のない断面形状となっているため、シース1の挿入は容易であり、また腹壁との気密も保ち易い。
次いで、シース1から拡張用マンドリン2とロッド3を取り外し、シース1の処置用チャンネル11に、気密用内筒4を取り付ける。気密用内筒4のOリング42により腹腔内の気密は保たれる。気密用内筒4の内腔44はゴム栓46で閉じておく。
この状態で気腹は保たれるため、気密用内筒4のゴム栓46をあけて、そこに腹腔鏡15を差し込み、腹腔内を観察することもできる。必要に応じてトラカール73に挿入された腹腔鏡15を抜き、その腹腔鏡15を使用してもよい。また、スコープチャンネル用栓6を抜いて、そこに前記腹腔鏡15を挿入して腹腔内を観察してもよい。このとき、気密は気密用内筒4に設けられたゴムキャップ45、スコープチャンネル12に設けられたOリング14により保たれる。
なお、気密用内筒4の内腔44に気密を保持しながら処置具の挿入も可能である。
次に、十分に血管や内蔵器、筋肉等の組織62を圧排して、椎体70の前面にシース1の先端部を留置できる空間を作り(図3(c)参照)、鏡視下においてシース1を押し込んで、そこにシース1の先端部を留置する。ここで、シース1のスコープチャンネル用栓6を抜き、そこに前記腹腔鏡15を挿入し、その腹腔鏡15を良好な視野が得られる任意位置に固定し、シース1の内腔より椎体70を正面視する。シース1内の視野にて、シース1のほぼ中心に目的のL5−S椎間板がくるようにシース1の先端を微動させ位置決めする。ここで、シース1の先端は椎体70の外形状に沿ったアール形状に構成されているから、そのシース1の先端を椎体70に当てることにより、その椎体70に形状的に適合して確実に留置させることができる(図3(d)参照)。また、図6で示されるように、2本のスパイクチャンネル21を、L5−S椎間板の上下椎体の片側に位置するように配置する。
ここで、血管、筋肉はシース1の壁部により抑えられており、また、臓器圧排用のくぼみ24にひっかかり、シース1の内側の視野下には出てこない。もし血管等がシース1の下に進入してきた場合やシース1の先端の下敷きになった場合でも、シース1の先端部内側にはテーパ部19が設けられているため、シース1の内側から腹腔鏡15にてその事態を直ちに容易に確認可能である。
この段階で、正しく処置対象の椎間板にアプローチしているかを確認するために、気密用内筒4のゴム栓46を閉じたまま、そのゴム栓46の中心のゴムの薄い穿刺部47に金属ワイヤを差し込み、鏡視下で金属ワイヤを椎間板に刺し、この状態でX線撮影を行い、処置対象の椎間板を確認することもできる。金属ワイヤを抜いた後もゴム栓46は気密を保つことができるため、以後の作業に差し支えはなく、また、シース1は樹脂製であるから、X線撮影の妨げにはならない。
シース1を椎体70の前面に留置し、腹腔鏡15をシース1内に挿入して、位置決めが終わった時点で、シース1のスパイクチャンネル21にスパイク5を挿入し、スパイクチャンネル21の先端開口よりスパイク5を突出させ、椎体70に打ち込み、シース1を固定する(図4)。このとき、シース1内の内視鏡視野内に逃げ部23が設けられているために、スパイク5の打ち込み時に鏡視下でこれを行うことができる。また、スパイクチャンネル21の先端開口部はシース壁の内腔側に開口し、そのシース1の内腔に連通するので、スパイク5を打ち込むとき、シース1の外にある臓器にスパイク5を当て損傷させることがない。
以下、椎体70への処置はシース1内に挿入された腹腔鏡15による観察画像をもとに、シース1を通して直接に行う。シース1内には臓器の進入がなく、シース1は椎体70に固定され、また、腹腔鏡15はシース1内で処置用チャンネル11に連通するため、以降の操作は鋭匙鉗子75等の椎体処置用の器具を用いてシース1内で行うことができる。また、内視鏡はシース1に固定され、常に一定の視野を確保する。気腹はこの状態で落としてよい(図4(a)参照)。もちろん、必要に応じて、気腹を行ってもかまわない。
シース1より気密用内筒4を取り外し、処置用チャンネル11を通して脊椎処置用の器具を挿入し、脊椎の処置を行う(図5)。例えば、自家骨による前方固定術の場合には、図6(a)のようにL5−S椎間板にメス76を入れ、その繊維輪61の切除を行い、図6(b)のように鋭匙鉗子75などにて、髄核、椎間板を摘出し、さらに図6(c)のようにノミ77にて椎体L5と椎体S側の骨の切除を行う。これらの処置具はシース1内に形成される直管状の内腔を通じて行うため、その処置具は直線的な力を加えて処置でき、一般に強い力が必要なこの種の手術に適する。
次いで、図示しない開大用処置具を用いて両側の椎体部分を開大する。この時、スパイク5は片側の椎体にのみ打ち込まれているため、その開大の妨げになることはない。そして、図6(d)のように開大された椎体部分の間に移植骨78を打ち込み、前方固定術が完了する。
また、例えばWO94/17759に示されるようなインプラント材を椎間に挿入し、固定するものを、このシース下で処置用チャンネル11を通して使用し、固定術を行ってもよい。
なお、本発明はこれら椎体の固定に限らず椎体にアプローチする全ての処置に使用が可能であることは言うまでもない。
また、L5−S椎間板以外に例えばL4−5椎間板に腹膜外的にアプローチしたい場合には図11のように、腹腔鏡下に腹膜79を剥がしつつ椎体70に到達させ、大動静脈71をまとめて横によけるように圧排して腔80を形成し、この腔80内にシース1を挿入する。さらに前記同様に係合固定手段を利用してシース1を留置固定する。そして、図7のC矢印側より椎体70にアプローチする。
次に、吸引管8を使用する場合について説明する。シース1の基端開口縁部に接続アダプタ57を取り付け、接続アダプタ57のリング部58に吸引管8を差し込んで保持させることで種々の使用例が可能である。
まず、シース1内の排煙を行う場合には図9(a)で示すように吸引管8を少し抜いた位置で固定する。吸引管8の先端はシース1の底部空間に開口するため、電熱を利用して処置する場合等にシース1内に溜まった煙を吸引して排出することができる。
骨を処置する場合、一般に継続して出血が多いが、この場合には図9(b)で示すように吸引管8の先端が下に突き当たる位置まで下げておき、シース1内から持続的に血液81を吸い上げることにより常に良好な視野を得るようにする。
また、接続アダプター57のアーム部59は弾性的に傾けることができるので、リング部58に保持した吸引管8を傾けることができ、さらに吸引管8を進退摺動させることにより吸引管8の先端の位置を自由に選択することができる。そこで、ピンポイントで吸引を行うことも可能である。図10(a)は切除凹部82内に吸引管8の先端を位置させ、その切除凹部82内に溜まった血液81を吸い上げて排除し、良好な視野を得るようにしている。
さらに図10(b)で示すように、送水チャンネルを持つスコープ83との組合せで、吸引管8を少し抜いた位置で設置し、スコープ83から送水し、吸引管8で吸引することにより持続的な潅流が可能である。
(効果)
本実施形態では椎体との係合手段としてシース1にアンカー手段であるスパイク5を挿通するスパイクチャンネル21を設けたことにより、椎体にシース1が係合および固定することができる。シース固定後、臓器の圧排が不要となり、圧排に気を使う必要がなくなるばかりか、シース1の内腔により骨手術用作業空間の形成を確保し、他の臓器とは隔別されるため、臓器の損傷に気を使う必要が減る。また、常に良好な視野を得ることができる。
また、椎体にシース1が係合および固定された以後はシース1内に臓器は入り込まないので、気腹を落としてもよく、炭酸ガスで常に気腹させておく必要がない。このため、気腹作業が不要で、処置作業性がよい。
また、気腹時間が短くなり、患者の負担を軽減できる。炭酸ガスの消費量を減らすことができ、経済的である。さらに生体に対しての炭酸ガスの吸収の影響を少なくできる。
また、シース1内に内視鏡と処置具を挿入設置することができるため、シース1を留置以降の作業が、そのシース1内だけで処置が可能となる。
また、シース1の先端に椎体との係合手段として椎体形状に近いアール(R)が設けられているため、シース1の椎体に対するずれの防止に役立つだけでなく、シース1の先端からの臓器のシース1への侵入防止となり、さらに臓器の損傷に気を使う必要がなくなる。
スパイクチャンネル21はその先端部でシース1の内側に連通するため、椎体にシース1を固定して後、スパイク5を打ち込む際にスパイク5の先端で他の臓器を損傷するおそれがない。
また、スパイクチャンネル21はシース1内に挿入した内視鏡の視野内に入るように設計されているため、スパイク5を打ち込むところを内視鏡で見て確認することができ、確実な留置作業を行うことができる。
スパイク5はシース1の片側に設けられているため、前方固定術などの場合に、椎体にシース1を固定したまま椎間の開大が可能である。
スパイクチャンネル21の後端にはそのスパイクチャンネル21の気密手段として、スパイクチャンネル用栓7が設けられるため、気密を要する手術にも使用が可能である。
スパイクチャンネル21はシース1の壁内に設けられているため、そのチャンネルが壊れる可能性が少ない。
スパイクチャンネル21はその一部がシース1の内側に配置されているため、仮にチャンネルが壊れても、スパイク5はシース1の外側に出ることがなく、安全性が高い。
本実施形態はスコープチャンネル21と処置用チャンネル11を有するシース1と、内針であるマンドリン2と、気密用アダプターである気密用内筒4からなるシステムであり、気腹下にシース1の挿入が可能であり、また、マンドリン2を気密用内筒4に取り替えることで、気腹下でもシース1内からの映像を得る事が可能である。また、気密用内筒4の内腔には気密を保持して、処置具の挿入が可能であり、シース1内からの作業が可能である。
吸引管8と接続アダプタ57により、シース1の内側の任意位置に固定可能であり、その吸引管8を利用して持続的吸引、排煙、持続的潅流等が可能となる。また、必要なときにはピンポイントで吸引でき、不要なときにはシース1の壁に固定しておけばよく、その吸引管8を取り扱う煩わしさが軽減できる。
スコープチャンネル12は処置用チャンネル11に斜方向に連通しているため、内視鏡の軸と処置用チャンネル11の軸はシース1の後端側で広がっていく。このため、手元側での、処置用チャンネル11とスコープチャンネル12に挿通させる器具や道具の干渉が少ない。
シース1の先端で内視鏡の軸と処置用チャンネル11の中心軸がずらしてあり、内視鏡はできるだけシース1の内腔に飛び出さないようになっているため、シース1の処置用チャンネル11の断面積を有効に利用して大きな処置部位に対する処置が可能である。
また、スコープチャンネル12には内視鏡の任意位置での固定手段として、Oリング14を設けてあり、内視鏡が任意の位置で固定されるので、その内視鏡の保持は支えるだけでよく楽である。また、画像がぶれたりせず、常に一定の術野を鏡視できる。
シース1は少なくとも先端部の一部が透明になっているため、シース1内での処置の際に、シース1の外を観察する事が可能であり、また、腹腔鏡下においても、シース1越ごしに反対側の臓器が見え、シース1内での作業が観察可能であり、安全かつ簡便である。
また、シース1は樹脂製のものであり、またX線透過性であるため、X線撮影やX線術中透視の必要がある際にも、それの妨げとならない。
シース1の外形は断面形状で凸部、もしくは直線により構成されており、皮切部に挿入するとき、抵抗が少なく、また、挿入部位の組織がシース1に密着するため気密が保たれる。
なお、本実施形態のものは腰椎への適用以外、頚椎をはじめ、あらゆる骨に適応可能である。
腔のない部位に面する骨(筋肉など皮下組織で覆われる骨)に対しても、筋肉間を剥離し、もしくは切って骨まで到達できるようにして、本実施形態のシース1を挿入することで、同様に、その部位への処置が行える。例えば、腰椎の後方進入や、上肢、下肢の骨等である。
前記第1実施形態ではシース1の先端に形成するアール(R)の向きは図1でのA矢印上下方向から見て内側に湾曲するものであったが、その使用部位によっても異なるが、図13で示すようにシース1を左右からみて内側に湾曲するものでもよい。もちろん、その両者を適宜組み合わせて係合対象の骨の形状により合わせるようにしてもよい。
本実施例は気腹しない手技(例えば鋼材等で腹壁を持ち上げる吊り上げ法による腔確保下での手術やその他の腔確保法)においても当然使用できる。
<第2実施形態>
図14および図15を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
(構成)
この第2実施形態においてのシース1はスパイクチャンネルを設けない構造としたものである。そして、椎体との係合および固定手段をシース1の処置用チャンネル11に挿通される固定用内筒(内シース)85によって構成する。固定用内筒85はシース1(外シース)の内径とほぼ等しい外形部を持つ略筒状の部材であり、先端側の固定部86と基端側のアーム部87よりなる。固定部86はリング状部分であり、その最先端円周上には複数の針状部材88が突出して設けられている。針状部材88は椎体に突き刺してその骨部に係合し、シース1を固定するものである。
固定部86の長さはシース1の先端から、シース1の内側においてスコープチャンネル12が連通する部位までの長さよりも短くなっている。固定部86より後端側の部分には内視鏡を通す切欠き部89が形成されている。その他は前述した第1実施形態のものと略同様に構成されている。
(作用)
前記第1実施形態と同様に使用することができるが、椎体の前面にシース1を固定する際には気密用内筒4を取り外し、シース1の処置用チャンネル11に固定用内筒85を挿入する。腹腔鏡15は挿入するときだけ、シース1の処置用チャンネル11内にはみ出さない位置まで後退させる。固定用内筒85の固定部86がシース1の処置用チャンネル11とスコープチャンネル12の交わる点を通過してから、内視鏡15を良好な視野がえられる位置まで移動し、固定用内筒85の内腔から、固定部86の先端を見る。内視鏡15にて内側から見ながら、さらに固定用内筒85を進め、椎体に当て、アーム部87の後端を叩き、針状部材88のある、固定部86の先端を鏡視下に椎体に打ち込む(図15)。
固定用内筒85の外形はシース1の処置用チャンネル11の内径とほぼ等しく、シース1は椎体に対して固定される。
以下、前記同様に椎体に対しての処置を行うが、シース1は固定用内筒85に対して回転可能であり、椎体に対して視野角を変えたいときにはシース1を回転させて処置を行う。
(効果)
シース1が回転可能であり、このため、内視鏡の視野を簡単に変えることが可能である。
<第2実施形態の変形例>
図16を参照して、第2実施形態の変形例を説明する。
(構成)
この変形例において前述した第2実施形態と異なる点は固定用内筒85の先端に設ける針状部材88を全周にわたり設けるのではなく、固定用内筒85の先端の全周ではなく片側、例えば上側部分にだけ針状部材88を設けるようにしたものである。
(作用)
椎間を開大する必要がある場合などにおいて、固定用内筒85の針状部材88のある側を片側の椎体にのみ固定する。
(効果)
片側にのみ針状部材88を設けたため、それを椎体の片側に固定が可能であり、シース1内から鏡視したまま椎間を開大することができる。
<第3実施形態>
図17を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
(構成)
この第3実施形態で前述した第1実施形態のものと異なる点はシース1が相互の回転自在な2重シース構造よりなることである。
内側シース91は前述した第1実施形態のシース1とほぼ同じものであるが、これにはスパイクチャンネルはなく、内側シース91の先端には固定用針状部材92が複数設けられている。
外側シース93は内側シース91に対して、内側シース91の先端を覆う位置に固定可能なものであり(特に図示せず)、また、図17(b)で示すように内側シース91の先端が外側シース93より突出するようにスライド自在に設けられている。また、外側シース93の先端は第1実施形態と同様、椎体と適合するようなアール形状が設けられ、骨との係合手段を構成している。内側シース91と外側シース93の間には気密手段(特に図示しない)が設けられる。
(作用)
基本的には実施形態1と同様に使用する。シースの挿入時には、内側シース91の先端を外側シース93で覆う位置にて固定しておき、生体に挿入する。椎体前面にシース1の外側シース93の先端を当て位置決めした後、内側シース91のスコープチャンネル12に内視鏡を挿入し、内側シース91と外側シース93の固定を解除し、内側シース91の内腔より先端を見ながら内側シース91を先端側に押し進め、椎体にその先端の針状部材92をあて、打ち込み固定する。固定後は第1実施形態と同様に鏡視下にて椎体に対して処置用チャンネル11を通じて処置を行う。
(効果)
第1実施形態と同じような効果が得られる。
<第4実施形態>
図18および図19を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態において、前記第1実施形態のものと異なる点はシース1の先端の形状にある。この実施形態のものは特に第4腰椎L4と第5腰椎L5の間の椎間板L4−5や、第3腰椎L3と第4腰椎L4間の椎間板L3−4等の処置を目的としたものである。
シース1の先端には図18のように片側に一葉、翼状(舌片状)の圧排部材95を設けた先端チップ96が設けられている。翼状の圧排部材95は弾性部材よりなることが好ましい。
(作用)
L4−5椎間板の前面には図7で示したように大動脈と大静脈の大動静脈71が走行しているが、シース1を椎体70の前面に留置する際に、これらをシース1の先端の圧排部材95にて十分によけるようにして椎体の前面にシース1を留置する(図19)。
(効果)
圧排部材95にて大動静脈71といった主要血管を確実によける事が可能であり、その圧排作業が容易であり、また、より安全性が増す。
<第5実施形態>
図20および図21を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態で前記第1実施形態のものと異なる点はシース1の先端形状である。
本実施形態は、特にL5−S間の椎間板に対しての処置を目的としたものである。
L5−S椎間板付近の形状は図21で示すようになっており、シース1の先端形状はそれに適合するように図20のように先端を斜めに落とした形状となっている。
(作用)
L5−S椎間板の前面には図7で示したように大動静脈71それぞれの分岐部分71cがあり、図21のように、その分岐部71cの間の下に椎体70の形状に合わせてシース1を留置する。
(効果)
椎体の形状に適合する形状のため、他の臓器を損傷するおそれがより少ない。
<第6実施形態>
図22(a)(b)を参照して、本発明の第6実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態において、前述した第1実施形態と異なる点は椎体との係合手段であり、シース1の先端には図22(a)で示すような筒状の係合部材97が設けられている。この係合部材97はゴム状の軟性部材、具体的には弾性を有するフッ素樹脂などの弾性部材や、シリコンなどのゴム状部材からなり、その軟性部材は押し付けると相手の形状に応じて変形する変形手段を構成している。
(作用)
椎体前面にシース1を固定する際、図22(b)で示すようにシース1の係合部材97を椎体70に押し付けることによりその部分の外形状に合わせて変形し、当接対象の形状に適合する状態に弾性的に変形して係合する。
(効果)
シース1が椎体70の外表面に略隙間なく接合するので、他の臓器のシース1内への進入がなく、処置内腔を確保し、安全に処置することができる。また、係合部材97が変形可能であるので、いろいろな形状の椎体に適合が可能である。
<第7実施形態>
図23を参照して、本発明の第7実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態のシース1の先端には一対の開閉部材98が枢着して設けられている。この開閉部材98は椎体70の外形に適合するように開き、その接合対象の外形に係合するように形成されていており、そして、留置部位にシース1の先端を係合させる係合手段を構成している。また、各開閉部材98はワイヤ99が接続され、ワイヤ99はシース1内を通じて手元側に導かれていて、手元側でワイヤ99を操作することにより開閉操作させられるようになっている。
(作用)
シース挿入時や、シース1を固定するまでは図23(a)で示すように開閉部材98は閉じており、椎体の前面に留置する際にはその開閉部材98を開き、図23(b)で示すように椎体形状に適合する開き形状にしてその椎体70の前面部位に係合させてシース1を留置する。また、閉じた状態の開閉部材98を椎体前面の臓器の間に差し込み、開閉部材98を開けば、臓器を圧排することができる。
(効果)
開閉部材98は開閉可能であり、椎体前面の組織を圧排する際、シース1の先端を入れて、その開閉部材98を開き、椎体70の前面に留置させることが可能であり、従って、臓器の圧排が楽になる。
<第8実施形態>
図24を参照して、本発明の第8実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態で前記第1実施形態のものと異なる点はシース1の後端に設けた把持部101に、スコープチャンネル12とスパイクチャンネル21の各々の口部に気密用のコック102,103a,103bを設けたことである。
(作用)
スコープチャンネル12とスパイクチャンネル21の各々の口部はそれぞれのコック102,103a,103bにより開閉される。気腹下においてシース1を挿入する際には各コック102,103a,103bを閉じることで、各チャンネル12,21は閉ざされる。
(効果)
スコープチャンネル12とスパイクチャンネル21の各々の口部を閉じるには、各コック102,103a,103bを閉じるだけでよく、その操作が楽である。また、封止用途を必ずしも用意しておく必要がなく、簡便に取り扱うことができる。
<第9実施形態>
図25を参照して、本発明の第9実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態において前記第1実施形態のものと異なる点はスコープチャンネル12に挿通した内視鏡を任意の位置で固定する手段として、スコープチャンネル12内に突き出すネジ部材105をシース1の鍔部13に設けたものである。
(作用)
スコープチャンネル12内に内視鏡、例えば腹腔鏡15の光学視管16を挿入し、その位置で定めたところでネジ部材105をねじ込み、光学視管をネジ部材105の先端で押さえ、腹腔鏡15を固定する。
(効果)
このような固定手段を設けたことにより内視鏡を任意の位置で確実に固定することができる。
<第10実施形態>
図26および図27を参照して、本発明の第10実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態はシース1の壁部内に1本または複数のチャンネル111a,111bを設け、このチャンネル111a,111bを利用して排煙、吸水、送水またはそれらの全部あるいはそのいずれかの処置に使用するようにしたものである。チャンネル111a,111bの一端は手元部の口金部112に導かれ、その口金部112にはそのチャンネル111a,111bの口部を開閉するコック113が設けられている。
図26で示すチャンネル111aは排煙兼吸水用チャンネルであり、この先端はシース1の先端より距離を置いてシース1途中のシース内面に開口している。
図27で示すチャンネル111bは洗浄兼吸水用チャンネルであり、この先端はシース1の先端のテーパ部19に開口する。シース1には図26と図27のチャンネル111a,111bの両方が設けられている。その他は前述した第1実施形態のものに同じである。
(作用)
排煙時には排煙兼吸水用チャンネル111aの口金部112に図示しない吸引チューブをつなぎ、洗浄兼吸水用チャンネル111bの口金部112には、洗浄時に図示しない送水チューブをつなぎ、吸水時には吸水チューブをつなぐ。必要であれば、両方を選択使用可能なコネクターを取り付けてもよい。
具体的にはシース1内にて、鏡視下に処置を行う際に電気メスを使用する際はチャンネル111aのコック113を開けておき、排煙を行う。
骨を切除する際には骨からは出血が持続的に続くため、この時は洗浄兼吸水用チャンネル111bから血液の持続的吸引を行う。骨切除を行う間は吸引をかけつづけておくと、シース1の底に溜まる血液はシース1の先端まで延びたチャンネル111bにより自動的に吸われる。
術中において術野を洗浄したい場合には洗浄兼吸水用チャンネル111bから送水し、次いで同じチャンネル111bから吸引する。
また、還流により、血液などを飛ばし、良好な視野を得たい場合にはスコープチャンネル12に送水チャンネルを有する内視鏡を装着するか、洗浄兼吸水用チャンネル111bよりシース1の先端から送水し、シース1内に水を流し、同じチャンネル111bまたは他方のチャンネル111aより吸引を行い、持続還流を行う。
排煙、吸水、送水は図26のチャンネル111aでも図27のチャンネル111bでも使用できるが、一般的には排煙や還流(送水、吸水)の際には図26のチャンネル111aが適し、血液の吸引のような洗浄と吸水の際には図27のチャンネル111bが適する。
(効果)
排煙兼吸水用チャンネル111aまたは洗浄兼吸水用チャンネル111bをシース1に設けた事により、排煙、洗浄、持続吸引、接続還流が容易に行う事ができる。
<第11実施形態>
図28を参照して、本発明の第11実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態ではシース1が外シース115と内シース116の二重シース構造としたものである。外シース115は図28(a)で示す如くの円形部材からなり、そのシース壁には内シース116のスコープチャンネル119を逃がすスコープチャンネル用逃げ溝117を有する。内シース116は処置用チャンネル118と管状のスコープチャンネル119を有し、スコープチャンネル119は処置用チャンネル118に対して斜めに設けられる。外シース115の壁にはスパイクチャンネルが付設させている(図示せず)。
外シース115と内シース116とは図28(c)で示すように組み合わせて固定することが可能であり、組み立てた際には外シース115のスコープチャンネル用逃げ溝117に内シース116のスコープチャンネル119が組み合わされる。そして、この組立て状態でのシース1はその外形状以外の構成が前述した第1実施形態1の構成と同じになる。
なお、拡張用マンドリンや気密用内筒は外シース115に組み合うものとなっており、また外シース115との気密手段を有する(図示せず)。
(作用)
本実施形態のシース1を体腔に挿入する際には、外シース115と拡張用マンドリン2を組み合わせて皮切部にねじ込むようにして挿入する。次いで、外シース115から拡張用マンドリン2を抜いて、気密用内筒4を挿入し、腹腔鏡下に他の臓器を十分に圧排し、シース1を椎体の前面に留置し、腹腔鏡15を気密用内筒4の内腔を挿入し、シース1内の視野にてスパイク5を椎体に打ち込む。気密用内筒4を抜き、外シース115のスコープチャンネル用逃げ溝117に、内シース116のスコープチャンネル119が入るように内シース116を挿入し、内外シース115,116が固定される。以下の作業は前記第1実施形態と同じである。
(効果)
外シース115の外形状は円形であり、異形断面を有していないため、シース1の体壁への挿入が楽である。
外シース115と内シース116を組み合わせる事で第1実施形態のシース1と同様の構成になり、第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第12実施形態>
図29を参照して、本発明の第12実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は第1実施形態のシースシステムに、椎体処置ガイド部材121を加えたものである。この椎体処置ガイド部材121は椎体の前方固定術の際などに組み合わせて用いるものである。
推体処置ガイド部材121はシース1の処置用チャンネル11に挿入して組み合わせて固定される。ガイド部材121の長さはシース1の後端位置から、スコープチャンネル12から内視鏡の先端が出てくる位置までの距離よりも短い。また、椎体処置ガイド部材121には例えばドリルを挿入するための複数のガイド穴122が設けられている。本実施形態にはドリルのみなどの処置具の挿入深さを規制するストッパー手段が設けられる(特に図示せず)。椎体処置ガイド部材121の手元端には把持部123が設けられている。
(作用)
シース1を椎体に固定して後の椎体に対する処置の際には、シース1に椎体処置ガイド部材121を挿入し、シース1と椎体処置ガイド部材121を固定する。次いで、このガイド部材121のガイド穴122に沿って、ドリルや鉗子などの処置具を挿入し、処置具を位置決め状態で、椎体への処置を行ったり、インプラントの椎体への挿入などを行う。ガイド部材121の長さはシース1の後端位置から、スコープチャンネル12から内視鏡の先端が処置チャンネル11内に挿入される位置までの距離よりも短いので、ガイド部材121がシース1の先端での視野を妨げる事はない。
(効果)
ガイド部材121に沿って所定の部位に対する処置を行うために術者の技量によらない安定した確実な治療成績が得られる。
<第12実施形態の変形例>
図30および図31を参照して、第12実施形態の変形例を説明する。
(構成)
本実施形態はガイド部材の変形例を示すものであり、ガイド部材125は、図30で示すようにそのシース1の処置用チャンネル11内に一側壁に沿って嵌合する板状の本体部126を有し、本体部126の先端にはシース1の処置用チャンネル11の内径に当てはまるような円形のプレート127が連接されている。プレート127は椎体に対して適合するような形状に曲がっている。プレート127の中央部には椎体に行う処置の範囲を決める、ガイド孔128が設けられている。
(作用)
ガイド部材125は例えば前方固定術の際などの使用するものである。シースを椎体に固定した後、ガイド部材125をシース1内に入れ、プレート127をシース1内に露出する椎体前面に配置する(図31参照)。以下はプレート127のガイド孔128に沿って処置を行う。例えば、自家骨移植の母しょうを作成する際などはこのガイド孔128の四辺に沿って、のみを入れる事で一定の大きさの母しょうを簡単に作成する事が可能である。
(効果)
ガイド部材125のガイド孔128に沿って処置を行うために、安定した治療成績が得られる。
<第13実施形態>
図32ないし図34を参照して、本発明の第13実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態は後部侵入により腰椎に導入する腔確保器具の例である。この腔確保器具はシース131と、これに挿入装着する棒状の内針(ロッド)132を備えてなり、シース131はその内腔を処置用チャンネル133となっている。内針132は処置用チャンネル133を貫通するように挿入される。シース131はスコープチャンネル134やスパイクチャンネル等が付設されているなど、前述した第1実施形態のシースと同様の構成がなされ、かつ部品も同様に付属している。
シース131の先端円周上には椎体に刺さる複数の針状部材135が突出して設けられている。そして、シース131の針状部材135を椎体の骨部に突き刺して係合することにより係合および固定するアンカー手段を構成している。
内針132は先端部136を略円錐形状に尖らしてあり、このため、内針132は筋肉や皮下組織等に穿刺または組織間に差し込めるようになっている。内針132の手元端には操作部137が設けられている。
(作用)
腰椎140の後部から侵入させて手術用腔を確保する場合、まずシース131に内針132を挿入し、内針132の先端部136をシース131の先端から大きく突き出させる状態とする。そして、脊椎140の後部に皮切部を形成し、この皮切部から内針132を突き刺し、さらに筋肉を切ってあるいは剥離して骨部まで内針132を到達させる。
次に、内針132をガイドとしてシース131を推し進め、そのシース131の先端を骨部まで到達させる(図33参照)。さらに針状部材135を椎体の骨部に突き刺して係合することにより、シース131を骨部に係合および固定する(図34参照)。
この後、内針132を引き抜き、シース131の処置用チャンネル133を開口させる。これによりシース131の処置用チャンネル133内によって手術用腔が確保される。そこで、スコープチャンネル134に内視鏡141を挿入してシース131の先端部内を観察しながらその処置用チャンネル133を通じて鉗子等の処置具142を挿入して骨の手術を行う。この場合、椎間板ヘルニア摘出術や椎弓切除術等を行うことができる。
<第14実施形態>
図35および図36を参照して、本発明の第14実施形態を説明する。
(構成)
この実施形態の腔確保器具は、第1実施形態での腔確保用シース1の変形例を示すものである。この変形例の腔確保用シース1は処置具が挿通される直管状の処置用チャンネル11に対してスコープチャンネル12が平行に配設されている(図35参照)。スコープチャンネル12の先端部分と処置用チャンネル11の先端部はその間付近に切欠き形成された開口部151を通じて連通している。
スコープチャンネル12に挿通された内視鏡、例えば斜視型硬性鏡152の光学視管153の先端部分はその開口部151に臨んで位置決めされ、その開口部151を通じて処置用チャンネル11内の骨処置用作業空間を観察するようになっている。硬性鏡152の手元側の接眼部154は光学視管153に対して処置用チャンネル11の方から逃げるように屈曲している。
(作用効果)
第1実施形態と同様に使用されるが、処置用チャンネル11に対してスコープチャンネル12が平行に配設されているので、処置用チャンネル11内の骨処置用作業空間に内視鏡が入り込まない状態で使用できる。内視鏡は特に斜視型硬性鏡152を用いるので処置用チャンネル11内を偏りなく十分に観察できる。
<第15実施形態>
図37から図55を参照して、本発明の第15実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態は椎間インプラントシステムに係り、この椎間インプラントのシステムは、図37に示すようなインプラント案内シースのシステムと、図39から図45に示すような処置具システムとから構成されている。
このうち、図37に示す如くのインプラント案内シースのシステムは主に、外シース201、拡張マンドリン202、外シース気密用外シースキャップ203、内シース204、スパイク205、スパイクチャンネル栓206を備えてなる。
外シース201は断面形状が円形の直管状の部材からなり、その内腔を用いて骨手術作業空間を形成する処置チャンネル201aが設けられている。外シース201の先端には脊椎表面にフィットするようにアール形状の逃げ部201bが設けられており、これにより脊椎にフィットさせて位置決め保持する手段を構成している。外シース201の先端部付近は透明素材からなる透明部201cによって形成されており、この透明部分を透過して骨手術作業空間内での術野を観察する観察手段を構成している。さらに、外シース201の外壁の中にはその外シース201の先端から基端まで貫通する2本のスパイクチャンネル201dが互いに近接して埋設するように設けられている。本実施形態では外シース201の先端の形状を工夫して逃げ部201bとしたが、脊椎形状に適合して自由に変形する弾性部材(例えば、シリコンゴムやポリウレタン、塩化ビニルなどの材料)からなる密着させる部材を付加して脊椎にフィットさせて位置決め保持する手段を構成してもよい。
拡張マンドリン202は外シース201の処置チャンネル201aに挿入されて装着され、その外シース201を体腔内に挿入する際のガイドとして用いられるものである。拡張マンドリン202は先端部202a、中間軸部202b、後端部202cからなっている。そして、先端部202aは円錐状に形成され、その最先端部は鈍に形成されている。先端部202aの最大外径は外シース201の処置チャンネル201aの内径とほぼ同じであることが望ましい。また、後端部202cの後端にはフランジ202dが設けられており、フランジ202dより先端側に位置する細径部202eには、外シース201に装着したときのシール用としてのOリング202fが装着されている。なお、細径部202eは外シース処置チャンネル201aの内径とほぼ同じ径に作られている。軸部202bの長さは拡張マンドリン202のフランジ202dが外シース201の後端に突き当たるまで挿入されたときに、先端部202aの円錐部のテーパ部分が完全に外シース201の先端から突き出すように設定されている。
スパイクチャンネル201dにはその内径とほぼ同じ外径のスパイク205が挿入される。スパイク205の先端は三角錐や円錐のように鋭利になっており、スパイク205の後端にはつまみ部205aが設けられている。スパイク205の長さはスパイク205のつまみ部205aが外シースの後端に突き当たるまで挿入したとき、そのスパイク205の先端が外シース201の先端から約1.5cmだけ突き出すように設けられている。
また、スパイクチャンネル201dにスパイク205が挿入されていないときは、そのスパイクチャンネル201dにスパイクチャンネル栓206が差し込まれている。スパイクチャンネル栓206はテーパ状に形成された栓部206aとつまみ部206bを備えて構成されている。
外シースキャップ203は外シース201の後端に嵌め込んで着脱自在に装着されるものである。外シースキャップ203には円筒側壁203aが設けられており、この円筒側壁203aの先端付近の内周面部203bにはOリング203cが装着されている。なお、内周面部203bは外シース201の外径とほぼ同じ径に作られている。さらに、外シースキャップ203の後端側部分には処置具挿通口(図示せず)が設けられており、その後端にはゴムキャップ203dが備えられている。ゴムキャップ203dは開口部203eと栓部203fが接続部203gを介して一体に連結して構成されるものである。なお、開口部203eの径は外シース201の内径とほぼ同じに形成されている。
また、外シースキャップ203には外シース201に装着したときにスパイクチャンネル201dに対応位置し、かつスパイクチャンネル201dを塞がない位置に小孔203hが設けられている(図38を参照)。
内シース204は外シース201の処置チャンネル201aに挿入して用いられるものである。内シース204は円筒直管状のシース部204aとその手元端に設けられる本体204bとからなる。そして、この内シース204のシース部内腔は前記外シース201に装着した状態で手術作業空間を形成する処置チャンネルとして用いられるものである。シース部204aはその最先端部に鋭利な穿刺歯204cが設けられており、その先端部付近の側部には観察手段を形成するために開窓部204dが設けられている。シース部204aは金属製であり、その外径寸法は外シース201の処置チャンネル201aの内径寸法とほぼ同じである。シース部204aの後端側には本体204bが設けられている。この本体204bの内部は中空であり、これにはフラップバルブやダックビルバルブなどからなる気密弁(図示せず)が具備されている。本体204bの最後端部には開口部204eを有するゴムキャップ204fが備えられている。
なお、開口部204eの径はこの器具に組み合わせて使用される処置具を挿入したときに気密が確保される径に作られている。本体204bはフランジの役目も備えており、そして、内シース本体204bが外シース201の後端に完全に突き当たるまで挿入したときにシース部204aの開窓部204dは外シース201の先端付近にある透明部201cと重なる位置関係になるよう、シース部204aの長さが調整されている。
次に、処置具システムについて説明する。図39から図45に示すように、本処置具システムは、ドリル207、椎間開大具208、ハンマー209、リーマ210、ボーンタップ211、インプラントドライバ212、インプラント213とを備える。
まず、図39に示すように、ドリル207は、後端側からハンドル207a、柄207b、ドリル部207cとからなり、ハンドル207aは柄207bに対してT字型に直交するように設けられている。柄207bの外径は外シース201の処置チャンネル201aの内径寸法とほぼ同じに設けられており、全長は少なくとも外シース201の全長より長い。柄207bの先端にはドリル部207cが設けられており、柄207bの長手方向中心軸とドリル中心軸は同一である。柄207bの後端付近にはフランジ207dが設けられている。ドリル部207cの外径寸法は柄207bの外径寸法以下に設けられている。
椎間開大具208は図40に示すように、柄208aと開大プラグ208bからなる。柄208aの後端面にはローレット208cが形成され、柄208aの先端には雄ネジ208dが設けられている。柄208aの外径寸法は外シース201の処置チャンネル201aの内径寸法とほぼ同じに作られており、全長は少なくとも外シース201の全長より長い。柄208aの後端付近にはフランジ208eが設けられている。開大プラグ208bは後端側から円筒部208fと円錐部208gにより構成され、円筒部208fの外表面には砂地処理加工が施され、凹凸な表面に形成されている。また、円筒部208fの後端面の中心には柄208aの雄ネジ208dに対応する雌ネジ208hが設けられている。なお、術者が所望する椎間開大幅に対応できるように、開大プラグ208bの円筒部208fの外径が約1mmずつ違うものが、数種類用意されている。
ハンマー209は図41に示すように、打撃部209aと柄209bからなり、打撃部209aは柄209bの先端にT字型に設けられている。柄209bと打撃部209aの大部分はステンレス鋼等の金属で形成されるが、打撃部209aの両端部分には耐オートクレーブ性を有するゴムやプラスチック素材からなる衝撃吸収部209cが設けられている。
リーマ210は図42に示すように、基端側からハンドル210a、柄210b、リーマ部210cとを設けてなり、ハンドル210aは柄210bに対してT字型に直交するように設けられている。柄210bの外径は内シース204の処置チャンネルの内径寸法とほぼ同じに作られており、全長は少なくとも内シース204の全長より長い。柄210bの先端にはリーマ部210cが設けられており、柄210bの長手方向中心軸とその中心軸は同一である。柄210bの後端付近にはフランジ210dが設けられている。リーマ部210cの外径寸法は柄210bの外径寸法以下であり、かつドリル207のドリル部207cよりも若干太径に設けられている。
ボーンタップ211は図43に示すように、後端側からハンドル211a、柄211b、タップ部211cとを設けてなり、ハンドル211aは柄211bに対してT字型に直交するように設けられている。柄211bの外径は内シース204の処置チャンネルの内径寸法とほぼ同じに作られており、全長はすくなくとも内シース204の全長より長い。柄211bの先端にはタップ部211cが設けられており、柄211bの長手方向中心軸とその中心軸は同一である。柄211bの後端付近にはフランジ211dが設けられている。タップ部211cの外径寸法は柄211bの外径寸法以下であり、かつリーマ210により整えられた穴に対して適切にタッピングをできる径に作られている。
インプラントドライバ212は図44に示すように、後端側から、ハンドル212a、柄212bとを設けてなり、ハンドル212aは柄212bに対してT字型に直交するように設けられている。柄212bの先端には雄ネジ212cが設けられている。柄212bの外径は内シース204の処置チャンネルの内径寸法とほぼ同じに作られており、全長は少なくとも内シース204の全長より長い。柄212bの後端付近にはフランジ212dが設けられている。
インプラント213は図45に示すように構成されている。つまり、インプラント213は中空円筒形状の本体213aと、その両端に装着される下蓋213bと上蓋213cにより構成される。それらの部材はチタン素材やセラミック素材やアパタイト素材等により形成されることが望ましい。本体213aの外表面にはボーンタップ211により椎間に形成された雌ネジに対応する雄ネジ213dが設けられている。また、本体213aには外表面から内腔に貫通する多数の小孔213eが設けられており、さらに一方の壁から反対側の壁に一直線上に貫通する大孔213fが設けられている。下蓋213bと上蓋213cは円盤状のキャップ部213gと爪状のフック213hからなり、本体213aに装着されたときにフック213hが本体213a内面の段差部に引っかかり、下蓋213bと上蓋213cが本体213aから容易に脱落しないようになっている。インプラント213の内腔には患者自身から採取された自家骨骨片またはβ−TCP(リン酸カルシウム)などからなる人工骨が充填される。なお、上蓋213cの中心にはインプラントドライバ212の先端に設けられている雄ネジ212cに対応する雌ネジ213iが設けられている。
(作用)
次に本実施形態に係るインプラント案内シースシステムの使用法を説明する。ここでは腰椎の椎間板に2個のインプラントを腹腔鏡的に埋め込む適用例について説明する。
腰椎の椎体の前面には大動静脈がほぼ重なりあって走行しており、さらに椎体の前面は大腰筋に囲まれている。したがって、椎体に対して安全に処置を行うためには、前述した第1実施形態の場合と同じく、これらの血管や筋肉を十分に圧排して椎体を完全に露出させる必要がある。そこで、通常の腹腔鏡下外科手術と同様に、気腹した後に腹壁にトラカールを刺入し、それらのトラカールを介して、腹腔鏡や圧排子74等の処置具を体腔内に挿入し、内視鏡観察下において血管・筋肉62等を圧排して処置目的の椎体70付近を露出させる(図46を参照)。このとき、椎間板216の1番目のインプラント埋め込み部位214と2番目のインプラント埋め込み部位215を高周波電流焼灼器217を用いて焼灼し、そこに印をつけておく(図46を参照)。
次に、インプラント案内シースを椎体に留置するのに最適なアプローチ路を形成するように腹壁に皮切を加え、インプラント案内シースの挿入口を形成する。皮切の長さはインプラント案内シースの外シース201が挿入されたときに完全に気密が保たれる程度に設ける。また、皮切を加える代わりに挿入部外径の大きさが違う数種類のトラカールを用意し、細径のものから太径のものに順番に刺し替えることにより、インプラント案内シースの挿入口を形成するようにしてもよい。
ここで、外シース201の処置チャンネル201aには拡張マンドリン202を挿入し、スパイクチャンネル201dの後端側部分にはスパイクチャンネル栓206を差し込んでおく。このとき、拡張マンドリン202はそのフランジ202dが外シース201の後端部に突き当たる位置まで挿入されているので、細径部202eの外周に設けられているOリング202fは処置チャンネル201aの内壁に当接し、その処置チャンネル201aと拡張マンドリン202の間の気密を確保する。また、スパイクチャンネル栓206のテーパ外周部はスパイクチャンネル201dの端面に密に嵌合するまで十分に差し込まれているので、スパイクチャンネル201dも気密な状態になっている。
次に、拡張マンドリン202が外シース201から抜けないようにしっかりと把持しながら、外シース201の先端から突出している拡張マンドリン202の先端部を前記腹壁に形成した挿入口に押し当て、そのまま外シース201を体腔内に挿入する。前述の通り、外シース201の処置チャンネル201aとスパイクチャンネル201dは気密に保たれているので、外シース201の挿入時に気腹ガスが漏れることはない。
外シース201が体腔内に挿入されたら外シース201を体腔内に残したまま拡張マンドリン202を引き抜き、外シース201の後端部に外シースキャップ203を装着する。外シースキャップ203のゴムキャップ開口部203eは栓部203fで閉じられており、外シース201は外部に対して気密が確保されている。
次に、外シース201の先端の逃げ部201bを椎体70にフィットする向きに外シース201を回転し、1番目のインプラント埋め込み部位214を囲うように椎体70に外シース201の先端を押し当てる。次いで、スパイクチャンネル201dからスパイクチャンネル栓206を取り外し、そのスパイクチャンネル201dにスパイク205を挿入する。そして、スパイク205の後端のつまみ部205aをハンマー209で叩いてスパイク205の先端部を所望の深さだけ椎体70内に穿刺し、これにより外シース201を椎体70に押し当てた状態で固定する。このとき、2本のスパイクチャンネル201dは外シース201の外壁内に互いに近接して設けられているため、スパイク205は2本とも上下のどちらかの椎体70に穿刺されるので、以降に述べるように外シース201を椎体70に固定したまま開大する際にもその開大を妨げることがない。
なお、本実施形態ではスパイク205のつまみ部205aが外シース201の後端部に突き当たるまでスパイク205を椎体70に穿刺してもスパイク205の先端は外シース201の先端から約1.5cmしか突き出さないので、1.5cm以上、下にある臓器に損傷を及ぼすことはない。このように、図47で示す如く、外シース201を椎体70に密着させて固定することにより、外シース201内への臓器等の侵入を防止し、かつ外シース201の固定後に臓器を圧排する手間を省くことができる。したがって、外シース201内空間での以下のような手術作業がやり易くなる。
次に、外シースキャップ203のゴムキャップ栓部203fを開栓して、その外シース201の処置チャンネル201aにドリル207を挿入し、ドリル207を椎体70に押し当てた状態でハンドル207aを回して椎間板216にインプラント213を埋め込むためのドリル穴218を形成する(図48を参照)。このとき、ドリル207の柄207bは外シース処置チャンネル201aとほぼ同径に設けられているので、ドリル207の回転時に中心軸がブレることがなく、スムーズなドリル操作を行うことができる。また、一定の深さまでドリル穴218が形成されると、ドリル207の柄207bに設けられているフランジ207dが外シース201の後端に当たるためにそれ以上に侵入しない。従って、誤って必要以上に深くまでドリル穴218をあけてしまい、脊髄等を損傷するなどの心配はない。ドリル207が処置チャンネル201aに挿入されているときはゴムキャップ203dにより外シース201内は気密が保たれている。
この外シース201内で行われるドリル操作の様子は外シース201の先端付近に設けられた透明部201cを透して腹腔鏡下にて観察することができるので、万一、外シース201内に臓器等が侵入してもそのまま処置を続行することなく臓器を圧排し直すなどの事前処置をとることにより、安全に処置を行うことができる。
ドリル207を外シース201から抜去し、代わりに外シース201内に鋭匙または鋭匙鉗子225を挿入する。鋭匙または鋭匙鉗子225の先端をドリル穴218内に挿入して、椎間板216内から髄核や繊維輪を十分に摘出する(図49を参照)。椎間板216内の髄核・繊維輪を摘出することにより椎間板216に安全にインプラント213を埋め込むことができる。また、この処置の様子も腹腔鏡下にて観察できることは前述と同様である。この処置中も外シース201内はゴムキャップ203dにより気密が保たれている。
次に、外シース201の処置チャンネル201aに椎間開大具208を挿入して、その椎間開大具208の柄208aの後端をハンマー209で叩き、柄208aに設けられているフランジ208eが外シース201の後端に突き当たる位置まで開大プラグ208bをドリル穴218に打ち込む(図50(a)を参照)。この開大プラグ208bは外径が約1mm違うものが数種類用意されているからその中から所望の開大幅に適したものを選んで用いる。このとき、椎間開大具208の柄208aと外シース処置チャンネル201aはほぼ同径に設けられているため、椎間開大具208を外シース処置チャンネル201aに挿入しただけでドリル穴218と開大プラグ208bの中心軸が自動的に一致する。このため、開大プラグ208bをドリル穴218に対して位置合わせする作業が必要ない。フランジ208eが外シース201の後端に突き当たる深さまでしか開大プラグ208bは打ち込まれないため、不意に開大プラグ208bを深く埋没させてしまう心配はない。また、開大プラグ208bの先端には円錐部208gが設けられているので椎間板216内にスムーズに挿入することができる。さらに開大プラグ208bの円筒部208fには砂地処理加工が施されているので、それによるすべり止めの効果があり、打ち込まれた開大プラグ208bが容易に脱落しないようになる。開大プラグ208bを椎間板216に打ち込んだ状態で開大プラグ208bと柄208a間のネジを取り外し、開大プラグ208bのみを椎間板216に留置する(図50(b)を参照)。この開大プラグ208bの打ち込みの様子も、外シース201の先端付近に設けられた透明部201cを介して腹腔鏡下で観察することができる。また、椎間開大具208を処置チャンネル201aに挿入しているとき、外シース201内はゴムキャップ203dにより気密が確保されている。
ここで、外シースキャップ203のゴムキャップ開口部203eを栓部203fにより閉じて、外シース201のスパイクチャンネル201dに挿入され、かつ椎体216に穿刺されているスパイク205を引き抜き、椎体216への外シース201の固定を解除する。続いて、2番目のインプラント埋め込み部位215を囲うように椎体216に外シース201の先端を押し当て、前述と同様に椎体にスパイク205を穿刺して外シース201を椎体70に対して固定する。そして、2番目のインプラント埋め込み部位215に対しても前述と同様にドリル操作、鋭匙・鋭匙鉗子225による髄核や繊維輪の摘出を行う。この処置の様子も腹腔鏡下に観察できることは前述と同様である。また、この処置中も外シース201内はゴムキャップ203dにより気密が保たれている。
次に、外シース処置チャンネル201aに内シース204を挿入し、内シース204の後端部をハンマー209で叩いて内シース204の先端の穿刺歯204cを椎体70内に打ち込む。このとき、腹腔鏡下で外シース201内を観察したときに内シース204によって隠されないように内シース204に設けられている開窓部204dを腹腔鏡の視野正面に位置させて、内シース本体204bが外シース201の後端部に突き当たるまで打ち込むことにより、外シース201の透明部201cと内シース204の開窓部204dを介して、例えば腹腔鏡等のスコープ219を用いて各シース201,204内の作業空間での処置の様子を観察することができる状態にある(図51を参照)。このように観察手段で観察しながら内シース204を椎体70に穿刺することにより本シースシステムの、椎体70への固定がより強固になるため、術中にシースシステムが椎体から外れる心配がより軽減される。
また、このように内シース204が椎体70に固定された状態では、外シースキャップ203のゴムキャップ203dにより内シース204と外シース201との間の気密が確保されており、内シース204の処置チャンネルに処置具が挿入されていないときには内シース本体204b内に具備されている気密弁によって、また、処置具が挿入されているときには内シース204の後端に設けられたゴムキャップ204fによって内シース204の内部から気腹ガスが漏出することが防止される。また、内シース204の固定後にも外シース201をそのまま椎体70に固定しておくことで、内シース204の開窓部204dから内シース204内に臓器等が侵入してしまうことを防止できる。
次に、内シース204の処置チャンネルにリーマ210を挿入して、リーマ部210cを椎間板216に形成されているドリル穴218に差し込み、リーマ210の柄210bに設けられたフランジ210dが内シース204の後端に突き当たる位置までリーマハンドル210aを回して、ドリル穴218をきれいに仕上げる(図52を参照)。このとき、リーマ210の柄210bと内シース204の処置チャンネルは略同径に設けられているので、リーマ210を内シース204の処置チャンネルに挿入しただけでドリル穴218とリーマ210の中心軸が自動的に一致する。このため、リーマ210をドリル穴218に対して位置合わせする作業が特に必要ない。また、フランジ210dが内シース204の後端に突き当たる深さまでしかリーマ210を挿入することができないので、不意にリーマ210を深く挿入し過ぎて脊髄等を損傷する心配がない。このようにリーマ210を用いてドリル穴218をきれいに整えることで、インプラント213を埋め込むのに最適な径のドリル穴218を形成することができ、椎間板216へのインプラント213の留置をより確実にすることができる。
リーマ操作の後にボーンタップ211を内シース204の処置チャンネルに挿入して、タップ部211cをドリル穴218に差し込み、ボーンタップ211の柄211bに設けられたフランジ211dが内シース204の後端に突き当たる位置までボーンタップハンドル211aを回し、インプラント213がドリル穴218にねじ込まれる際のガイドとなるネジ山216aを、椎体70にあけられたドリル穴218の内周面に形成する(図53(a)(b)を参照)。このとき、ボーンタップ211の柄211bと内シース204の処置チャンネルはほぼ同径に設けられているので、ボーンタップ211を内シース204の処置チャンネルに挿入しただけでドリル穴218とボーンタップ211の中心軸が自動的に一致するため、ボーンタップ211をドリル穴218に対して位置合わせする作業が必要ない。また、フランジ211dが内シース204の後端に突き当たる深さまでしかボーンタップ211を挿入することができないので、不意にボーンタップ211を挿入し過ぎて脊髄等を損傷する心配がない。このようにボーンタップ211によりドリル穴218にネジ山216aを形成することにより、インプラント213をドリル穴218にねじ込む作業をスムーズにすると共に、インプラント213がねじ込まれる位置があらかじめ規制されることから、誤った角度、深さにインプラント213がねじ込まれることを防いで、常に椎間板216の最適な位置にインプラント213を留置することを可能にしている。
次に、インプラントドライバ212の先端にインプラント213をネジ結合により装着し、インプラント213を内シース204の処置チャンネルに挿入する。ドリル穴218にインプラント213を差し込み、インプラントドライバ212の柄212bに設けられたフランジ212dが内シース204の後端に突き当たるまでインプラントドライバハンドル212aを回転して進め、ドリル穴218にインプラント213をねじ込む(図54(a)を参照)。このとき、インプラント213が椎間板216にねじ込まれる深さはインプラントドライバ212の柄212bに設けられたフランジ212dより規制されるので、常に椎間板216の一定の最適深さにインプラント213を留置できると共に、誤って深くねじ込み過ぎて脊髄等を損傷するおそれはない。さらに、インプラントドライバ212の柄212bは内シース204の処置チャンネルとほぼ同径に設けられているので、インプラントドライバ212を内シース204の処置チャンネルに挿入しただけでインプラントドライバ212とドリル穴218の中心軸が自動的に一致するため、インプラント213をドリル穴218に対して位置決めする作業が必要ない。
また、インプラント213を留置する際には、インプラント213に設けられている大孔213fが上下の椎体の端面に面して位置するように留置することが好ましい。この状態でインプラント213とインプラントドライバ212との間のネジを取り外し、インプラント213のみを椎間板216に留置する(図54(b)を参照)。
これで2番目のインプラント埋め込み部位215に対するインプラント留置作業は完了する。このようにインプラント213を椎間板216に留置することにより、インプラント213を安全かつ容易に椎間板216に留置することができると共に、上下の椎体70に面している大孔213fを通してインプラント213の内部に充填されている自家骨骨片または人工骨が上下椎体と骨融合により一体化するため、骨融合の促進と骨融合後の椎体間固定の強度をより向上させることができる。
次いで、内シース204を抜去し、外シースキャップ203のゴムキャップ203dを閉栓して椎体70に刺入されているスパイク205を引き抜き、外シース201の椎体70への固定を解除する。続いて、開大プラグ208bが留置されている1番目のインプラント埋め込み部位214を囲うように椎体70に外シース201を押し当て、前述と同様によりスパイク205を椎体70に穿刺して椎体70に対して再び固定する。
外シース処置チャンネル201aに椎間開大具208の柄208aを挿入し、柄208aの先端に設けられた雄ネジ208dを椎間板216に留置されている開大プラグ208bの雌ネジ208hにねじ込み、柄208aをしっかり把持して開大プラグ208bを椎間から抜去回収する。開大プラグ208bに柄208aをねじ込む際には、外シース201に設けられた透明部201cを介して腹腔鏡下にシース内の様子を観察することができるので、スムーズに作業を進めることができる。
外シース201の処置チャンネル201aに内シース204を挿入し、内シース204の後端をハンマー209で叩いて内シース204先端の穿刺歯204cを椎体70に穿刺する。このとき、内シース204の開窓部204dを腹腔鏡視野正面に位置させることによりシースシステム内を腹腔鏡的に観察できることは、前述の通りである。1番目のインプラント埋め込み部位214に対しても前述と同様にリーマ作業、ボーンタップ作業、インプラント埋め込み作業を行い、全てのインプラント埋め込み作業は終了する。このようにインプラント213が椎体70に埋め込まれた状態では、2個のインプラント213が平行になっているため(図55を参照)、患者が起立したときに安定して椎体70を支えることができる。また、椎間板216によって椎間開大プラグ208bが開大した幅の分だけインプラント213を挟み込むテンションがかかっているので、インプラント213のネジ構造と相まって術後に椎間板216からインプラント213が脱落することはない。
(効果)
本実施形態ではインプラント案内シースが椎体70への係合手段を備えているので、シース固定後に臓器を圧排する必要がなくなるため、インプラント案内シースを椎体70に固定した後にシース内で処置する際には臓器を損傷するおそれがない。特に本実施形態では先端に穿刺歯204cを有する内シース204を椎体70に穿刺して椎体70に固定するので、シースシステムをより強固に固定することができ、術中に誤ってシースシステムが椎体70から外れる心配が少なく、本インプラント案内シースを使用した手術をより集中して行うことができる。それと共に、内シース204を椎体70に固定した後にも外シース201をそのまま椎体70に固定しておくことにより、内シース204の開窓部204dからシース内に臓器が侵入するおそれがない。
また、外シース201と内シース204の間は、外シースキャップ203に設けられているゴムキャップ203dにより気密が保たれているため、内シース204を椎体70に固定した時にも気腹ガスが体外に流出することを防止し、かつシース処置チャンネル内に気腹ガスと共に血液等が吹き込むおそれがないので、シース処置チャンネル内の観察を妨げることがない。
また、シース内の処置の様子を外シース透明部201cと内シース開窓部204dを介して腹腔鏡的に観察する観察手段を設けてあるので、万一臓器等が椎体70とシース先端の隙間からシース内に入り込んだ場合でもあらかじめ安全を確認できるので臓器を損傷するおそれがない。さらに特に椎間板216から髄核・繊維輪を摘出するときや開大プラグ208bやインプラント213の椎間板216への埋め込み深さを確認するとき、また開大プラグ208bを椎間板216から回収する際に椎間開大具208の柄208aを開大プラグ208bにねじ込む場合に可視下にて的確に作業を行うことができるので、手術を安全かつスムーズに行うことができる。
処置システムの各処置具は柄が外シース201もしくは内シース204の処置チャンネルと同径に設けられているので、処置具を処置チャンネルに挿入しただけで処置具とドリル穴218の中心軸が自動的に一致する。そのため、処置具をドリル穴218に誘導するための作業や操作を不要とし、また、中心軸がずれて不意にドリル穴218を拡大してしまう心配がない。
処置具システムの処置具の柄にはその基端付近にそれぞれフランジが設けられているため、そのフランジがシースの後端に突き当たる深さまで処置具を挿入して処置することで、椎体70に対して常に意図した通りの処置を行うことができると共に処置具を不意に深くまで挿入して脊髄等を損傷してしまうことを防止できる。
<第15実施形態の変形例>
図56を参照して、本発明の第15実施形態の変形例を説明する。
(構成)
本変形例において前述した第15実施形態と異なる点は、外シース201と内シース204は電気的に絶縁されており、また、内シース204とスパイク205にはそれぞれ端子221が設けられ、その端子221を介して高周波電源222を接続したところにある。そのため、外シース201及び外シースキャップ203は全体を樹脂等により形成し、内シース204及びスパイク205は金属等により形成することが望ましい。その他の構成は第15実施例と同様である。
(作用)
図56で示されるように、外シース201、内シース204共に、腹壁231に穿刺されて、それらの先端が椎体70に固定されている状態において、スパイク205と内シース204に設けられている端子221に高周波電源222を接続し、高周波電流を通電する。このとき、高周波電流はスパイク205の先端から内シース204の先端へいわゆるバイポーラ的に椎体70内を通過する。
(効果)
前記高周波電流によりスパイク205および内シース204の椎体穿刺部が焼灼されるので、椎体70の内部の海綿骨からの出血を止血でき、シース内への血液の流入を防ぐことができる。そのため、シース内での処置様子を常に観察可能ならしめることができる。また、シース内に吸引管のようなものを挿入して流入した血液を吸引する手間を省くことができる。
<第16実施形態>
図57から図59を参照して、本発明の第16実施形態を説明する。
(構成)
第15実施形態と比較して、本実施形態においてのシースシステムは内シース204を構成から省いたものである。従って、処置システムのうち、リーマ210、ボーンタップ211、インプラントドライバ212の柄部は外シース処置チャンネル201aと同径に設けられており、その柄部に設けられたフランジは外シース201の後端に突き当たったときにリーマ部210c、タップ部211c、インプラント213がそれぞれ椎間板に対して適切な深さに挿入できるように位置している。
図57で示すように、外シース201の外壁内には、互いに近接して設けられている2本のスパイクチャンネル201dの他に1本のスパイクチャンネル201dが設けられ、計3本のスパイクチャンネル201dを有する。3本のスパイクチャンネル201dは外シース201の先端方向から見たときに3角形の頂点にそれぞれ位置するような位置関係になるように設けられる。これに伴い、本シースシステムに用いられるスパイク205、スパイクチャンネル栓206も3本ずつ用意される。
図59で示すように、外シースキャップ203に設けられている小孔203hも外シース201に装着されたときに3本のスパイクチャンネル201dを塞がない位置に設けられる。また、外シースキャップ203に備えられているゴムキャップ開口部203eの径はこの器具に組み合わされて使用される処置具を挿入したときに気密を確保できる径になっている。その他の構成は第15実施形態と同様である。
(作用)
前述した第15実施形態と同様に使用することができるが、最初に1番目のインプラント埋め込み部位214を囲うように外シース201を椎体70に固定してドリル操作・開大プラグ埋め込みを行うまでは上側椎体70aにのみ2本のスパイク205を穿刺して固定する。その後2番目のインプラント埋め込み部位215に外シース201を固定する際には上側椎体70aに2本のスパイク205を穿刺し、下側椎体70bに本実施形態で新たに設けられた3本目のスパイク205を穿刺して椎体70に対して外シース201を強固に固定する。
次に、1番目のインプラント埋め込み部位214に対して再び外シース201を固定する際にも上側椎体70aに2本、下側椎体70bに1本のスパイク205を穿刺する。このように椎体70に穿刺するスパイク205の数を使い分けることで、椎体70に外シース201を固定したまま椎間板216を開大できると共に処置を行う際、椎体70により強固に固定できる。
リーマ210、ボーンタップ211、インプラント213の作業も外シース処置チャンネル201aを用いて行う。このとき、上記処置具の柄に設けられたフランジが外シース201の後端に突き当たるまで挿入することで椎間板216内に不意に深く挿入し過ぎて脊髄等を損傷することを防止すると共に椎体70に対して常に一定深さの処置をすることができる。
(効果)
内シース204を使用しないので、手術作業の効率化およびシースシステムのコスト削減を図ることができる。また、スパイク205は細径なため、内シース204に設けられていた穿刺歯204cより椎体70に与えるダメージは少なく、椎体70内の海綿骨からの出血も少ないため、第15実施形態の変形例に挙げられているような止血手段を設ける必要がない。
<第17実施形態>
図60および図61を参照して、本発明の第17実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態で用いられる外シース201が第16実施形態と異なる点は、観察手段として、外シース201の先端付近にスコープ係合手段を設け、その係合手段に腹腔鏡等のスコープ219の挿入部分を係合させるようにしたことである。
すなわち、外シース201の先端付近には円形穴220が設けられ、その縁には全周にわたってゴム素材からなる弾性部材220aが配設されている。円形穴220の内径はスコープ219の挿入部を自由に挿脱できて、かつスコープ219を装着したときには容易に脱落しないように弾性部材により把持される径に形成されている。
(作用)
シース内での処置の様子を観察する時には、外シース201の先端の円形穴220にスコープ219の先端部を挿入して外シース201にスコープ219を固定する。
なお、シース内部の観察において、この円形穴220を用いず、第16実施形態と同様にシース先端の透明部201cから観察するようにしても良い。
(効果)
この実施形態での観察手段は外シース201に設けられた透明部201cを通してシース内部を観察するのではなく、シース内部を直接的に観察できるので、透明部201cに付着した血液・脂によりシース内をクリアーに観察できなくなるなどの心配はなく、常に良好な状態で観察することができる。
また、スコープ219を外シース201に固定した後はスコープ219を保持する必要がなく、術者の負担を軽減できる。また、スコープ219を外シース201に固定することで、常に一定の観察視野を得ることができる。
<第17実施形態の第1の変形例>
(構成)
本変形例において前述した第16実施形態と異なる点は外シース201先端付近に設けられた円形穴220に弾性部材220aではなく磁性体を配設したことである。
(作用)
スコープ219を円形穴220に挿入するとスコープ219の先端部が前記磁性体により外シース201に結合される。なお、内視鏡下外科手術に使用されるスコープの外套管には一般にステンレスパイプが用いられるため、その磁性体と磁気的に結合させることができる。
(効果)
スコープ219の結合手段に磁性体220bを用いることにより、スコープ219を外シース219の円形穴219に挿入するときに押し込む必要がなく、よりスムーズにスコープ220を着脱することができる。また、磁性体220bは消耗部材ではないので使用を繰り返してもスコープ219の固定力が弱くなることはない。その他の効果は第3実施形態と同様である。
<第17実施形態の第2の変形例>
図62を参照して、第17実施形態の第2の変形例を説明する。
(構成)
本変形例において第17実施形態と異なる点はスコープ219を外シース201円形穴220に結合する手段に、クリック手段を付加したことである。
スコープ219の先端部外周には前記円形穴220の弾性部材220aが嵌合される溝223が設けてある。
(作用)
スコープ219の先端を外シース201の円形穴220内に挿入すると、スコープ219の先端部に備えられた溝223に弾性部材220aが嵌合し、クリック感を伴って外シース201にスコープ219が固定される。
(効果)
スコープ219を外シース201に結合する際に、クリック感によりスコープ219が確実に外シース201に固定されたことが認識できる。その他の効果は第17実施形態と同様である。
<第18実施形態>
図63および図64を参照して、本発明の第18実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態において第16実施形態と異なる点は外シース201にスコープチャンネル224が設けられ、スコープチャンネル224にスコープ219が挿入されようにしたことである。
図63に示すように、スコープチャンネル224は処置チャンネル201aに傾きをもって隣接して配設されており、スコープチャンネル224の先端部は処置チャンネル201aに連通して設けられ、後端部は外シース201の後端部にて開口するように設けられている。スコープチャンネル224の内径は当スコープチャンネル224に挿入されるスコープ219とほぼ同じ径に形成されている。スコープチャンネル224の後端付近にはOリング226が設けられ、さらにスコープチャンネル224にはスコープチャンネル栓227が挿入されており、気密が確保されている。
外シースキャップ203には外シース201に装着されたときにスコープチャンネル224を塞がない位置に位置するスコープチャンネル孔228が設けられる。
また、図64で示すように、外シース201の断面形状は略卵型となるように丸み帯びて形成されている。
なお、本実施形態のインプラント案内シースにも第15実施形態にて説明した図39〜図45を参照して説明されている処置システムが組み合わされて使用される。
(作用)
外シース201は外シース201の断面形状が略卵型に形成されているので、通常の円形のシースを挿入するのと同様の方法で挿入することができる。また、外シース201と腹壁231の皮切部232との間は気密が保たれる。
シース内での処置の様子を観察する時には、スコープチャンネル224に挿入されているスコープチャンネル栓227を取り外し、スコープチャンネル224に良好な観察像が得られる深さまでスコープ219を挿入する。このとき、スコープ219はOリング226により締め付けられているので、スコープチャンネル224から気腹ガスが漏出することが防止されると共に、スコープ219はOリング226によって機械的に保持されている。
なお、シース内部の観察にこのスコープチャンネル224を用いず、第16実施形態と同様にシース先端の透明部201cから観察してもよい。
(効果)
外シース201に設けられた透明部201cを通してシース内部を観察するのではなく、スコープチャンネル224からシース内部を直接的に観察できるので、透明部201cに付着した血液・脂によりシース内をクリアーに観察できなくなるなどの心配はなく、常に良好な状態で観察することができる。
また、スコープ219をスコープチャンネル224に挿入した後はスコープ219を保持する必要がなく、術者の負担を軽減できる。また、スコープ219をスコープチャンネル224に挿入することで、常に一定の観察視野を得ることができる。
さらに、スコープチャンネル224は外シース201の後端に開口して設けられているため、スコープ219を体内に挿入するための皮切部を別途設ける必要がない。そのため、患者に与える負担を軽減し、トラカールの使用本数で節約できると共に手術作業の効率化を図ることができる。
<第19実施形態>
図65ないし図70を参照して、本発明の第19実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態の脊椎手術用シースシステムは、主に腰椎に対して後方から筋肉を展開して進入し、椎弓間に到達させ、そこから椎間板ヘルニア摘出術等を行う際に用いるものであり、本実施形態は棘突起の左側より進入する場合用のものである。
図65に示すように手術用シース230は、先端側に設けられたリング状部材により形成された手術用腔確保部(腔確保部、リング状部材と記載する)231と、このリング状部材231の一側端側からのびる前記手術用シース230の位置決め手段である操作部材232と、前記腔確保部231に接続された軟性シート部材233とで構成されている。
前記腔確保部231は、帯状でかつリング状に形成された硬性もしくは半硬性の部材で形成されている。この腔確保部231の先端形状は、前記腔確保部231が適用される部位である椎弓間の骨の形状にほぼ一致する形状に形成されて、骨への係合手段になっている。
具体的には、図66に示すように腔確保部231の先端形状は、下側に位置する椎弓部に当たる位置に合致するように一片が突出しており、棘突起側は斜めにカットされている。また、上側の椎弓部に当たる部位は凹んだ形状になっている。なお、この図においては軟性シートを省略している。
前記手術用シース230の位置決め手段である操作部材232は、リング状部材231の一側端側よりのびる硬性部材で形成されており、後端側において屈曲された形状に形成されており、その手元側端部に把持部234が設けられている。
前記軟性シート部材233は、ゴム性状の軟性シート部材によりテーパー形状の漏斗状に形成され、この軟性シート部材が腔確保部231の外周に被嵌して接続されている。この軟性シート部材233は、リング状部材231の内腔に連通すると共に、術中、体外に連絡させる処置通路を形成するものである。つまり、軟性シート部材233は、腔確保部材231で形成する腔内に器具をガイドする手段を構成すると共に、器具挿通具用チャンネル235を形成する。
また、本実施形態においては、トラカールが穿刺されるようになっており、このトラカールは、図69及び図70に示すようにガイド針241とダイレータ242とトラカールポート243とで構成される。前記トラカールポート243の内腔は、前記ダイレータ242の最大径の部分に被せることが可能であると共に、内視鏡や各種処置器具が挿通可能な内径寸法になっている。なお、先端部は、斜めにカットされた形状に形成されている。
また、本実施形態においては、これを体深部に導入するためにダイレータ242が備えられている。このダイレータ242は、一般的に用いられるアンテナ式ダイレータであり、ガイド針241と、特に図示しないが複数の段階的に径が異なる管状部材で構成され、最小径のものは前記ガイド針241にかぶせられる。また、最大径のダイレータ242の外周部には手術用シース230がかぶせられる。また、手術用シース230が入りづらいときに使用するものとして、最大径のダイレータ242に被せて、更に拡張させるための管状部材を用意してもよい。
また、本実施形態における観察手段は内視鏡であり、手術用シース230内の軟性シート部材233により構成される器具挿通用チャンネル235に挿入される。また、以下で述べるがこの軟性シート部材233を突き破って挿入される器具挿入用のトラカールにも内視鏡は挿入される(図70参照)。
(作用)
まず、ガイド針241を目的部位の椎弓間に向けて体組織に穿刺する。この際、X線透視下、あるいは超音波ガイド下で穿刺を行っても良い。そして、目的の椎弓部付近まで穿刺が終了したら、このガイド針241をガイドにしてダイレータ242を段階的に挿入して、体組織250を拡張していく。最大径のダイレータ242まで挿入した後、手術用シース230を更にかぶせ、骨につき当たるまで挿入していく(図67(a)、図67(b)参照)。なお、手術用シース230が入りづらい場合には、更に大きな径の管状部材を挿入して、更に拡張した状態にしてから、その管状部材のみを抜いて、手術用シース230を挿入する。
前記手術用シース230のシース先端形状は、椎弓間の骨の形状に適合するように形成されている。このため、図67(b)に示すように手術用シース230を骨に押し付けながら、回転させたり、位置をずらしたりなどして、最も深い位置まで押し込めて、かつ回転しづらくなる位置にシースを置く。そして、この位置において、シース先端形状と椎弓部251の形状とが最も適合した図67(c)に示す状態になる。したがって、適正なシース位置が深さ方向のシースの移動量により検出されるため、シース位置決めが容易である。ここで、内針を取り外し、もっとも安定の良い位置に手術用シース230の向きを調節する。この状態で、ほぼ椎弓部251の目的とする位置に手術用シース230は係合される。
この際、腔確保部231の先端形状が椎弓部251の形状に適合する形になっているため、多少のガイド針の進入位置が異なって、ずれていた場合でも、手術用シース230は椎弓部251の目的とする位置に容易に案内される。また、腔確保部231が半硬性で構成されているときは、円形の腔(腔確保部231の内腔)の形状と先端の骨とが接触している壁自体が適度に変形可能であるため、操作部材232を操作して、手術用シース230を骨に押し付けるなどの動作をさせて、より椎体の形状に適合させて使用することが可能である。
続いて、軟性シート部材233の後端側より内視鏡240や手術用具245などの処置器具を挿入し、腔確保部231の前面に位置する椎弓にへばりついた筋肉等の体組織の除去を行い、椎弓間を展開する。
この状態において、腔確保部231により、椎弓の前面の領域においては体組織が圧排され、確実に手術腔が確保される(図68参照)。また、前記腔確保部231から体外には軟性シート部材233が延出している。この体外に延出する軟性シート部材233は、体組織を特に圧排しているわけでないため、体組織の圧力により、軟性シート部材233はつぶれた状態になる。
しかし、前記手術用シース230がシート状の管状部材であり、腔確保部231によって確保された腔に連通する器具挿通用チャンネル235を形成しているため、器具挿入用の経路は確保されている。すなわち、内視鏡240や手術用具245などの処置器具を挿入させて体組織を押し広げるだけで、処置器具は容易に挿入させることができる。このとき、前記手術用シース230、器具挿通用チャンネル235が軟性であるため、処置器具の挿入角度も自在であり、取り回しもシース230との干渉なく容易に行える。また、図68に示すように複数本の処置器具を挿入させることも容易であり、器具どうしの干渉も少ない。また、軟性な軟性シート部材233による組織に対する圧排がないため、筋肉に与えるダメージが少ない。
図69及び図70に各種処置器具を用いて通常のヘルニア摘出術等と同様の手術について説明する。
この処置を行うとき器具同士の干渉により、操作が行いづらい場合、トラカール246を追加して使用することができる。すなわち、腔確保部231によって確保された腔に対して、追加して処置器具を入れるため、先ず、体外の処置器具を挿通させたい部位から体組織内に向けてガイド針241を刺入する。(図69参照)
このとき、軟性シート部材233内には内視鏡240が挿入されたままの状態であり、この状態でガイド針241が軟性シート部材233の外側より腔に穿刺させる。
次に、体外より、ダイレータ242をガイド針241に順次挿入し、体組織及び及び軟性シート部材233の穿刺孔を順次拡張する。そして、最後に、トラカール246を挿入して、前記軟性シート部材233にトラカール246を貫通させる。(図70参照)。
この際、軟性シート部材233は、ゴム性状を有しているので伸びるため、実際の穿刺孔は小さい。よって、挿入されたトラカール246の先端は、軟性シート部材233の弾性力によって締め付けられて連結固定された状態になる。このことにより、体外より挿入されたトラカール246は、腔確保部231によって確保されている腔に連通する。また、前記トラカール246と手術用シース230とがシートの弾性力により連結固定されるため、その隙間から筋肉や血液等がはみ出して、視野を妨げることが防止される。また、トラカールとシースとは連結固定されるのでトラカールは簡単に抜けたりせず、腔内への器具の挿入がスムーズに行われる。
なお、図70に示すように必要な本数、方向からトラカール246を適宜追加穿刺することにより、これらのトラカール246を介して、必要な各種処置器具を腔内に挿入することができる。このとき、挿入方向が異なるため、器具同士が干渉することなくスムーズに手術を行うことが可能になる。
また、追加したトラカール246より、内視鏡240を入れ、主たる処置器具類を軟性シート側より挿入することで、トラカール246の内孔に入らないような特殊な形状または、特殊なサイズの処置器具も手術用シース230の器具挿通用チャンネル235を介して導入することが可能になる。(図70参照)
また、実際の処置で、目的部位を多少ずらしたいとか、シース下から腔内に入ってきた体組織を押し出したいときなどには、操作部材232を操作して位置をずらしたり、押しつけたりすることによって行うことができる。
また、本実施形態においては、ダイレータ242を用いて、手術用シース230を体組織内に挿入したが、手術用シース230の挿入は、通常の手術と同様に、体組織を棘突起から剥がして、よけた状態にしてから挿入するようにしても良い。また、第13実施形態のように手術用シース230を内針に装着して、挿入しても良い。
(効果)
手術用シース230の先端部を構成する腔確保部231の先端形状を椎体に適合する形状として、すわりの良い位置に手術用シース230を配置させることによって、位置が必然的に決まり、また、適正なシース位置が深さ方向のシースの移動量により検出されるので、目的部位にシースを容易に導くことができる。また、術野が小さいと全体像がつかみづらく処置部位を見失いやすいが必然的な処置部位が決まり、手術用シース230が処置部位に対して安定的に保持されるので、処置部位を見失うことが少なくなる。また、手術用シース230の進入時に、挿入方向位置が処置部位からずれてしまった場合でも、すわりの良い位置を探すだけで、手術用シース230を所定の位置に配置させることが可能である。
また、手術用シース230を座りのよい位置に配置させた後は、腔確保部231の先端形状が椎体に係合する形状になっているため、手術用シース230の位置がずれ、視野がずれるおそれが少ない。
また、椎体に適合する形状であるため、椎体にこびりついている組織を取りのぞいてしまった後は、体組織の腔内への侵入が少なく良好な視野を保つ。
また、手術用シース230に軟性シート部材233を用いているため、この軟性シート部材233を突き破って、追加のトラカール246を腔内に配置することができるので、このトラカール246を通して処置器具を導入することが可能になる。このため、器具同士の干渉は少ない。
また、軟性シート部材233にゴム性状のシートを用いているため、追加したトラカール246は、シートの弾性力によって、軟性シート部材233に一体的に連結固定されるため、トラカール246が不意に抜けたりすることを防止することができる。さらに、軟性シート部材233とトラカール246との間より組織や血液が入り込んで視野を妨げることを防止することができる。また、軟性シート部材233は、十分に軟らかいものであるので、接続固定されたトラカール246の可動性を損なうことはなく、器具操作の妨げにはならない。
また、リング状部材231が半硬性で構成された場合には、この部材が適度に変形可能であるので、より椎体に合わせた形状に適合して変形することが可能である。
また、軟性シート部材233を器具挿通用チャンネル235として用いているので、この軟性シート部材233による組織の圧排がなく、組織に与えるダメージが少ない。さらに、この器具挿通用チャンネル235には異形の処置器具を使用することが可能であると共に、複数の処置器具の挿入を行うことができる。このとき、処置器具どうしや手術用シース230との干渉が少なく、取り回しがよい。
<第20実施形態>
図71を参照して本発明の第20実施形態を説明する。
(構成)
本実施形態の手術用シース260の腔確保手段は、先端をリング状に形成した腔確保部261である。この腔確保部261は、半硬性のリング状部材262と、このリング状部材262のリング部の最先端まで到達した硬性の圧排鈎263とで構成されている。前記腔確保部261の先端形状は、前記圧排鈎263の最先端の形状を含めて、椎弓部に適合する形状になるように構成されており、この形状をもって骨との係合手段を構成している。
なお、前記圧排鈎263の先端には比較的鋭利なエッジ部263aが設けられている。また、前記圧排鈎263は、リング状部材262の後端側で操作部材232に直結している。
(作用)
本実施形態においては、前記第19実施形態と同様に椎弓部251に導入され、椎弓部251の後端の目的部位に導入される。腔確保部261の先端形状は、基本的に前記第19実施形態と同様であり、その作用も同様である。すなわち、手術用シース260を目的部位に容易に導くことができ、同時に椎体に形状的に係合された後は、体組織が腔内に進入してくることを効果的に防止する。
また、シース導入時に処置部位の回りにこびりついていた体組織が、腔確保部261の腔内に残っていた場合には、手術用シース260の最先端に設けた圧排鈎263のエッジ部263aにて、体組織を骨組織より、こそげ落とすようにしてよける。この際、圧排鈎263の操作は、操作部材232と圧排鈎263とが直結しているので、操作部材232を操作することによって行える。
また、前記操作部材232の操作の際、半硬性のリング状部材262が多少変形することができるため、前記リング状部材262を押しつぶすように操作することが可能である。このため、前記リング状部材262の位置をそれほど大きく位置ずれさせることなく、すなわち腔内に組織を進入させることなく圧排鈎263を操作することができる。以下、前述した前記第19実施形態と同様の作業を行って手術を進めていく。
(効果)
腔確保部261の最先端に設けられている圧排鈎263を操作部材232により直接操作することによって、腔内に存在する術野を邪魔する体組織などの圧排を容易に行うことができる。
また、腔確保部261のリング状部材262が半硬性の変形可能な部材であるため、リング状部材262を大きく位置ずれさせることなく、すなわち腔内に体組織を侵入させることなく、圧排鈎263の操作を行うことができる。その他の効果は前記第19実施形態と同様である。
<第21実施形態>
図72及び図73を参照して本発明の第21実施形態を説明する。
本実施形態の手術用シース270の腔確保手段となる腔確保部271は、図72(a),72(b)に示すように帯状部材272をパイプ状に形成したものである。つまり、内径寸法が変形可能な拡大手段となる内腔を有する管状部273になっている。
図72(b)に示すように前記帯状部材272の一端は、圧排部材274の壁に固定されている。また、図72(b),72(c)に示すように前記圧排部材274には帯状部材272の移動側端となる他端が挿入される溝274aが形成されている。前記溝274aは、帯状部材272を押さえつけるように付勢している。圧排部材274の先端にはテーパ274bが形成されている。圧排部材274の先端と、管状部273の先端とで骨への係合手段となる形状を形成している。また、腔確保部271の全体の先端形状は、図72(a)のD−D断面線に対象な形状になっている。このような形状に形成したことにより、棘突起に対して右側の椎弓部でも左側の椎弓部にも係合可能になっている。
(作用)
この手術用シース270の使用方法は、前記第20実施形態と同様であり、管状部273より突出した圧排部材274が、椎弓間の最も深いところに入って椎弓部に係合する。
視野が小さく内腔が狭い場合には、図73に示すように円筒に丸められている帯状部材を外周方向に広げて内腔を拡大させる。この際、挿入されている処置器具である鉗子などで前記帯状部材272の移動端を移動させて内腔を拡大させるようにしても良い。また、帯状部材272の移動端の先端を、直接広げる方向に押して内腔を拡大するようにしても良い。この帯状部材272は、圧排部材274の溝274aにて付勢されており、広げられた腔は適度な力にて帯状部材272が付勢されることによりその内腔形状を保っている。なお、本手術用シース270は、先端部が対象形状であるので、一つの手術用シースにて両側の椎弓部に係合可能である。
(効果)
腔確保部271に腔を拡大させる拡大手段を有するため、刺入された際の孔より、大きな腔を体内に作成することが可能である。従って、皮切を小さくして進入させることができる。
また、腔確保部271は、移動可能な帯状部材272で形成されているので、椎弓部に対して、例えば上下方向に長く視野を確保したい場合には、帯状部材272を上下方向に広がるように腔を拡大させることができる。すなわち、任意の方向への腔の拡大が可能である。
さらに、手術用シース270は、左右対称の先端形状であるので、本シースを棘突起を中心に両側の椎弓部に係合させることが可能である。
[付記1群]
1.体組織に挿入され、内腔で骨手術用作業空間を形成する腔確保用シースを備え、その骨手術用作業空間内において処置対象の骨の処置を行う骨手術用腔確保器具であって、前記腔確保用シースには骨手術用作業空間内を観察する内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、骨を処置するために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを設け、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは前記シースの内腔に(直接、または開口部を介して間接的に)連通し、さらに前記シースの先端には骨との係合手段の一種としてアンカー手段を設けたことを特徴とする。
2.付記項1においてアンカー手段は腔確保器具のシース壁に設けられたスパイクチャンネルと、このスパイクチャンネルを通じて骨に刺すスパイクである。 3.付記項2においてスパイクチャンネルの先端は、スコープチャンネルか処置用チャンネルのいずれかに連通し、前記内視鏡の観察視野内に配設される。
4.付記項2においてスパイクチャンネルは、前記シースの横断面に対して片側に偏在して設けられる。
5.付記項2において、スパイクチャンネルは、少なくともその1部が、前記シースの壁内に埋まっている。
6.付記項2において、チャンネルの少なくともその1部が、前記シースの内壁側に配される。
7.付記項1,2において、各チャンネルは、気密手段を有する。
8.体組織に挿入され、内腔で骨手術用作業空間を形成する腔確保用シースを備え、その骨手術用作業空間内において処置対象の骨の処置を行う骨手術用腔確保器具であって、前記腔確保用シースには骨手術用作業空間内を観察する内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、骨を処置するために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを設け、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは前記シースの内腔に(直接、または開口部を介して間接的に)連通し、さらに前記シースの先端は、骨との係合手段の一種として前記シースの先端が係合対象の骨部分の形状に適合する形状に形成されている。
9.付記項8において、前記シースの先端に骨に沿ったアール(R)が設けられる。
10.付記項8において、前記シースの先端に1葉の圧排部材が設けられる。 11.付記項9において、前記シースの先端が斜めになっている。
12.体組織に挿入され、内腔で骨手術用作業空間を形成する腔確保用シースを備え、その骨手術用作業空間内において処置対象の骨の処置を行う骨手術用腔確保器具であって、前記腔確保用シースには骨手術用作業空間内を観察する内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、骨を処置するために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを設け、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは、前記シースの内腔に(直接、または開口部を介して間接的に)連通し、さらに前記シースの先端には骨との係合手段として前記シースの先端が係合対象の骨部分の形状に適合して変形する変形手段を有する。
13.付記項12において、前記変形手段は、前記シースの先端にゴム状の軟性部材を設けている。
14.付記項12において、前記変形手段は、前記シースの先端に弾性部材が設けられている。
15.付記項12において、前記変形手段は、係合対象の骨部分の形状に適合するように可動する部材を設けた。
16.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において骨及びその周辺組織に処置を行う骨手術用腔確保器具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは互いに連通し、シースの先端には骨との係合手段が設けられ、さらに前記腔確保具のシース内腔に配置され、その腔確保具の体組織挿入補助具として用いる内針と、前記腔確保器具のシース内腔に配され、シースとの気密を保つ手段を有し、また、気密状態で手術器具を挿入可能な処置用チャンネルを有する気密アダプターを有する。
17.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において骨及びその周辺組織に処置を行う骨手術用腔確保器具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記処置用チャンネルは前記シースの内腔によって形成され、前記スコープチャンネルはその前記シースの内腔内でかつ処置用チャンネルに斜めに連通し、さらに前記シースの先端には骨との係合手段を有する。
18.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において骨及びその周辺組織に処置を行う骨処置用腔確保具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは互いに連通し、シースの先端には骨との係合手段が設けられ、さらに前記スコープチャンネルに挿通した内視鏡を任意位置で固定する固定手段を設けた。
19.付記項18において、固定手段の機構はOリングである。
20.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において骨及びその周辺組織に処置を行う骨手術用腔確保器具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは互いに連通し、シースの先端には骨との係合手段が設けられ、前記シースは少なくともその先端部の1部が透明である。
21.前記腔確保器具と組み合わせて用いられる吸引管であって、前記腔確保具への着脱手段が設けられている。
22.前記各腔確保具と前記吸引管を組み合わせて用いる際のアダプターであって、前記吸引管の外周を摺動自在に締め付ける弾性リング部材とリング部材から吸引管に沿ってさらに延びる弾性を有する角度可変部材と、これを腔確保具に固定する固定手段からなるアダプター。
23.前記各腔確保器具のシースは、外側シースと内側シースの2重構造よりなり、その内側シースの先端部に係合手段を設けた。
24.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において骨に処置を行う骨手術用腔確保器具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは互いに連通し、シースの先端には骨との係合手段が設けられ、さらに前記処置用チャンネルは処置具の骨への処置深さの規制する手段を有する。
25.体組織に挿入されるシースを有し、そのシースの内腔において、骨に処置を行う骨手術用腔確保器具であって、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと、前記処置のために用いる処置具が挿通される処置用チャンネルとを具備し、前記スコープチャンネルと前記処置用チャンネルは互いに連通し、前記シースの外形はその断面形状で外表面が凸部もしくは直線部の組合せにより構成される。
26.付記項1において、前記アンカー手段は処置用チャンネルに挿入され、処置用チャンネルより突出可で筒状部と、その先端に針状部材を有するアンカー部材である。
27.体組織に挿入される骨手術用腔確保器具で、その先端にて骨を腔内から処置するものにおいて、内視鏡が挿入されるスコープチャンネルと処置用チャンネルとを有し、スコープチャンネルと処置用チャンネルが腔内で連通し、先端での骨との係合手段を有する骨手術用腔確保器具の使用方法において、
a.皮切部より、腔確保具を挿入するステップと
b.骨に腔確保器具を係合するステップと
c.スコープチャンネルにスコープを入れるステップと
d.処置用チャンネルに処置器具を入れ、鏡視下に骨に処置を行うステップとからなる。
(付記項の目的、作用、効果)
付記項1〜7、26
<目的>これらは、内視鏡下での骨の手術を容易にするため、処置部位である骨に対して直接にアプローチでき、鏡視下に手術が可能である処置用腔を形成できる器具を提供し、他の臓器の圧排は不要で、良好な視野が得られ、また、他の臓器損傷に気を使わない作業ができるようにすることを目的とする。
<作用>皮切部より体組織下に腔確保器具のシースを挿入し、骨の前面にこれを留置し、係合手段としてアンカー手段を利用して処置部位にそのシースを直接固定する。次いで内視鏡をスコープチャンネルに挿入し、処置チャンネルから処置具を挿入し鏡視下に処置を行う。
<効果>処置部位にアンカー手段により直接に固定されたシースによって手術用腔が形成され、他の臓器の圧排不要、良好な視野、他の臓器損傷のおそれがないことが実現された状況で安全、かつ容易に鏡視下手術の施行ができる。
アンカー手段で、シースが確実に固定されるため、不意に手術用腔がずれてしまうことがない。
付記項3
<目的>アンカー手段の打ち込み時において、アンカー手段を打ち込むとき誤って他の臓器を損傷などをさせないことを目的とする。
<作用>スパイクチャンネルが腔確保器具のシースの内腔を連通するため、内視鏡を挿入すると、その内視鏡でシースの内腔に出てくるスパイクを直接に見える。鏡視下に確認しながら打ち込み作業を行う。
<効果>スパイクチャンネルは腔確保器具のシースの内腔に連通するため、鏡視下に見ながら、その内腔側に出てくるスパイクを打つので、スパイクで他の臓器を損傷するおそれがない。
付記項4
<目的>前方固定術など、その椎間を開大する必要のある術式に対しても、鏡視下手術を容易に行うことを目的とする。
<作用>スパイクは腔確保器具のシースに片側よりに設けられており、片側の椎体だけにスパイクを打つ。
視野にまたがるもう片方の椎体は、スパイクは打ち込まれておらず、腔確保器具を通して両椎体間の開大が可能となる。
<効果>片側の椎体にスパイクを固定するため、椎間の開大が可能である。また、前方固定術等が行える。
付記項6
<効果>内壁側にあることでより安全である。
付記項8〜11
<目的>内視鏡下での骨の手術を容易にするため、処置部位の骨に対して手術用腔を形成する腔確保器具がうまく配置され、その後の他臓器の処置腔への進入を防止し、他の臓器の損傷を防止し、良好な視野で鏡視下手術を行えるようにすることを目的とする。
<作用>腔確保器具のシース先端が骨と適合する形状となっており、目的部位に腔確保器具のシースを配置すると、腔確保器具のシースは骨に対して適合するため、他の臓器は腔内に侵入せず、以下、スコープチャンネルに内視鏡を挿入し、処置を行う。
<効果>腔確保器具のシースを配置後はその先端は骨と適合する形状に形成されており、他の臓器がその手術用腔内に侵入するのを防止し、他の臓器の損傷を防ぎ、臓器の侵入がないため、良好な視野が得られ、安全に手術が施行できる。
付記12〜15
<目的>付記8と同じ
<作用>腔確保器具のシース先端に骨の形状に適合して変形する手段が設けられているため、骨の形に合わせて腔確保器具のシース先端が変形し、腔確保器具のシース先端が隙間なく骨に接合配置される。
<効果>腔確保器具のシース先端が骨に適合して配され、臓器の侵入がなく他の臓器損傷を防止し、良好な視野が得られ安全な手術が可能である。また、いろいろな形の骨に適合が可能である。
付記項16
<目的>気腹下に使用可能である骨手術用腔確保器具を提供することを目的とする。
<作用>気腹下に内針を取り付けた腔確保器具のシースを挿入し、シースを挿入後、内針を抜き、気密用アダプタを装着し、気密を保ち、気腹下に腔確保具を骨に係合させる。以下、スコープチャンネルに内視鏡を挿入し、処置用チャンネルより処置を行う。この段階では気腹を落としてもよい。
<効果>気腹を用いる手段において、腔確保器具の骨への留置が可能である。
付記項17
<効果>処置具チャンネルに挿通される処置具と内視鏡手元部の干渉を防止することができる。
付記項18、19
<効果>視野が固定され、手術が行いやすい。内視鏡の保持が容易となる。
付記項20
<効果>シースの先端部が透明なため、手術用腔確保器具のシース内から外の確認が可能で、また、腔確保器具のシース外から内側をみること、確保器具をすかして、その向こうを確認する事も可能であり、より安全である。
付記項21
<目的>腔確保器具の使用時に、吸引感を持つ煩わしさを減らす。操作性を良くする。
<作用>腔確保器具を留置後、ピンポイントで吸引を使いたい時は、そのまま用い、接続的に吸わせておきたい時(例えば骨は出血がなかなか止まらない。)には、腔確保器具に吸引管を着脱手段により取り付けて、溜まる血等を接続的に吸わせる。
<効果>吸引管をピンポイントで狙って使いたい時は、通常通り使えるし、持続的に吸わせたい時などは、腔確保器具に付けておけば良く、術者は別の作業をすることができ、操作性が良くなる。
付記項22
<目的>腔確保器具の使用時に吸引管の操作性を良くする。また、排煙、持続灌流等にも使用できるようにする。
<作用>アダプターを介して、腔確保器具のシースと吸引管は接続される。リング部材により吸引管は、摺動自在であり、また、任意位置で固定可能である。また、角度可変部材により吸引管はある程度の力量で角度を変えられる。これにより、吸引管は前後動自在、斜め方向に回転自在、任意位置で固定可能であり、よって、ピンポイントで吸いたい時はこれが可能であり、任意の位置で固定すれば、排煙、持続灌流、接続吸引等を手を煩うことなく行える。
<効果>付記項21と同じ効果の他に、排煙、持続灌流、持続吸引等が可能である。
付記項24
<効果>処置具の骨への処置深さの規制手段により、ある程度以上の深さの処置具は進まず、より安全な術が行える。
付記項25
<効果>凹部のない形状であり、皮切部に挿入時、抵抗少なく、また、組織へのダメージも少ない。また、気密が必要な症例の場合でも腹壁との間で気密が保たれる。
[付記2群]
1.体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シースと、このシースに付設され、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネルと、前記シースの先端に設けられ、そのシースを椎体に係合させる係合手段と、前記シースに付設され、前記椎体処置空間での術野を内視鏡的に観察するための観察手段を具備したインプラント案内シース。
2.付記項1においての観察手段は、腔確保シース先端部に透明部材を付したことからなる。
3.付記項1に記載の観察手段は、前記腔確保シースにおいて前記処置チャンネルに連通するようにスコープチャンネルを設けると共に、前記スコープチャンネルにスコープを挿入することからなる。
4.付記項1に記載の観察手段は、腔確保シース先端付近にスコープ先端部を係合する係合手段を設けると共に、前記係合手段にスコープを係合することからなる。
5.付記項4に記載のスコープ係合手段は、弾性部材からなる。
6.付記項4に記載のスコープ係合手段は、磁性体からなる。
7.付記項4に記載のスコープ係合手段は、クリック手段からなる。
8.付記項1に記載の腔確保シースは内シースと外シースの2重管により構成されることを特徴とする。
9.付記項8に記載の腔確保シースにおいて、観察手段は内シースの先端に設けられた観察部と外シースに設けられた透明部材からなることを特徴とする。 10.付記項8に記載の腔確保シースは、内シースと外シースとの間に気密手段が備えられていることを特徴とする。
11.付記項8に記載の腔確保シースは、内シースと椎体への係合手段は電気的に絶縁されており、内シースと椎体への係合手段の間に高周波電流を通電する手段を設けたことを特徴とする。
12.体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シースであって、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネルと、前記椎体処置空間での術野を内視鏡的に観察するための観察手段と、そのシースを椎体に係合させる係合手段とを有するインプラント案内シースの使用方法において、
a.皮切部より、インプラント案内シースを体腔内に挿入するステップと、
b.椎体にインプラント案内シースを固定するステップと、
c.椎体処置空間を内視鏡的に観察するステップと、
d.処置用チャンネルに処置具を挿入し、内視鏡下に椎体に処置を行うステップと、
e.処置用チャンネルから椎間にインプラントを埋め込むステップと、
からなるインプラント案内シースの使用方法。
13.体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シースであって、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネルと、前記椎体処置空間での術野を内視鏡的に観察するための観察手段と、そのシースを椎体に係合させる係合手段とを有するインプラント案内シースの使用方法において、
a.皮切部より、インプラント案内シースを体腔内に挿入するステップと、
b.1番目のインプラント埋め込み部位にインプラント案内シースを固定するステップと、
c.椎体処置空間を内視鏡的に観察しつつ、処置用チャンネルに処置具を挿入し椎体に処置を行うステップと、
d.1番目のインプラント埋め込み部位に対するインプラント案内シースの固定を解除し、2番目のインプラント埋め込み部位にインプラント案内シースを固定するステップと、
e.椎体処置空間を内視鏡的に観察しつつ、処置用チャンネルに処置具を挿入し、椎体に処置を行うステップと、
f.椎体処置空間を内視鏡的に観察しつつ、処置用チャンネルにインプラントを挿入し、椎間に1番目のインプラントを留置するステップと、
g.2番目のインプラント埋め込み部位に対するインプラント案内シースの固定を解除し、1番目のインプラント埋め込み部位にインプラント案内シースを固定するステップと、
h.椎体処置空間を内視鏡的に観察しつつ、処置用チャンネルに処置具を挿入し、椎体に処置を行うステップと、
i.椎体処置空間を内視鏡的に観察しつつ、処置用チャンネルにインプラントを挿入し、椎間に2番目のインプラントを留置するステップと、
からなるインプラント案内シースの使用方法。
14.付記項12,13に記載の、椎体に処置を行うステップは
a.処置用チャンネルにドリルを挿入し、椎体にドリル穴を形成するステップと、
b.処置用チャンネルに骸核鉗子を挿入し、椎間から髄核を摘出するステップと、
c.処置用チャンネルに椎間開大具を挿入し、椎間を開大するステップと、
d.処置用チャンネルにリーマを挿入し、ドリル穴を整形するステップと、
e.処置用チャンネルにボーンタップを挿入し、ドリル穴にネジ山を形成するステップとからなる。
[付記3群]
1.骨手術用腔確保器具は、
体組織に挿入されて内腔で骨手術作業空間を形成する腔確保用シースと、この腔確保用シースに付設され、前記骨手術作業空間に骨を処置するための処置具を導く処置用チャンネルと、前記腔確保用シースの先端に設けられ、この腔確保用シースの先端を骨に係合させる係合手段とを具備している。
2.付記1の骨手術用腔確保器具であって、
前記係合手段は前記腔確保用シースの先端に骨に対して形状的に適合する腔確保部が設けられている。
3.付記2の骨手術用腔確保器具であって、
前記係合手段は腔確保部の形状が、骨形状に適合する形状に形成されている。
4.付記3の骨手術用腔確保器具であって、
前記係合手段は、腔確保部の形状が脊椎後面、椎弓部の骨形状に適合する形状に形成されている。
5.付記3の骨手術用腔確保器具であって、
前記係合手段は、腔確保部が略円筒形状部材で形成されており、その先端が円筒形状部材の壁の一片が凸設した形状に形成されている。
6.付記3の骨手術用腔確保器具であって、
前記係合手段は、腔確保部が略円筒形状部材で形成されており、この円筒形状部材の壁の一部より先端方向にのびる圧排部材を備えている。
7.手術用システムは、
手術用腔を形成する腔確保手段と、前記腔確保手段で形成する腔に連通し、その腔の一端部を体外に連絡し手術用器具を挿入可能なチャンネルを有し、その体内に挿入される部分の少なくとも一部に弾性を有する軟性部材を設けた手術用腔確保シースと、前記手術用器具が挿入可能な管状の器具導入管と、前記器具導入管内に挿入可能な径を有し、先端に弾性を有する軟性部材を突き破ることができる針部を備えた器具導入管ガイド部材とを具備している。
第1実施形態に係る骨手術用腔確保器具の部品の展開斜視図。 (a)は同実施形態の腔確保用シースの縦断面図、(b)は(a)中A−A線に沿う横断面図、(c)は腔確保用シースの先端部の平面図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 脊椎と大動静脈の状態を示す解剖の概略図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具に用いる吸引管用接続アダプターの斜視図。 (a)(b)は前記吸引管と接続アダプターの使用例の説明図。 (a)(b)は前記吸引管と接続アダプターの使用例の説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の他の使用例の説明図。 同じく他の使用例においてシースを骨に係合して位置固定した状態の説明図。 第1実施形態のシースの変形例を示すそのシースの先端部の断面図。 第2実施形態のシースの部品の展開斜視図。 同第2実施形態のシースの使用状態の説明図。 第2実施形態のシースの変形例を示すその先端部の斜視図。 第3実施形態のシースの説明図。 第4実施形態のシースの先端部の斜視図。 第4実施形態のシースの使用状態の説明図。 第5実施形態のシースの先端部の斜視図。 第5実施形態のシースの使用状態の説明図。 (a)は第6実施形態のシースの先端部の斜視図、(b)はその使用状態の説明図。 (a)は第7実施形態のシースの先端部の断面図、(b)はその使用状態の説明図。 第8実施形態のシースの手元端部の斜視図。 第9実施形態のシースの手元端部の断面図。 第10実施形態のシースの断面図。 第10実施形態のシースの断面図。 第11実施形態に係るシースの説明図。 第12実施形態に係るガイド部材の斜視図。 第12実施形態のガイド部材の変形例を示す斜視図。 第12実施形態のガイド部材の使用状態の説明図。 第13実施形態に係るシースと内針の斜視図。 第13実施形態に係るシースの使用状態の説明図。 同第13実施形態に係るシースの使用状態の説明図。 第14実施形態に係るシースと内視鏡の説明図。 同第14実施形態に係るシースの先端部の斜視図。 第15実施形態に係るインプラント案内シースのシステムの説明図。 第15実施形態に係る外シースに外シースキャップを取り付けた状態の説明図。 第15実施形態に係るドリルの側面図。 第15実施形態に係る椎間開大具の説明図。 第15実施形態に係るハンマーの側面図。 第15実施形態に係るリーマの側面図。 第15実施形態に係るボーンタップの側面図。 第15実施形態に係るインプラントドライバの側面図。 第15実施形態に係るインプラントの説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 第15実施形態の変形例の使用状態の説明図。 第16実施形態に係る外シースの先端部の斜視図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 同実施形態に係る外シースに外シースキャップを取り付けた状態の説明図。 第17実施形態に係る外シースの先端部の斜視図。 同実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 第17実施形態の第2変形例に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 第18実施形態に係る骨手術用腔確保器具の使用手順を示す説明図。 図63中A−A線に沿う断面図。 第19実施形態に係る手術用シースの全体図。 第19実施形態に係る手術用シースの腔確保部先端部の形状であり、(a)は棘突起に当たる腔確保部先端部の形状を示す図、(b)は椎弓に当たる腔確保部先端部の形状を示す図。 第19実施形態に係る手術用シースの使用手順を示す説明図であり、(a)は手術用シースを目的部位に案内している状態を説明する図、(b)は腔確保部先端部を骨につき当てて配置位置を探っている状態を説明する図、(c)は腔確保部先端部を所定位置に配置した状態を示す図。 第19実施形態の手術腔を確保して処置を施している状態を説明する図 第19実施形態の手術用シースの軟性管状シート部材に穿刺させたガイド針にダイレータを案内する状態を示す図。 第19実施形態の手術用シースの軟性管状シート部材にトラカールを挿入した状態を示す図。 第20実施形態に係る手術用シースの全体図。 第21実施形態に係る手術用シースの腔確保部先端部の構成を示すものであり、(a)は腔確保部先端部の正面図、(b)は腔確保部先端部の下面図、(c)は図72(a)のD−D線断面図 第21実施形態の帯状部材で構成した腔確保部を拡開させる状態を示す図
符号の説明
1…腔確保用シース、2…拡張用マンドリン、3…ロッド、4…気密用内筒、5…スパイク、6…スコープチャンネル用栓、7…スパイクチャンネル用栓、8…吸引管、11…処置用チャンネル、12…スコープチャンネル、14…Oリング、15…腹腔鏡、16…光学視管、19…テーパ部、21…スパイクチャンネル、76…メス、77…のみ、88…針状部材、92…針状部材、97…係合部材。

Claims (1)

  1. 体組織に挿入され、内腔で椎体を処置するための空間を形成する腔確保用シースと、
    前記シースに付設され、椎体を処置する処置具およびインプラントを前記椎体処置空間に導く処置チャンネルと、
    前記シースの先端に設けられ、そのシースを椎体に係合させる係合手段と、
    前記シースに付設され、前記椎体処置空間における術野を内視鏡的に観察するための観察手段と、
    を具備したことを特徴とする骨手術用腔確保器具。
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