JP2007049565A - 角度生成回路,画像補正装置 - Google Patents

角度生成回路,画像補正装置 Download PDF

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光宏 富樫
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Abstract

【課題】 角度出力を飽和させることなく,効率的かつ正確に手振れによる角度を抽出する。
【解決手段】 角速度を測定して角速度信号を出力する角速度計110と,上記角速度信号からフィードバック信号を減算する減算器112と,上記減算器からの差分信号を積分して角度信号を出力する積分器114と,上記角度信号の,第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数のいずれかの周波数以下の低域成分を抽出して上記フィードバック信号を生成する低域通過フィルタ116と,上記角度信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える周波数切替部130と,を備えることを特徴とする,角度生成回路100が提供される。
【選択図】 図3

Description

本発明は,角度生成回路,画像補正装置にかかり,例えば,角速度から角度を生成し,その角度に応じてカットオフ周波数を切り替える角度生成回路,画像補正装置に関する。
例えば,カメラ等の撮像装置においては,カメラを手で支えて被写体を撮像するため,手振れ等の変動が直接画像の振れに影響していた。このような手振れを補正するためカメラには角速度計が設けられており,その角速度計で検出された角速度をデジタル信号化した後,積分した角度分だけレンズもしくは画像を移動して手振れをキャンセルしていた。
上記角度の導出には,角速度計からのアナログ角速度信号をアナログ/デジタル変換し,信号処理装置内で積分するといった処理が行われている。しかし,角速度が大きくなる,パン(panning),チルト(tilting)方向への旋回動作や周波数の高い手振れ動作に上記アナログ/デジタル変換器のレンジを合わせると,周波数の低い手振れ等の小さい角速度は,アナログ/デジタル変換器の分解能に埋もれてしまう。
また,手振れによる角速度出力は非常に小さいため,その角速度出力を増幅器等で増幅する必要がある。しかし,増幅率を上げると,旋回動作等において増幅器の出力が飽和するといった問題が生じる。かかる出力の飽和は広域通過フィルタ(HPF:High Pass Filter)により回避することができるが,カットオフ周波数を下げると応答性が悪くなり,上げると手振れ周波数に近づいてしまい手振れによる角速度の検出値まで低くなり,手振れ補正能力が低下する。
その他,カメラレンズの倍率によって補正角が小さくなっても,上記HPFのカットオフ周波数を適切に変化させることによって手振れ補正を行う技術も知られている(例えば,特許文献1)。
また,手振れ周波数とパン,チルト方向への旋回周波数とはそれほど差が無く,フィルタ等により分離することが困難であった。上記手振れ動作と旋回動作とを分離するため,角速度信号を閾値信号と比較し,閾値以下であれば手振れ角速度,閾値以上であれば旋回角速度と判断する技術が知られている(例えば,特許文献2)。しかし,このように閾値以上か以下かという判断のみで手振れ角速度と旋回角速度を分離すると,旋回角速度と等しいもしくはそれ以下の手振れ角速度は旋回角速度に埋もれ,手振れ補正精度が低下する問題が生じていた。
特開2003−219265号公報 特開平11−289489号公報
一方,アナログ角速度信号をアナログ/デジタル変換する前に積分器を利用してアナログ角度信号を導出することも可能であり,かかる構成により手振れ等の小さい角速度がアナログ/デジタル変換器の分解能に埋もれてしまうのを回避できる。しかし,その場合においても,手振れ周波数とパン,チルト方向への旋回周波数とはそれほど差が無く,1点のカットオフ周波数を有するフィルタ等により分離することが困難であった。
本発明は,従来の手振れ補正技術が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,角度出力を飽和させることなく,効率的かつ正確に手振れによる角度を抽出することが可能な,新規かつ改良された角度生成回路,画像補正装置を提供することである。
本発明では,パン,チルト方向の旋回動作を検出して,旋回動作開始および終了時の急速な直流成分除去を行い角度出力の飽和を回避する。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,角速度を測定して角速度信号を出力する角速度計と;上記角速度信号からフィードバック信号を減算する減算器と;上記減算器からの差分信号を積分して角度信号を出力する積分器と;上記角度信号の,第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数のいずれかの周波数以下の低域成分を抽出して上記フィードバック信号を生成する低域通過フィルタと;上記角度信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える周波数切替部と;を備えることを特徴とする,角度生成回路が提供される。
上記積分器の出力を,低域通過フィルタを通してフィードバックする構成は,全体的に高域通過フィルタ(HPF)を形成する。従って,本発明の構成は,2つのカットオフ周波数を有する高域通過フィルタおよび積分器となる。上記2つのカットオフ周波数の切り替えによって積分器の飽和を回避できる。
上記低域通過フィルタは,上記積分器に一端が接続された第1抵抗と;上記第1抵抗の他端に反転入力端子が接続され,出力端が上記減算器に接続される第1オペアンプと;一端が上記第1オペアンプの反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第2抵抗と;一端が上記第1オペアンプの反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第1キャパシタと;上記第1キャパシタの反転入力端子側に接続された第3抵抗と;からなり,上記周波数の切り替えは,上記第1キャパシタの反転入力端子側を電気的に切断し,第3抵抗を通じて第1オペアンプの非反転入力端子と同電位の点に接続されることによって実施されるとしても良い。
かかる接続対象の具体的な切り替え処理により,低域通過フィルタのカットオフ周波数が切り替わり,さらに,第3抵抗を通じて第1オペアンプの非反転入力端子と同電位の点に接続される構成により,第1キャパシタの不安定な状態を残さず高速にカットオフ周波数を変更することができる。
上記第1カットオフ周波数は,未旋回時に生じる角速度信号の直流成分を除去可能な周波数であり,上記第2カットオフ周波数は,上記カットオフ周波数より高く,上記角速度計の旋回動作による急速な直流成分を除去可能な周波数であるとしても良い。特に,上記第1カットオフ周波数は,0.1〜1Hzであり,上記第2カットオフ周波数は,10〜100Hzであるとしても良い。
上記角速度計から出力されるアナログ角速度信号は,主に,手振れによる角速度(手振れ角速度)と,パン,チルト方向への旋回動作による連続した一方向の角速度(旋回角速度)とに分けられる。本発明は,通常状態で手振れ角速度を計算し,旋回動作の開始や終了を検出したらカットオフ周波数を変更して手振れ角速度を含む旋回角速度を無視し,このような急速な変化が終了したらまた手振れ角速度を計算する通常状態に戻すことを特徴としている。このとき,手振れ角速度を検出可能な通常時のカットオフ周波数が第1カットオフ周波数であり,パン,チルト方向への旋回角速度もキャンセルするカットオフ周波数が第2カットオフ周波数である。
また,低域通過フィルタが第1オペアンプを含む上述した構成の場合,第1〜第3抵抗および第1キャパシタのパラメータによってカットオフ周波数が決定し,第2カットオフ周波数>第1カットオフ周波数より,第2抵抗>第3抵抗となる。
上記角速度信号および上記角度信号は,アナログ信号であっても良い。かかる積分器でアナログ角度信号を生成する構成によって,アナログ角速度信号の周波数やアナログ/デジタル変換器の分解能に拘わらず正確な角度値を得ることができる。
上記角度信号をデジタル角度信号に変換するアナログ/デジタル変換器と;上記デジタル角度信号が所定角度を超えたことに応じて周波数切替信号を出力する制御部と;をさらに備え,上記周波数切替部は,上記周波数切替信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替えるとしても良い。かかる構成により,上記所定角度の細かい設定をデジタル的に管理でき,例えば,撮影状況等に関するパラメータに応じて,リアルタイムに閾値(所定角度)を変更することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,撮像によって画像を得る撮像部と;上記撮像部の動作角度を生成する角度生成回路と;生成された角度に応じて上記画像の手振れを補正する画像補正部と;を備え,上記角度生成回路は,角速度を測定して角速度信号を出力する角速度計と;上記角速度信号からフィードバック信号を減算する減算器と;上記減算器からの差分信号を積分して角度信号を出力する積分器と;上記角度信号の,第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数のいずれかの周波数以下の低域成分を抽出して上記フィードバック信号を生成する低域通過フィルタと;上記角度信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える周波数切替部と;からなることを特徴とする,画像補正装置が提供される。
かかる構成により,カットオフ周波数の切り替えによる積分器の飽和を回避でき,かつ,旋回動作を行ったとしても,旋回動作の開始および終了後,直ちに手振れ補正を再開させることができる。
以上説明したように本発明によれば,角度出力を飽和させることなく,効率的かつ正確に手振れによる角度を抽出することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下では,一定の方向に連続して回転するパン(panning),チルト(tilting)方向への旋回動作を,単に旋回動作と言い,その回転方向への角速度を旋回角速度と言う。また,以下の説明で,「接続」と表現されている場合,端子間を直接接続している場合のみではなく,何れかの電気素子等を介して接続している場合を含む。
カメラ等の撮像装置においては,カメラを手で支えて被写体を撮像するため,手振れ等の変動が,直接,画像の振れに影響する。このような手振れは,カメラの変動角度に相関した角度だけレンズもしくは画像を移動することによって補正可能である。
例えば,カメラの角度を変化させることによりCCD上の像面は,所定の相関を持って移動し,また,補正レンズの移動量とCCD上の像面位置量も相関がある。このようなカメラの角度変動分を推定し,その像面移動量だけ,逆方向に補正レンズを移動させて像点の変化を補正する。また,上記推定された像面移動量だけCCDを動かすことで像点の変化を補正することも可能である。
図1は,従来の撮像装置における手振れ補正を説明するためのブロック図である。この撮像装置における従来の角度生成回路は,角速度計10と,低域通過フィルタ(LPF)12と,高域通過フィルタ(HPF)14と,オペアンプ16と,アナログ/デジタル(A/D)変換器20と,制御部22と,デジタル/アナログ(D/A)変換器24とを含んで構成される。
上記角速度計10は,撮像装置,特にその撮像部の角速度を測定してアナログ角速度信号を出力する。
上記低域通過フィルタ12は,高周波領域におけるノイズ成分や角速度計10の動作周波数等を除去する。
上記高域通過フィルタ(HPF)14は,未旋回時,即ち,角速度が本来0(ゼロ)である場合にも発生するアナログ角速度信号の直流成分,所謂ドリフト等を除去する。また,旋回角速度等の振幅の大きい角速度による増幅器16の飽和を回避する。
上記増幅器16は,オペアンプ等からなり,低域通過フィルタ12や高域通過フィルタ14を通過したアナログ角速度信号を増幅する。
上記アナログ/デジタル変換器20は,増幅器16により増幅されたアナログ角速度信号をデジタル角速度信号に変換する。
上記制御部22は,CPU等を含むデジタル信号処理装置であり,上記デジタル角速度信号をデジタル処理により積分し,デジタル角度信号を生成する。
上記デジタル/アナログ変換器24は,上記生成されたデジタル角度信号を再度アナログ化する。デジタル/アナログ変換器24から出力されたアナログ角度信号は,後段の画像補正部(図示せず)による角度補正(手振れ補正)に利用される。
上記従来の構成において,手振れ補正に利用される角度は,角速度計10からのアナログ角速度信号をそのままアナログ/デジタル変換し,制御部22内で積分して生成されていた。しかし,パン,チルト方向への旋回動作や,周波数の高い手振れ動作にアナログ/デジタル変換器20のレンジを合わせると,周波数の低い手振れ等の絶対量が小さい角速度は,アナログ/デジタル変換器20の分解能(LSB1ビットに対応するアナログ量)に埋もれてしまう。また,アナログ/デジタル変換のサンプリング周期が長いと,角速度の高い周波数成分が角度に反映されない。
また,手振れによるアナログ角速度信号は,通常,非常に小さいため,その信号を増幅器16で増幅する必要がある。しかし,増幅率を上げると,パン,チルト等の旋回動作や,周波数の高い手振れ角速度に対しては増幅器16の出力が飽和するといった問題が生じる。かかる出力の飽和は広域通過フィルタ14により回避することができるが,カットオフ周波数を下げると応答性が悪くなり,旋回動作により飽和した値が元に戻るのに時間がかかる。カットオフ周波数を上げると手振れ周波数に近づいてしまい手振れ補正能力が低下する。
また,アナログ/デジタル変換する前に積分して角度を計算した場合,例えばパン方向の旋回動作により積分器が直ぐに飽和してしまうという問題が生じる。
ここで,問題となるのは,手振れ角速度と旋回角速度とを分離できないことである。
図2は,上記手振れ角速度と旋回角速度との違いを示すための説明図である。ここでは手振れ動作として,片振幅0.3°,0.1〜20Hzの正弦波を,旋回動作として全振幅45°,0.25〜1Hzの正弦波を例示している。このような波形の最大角速度は,2×π×f(周波数)×振幅で計算され,角速度計の出力電圧はそれに比例する。また,その角速度計の出力を増幅度240倍で単純増幅した値も示している。
図2を参照し,例えば0.3°,10〜20Hzの手振れ動作と,45°,0.25〜0.5Hzの旋回動作とを比較すると,単純増幅出力として表されたアナログ角速度出力が両者で相違しないことが理解できる。従って,アナログ角速度出力値の絶対値のみによって両者を区別することは困難である。
(第1の実施形態:角度生成回路100)
そこで,本実施形態では,まず,アナログ段階で積分を行い,角度信号を生成し,その角度によって旋回動作の開始や終了を判断する。そして,旋回動作開始および終了時であれば,手振れによる角速度を検出可能なカットオフ周波数(第1カットオフ周波数)から,パン,チルト等による旋回動作も検出しないカットオフ周波数(第2カットオフ周波数)に切り替え,旋回動作による積分器の飽和を回避する。
図3は,第1の実施形態における角度生成回路100の概略的な構成を示したブロック図である。角度生成回路100は,角速度計110と,減算器112と,積分器114と,低域通過フィルタ(LPF)116と,増幅器118と,アナログ/デジタル(A/D)変換器120と,制御部122と,デジタル/アナログ(D/A)変換器124と,周波数切替部130とを含んで構成される。
上記角速度計110は,例えば,撮像装置のYAW(パンに対応),PITCH(チルトに対応)方向の角速度を測定してアナログ角速度信号を出力する。上記手振れ等の補正をレンズもしくは画像の移動によって行う場合,レンズもしくは画像の回転軸と,上記角速度計110の回転軸を合わせなければならない。
上記減算器112は,角速度計110からのアナログ角速度信号から,後述する低域通過フィルタ116からのフィードバック信号を減算して差分信号を生成する。
上記積分器114は,例えば,低域通過フィルタ(LPF)からなり,減算器112からの差分信号を積分してアナログ角度信号を出力する。
このようにアナログ角速度信号をアナログ/デジタル変換する前に積分器114を利用してアナログ角度信号を導出する構成により,手振れ等の小さい角速度がアナログ/デジタル変換器の分解能に埋もれてしまうのを回避できる。従って,アナログ/デジタル変換器120の分解能やサンプリング周期に拘わらず,正確な角度値を得ることができる。
上記低域通過フィルタ116は,積分器114からのアナログ角度信号の特定の周波数以下の低域成分を抽出して上記フィードバック信号を生成する。かかる低域通過フィルタ116は,特定の周波数(カットオフ周波数)として第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数を有し,いずれかの周波数が後述する周波数切替部130により選択される。
かかる低域通過フィルタ116と積分器114との構成は,全体的に高域通過フィルタ(HPF)と積分器を形成する。従って,本実施形態の構成は,2つのカットオフ周波数を有する高域通過フィルタおよび積分器となる。この高域通過フィルタは,角速度計の未旋回時,即ち,角速度が本来0である場合にも発生するアナログ角速度信号の直流成分,所謂ドリフトを除去する。また,カットオフ周波数を高く切り替えることにより,旋回角速度等も除去できる。
上記増幅器118は,オペアンプ等からなり,積分器114を通過したアナログ角度信号を増幅する。
上記アナログ/デジタル変換器120は,増幅器118により増幅されたアナログ角度信号をデジタル角度信号に変換する。
上記制御部122は,CPU等を含むデジタル信号処理装置であり,上記デジタル角度信号が所定角度を超えた場合,旋回動作が開始されたと判断して,周波数切替信号を周波数切替部130に出力する。
上記デジタル/アナログ変換器124は,上記デジタル角度信号を再度アナログ化する。デジタル/アナログ変換器124から出力されたアナログ角度信号は,後段の画像補正部(図示せず)による角度補正(手振れ補正)に利用される。
上記周波数切替部130は,制御部122から出力された周波数切替信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える。例えば,周波数切替信号は,通常,ディスネーブル状態であり,そのときは,第1カットオフ周波数が選択され,イネーブルになった場合,第2カットオフ周波数が選択される。
本実施形態では,制御部122が角度信号を観察し,旋回動作の開始もしくは終了点であるか否かを判断して,第1カットオフ周波数から第2カットオフ周波数に切り替える。
図4は,図2同様,手振れ角速度と旋回角速度との違いを示すための説明図である。ここでは図2に積分器のゲインと,積分器の出力が追加されている。ここで,0.3°は,手振れ補正が可能な角度範囲の例示であり,積分器は,C=0.33μF,R=2kΩで計算している。かかる図4を参照すると,例えば0.3°,10〜20Hzの手振れと,45°,0.25〜0.5Hzの旋回動作とは,アナログ角速度出力を区別できないが,積分器出力,所謂角度出力に大きな相違が生じる。これは,通常,手振れ角速度が0を中心に正負に揺れる振動であるのに対して,旋回動作は正負どちらか一方の方向に連続して加速度が生じることに起因する。しかし,アナログ角速度信号を単に積分すると,積分器出力が飽和する。かかる飽和の回避は後で詳述する。
手振れ動作と旋回動作では角度出力が相違することから,制御部122は,角度信号を観察し,角度信号が所定の角度を超えたかどうかによって旋回動作であることを認識できる。
(第2の実施形態:角度生成回路100の具体的な回路)
図5は,角度生成回路100の具体的な回路を示した回路図である。ここでは,特に,減算器112と,積分器114と,低域通過フィルタ116と,周波数切替部130とを示している。
先ず,低域フィルタ116と周波数切替部130とを説明する。低域通過フィルタ116は,積分器114に一端が接続された第1抵抗R1と,第1抵抗R1の他端に反転入力端子(−)が接続され,出力端が減算器112に接続される第1オペアンプU1と,一端が第1オペアンプU1の反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第2抵抗R2と,一端が第1スイッチSW1を介して第1オペアンプU1の反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第1キャパシタC1と,第1キャパシタC1の反転入力端子側に第2スイッチSW2を介して接続された第3抵抗とを含んで構成される。
また,周波数切替部130は,一端を第1オペアンプU1の反転入力端子に接続され,他端が第1キャパシタC1に接続される第1スイッチSW1と,上記第1キャパシタC1と第3抵抗R3との間に挿入された第2スイッチSW2とからなる。
周波数切替部130によるカットオフ周波数の切り替えは,第1スイッチSW1をオフ,第2スイッチSW2をオンして,第1キャパシタC1の反転入力端子側を電気的に切断し,第3抵抗R3を通じて第1オペアンプU1の非反転入力端子(+)と同電位に接続されることによって実施される。また,元のカットオフ周波数に戻すときは,第1スイッチSW1をオン,第2スイッチSW2をオフする。
かかる構成により,制御部122からの周波数切替信号に応じて,低域通過フィルタのカットオフ周波数を切り替えることができる。
角速度計110から出力されるアナログ角速度信号は,主に,手振れによる角速度と,パン,チルト方向への旋回動作による連続した一方向の角速度とに分けられる。本実施形態は,通常状態で手振れ角速度を計算し,旋回動作の開始もしくは終了を検出したらカットオフ周波数を変更して手振れ角速度を含む旋回角速度を無視し,その旋回動作の急速な変化が終了したらまた手振れ角速度を計算する通常状態に戻すことを特徴としている。
ここで,切り替え対象である第1カットオフ周波数は,未旋回時にも生じる角速度信号の直流成分を除去可能な周波数であり,第2カットオフ周波数は,上記カットオフ周波数より高く,上記角速度計の旋回動作による直流成分を除去可能な周波数である。具体的に,上記第1カットオフ周波数は,1Hz以下,特に0.1〜1Hzであり,上記第2カットオフ周波数は,10Hz以上,特に10〜100Hzであるとしても良い。
角度生成回路の出力として必要な手振れ角速度の周波数(手振れ補正の周波数)は,1〜10Hzである。このため,第1カットオフ周波数は,1Hzより十分小さい値であることを要する。また,第2カットオフ周波数は,高い程良いが,容量の大きい帰還キャパシタを非反転入力端子と同電位の点に接続するため,数十Hzとなる。後述する実施形態においては40Hzとして計算している。
また,低域通過フィルタが第1オペアンプU1を含む上述した構成の場合,第1〜第3抵抗および第1キャパシタC1のパラメータによってカットオフ周波数が決定する。
図6A,図6Bは,このような周波数の切替によるカットオフ周波数の変化を説明するための回路図である。手振れ角速度を受け入れ,手振れ補正を行っている通常時には,図5における第1スイッチSW1がオンし,第2スイッチSW2はオフしている。従って,図6Aに示すような第1カットオフ周波数の低域通過フィルタを形成する。このとき低域通過フィルタは非常に低い周波数の直流変動のみ追従するので,角度生成回路100全体として低い周波数の直流変動のみの電圧除去が行われる。
また,制御部122が旋回動作(旋回動作の開始や終了)を認識した場合,その旋回動作の急速な変化が継続している間,周波数切替信号を出力する。このとき,図5における第1スイッチSW1がオフし,第2スイッチSW2がオンする。従って,図6Bに示すような第2カットオフ周波数の低域通過フィルタが形成される。この場合,低域通過フィルタでは高い周波数の信号まで追従できるので,全体として積分出力は出なくなる。例えば,第2抵抗R2が750kΩ,第3抵抗R3が第2抵抗R2の約1/1000以下である100Ωとしたとき,(第2抵抗R2)≫(第3抵抗R3)であるので,(第2カットオフ周波数)≫(第1カットオフ周波数)となる。
さらに,第3抵抗R3を通じて第1オペアンプU1の非反転入力端子と同電位の点に接続される構成により,切替前の状態を残さず高速にカットオフ周波数を変更することができる。かかる構成に関しては,第3および第5の実施形態で詳述する。
続いて,図5における減算器112と積分器114とを説明する。積分器114は,アナログ角速度信号を受ける第4抵抗R4と,第4抵抗R4の他端と反転入力端子(−)が接続され,低域通過フィルタ116の出力(フィードバック信号)が非反転入力端子(+)に接続され,出力端がアナログ角度信号として増幅器118や低域通過フィルタ116に接続される第2オペアンプU2と,一端が第2オペアンプU2の反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第5抵抗R5と,一端が第2オペアンプU2の反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第2キャパシタC2と,第2オペアンプU2の非反転入力と所定の接地電位間に接続される第6抵抗とを含んで構成される。
かかる第2オペアンプU2の反転入力端子(−)および非反転入力端子(+)の機能によって,減算器112が遂行される。即ち,上述した積分器114と減算器112とは一体形成されている。
かかる構成により,アナログ角速度信号を積分してアナログ角度信号を生成でき,また,積分器114の出力を,低域通過フィルタ116を通してフィードバックする構成は,全体的に高域通過フィルタ(HPF)も形成する。従って,本実施形態の構成は,2つのカットオフ周波数を有する高域通過フィルタおよび積分器となる。かかる構成により,アナログ段階で,効率的かつ正確に手振れによる角度を抽出することが可能となる。
(第3の実施形態:伝達関数)
次に,上記積分器114と低域通過フィルタ116によって,高域通過フィルタを形成する構成を伝達関数を用いて説明する。
図7は,角度生成回路100をブロック毎の伝達関数で表したシステム系統図である。かかるシステムでは,第1キャパシタC1がオフした状態,即ち,低域通過フィルタ116が単にゲインBの増幅器として扱われている。
上記のシステムにおける,入力xから出力yまでの伝達特性G(s)を計算すると,数式1が導出される。
Figure 2007049565
ここで,AおよびB≫1とすると,数式1は,数式2のように変形できる。
Figure 2007049565
即ち,カットオフ周波数がABω,ゲインが1/Bとなる低域通過フィルタと等価になる。
図8は,角度生成回路100をブロック毎の伝達関数で表したシステム系統図である。かかるシステムでは,第1キャパシタC1をオン,即ち,低域通過フィルタ116を有効に機能させて角度信号を生成している。
上記のシステムにおいて,入力xから出力yまでの伝達特性G(s)を計算すると数式3が導出される。
Figure 2007049565
数式3は,通常,帯域通過フィルタ(BPF)の伝達関数を表す。
ここで,s≫ω,(1+AB)ωω≒0と仮定すると,数式3は,数式4のように変形できる。
Figure 2007049565
従って,ωが小さい場合,第1キャパシタC1がオンであってもカットオフ周波数ω,ゲインAの低域通過フィルタとして機能する。上記数式3の場合,正確には,低域通過フィルタ(積分機能)と高域通過フィルタの両機能を満たすことになる。
ところで,第1キャパシタC1をオフした数式2においても,第1キャパシタC1をオンした数式4においても,s=0のときのG(s)は,数式5のようになる。
Figure 2007049565
これは,第1キャパシタC1のオンオフに拘わらず,最終値が同じ値に収束することを示している。
このときA≫1であれば,数式5は,数式6のように変形される。
Figure 2007049565
これは入力信号xが直流信号であった場合,出力信号yがx/Bの単純な信号で表されることを意味している。従って,フィードバック信号のための第1キャパシタC1をオフにしたとしても,その第1キャパシタC1の状態を,第1キャパシタC1が接続された場合の最終状態に高速に変化させ,再度オンに戻せばスムーズな切り替えが可能となる。
但し,このようにスムーズな切り替えを行う場合,第1キャパシタC1をオフしたときの低域通過フィルタ116(カットオフ周波数ω)の内部状態を考慮する必要がある。第1キャパシタC1がオフになっているとき,フィードバック信号の電圧値は,最終値になっている。しかし,第1キャパシタC1が開放された状態では,その第1キャパシタC1の放電状態に応じて,切り替え時の電圧移行が変化することとなる。
従って,第1キャパシタC1がオフの場合においても単に第1キャパシタC1を開放するだけでなく,第1キャパシタC1をオンした時の最終値に合わせる必要がある。
第1キャパシタC1に何ら追加回路を施さなかった場合,第1キャパシタC1の両端電圧がオン時とオフ時とで異なることとなり,オフからオンに復帰した場合に,第1キャパシタC1への電荷供給が必要となる。この供給される電荷は,並列する,抵抗値の大きい第2抵抗R2を経由するので,電圧値が静定するまで時間を要する。
そこで,上述したように,第1キャパシタC1オフ時には,第1キャパシタの開放端子を第3抵抗R3を介して第1オペアンプU1の非反転入力端子と同電位に接続しておく。上記のように第1オペアンプU1を反転増幅器として利用する場合,反転入力端子と非反転入力端子とは等しくなるように動作するので,第1キャパシタC1をオフからオンに切り替え時にも第1キャパシタC1の両端電圧変化が無くなり,速やかに静定する。
(第4の実施形態:角度生成回路100のシミュレーション)
次に,上述した角度生成回路100の効果を説明するため,各回路のシミュレーションを行った。
図9A,B,Cは,低域通過フィルタ116のカットオフ周波数fcの設定による角度出力を示したタイムチャートである。図9Aはカットオフ周波数が第1カットオフ周波数,例えば0.3Hzのみ,図9Bはカットオフ周波数が第2カットオフ周波数,例えば,40Hzのみ,図9Cは,制御部122からの周波数切替信号に応じて第1カットオフ周波数(0.3Hz)と第2カットオフ周波数(40Hz)を切り替えた場合を示している。
また,角度生成回路100に入力されるアナログ角速度信号は,旋回動作を示す矩形波と,手振れ動作を示す正弦波とを加算しており,矩形波は,0と600mV間で変化し,正弦波は,上記矩形波に±60mV,周波数3Hzで入力される。
図9Aでは,第1キャパシタC1が接続され,低域通過フィルタ116では,継続的に第1カットオフ周波数0.3Hzの値がとられる。従って,角度生成回路100全体からしてもカットオフ周波数の低い高域通過フィルタとなり,直流成分除去の速度が遅くなる。入力される角速度が手振れによるもののみであれば,かかる構成でも構わないが,旋回動作としてのステップ状の角速度が入力されると積分値も大きく積算され,その後,緩やかに定常状態に戻っていく。このような場合,出力信号の電圧も±10V程度まで変化し,変動が大きいことが理解できる。
図9Bでは,第1キャパシタC1が開放され,低域通過フィルタ116では,継続的に第2カットオフ周波数40Hzの値がとられる。従って,角度生成回路100全体からしてもカットオフ周波数の高い高域通過フィルタとなり,直流成分除去の速度が速い。しかし,かかる構成は,旋回動作によるステップ状の角速度のみならず,手振れによる角速度も全てキャンセルするように機能する。従って,出力電圧も±0.5V程度であり,矩形波も正弦波も入力に対して出力が小さくなっていることが理解できる。ここで,正弦波出力が復元されているように見えるが,フィードバックゲインが1倍と低いため,差分信号の残留が出ているに過ぎず,角度出力として積算されたものではない。
図9Cでは,通常状態(正弦波のとき)第1キャパシタC1が接続され,低域通過フィルタ116では,継続的に第1カットオフ周波数0.3Hzの値がとられる。そして,旋回動作(矩形波のステップ入力)を認識すると,第1キャパシタC1をオフし,そのオフの間,低域通過フィルタ116では,第2カットオフ周波数40Hzの値がとられる。このように図9Cでは,カットオフ周波数の切り替えが行われる。
本実施形態は,図9Cに示したように図9Aと図9Bを組み合わせた形になっており,通常状態で手振れ角速度を積分し,旋回動作の開始や終了を検出したらカットオフ周波数を変更して手振れ角速度を含む旋回角速度を無視し,さらに,旋回動作による急速な角速度変化が終了したらまた手振れ角速度を積分する通常状態に戻している。従って,出力電圧も±1.0V内に収まっている。
上記角度生成回路100の詳細な処理としては,アナログ角度信号の電圧が上昇すると制御部122が旋回動作の開始や終了を認識し,その旋回動作の急速な角速度変化が終了するまで,第1キャパシタC1をオフし,カットオフ周波数を第2カットオフ周波数に変更する。また,旋回動作の急速な角速度変化が終了すると第1キャパシタC1をオンして,手振れ(ここでは正弦波)の増幅を復帰させる。
このようにカットオフ周波数を高くすると,旋回角速度と共に手振れ角速度も除去される(不感期間)が,画像の手振れ補正には影響しない。そして,旋回動作の急速な変化が終わると直ちに出力信号0を中心とした手振れによる角度制御が再開する。
(第5の実施形態:角度生成回路100のシミュレーション)
次に,上述した角度生成回路100の第1キャパシタC1のオフ時に,第1キャパシタC1の一端を開放せず,第3抵抗R3を介して第1オペアンプU1の非反転入力端子と同電位の点に接続した場合のシミュレーションを行った。
図10A,Bは,第1キャパシタC1オフ時の開放の有無による出力信号を比較したタイムチャートである。図10Aは,第1キャパシタC1をオフしたとき,その切断した端子を開放した状態でカットオフ周波数を切り替えている。図10Bは,第1キャパシタC1をオフしたとき,第3抵抗R3を介して第1オペアンプU1の非反転入力端子と同電位の点に接続し,その状態でカットオフ周波数を切り替えている。
図10Aでは,第1キャパシタC1がオフになっているとき,フィードバック信号の電圧値は最終値になっている。しかし,第1キャパシタC1が開放された状態では,その第1キャパシタC1の放電状態に応じて,第1キャパシタC1の端子電圧が不安定になり,切り替え時もしくは切り替え直後の出力信号も第1キャパシタC1の端子電圧に影響されて電圧が収束しない。
図10Bでは,第1キャパシタC1がオフになっているとき,その第1キャパシタを非反転入力端子と同電位の点に接続している。従って,第1キャパシタC1の端子電圧の収束を促し,第1キャパシタC1をオフからオンに切り替え時にも第1キャパシタC1の両端電圧が最終的な状態に落ち着いているので,出力信号は速やかに静定する。
(第6の実施形態:画像補正装置400)
上述した角度生成回路100を通じて撮像装置等の角度を生成すると,その生成された角度を利用して撮像した画像の手振れ補正を行う。この手振れ補正は,ビデオカメラやデジタルカメラ等の画像補正装置400で実施される。
図11は,画像補正装置400の概略的な構成を示したブロック図である。かかる画像補正装置400は,撮像によって画像を得る撮像部410と,撮像部410の動作角度を生成する角度生成回路100と,生成された角度に応じて上記画像の手振れを補正する画像補正部412とを含んで構成される。
上記撮像部410は,被写体の光学像を撮像デバイスの感光面上に結像させる光学部品レンズ部,三角柱のガラス等により形成され,レンズに入射された入射光を,波長毎の単色光に分解するプリズム部,レンズ部によって結像された光学像を電気信号に変換するCCD部等を含んで形成され,かかる被写体の画像を画像補正装置400内に取り込む。
上記角度生成回路100は,第1の実施形態で説明したように,角速度計110と,減算器112と,積分器114と,低域通過フィルタ(LPF)116と,増幅器118と,アナログ/デジタル変換器(A/D)120と,制御部122と,デジタル/アナログ(D/A)変換器124と,周波数切替部130とを含んで構成される。かかる構成要素に関しては,第1の実施形態において既に説明しているので,重複説明を省略する。
上記画像補正部412は,角度生成回路100から得られるアナログもしくはデジタル角度と反対の方向かつ絶対値が等しい角度で画像を移動もしくは回転する。かかる画像の移動は,上記プリズム部やレンズ部を電動機によって物理的に回転させても良いし,撮像された画像処理によって行うとしても良い。
かかる構成により,アナログ段階で積分され量子化誤差の無い角度信号で画像補正を行うことが可能となり,かつ,旋回動作を行ったとしても,旋回動作中や終了後,直ちに手振れ補正を再開させることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態においては,パン,チルト方向の旋回動作を検知して,適切なYAW,PITCH角度を生成する構成を説明したが,かかる場合に限られず,ROLL方向の角速度から角度を検出する場合にも適応可能である。
また,上記では,角速度を挙げて画像を補正する構成を挙げているが,加速度や速度といった直線の動きに対して補正することも可能である。
また,本実施形態においては,アナログ角度信号を一旦アナログ/デジタル変換し,制御部で角度の判断をしているが,かかる構成をアナログ回路で実施することも可能である。例えば,アナログ角度信号を,旋回動作を判断可能なリファレンス電圧と比較器で比較し,その出力を周波数切替部に直接入力する等である。
また,角速度信号以降の処理をデジタルで行い,積分やフィルタをデジタル信号によって処理するとしても良い。上記の場合,カットオフ周波数の切り替えはソフトウェア的に実行される。
従来の撮像装置における手振れ補正を説明するためのブロック図である。 手振れ角速度と旋回角速度との違いを示すための説明図である。 第1の実施形態における角度生成回路の概略的な構成を示したブロック図である。 手振れ角速度と旋回角速度との違いを示すための説明図である。 角度生成回路の具体的な回路を示した回路図である。 周波数の切替によるカットオフ周波数の変化を説明するための回路図である。 周波数の切替によるカットオフ周波数の変化を説明するための回路図である。 角度生成回路をブロック毎の伝達関数で表したシステム系統図である。 角度生成回路をブロック毎の伝達関数で表したシステム系統図である。 低域通過フィルタのカットオフ周波数の設定による角度出力を示したタイムチャートである。 低域通過フィルタのカットオフ周波数の設定による角度出力を示したタイムチャートである。 低域通過フィルタのカットオフ周波数の設定による角度出力を示したタイムチャートである。 第1キャパシタオフ時の開放の有無による出力信号を比較したタイムチャートである。 第1キャパシタオフ時の開放の有無による出力信号を比較したタイムチャートである。 画像補正装置の概略的な構成を示したブロック図である。
符号の説明
10,110 角速度計
12,116 低域通過フィルタ
16,118 増幅器
14 高域通過フィルタ
20,120 アナログ/デジタル変換器
22,122 制御部
24,124 デジタル/アナログ変換器
100 角度生成回路
112 減算器
114 積分器
130 周波数切替部
400 画像補正装置
410 撮像部
412 画像補正部
C1 第1キャパシタ
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 第3抵抗
U1 第1オペアンプ

Claims (7)

  1. 角速度を測定して角速度信号を出力する角速度計と;
    前記角速度信号からフィードバック信号を減算する減算器と;
    前記減算器からの差分信号を積分して角度信号を出力する積分器と;
    前記角度信号の,第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数のいずれかの周波数以下の低域成分を抽出して前記フィードバック信号を生成する低域通過フィルタと;
    前記角度信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える周波数切替部と;
    を備えることを特徴とする,角度生成回路。
  2. 前記低域通過フィルタは,
    前記積分器に一端が接続された第1抵抗と;
    前記第1抵抗の他端に反転入力端子が接続され,出力端が前記減算器に接続される第1オペアンプと;
    一端が前記第1オペアンプの反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第2抵抗と;
    一端が前記第1オペアンプの反転入力端子に,他端が出力端子に接続される第1キャパシタと;
    前記第1キャパシタの反転入力端子側に接続された第3抵抗と;
    からなり,
    前記周波数の切り替えは,前記第1キャパシタの反転入力端子側を電気的に切断し,第3抵抗を通じて第1オペアンプの非反転入力端子と同電位の点に接続されることによって実施されることを特徴とする,請求項1に記載の角度生成回路。
  3. 前記第1カットオフ周波数は,未旋回時に生じる角速度信号の直流成分を除去可能な周波数であり,
    前記第2カットオフ周波数は,前記カットオフ周波数より高く,前記角速度計の旋回動作による直流成分を除去可能な周波数であることを特徴とする,請求項1に記載の角度生成回路。
  4. 前記第1カットオフ周波数は,0.1〜1Hzであり,前記第2カットオフ周波数は,10〜100Hzであることを特徴とする,請求項3に記載の角度生成回路。
  5. 前記角速度信号および前記角度信号は,アナログ信号であることを特徴とする,請求項1に記載の角度生成回路。
  6. 前記角度信号をデジタル角度信号に変換するアナログ/デジタル変換器と;
    前記デジタル角度信号が所定角度を超えたことに応じて周波数切替信号を出力する制御部と;
    をさらに備え,
    前記周波数切替部は,前記周波数切替信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替えることを特徴とする,請求項5に記載の角度生成回路。
  7. 撮像によって画像を得る撮像部と;
    前記撮像部の動作角度を生成する角度生成回路と;
    生成された角度に応じて前記画像の手振れを補正する画像補正部と;
    を備え,
    前記角度生成回路は,
    角速度を測定して角速度信号を出力する角速度計と;
    前記角速度信号からフィードバック信号を減算する減算器と;
    前記減算器からの差分信号を積分して角度信号を出力する積分器と;
    前記角度信号の,第1カットオフ周波数または第2カットオフ周波数のいずれかの周波数以下の低域成分を抽出して前記フィードバック信号を生成する低域通過フィルタと;
    前記角度信号に応じて第1カットオフ周波数と第2カットオフ周波数とを切り替える周波数切替部と;
    からなることを特徴とする,画像補正装置。
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