JP2007048712A - 光電子増倍管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い増倍効率を実現する微細構造の光電子増倍管を提供する。
【解決手段】 内部が真空に維持された外囲器を備え、該外囲器の内部空間を規定する内壁面の一部であるデバイス搭載面上に、反射型光電面である光電面(22)と、電子増倍部(31)と、陽極(32)と、電圧配分部(311)が一体的に配置されている。特に、電子増倍部(31)は、光電面(22)からの光電子をカスケード増倍するための複数段のダイノードにより構成され、これら各段のダイノードへ対応する電圧をそれぞれ印加する電圧配分部(311)が電子増倍部(31)とともに同一平面上にあることを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、光電面によって生成された光電子をカスケード増倍する電子増倍部を有する光電子増倍管に関するものである。
従来から光センサとして光電子増倍管(PMT:Photo−Multiplier Tube)が知られている。光電子増倍管は、光を電子に変換する光電面(Photocathode)、集束電極、電子増倍部、及び陽極を備え、それらを真空容器に収めて構成される。このような光電子増倍管では、光が光電面に入射すると、光電面から真空容器中に光電子が放出される。その光電子は集束電極によって電子増倍部に導かれ、該電子増倍部によってカスケード増倍される。陽極は増倍された電子のうち到達した電子を信号として出力する(例えば、下記特許文献1及び特許文献2参照)。
特許第3078905号公報 特開平4−359855号公報
発明者らは、従来の光電子増倍管について検討した結果、以下のような課題を発見した。
すなわち、光センサの用途が多様化するにつれ、より小型の光電子増倍管が求められている。一方、このような光電子増倍管の小型化に伴い、当該光電子増倍管を構成する部品に高精度の加工技術が要求されるようになってきた。特に、部品自体の微細化が進めば、該部品間における精密な配置が実現し難くなってくるため、高い検出精度は得られず、また、製造された光電子増倍管ごとに検出精度のバラツキが大きくなってしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、より高い増倍効率が得られる微細構造の光電子増倍管を提供することを目的としている。
この発明に係る光電子増倍管は、光電面によって生成された光電子をカスケード増倍する電子増倍部を有する光センサであって、該光電面の配置位置により、光の入射方向と同じ方向に光電子を放出する透過型光電面を有する光電子増倍管と、光の入射方向と異なる方向に光電子を放出する反射型光電面を有する光電子増倍管がある。
具体的に当該光電子増倍管は、デバイス搭載面を含む内壁面によって規定される内部空間が真空状態に維持された外囲器を備えるとともに、該外囲器内に収納された光電面と、該外囲器内に収納された電子増倍部と、少なくとも一部が該外囲器内に収納された陽極と、電圧配分部を備える。上記外囲器は、ガラス材料からなる下側フレームと、電子増倍部、陽極、及び電圧配分部とが一体的にエッチング加工された側壁フレームと、ガラス材料又はシリコン材料からなる上側フレームとで構成されている。なおこの場合、デバイス搭載面は、下側フレームの上面に相当する。
上記電子増倍部は、電子の進行方向に沿って順次デバイス搭載面上に配置された複数段のダイノードで構成され、これら複数段のダイノードそれぞれは異なる電位に設定される。このような多段ダイノードによるカスケード増倍により、高い増倍効率が実現される。また、上記電圧配分部は、電子増倍部とともにデバイス搭載面上に配置されており、該電子増倍部を構成する複数段のダイノードそれぞれに所定電圧を印加する。このように、電子増倍部と電圧配分部とが同一平面上にともに配置されることにより、当該光電子増倍管の小型化が可能になる。
この発明に係る光電子増倍管において、上記電圧配分部は、電子増倍部とともに外囲器の内部空間に収納されるため、主軸部と該主軸部から伸びた複数の接続部を有する形状であるのが好ましい。この主軸部は、電子増倍部における電子の進行方向に沿って伸び、複数の接続部は、複数段のダイノードのうち対応する段のダイノードに一端が接続される。また、各接続部は、少なくとも主軸部との接続端部における該主軸部の伸びる方向で規定される厚みが、該主軸部の伸びる方向で規定される各段のダイノードの幅よりも小さくなるよう整形されるのが好ましい。両端に所定の電圧が印可された主軸部には、連続した電位勾配が形成されるため、接続部の接続端部(主軸部と接続部の接続部分)の厚みが大きいと、該接続部の光電面側に向いた側面と陽極側に向いた側面との間に生じる電位差が無視できなくなるからである(対応する段のダイノードの電位制御が難しくなる)。逆に、この接続端部を除けば、電気抵抗を低減するため該接続部の断面は大きくすることが好ましい。
この発明に係る光電子増倍管において、上記複数段のダイノードそれぞれは、デバイス搭載面に沿って配置された複数の溝部を有するのが好ましい。1つのダイノードの各溝部が複数の電子増倍チャネルそれぞれの一部を構成している。
また、この発明に係る光電子増倍管において、上記電圧配分部における主軸部の両端には、電子増倍部に所定電圧を印加するための金属端子が接続される。これら金属端子は、外囲器の外部と内部空間とを連絡する貫通孔に挿入される。
なお、この発明に係る光電子増倍管において、少なくとも上記電子増倍部は、加工のし易さから、シリコンからなるのが好ましい。例えば、上記側壁フレームがシリコン材料からなる場合、電子増倍部、陽極、及び電圧配分部とが一体的にエッチング加工することにより実現できるため、上記下側フレームのデバイス搭載面上におけるこれら構成要素の二次元的な配置が可能になり、当該光電子増倍管の小型化が可能になる。
以上のようにこの発明によれば、それぞれが電子増倍チャネルの一部を構成する複数の溝部を有する複数段のダイノードで構成された高い増倍効率を実現する電子増倍部と、これら複数段のダイノードに所定の電圧を印加するための電圧配分部とが、同一平面上に配置される。このように、光電子増倍管の主要な構成要素が二次元的に配置可能になるため、より高い増倍効率が得られる微細構造の光電子増倍管が得られる。
以下、この発明に係る光電子増倍管及びその製造方法を、図1〜図8を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、この発明に係る光電子増倍管の一実施形態の構造を示す斜視図である。この図1に示された光電子増倍管1aは、反射型の光電面を有する電子増倍管であって、上側フレーム2(ガラス基板)と、側壁フレーム3(シリコン基板)と、下側フレーム4(ガラス基板)により構成された外囲器を備える。この光電子増倍管1aは光電面への光の入射方向と、電子増倍部での電子の走行方向が交差する、つまり図1中の矢印Aで示された方向から光が入射されると、光電面から放出された光電子が電子増倍部に入射し、矢印Bで示された方向に該光電子が走行して行くことにより二次電子をカスケード増倍する光電子増倍管である。引き続いて各構成要素について説明する。
図2は、図1に示された光電子増倍管1aを上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4に分解して示す斜視図である。上側フレーム2は、矩形平板状のガラス基板20を基材として構成されている。ガラス基板20の主面20aには矩形の凹部201が形成されており、凹部201の外周はガラス基板20の外周に沿うように形成されている。
側壁フレーム3は、矩形平板状のシリコン基板30を基材として構成されている。シリコン基板30の主面30aからそれに対向する面30bに向かって、貫通部301(電子増倍部31側)及び貫通部302(陽極32側)が形成されている。貫通部301及び貫通部302は共にその開口が矩形であって、貫通部301及び貫通部302は互いに連結されており、その外周はシリコン基板30の外周に沿うように形成されている。
貫通部301内には、反射型光電面22、電子増倍部31、陽極32、電圧配分部311が形成されている。電子増倍部31は、光電面22から陽極32に向かって異なる電位に設定される複数段のダイノードから構成されている。これら複数段のダイノードそれぞれには、底部を含む溝部が形成されており、これら壁部(各溝部を規定する側壁)及び底部には二次電子放出材料からなる二次電子放出面が形成されている。
さらに、貫通部302内には、電圧配分部311及び陽極32が該貫通部302の内壁との間に空隙部を設けて配置されている。電圧配分部311は、電子増倍部31における電子の進行方向にそって伸びた主軸部と、該主軸部から伸び、一端が対応する段のダイノードに接続された接続部から構成される。また、電圧配分部311の第1端部311aと第2端部311bの間には所定電圧が印可され、接続部により電子増倍部31における各段のダイノードが所定電位に設定される。光電面側端子311aの一部は光の入射方向(図1中の矢印Aで示された方向)に対して陽極32に対面するよう斜めにカットされており、このカット面上に反射型光電面22が形成される。陽極32は光電面22とともに電子増倍部31を挟む位置に配置される。これら光電面22、電子増倍部31、電圧配分部311及び陽極32は、それぞれ下側フレーム4に陽極接合、拡散接合、更には低融点金属(例えばインジウムなど)等の封止材を用いた接合など(以下、単に接合と記載された場合は、これら接合のいずれかを指す)によって固定されており、これにより、該下側フレーム4のデバイス搭載面に二次元的に配置される。
下側フレーム4は、矩形平板状のガラス基板40を基材として構成されている。ガラス基板40の主面40a(デバイス搭載面)からそれに対向する面40bに向かって、孔401、孔402、及び孔403がそれぞれ設けられている。孔401には光電面側端子41が、孔402には陽極端子42が、孔403には陽極側端子43が、それぞれ挿入固定されている。また、光電面側端子41は電圧配分部311の第1端部311aと電気的に接触し、陽極端子42は側壁フレーム3の陽極32に電気的に接触し、そして、陽極側端子43は電圧配分部311の第2端部311bに電気的に接触している。
図3は、図1中のI−I線及びII−II線それぞれに沿った光電子増倍管1aの構造示す断面図である。特に、図3(a)は、I−I線に沿った光電子増倍管(図1)、図3(b)は、II−II線に沿った光電子増倍管の構造を示している。既に説明されたように、上側フレーム2には外囲器の内部空間を規定するための凹部201が形成されている。この上側フレーム2の主面20a(図2参照)と側壁フレーム3の主面30a(図2参照)とが接合により接合されることにより、上側フレーム2が側壁フレーム3に固定される。
図3(a)に示されたように、上側フレーム2の凹部201に対応する位置には側壁フレーム3の貫通部301(電子増倍部31側)及び貫通部302(陽極32側)が配置されている。側壁フレーム3の貫通部301には電圧配分部311の一部とともに電子増倍部31が配置されており、電圧配分部311の第1端部311aは、側壁フレーム3と該第1端部311aとの間に空隙部301a、該第1端部311aと電子増倍部31との間には空隙部301bが形成されるよう配置されている。また、電子増倍部31の電子出射端側に位置する側壁フレーム3の貫通部302内には陽極32が配置されている。陽極32は貫通部302の内壁と接しないように配置されているので、側壁フレーム3と陽極32との間及び電子増倍部31と陽極32との間には空隙部302aが形成されている。また、貫通部302には、第2端部311bを含む電圧配分部311の一部も配置されている。電子増倍部31の電子入射端側には、電圧配分部311の第1端部311aが位置しており、この第1端部311aに形成されたカット面に反射型光電面である光電面22が設けられている。上側フレーム2を通過した入射光が光電面22に到達すると、この入射光に応じた光電子が光電面22から電子増倍部31に向けて放出される。このように、側壁フレーム3の内壁で囲まれた貫通部301及び貫通部302内には、光電面22、電子増倍部31、電圧配分部311及び陽極32が配置されており、これらは下側フレーム4の主面40a(図2参照)に接合されている。
なお、電子増倍部31は、より高い増倍率を実現するため、光電面22から陽極32に向かって順次配置された複数段のダイノードにより構成されている。これらダイノードは、各段がそれぞれ異なる電位に設定されるため、電気的に分離されている。一方、図3(b)に示されたように、所定段のダイノードはそれぞれが異なる電子増倍チャネルの一部を構成する複数の溝部が底部を共通部分として設けられている。
側壁フレーム3の面30b(図2参照)と下側フレーム4の主面40a(図2参照)とが接合されることにより、下側フレーム4が側壁フレーム3に固定される。このとき、側壁フレーム3の光電面22、電子増倍部31、電圧配分部311及び陽極32も下側フレーム4に接合される。これにより、当該光電子増倍管の主要要素である光電面22、電子増倍部31、電圧配分部311及び陽極32は、下側フレーム4の主面40aに相当するデバイス搭載面上に配置される。それぞれガラス材料からなる上側フレーム2及び下側フレーム4が側壁フレーム3を挟み込んだ状態で、それぞれ該側壁フレームに接合されることにより、当該電子増倍管1aの外囲器が得られる。なお、この外囲器内部には空間が形成されており、これら上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4からなる外囲器を組み立てる際に真空気密の処理がなされて該外囲器の内部が真空状態に維持される(詳細は後述する)。
下側フレーム4の光電面側端子401及び陽極側端子403は、それぞれ電圧配分部311の第1及び第2端部311a、311bに電気的に接触しているので、光電面側端子401及び陽極側端子403にそれぞれ所定の電圧を印加することでシリコン基板30の長手方向(光電面22から光電子が放出される方向であり、かつ電子増倍部31を二次電子が走行する方向)に電位差を生じさせることができる。また、下側フレーム4の陽極端子402は側壁フレーム3の陽極32に接触しているので、陽極32に到達した電子を信号として取り出すことができる。
図4には、側壁フレーム3の壁部近傍の構造が示されている。シリコン基板30の貫通部301内には、光電面22、電圧配分部311、電子増倍部31及び陽極32が配置されているが、この図4では、主に、光電面22近傍の構造が斜視図として示されている。電子増倍部31は、より高い増倍率を実現するため、光電面22から陽極32に向かって順次配置された複数段のダイノードにより構成されている。これらダイノードは、各段がそれぞれ異なる電位に設定されるため、電気的に分離されているが、同じ段となる電子増倍チャネルの一部を構成する複数の溝部は底部を共通部分として電気的に繋がっている。また、電子増倍部31に併設された電圧配分部311は、電子増倍部31に平行に配置された主軸部と、この主軸部から伸び、それぞれが対応する段のダイノードに接続された接続部を有する。また、これら接続部は、光電面22から陽極32に向かってそれぞれ所定距離だけ離間しており、第1端部311aと第2端部311bとの間に所定電圧が印加されると、主軸部における電圧降下により各段のダイノードはそれぞれ異なる所定電位に設定される。なお、電圧配分部311における第1端部311aのカット面上には反射型光電面である光電面22が設けられており、この光電面22と電子増倍部31との間には、該光電面22からの光電子を効率的に電子増倍部31へ導くための集束電極31aが設けられている。集束電極31aもダイノード同様に、底部を共通部分として電気的に繋がっている。
光電子増倍管1aは、以下のように動作をする。すなわち、下側フレーム4の光電面側端子401には−1000Vが、陽極側端子403には0Vがそれぞれ印加されている。なお、シリコン基板30の抵抗は約10MΩである。また、シリコン基板30の抵抗値は、シリコン基板30のボリューム、例えば厚さを変えることによって調整することができる。例えば、シリコン基板の厚さや幅を薄くすることによって、抵抗値を上げることができる。ここで、ガラス材料からなる上側フレーム2を介して側壁フレーム3の反射型光電面である光電面22に光が入射すると、光電面22から集束電極31aに向けて光電子が放出され、さらに、集束電極31aを通過した光電子は、電子増倍部31に到達する。電圧配分部311には、シリコン基板30の長手方向に沿って電位差が生じているので、電子増倍部31に到達した光電子は陽極32側へ向かう。電子増倍部31はそれぞれが異なる電子増倍チャネルの一部として複数の溝部を有する複数段のダイノードで構成されている。したがって、光電面22から電子増倍部31に到達した光電子は各段のダイノードにおける溝部で順次増倍され、効率よく複数の二次電子を放出する。このように電子増倍部31では次々に二次電子のカスケード増倍が行われ、光電面から電子増倍部へ到達する光電子1個当たり10〜10個の二次電子が生成される。この生成された二次電子は陽極32に到達し、陽極端子402から信号として取り出される。
次に、側壁フレーム3における電子増倍部31の種々の構造を図5を用いて説明する。
まず、図5(a)には、上述のようにそれぞれが複数の溝部を有する複数段のダイノードにより構成されたマルチチャネル電子増倍部の構成が示された平面図である。この図5(a)に示された電子増倍部31では、各段がそれぞれ異なる電位に設定される複数段のダイノードが光電面22から陽極32に向かって順次配置されている。また、各段のダイノードは複数の溝部が設けられており、複数段のダイノードそれぞれの溝部のうち、光電面22から陽極32に向かって一列に並んだ溝部により1つの電子増倍チャネルが構成されている。また、各段のダイノードは、電圧配分部311の主軸部から伸びた接続部に電気的に接続されており、第1及び第2端部311a、311b間の電圧降下によりそれぞれ異なる電位に設定される。このとき、各接続部は、少なくとも主軸部との接続端部における該主軸部の伸びる方向で規定される厚みが、該主軸部の伸びる方向で規定される各段のダイノードの幅よりも小さくなった形状を有する。両端に所定の電圧が印可された電圧配分部311の主軸部には、連続した電位勾配が形成されるため、接続部における接続端部(主軸部と接続部の接続部分)の厚みが大きいと、各段のダイノードを所望の電位に設定するのが難しくなるが、少なくとも接続端部の厚みを小さくすることによって所望の電圧が得やすくなる。なお、接続端部を除けば、電気抵抗を小さくするために該接続部の断面積を大きくしてもよい。
一方、図5(b)に示された電子増倍部31も、複数段のダイノードにより構成されているが、光電面22から陽極32に向かって隣接する段のダイノード同士の電子入射面が向き合った構造となっている点で、図5(a)に示された構造の電子増倍部31とは異なる。なお、この実施形態に示された構造においては、初段以降の各段のダイノードの電子入射開口にグリッド電極が設けられており、その構造は集束電極31aと同様である。このように、当該発明に係る光電子増倍管は、シングルチャネルの電子増倍部を備えてもよい。この構成においても、接続部の断面積は、主軸部の断面積よりも小さいのが好ましい。
なお、上述の実施形態では、反射型の光電子電子増倍管について説明したが、この発明に係る光電子増倍管は、透過型光電面を有してもよい。例えば、ガラス材料からなる上側フレーム2の凹部201の底面であって電子増倍部31の電子入射端に対応する位置に光電面を形成したり、電子増倍部31の陽極側端とは逆側の端部に透過窓を形成し、この透過窓を覆うように透過型光電面をさらに形成することにより、透過型の光電面を有する光電子増倍管が得られる。反射型及び透過型いずれの構造でも、他の構造は上述の電子増倍管1aと同様の構造を有した状態でこの発明に係る光電子増倍管が得られる。
また、上述の実施形態では、外囲器内に配置される電子増倍部31が側壁フレーム3を構成するシリコン基板30から離間した状態で一体形成されている。通常、側壁フレーム3と電子増倍部31とが接触した状態では、該電子増倍部31が側壁フレーム3を介した外部雑音の影響を受けてしまい、検出精度が低下する可能性がある。そのため、当該発明では、側壁フレーム3と一体的に形成される電子増倍部31、電圧配分部311及び陽極32は、該側壁フレーム3から所定距離離間した状態で、ガラス基板40(下側フレーム4)にそれぞれ配置される。
さらに、上述の実施形態では、外囲器の一部を構成する上側フレーム2がガラス基板20で構成されており、このガラス基板20自体が透過窓と機能している。しかしながら、上側フレーム2はシリコン基板で構成されてもよい。この場合、該上側フレーム2又は側壁フレーム3の何れかに、透過窓が形成される。透過窓の形成方法は、例えば、ガラス層(SiO)の両面がシリコン基板で挟まれたSOI(Silicon OnInsulator)基板の両面をエッチングし、露出したガラス層(SiO)の一部を透過窓として利用することができる。また、シリコン基板に数μmで柱状又はメッシュ状のパターンを形成し、この部分を熱酸化させることでガラス化してもよい。また、透過窓形成域のシリコン基板を厚さ数μm程度になるようエッチングし、熱酸化させることでガラス化させてもよい。この場合、シリコン基板の両面からエッチングしてもよいし、片側のみからエッチングしてもよい。
次に、図1に示された光電子増倍管1aの製造方法の一例について説明する。当該光電子増倍管を製造する場合には、直径4インチのシリコン基板(図2の側壁フレーム3の構成材料)と、同形状の2枚のガラス基板(図2の上側フレーム2及び下側フレーム4の構成材料)とが準備される。それらには、微小な領域(例えば、数ミリ〜数十ミリ四方)ごとに以下に説明する加工が施される。以下に説明する加工が終了すると領域ごとに分割して光電子増倍管が完成する。引き続いて、その加工方法について、図6及び図7を用いて説明する。
まず、図6(a)に示されたように、厚さ0.3mm、比抵抗30kΩ・cmのシリコン基板50(側壁フレーム3に相当)が準備される。このシリコン基板50の両面にそれぞれシリコン熱酸化膜60及びシリコン熱酸化膜61が形成される。シリコン熱酸化膜60及びシリコン熱酸化膜61は、DEEP−RIE(Reactive Ion Etching)加工時のマスクとして機能する。続いて、図6(b)に示されたように、レジスト膜70がシリコン基板50の裏面側に形成される。レジスト膜70には、図3(a)の空隙部302aに対応する除去部701が形成されている。このとき、電子増倍部31を構成する各段のダイノードを分離するための空隙部に対応した除去部も形成される。この状態でシリコン熱酸化膜61がエッチングされると、図3(a)の空隙部302aに対応する除去部611が形成されるとともに、各段のダイノードの空隙部に対応する除去部も形成される。
図6(b)に示された状態からレジスト膜70が除去された後、DEEP−RIE加工が行われる。このとき、よりDEEP−RIE加工時の選択性(加工する箇所と加工しない箇所のエッチングレート比)を高くする場合、あるいは深い加工が要求される場合、レジスト膜70を除去せずマスクとして使用してもよい。図6(c)に示されたように、シリコン基板50には、図3(a)の空隙部302aに対応する空隙部501と、空隙部301a、301bに対応する空隙部が形成される。続いて、図6(d)に示されたように、レジスト膜71がシリコン基板50の表面側に形成される。レジスト膜71には、図3(a)の空隙部301a、301bに対応する除去部711と、図3(a)の空隙部302aに対応する除去部712と、各段のダイノード間の空隙部に対応する除去部が形成されている。この状態でシリコン熱酸化膜60がエッチングされると、図3(a)の空隙部301a、301bに対応する除去部601と、図3(a)の空隙部302aに対応する除去部602と、各段のダイノード間の空隙部に対応する除去部とが形成される。
図6(d)の状態からシリコン熱酸化膜61が除去された後、シリコン基板50の裏面側にガラス基板80(下側フレーム4に相当)が陽極接合される(図6(e)参照)。このガラス基板80には、図2の孔401に相当する孔801、図2の孔402に対応する孔802が予め加工されている。なお、図示されていないが、孔802に並んで図2の孔403に対応する孔803も予め加工されている。続いて、シリコン基板50の表面側では、DEEP−RIE加工が行われる。レジスト膜71はDEEP−RIE加工時のマスク材として機能し、アスペクト比の高い加工を可能にする。DEEP−RIE加工後、レジスト膜71及びシリコン熱酸化膜61が除去される。図7(a)に示されたように、予め裏面から空隙部501の加工がなされていた部分についてはガラス基板80に到達する貫通部が形成されることにより、図2の陽極32に相当する島状部52が形成される。この陽極32に相当する島状部52はガラス基板80に接合される。また、このDEEP−RIE加工の際に、各段のダイノードに相当する部分51と、電圧配分部311の第1端部311aに相当する島状部503とも形成される。ここで、各ダイノード部分51に設けられる溝部及び底部には二次電子放出面が形成される。また、この際、島状部503にはカット面が形成され、該カット面上に反射型光電面22が形成される(図7(c)参照)。
続いて、図7(b)に示されたように、上側フレーム2に相当するガラス基板90が準備される。ガラス基板90には座ぐり加工で凹部901(図2の凹部201に相当)が形成されている。
上述のように図7(c)まで加工が進んだシリコン基板50及びガラス基板80と、図7(b)まで加工が進んだガラス基板90とが、図7(d)に示されたように、真空気密の状態で接合される。その後、図2の光電面側端子41に相当する光電面側端子81が孔801に、図2の陽極端子42に相当する陽極端子82が孔802に、図2の陽極側端子43に相当する陽極側端子83が孔803に、それぞれ挿入固定されることで、図7(e)に示された状態となる。この後、チップ単位で切り出されることにより、図1及び図2に示されたような構造を有する光電子増倍管が得られる。
次に、上述のような構造を有する光電子増倍管1aが適用される光モジュールについて説明する。図8(a)は、光電子増倍管1aが適用された分析モジュールの構造を示す図である。分析モジュール85は、ガラスプレート850と、ガス導入管851と、ガス排気管852と、溶媒導入管853と、試薬混合反応路854と、検出部855と、廃液溜856と、試薬路857を備える。ガス導入管851及びガス排気管852は、分析対象となるガスを分析モジュール85に導入又は排気するために設けられている。ガス導入管851から導入されたガスは、ガラスプレート850上に形成された抽出路853aを通り、ガス排気管852から外部に排出される。したがって、溶媒導入管853から導入された溶媒を抽出路853aを通すことによって、導入されたガス中に特定の関心物質(例えば、環境ホルモンや微粒子)が存在した場合、それらを溶媒中に抽出することができる。
抽出路853aを通った溶媒は、抽出した関心物質を含んで試薬混合反応路854に導入される。試薬混合反応路854は複数あり、試薬路857からそれぞれに対応する試薬が導入されることで、試薬が溶媒に混合される。試薬が混合された溶媒は反応を行いながら試薬混合反応路854を検出部855に向かって進行する。検出部855において関心物質の検出が終了した溶媒は廃液溜856に廃棄される。
検出部855の構成を、図8(b)を参照しながら説明する。検出部855は、発光ダイオードアレイ855aと、光電子増倍管1aと、電源855cと、出力回路855bを備える。発光ダイオードアレイ855aは、ガラスプレート850の試薬混合反応路854それぞれに対応して複数の発光ダイオードが設けられている。発光ダイオードアレイ855aから出射された励起光(図中実線矢印)は、試薬混合反応路854に導かれる。試薬混合反応路854には関心物質が含まれうる溶媒が流れており、試薬混合反応路854内において関心物質が試薬と反応した後、検出部855に対応する試薬混合反応路854に励起光が照射され、蛍光又は透過光(図中破線矢印)が光電子増倍管1aに到達する。この蛍光又は透過光は光電子増倍管1aの光電面22に照射される。
既に説明したように光電子増倍管1aには複数の溝(例えば20チャネル相当分)を有する電子増倍部が設けられているので、どの位置の(どの試薬混合反応路854の)蛍光又は透過光が変化したのかを検出できる。この検出結果は出力回路855bから出力される。また、電源855cは光電子増倍管1aを駆動するための電源である。なお、ガラスプレート850上にはガラス薄板(図示しない)が配置されていて、ガス導入管851、ガス排気管852、溶媒導入管853とガラスプレート850との接点部及び廃液溜856と試薬路857の試料注入部を除き、抽出路853a、試薬混合反応路854、試薬路857(試料注入部を除く)等を覆っている。
以上のようにこの発明によれば、電子増倍部31を構成する複数段のダイノードを二次元的に配置することにより、より電子増倍効率を飛躍的に向上させうる微細構造の光電子増倍管が得られる。
また、電子増倍部31にはシリコン基板30aを微細加工することにより溝が形成されており、また、シリコン基板30aはガラス基板40aに接合されているため、振動する部分がない。したがって、各実施形態に係る光電子増倍管は耐震性、耐衝撃性に優れている。
陽極32は、ガラス基板40aに接合されているため、溶接時の金属飛沫がない。このため、各実施形態に係る光電子増倍管は電気的な安定性や耐震性、耐衝撃性が向上している。陽極32は、その下面全体でガラス基板40aと接合されるため、衝撃、振動で振動しない。このため、当該光電子増倍管は耐震性、耐衝撃性が向上している。
また、当該電子増倍管の製造では、内部構造を組み立てる必要がなく、ハンドリングが簡単なため作業時間が短い。上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4によって構成される外囲器(真空容器)と内部構造が一体的に構成されているので容易に小型化できる。内部には個々の部品がないため、電気的、機械的な接合が不要である。
電子増倍部31では、平面的に配置された複数段のダイノードにより構成されており、各段のダイノードに設けられた複数の溝部に電子が衝突しながらカスケード増倍していく。このように、当該光電子増倍管は、平面的な構造で多くの部品を必要としないため容易に小型化可能である。
上述のような構造を有する光電子増倍管が適用された分析モジュール85によれば、微小な粒子の検出が可能となる。また、抽出から反応、検出までを連続して行うことができる。
この発明に係る光電子増倍管は、微弱光の検出を必要とする種々の検出分野への適用が可能である。
この発明に係る光電子増倍管の一実施形態の構成を示す斜視図である。 図1に示された光電子増倍管の組立工程図である。 図1中のI−I線及びII−II線それぞれに沿った光電子増倍管の構造を示す断面図である。 図1に示された光電子増倍管における電子増倍部の構造を示す斜視図である。 電子増倍部の種々の構造を説明するための平面図である。 図1に示された光電子増倍管の製造工程を説明するための図である(その1)。 図1に示された光電子増倍管の製造工程を説明するための図である(その2)。 この発明に係る光電子増倍管が適用された検出モジュールの構成を示す図である。
符号の説明
1a…光電子増倍管、2…上側フレーム、3…側壁フレーム、4…下側フレーム(ガラス基板)、22…光電面、31…電子増倍部、32…陽極、42…陽極端子、311…電圧配分部、311a、311b…端部。

Claims (6)

  1. デバイス搭載面を含む内壁面によって規定された内部空間が真空状態に維持された外囲器と、
    前記外囲器内に収納され、該外囲器を介して取り込まれた光に応じて電子を該外囲器の内部に放出する光電面と、
    前記外囲器内に収納され、電子の進行方向に沿って前記デバイス搭載面上に順次配置された複数段のダイノードを有する電子増倍部と、
    前記外囲器内に収納され、前記電子増倍部でカスケード増倍された電子のうち到達した電子を信号として取り出すための陽極と、
    前記外囲器内に収納され、前記電子増倍部を構成する複数段のダイノードそれぞれに所定電圧を印加するための電圧配分部であって、前記電子増倍部とともに前記デバイス搭載面上に配置された電圧配分部とを備えた光電子増倍管。
  2. 前記電圧配分部は、前記電子増倍部における電子の進行方向に沿って伸びた主軸部と、該主軸部からそれぞれ伸び、前記複数段のダイノードのうち対応する段のダイノードに一端が接続された複数の接続部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の光電子増倍管。
  3. 前記複数の接続部それぞれは、少なくとも前記主軸部との接続端部における前記主軸部の伸びる方向で規定される厚みが、前記主軸部の伸びる方向で規定される各段のダイノードの幅よりも小さくなるよう整形されていることを特徴とする請求項2記載の光電子増倍管。
  4. 前記複数段のダイノードそれぞれは、前記デバイス搭載面に沿って配置された複数の溝部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光電子増倍管。
  5. 前記電圧配分部における前記主軸部の両端には、前記電子増倍部に所定電圧を印加するための金属端子が接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の光電子増倍管。
  6. 前記電子増倍部は、シリコンからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光電子増倍管。
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