JP2007048010A - 電子会議システム、電子会議プログラム、電子会議端末装置、電子会議実行制御方法 - Google Patents

電子会議システム、電子会議プログラム、電子会議端末装置、電子会議実行制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク負荷を考慮しつつ電子会議への参加者の利便性の向上を図る。
【解決手段】電子会議の開始時に1台の会議端末4をマスター端末、その他の会議端末を利用端末として設定する。マスター端末におけるマスター端末機能処理部14は、いずれかの会議端末4での操作内容を受け取ると、その他の会議端末に配信し、利用端末における利用端末機能処理部16は、表示文書に操作内容を反映させて各会議端末4における表示文書の同一性を維持する。マスター端末がマスター端末移譲要求を各利用端末に配信すると、各利用端末における移譲処理部24は、共通の規則に従い自己が次期マスター端末となるかの判断をし、マスターとなると判断した利用端末は、自らマスター端末として設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は電子会議システム、特にデータファイルを共有しながら実施する電子会議の運用に関する。
業務の効率化等の観点から電子会議システムを導入している企業は少なくない。近年の電子会議システムでは、カメラとモニタを利用して発言者の映像や音声を他拠点に配信するだけでなく、会議資料などの取扱いも便利になってきている。例えば、電子化した会議資料等の文書を各拠点に配信し、各拠点において電子文書を画面表示することで閲覧可能にし、また表示画面上での電子文書の編集等の操作を可能にしている。更に、ある拠点において電子文書に対して行われた編集等の操作を他の拠点で表示された電子文書にも反映させることで、全ての拠点で表示される文書の内容を同一にすることができる。なお、電子文書自体は各拠点で個々に保持管理されていても、ある拠点でされた編集等の操作と同一の操作を他拠点に存する各電子文書にも施すことによって全拠点において閲覧される文書内容が同一となることから、このような場合、電子文書は「共有」されているということができ、また、「同一文書」と呼ぶことができる。
ただ、拠点数が増えたり、電子化された文書量が多くなったりすると、電子文書の共有化のためにかかるネットワーク負荷が多大になり、電子会議が円滑に進行できなくなるおそれが生じてくる。そこで、このような不具合を解消しうる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
この従来技術においては、電子会議を実施するにあたり、各拠点において会議の参加者がそれぞれ利用する電子会議端末装置(以下、単に「会議端末」)を事前に特定しておき、そして特定された会議端末の中からいずれか1台を電子会議のマスター端末として設定する。また、会議で用いる電子文書を各会議端末に事前に配信しておく。そして、会議が開始されると、マスター端末は、他拠点設置の会議端末から入力された電子文書の編集やページめくり等の操作内容を統括的に受け付けると共にその受け付けた操作内容を他の会議端末へ配信する。このようにして、各拠点における表示画面を同期させることで、表示された電子文書の共有化を図ることができる。
特開2000−66968号公報
しかしながら、従来においては、電子会議を実施するにあたり、前述したようにマスター端末を設定することになるが、いったん設定したマスター端末を会議の実施中に変更することができなかった。このため、マスター端末と設定された会議端末の利用者が何らかの理由により中座したいときでもできなかった。より正確に言えば、会議端末を停止したり、接続している回線を切断することができなかった。
また、従来においては、電子文書を事前に配布し、会議中には操作された内容等必要最小限の情報のみを情報交換することでネットワーク負荷の軽減を図るようにした。しかしながら、ネットワーク負荷の軽減を図るために、会議参加者が利用する会議端末を事前に特定し、その特定した各会議端末に電子文書を事前に配信しておく必要があった。このため、従来においては、電子会議に途中から参加したくても参加することができなかった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ネットワーク負荷を考慮しつつ電子会議への参加者の利便性の向上を図る電子会議プログラム及び電子会議システムを提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明に係る電子会議システムは、各拠点に設置された電子会議端末装置を有し、回線接続された前記電子会議端末装置の間で実施される電子会議に使用される電子会議システムにおいて、前記各電子会議端末装置は、自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末若しくはマスター端末以外の利用端末として設定する端末設定手段を有する。また、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する手段とを有する。一方、利用端末として設定された前記各電子会議端末装置は、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る電子会議端末装置は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置において、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する設定解除手段とを有することを特徴とする。
また、前記設定解除手段によりマスター端末としての設定が解除されたことにより自己の電子会議端末装置を利用端末として設定する端末設定手段と、前記端末設定手段により利用端末として設定された場合に、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る電子会議端末装置は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置において、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する移譲処理手段と、前記移譲処理手段によりマスター端末として設定された場合に、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段とを有することを特徴とする。この発明は、利用端末として設定された電子会議端末装置に関する発明であり、マスター端末として設定された電子会議端末装置に係る上記発明と組み合わせて実施するのに適している。
本発明に係る電子会議システムは、各拠点に設置された電子会議端末装置を有し、回線接続された前記電子会議端末装置の間で実施される電子会議に使用される電子会議システムにおいて、自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段と、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段とを有する。一方、マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る電子会議端末装置は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置において、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段と、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る電子会議端末装置は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置において、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段とを有することを特徴とする。この発明は、利用端末として設定された電子会議端末装置に関する発明であり、マスター端末として設定された電子会議端末装置に係る上記発明と組み合わせて実施するのに適している。
本発明に係る電子会議プログラムは、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置を、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段、入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する設定解除手段として機能させるものである。
また、上記発明の電子会議プログラムにおいて、マスター端末として設定された電子会議端末装置を更に、前記設定解除手段によりマスター端末としての設定が解除されたことにより自己の電子会議端末装置を利用端末として設定する端末設定手段、前記端末設定手段により利用端末として設定された場合に、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段として機能させるものである。
本発明に係る電子会議プログラムは、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置をそれぞれ、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段、当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する移譲処理手段、前記移譲処理手段によりマスター端末として設定された場合に、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段として機能させるものである。この発明は、利用端末として設定された電子会議端末装置に搭載される電子会議プログラムに関する発明であり、マスター端末として設定された電子会議端末装置に搭載される上記発明と連携動作させるのに適している。
本発明に係る電子会議プログラムは、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置を、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段、他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段として機能させるものである。
本発明に係る電子会議プログラムは、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置をそれぞれ、有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段、回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段として機能させるものである。この発明は、利用端末として設定された電子会議端末装置に搭載される電子会議プログラムに関する発明であり、マスター端末として設定された電子会議端末装置に搭載される上記発明と連携動作させるのに適している。
本発明に係る電子会議実行制御方法は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置において実施され、自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除し、マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定することを特徴とする。
本発明に係る電子会議実行制御方法は、電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置において実施され、自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信し、マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置によるデータファイル配信後に回線接続したときに、電子会議で使用しているデータファイルの取得要求を送信し、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、利用端末として設定された前記電子会議端末装置が送信したデータファイルの取得要求を受信したときに、当該データファイルを取得要求送信元の電子会議端末装置へ送信し、前記利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置から送信されてきたデータファイルを取得し、画面表示することを特徴とする。
本発明によれば、いずれかの電子会議端末装置がマスター端末としていったん設定された場合でもマスター端末としての設定を移譲し、マスター端末としての処理機能を他の電子会議端末装置に引き継がせることができるので、マスター端末として設定された電子会議端末装置でも電子会議の終了を待たずに途中でも外れることができる。
また、電子会議に参加していない電子会議端末装置が回線接続をしたときに文書取得要求を発信し、マスター端末がこの文書取得要求に応じて電子会議で使用している電子文書を送信するようにしたので、電子会議に参加していなかった電子会議端末装置を電子会議に途中からでも参加させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る電子会議システムの一実施の形態を示した構成図である。図1には、公衆網2を介して相互に情報交換可能に各拠点に設置された各電子会議端末装置4が示されている。本実施の形態でいう電子会議システムというのは、ビデオカメラ、モニタ等を有する一般的な装置構成で実現可能であるが、会議資料等を各電子会議端末装置(会議端末)2に映像データとしてではなく電子文書として配信し、各拠点においてその配信された電子文書をローカルに保持管理すると共に画面表示されたローカルの電子文書に対してユーザによる編集やページめくりなどの操作を可能としたシステムを前提としている。
本実施の形態における会議端末4は、ハードウェア及びソフトウェアとも基本的には全て同じ構成でよいため、図1に示したように1台の会議端末Aを代表させて各会議端末4の構成について説明する。本実施の形態における会議端末4は、通信処理部10、会議実行制御部12、マスター端末機能処理部14、利用端末機能処理部16、ユーザインタフェース(UI)処理部18及び表示処理部20を有している。通信処理部10は、公衆網2を介して他拠点設置の会議端末4と情報交換を行う。会議実行制御部12は、電子会議全体の実行制御を行う手段であり、本実施の形態では、会議開始時処理部22及び移譲処理部24を有している。このうち、会議開始時処理部22は、電子会議の開始時に電子会議を行うための環境設定等を行う。具体的には、画面表示する電子文書を全ての会議端末4の中で最初に開いたと認識したときに、自己の会議端末4を当該電子文書のマスター端末として設定すると共に当該電子文書を回線接続中の他拠点設置の会議端末4へ配信する。マスター端末は、電子会議で用いる電子文書を統括管理するために全ての会議端末4の中で1台のみ存在することになるが、本実施の形態では、上記のように電子文書を最初に開いた会議端末4をマスター端末として設定するようにした。また、マスター端末として設定していない他拠点設置の会議端末4における会議開始時処理部22は、他拠点設置の会議端末4、この場合はマスター端末から電子文書が送られてきたときに自己の会議端末4を当該電子文書の利用端末として設定する。本実施の形態では、以上のように電子会議の開始時に電子会議で使用する電子文書のマスター端末を会議開始時処理部22により自動設定されることになるが、移譲処理部24は、電子会議のメンバーにおいて設定したマスター端末を変更する移譲処理を実施する。
マスター端末機能処理部14は、自己の会議端末4がマスター端末と設定されたときにマスター端末としての機能処理を実行する。一方、利用端末機能処理部16は、自己の会議端末4が利用端末と設定されたときに利用端末としての機能処理を実行する。ユーザインタフェース(UI)処理部18は、会議端末4のユーザとのインターフェース手段であり、ユーザによるマウス操作、キーボード操作、電子ペンを用いた書込み、画面への接触等により入力された編集(アノテーション等)、あるいはページめくりなどの表示制御指示等の操作内容を受け付ける。表示処理部20もユーザインタフェースの一部を構成すると考えられるが、表示処理部20は、電子文書を会議端末4が持つディスプレイに表示する。
また、文書保存部26は、会議端末4がローカルに使用する電子文書を保存するための記憶手段であり、操作情報記録部28は、電子文書に対する操作内容を記録するための記憶手段であり、会議端末4の間で授受される操作内容が会議実行制御部12によって逐次書き込まれる。
前述した会議端末4が有する各構成要素10〜20の処理機能は、当該処理機能を発揮するプログラムと、会議端末4を構成するハードウェア資源との協調動作により実現される。また、文書保存部26及び操作情報記録部28は、ハードディスクドライブ装置などの外部記憶装置での実現を想定しているが、メモリなどの記憶手段でもよい。
次に、本実施の形態において電子会議を行う際の動作について説明する。まず、本実施の形態では、便宜的に、いずれかの会議端末4で最初に開かれた電子文書のみを電子会議で使用でき、各会議端末4で共有されるものとする。また、本実施の形態では、前述したように電子会議で利用する電子文書を最初に開いた会議端末4をマスター端末として設定し、マスター端末から電子文書を受け取って表示するマスター端末以外の会議端末4を理用端末と設定するが、以降の説明では、電子文書を最初に開くことにより会議端末Aがマスター端末と設定され、このマスター端末が設定されることにより利用端末として設定される会議端末4として会議端末Bを代表させて説明する。
各会議端末4に入出力される情報としては、各会議端末4が持つユーザインタフェースからユーザ操作によって入力される情報と、公衆網2を介して他拠点設置の会議端末4から送られてくる情報とがある。図2は、前者のユーザ入力があったときの処理を示したフローチャートであり、図3は、後者の他拠点設置の会議端末4から情報が送られて来たときの処理を示したフローチャートである。以降の説明では、環境設定等電子会議の開始時において実施する処理と会議実行時における処理とに分けて説明する。
1.会議開始時処理
(マスター端末側処理)
図2において、会議端末Aの利用者が所望の電子文書を開く操作を行うと、ユーザインタフェース処理部18は、そのユーザ操作を受け付ける(ステップ101)。会議実行制御部12は、その入力操作が電子文書を開く操作であり、かつ他拠点の会議端末4においてもまだ開かれていないことを認識すると、その電子文書を開いて表示処理部20に画面表示させる(ステップ102,109)。なお、他拠点の会議端末4において電子文書が開かれていないということは、例えば各会議端末4の会議実行制御部12が連携動作し、各会議端末4における文書利用状態を相互に交換し合うことで確認できる。あるいは、電子会議で用いる電子文書を文書管理サーバなどで一括管理するなどしてもよい。
会議実行制御部12の会議開始時処理部22は、電子文書が開かれると同時に、自己の会議端末Aを当該電子文書のマスター端末として設定する(ステップ110)。例えば当該電子文書に、マスター端末として設定された自己の端末識別情報を関連付けたり、マスター端末が所有している電子文書であることを示すフラグ情報を付加したりするなどして当該電子文書を保持する会議端末Aがマスター端末として設定されていることを管理する。そして、通信処理部10は、会議開始時処理部22からの指示により、接続された回線を通じて他拠点の全ての会議端末4に開いた電子文書を配信する(ステップ110)。なお、会議端末Aが回線接続されていなければ、当然ながら電子文書は配信できないので遠隔地との電子会議は実行不可と判断して、当該電子文書は、ローカル文書として開かれるに留まる。また、回線接続されていない他拠点設置の会議端末Bは、当然ながら電子文書を受け取ることができない。
マスター端末として設定される会議端末Aにおいては、以上の処理を実行することで自己をマスター端末として設定すると共に、電子文書を回線接続されている全ての会議端末4に配信する。
(利用端末側処理)
図3において、会議端末Bの通信処理部10は、公衆網2を介して送られてくる情報を受信する(ステップ201)。なお、会議端末間で情報交換する際の通信フォーマットは、予め決められており、受信情報の所定フィールドに設定された制御コマンドから受信した情報の種別を判断できるようにしている。会議実行制御部12は、受信した情報がマスター端末と設定された会議端末Aから送られてくる電子文書と判断すると(ステップ202)、表示処理部20に電子文書を画面表示させる(ステップ208)。また、これと同時に会議開始時処理部22は、自己の会議端末Bを当該電子文書の利用端末として設定する(ステップ209)。例えば受信した電子文書に、利用端末として設定された自己の端末識別情報を関連付けたり、利用端末が所有している電子文書であることを示すフラグ情報を付加したりするなどして当該電子文書を保持する会議端末Bが利用端末として設定されていることを管理する。
利用端末として設定される会議端末Bにおいては、以上の処理を実行することで自己を利用端末として設定すると共に、画面表示することによって受信した電子文書を共有することになる。
各会議端末4は、電子会議の開始時において以上の動作を行うことで自己がマスター端末か、あるいは利用端末のいずれかに設定される。また、1つの電子文書が共有化され、画面表示される。
2.会議実行時処理
各拠点における会議の参加者(会議メンバー)は、画面表示された文書を利用しながら会議を行うことになるが、会議メンバーは、表示された文書を単に閲覧するに留まらず、ページをめくりながら、あるいはアノテーションを付け、また書込みという操作を行いながら会議を進めていくことになる。
2.1 電子文書への編集処理
まず、電子会議が実施されている間に、マスター端末において電子文書への書込みなどのユーザ操作が行われたとする。これは、自己の会議端末4からユーザ入力があった場合に相当するので、このときの処理の流れは、図2に示したフローチャートに従うことになる。
図2において、会議実行制御部12が電子文書に対する操作がユーザによって入力されたと判断すると、マスター端末機能処理部14は、表示処理部20にその操作内容で画面表示されている電子文書を更新させる(ステップ101〜106,107)。そして、通信処理部10は、マスター端末機能処理部14からの指示に応じて、その操作内容を電子会議に参加している全ての会議端末4へ配信する(ステップ108)。続いて、会議実行制御部12は、以上のユーザによる文書に対する操作内容を、操作情報記録部28に記録する(ステップ122)。
会議端末Bの通信処理部10は、上記ステップ108における配信処理によって送られてくる操作内容を受信することになるが、この処理は、マスター端末、すなわち回線を介して外部から送られてくる情報なので、会議端末Bにおける処理は、図3に示したフローチャートに従うことになる。
図3において、会議端末Bの通信処理部10により受信された情報がマスター端末での電子文書に対する操作内容である場合、利用端末機能処理部16は、表示処理部20にその操作内容で画面表示されている電子文書を更新させる(ステップ201〜203,210,211)。
上記説明した処理は、マスター端末でユーザが操作したことに基づく処理であるが、次に、利用端末において電子文書への書込みなどのユーザ操作が行われた場合について説明する。この場合も自己の会議端末4からユーザ入力があった場合に相当するので、このときの処理の流れは、図2に示したフローチャートに従うことになる。
図2において、会議実行制御部12が電子文書に対する操作がユーザによって入力されたと判断すると、利用端末機能処理部16は、表示処理部20にその操作内容で画面表示されている電子文書を更新させる(ステップ101〜103,116,117)。そして、通信処理部10は、利用端末機能処理部16からの指示に応じて、その操作内容をマスター端末へ送信する(ステップ118)。
図3において、会議端末Aの通信処理部10により受信された情報が利用端末での電子文書に対する操作内容である場合、マスター端末機能処理部14は、表示処理部20にその操作内容で画面表示されている電子文書を更新させる(ステップ201〜204,205)。そして、通信処理部10は、マスター端末機能処理部14からの指示に応じて、その操作内容を、操作内容送信元以外の利用端末へ配信する(ステップ206)。そして、会議実行制御部12は、以上の利用端末から送られてきた操作内容を、操作情報記録部28に記録する(ステップ207)。
以上のようにして、本実施の形態においては、マスター端末に、自己の会議端末Aにおいて電子文書へのユーザ操作が行われた場合にはそのユーザによる操作内容を各利用端末に配信し、またいずれかの利用端末から電子文書に対する操作内容が送られてきた場合にはその操作内容を送信元以外の各利用端末へ配信するようにした。一方、各利用端末に、操作内容を受信したときには、その受信した操作内容で画面表示されている電子文書をそれぞれ更新させるようにした。これにより、電子会議で用いる電子文書の同一性を維持することができる。特に、電子文書に対する書込みやページめくりなどの操作内容のみを授受するようにしたので、会議端末4の接続台数が増えた場合でもユーザ操作に伴うネットワーク負荷の増大を抑止することができる。
2.2 マスター端末の移譲処理
本実施の形態においては、前述したように、会議端末4のうち最初に文書を開いた会議端末4をマスター端末と自動設定した。そして、文書に対して編集等の操作が行われたとき、その操作内容は、常にマスター端末を介して全ての利用端末に配信される。従って、マスター端末は、電子会議中は常に存在しておかなければならない。しかしながら、例えば後述する電子会議からの中座やあるいは障害発生等で、マスター端末としての機能を他の会議端末4へ移譲したい場合も発生しうる。そこで、本実施の形態では、マスター端末としての設定を他の会議端末4へ移譲できるようにした。以下、このマスター端末移譲処理について説明する。なお、この処理は、マスター端末として設定を他の会議端末4に移譲するので、原則、マスター端末移譲処理は現時点でマスター端末に設定された会議端末Aのみが実行可能である。ここでは、ユーザによるマニュアル操作により移譲指示が入力されたものとして説明する。なお、この処理は、ユーザ入力によるものなので、図2に示したフローチャートに従う。
図2において、ユーザによりマスター端末の移譲指示が入力されたとすると、会議実行制御部12は、次の内容のマスター端末移譲処理を実行する(ステップ101〜105,115)。なお、ここでは、電子会議からの中座や障害発生等ではなく、単にマスター端末の移譲のみを行うものとする。
すなわち、会議実行制御部12の移譲処理部24は、通信処理部10に指示してマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を全ての利用端末に配信する。また、電子会議開始時に電子文書に関連付けしたマスター端末である旨を示す情報を削除することでマスター端末として設定を解除する。
このマスター端末であった会議端末Aから配信されたマスター端末移譲要求をそれぞれ受信した利用端末は、図3に示したフローチャートに従い以下のように処理する。
図3において、会議端末Aから配信されたマスター端末移譲要求を受信すると、会議実行制御部12は、次の内容のマスター端末移譲処理を実行する(ステップ201〜203,210,212,213)。
すなわち、現時点において利用端末である会議端末4がマスター端末移譲要求を受信すると、会議実行制御部12の移譲処理部24は、全ての会議端末4に予め設定された共通の規則に従い自己会議端末がマスター端末としての設定の移譲対象となる会議端末4か否か各会議端末4がそれぞれ判断する。予め設定された共通の規則として、例えば、各利用端末は、電子会議に参加している会議端末4の装置識別情報(装置ID)は把握することができるので、その装置IDのうち最小値を選出し、その選出した装置IDに相当する会議端末4をマスター端末として選出する。この方法は、各会議端末4が個々に処理判断をすることになるが、共通の規則に従っているので、各会議端末4で得られる処理結果は、一致するはずである。
本実施の形態によれば、電子会議実行中でもマスター端末としての設定を他の会議端末4に移譲することができる。これにより、マスター端末に障害が発生したとしても電子会議を継続実行させることができる。また、後述するようにマスター端末であっても電子会議から中座することができる。
なお、本実施の形態では、マスター端末としての設定先(移譲先)を決定する際に会議端末4の間で情報交換が発生しないため、以上のような方法にて決定するようにしたが、これは一例であって他の方法で決定するようにしてもよい。
2.3 会議からの中座(文書表示終了)時処理
次に、電子会議自体の終了ではなく、いずれかの会議端末4が電子会議から中座する、つまり、電子文書の画面表示を終了して会議メンバーから外れるときの処理について説明する。
まず、いずれかの利用端末が電子会議から外れる場合について説明するが、この処理は、ユーザによる文書を閉じる操作によって電子文書の表示が終了することになるので、このときの処理の流れは、図2に示したフローチャートに従うことになる。
図2において、会議実行制御部12が電子文書の閉じるコマンドがユーザによって入力されたと判断すると、通信処理部10は、利用端末機能処理部16からの指示に応じて、その電子文書を閉じる旨をマスター端末へ送信する(ステップ101〜103,116,119)。そして、利用端末機能処理部16は、開いていた電子文書を文書保存部26に保存すると共に(ステップ120)、表示処理部20に画面表示を終了させる(ステップ121)。
マスター端末である会議端末Aは、上記ステップ119に応じて外部の利用端末から送られてくる文書を閉じる旨を受信することになるので、この処理は、図3に示したフローチャートに従うことになるが、文書を閉じる旨を受信すると、マスター端末機能処理部14は、その旨を操作情報記録部28に記録する(ステップ201〜204,207)。ここでは、電子会議の管理目的のために記録するに留まり、表示画面の更新が伴わないため他の利用端末への通知は不要である。なお、操作情報記録部28は、電子文書に対する操作内容を記録し、この記録した情報によって全ての会議端末4における表示文書の同一性を維持するようにしている。従って、各利用端末における文書を閉じることに伴う保存等の操作は、各会議端末4に反映させる必要はないため操作情報記録部28に記録しておく必要はないが、電子文書に対する処理の履歴を残す目的で利用してもよい。この場合、各会議端末4に反映させる操作内容と反映させない操作内容とを識別するフラグ情報を付加して判別できるように構成してもよいし、別途記憶手段を設けて別管理としてもよい。
次に、マスター端末が電子会議から外れる場合について説明するが、このときの処理の流れは、図2に示したフローチャートに従うことになる。
マスター端末において電子文書の閉じるコマンドがユーザ入力された場合、電子会議を継続実行するためには会議のメンバーから単に外れることはできず、マスター端末の設定を他の会議端末4に移譲しなければならない。従って、会議実行制御部12は、電子文書の閉じるコマンドがユーザ入力されると、マスター端末移譲処理を実施することでマスター端末を他の会議端末4に移譲する(ステップ112)。なお、この処理の内容は、前述したので説明を省略する。その後、マスター端末機能処理部14は、開いていた電子文書を文書保存部26に保存すると共に(ステップ113)、表示処理部20に画面表示を終了させることで(ステップ114)、マスター端末としての処理機能を終了する。
なお、上記説明した文書表示を終了する処理においては、上記のように電子会議を中座するために電子文書を保存し、表示を終了することを想定している。ただ、文書の表示の終了に合わせて回線を切断する場合と、回線を切断しない場合とが考えられるが、本実施の形態では、回線断の有無によって文書表示を終了する処理に差異はないものとして処理を分けていない。もし、回線断の有無によって処理内容が異なってくるようであれば、適宜、必要な処理を付加すればよい。
2.4 電子会議への途中参加
本実施の形態では、前述したマスター端末としての設定の移譲の他に、電子会議への途中からの参加を可能にしたことも特徴の1つとしている。以下、電子会議へ途中参加するときの処理を図4に示したフローチャート及び図2を用いて説明する。
電子会議システムに含まれるいずれかの会議端末4が実行中の電子会議に途中から参加したいとき、会議実行制御部12は、ユーザの所定の操作に応じて電子会議システムと回線接続する(ステップ301)。そして、会議実行制御部12は、文書の取得要求をマスター端末に送信する(ステップ302)。ただ、会議端末42は、この現時点ではどの会議端末4がマスター端末であるかを知らないので、実際には回線からブロードキャスティングすることになる。
図2において、マスター端末である会議端末Aは、いずれかの会議端末4から送信された文書取得要求を受信すると(ステップ101〜106)、マスター端末機能処理部14は、この要求に応じて文書保存部26に保存しているローカルの電子文書を取り出し、要求送信元の会議端末4へ返信する(ステップ123)。また、この文書の送信に続けて操作情報記録部28に蓄積していた当該電子文書に対する操作内容を取り出し、要求送信元の会議端末4へ送信する(ステップ124)。なお、回線接続した会議端末4が発した文書取得要求は、利用端末においても受信されるが、この要求に応じることはない(ステップ201〜203,210,211)。
図4において、回線接続した会議端末4は、文書取得要求の送信に応じてマスター端末から文書を取得するが(ステップ303)、もし、取得できないということは、電子会議がまだ開始されていないためマスター端末がまだ設定されていない状態、あるいは電子会議にて電子文書が利用されていないなどの状態であることから何もしない(ステップ304)。一方、文書を正常に取得できたときには、追って送られてくる当該文書の操作内容を受信する(ステップ305)。その後、表示処理部20は、その操作内容を反映させた状態で受信した文書を画面表示する(ステップ306)。なお、このように途中から電子会議に参加した会議端末4は、利用端末として設定される。
なお、上記説明では、マスター端末は、電子文書とは別個に操作内容を送信するようにしたが、操作内容を反映させた状態で電子文書を送信するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、会議端末4が回線接続をしたときに文書取得要求を発信し、マスター端末がこの文書取得要求に応じて電子会議で使用している電子文書を送信するようにしたので、会議メンバーは、電子会議に途中からでも参加することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、いずれかの会議端末4がマスター端末としていったん設定された場合でもマスター端末としての設定を移譲し、マスター端末としての処理機能を他の会議端末4に引き継がせることができるので、マスター端末として設定された会議端末4でも電子会議の終了を待たずに途中でも外れることができる。また、上記のように途中からでも電子会議に参加することができる。このように、本実施の形態によれば、電子会議の利用者の利便性の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態が持つ処理機能について、ローカル側と回線側からの情報入力先の異同によって図2,図3のフローチャートを作成して、それぞれにおいてマスター端末と利用端末の各処理機能を説明した。但し、フローとしては、情報入力先毎ではなく会議端末の位置付け、すなわちマスター端末毎利用端末毎に処理フローを形成してもよい。
本発明に係る電子会議システムの一実施の形態を示した構成図である。 本実施の形態における各会議端末においてユーザ入力があったときの処理を示したフローチャートである。 本実施の形態における各会議端末において外部から入力があったときの処理を示したフローチャートである。 本実施の形態において途中から電子会議に参加するときの処理を示したフローチャートである。
符号の説明
2 公衆網、4 電子会議端末装置(会議端末)、10 通信処理部、12 会議実行制御部、14 マスター端末機能処理部、16 利用端末機能処理部、18 ユーザインタフェース処理部、20 表示処理部、22 会議開始時処理部、24 移譲処理部、26 文書保存部、28 操作情報記録部。

Claims (14)

  1. 各拠点に設置された電子会議端末装置を有し、回線接続された前記電子会議端末装置の間で実施される電子会議に使用される電子会議システムにおいて、
    前記各電子会議端末装置は、
    自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末若しくはマスター端末以外の利用端末として設定する端末設定手段、
    を有し、
    マスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、
    入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する手段と、
    を有し、
    利用端末として設定された前記各電子会議端末装置は、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、
    当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する手段と、
    を有することを特徴とする電子会議システム。
  2. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置において、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、
    入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する設定解除手段と、
    を有することを特徴とする電子会議端末装置。
  3. 請求項2記載の電子会議端末装置において、
    前記設定解除手段によりマスター端末としての設定が解除されたことにより自己の電子会議端末装置を利用端末として設定する端末設定手段と、
    前記端末設定手段により利用端末として設定された場合に、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、
    を有することを特徴とする電子会議端末装置。
  4. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置において、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、
    当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する移譲処理手段と、
    前記移譲処理手段によりマスター端末として設定された場合に、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、
    を有することを特徴とする電子会議端末装置。
  5. 各拠点に設置された電子会議端末装置を有し、回線接続された前記電子会議端末装置の間で実施される電子会議に使用される電子会議システムにおいて、
    自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、
    電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段と、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、
    他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段と、
    を有し、
    マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、
    回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段と、
    を有することを特徴とする電子会議システム。
  6. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置において、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、
    電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段と、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段と、
    他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段と、
    を有することを特徴とする電子会議端末装置。
  7. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置において、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段と、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段と、
    回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段と、
    を有することを特徴とする電子会議端末装置。
  8. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置を、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段、
    入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除する設定解除手段、
    として機能させる電子会議プログラム。
  9. 請求項8記載の電子会議プログラムにおいて、マスター端末として設定された電子会議端末装置を更に、
    前記設定解除手段によりマスター端末としての設定が解除されたことにより自己の電子会議端末装置を利用端末として設定する端末設定手段、
    前記端末設定手段により利用端末として設定された場合に、利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段、
    として機能させる電子会議プログラム。
  10. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置をそれぞれ、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段、
    当該データファイルのマスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定する移譲処理手段、
    前記移譲処理手段によりマスター端末として設定された場合に、マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段、
    として機能させる電子会議プログラム。
  11. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された電子会議端末装置を、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、
    電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信する会議開始時処理手段、
    マスター端末としての機能処理を実行するマスター端末機能処理手段、
    他拠点設置の電子会議端末装置からデータファイル取得要求が送られてきたときに、当該データファイルをデータファイル取得要求発信元の電子会議端末装置へ送信する手段、
    として機能させる電子会議プログラム。
  12. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置のうち、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末以外の利用端末として設定された電子会議端末装置をそれぞれ、
    有線又は無線回線を介して他拠点設置の電子会議端末装置との間で情報交換を行う手段、
    利用端末としての機能処理を実行する利用端末機能処理手段、
    回線接続した後に、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置にデータファイル取得要求を送信することによって電子会議で使用されているデータファイルを取得する手段、
    として機能させる電子会議プログラム。
  13. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置において実施され、
    自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、入力された移譲指示に応じてマスター端末の設定を移譲するためのマスター端末移譲要求を他拠点設置の電子会議端末装置へ配信すると共にマスター端末としての設定を解除し、
    マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、
    マスター端末として設定されている電子会議端末装置からマスター端末移譲要求が送られてきたときに、自己の電子会議端末装置が予め決められた移譲受付条件に合致したと判断したときに、自己の電子会議端末装置を当該データファイルのマスター端末として設定することを特徴とする電子会議実行制御方法。
  14. 電子会議を行う際に使用される各拠点設置の電子会議端末装置において実施され、
    自己の電子会議端末装置を、電子会議で用いるデータファイルを統括管理するために全電子会議端末装置の中でただ1台のみ存在するマスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、電子会議で使用するために、統括管理するデータファイルを回線接続中の他拠点設置の電子会議端末装置へ配信し、
    マスター端末以外の利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置によるデータファイル配信後に回線接続したときに、電子会議で使用しているデータファイルの取得要求を送信し、
    マスター端末として設定された前記電子会議端末装置は、利用端末として設定された前記電子会議端末装置が送信したデータファイルの取得要求を受信したときに、当該データファイルを取得要求送信元の電子会議端末装置へ送信し、
    前記利用端末として設定された前記電子会議端末装置は、マスター端末として設定された前記電子会議端末装置から送信されてきたデータファイルを取得し、画面表示することを特徴とする電子会議実行制御方法。
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