JP2007047393A - 光学装置及びこれを用いる画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光源41〜43と、この光源41〜43から出射される光を空間光変調部53a〜55aに導く光学系とを備え、光源41〜43から出射される光が特定の偏光方向41d〜43dを有し、かつ、その偏光方向が、光空間変調部の偏光方向53b〜55bと一致するように配置する。
【選択図】図1
Description
図2は、3枚の液晶パネルを用いた3板式の画像投影装置の一例の概略構成図である。
図2に示すように、この画像投影装置においては、放電ランプ1、リフレクター2、第1及び第2フライアイレンズ3及び4、偏光変換素子5、コンデンサーレンズ6、ダイクロイックミラー7及び8、ミラー9、11及び13、リレーレンズ10及び12、フィールドレンズ14〜16、光空間変調部として透過型液晶パネル17〜19、クロスプリズム20、投影レンズ21が設けられる。
また、ダイクロイックミラー7を透過し、ダイクロイックミラー8により反射された例えば緑色光は、フィールドレンズ15を介して緑色を担当する透過型液晶パネル18に均一照射され、ここにおいて画像情報に対応して変調されて、クロスプリズム20に出射される。
更に、ダイクロイックミラー8を透過した例えば青色光は、リレーレンズ10、ミラー11、リレーレンズ12、ミラー13、フィールドレンズ16を介して青色を担当する透過型液晶パネル19に均一照射され、ここにおいて画像情報に対応して変調され、クロスプリズム20に出射される。
そして各透過型液晶パネル17〜19で各々の色毎に空間変調された光は、クロスプリズム20で再度合成されて、投射レンズ21によりスクリーン22に投影され、画像の表示がなされる。
光源に用いられる放電ランプは、無偏光の光を放射するので、照明光をそのまま液晶パネルに照射すると、偏光特性を持つ液晶パネルを透過できる光は特定の偏光に限られるため、その他の偏光は照明に寄与できず光利用効率が悪くなる。そこで、照明光学系中に偏光変換素子を配置し、入射した無偏光の照明光を、液晶パネルの有効な偏光方向と同一方向に偏光が揃った光に変換してから液晶パネルを照明する構成とすることによって、照明効率の低下を回避している。
この偏光ビームスプリッター31に入射した無偏光の入射光34のうちP偏光成分のみが偏光分離面37を透過して出射光36aとして出射される。一方、偏光ビームスプリッター31内の偏光分離面37で反射したS偏光成分は再度隣接した斜面の反射面38で反射して、その出射方向に設けられたλ/2板32により偏光方向が約90度回転して、P偏光の出射光36bとして出射される。このように、無偏光の入射光が、偏光変換素子を通過することである特定の偏光に統一される。なお、入射側の遮光板は、偏光ビームスプリッター内に不要な光が入射しないように設けられる。
上述したように、無偏光の光を放射する放電ランプを光源として液晶パネルを照射する場合は、光利用効率を低下させないために、このように、偏光を特定の方向に統一する光学部品が必要となる(例えば特許文献1参照。)。
また、図3から明らかなように、光源から出射されてこの偏光変換素子に入射する光の全てを利用することが難しく、光の利用効率を低下させる一因となっている。
このような構成は、具体的には、光源として、例えば半導体レーザ等のレーザ光源を用い、その偏光方向を、予め液晶パネルなどの光空間変調部が求める偏光方向に対応させて配置することにより実現できる。
本発明によれば、偏光方向を揃えることが求められる光空間変調部を用いる場合においても、偏光変換素子を光源と光空間変調部との間に配置することが不要となり、部品点数の低減化、構成の簡易化を図ることが可能となるとともに、偏光変換素子を設けることによる光の利用効率の低下を回避することができる。
図1Aは、本発明の光学装置を備えた画像投影装置の一実施形態例の概略構成図である。
この例においては、複数の光源41〜43を用いるものであり、各光源41〜43として、特定の偏光を持つ例えば赤、緑、青の3色の半導体レーザを用いることができる。この光源はレーザに限るわけでなく、出射光が特定の偏光を持つ固体光源であればよい。
これらの光源41〜43から出射された偏光方向を41d〜43dとして示す。
各光源41〜43の出射光の光路上に、それぞれ第1フライアイレンズ44〜46、第2フライアイレンズ47〜49、コンデンサーレンズ50〜52を介して透過型液晶表示パネル等の光空間変調部53a〜55aが配置される。各光空間変調部53a〜55aにおいて求められる入射光の偏光方向を、53b〜55bとして示す。
各光空間変調部53a〜55aの出射側にクロスプリズム56が配置され、更に投影レンズ57、スクリーン58が配置される。
これら3つの光空間変調部53a〜55aでそれぞれ光空間変調された光は、クロスプリズム56で合成されて、投影レンズ57でスクリーン58に投影される。
これにより、本発明の光学装置及びこれを用いた画像投影装置では、従来と比較して小型で安価であり、かつ光利用効率の高い画像投影装置を提供することが可能となる。
Claims (8)
- 光源と、前記光源から出射される光を空間光変調部に導く光学系とを備え、
前記光源から出射される光が特定の偏光方向を有し、かつ、その偏光方向が、前記光空間変調部の偏光方向と一致するように配置されて成る
ことを特徴とする光学装置。 - 前記光源が、半導体レーザである
ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。 - 前記光空間変調部が、液晶表示部である
ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。 - 前記光源が複数設けられて成る
ことを特徴とする請求項1記載の光学装置。 - 光源から出射される光を光空間変調部に照射する光学装置と、前記光空間変調部で変調された光をスクリーン上に投影する投影装置とを有する画像投影装置であって、
上記光源から出射される光が特定の偏光方向を有し、かつ、その偏光方向が、前記光空間変調部の偏光方向と一致するように配置されて成る
ことを特徴とする画像投影装置。 - 前記光源が、半導体レーザである
ことを特徴とする請求項5記載の画像投影装置。 - 前記光空間変調部が、液晶表示部である
ことを特徴とする請求項5記載の画像投影装置。 - 前記光源が複数設けられて成る
ことを特徴とする請求項5記載の画像投影装置。
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