JP2019086624A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光による接合材の劣化を抑制できる、照明装置を提供する。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供する。【解決手段】励起光を射出する固体光源と、励起光が照射されることで蛍光を発光する蛍光体と、蛍光体を支持する基板と、蛍光体を基板に接合して固定する接合材と、蛍光体、接合材および基板から離間した位置に設けられ、接合材を照射する励起光を遮光する遮光板と、を備える照明装置である。【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクターに用いられる照明装置として、固体光源から射出したレーザー光で蛍光体を励起して蛍光を生成する技術が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この照明装置では、接合材を介して基板に固定した蛍光体に対して励起光を照射している。
特開2017−9683号公報
ところで、固体光源から射出されたレーザー光の一部が接合材に照射されると、接合材が劣化することで、蛍光体が脱落したりするおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、励起光による接合材の劣化を抑制できる、照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、励起光を射出する固体光源と、前記励起光が照射されることで蛍光を発光する蛍光体と、前記蛍光体を支持する基板と、前記蛍光体を前記基板に接合して固定する接合材と、前記蛍光体、前記接合材および前記基板から離間した位置に設けられ、前記接合材を照射する前記励起光を遮光する遮光板と、を備える照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置では、接合材を照射する励起光が遮光板で遮光される。これにより、励起光に晒されることによる接合材の劣化を低減することができる。
よって、接合材の劣化に起因する蛍光体の位置ずれや脱落が起こり難くなる。したがって、蛍光体と基板との位置ズレが低減されるので、蛍光を所定方向に安定的に射出することができる。
また、遮光板が蛍光体および接合材から離間するので、遮光板の熱が蛍光体又は接合材に伝わることを防止できる。これにより、蛍光体の温度上昇が抑制されて蛍光を効率良く生成できる。また、熱による接合材の劣化が抑制される。
上記第1態様において、前記蛍光体は、前記接合材が接着される第1面と、前記第1面と反対側に位置し、前記励起光が入射する第2面と、を有し、前記第2面を法線方向から平面視した場合に、前記遮光板は前記第2面の少なくとも一部を露出させるように設けられているのが好ましい。
この構成によれば、第2面から射出された蛍光が遮光板によって遮られ難くなる。よって、蛍光を効率良く取り出すことができる。
上記第1態様において、前記第2面の面法線方向から平面視した場合に、前記接合材は、前記蛍光体の外側にはみ出したはみ出し部分を有しており、前記遮光板は、前記接合材の前記はみ出し部分と重なるように設けられているのが好ましい。
接合材のはみ出し部分は励起光に晒されやすい。本構成を採用すれば、はみ出し部分に入射する励起光を遮光することができる。よって、はみ出し部分を有する接合材の劣化を低減することができる。
上記第1態様において、前記遮光板は、前記蛍光体の前記第2面に対して前記第1面と反対方向に離間して配置されるのが好ましい。
この構成によれば、遮光板が接合材から離間した位置に配置される。これにより、接合材から離間した位置で励起光を遮光するので、励起光が接合材まで届き難くすることができる。
上記第1態様において、前記遮光板は開口を有し、前記励起光は、前記開口を通過して前記蛍光体を照射するのが好ましい。
この構成によれば、接合材に入射する励起光を遮光しつつ、蛍光体に対して励起光を効率良く照射することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターは、照明光を安定して射出する照明装置を備えるので、信頼性に優れたものとなる。
実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 照明装置の概略構成を示す図である。 波長変換素子の要部構成を示す断面図である。 遮光板と蛍光体との位置関係を示す図である。 第1変形例に係る遮光板及び蛍光体の位置関係を示す平面図である。 第1変形例に係る遮光板及び蛍光体の位置関係を示す断面図である。 第2変形例に係る遮光板及び蛍光体の位置関係を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、ダイクロイックミラー7a及びダイクロイックミラー7bと、全反射ミラー8a、全反射ミラー8b及び全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを備えている。以下、赤色、緑色および青色を総称してRGB各色と呼ぶ場合もある。
ダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。ダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光を反射する。ダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過させる。
全反射ミラー8aは、赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。全反射ミラー8b及び全反射ミラー8cは、青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、ダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中におけるダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光が入射する。合成光学系5は、各画像光を合成し、この合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(照明装置)
続いて、照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。図2に示すように、照明装置2は、光源装置2Aと、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とを備えている。
光源装置2Aは、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、第1の位相差板28aと、偏光分離素子50を含む光学素子25Aと、第1の集光光学系26と、波長変換素子27と、第2の位相差板28bと、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、を有している。
光源装置2Aにおいて、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、第1の位相差板28aと、光学素子25Aと、第2の位相差板28bと、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30とは、光軸ax1上に順次配置されている。
また、波長変換素子27と、第1の集光光学系26と、光学素子25Aと、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33とは、照明光軸ax2上に順次配置されている。光軸ax1と照明光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。照明光軸ax2は照明装置2の照明光軸に相当する。
アレイ光源21は、複数の半導体レーザー21aを備える。複数の半導体レーザー21aは光軸ax1と直交する面内において、アレイ状に配置されている。半導体レーザー21aは、例えば青色の光線B(例えばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する。本実施形態において、半導体レーザー21aは特許請求の範囲の「固体光源」に相当する。
本実施形態において、アレイ光源21は、複数の光線Bからなる光線束BLを射出する。
アレイ光源21から射出された光線束BLは、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21から射出された光線Bを平行光に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に配置された複数のコリメーターレンズ22aから構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー21aに対応して配置されている。
コリメーター光学系22を通過した光線束BLは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、光線束BLの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えば凸レンズ23a,凹レンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を通過した光線束BLはホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、第1の集光光学系26と協働して、波長変換素子27の蛍光体34に入射する光の照度分布を均一化する。また、ホモジナイザー光学系24は、第2の集光光学系29と協働して、拡散反射素子30に入射する光の照度分布を均一化する。
ホモジナイザー光学系24は、例えば第1マルチレンズアレイ24aと第2マルチレンズアレイ24bとから構成されている。第1マルチレンズアレイ24aは複数の第1レンズ24amを含み、第2マルチレンズアレイ24bは複数の第2レンズ24bmを含む。複数の第2レンズ24bmは複数の第1レンズ24amとそれぞれ対応している。
本実施形態において、ホモジナイザー光学系24を透過した光線束BLは第1の位相差板28aに入射する。第1の位相差板28aは、例えば光学軸を光軸ax1の周りに回転可能とされた1/2波長板である。光線束BLは直線偏光である。第1の位相差板28aの回転角度を適切に設定することにより、第1の位相差板28aを透過した光線束BLを、偏光分離素子50に対するS偏光成分とP偏光成分とを所定の比率で含む光線とすることができる。
第1の位相差板28aを通過することでS偏光成分とP偏光成分とを含む光線束BLは光学素子25Aに入射する。光学素子25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムから構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。傾斜面Kは、照明光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。
傾斜面Kには、波長選択特性を有する偏光分離素子50が設けられている。偏光分離素子50は、光線束BLを、偏光分離素子50に対するS偏光成分の光線束BLsとP偏光成分の光線束BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子50は、S偏光成分の光線束BLsを反射させ、P偏光成分の光線束BLpを透過させる。
また、偏光分離素子50は光線束BLとは波長帯が異なる蛍光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。
偏光分離素子50から射出されたS偏光の光線束BLsは、第1の集光光学系26に入射する。第1の集光光学系26は、光線束BLsを励起光として蛍光体34に向けて集光させる。本実施形態において、光線束BLsは特許請求の範囲の「励起光」に相当する。
本実施形態において、第1の集光光学系26は、例えば第1レンズ26a及び第2レンズ26bから構成されている。第1の集光光学系26から射出された光線束BLsは、波長変換素子27に集光した状態で入射する。
図3は波長変換素子27の要部構成を示す断面図である。
図3に示すように、波長変換素子27は、蛍光体34と、蛍光体34を支持する基板35と、蛍光体34を基板35に接合して固定する接合材36と、反射部37と、遮光板38とを有している。
本実施形態において、蛍光体34は、複数のYAG蛍光体粒子を焼結したYAGセラミック系の蛍光体からなる。蛍光体34は、光線束BLsが入射される入射面34Aと、該入射面34Aに対向する下面34Bとを有する。本実施形態において、蛍光体34の入射面34Aは特許請求の範囲の「第2面」に相当し、下面34Bは特許請求の範囲の「第1面」に相当する。
蛍光体34は、光線束BLsによって励起され、例えば500〜700nmの波長域にピーク波長を有する蛍光(黄色光)YLを射出する。
蛍光体34で生成された蛍光YLのうち一部の蛍光YLは、反射部37によって反射され、蛍光体34の外部へと射出される。反射部37としては反射率が高いものが好ましく、本実施形態では誘電体多層膜を用いた。このようにして、蛍光YLが蛍光体34から第1の集光光学系26に向けて射出される。なお、波長変換素子27の詳細については後述する。
図2に戻って、蛍光体34から射出された蛍光YLは、非偏光光である。蛍光YLは、第1の集光光学系26を通過した後、偏光分離素子50に入射する。そして、この蛍光YLは、偏光分離素子50からインテグレーター光学系31に向けて進む。
一方、偏光分離素子50を透過したP偏光の光線束BLpは、第2の位相差板28bによって右回り円偏光の青色光BLc1に変換され、第2の集光光学系29に入射する。第2の位相差板28bは、1/4波長板から構成されている。
第2の集光光学系29は、例えばレンズ29aから構成され、青色光BLc1を集光させた状態で拡散反射素子30に入射させる。
拡散反射素子30は、第2の集光光学系29から射出された青色光BLc1を偏光分離素子50に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、青色光BLc1をランバート反射させつつ、且つ、偏光状態を乱さないものを用いることが好ましい。
以下、拡散反射素子30によって拡散反射された光を青色光BLc2と称する。本実施形態によれば、青色光BLc1を拡散反射させることで略均一な照度分布の青色光BLc2が得られる。右回り円偏光の青色光BLc1は左回り円偏光の青色光BLc2として反射される。
青色光BLc2は第2の集光光学系29によって平行光に変換された後に再び第2の位相差板28bを透過してS偏光の青色光BLs1に変換される。青色光BLs1は、偏光分離素子50によってインテグレーター光学系31に向けて反射される。
青色光BLs1及び蛍光YLは、偏光分離素子50から互いに同一方向に向けて射出され、青色光BLs1と蛍光(黄色光)YLとが混ざった白色の照明光WLが生成される。
照明光WLは、インテグレーター光学系31に向けて射出される。インテグレーター光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31bは、複数の小レンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレーター光学系31を透過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。
偏光変換素子32は、偏光分離膜と位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光の蛍光YLを含む照明光WLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33に入射する。重畳レンズ33はインテグレーター光学系31と協同して、被照明領域における照明光WLによる照度の分布を均一化する。このようにして、照明装置2は照明光WLを射出する。
図3に戻り、波長変換素子27において、基板35としては熱伝導性の高い金属であるAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)やセラミックAlNやダイヤモンド、Al等を用いるのが好ましい。本実施形態では、熱伝導性が高い点で基板35として銅板を用いた。なお、基板35の表面は接合材36との接合力を高めるためのめっき等の表面処理が施されていてもよい。
接合材36としては、例えば、有機材料からなる接着材を用いた。なお、基板35と蛍光体34との接合には接着材を用いる以外の接合方法を用いることも可能であるが、コスト、量産性を考慮すると接着材による接合が優位である。一般的に、有機材料からなる接着材は光に晒されると接着固定機能が低下する特性を有している。
遮光板38は、後述する入射面34Aから外側に外れた漏れ光を遮光するためのものである。遮光板38は、例えば、金属板や板状部材の表面に誘電体膜等の反射膜や遮光膜を形成することで構成される。
本実施形態において、遮光板38として例えば光反射性を有するものを用いた。光反射性の遮光板38を用いた場合、遮光性の遮光板38を用いる場合に比べ、光の吸収による熱の発生が低減される。遮光板38の近傍に位置する蛍光体34への熱の影響を低減できる。
遮光板38は略矩形状の板状部材からなり、蛍光体34の入射面34Aに対して下面34Bと反対方向に離間して配置されている。また、遮光板38は、接合材36および基板35から離間した位置に設けられる。すなわち、本実施形態において、遮光板38は蛍光体34、接合材36および基板35に直接接触していない。そのため、遮光によって遮光板38に生じた熱が蛍光体34又は接合材36に直接伝達されることを防止できる。
なお、遮光板38は例えば、ねじ部材40を介して基板35に固定されている。遮光板38は基板35とは別の部材に固定されていてもよい。
図4は遮光板38と蛍光体34との位置関係を示す図である。図4は蛍光体34を平面視した場合の図である。
図3、4に示すように、蛍光体34の入射面34Aを面法線方向から平面視した場合(以下、単に平面視した場合と称す)において、接合材36は蛍光体34より外形が大きい。接合材36の外形は蛍光体34の外形より大きい状態で基板35上に設けられている。すなわち、接合材36は、蛍光体34の外側にはみ出したはみ出し部分36aを有している。
遮光板38は開口38aを有しており、開口38aを介して蛍光体34の入射面34Aを露出させる。開口38aの開口面積は入射面34Aの面積よりも小さい。開口38aの開口縁部38a1は、入射面34Aの外周縁34A1を覆っている。遮光板38は接合材36のはみ出し部分36aと重なるように設けられている。
遮光板38の開口38aは、ホモジナイザー光学系24および第1の集光光学系26を経由した光線束BLsのうち入射面34Aに入射する成分のみを通過させるように設定されている。このような構成に基づき、光線束BLsは開口38aを通過することで蛍光体34の入射面34Aを照射可能となっている。
また、開口38aは、入射面34A上の所定の領域(後述する被照明領域SA)から射出された蛍光YLを遮らないように、位置および大きさが設定されている。
ところで、本実施形態の照明装置2は、ホモジナイザー光学系24によって光線束BLsを蛍光体34上に重畳することで励起光の照度分布を均一化している。ホモジナイザー光学系24は、仮に実装誤差が無いとした場合に、第1レンズ24amを透過した光が対応する第2レンズ24bmを透過するように設計されている。互いに対応する第1レンズ24am及び第2レンズ24bmを透過した励起光は、図3に示すように入射面34A上における被照明領域SAを照明して蛍光YLを生成する。
しかしながら、照明装置2において、アレイ光源21やコリメーター光学系22の組立時に多少のずれ(実装誤差)が生じることは避けられない。実装誤差が生じた場合において、第1レンズ24amを透過した光は第2レンズ24bm内を通過する位置が変化するため、入射面34A上において被照明領域SAからずれた位置を照明するようになる。
本実施形態において、図3に示すように、励起光(破線で示される光線束BLs)は被照明領域SAの周囲を囲むように設けられたマージン領域MAに入射する。マージン領域MAとは、実装誤差によって入射位置が変化した励起光(光線束BLs)が照明する領域である。
なお、マージン領域MAで生成された蛍光YLは照明光として利用しない光である。そのため、蛍光YLの利用効率を向上させるためには、マージン領域MAをできるだけ小さくするのが望ましい。
また、実装誤差が比較的大きい場合、第1レンズ24amを透過した光は対応する第2レンズ24bmからはみ出し、隣接する第2レンズ24bmに入射してしまう。この場合、隣接する第2レンズ24bmに入射した光はマージン領域MAよりも外側、すなわち、入射面34Aの外側にはみ出してしまう。
仮に遮光板38が設けられていない場合、蛍光体34を基板35に接合する接合材36が、入射面34Aからはみ出した漏れ光(光線束BLs)に晒されてしまう。本実施形態の接合材36は上述のように蛍光体34の外側にはみ出したはみ出し部分36aを有するため、特に漏れ光に晒されやすくなる。
有機材料からなる接着材(接合材36)は光に晒されると劣化が進行し、本来の接着固定機能を維持できなくなる。特に本実施形態において、励起光として用いられる光線束BLsは短波長の光であるため、接着材の劣化を促進しやすい。
これに対して、本実施形態の照明装置2は、図3に示したように、遮光板38によって入射面34Aに入射しない成分の漏れ光ML、すなわち、開口38aを透過せず、仮に遮光板38を設けない場合に接合材36に入射する漏れ光MLを反射させることができる。これにより、接合材36に向かう漏れ光MLを遮光することができる。よって、漏れ光MLに晒されることによる接合材36の劣化を低減することができる。
本実施形態において、被照明領域SAで生成された蛍光YLは、開口38aで遮られることなく、該開口38aを介して第1の集光光学系26に向けて射出される。なお、マージン領域MAにおいて生成された蛍光YLは遮光板38で反射されることで良好に遮光される。よって、被照明領域SAで生成した蛍光YLを効率良く取り出すことができる。
また、遮光板38は、蛍光体34および接合材36に直接接触しないので、遮光板38の熱が蛍光体34又は接合材36に伝わることを防止できる。これにより、蛍光体34の温度上昇を抑制することで蛍光YLを効率良く生成できる。また、熱による接合材36の劣化を抑制することができる。
したがって、本実施形態の照明装置2においては、接合材36の劣化に起因する蛍光体34の位置ずれや脱落が起こり難くなる。よって、蛍光体34と基板35との位置ズレが低減されるため、蛍光YLを所定方向に安定的に射出することができる。
また、本実施形態の照明装置2は照明光WLを安定して射出することができる。したがって、この照明装置2を備えた本実施形態のプロジェクター1は、信頼性に優れたものとなる。
(第1変形例)
続いて、波長変換素子の第1変形例について説明する。本変形例と上記実施形態との違いは、蛍光体に対する遮光板の位置であり、それ以外の構成は共通である。そのため、共通の構成および部材については同じ符号を付し、説明についても省略する。
図5は第1変形例の波長変換素子127における遮光板138及び蛍光体34の位置関係を示す平面図である。図6は第1変形例の波長変換素子127における遮光板138及び蛍光体34の位置関係を示す断面図である。
図5に示すように、遮光板138は開口138aを有しており、開口138aを介して蛍光体34の入射面34Aを露出させる。本実施形態において、開口138aの開口面積は入射面34Aの面積よりも大きい。すなわち、開口138aの開口面積が上記実施形態の開口38aの開口面積よりも大きくなっている。
図5、6に示すように、開口138aの開口縁部138a1と入射面34Aの外周縁34A1との間には間隙39が設けられている。ホモジナイザー光学系24および第1の集光光学系26を経由した光線束BLsは集光状態で開口138aに入射する。そのため、光線束BLsは間隙39を介して接合材36に入射することはない。
本変形例によれば、開口138aの開口面積を上記実施形態に比べて拡げたので、開口138aで遮られることなく、該開口138aを介して第1の集光光学系26側に取り出せる蛍光YLを増やすことができる。すなわち、上記実施形態に比べて、被照明領域SAの面積を拡げることで蛍光YLを効率良く生成することができる。
(第2変形例)
続いて、波長変換素子の第2変形例について説明する。本変形例と上記実施形態との違いは、蛍光体に対する遮光板の位置であり、それ以外の構成は共通である。そのため、共通の構成および部材については同じ符号を付し、説明についても省略する。
図7は第2変形例の波長変換素子227における遮光板238及び蛍光体34の位置関係を示す平面図である。図7に示すように、遮光板238は蛍光体34の入射面34Aに対して下面34B側に離間して配置されている。遮光板238は開口238aを有しており、開口238aを介して蛍光体34の入射面34Aを露出させる。具体的に、蛍光体34は開口238aを挿通した状態に配置されている。開口238aの開口面積は入射面34Aの面積よりも大きいため、遮光板238は蛍光体34と離間し、互いに接触していない。
本変形例の波長変換素子227によれば、遮光板238によって蛍光体34からはみ出した接合材36(はみ出し部分36a)が覆われるので、接合材36に入射する光線束BLsを遮光することができる。
また、本変形例によれば、蛍光体34の入射面34Aの光射出側に遮光板238が位置しないので、入射面34Aから射出される蛍光YLが遮光板238に遮られることがない。よって、入射面34Aの全体から射出した蛍光YLが照明光として利用できるので、入射面34Aにおいてマージン領域が不要となる。よって、蛍光YLを効率良く生成するとともに蛍光YLの利用効率を向上できる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、蛍光体34に入射する光の照度分布を均一化する手段としてホモジナイザー光学系24を用いる場合を例に挙げたが、拡散板を含む拡散光学系を用いて蛍光体34に入射する光の照度分布を均一化してもよい。このような拡散光学系を用いる場合においても、上述の遮光板38,138,238を用いることで、実装誤差によって入射位置がずれた励起光を遮光し、接合材36に励起光が入射することを防止できる。
また、上記実施形態および変形例では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態および変形例では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系、21a…半導体レーザー(固体光源)、34…蛍光体、34A…入射面(第2面)、34B…下面(第1面)、35…基板、36…接合材、36a…はみ出し部分、38,138,238…遮光板、38a,138a,238a…開口、YL…蛍光、BLs…光線束(励起光)。

Claims (6)

  1. 励起光を射出する固体光源と、
    前記励起光が照射されることで蛍光を発光する蛍光体と、
    前記蛍光体を支持する基板と、
    前記蛍光体を前記基板に接合して固定する接合材と、
    前記蛍光体、前記接合材および前記基板から離間した位置に設けられ、前記接合材を照射する前記励起光を遮光する遮光板と、を備える
    照明装置。
  2. 前記蛍光体は、前記接合材が接着される第1面と、前記第1面と反対側に位置し、前記励起光が入射する第2面と、を有し、
    前記第2面の面法線方向から平面視した場合に、前記遮光板は前記第2面の少なくとも一部を露出させるように設けられている
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第2面の面法線方向から平面視した場合に、
    前記接合材は、前記蛍光体の外側にはみ出したはみ出し部分を有しており、
    前記遮光板は、前記接合材の前記はみ出し部分と重なるように設けられている
    請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記遮光板は、前記蛍光体の前記第2面に対して前記第1面と反対方向に離間して配置される
    請求項2又は3に記載の照明装置。
  5. 前記遮光板は開口を有し、
    前記励起光は、前記開口を通過して前記蛍光体を照射する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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