JP2019152831A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体に対する励起光の照射領域以外の領域に励起光が照射されることを低減できる、光源装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】複数の発光素子21aを含み、励起光を射出する光源部20と、光源部から射出された励起光が入射する矩形状の入射面を有する波長変換層を含む波長変換素子40と、入射面において、励起光の照射領域が矩形状となるように、励起光を入射面に入射させるレンズ群24,26と、入射面に直交する第1方向に沿う第1回転軸の周りに回動する回動動作を用いて、入射面に対する照射領域の位置を調整する調整装置と、を備える光源装置に関する。【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクター用途として、レーザー光源と蛍光体とを用いた光源装置が注目されている。一般的に、蛍光体を冷却することで、蛍光の変換効率が向上することが知られている。例えば、蛍光体を冷却する構成としては、蛍光体を形成した回転ホイールを回転させる構成がある。
しかしながら、回転ホイールの場合、蛍光体のサイズが大きくなることでコストアップを招いてしまう。これに対し、基板上に固定した固定型蛍光体に対してレーザー光を照射する光源装置も知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2012−118110号公報
しかしながら、固定型の蛍光体に対して励起光を照射する場合、励起光による照射領域以外の領域が励起光により照射されるおそれがある。当該照射領域以外の領域が励起光によって照射されると、蛍光の変換効率の低下や、蛍光体と基板との接合界面に励起光が入射することで当該接合界面の破壊を生じさせるおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、蛍光体における励起光の照射領域以外の領域に励起光が照射されることを低減できる、光源装置及びプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、複数の発光素子を含み、励起光を射出する光源部と、前記光源部から射出された前記励起光が入射する矩形状の入射面を有する波長変換層を含む波長変換素子と、前記入射面において、前記励起光の照射領域が矩形状となるように、前記励起光を前記入射面に入射させるレンズ群と、前記入射面に直交する第1方向に沿う第1回転軸の周りに回動する回動動作を用いて、前記入射面に対する前記照射領域の位置を調整する調整装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様の光源装置では、第1回転軸周りの回動動作を用いて入射面に対する照射領域の位置を調整するので、入射面において励起光の照射領域以外の領域に励起光が照射されることが抑制される。
これにより、波長変換層の入射面に励起光が効率良く入射するようになるので、波長変換効率の低下が抑制できる。また、励起光が波長変換層の側端部に入射しないため、熱の蓄積や応力の発生による波長変換層の破損を低減できる。
したがって、励起光による波長変換素子の信頼性低下を低減することで、高信頼性の光源装置を提供できる。
上記態様の光源装置では、前記調整装置は、前記第1回転軸の周りに前記波長変換素子を回動させる第1回動機構を含むのが好ましい。
この構成によれば、第1回転軸の周りに波長変換素子を回動させることで、入射面に対する照射領域の位置調整を簡便に行うことができる。
上記態様の光源装置では、前記レンズ群は、前記励起光を複数の部分光束に分割する矩形状の複数の第1レンズを有する第1マルチレンズアレイと前記第1レンズに対応する複数の第2レンズを有する第2マルチレンズアレイとを有するホモジナイザー光学系を含み、前記調整装置は、前記第1方向に直交する第2方向に沿う第2回転軸の周りに、前記ホモジナイザー光学系を回動させる第2回動機構を含むのが好ましい。
この構成によれば、第2回転軸の周りにホモジナイザー光学系を回動させることで、入射面に対する照射領域の位置調整を簡便に行うことができる。
上記態様の光源装置では、前記第2回動機構は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿う第3回動軸の周りに、前記ホモジナイザー光学系を回動可能であるのが好ましい。
この構成によれば、第2回転軸及び第3回転軸の周りにホモジナイザー光学系を回動させることで、入射面に対する照射領域の位置調整をより高精度に行うことができる。
上記態様の光源装置では、前記レンズ群は、前記励起光を前記入射面に集光させる集光光学系を含み、前記調整装置は、前記第1方向に直交する第2方向と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向とに沿って、前記集光光学系を移動させる移動機構を含むのが好ましい。
この構成によれば、第2方向及び第3方向に沿って集光光学系を移動させることで、入射面に対する照射領域の位置調整をより高精度に行うことができる。
上記態様の光源装置では、前記移動機構は、前記第1方向に沿って前記集光光学系に移動可能であるのが好ましい。
この構成によれば、第1方向に沿って集光光学系を移動させることで照射領域の倍率を調整することができる。よって、照射領域及び入射面の大きさを揃えることができる。
上記態様の光源装置では、前記入射面の形状と前記励起光の照射領域の形状とが相似関係であるのが好ましい。
この構成によれば、例えば、入射面及び照射領域の大きさが揃うようにレンズ群による照射領域の倍率を調整することで、入射面の形状と励起光の照射領域の形状とを一致させることができる。これにより、入射面の全域に励起光を入射させることができる。
本発明の第二態様に従えば、上記第一態様に係る光源装置と、前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学装置と、を備えるプロジェクターが提供される。
第二態様に係るプロジェクターによれば、励起光による信頼性の低下を低減した波長変換素子を備えた光源装置を備えるので、信頼性が高くの信頼性低下高輝度の画像を表示することができる。
第一実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。 光源装置の概略構成を示す図である。 波長変換素子の要部構成を示す断面図である。 波長変換素子を平面視した場合の図である。 光源装置の要部を示す図である。 入射面に対する照射領域の位置調整方法の説明図である。 第二実施形態の光源装置の要部構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投写光学装置6とを備えている。
色分離光学系3は、照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過すると共に、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過することによって、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bそれぞれに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBそれぞれを平行化する。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの画像光が入射する。合成光学系5は、各々が赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、この合成された画像光を投写光学装置6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投写光学装置6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(光源装置)
続いて、光源装置2について説明する。図2は光源装置2の概略構成を示す図である。図2に示すように、光源装置2は、光源部20と、アフォーカル光学系23と、第1の位相差板28aと、ホモジナイザー光学系24と、偏光分離素子25と、第1の集光光学系26と、波長変換素子40と、第2の位相差板28bと、第2の集光光学系29と、拡散反射素子30と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aと、筐体部34とを備える。
本実施形態において、インテグレーター光学系31と重畳レンズ33aとは重畳光学系33を構成している。
また、筐体部34は、光源装置2の外装を構成するものであって、光源装置2の各構成要素を収容及び支持する支持部材としての機能を有している。光源装置2は、共通の支持部材(筐体部34)に各構成要素が支持されることで、各構成要素が高い位置精度で配置されたものとなっている。
光源部20と、アフォーカル光学系23と、第1の位相差板28aと、ホモジナイザー光学系24と、偏光分離素子25と、第1の集光光学系26と、波長変換素子40とは、光軸ax1上に順次並ぶように筐体部34に実装されている。一方、拡散反射素子30と、第2の集光光学系29と、第2の位相差板28bと、偏光分離素子25と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aとは、照明光軸ax2上に順次並ぶように筐体部34に実装されている。光軸ax1と照明光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する。
光源部20は、アレイ光源21と、コリメーター光学系22とを含む。アレイ光源21は、複数の半導体レーザー21aを備える。複数の半導体レーザー21aは光軸ax1と直交する面内において、アレイ状に配置されている。半導体レーザー21aは、例えば青色の光線BL(例えばピーク波長が460nmのレーザー光)を射出する。本実施形態において、半導体レーザー21aは特許請求の範囲の「発光素子」に相当する。本実施形態において、アレイ光源21を構成する各半導体レーザー21aは、複数の半導体レーザー21aを同一のパッケージ内に封止したマルチパッケージ構造から構成されている。後述する複数のコリメーターレンズ22aからなるコリメーター光学系22は、当該マルチパッケージ構造と一体的に設けられていてもよい。
なお、アレイ光源21として、各半導体レーザー21aのそれぞれが個別に封止されたCANパッケージ構造からなるものを用いてもよい。
また、半導体レーザー21aから射出される光線BLに沿う方向、すなわち、光線BLの射出方向は、光軸ax1に沿う方向である。光線BLの射出方向と光軸ax1とは平行である。
各半導体レーザー21aから射出された光線BLは、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21から射出された複数の光線BLを平行光に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aから構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー21aに対応して配置されている。
コリメーター光学系22を通過した光線BLは、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、複数の光線BLを含む青色光線束Bの光束径を調整する。アフォーカル光学系23は、例えば凸レンズ23a,凹レンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を通過した青色光線束Bは第1の位相差板28aに入射する。第1の位相差板28aは、例えば回転可能とされた1/2波長板である。半導体レーザー21aから射出された光線BLは直線偏光である。第1の位相差板28aの回転角度を適切に設定することにより、第1の位相差板28aを透過する光線BLを含む青色光線束B、偏光分離素子25に対するS偏光成分とP偏光成分とを所定の比率で含む光線束とすることができる。第1の位相差板28aを回転させることにより、S偏光成分とP偏光成分との比率を変化させることができる。
第1の位相差板28aを通過することで生成されたS偏光成分とP偏光成分とを含む青色光線束Bはホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、第1の集光光学系26と協働して、波長変換素子40の蛍光体層41に入射する光の照度分布を均一化する。また、ホモジナイザー光学系24は、第2の集光光学系29と協働して、拡散反射素子30に入射する光の照度分布を均一化する。
ホモジナイザー光学系24は第1マルチレンズアレイ24aと第2マルチレンズアレイ24bとを有している。第1マルチレンズアレイ24aは、アフォーカル光学系23を通過したS偏光成分とP偏光成分とを含む青色光線束Bを複数の部分光束に分割するための複数の第1レンズ24amを有している。第1マルチレンズアレイ24aは複数の第1レンズ24amの光入射面は、後述する波長変換素子40の蛍光体層41の光入射面と光学的に共役関係となっている。第1レンズ24amの平面形状は矩形状となっている。本実施形態において、第1マルチレンズアレイは特許請求の範囲に記載の「マルチレンズアレイ」に相当し、第1レンズ24amは特許請求の範囲に記載の「小レンズ」に相当する。
第2マルチレンズアレイ24bは、第1マルチレンズアレイ24aの複数の第1レンズ24amに対応する複数の第2レンズ24bmを有している。第2レンズ24bmの平面形状は第1レンズ24amと同様に矩形状となっている。
本実施形態において、ホモジナイザー光学系24を透過した青色光線束Bは偏光分離素子25に入射する。偏光分離素子25は、例えば波長選択性を有する偏向ビームスプリッターから構成されている。偏光分離素子25は、光軸ax1及び照明光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。
偏光分離素子25は、青色光線束Bを、偏光分離素子25に対するS偏光成分の光線束BLsとP偏光成分の光線束BLpとに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子25は、青色光線束BのうちのS偏光成分である光線束BLsを反射させ、青色光線束BのうちのP偏光成分である光線束BLpを透過させる。
また、偏光分離素子25は青色光線束Bとは波長帯が異なる蛍光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。
偏光分離素子25で分離されたP偏光成分の光線束BLpは第1の集光光学系26に入射する。本実施形態において、第1の集光光学系26は、例えばレンズ26a及びレンズ26bから構成されている。第1の集光光学系26から射出された光線束BLpは励起光として波長変換素子40に集光した状態で入射する。以下、光線束BLpを励起光RLと称す。
図3は波長変換素子40の要部構成を示す断面図である。また、図4は波長変換素子40を平面視した場合の図である。
図3に示すように、波長変換素子40は、蛍光体層41と、蛍光体層41を支持する基板42と、蛍光体層41を基板42に接合して固定する接合材43と、反射部44とを有している。本実施形態において、波長変換素子40は、蛍光体層41を基板42上に固定配置する固定型の構造を採用している。そのため、本実施形態の波長変換素子40は、回転ホイール式の波長変換素子に用いられる蛍光体のように強度を確保するために厚みを厚くする必要はなく、蛍光体層41の厚さは回転ホイール式に用いられる蛍光体層の厚さよりも薄くできる。
蛍光体層41は、複数のYAG蛍光体粒子を焼結したYAGセラミック系の蛍光体からなる。蛍光体層41は、励起光RLが入射される入射面41aと、該入射面41aと反対の下面41bとを有する。蛍光体層41は特許請求の範囲に記載の「波長変換層」に相当する。
図4に示すように、蛍光体層41の入射面41aを面法線方向から平面視した場合(以下、単に平面視した場合と称す)において、蛍光体層41は矩形状となっている。
図3に示すように、反射部44は、蛍光体層41の励起光RLが入射する側とは反対側に設けられている。反射部44は、蛍光体層41で生成された蛍光YLを反射する機能を有している。例えば、反射部44は、蛍光体層41の励起光RLが入射する側とは反対側の面に設けられた反射膜により構成される。
基板42としては熱伝導性の高い金属であるAl(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)やセラミックAlNやダイヤモンド、Al等を用いるのが好ましい。本実施形態では、熱伝導性が高い点で基板42として例えば銅板を用いた。なお、基板42の表面は接合材43との接合力を高めるためのめっき等の表面処理が施されていてもよい。
接合材43としては、例えば、接着材を用いた。なお、基板42と蛍光体層41との接合には接着材を用いる以外の接合方法を用いることも可能であるが、コスト、量産性を考慮すると接着材を用いた接合方法が優位である。
ところで、本実施形態の光源装置2は、ホモジナイザー光学系24及び第1の集光光学系26によって蛍光体層41上に重畳させることで励起光RLの照度分布を均一化している。ホモジナイザー光学系24は、第1レンズ24amを透過した光が対応する第2レンズ24bmを透過するように設計されている。互いに対応する第1レンズ24am及び第2レンズ24bmを透過した励起光RLは、図4に示すように入射面41a上の照射領域SAに照射される。
本実施形態において、蛍光体層41の入射面41aは第1レンズ24amの光入射面と共役関係であるため、照射領域SAの形状は、第1レンズ24amの光入射面の形状と同じ矩形状となる。すなわち、ホモジナイザー光学系24及び第1の集光光学系26は、励起光RLの照射領域SAが入射面41aにおいて図4に示す矩形状となるように、励起光RLを入射面41aに入射させる。本実施形態において、ホモジナイザー光学系24及び第1の集光光学系26は、特許請求の範囲に記載の「レンズ群」に相当する。
なお、光源装置2の組み立て時に、ホモジナイザー光学系24及び第1の集光光学系26の位置関係に多少のずれ(実装誤差)が生じる可能性がある。このような実装誤差が生じた場合、励起光RLによる照射領域SAは蛍光体層41の入射面41aからずれる。
照射領域SAが入射面41aからずれると、入射面41aに入射する励起光RLの光量が減少するため、蛍光体層41における蛍光変換効率の低下という問題が生じる。また、入射面41aに入射しなかった励起光RLが蛍光体層41の側面に入射するという問題が生じる。蛍光体層41の側面は、励起光RLの進行方向に沿う面である。蛍光体層41の側面は、光軸ax1に平行な面に沿う面である。蛍光体層41の側面は、入射面41aに直交する後述する第1方向に沿う面である。蛍光体層41の側面は、後述する第1回転軸に沿う面である。
ここで、蛍光体層41の側端部においては、蛍光体層41と基板42との間に接合材43が十分に設けられていない場合には、蛍光体層41から基板42側への熱伝導が不十分となる。そのため、蛍光体層41に熱が蓄積されたり、蛍光体層41と基板42との線膨張係数の差によって応力が生じることで蛍光体層41が破損したりするおそれがある。
また、一般的に蛍光体層41はダイシングによって切断されることで矩形状に形成されるため、蛍光体層41の側面、すなわちダイシングによる切断面には微小なクラックが生じている。そのため、蛍光体層41の側面(ダイシング切断面)に励起光RLが入射すると、側面にかかる応力が増加することで破損しやすくなる。
さらに、励起光RLが接合材43に入射することで接合材43が劣化し、蛍光体層41が基板42から剥離するおそれもある。
以上のように、照射領域SAが入射面41aからずれると、波長変換素子40における信頼性を低下させることとなる。
そこで、照射領域SAの位置ずれを考慮して入射面41aを大きくした蛍光体層41を採用することも考えられるが、この場合、蛍光体層41が大きくなるので、蛍光体層41のコストが高くなる。
図5は、光源装置2の光軸ax1に沿う要部を示す図である。図5では、必要に応じてXYZ座標系を用いて説明する。図5において、光軸ax1に沿う方向をX方向とし、照明光軸ax2に沿う方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。なお、図5では、光源部20、アフォーカル光学系23、第1の位相差板28a、偏光分離素子25及び筐体部34の図示を省略する。
本実施形態の光源装置2は、図5に示すように、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整する調整装置60を備えている。調整装置60は、入射面41aに直交するX方向(第1方向)に沿う第1回転軸O1の周りに回動する回動動作を用いて、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整する。
本実施形態において、調整装置60は、第1回転軸O1の周りに波長変換素子40を回動させる第1回動機構61を含む。第1回動機構61は、波長変換素子40を支持する基材61aと、支持部61bと、固定部61cとを有する。
支持部61bは、基材61aに設けられた穴61a1にシャフト部61b1を挿入することで第1回転軸O1の周りに基材61aを回動可能に支持する。第1回転軸O1は、蛍光体層41(入射面41a)の中心41c(図4参照)を通る軸である。
固定部61cは、例えば、基材61aの端部をクランプすることで基材61aの回転方向における位置を固定する。このような構成に基づき、第1回動機構61は波長変換素子40を所定位置に位置決め可能である。
なお、本実施形態の光源装置2は、上述したように共通の支持部材(筐体部34)に各構成要素が支持されるため、第1回動機構61による回転後、波長変換素子40は光源装置2内の所定位置に高い精度で配置される。
また、本実施形態において、調整装置60は、入射面41aに直交するX方向と、X方向に直交するY方向(第2方向)と、X方向及びY方向に直交するZ方向(第3方向)とに沿って第1の集光光学系26を移動させる移動機構62をさらに含む。すなわち、本実施形態の光源装置2では、XYZ方向(3方向)に第1の集光光学系26の位置を調整可能である。
移動機構62は、第1の集光光学系26を支持する支持部62aと、支持部62aをXYZ方向の3方向に沿って移動可能なステージ62bと、固定機構62cとを有する。固定機構62cは、例えば、ステージ62bの各方向における送りねじをクランプすることで支持部62aの位置を固定可能である。
このような構成に基づき、移動機構62は第1の集光光学系26を所定位置に位置決め可能である。移動機構62は、第1の集光光学系26を構成するレンズ26a及びレンズ26bを一体に移動させることで、移動に伴うレンズ26a及びレンズ26bの位置ずれの発生を低減する。
なお、本実施形態の光源装置2は、上述したように共通の支持部材(筐体部34)に各構成要素が支持されるため、移動機構62による移動後、第1の集光光学系26は光源装置2内の所定位置に高い精度で配置される。
よって、本実施形態の調整装置60は、移動機構62により蛍光体層41の入射面41aに対する第1の集光光学系26の位置をXYZ方向にそれぞれ移動させることで、入射面41aに対する照射領域SAの大きさ及び位置を調整可能である。
また、本実施形態の調整装置60は、第1回動機構61により第1回転軸O1の周りに蛍光体層41の入射面41aを回転させることで、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整可能である。
以下、本実施形態の調整装置60による入射面41aに対する照射領域SAの位置調整方法について図6を参照しながら説明する。
まず、移動機構62は、第1の集光光学系26を移動させることで、入射面41aの中心41cと照射領域SAの中心SA1とを一致させるとともに、入射面41a及び照射領域SAの大きさを揃える(第1ステップ)。
本実施形態において、入射面41aの形状と励起光RLの照射領域SAの形状とは相似関係となっている。そのため、移動機構62は、第1の集光光学系26をX方向に移動することで、入射面41a及び照射領域SAの大きさが揃うように照射領域SAの倍率を調整して、入射面41aの形状と励起光RLの照射領域SAの形状とを一致させることができる。
続いて、第1回動機構61は波長変換素子40を回転させることで、入射面41aを第1回転軸O1の周りに回転させる。本実施形態では、入射面41a及び照射領域SAの中心を一致させた状態で入射面41aが回転するので、回転による入射面41a及び照射領域SAの中心位置のずれは生じない。ここで、入射面41aの形状と励起光RLの照射領域SAの形状とは一致しているので、照射領域SAの外形と入射面41aの外形とが概ね重なった状態、すなわち、入射面41aにおいて励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることを無くした状態が実現される(第2ステップ)。
一方、偏光分離素子25で分離されたS偏光成分の光線束BLsは、第2の位相差板28bに入射する。第2の位相差板28bは、偏光分離素子25と拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板から構成されている。光線束BLsは第2の位相差板28bによって、例えば、右回り円偏光に変換された後、第2の集光光学系29に入射する。以下、右回りの円偏光からなる光線束BLsを青色光BLc1と称す。
本実施形態において、第2の集光光学系29は、例えばレンズ29a及びレンズ29bから構成されている。第2の集光光学系29に入射した青色光BLc1は拡散反射素子30に集光した状態で入射する。
拡散反射素子30は、第2の集光光学系29から射出された青色光BLc1を偏光分離素子25に向けて拡散反射させる。拡散反射素子30としては、青色光BLc1をランバート反射させつつ、且つ、偏光状態を乱さないものを用いることが好ましい。
以下、拡散反射素子30によって拡散反射された光を青色光BLc2と称する。本実施形態によれば、青色光BLc1を拡散反射させることで略均一な照度分布の青色光BLc2が得られる。例えば、右回り円偏光の青色光BLc1は左回り円偏光の青色光BLc2として反射される。
青色光BLc2は第2の集光光学系29によって平行光に変換された後に再び第2の位相差板28bに入射する。左回り円偏光の青色光BLc2は、第2の位相差板28bによってP偏光の青色光BLp1に変換される。P偏光の青色光BLp1は、偏光分離素子25を透過してインテグレーター光学系31に向かう。
これにより、青色光BLp1は、偏光分離素子25で反射された蛍光YLと共に、照明光WLとして利用される。すなわち、青色光BLp1及び蛍光YLは、偏光分離素子25から互いに同一方向に向けて射出され、青色光BLp1と蛍光(黄色光)YLとが混ざった白色の照明光WLが生成される。
照明光WLは、インテグレーター光学系31に向けて射出される。インテグレーター光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31bは、複数の小レンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレーター光学系31を透過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、偏光分離膜と位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光の蛍光YLを含む照明光WLを直線偏光に変換する。
偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aはインテグレーター光学系31と協同して、被照射領域における照明光WLによる照度の分布を均一化する。このようにして、光源装置2は照明光WLを生成する。
以上のように本実施形態の光源装置2によれば、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整することで、励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることを抑制できる。よって、入射面41aに励起光RLが効率良く入射するので、蛍光体層41における蛍光変換効率の低下を抑制できる。
また、本実施形態の蛍光体層41の厚さは回転ホイール式の蛍光体層に比べて薄くできるため、蛍光体層41内で生成した蛍光YLが面方向に伝播するにじみの発生を低減できる。よって、にじみによる損失を低減するとともに、蛍光YLを効率良く利用できる。
また、入射面41aにおいて励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることが抑制されることで、励起光RLが蛍光体層41の側面に入射し難くできるので、側面に入射した光による蛍光体層41の発熱を低減できる。よって、発熱による蛍光体層41の破損を抑制できる。また、励起光RLによる接合材43の劣化が抑制されるので、基板42から蛍光体層41が剥離することを抑制できる。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、励起光RLによる波長変換素子40の信頼性の低下が低減されるので、高信頼性の光源装置2を提供できる。
また、入射面41aにおいて励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることを抑制できるので、照射領域SAの位置ずれを考慮する必要が無い。すなわち、入射面41aの大きさを小さくできるので、結果的に蛍光体層41を小型化できる。よって、蛍光体層41を小型化することで波長変換素子40のコストを低減できる。
また、本実施形態の調整装置60は、第1の集光光学系26をXYZ方向に移動する移動機構62と、波長変換素子40をX方向周りに回転する第1回動機構61とに機能を分散するため、移動機構と回転機構とを一つの機構で実現しようとした場合に比べて簡易な機構で入射面41aと照射領域SAとの位置調整できるので、調整装置60の製造コストを低減できる。
ここで、仮に第1の集光光学系26及び波長変換素子40のXYZ方向の位置調整を行った後に、第1の集光光学系26及び波長変換素子40の回転位置の調整をそれぞれ個別に行った場合には、各回転軸によって第1の集光光学系26及び波長変換素子40に再び位置ズレが発生してしまう。これに対し、本実施形態の調整装置60では、位置調整機構(移動機構62)と回転調整機構(第1回動機構61)とを分離するため、作業性及び精度の点においても非常に有効である。
したがって、本実施形態の光源装置2によれば、蛍光YLを効率良く生成することで、明るい照明光WLを生成することができる。また、本実施形態のプロジェクター1によれば、上記光源装置2を備えるため、当該プロジェクター1は高輝度の画像を表示することができる。
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態に係る光源装置について説明する。以下、第一実施形態の光源装置2と共通の構成及び部材については同じ符号を付し、その詳細については説明を省略若しくは簡略化する。
図7は本実施形態の光源装置2Aの要部構成を示す図である。図7ではXYZ座標系を用いて説明する。図7において、光軸ax1に沿う方向をX方向とし、照明光軸ax2に沿う方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
本実施形態の光源装置2Aは、図7に示すように、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整する調整装置160を備えている。本実施形態の調整装置160は、第1回動機構61と、第2回動機構63とを含む。
第2回動機構63は、X方向に直交するY方向(第2方向)に沿う第2回転軸O2とX方向及びY方向に直交するZ方向(第3方向)に沿う第3回転軸O3との周りにホモジナイザー光学系24をそれぞれ回動可能である。第2回動機構63は、ホモジナイザー光学系24を支持する支持部63aと、該支持部63aを第2回転軸O2及び第3回転軸O3の周りに支持部63aをそれぞれ回動させる回動部63bと、固定部63cとを有する。
ここで、ホモジナイザー光学系24において、第1マルチレンズアレイ24a及び第2マルチレンズアレイ24bの位置関係は重要である。そのため、第2回動機構63は、ホモジナイザー光学系24を構成する第1マルチレンズアレイ24a及び第2マルチレンズアレイ24bを一体に移動させることで、両者の位置関係を維持することで移動に伴う第1マルチレンズアレイ24a及び第2マルチレンズアレイ24bの位置ずれの発生を低減する。
固定部63cは、例えば、支持部63aの端部をクランプすることで支持部63aの位置を固定する。このような構成に基づき、第2回動機構63はホモジナイザー光学系24を所定位置に位置決め可能である。
本実施形態の光源装置2Aでは、第一実施形態と同様に、共通の支持部材(筐体部34)に各構成要素が支持されるため、第2回動機構63による回転後、ホモジナイザー光学系24は光源装置2A内の所定位置に高い精度で配置される。
本実施形態の調整装置160は、第1回動機構61により第1回転軸O1の周りに蛍光体層41の入射面41aを回転させることで、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整可能である。
また、本実施形態の調整装置160は、第2回動機構63により第2回転軸O2及び第3回転軸O3の周りにホモジナイザー光学系24を回転させることで、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整可能である。
以下、本実施形態の調整装置160による入射面41aに対する照射領域SAの位置調整方法について説明する。
まず、第2回動機構63は、第2回動機構63はホモジナイザー光学系24を回動させることで、励起光RLの中心と入射面41aの中心41cとを一致させる。ここで、ホモジナイザー光学系24が第2回転軸O2及び第3回転軸O3の周りに回動すると、ホモジナイザー光学系24から射出されて第1の集光光学系26に入射する励起光RLの入射角度が変化する。
ここで、第1の集光光学系26による励起光RLの集光位置は励起光RLの入射角度に対応する。そのため、第2回動機構63は、第2回転軸O2の周りにホモジナイザー光学系24を回動させることで入射面41aに対して照射領域SAをZ方向に移動させることができる。また、第2回動機構63は、第3回転軸O3の周りにホモジナイザー光学系24を回動させることで入射面41aに対して照射領域SAをY方向に移動させることができる。このようにして、励起光RLの中心と入射面41aの中心41cとを一致させることができる。なお、本実施形態においては、入射面41aの大きさと照射領域SAの大きさとが一致するように第1の集光光学系26の倍率が設定されているものとする。
続いて、第1回動機構61は波長変換素子40を回転させることで、入射面41aを第1回転軸O1の周りに回転させる。本実施形態では、入射面41aの中心41c及び照射領域SAの中心SA1を一致させた状態で入射面41aを回転させることで、照射領域SAの外形と入射面41aの外形とが概ね重なった状態とすることができる。すなわち、励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることを低減できる。
本実施形態の光源装置2Aによれば、第一実施形態と同様、入射面41aに対する照射領域SAの位置を調整することで、励起光RLの照射領域SA以外の領域に励起光RLが照射されることを抑制できる。
また、本実施形態の調整装置160は、入射面41aに対する照射領域SAの位置をXY方向に移動する移動機構(第2回動機構63)と、波長変換素子40をX方向周りに回転する第1回動機構61とに機能を分散するため、移動機構と回転機構とを一つの機構で実現しようとした場合に比べて簡易な機構で入射面41aと照射領域SAとの位置調整を実現できるので、装置の製造コストを低減できる。また、作業性及び精度の点においても優れたものとなる。
本実施形態の光源装置2Aにおいても、蛍光YLを効率良く生成することで、明るい照明光WLを生成することができる。よって、この光源装置2Aを備えたプロジェクターは高輝度な画像を形成することができる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では本発明の光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明の光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2,2A…光源装置、4B,4G,4R…光変調装置、20…光源部、24…ホモジナイザー光学系、24a…第1マルチレンズアレイ、24b…第2マルチレンズアレイ、26a,26b,29a,29b…レンズ、31a,31b…レンズアレイ、40…波長変換素子、41a…入射面、60,160…調整装置、61…第1回動機構、62…移動機構、63…第2回動機構、24am…第1レンズ、24bm…第2レンズ、O1…第1回転軸、O2…第2回転軸、RL…励起光、SA…照射領域。

Claims (8)

  1. 複数の発光素子を含み、励起光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された前記励起光が入射する矩形状の入射面を有する波長変換層を含む波長変換素子と、
    前記入射面において、前記励起光の照射領域が矩形状となるように、前記励起光を前記入射面に入射させるレンズ群と、
    前記入射面に直交する第1方向に沿う第1回転軸の周りに回動する回動動作を用いて、前記入射面に対する前記照射領域の位置を調整する調整装置と、を備える
    光源装置。
  2. 前記調整装置は、前記第1回転軸の周りに前記波長変換素子を回動させる第1回動機構を含む
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記レンズ群は、前記励起光を複数の部分光束に分割する矩形状の複数の第1レンズを有する第1マルチレンズアレイと前記第1レンズに対応する複数の第2レンズを有する第2マルチレンズアレイとを有するホモジナイザー光学系を含み、
    前記調整装置は、前記第1方向に直交する第2方向に沿う第2回転軸の周りに、前記ホモジナイザー光学系を回動させる第2回動機構を含む
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記第2回動機構は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿う第3回動軸の周りに、前記ホモジナイザー光学系を回動可能である
    請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記レンズ群は、前記励起光を前記入射面に集光させる集光光学系を含み、
    前記調整装置は、前記第1方向に直交する第2方向と、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向とに沿って、前記集光光学系を移動させる移動機構を含む
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  6. 前記移動機構は、前記第1方向に沿って前記集光光学系に移動可能である
    請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記入射面の形状と前記励起光の照射領域の形状とが相似関係である
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光源装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学装置と、を備える
    プロジェクター。
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