JP2007046817A - スターリング機関用再生器及びこれを用いるスターリング機関 - Google Patents

スターリング機関用再生器及びこれを用いるスターリング機関 Download PDF

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Abstract

【課題】 高性能且つ生産容易なスターリング機関用再生器を提供し、また、かかる再生器を用いた高性能のスターリング機関を提供する。
【解決手段】 スターリング機関1はピストン12及びディスプレーサ13により圧縮空間45と膨脹空間46の間で作動ガスを行き来させる。圧縮空間45と膨脹空間46の間に配置され、作動ガスとの間で熱を授受する再生器70は、樹脂フィルム巻回積層体からなる1対の端部部材72、73の間に、多孔質樹脂からなる中間部材74を挟んで構成される。端部部材72、73と中間部材74は共通の巻芯71に嵌着される。巻芯71の中央区間71cは、中間部材74の嵌合は許容するが、端部部材72、73の嵌合は許容しない段違い部となっている。
【選択図】 図2

Description

本発明はスターリング機関用再生器及びこれを用いるスターリング機関に関する。
スターリング機関は、フロンでなくヘリウム、水素、窒素などを作動ガスとして用いるので、オゾン層の破壊を招くことのない熱機関として注目を集めている。冷凍機として用いるスターリング機関では、リニアモータなどの動力源によりピストンを往復運動させ、このピストンに対しディスプレーサを、所定の位相差をもって同期往復運動させる。ピストンとディスプレーサは圧縮空間と膨脹空間の間で作動ガスを行き来させる。圧縮空間では作動ガスの温度が上昇し、膨脹空間では作動ガスの温度が低下する。圧縮空間(高温空間)の温度を高温伝熱ヘッドを通じて放熱して等温圧縮変化を実現し、外部の熱を低温伝熱ヘッドを通じ膨脹空間(低温空間)に吸収して等温膨張変化を実現すれば、逆スターリングサイクルが形成される。
スターリング機関では、圧縮空間と膨脹空間の間に配置された再生器が重要な役割を果たす。再生器は、圧縮空間から流れ出た高温の作動ガスから熱を受け取り、膨脹空間から流れ出た低温の作動ガスにその熱を伝えるという、蓄熱手段としての役割を担うものである。再生器には、蓄熱量が大きいことの他、作動ガスとの間で熱を素速く授受できることと、作動ガスの流動を極力妨げないことが求められる。
上記要請に応えるべく、様々な構造の再生器が開発されている。特許文献1に記載された再生器は、多孔質部材からなる伝熱体を作動流体の流れ方向に3個以上に分割し、両端部の伝熱体を他の部分の伝熱体より密に形成することにより、再生器内での流れを均一化し、伝熱体の全ての部分を蓄熱放射作用に有効利用し、効率を高めている。特許文献2に記載された再生器では、表面に複数のリブを形成した樹脂フィルムを円筒状に巻回して互いに独立し、サイズの等しい三つの再生器コアを作製し、これらの再生器コアを円筒の軸方向に継ぎ合わせることにより、コア同士の継ぎ目部分で境界層の発達を抑制し、作動ガスとの間の熱伝達効率の低下を改善し、蓄熱性能を向上させている。なお樹脂フィルムを巻回して再生器を形成するものにおいて、作動ガスの通る隙間を確保するため樹脂フィルムの表面に突起部を形成する技術は特許文献3に開示されている。
特開平1−240759号公報(第4−6頁、図1−2) 特開2000−220897号公報(第3−4頁、図1−8) 特開2003−222422号公報(第8−13頁、図1−21)
本発明は、高性能且つ生産容易なスターリング機関用再生器を提供すること、及びかかる再生器を用いた高性能のスターリング機関を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、圧縮空間と膨脹空間を行き来する作動ガスとの間で熱を授受するスターリング機関用再生器において、樹脂フィルム巻回積層体からなる1対の端部部材の間に、多孔質樹脂からなる中間部材を挟んで構成されることを特徴としている。
この構成によると、樹脂フィルム巻回積層体は蓄熱性が良く、多孔質樹脂は放熱性が良いことに着目し、蓄熱性の良い樹脂フィルム巻回積層体を両端に置き、その間に放熱性の良い多孔質樹脂を置いたことにより、作動ガスとの間の熱伝達効率が良く、蓄熱性も優れた再生器を得ることができる。また再生器の中でも特に蓄熱に有効なのは圧縮空間(高温部)と膨張空間(低温部)に隣接する両端の部分であるが、この部分に蓄熱性の良い樹脂フィルム巻回積層体を配置したので、高性能の再生器を得ることができる。
(2)また本発明は、上記構成のスターリング機関用再生器において、前記端部部材と中間部材を共通の巻芯に嵌着したことを特徴としている。
この構成によると、巻芯に中間部材と端部部材を順次嵌合することにより、再生器を容易に組み立てることができる。
(3)また本発明は、上記構成のスターリング機関用再生器において、前記巻芯の中央区間は、前記中間部材の嵌合は許容するが、前記端部部材の嵌合は許容しない段違い部となっていることを特徴としている。
この構成によると、段違い部分の段差に当たるところまで端部部材を中間部材の方に押し付ければ、端部部材と中間部材は軸線方向に正確に位置決めされる。従って再生器の組立能率が向上する。
(4)また本発明は、圧縮空間と膨脹空間を行き来する作動ガスとの間で熱を授受する上記のいずれかの再生器を搭載したスターリング機関であることを特徴としている。
この構成によると、効率の良い再生器を使用することにより、スターリング機関の能力あるいは運転効率を向上させることができる。
本発明によると、蓄熱性の良い樹脂フィルム巻回積層体と放熱性の良い多孔質樹脂を組み合わせ、作動ガスとの間の熱伝達効率が良く、蓄熱性にも優れ、また組立生産性の良い再生器を得ることができる。
最初に、本発明再生器の使用対象であるスターリング機関の構造を図1に基づき説明する。図1はスターリング機関の断面図である。
スターリング機関1は冷凍機として用いられるフリーピストンタイプのものであり、その組立の中心となるのはシリンダ10、11である。シリンダ10、11の軸線は同一直線上に並ぶ。シリンダ10にはピストン12が挿入され、シリンダ11にはディスプレーサ13が挿入される。ピストン12及びディスプレーサ13は、スターリング機関1の運転中、ガスベアリングの仕組みによりシリンダ10、11の内壁に接触することなく往復運動する。ピストン12とディスプレーサ13は所定の位相差を備えて動く。
ピストン12の一方の端にはカップ状のマグネットホルダ14が固定される。ディスプレーサ13の一方の端からはディスプレーサ軸15が突出する。ディスプレーサ軸15はピストン12及びマグネットホルダ14を軸線方向に自由にスライドできるように貫通する。
シリンダ10はピストン12の動作領域にあたる部分の外側にリニアモータ20を保持する。リニアモータ20は、コイル21を備えた外側ヨーク22と、シリンダ10の外周面に接するように設けられた内側ヨーク23と、外側ヨーク22と内側ヨーク23の間の環状空間に挿入されたリング状のマグネット24と、外側ヨーク22を囲む管体25と、外側ヨーク22、内側ヨーク23、及び管体25を所定の位置関係に保持する合成樹脂製エンドブラケット26、27とを備える。マグネット24はマグネットホルダ14に固定されている。
マグネットホルダ14のハブの部分にはスプリング30の中心部が固定される。ディスプレーサ軸15にはスプリング31の中心部が固定される。スプリング30、31の外周部はエンドブラケット27に固定される。スプリング30、31の外周部同士の間にはスペーサ32が配置されており、これによりスプリング30、31は一定の距離を保つ。スプリング30、31は円板形の素材にスパイラル状の切り込みを入れたものであり、ディスプレーサ13をピストン12に対し所定の位相差(一般的には約90゜の位相差)をもたせて共振させる役割を果たす。
シリンダ11のうち、ディスプレーサ13の動作領域にあたる部分の外側には高温側伝熱ヘッド40と低温側伝熱ヘッド41が配置される。高温側伝熱ヘッド40はリング状、低温側伝熱ヘッド41はキャップ状であって、いずれも銅や銅合金など熱伝導の良い金属からなる。高温側伝熱ヘッド40の内周面にはリング状の高温側内部熱交換器42が装着され、低温側伝熱ヘッド41の内周面には同じくリング状の低温側内部熱交換器43が装着される。高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43はそれぞれ通気性を有し、内部を通り抜ける作動ガスの熱を高温側伝熱ヘッド40と低温側伝熱ヘッド41に伝える。高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43は、例えば銅や銅合金の薄板をコルゲート加工し、圧縮する等して形成することができる。
高温側伝熱ヘッド40と低温側伝熱ヘッド41はこのように高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43を介在させた形でシリンダ11の外側に支持される。そして高温側伝熱ヘッド40にはシリンダ10及び圧力容器50が連結される。
高温側伝熱ヘッド40、シリンダ10、11、ピストン12、ディスプレーサ13、ディスプレーサ軸15、及び高温側内部熱交換器42で囲まれる環状の空間は圧縮空間45となる。低温側伝熱ヘッド41、シリンダ11、ディスプレーサ13、及び低温側内部熱交換器43で囲まれる空間は膨張空間46となる。
高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43の間には再生器70が配置される。再生器70の構造は後で詳述する。再生器70の外側を再生器チューブ48が包み、高温側伝熱ヘッド40と低温側伝熱ヘッド41の間に気密通路を構成する。再生器チューブ48は、例えばステンレス鋼で形成することができる。
リニアモータ20、シリンダ10、及びピストン12を覆う筒状の圧力容器が胴体部50を形成する。胴体部50の内部は背圧空間51となる。
胴体部50の構造は次のようになっている。すなわち胴体部50は、高温側伝熱ヘッド40に接合されるリング状部52と、このリング状部52に接合されるキャップ状部53とに2分割されている。リング状部52、キャップ状部53ともステンレス鋼製である。リング状部52の一端はテーパ状に絞り込まれ、高温側伝熱ヘッド40にロウ付けされる。キャップ状部53はパイプの内面に鏡板53aを溶接した構造である。
リング状部52の他端と、これに向かい合うキャップ状部53の開口端には、フランジ形状部54、55が設けられる。フランジ形状部54、55はいずれもステンレス鋼製のリングをリング状部52とキャップ状部53に溶接して形成されるものであり、最終的にはフランジ形状部54、55を溶接して密閉状態の胴体部50を形成する。
胴体部50には、リニアモータ20に電力を供給するための端子部28と、内部に作動ガスを封入するためのパイプ50aが配置される。これらはいずれもキャップ状部53の外周面から放射方向に突出するように設けられる。
胴体部50には動吸振器60が取り付けられる。動吸振器60は、胴体部50に固定されるベース61と、ベース61に支持される板状のスプリング62と、スプリング62に支持されるバランスウェイト63とから成る。
スターリング機関1は次のように動作する。リニアモータ20のコイル21に交流電流を供給すると外側ヨーク22と内側ヨーク23の間にマグネット24を貫通する磁界が発生し、マグネット24は軸方向に往復する。ピストン系(ピストン12、マグネットホルダ14、マグネット24、及びスプリング30)の総質量と、スプリング30のバネ定数とにより定まる共振周波数に一致する周波数の電力を供給することにより、ピストン系は滑らかな正弦波状の往復運動を開始する。
ディスプレーサ系(ディスプレーサ13、ディスプレーサ軸15、及びスプリング31)にあっては、その総質量と、スプリング31のバネ定数とにより定まる共振周波数がピストン12の駆動周波数に共振するよう設定する。
ピストン12の往復運動により、圧縮空間45では圧縮、膨脹が繰り返される。この圧力の変化に伴って、ディスプレーサ13も往復運動を行う。このとき、圧縮空間45と膨脹空間46との間の流動抵抗等により、ディスプレーサ13とピストン12との間には位相差が生じる。このようにしてフリーピストン構造のディスプレーサ13はピストン12と所定の位相差を有して同期して振動する。
上記の動作により、圧縮空間45と膨脹空間46との間に逆スターリングサイクルが形成される。圧縮空間では作動ガスの温度が上昇し、膨脹空間46では作動ガスの温度が低下する。このため、圧縮空間45の温度は上昇し、膨張空間46の温度は下降する。
運転中に圧縮空間45と膨張空間46の間を行き来する作動ガスは、高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43を通過する際に、その有する熱を高温側内部熱交換器42と低温側内部熱交換器43を通じて高温側伝熱ヘッド40と低温側伝熱ヘッド41に伝える。圧縮空間45から再生器70へ流れ込む作動ガスは高温であるため高温側伝熱ヘッド40は加熱され、高温側伝熱ヘッド40はウォームヘッドとなる。膨張空間46から再生器70へ流れ込む作動ガスは低温であるため低温側伝熱ヘッド41は冷却され、低温側伝熱ヘッド41はコールドヘッドとなる。高温側伝熱ヘッド40より熱を大気へ放散し、低温側伝熱ヘッド41で特定空間の温度を下げることにより、スターリング機関1は冷凍機関としての機能を果たす。
再生器70は、圧縮空間45と膨張空間46の熱を相手側の空間には伝えず、作動ガスだけを通す働きをする。圧縮空間45から高温側内部熱交換器42を経て再生器70に入った高温の作動ガスは、再生器70を通過するときにその熱を再生器70に与え、温度が下がった状態で膨張空間46に流入する。膨張空間46から低温側内部熱交換器43を経て再生器70に入った低温の作動ガスは、再生器70を通過するときに再生器70から熱を回収し、温度が上がった状態で圧縮空間45に流入する。すなわち再生器70は蓄熱手段としての役割を果たす。
ピストン12とディスプレーサ13が往復運動し、作動ガスが移動すると、スターリング機関1に振動が生じる。振動抑制装置60がこの振動を抑える。
続いて再生器70の構成を図2に基づき説明する。図2は再生器70の断面図である。
再生器70の組立の基礎となるのは円筒形の巻芯71である。巻芯71はシリンダ11の外周面に対しとまりばめか僅かにすきまばめとなる内径を有する。巻芯71の材料は、作動ガスのもたらす温熱又は冷熱に耐えて長期間使用できるものであれば何でもよいが、強度、断熱性、製造コスト等を総合判断すれば、合成樹脂を選択するのが現実的である。
巻芯71の外周面は軸線方向に3区分されている。端部区間71a、71bと中央区間71cである。端部区間71a、71bの外径は互いに等しいが、中央区間71cはそれらより一回り外径が大きく、端部区間71a、71bから垂直な段差面をもって切り立った段違い部となっている。
巻芯71の外周面に、作動ガスとの間で熱の授受を行う部材を嵌着する。端部区間71a、71bには端部部材72、73を嵌着する。中央区間71cには中間部材74を嵌着する。端部部材72、73の軸線方向長さは端部区間71a、71bの軸線方向長さに等しく、中間部材74の軸線方向長さは中央区間71cの軸線方向長さに等しい。
外径について言うと、端部部材72、73と中間部材74の3者の外径は互いに相等しい。すなわちいずれも再生器チューブ48の中に隙間無く収まる外径である。ただし内径はそうではない。端部部材72、73は端部区間71a、71bに隙間無く嵌合する内径を備え、中間部材74は端部区間72、73よりも外径の大きい中央区間71cに隙間無く嵌合する内径を備える。内径の差のため、中間部材74は中央区間71cへの嵌合が許容されるが、端部部材72、73は、端部区間71a、71bへの嵌合は許容されるものの、中央区間71cへの嵌合は許容されない。
端部部材72、73は樹脂フィルム巻回積層体からなる。樹脂フィルム巻回積層体は特許文献3で紹介されたもののように表面に突起を有する樹脂フィルムをコイル状に巻いて形成される。樹脂フィルムの材料はPET、ポリイミド、ポリスチレン等である。樹脂フィルム巻回積層体には蓄熱性が良いという特徴がある。そのため、再生器70の中でも特に蓄熱に有効な、圧縮空間45と膨張空間46に隣接する両端部に端部部材72、73を配置することにより、樹脂フィルム巻回積層体の蓄熱性を効果的に利用し、再生器70の性能を高めることができる。
中間部材74は円筒形の多孔質樹脂からなる。多孔質樹脂は連続気泡発泡樹脂であり、所定の通気性を備える。多孔性樹脂には放熱性が良いという特徴がある。多孔質樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等、発泡や焼結により多孔化可能なものを使用できる。
再生器70を組み立てるにあたっては、巻芯71の中央区間71cに中間部材74を嵌着した後、端部区間71a、71bに端部部材72、73を嵌着する。段違い部分の段差に当たるところまで端部部材72、73を中間部材74の方に押し付ければ、端部部材72、73と中間部材74の3者は軸線方向に正確に位置決めされ、境界面が密着する。このように段付きの巻芯71を使用することにより、端部部材72、73と中間部材74の位置決めが簡単になり、生産のタクトタイムを向上させることができる。
上記説明は、コイル状に巻回した端部部材72、73を端部区間71a、71bに嵌合することを想定しているが、端部区間71a、71bに樹脂フィルムを巻き付け、端部区間71a、71bに端部部材72、73を直接形成する製造方法も採用可能である。同様に、中間部材74は円筒形に成型したものを中央区間71cに嵌合することを想定しているが、巻芯71を樹脂発泡成型金型に入れ、中央区間71cの外側に中間部材74を直接形成する製造方法も採用可能である。
このように構成した再生器70は、蓄熱性の良い樹脂フィルム巻回積層体からなる端部部材72、73を両端に置き、その間に放熱性の良い多孔質樹脂からなる中間部材74を置いたことにより、作動ガスとの間の熱伝達効率が良く、蓄熱性も優れたものとなる。
ちなみに、放熱性の検証には例えば真柄洋平「積層金網の積層方法による伝熱特性への影響」(日本機械学会第4回スターリングサイクルシンポジウム講演論文集:2004年10月27日)に記載された方法を用いることができる。
そしてかかる再生器70を使用することにより、スターリング機関1の能力あるいは運転効率を向上させることができる。
以上本発明の実施形態につき説明したが、発明の主旨を逸脱しない範囲でさらに種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、スターリング機関全般に利用可能である。
スターリング機関の断面図 再生器の断面図
符号の説明
1 スターリング機関
12 ピストン
13 ディスプレーサ
20 リニアモータ
45 圧縮空間
46 膨脹空間
70 再生器
71 巻芯
71a、71b 端部区間
71c 中央区間
72、73 端部部材
74 中間部材

Claims (4)

  1. 圧縮空間と膨脹空間を行き来する作動ガスとの間で熱を授受するスターリング機関用再生器において、
    樹脂フィルム巻回積層体からなる1対の端部部材の間に、多孔質樹脂からなる中間部材を挟んで構成されることを特徴とするスターリング機関用再生器。
  2. 前記端部部材と中間部材を共通の巻芯に嵌着したことを特徴とする請求項1に記載のスターリング機関用再生器。
  3. 前記巻芯の中央区間は、前記中間部材の嵌合は許容するが、前記端部部材の嵌合は許容しない段違い部となっていることを特徴とする請求項2に記載のスターリング機関用再生器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮空間と膨脹空間を行き来する作動ガスとの間で熱を授受する再生器を搭載したことを特徴とするスターリング機関。
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