JPH07269969A - ヴィルミエヒートポンプ - Google Patents

ヴィルミエヒートポンプ

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JPH07269969A
JPH07269969A JP6356894A JP6356894A JPH07269969A JP H07269969 A JPH07269969 A JP H07269969A JP 6356894 A JP6356894 A JP 6356894A JP 6356894 A JP6356894 A JP 6356894A JP H07269969 A JPH07269969 A JP H07269969A
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displacer
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low
high temperature
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Application number
JP6356894A
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Inventor
Akihiro Fujishiro
明弘 藤城
Michio Fujiwara
通雄 藤原
Kazuhiko Kawajiri
和彦 川尻
Tetsuya Honda
哲也 本田
Seiji Yoshida
整司 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • F02G1/044Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines having at least two working members, e.g. pistons, delivering power output
    • F02G1/0445Engine plants with combined cycles, e.g. Vuilleumier
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2250/00Special cycles or special engines
    • F02G2250/18Vuilleumier cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で、構造が簡単で、組立性に優れ、
高い性能が期待できるヴィルミエヒートポンプを得る。 【構成】 高温シリンダ1a、低温シリンダ1bを上下
一直線状に配置し、両シリンダ1a、1bを一体のシリ
ンダ本体37にし、低温ディスプレーサ8内部に高温デ
ィスプレーサ3に連結される第1、第2機械ばね34、
35を設け、第2機械ばね35を介して高温ディスプレ
ーサ3と低温ディスプレーサ8を連結し、両ディスプレ
ーサ3、8を駆動する為のリニアモータ30を低温ディ
スプレーサ8内部に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、都市ガス等を燃料と
して冷暖房が可能なヴィルミエヒートポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開平5−626号公報
に示された従来のヴィルミエヒートポンプを示す断面図
である。図において、1は高温シリンダ1aおよび低温
シリンダ1bからなるシリンダ、3は高温シリンダ1a
に収容され高温シリンダ1aと摺動自在な高温ディスプ
レーサ、4は高温ディスプレーサ3を軸方向に案内する
高温ディスプレーサロッド、5は高温ディスプレーサ3
内部と高温ディスプレーサロッド4とで構成される高温
側ガスばね室、6は高温熱交換器、7は高温側中温冷却
器である。8は低温シリンダ1b内に収容され低温シリ
ンダ1bと摺動自在な低温ディスプレーサ、9は低温デ
ィスプレーサ8を軸方向に案内する低温ディスプレーサ
ロッド、10は低温ディスプレーサ8内部と低温ディス
プレーサロッド9とで構成される低温側ガスばね室、1
1は低温側中温冷却器、12は低温冷却器、13は高温
シリンダ1aと低温シリンダ1bの中間に設置された隔
壁である。軸方向に突設した高温ディスプレーサロッド
4、低温ディスプレーサロッド9はこの隔壁13に固定
されている。14は隔壁13に設けられた連通孔であ
る。16、21は金属製金網等で構成され蓄熱性能の優
れた高温再生器、低温再生器である。
【0003】従来のヴィルミエヒートポンプは、内部に
作動ガスを充填した高温シリンダ1aと低温シリンダ1
bを同軸的に配置し、高温ディスプレーサ3及び低温デ
ィスプレーサ8内部に、隔壁13から軸方向に突設した
高温ディスプレーサロッド4および低温ディスプレーサ
ロッド9により構成される高温側及び低温側ガスばね室
5、10を配置している。これにより高温ディスプレー
サ3と高温側ガスばね室5、低温ディスプレーサ8と低
温側ガスばね室5で、いわゆる質量、ばね及びダンパー
からなる減衰強制振動系が構成される。
【0004】次に動作について説明する。前記のように
構成された従来のヴィルミエヒートポンプの動作は、起
動時に高温熱交換器6、高温側中温冷却器7、低温側中
温冷却器11、低温冷却器12を連続的に加熱、冷却
し、高温ディスプレーサ3または低温ディスプレーサ8
を外部から強制的に振動させることによって、高温シリ
ンダ、低温シリンダ内部に圧力変化を発生させる。この
結果、高温ディスプレーサ3と低温ディスプレーサ8に
圧力変化が加わり、これが強制外力となって両ディスプ
レーサ3、8が自励振動し、運転が継続される。一方、
この圧力変化を低温シリンダ内1bで作動ガスの圧縮、
膨張に利用し、各冷却器から冷熱、温熱を取り出す。例
えば、高温ディスプレーサ3が上昇する場合、高温シリ
ンダ1a内の作動ガスは、高温再生器16、高温側中温
冷却器7の順に通り、熱を奪われ、作動ガスの温度は低
下し、圧力が低下する。またこの時、低温ディスプレー
サ3が下方向から上方向へ移動するので、低温シリンダ
1b内では、断熱膨張が起こり、低温シリンダ1b内の
作動ガスの温度が低下する。すなわち、高温側中温冷却
器7から排熱が行われ、温熱が取り出せる。また、低温
シリンダ1b内での断熱膨張より低温冷却器12からは
吸熱が行われ、冷熱が取り出せる。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】従来のヴィルミエヒー
トポンプは以上のように構成されているので、その起動
時に、高温及び低温ディスプレーサ3、8を往復運動さ
せるための力を外部から衝撃力や電磁力などで供給しな
ければならず、外部に駆動装置を設ける必要があった。
【0006】また、高温ディスレーサ3内部と高温ディ
スプレーサロッド4とで構成される高温側ガスばね室5
と、低温ディスプレーサ8内部と低温ディスプレーサロ
ッド9とで構成される低温側ガスばね室10では、運転
時に、両ディスプレーサロッド4、9によって両ガスば
ね室5、10内部に封入したガスが圧縮、膨張を繰り返
す為、両ガスばね室5、10が不可逆仕事をし、そのた
めガス仕事損失が増大し、効率の低下を招く。また、両
ディスプレーサ3、8の自励振動を維持するため外部か
ら補助駆動力を供給することが必要となる等の問題点が
あった。
【0007】また、減衰強制振動系を構成する高温側ガ
スばね室5と、低温側ガスばね室10のバネ定数は、運
転時のガスばね室のガス仕事による気体の温度及び密度
変化により変化する。このため両ディスプレーサ3、8
が最も強く振動する減衰強制振動系の共振振動数が変化
し、これによりヴィルミエヒートポンプ本体の効率が著
しく低下するという問題点があった。また、ガスばね室
5、10のばね定数は、一定に調整するのが非常に難し
かった。
【0008】さらに、高温ディスプレーサロッド4、低
温ピストンロッド9は、高温シリンダ1a、低温シリン
ダ1bの中間に設置された隔壁13に軸方向独立して突
設されているため、運転時に両ディスプレーサ3、8は
互いに独立して往復動する。よって、ヴィルミエヒート
ポンプ本体が大型化し、重量が増加するという問題点が
あった。
【0009】請求項1〜12の発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、構造が簡単で、コ
ンパク化でき、組立性に優れ、しかも高い性能を期待で
きるヴィルミエヒートポンプを得ることを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るヴ
ィルミエヒートポンプは、高温シリンダと低温シリンダ
の間に設けられた隔壁に低温シリンダに向かって突出す
る中空の低温ディスプレーサロッドを固定し、高温ディ
スプレーサに低温ディスプレーサロッドの内部を挿通す
る高温ディスプレーサロッドを固定し、低温ディスプレ
ーサの内部空間をシール部材で高温側中温室および低温
側中温室と遮断し、さらに、低温ディスプレーサの内部
空間に、高温ディスプレーサロッドと低温ディスプレー
サロッドとを連結する第1機械ばねと、高温ディスプレ
ーサと低温ディスプレーサとを連結する第2機械ばね
と、低温ディスプレーサおよび高温ディスプレーサを往
復動する駆動モータを低温ディスプレーサ内部に配置し
たものである。
【0011】請求項2の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、前記シリンダを、軸方向一端が閉塞され他端が
開放した単一のシリンダ本体と、該シリンダ本体の他端
にねじ込み固定される蓋板とから構成し、シリンダ本体
の一端にヒータを接合し、シリンダ本体内に、蓋板側か
ら高温再生器、高温側中温冷却器、高温ディスプレー
サ、隔壁を順次組み込み、さらに低温側中温冷却器、低
温再生器、低温冷却器、低温ディスプレーサを順次組み
込んたものである。
【0012】請求項3の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、高温シリンダの内径を低温シリンダの内径より
も小さく形成し、蓋板側からシリンダ内周に嵌まる高温
再生器、高温側中温冷却器、隔壁、低温側中温冷却器、
低温再生器、低温冷却器を順次挿入し、隔壁を高温シリ
ンダと低温シリンダの境界の段部にて位置決めしたもの
である。
【0013】請求項4の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、請求項1における駆動モータを低温ディスプレ
ーサ内部に設けずに、前記隔壁に設けたものである。
【0014】請求項5の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、低温ディスプレーサおよび高温ディスプレーサ
のいずれか一方の往復動変位を検出する変位検出器と、
該変位検出器の出力に基づいて駆動モータの駆動力を制
御する制御回路とを備えたものである。
【0015】請求項6の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、高温ディスプレーサを、軸方向両端が半球殻で
閉じた中空円筒状の容器と、該容器の軸方向一端に固定
され高温ディスプレーサロッドと連結され、無潤滑ピス
トンリングシール,ガイドリングを装備可能な円柱形の
台とで構成したものである。
【0016】請求項7の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、請求項6における容器にビーデイング加工を施
したものである。
【0017】請求項8の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、前記冷却器の少なくとも一つを、内部に水等の
熱交換媒体が流れる熱交換パイプと、その表面に接合さ
れ作動ガスとの熱交換を行う断面波形の熱交換フィンと
で構成し、また高温ディスプレーサの摺動面を高温シリ
ンダライナで構成し、低温ディスプレーサの摺動面を低
温シリンダライナで構成したものである。
【0018】請求項9の発明に係るヴィルミエヒートポ
ンプは、前記熱交換パイプの両側面を平らにつぶし、熱
交換フィンをそこに密着させたものである。
【0019】請求項10の発明に係るヴィルミエヒート
ポンプは、前記熱交換フィンを押し出し成形あるいは鋳
物で製作したものである。
【0020】請求項11の発明に係るヴィルミエヒート
ポンプは、前記熱交換フィンを、熱交換パイプと嵌合さ
れる複数の穴を有したプレート状のフィンで構成し、そ
れを熱交換パイプに積層して、熱交換フィン間に充填材
を埋めこんで冷却器を構成したものである。
【0021】請求項12の発明に係るヴィルミエヒート
ポンプは、前記プレート状の熱交換フィンとの間を埋め
た充填材を、複数の穴を有したプレート状のスペーサに
し、それを熱交換フィン、スペーサの順に熱交換パイプ
に積層させたものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明におけるヴィルミエヒートポン
プは、高温ディスプレーサ、低温ディスプレーサを低温
ディスプレーサ内部に設けた第1、2機械ばねによって
連結するので、運転時の不可逆仕事がない。また、高温
ディスプレーサ、低温ディスプレーサは、第1、2機械
ばねで互いに連結されている為、運転時に互いに連動し
て運動する。さらに、ディスプレーサ駆動モータを低温
ディスプレーサ内部に取り付けたため、外部にディスプ
レーサ駆動装置を設ける必要がない。
【0023】請求項2の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、高温シリンダ、低温シリンダのフランジ部を
無くし単一シリンダ化できるので、本体重量を大幅に低
減することができる。また、シリンダ下部のねじ結合式
の蓋板側から主要部品を順次挿入することで一方向組立
が実現でき、組立時間を著しく削減できる。
【0024】請求項3の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、高温シリンダの内径を低温シリンダより小さ
くしたので、蓋板側から主要部品を順次挿入しやすくな
り、一方向組立が実現でき、組立時間を著しく削減でき
る。また、シリンダ下部のねじ結合式の蓋板側から主要
部品を順次挿入することで一方向組立が実現でき、組立
時間を著しく削減できる。また、隔壁をシリンダの段部
にて位置決めするので、高温ディスプレーサ、低温ディ
スプレーサの位置決めが容易となる。
【0025】請求項4の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、隔壁に駆動モータを設けたので、低温ディス
プレーサの重量を低減し、第1、2機械ばねのばね定数
を小さくできる。また、ディスプレーサ駆動モータを隔
壁に設けることにより、リード配線等の外部への取り出
しが容易になる。
【0026】請求項5の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、ディスプレーサの往復動変位を変位検出器で
検出し、制御回路でディスプレーサの往復動変位を制御
することにより、ディスプレーサを最大変位させること
ができる。
【0027】請求項6の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、高温ディスプレーサの重量を著しく低減で
き、高温ディスプレーサに連結されている第1,2機械
ばねのばね定数を小さくすることができる。
【0028】請求項7の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、高温ディスプレーサの容器に、ひも状のくぼ
みをビーデイング加工によって施すことにより、中空円
筒部の鋼性を高め、肉厚を薄肉化でき、さらに高温ディ
スプレーサの重量を軽量化することができる。
【0029】請求項8の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、冷却器を熱交換フィン、熱交換パイプ、充填
材で構成することにより、冷却器重量、その大きさを大
幅に低減することができる。また、高温ディスプレー
サ、低温ディスプレーサの摺動面をシリンダライナにす
ることにより、構成部品の低減、組立性の向上が図れ
る。
【0030】請求項9の発明におけるヴィルミエヒート
ポンプは、熱交換パイプの両側面を平らにすることによ
り、熱交換フィンと熱交換パイプとの伝熱面積が増加さ
れ、作動ガスの熱を効率よく熱交換パイプに伝えること
ができる。
【0031】請求項10の発明におけるヴィルミエヒー
トポンプは、熱交換フィンを押し出し成形あるいは鋳造
で製作することにより、熱交換フィンの製造コストを下
げることができる。
【0032】請求項11の発明におけるヴィルミエヒー
トポンプは、熱交換フィンをプレート状にし、それを熱
交換パイプに積層することにより、熱交換フィンと熱交
換パイプとの伝熱面積が増加され、作動ガスの熱を効率
よく熱交換パイプに伝えることができる。その結果、冷
却器の効率が上がる。また、熱交換フィンは、打ち抜き
加工により低コスト、かつ量産的に製造することができ
る。
【0033】請求項12の発明におけるヴィルミエヒー
トポンプは、熱交換フィンの間を埋める充填材を熱交換
フィンと同様にプレート形状のスペーサにし、熱交換フ
ィンと積層させることにより、スペーサ加工時間、冷却
器組立時間を短縮することができる。
【0034】
【実施例1】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例によるヴィルミ
エヒートポンプの構成を示す断面図である。図1におい
ては、図13の従来例と対応する部分に同一符号を付し
て説明を省略する。図1において、別体に製作された高
温シリンダ1aおよび低温シリンダ2aは、連通孔14
を有した円板状支持部材(隔壁)27を介して上下方向
に一直線状に配置され、フランジ36a,36bで一体
的に接続されて、全体で1個のシリンダ1を構成してい
る。そして、密封されたシリンダ1内部には、作動ガス
としてのヘリウムガスが充填されている。
【0035】高温シリンダ1aには多数の加熱管(ヒー
タ)15が接合され、高温シリンダ1aの内部には、環
状の高温再生器16および高温側中温冷却器7が順に挿
入され、ライナとしての高温再生器壁17、高温側中温
冷却器壁18の内部には摺動自在に高温ディスプレーサ
3が内装されている。高温シリンダ1a内部には、高温
ディスプレーサ3によって仕切られた高温膨張室19、
高温側中温室20が形成されている。なお、加熱管15
は均一に加熱できるように高温シリンダ1aの頭部に全
周配置されている。加熱管15の材質は、例えば耐熱材
料のハステロイ−Xである。また、高温再生器16とし
ては、ステンレス製のメッシュを積層したものが用いら
れている。高温再生器壁17は高温ディスプレーサ3を
摺動させる為のライナであり、高温側中温冷却器7は、
低圧力損失で高効率のシェル&チューブ型である。
【0036】また、低温シリンダ2a内にも、上記と略
同様に、環状の低温冷却器12、低温再生器21、低温
側中温冷却器11が順に挿入され、ライナとしての低温
冷却器壁23、低温再生器壁22、低温側中温冷却器2
4の内部に摺動自在に低温ディスプレーサ8が内装され
ている。低温シリンダ2aの内部には、低温ディスプレ
ーサ8によって仕切られた低温膨張室25、低温側中温
室26が形成されている。なお、低温再生器21、低温
冷却器12および低温側中温冷却器11の構成は、高温
側と同様である。また、高温側中温室20、低温側中温
室26は、円板状支持部材27に設けた連通孔14によ
って互いに連通され、1つの中温室のように機能するよ
うになっている。
【0037】低温ディスプレーサ8は、円板状支持部材
27の中心部から低温シリンダ8側に向かって突設した
中空状の低温ディスプレーサロッド9の外周に摺動自在
に取り付けられている。低温ディスプレーサ8の内部空
間には、高温ディスプレーサ3および低温ディスプレー
サ8を駆動する為に、ムービングコイル30a、磁気ヨ
ーク30bから構成されるリニアモータ(駆動モータ)
30が内蔵されている。また、減衰強制振動系を構成す
る為にコイルバネからなる第1機械ばね34、第2機械
ばね35が内蔵されている。また、低温ディスプレーサ
8の内部空間は、低温側及び高温側ロッドシール部材
(シール部材)29、33によって低温側及び高温側中
温室20、26とシールされ、低温膨張室25と低温側
中温室26は、低温側ピストンシール部材28によって
シールされている。各シール部材の材質は、例えば低温
側ロッドシール部材29が自己潤滑性のあるポリイミド
系樹脂、低温側ピストンシール部材28がテフロン系樹
脂である。
【0038】高温ディスプレーサ3には高温ディスプレ
ーサロッド4が連結され、この高温ディスプレーサロッ
ド4が中空の低温ディスプレーサロッド9内を往復運動
するように構成されている。高温膨張室19と高温側中
温室20は、高温側ピストンシール部材32によってシ
ールされている。高温ディスプレーサロッド4は、低温
ディスプレーサ8の内部に設けた第1機械ばね34を介
して低温ディスプレーサロッド9に連結されている。ま
た、高温ディスプレーサロッド4は、第2機械ばね35
を介して低温ディスプレーサ8に連結されている。
【0039】次に動作について説明する。低温ディスプ
レーサ8の内部には、高温ディスプレーサ3、低温ディ
スプレーサ8をそれぞれ自励振動させ、減衰強制振動系
を構成するための第1、2機械ばね34、35を設けて
いる。図13に示した従来例では、両ディスプレーサ
3、8をそれぞれ独立のガスばねで受けていたが、本実
施例1では、高温ディスプレーサ3と低温ディスプレー
サ8を、第2機械ばね35で相互に連結すると共に、第
1機械ばね34を介してシリンダに固定した構造とし、
しかも両ディスプレーサ3、8に連結されるばねをすべ
て低温シリンダ2aの内部に収納した。したがって、第
2機械ばね35により、低温ディスプレーサ8で発生し
た仕事を高温ディスプレーサ3に伝達して、高温ディス
プレーサ3を駆動することができる。そのため、高温デ
ィスプレーサ3の構造を簡略化することができ、小型軽
量化が図れる。
【0040】また、ガスばねの代わりに第1、第2機械
ばね34、35を用いたので、動作時に、両ディスプレ
ーサ3、8による引張、圧縮を受けてもこれらが熱力学
的な仕事をすることがなく、その結果、従来例での高温
及び低温ガスばね室5、10における不可逆ガス仕事が
なくなり、高い効率が期待できる。
【0041】さらに、第1、第2機械ばね34、35の
ばね定数は、温度変化などの影響をほとんど受けず安定
しているため、両ディスプレーサ3、8が最も強く振動
する減衰強制振動系の共振振動数が変化せず、また外部
より自励振動を維持するための補助駆動力を必要としな
いので、高い効率が安定して得られることが期待でき
る。また、ばね定数はコイルバネの場合、その巻数、ピ
ッチ等を変えることで任意に変化させることができるの
で、減衰強制振動系の調整が容易である。
【0042】また、実施例1では、起動時に高温ディス
プレーサ3、低温ディスプレーサ8を起動するためのリ
ニアモータ30を、低温ディスプレーサ8の内部に設置
している。リニアモータ30は、ムービングコイル30
a、磁気ヨーク30bから構成されるものであり、両デ
ィスプレーサ3、8は、ムービングコイル30aに交流
電流を流して発生する交番磁界と、永久磁石よって磁化
された磁気ヨーク30bとの間で発生する引力、及び斥
力により駆動される。このムービングコイル型のリニア
モータ30は、運動部であるムービングコイル30aの
質量を軽量化でき、サイドフォースの発生がないので、
モータ効率が高く、小型で大きな推力を発生することが
できる。また使用時、モータ消費電力が大きくても熱ロ
スの心配がないので、ヒートポンプの効率の低下を招か
ない。その結果、従来例ではディスプレーサ駆動モータ
をヴィルミエヒートポンプ本体内部に取り付けられなか
ったが、本実施例では低温ディスプレーサ8の内部に取
り付けることが可能となっている。これにより、ヴィル
ミエヒートポンプの本体外部に駆動装置を設ける必要が
なくなる。
【0043】また、実施例1では、低温ディスプレーサ
ロッド9を中空構造にし、それに高温ディスプレーサロ
ッド4を挿通させている。また、挿通させて低温ディス
プレーサ8内に挿入した先端部を、第1、2機械ばね3
4、35を介して低温ディスプレーサ8および低温ディ
スプレーサロッド9に連結している。したがって、高温
ディスプレーサ3、低温ディスプレーサ8の運動を互い
に連動させることができ、その結果、両ディスプレーサ
3、8のストロークを短くすることができ、高い効率を
発揮させながら、従来例に比べて小型化が図れる。
【0044】実施例2.図2は請求項2の発明の一実施
例によるヴィルミエヒートポンプの構成を示す断面図で
ある。図2において、37は一端をドーム形状にして閉
塞し他端を開放したシリンダ本体、38はシリンダ本体
37の開放端にねじ込み固定されることによりシリンダ
本体37内を密封する蓋板である。このようにシリンダ
本体37と蓋板38により構成されるシリンダでは、高
温シリンダ1a及び低温シリンダ2aを一体に有する。
図2において、図1と同一要素には同一符号を付して説
明を省略する。
【0045】次に動作について説明する。このヴィルミ
エヒートポンプを構成する場合は、加熱管15をシリン
ダ本体37の閉鎖側に接合し、ついで、蓋板38側から
高温再生器16、高温側中温冷却器7、高温ディスプレ
ーサ3、円板状支持部材27を順次組み込む。また高温
ディスプレーサ3および高温ディスプレーサロッド4は
円板状支持部材27に予め組み立てておく。さらに、低
温側中温冷却器11、低温再生器21、低温冷却器1
2、低温ディスプレーサ8を組み込む。低温ディスプレ
ーサ8には、予めムービングコイル30aと磁気ヨーク
30bから構成されるリニアモータ30、第1、2機械
ばね34、35を組み込んでおく。そして、全部組み込
んだら、蓋板38をねじ込んで、内部を密封する。
【0046】このように構成すると、高温シリンダ1
a、低温シリンダ2aのフランジ部36を無くし単一シ
リンダ化できるので、本体重量を大幅に低減することが
できる。また、シリンダ下部のネジ結合式の蓋板38側
から主要部品を順次挿入することで一方向組立が実現で
きる。
【0047】実施例3.実施例3は、実施例2のシリン
ダ本体37の閉鎖側に形成した高温シリンダ1aの内径
を低温シリンダ2aの内径よりも小さくし、円板状支持
部材27を高温シリンダ1aと低温シリンダ2aの境界
である段部31により位置決めし、蓋板38側から内部
の構成部品を順次組み込んで構成したものである。この
場合、内部の構成部品である高温再生器16、高温側中
温冷却器7、円板状支持部材27、低温側中温冷却器1
1、低温再生器21、低温冷却器12は嵌め合わせ構造
にして、順次挿入する。これにより高温および低温ディ
スプレーサ3、8の位置出しが容易になる。
【0048】次に動作について説明する。本実施例のヴ
ィルミエヒートポンプでは、高温シリンダ1a、低温シ
リンダ2aのフランジ部36を無くしてシリンダを単一
化できるので、本体重量を大幅に低減することができ
る。また、シリンダ本体37の下部のねじ結合式の蓋板
38側から主要部品を順次挿入することで、一方向組立
の実現が可能となる。また、円板状支持部材27を高温
シリンダ1aと低温シリンダ2aの境界である段部31
で嵌め合わせ位置決めするので、高温ディスプレーサ
3、低温ディスプレーサ8の位置決め精度が向上し、組
立時間を著しく削減して組立性の向上が図れる。
【0049】実施例4.図3は請求項4の発明の一実施
例によるヴィルミエヒートポンプの構成を示す断面図で
ある。本実施例では、高温ディスプレーサ3を駆動する
駆動モータ40を円板状支持部材27に設けている。図
4、5は駆動モータ40部分の拡大断面図および上面図
である。図3〜5において、図1と同一要素には同符号
を付して説明を省略する。図において、40aはソレノ
イド、40bは可動磁性体部、40cは突極である。
【0050】円板状支持部材27は、図4、5に示すよ
うに、外環部の内周に中心を向いた複数の突極40cを
円周方向に等間隔に設けて、それら突極40c間に高温
側中温室20と低温側中温室26を連通するための連通
孔14を確保すると共に、各突極40cにソレノイド4
0aを嵌合して固定磁路を形成したものである。高温デ
ィスプレーサ3を駆動する駆動モータ40は、この固定
磁路を構成する円板状支持部材27と、高温ディスプレ
ーサロッド4の軸方向の一部に設けられた強磁性体製の
可動磁性体部40bとから構成されている。強磁性体と
しては、例えば鉄、ニッケル、コバルトが用いられてい
る。
【0051】次に動作について説明する。高温ディスプ
レーサ3を駆動するには、ソレノイド40aに通電する
ことで固定磁路を磁化し、互いに相対する突極40cの
間に磁界を発生させる。この磁界の発生によって可動磁
性体部40bが磁化され、磁気吸引力が発生し、可動磁
性体部40bが突極41の方向に吸引される。この結
果、高温ディスプレーサ3をソレノイド40aに通電す
ることにより往復動させることができる。このように構
成することにより、低温ディスプレーサ8の大きさ及び
重量を低減し、第1、2機械ばね34、35のばね定数
を小さくすることができる。また、ディスプレーサ駆動
機構の簡素化が可能となり、ヴィルミエヒートポンプの
小型、軽量化を図ることができる。さらにディスプレー
サ駆動モータ40を円板状支持部材27に設けることに
より、リード配線等の外部への取り出しが容易となり、
その結果、ヴィルミエヒートポンプの寿命が延び、信頼
性が一層向上することになる。
【0052】実施例5.図6は請求項5の発明の一実施
例によるヴィルミエヒートポンプの構成を示す断面図で
ある。本実施例5は、前記実施例4において、両ディス
プレーサ3、8の最大変位が得られるようにしたもので
ある。図6において、図3と同一要素には同一符号を付
してある。図6において、42は低温ディスプレーサ8
の頭部に取り付けられた永久磁石、43はねじ結合式の
蓋板38に取り付けられた差動トランス、44は差動ト
ランス43の出力により低温ディスプレーサ8の変位を
検出する変位検出器、45、46は変位検出器44の出
力から低温ディスプレーサ8の往復動の1/2周期Tと
検出出力幅τを演算する第1、2演算器、47は低温デ
ィスプレーサ8の振幅値を判別する振幅判別器、48は
ソレノイド39への通電パルス周期を増減させる制御回
路である。
【0053】次に動作について説明する。可動鉄心型の
駆動モータ40によって、高温及び低温ディスプレーサ
3、8を駆動させ、永久磁石42の動きによる差動トラ
ンス43の出力に基づき変位検出器44によって、低温
ディスプレーサ8の変位を検出する。そして、第1、2
演算器45、46によって、低温ディスプレーサ8の往
復動の1/2周期Tおよび変位検出出力幅τを求める。
また、振幅判別器47により低温ディスプレーサ8の振
幅値、振幅方向を求める。以上の結果から、制御回路4
8により、ソレノイド38への通電パルス周期およびパ
ルス幅を増減させ、両ディスプレーサ3、8の最大変位
が得られるように制御する。このように両ディスプレー
サ3、8を制御することにより、両ディスプレーサ3、
8を最大変位させることができる。
【0054】実施例6.図7は請求項6の発明の一実施
例によるヴィルミエヒートポンプの高温ディスプレーサ
3の構成を示す断面図である。本実施例6のヴィルミエ
ヒートポンプは、実施例1の高温ディスプレーサ3の代
わりに、図7の高温ディスプレーサ3を組み込んだもの
であり、図1と同一要素には同一符号を付して説明を省
略する。図7において、49は両端が半球殻形状で内部
が中空のピストンキャップ(容器)、50は高温膨張室
の作動ガスが高温側中温室へ流入するのを防止する無潤
滑ピストンリング、51は高温ディスプレーサ3を高温
シリンダ1aにガイドさせるガイドリング、52は無潤
滑ピストンリング50とガイドリング51を装着可能な
ピストン台(台)、53はピストンキャップ49の球殻
部、54は円筒部、55はピストンキャップ49に取り
付けられ高温ディスプレーサロッド4に連結固定される
ネジ部である。なお、ピストンキャップ53の材質は、
例えば耐熱材料のステンレスである。また、ピストンキ
ャップ49の球殻部53と円筒部54との接続は、例え
ば電子ビーム溶接、ろう付、かしめで行う。また、ピス
トンキャップ49とネジ部55との接続は、例えば溶
接、ろう付で行う。
【0055】次に動作について説明する。ピストンキャ
ップ49は、形状が中空の球殻構造であるので、外圧を
均一に受けることが可能になる。これにより、ピストン
キャップ49が受ける応力が平均化されて小さくなり、
ピストンキャップ49の肉厚を非常に薄くできる。基本
的には、材料の座屈強度まで薄くすることが可能であ
る。したがって、高温ディスプレーサ3を軽量化するこ
とができ、高温ディスプレーサ3が連結されている第
1、2機械ばね34、35を小さくすることが可能とな
り、その結果、効率が向上し、ヴィルミエヒートポンプ
をさらに小型化することができる。
【0056】実施例7.実施例7は、実施例6のピスト
ンキャップ49の円筒部54の全周に、ひも状のくぼみ
をビーデイング加工によって施し、このピストンキャッ
プ49と、無潤滑ピストンリング50、ガイドリング5
1を装着可能なピストン台52とで高温側ディスプレー
サ3を構成している。その他の構成は、実施例6と全く
同じである。本実施例では、円筒部54の全周に設けた
ひも状のくぼみが補強部となり、ピストンキャップ49
の剛性が増す。その結果、ピストンキャップ49の肉厚
をさらに薄くすることができる。また、薄くすることが
可能になるので、ピストンキャップ49をプレス加工で
製作でき、機械加工部品点数を削減することができて加
工時間を削減できる。
【0057】実施例8.図8は請求項8の発明の一実施
例によるヴィルミエヒートポンプの冷却器(高温側中温
冷却器7、低温側中温冷却器11、低温冷却器12)を
示す。図において、56は水等の熱交換媒体が流れる熱
交換パイプ、57はその表面部に設けられ作動ガスとの
熱交換を行う断面波形の熱交換フィン、58は熱交換パ
イプ56と熱交換フィン57との間を埋める充填材であ
る。熱交換パイプ56、熱交換フィン57の材質は、例
えば熱伝導性の良い銅である。熱交換パイプ56、熱交
換フィン57の接続は例えばろう付で行う。また、充填
材58としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、
シリコン樹脂、ゴムを用いる。
【0058】図9は、上記冷却器を搭載したヴィルミエ
ヒートポンプの断面図である。図において、図1と同一
要素には同一符号を付してある。図において、59は高
温ディスプレーサ3の摺動面を構成する高温シリンダラ
イナ、60は低温ディスプレーサ8の摺動面を構成する
低温シリンダライナである。高温シリンダライナ59
は、高温再生器16から円板状支持部材27までの間に
嵌合固定されている。また、低温シリンダライナ60は
円板状支持部材27からシリンダ37下部の蓋板38ま
での間に嵌合固定されている。
【0059】次に動作について説明する。例えば、高温
側中温冷却器および低温側中温冷却器として用いた場
合、作動ガスが熱交換フィン57の間を流れる際、作動
ガスの熱が熱交換フィン57に伝達され、熱交換フィン
57と接続された熱交換パイプ56に至る。そこで、作
動ガスの熱は熱交換パイプ56に流しておいた水等の熱
交換媒体と熱交換し、その結果、作動ガスは冷却器を通
る間に熱を奪われ、水等の熱交換媒体は加熱される。こ
の冷却器はシェル&チューブ型と同等の熱交換性能を有
し、さらに従来のシェル&チューブ型の冷却器に比べて
重量、大きさが大幅に小さくなる。また、高温ディスプ
レーサ3、低温ディスプレーサ8の摺動面をシリンダラ
イナにすることにより、構成部品の低減、組立性の向
上、そして本体の更なる軽量化が図れる。
【0060】実施例9.実施例9は、実施例8の熱交換
パイプ56の両側面を予め平らにつぶし、熱交換フィン
57との接触面積を増大させたものである。この場合、
熱交換パイプ56と熱交換フィン57との伝熱面積が増
えることにより、冷却器の性能がより向上する。
【0061】実施例10.図10は、実施例8の熱交換
フィン57を、押し出し成形、あるいは鋳造で製作した
場合の例を示す。これらの工法で製造した場合は、熱交
換フィン57の加工時間、製造コストを下げることがで
きる。
【0062】実施例11.図11は、熱交換フィン57
を貫通孔を有したプレート状に形成し、それを熱交換パ
イプ56に積層して、熱交換フィン57間を充填材58
で埋めて、冷却器を構成したものである。このように構
成した場合、熱交換フィン57と熱交換パイプ56との
伝熱面積が増加し、作動ガスの熱を効率よく熱交換パイ
プ56に伝えることができ、その結果、冷却器の性能を
向上させることができる。また、この場合は、熱交換フ
ィン57を打ち抜き加工により低コスト、かつ量産的に
製造することが可能である。
【0063】実施例12.図12は、熱交換フィン57
の間を埋める充填材58を上記実施例11に示した熱交
換フィン57と同様にプレート形状のスペーサ61に
し、熱交換フィン57と交互に積層させることにより、
冷却器を構成したものである。このように熱交換フィン
57の間を埋める充填材の代わりにプレート形状のスペ
ーサ61を用いれば、従来必要であった充填材挿入、硬
化プロセスを削減することができ、その結果、冷却器組
立時間を大幅に短縮でき、冷却器を量産的に製造するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、高温ディスプレーサ、低温ディスプレーサを、低温
ディスプレーサ内部に設けた機械ばねによって連結し、
低温ディスプレーサ内部にディスプレーサを駆動するた
めの駆動モータを設けるように構成したので、運転時に
ガスばねのような気体の不可逆仕事がなく、外部に駆動
装置を設ける必要もない。その結果、ヒートポンプとし
て高い効率が期待できる。また、高温ディスプレーサ、
低温ディスプレーサは、機械ばねで互いに連結されてい
るので、運転時に連動して運動することが可能であり、
ヴィルミエヒートポンプを小型化できる効果がある。
【0065】請求項2の発明によれば、高温シリンダ、
低温シリンダのフランジ部を無くして単一シリンダ化
し、シリンダ下部のねじ結合式の蓋板側から主要部品を
順次挿入したので、一方向組立を実現でき、ヴィルミエ
ヒートポンプの重量を大幅に低減できる効果がある。
【0066】請求項3の発明によれば、高温シリンダの
内径を低温シリンダより小さくするように構成し、隔壁
をシリンダの段部で位置決めするように構成したので、
高温ディスプレーサ,低温ディスプレーサの位置決め精
度を向上することができ、組立時間を著しく削減し、組
立性を向上する効果がある。
【0067】請求項4の発明によれば、高温シリンダと
低温シリンダの間に配置した隔壁に駆動モータを設ける
ように構成したので、低温ディスプレーサの大きさ及び
重量を低減することができ、ディスプレーサ駆動機構の
簡素化が可能となり、本体の小型、軽量化が図れ、さら
にリード配線等の外部への取り出しが容易になり、その
結果、ヴィルミエヒートポンプの寿命を延ばして、信頼
性を一層向上することができる効果がある。
【0068】請求項5の発明によれば、ディスプレーサ
の往復動変位を変位検出器で検出して制御回路でディス
プレーサの往復動変位を制御するように構成したので、
ディスプレーサ駆動の精度を高め、信頼性が向上する効
果がある。
【0069】請求項6の発明によれば、高温ディスプレ
ーサを、内部が中空で両端が半球殻構造の容器と台で形
成するように構成したので、高温ディスプレーサに連結
されている第1、2機械ばねのばね定数を小さくするこ
とができ、その結果、ヴィルミエヒートポンプの小型化
が図れる。また、容器をプレス加工で製作でき、機械加
工部品を削減することができて、加工時間を削減できる
効果がある。
【0070】請求項7の発明によれば、高温ディスプレ
ーサの容器にひも状のくぼみをビーデイング加工によっ
て施すように構成したので、容器を補強することができ
て、容器の肉厚を薄肉化でき、高温ディスプレーサの重
量を軽量化することができる効果がある。
【0071】請求項8の発明によれば、冷却器を熱交換
フィン、熱交換パイプ、充填材で形成し、また高温ディ
スプレーサ、低温ディスプレーサの摺動面をシリンダラ
イナで形成するように構成したので、冷却器重量、その
大きさを大幅に低減することができ、また構成部品を低
減でき、組立性が向上する効果がある。
【0072】請求項9の発明によれば、熱交換パイプの
両側面を平らにつぶして熱交換フィンと熱交換パイプと
の伝熱面積を増加させるように構成したので、作動ガス
の熱を効率よく熱交換パイプに伝えることができ、冷却
器の熱交換性能が向上する効果がある。
【0073】請求項10の発明によれば、熱交換フィン
を押し出し成形あるいは鋳造で製作するように構成した
ので、熱交換フィンの加工時間、製造コストを下げるこ
とができる効果がある。
【0074】請求項11の発明によれば、熱交換フィン
をプレート状にし、それを熱交換パイプに積層するよう
に構成したので、熱交換フィンと熱交換パイプとの伝熱
面積を増加し、作動ガスの熱を効率よく熱交換パイプに
伝えることができる。また、熱交換フィンは、打ち抜き
加工で製作できるので、低コストかつ量産的に製造でき
る効果がある。
【0075】請求項12の発明によれば、熱交換フィン
の間を埋める充填材を熱交換フィンと同様にプレート形
状のスペーサにし、熱交換フィンと積層させるように構
成にしたので、冷却器組立時間を短縮できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】この発明の実施例2、3を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例4を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例4における駆動モータ部分の
詳細を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例4における駆動モータ部分の
詳細を示す上面図である。
【図6】この発明の実施例5を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例6を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例8における冷却器の概観図で
ある。
【図9】この発明の実施例8のヴィルミエヒートポンプ
の断面図である。
【図10】この発明の実施例10における熱交換フィン
の概観図である。
【図11】この発明の実施例11における冷却器の構成
図である。
【図12】この発明の実施例12における冷却器の構成
図である。
【図13】従来のヴィルミエヒートポンプを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a 高温シリンダ 1b 低温シリンダ 3 高温ディスプレーサ 4 高温ディスプレーサロッド 7 高温側中温冷却器 8 低温ディスプレーサ 9 低温ディスプレーサロッド 11 低温側中温冷却器 12 低温冷却器 14 連通孔 15 加熱管(ヒータ) 16 高温再生器 19 高温膨張室 20 高温側中温室 21 低温再生器 25 低温膨張室 26 低温側中温室 27 円板状支持部材(隔壁) 29 低温側ロッドシール部材(シール部材) 30 リニアモータ(駆動モータ) 33 高温側ロッドシール部材(シール部材) 34 第1機械ばね 35 第2機械ばね 37 シリンダ本体 38 蓋板 40 駆動モータ 44 変位検出器 48 制御回路 49 ピストンキャップ(容器) 52 ピストン台(台) 56 熱交換パイプ 57 熱交換フィン 58 充填材 61 スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 本田 哲也 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 吉田 整司 中津川市駒場町1番3号 三菱電機株式会 社中津川製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温シリンダおよび低温シリンダを直列
    に配置したシリンダと、前記高温シリンダの内部を往復
    動する高温ディスプレーサと、前記低温シリンダの内部
    を往復動する低温ディスプレーサとを備え、前記高温シ
    リンダ内に前記高温ディスプレーサで分けられる高温膨
    張室と高温側中温室を備えると共に、前記低温シリンダ
    内に前記低温ディスプレーサで分けられる低温膨張室と
    低温側中温室を備え、前記高温室と高温側中温室はヒー
    タ、高温再生器、高温側中温冷却器を介して連結され、
    前記低温膨張室と低温側中温室は低温冷却器、低温再生
    器、低温側中温冷却器を介して連結され、前記高温側中
    温室と低温側中温室が、前記高温シリンダおよび低温シ
    リンダの間に設けられた隔壁に形成した連通孔を介して
    互いに連通されたヴィルミエヒートポンプにおいて、前
    記隔壁には前記低温シリンダに向かって突出しかつその
    外周に摺動自在に嵌合する前記低温ディスプレーサを案
    内する中空の低温ディスプレーサロッドが固定され、前
    記高温ディスプレーサには前記隔壁を貫通して前記低温
    ディスプレーサロッドの内部に移動自在に挿通された高
    温ディスプレーサロッドが固定され、前記低温ディスプ
    レーサの内部空間が、前記低温ディスプレーサと低温デ
    ィスプレーサロッドとの摺動部に配したシール部材と、
    前記低温ディスプレーサロッドまたは前記隔壁と高温デ
    ィスプレーサロッドとの摺動部に配したシール部材とに
    よって前記高温側中温室および低温側中温室と遮断さ
    れ、さらに、前記低温ディスプレーサの内部空間には、
    前記高温ディスプレーサロッドと前記低温ディスプレー
    サロッドとを連結する第1機械ばねと、前記高温ディス
    プレーサと低温ディスプレーサとを連結する第2機械ば
    ねと、ムービングコイル,磁気ヨークからなり前記低温
    ディスプレーサに内蔵したリニアモータとを具備し、前
    記低温ディスプレーサのどちらか一方を往復動させるこ
    とを特徴とするヴィルミエヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 前記シリンダが、軸方向一端が閉塞され
    他端が開放した単一のシリンダ本体と、該シリンダ本体
    の他端にねじ込み固定される蓋板とから構成され、前記
    シリンダ本体の一端に前記高温膨張室と前記高温再生器
    とを連通するヒータが接合され、該シリンダ本体内に、
    前記蓋板側から前記高温再生器、高温側中温冷却器、高
    温ディスプレーサ、隔壁が順次組み込まれ、さらに低温
    側中温冷却器、低温再生器、低温冷却器、低温ディスプ
    レーサが順次組み込まれていることを特徴とする請求項
    1記載のヴィルミエヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 前記高温シリンダの内径が低温シリンダ
    の内径より小さく形成され、前記蓋板側からシリンダ内
    周に嵌まる前記高温再生器、高温側中温冷却器、隔壁、
    低温側中温冷却器、低温再生器、低温冷却器が順次挿入
    され、前記隔壁が高温シリンダと低温シリンダの境界の
    段部にて位置決めされていることを特徴とする請求項2
    記載のヴィルミエヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 高温シリンダおよび低温シリンダを直列
    に配置したシリンダと、前記高温シリンダの内部を往復
    動する高温ディスプレーサと、前記低温シリンダの内部
    を往復動する低温ディスプレーサとを備え、前記高温シ
    リンダ内に前記高温ディスプレーサで分けられる高温膨
    張室と高温側中温室を備えると共に、前記低温シリンダ
    内に前記低温ディスプレーサで分けられる低温膨張室と
    低温側中温室を備え、前記高温室と高温側中温室はヒー
    タ、高温再生器、高温側中温冷却器を介して連結され、
    前記低温膨張室と低温側中温室は低温冷却器、低温再生
    器、低温側中温冷却器を介して連結され、前記高温側中
    温室と低温側中温室が、前記高温シリンダおよび低温シ
    リンダの間に設けられた隔壁に形成した連通孔を介して
    互いに連通されたヴィルミエヒートポンプにおいて、 前記隔壁には前記低温シリンダに向かって突出しかつそ
    の外周に摺動自在に嵌合する前記低温ディスプレーサを
    案内する中空の低温ディスプレーサロッドが固定され、
    前記高温ディスプレーサには前記隔壁を貫通して前記低
    温ディスプレーサロッドの内部に移動自在に挿通された
    高温ディスプレーサロッドが固定され、前記低温ディス
    プレーサの内部空間が、前記低温ディスプレーサと低温
    ディスプレーサロッドとの摺動部に配したシール部材
    と、前記低温ディスプレーサロッドまたは前記隔壁と高
    温ディスプレーサロッドとの摺動部に配したシール部材
    とによって前記高温側中温空間および低温側中温空間と
    遮断され、前記低温ディスプレーサの内部空間に、前記
    高温ディスプレーサロッドと前記低温ディスプレーサロ
    ッドとを連結する第1機械ばねと、前記高温ディスプレ
    ーサと低温ディスプレーサとを連結する第2機械ばね
    と、外周部側から内周部側に向かう複数の突極と、突極
    の一部にソレノイドを有した固定磁路で構成した隔壁と
    を具備し、前記ソレノイドへの通電時に高温ピストンロ
    ッドの軸方向の一部が強磁性体で構成された可動磁性体
    部との間で磁気吸引力を発生させて、高温ディスプレー
    サを間欠的に吸引駆動させることを特徴とするヴィルミ
    エヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 前記低温ディスプレーサおよび前記高温
    ディスプレーサのいずれか一方の往復動変位を検出する
    変位検出器と、該変位検出器の出力に基づいて前記駆動
    モータの駆動力を制御する制御回路とを備えたことを特
    徴とする請求項1または4記載のヴィルミエヒートポン
    プ。
  6. 【請求項6】 前記高温ディスプレーサを、軸方向両端
    が半球殻で閉じた中空円筒状の容器と、該容器の軸方向
    一端に固定され前記高温ディスプレーサロッドと連結さ
    れ、無潤滑ピストンリングシール,ガイドリングを装備
    可能な円柱形の台とで構成したことを特徴とする請求項
    1または4記載のヴィルミエヒートポンプ。
  7. 【請求項7】 前記容器にビーデイング加工を施したこ
    とを特徴とする請求項6記載のヴィルミエヒートポン
    プ。
  8. 【請求項8】 前記高温側中温冷却器、低温側中温冷却
    器、低温冷却器の少なくとも一つが、内部に水等の熱交
    換媒体が流れる熱交換パイプと、その表面に接合され作
    動ガスとの熱交換を行う断面波形の熱交換フィンと、熱
    交換パイプと熱交換フィンの間を埋める充填材とで構成
    され、また前記高温ディスプレーサの摺動面が高温シリ
    ンダライナで構成され、低温ディスプレーサの摺動面が
    低温シリンダライナで構成されていることを特徴とする
    請求項1〜7いずれかに記載のヴィルミエヒートポン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記熱交換パイプの両側面がつぶされて
    平らにされ、その平らにされた部分に前記熱交換フィン
    が接合されていることを特徴とする請求項8記載のヴィ
    ルミエヒートポンプ。
  10. 【請求項10】 前記熱交換フィンが押し出し成形また
    は鋳物で製作されていることを特徴とする請求項8記載
    のヴィルミエヒートポンプ。
  11. 【請求項11】 前記高温側中温冷却器、低温側中温冷
    却器、低温冷却器の少なくとも一つが、内部に水等の熱
    交換媒体が流れる熱交換パイプと、該熱交換パイプに嵌
    合されて積層されるプレート状のフィンと、該フィン間
    を埋める充填材とで構成され、また前記高温ディスプレ
    ーサの摺動面が高温シリンダライナで構成され、前記低
    温ディスプレーサの摺動面が低温シリンダライナで構成
    されていることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記
    載のヴィルミエヒートポンプ。
  12. 【請求項12】 スペーサと前記フィンとを交互に積層
    させて冷却器を構成させていることを特徴とする請求項
    11記載のヴィルミエヒートポンプ。
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