JP2007046647A - 自動変速機イナーシャ相開始判定方法、自動変速機制御方法、自動変速機イナーシャ相開始検出装置及び自動変速機制御装置 - Google Patents

自動変速機イナーシャ相開始判定方法、自動変速機制御方法、自動変速機イナーシャ相開始検出装置及び自動変速機制御装置 Download PDF

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Toshimitsu Sato
利光 佐藤
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Abstract

【課題】 クラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出して変速ショックを効果的に低減する。
【解決手段】 シフトダウン変速開始後に、同期変化回転数dNi(=Ni−Nix)とその極小値MinNiとが、dNi−MinNi≧基準上昇幅A(S128でyes)である時に、イナーシャ相開始タイミングであるとしてイナーシャ相制御実行を設定している(S136)。シフトアップ変速開始後には、同期変化回転数dNiとその極大値MaxNiとが、MaxNi−dNi≧基準下降幅B(S134でyes)である時に、イナーシャ相開始タイミングであるとしてイナーシャ相制御実行を設定している(S136)。このことでイナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができ、イナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。こうして課題が達成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、クラッチツウクラッチにより変速を行う自動変速機においてイナーシャ相開始を判定する自動変速機イナーシャ相開始判定方法、自動変速機イナーシャ相開始検出装置、及びイナーシャ相開始を判定して自動変速機を制御する自動変速機制御方法、自動変速機制御装置に関する。
自動変速機の変速制御においては、初期に解放側と係合側との係合要素のバランスを取りつつ解放と係合の開始処理を行うトルク相制御を実行し、これに引き続いて、イナーシャ相制御を実行することによって変速比を変速前の状態から変速後の状態に変化させている。
このような変速制御において、イナーシャ相開始タイミングを適切に判定することは、係合要素の係合状態を適切な状態でイナーシャ相制御に引き継がせ、このことにより変速ショックを低減させる上で重要である。
シフトアップ時において適切なイナーシャ相開始タイミングを得るために、変速比が、変速前の変速比よりも小さい基準変速比に一致したタイミングをイナーシャ相開始タイミングとしている技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
このことにより前記特許文献1では、一時的な変速比の変化によるイナーシャ相開始タイミングの誤判定を防止しようとしている。
特開2000−97331号公報(第4−5頁、図6,11)
しかし、特許文献1の技術では、トルク相制御にて変速比が一旦上昇した後、変速前の変速比に戻り、更に変速前の変速比よりも小さい変速比となったタイミングをイナーシャ相開始タイミングとしてイナーシャ相制御を開始させている。
このように変速前の変速比よりも更に小さい基準変速比となってからのタイミングは、イナーシャ相開始タイミングとしては、かなり遅延したタイミングである。このため、このタイミングまでにトルク相制御により係合側の係合要素においては係合力が必要以上に高くなっており、適切なイナーシャ相開始タイミングとは言えない。
したがって、特許文献1で判定されているイナーシャ相開始タイミングでイナーシャ相制御により係合要素の係合力調節を開始すると、急激な係合力の変動が生じるおそれがあり変速ショックを十分に低減することはできない。
本発明は、クラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出することを目的とし、更にこのイナーシャ相開始タイミングに基づいてイナーシャ相制御を開始することで変速ショックを効果的に低減することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法は、入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において、シフトダウン変速開始後に、前記入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングを、イナーシャ相開始タイミングとすることを特徴とする。
クラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機においては、変速比を変化させるイナーシャ相制御に先立って行われるトルク相制御では、解放側係合要素の係合力を弱めると共に、係合側係合要素に付いては係合力を生じさせる処理を行う。
このトルク相制御のために、シフトダウン時には、入力軸の回転数は、一旦、変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数よりも低下する。しかしその後、係合側係合要素の係合力が制御可能な状態となると、入力軸の回転数は上昇を開始する。
したがって一旦、低下した入力軸の回転数が上昇し始めた状態では、変速後の変速比に移行させるための係合側係合要素の係合力調節が可能な状態となっていることを示している。このため入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングをイナーシャ相開始とすることで、イナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができる。このイナーシャ相開始タイミングを用いればイナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。
このようにしてクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出でき、このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項2に記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法では、請求項1において、前記入力軸の回転数が、前記極小値から基準上昇幅分の上昇を生じた状態を、前記極小値から上昇に転じたタイミングであるとすることを特徴とする。
イナーシャ相開始タイミングは、上記極小値から基準上昇幅分の上昇を生じた状態として捉えることができる。このことによりクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出でき、このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項3に記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法は、入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において、シフトアップ変速開始後に、前記入力軸の回転数が極大値から下降に転じたタイミングを、イナーシャ相開始タイミングとすることを特徴とする。
シフトアップ時には、前述したトルク相制御では、入力軸の回転数は、一旦、変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数よりも上昇する。しかし係合側係合要素の係合力調節が可能な状態となれば、入力軸の回転数は下降を開始する。
したがって極大値から下降に転じたタイミングをイナーシャ相開始とすることで、イナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができる。このイナーシャ相開始タイミングを用いればイナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。
このようにしてクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出でき、このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項4に記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法では、請求項3において、前記入力軸の回転数が、前記極大値から基準下降幅分の下降を生じた状態を、前記極大値から下降に転じたタイミングであるとすることを特徴とする。
イナーシャ相開始タイミングは、この極大値から基準下降幅分の下降を生じた状態として捉えることができる。このことによりクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出でき、このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項5に記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法では、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記入力軸の回転数変化は、変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数を基準として判断することを特徴とする。
このように入力軸の回転数変化は、入力軸同期回転数を基準として判断することにより、より高精度にイナーシャ相開始タイミングが判定できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを一層効果的に低減することができる。
請求項6に記載の自動変速機制御方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法を実行し、該自動変速機イナーシャ相開始判定方法により判定されたイナーシャ相開始タイミングで、前記クラッチツウクラッチ処理におけるイナーシャ相制御を開始することを特徴とする。
上述したごとく得られたイナーシャ相開始タイミングにて、イナーシャ相制御を実行することにより、適切なタイミングでイナーシャ相制御を開始でき、変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項7に記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置は、入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機のイナーシャ相検出装置であって、前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、自動変速機のシフトダウン変速開始後に、前記入力軸回転数検出手段にて検出される前記入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングを、シフトダウン変速時のイナーシャ相開始タイミングとするイナーシャ相開始タイミング判定手段とを備えたことを特徴とする。
前述したごとくイナーシャ相制御に先立って行われるトルク相制御において、シフトダウン時には入力軸の回転数は、一旦、入力軸同期回転数よりも低下する。しかし係合側係合要素の係合力が制御可能な状態となると、入力軸の回転数は上昇を開始する。
したがってイナーシャ相開始タイミング判定手段は、シフトダウン変速において、入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングをイナーシャ相開始タイミングとすることで、イナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができる。このイナーシャ相開始タイミングを用いればイナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。
このようにしてクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項8に記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置では、請求項7において、前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数が、前記極小値から基準上昇幅分の上昇を生じたタイミングを、前記極小値から上昇に転じたタイミングとすることを特徴とする。
このようにイナーシャ相開始タイミング判定手段が、イナーシャ相開始タイミングを、極小値から基準上昇幅分の上昇を生じた状態として捉えることにより、適切なイナーシャ相開始タイミングを検出できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すればイナーシャ相制御において変速ショックを効果的に低減させることができる。
請求項9に記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置は、入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機のイナーシャ相検出装置であって、前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、自動変速機のシフトアップ変速開始後に、前記入力軸回転数検出手段にて検出される前記入力軸の回転数が極大値から下降に転じたタイミングを、シフトアップ変速時のイナーシャ相開始タイミングとするイナーシャ相開始タイミング判定手段とを備えたことを特徴とする。
前述したごとくシフトアップ時には、入力軸の回転数は、一旦、入力軸同期回転数よりも上昇する。しかし係合側係合要素の係合力が制御可能な状態となると、入力軸の回転数は下降を開始する。
したがってイナーシャ相開始タイミング判定手段は、シフトアップ変速において、入力軸の回転数が極大値から下降に転じたタイミングをイナーシャ相開始タイミングとすることで、イナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができる。このイナーシャ相開始タイミングを用いればイナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。
このようにしてクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを効果的に低減することができる。
請求項10に記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置では、請求項9において、前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数が、前記極大値から基準下降幅分の下降を生じたタイミングを、前記極大値から下降に転じたタイミングとすることを特徴とする。
このようにイナーシャ相開始タイミング判定手段が、イナーシャ相開始タイミングを、極大値から基準下降幅分の下降を生じた状態として捉えることにより、適切なイナーシャ相開始タイミングを検出できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すればイナーシャ相制御において変速ショックを効果的に低減させることができる。
請求項11に記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置では、請求項7〜10のいずれかにおいて、前記出力軸の回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、前記出力軸回転数検出手段にて検出される前記出力軸の回転数と変速前の変速比とに基づいて、該変速比に対応する入力軸同期回転数を算出する入力軸同期回転数算出手段とを備え、前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数変化を、前記入力軸同期回転数算出手段にて算出される入力軸同期回転数を基準として判断することを特徴とする。
このようにイナーシャ相開始タイミング判定手段は、入力軸の回転数変化を、入力軸同期回転数を基準として判断することにより、より高精度にイナーシャ相開始タイミングが判定できる。このイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用すれば変速ショックを一層効果的に低減することができる。
請求項12に記載の自動変速機制御装置は、請求項7〜11のいずれかに記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置と、該自動変速機イナーシャ相開始検出装置のイナーシャ相開始タイミング判定手段により判定されたイナーシャ相開始タイミングで、前記クラッチツウクラッチ処理におけるイナーシャ相制御を開始させるイナーシャ相制御開始手段とを備えたことを特徴とする。
このようにイナーシャ相制御開始手段が自動変速機イナーシャ相開始検出装置により検出されたイナーシャ相開始タイミングにて、イナーシャ相制御を開始するため、適切なタイミングでイナーシャ相制御を開始でき、変速ショックを効果的に低減することができる。
[実施の形態1]
図1は、上述した発明が適用された車両用の自動変速機制御装置の概略構成を表すブロック図である。尚、本実施の形態では、変速制御は、シフトポジションを所定のレンジを切り換えるタイプの例で示しているが、所定のギヤ段(固定タイプ)でも構わない。
自動変速機2には、変速機構として、ロックアップクラッチ4を有するトルクコンバータ6と、一組の遊星歯車機構を有する第2変速部8と、二組の遊星歯車機構によって複数の前進段及び後進段を設定する第1変速部10とが設けられている。
第2変速部8は、ハイ・ローの二段の切換えを行うものであって、その遊星歯車機構のキャリヤ12がトルクコンバータ6のタービンランナ14に連結されている。又、このキャリヤ12とサンギヤ16との間にはクラッチC0及び一方向クラッチF0が相互に並列の関係となるよう設けられ、更にサンギヤ16とハウジング18との間にブレーキB0が設けられている。
第1変速部10の各遊星歯車機構におけるサンギヤ20,22は、共通のサンギヤ軸24に設けられており、この第1変速部10の図示左側(フロント側)の遊星歯車機構におけるリングギヤ26と第2変速部8におけるリングギヤ28との間に第1クラッチC1が設けられている。又、前記サンギヤ軸24と第2変速部8のリングギヤ28との間に第2クラッチC2が設けられている。そして第1変速部10における図示左側の遊星歯車機構のキャリヤ30と右側(リヤ側)の遊星歯車機構のリングギヤ32とが一体的に連結されるとともに、これらのキャリヤ30とリングギヤ32とに出力軸34が連結されている。
バンドブレーキである第1ブレーキB1はサンギヤ軸24の回転を止めるように設けられ、より具体的には第2クラッチC2のクラッチドラムの外周側に設けられている。又、サンギヤ軸24とハウジング18との間に、第1一方向クラッチF1と第2ブレーキB2とが直列に配置されており、リヤ側の遊星歯車機構におけるキャリヤ36とハウジング18との間に第2一方向クラッチF2と第3ブレーキB3とが並列に配置されている。
油圧制御装置40は、前記各クラッチC0,C1,C2、前記各ブレーキB0,B1,B2,B3、ロックアップクラッチ4に油圧を給排する。この油圧制御装置40は、第1速〜第4速の変速を主に実行するための第1,2変速ソレノイドバルブS1,S2と、主にロックアップクラッチ4を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUと、ライン油圧によりレンジを切換えるためのロータリバルブRVとを備えている。これらのバルブS1,S2,SLU,RVの内、第1,2変速ソレノイドバルブS1,S2及びリニアソレノイドバルブSLUを駆動制御するために変速用電子制御装置(以下、ECT−ECUと称す)42が設けられている。そしてロータリバルブRVを電動モータMを介して駆動制御するためにレンジ切換用シフトバイワイヤ電子制御装置(以下、SBW−ECUと称す)44が設けられている。これらの各ECU42,44は中央演算処理素子、記憶素子及び入出力インータフェースを中心とするマイクロコンピュータとして構成されている。
ECT−ECU42には、スロットル開度信号、車速信号、パターンセレクト信号、SBW−ECU44からの信号、その他の信号(エンジン水温信号、ブレーキ信号等)が入力されている。更に、自動変速機2の入力軸回転数センサ37から入力軸回転数Ni及び自動変速機2の出力軸回転数センサ38から出力軸回転数Noの各信号が入力されている。ECT−ECU42は、これらの入力信号に基づいて、予め記憶している変速線図に相当する変速マップ群から適切な変速マップを選択して、この変速マップから、設定するべき変速段を演算して求め、その変速段を設定するよう第1,2変速ソレノイドバルブS1,S2に信号を出力する。又、必要に応じてリニアソレノイドバルブSLUに信号を出力する。
一方、SBW−ECU44には、パーキングレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラルレンジ(N)、ドライブレンジ(D)、2レンジ(2)、Lレンジ(L)をそれぞれ選択するレンジ選択スイッチ46が接続されて、レンジ選択信号が入力されている。更に、SBW−ECU44には、ロータリバルブRVのレンジ切り換え位置を検出する位置センサ47からバルブ位置信号、ECT−ECU42から各種要求信号等が入力されている。このことによりSBW−ECU44は、運転者がレンジ選択スイッチ46で選択したレンジが設定されるように、位置センサ47からのバルブ位置信号に基づいて電動モータMによりロータリバルブRVを駆動制御する。そして、同時にレンジ位置を示す信号をECT−ECU42に出力する。
上述した自動変速機2では、図2の作動表に示すように、第1,2変速ソレノイドバルブS1,S2については、ON(◎)・OFF(×)制御することによって、各摩擦係合部位(クラッチ、ブレーキ、一方向クラッチ)が図2の作動表に示すように係合・解放して各変速段が設定される。尚、図2において各摩擦係合部位については○印は係合、空白は解放あるいは係合・解放のいずれでも良いことを示す。
ここで、SBW−ECU44はレンジ選択スイッチ46の選択内容に応じてロータリバルブRVを切り換えてシフトレンジを設定する。このことにより油圧制御装置40内のライン油圧が設定される。SBW−ECU44により設定されたレンジに対応して、ECT−ECU42側では、パターンセレクト信号に応じて選択された変速マップに基づいて求められた変速段となるように、図2に示したごとく第1,2変速ソレノイドバルブS1,S2のON・OFFを制御する。
このような変速制御時において係合要素、ここではクラッチC0,C1,C2及びブレーキB0,B1,B2,B3に対してなされる係合要素油圧制御設定処理を図3のフローチャートに、イナーシャ相制御開始設定処理を図4のフローチャートに示す。本処理はECT‐ECU42により周期的に実行される処理である。
本処理が開始されると、まず変速制御が実行されているか否かが判定される(S102)。変速制御が実行されていなければ(S102でno)、変速に伴う油圧制御停止設定がなされる(S114)。尚、既に変速制御が実行されていない状態であれば、ステップS114では油圧制御停止状態が維持される。そして一旦本処理を終了する。
車両運転状態に伴い変速制御が実行されたと判定されると(S102でyes)、次に変速に伴う油圧制御開始が設定される(S104)。このことにより油圧制御が開始される。
この油圧制御により、例えば図5のタイミングチャートに示すごとく解放側出力油圧及び係合側出力油圧の制御が開始される(t0〜)。このことにより変速初期においてトルク相制御Tfが開始される。例えば図5のごとく第4速から第3速へのシフトダウン変速であれば、ブレーキB0を解放側の係合要素とし、クラッチC0を係合側の係合要素として油圧制御が開始される。
尚、ステップS102がyesと判定される毎にステップS104が実行されるが、既に油圧制御が開始していれば、ステップS104では油圧制御を継続させる処理となる。
次にイナーシャ相開始前か否かが判定される(S106)。変速開始初期においては、解放側油圧設定後に油圧のスイープ制御が開始される(t1〜)が、ここまではイナーシャ相開始前であるので(S106にてyes)、次にイナーシャ相制御開始設定処理(図4)が実行される(S112)。
図4に示したイナーシャ相制御開始設定処理では、まず、出力軸回転数Noに基づいて変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数Nix[=No・変速前の変速比]を算出する(S118)。図5の例では、第4速の変速比に対応する入力軸同期回転数Nixを算出する。
そして同期変化回転数dNiを式1のごとく、入力軸回転数Niから入力軸同期回転数Nixを減算することにより算出する(S120)。
[式1] dNi ← Ni − Nix
同期変化回転数dNiは、入力軸同期回転数Nixからの入力軸回転数Niの乖離量であり、入力軸同期回転数Nixを基準として入力軸回転数Niの変化を判断するための指標である。
次にシフト方向が判定される(S122)。ここで図5に示したごとくシフトダウン変速である場合には、次に極小値MinNiが式2のごとく算出される(S124)。
[式2] MinNi ← Min(dNi,MinNi)
式2で右辺のMin()は括弧内の値の最小値を抽出する演算子である。又、極小値MinNiの初期値は前記ステップS104を各変速時において最初に実行する際に0に設定されている。シフトダウン時においては同期変化回転数dNiは最初、マイナス側(Ni<Nix)へ移動しその後プラス側(Ni>Nix)に移動するので、最終的には式2の計算は極小を求めることになる。
次に同期変化回転数dNiが式3を満足する否かが判定される(S128)。
[式3] dNi − MinNi ≧ A
ここで基準上昇幅A(>0:例えば50rpm前後の値)は、図5の一部を拡大したタイミングチャートである図6にて示すごとく、同期変化回転数dNiにおける極小値MinNiからの上昇程度[dNi−MinNi]を判定する値である。すなわち確実に係合側の係合要素において油圧が上昇して係合力調節が可能となったか否かを判定するものである。
dNi−MinNi<Aであれば(S128でno)、このまま一旦本処理を終了する。図5に示した時刻t1〜t2では入力軸回転数Niが入力軸同期回転数Nixから下降してゆく状態を継続しているので、前記式3を満足することはない(S128でno)。その後、入力軸同期回転数Nixを基準として上昇に転じ(t2)、そして前記式3を満足するようになる(t3、S128でyes)。
このタイミングを、係合側の係合要素において油圧が上昇して係合力調節が確実にできるタイミング(イナーシャ相開始タイミング)と判定してイナーシャ相制御実行設定を行う(S136)。すなわちECT‐ECU42により別途、イナーシャ相制御Ifが実行されて、係合側出力油圧の制御(ここではフィードバック制御による油圧制御)により変速比が次第に変速後の変速比に変化してゆくことになる(t3〜)。
係合要素油圧制御設定処理(図3)の次の制御周期では、イナーシャ相開始後となるので(S106でno)、次にイナーシャ相終了か否かが判定される(S108)。イナーシャ相は、確実に変速比が変速後の状態となった場合に終了と判定される。図5の例では時刻t4に確実に変速後の変速比となったと判定される。
未だイナーシャ相終了でなければ(S108でno)、このまま一旦本処理を終了する。したがって、まだイナーシャ相内であるとしてイナーシャ相制御Ifが継続することになる。
その後、イナーシャ相終了であると判定されると(S108でyes)、イナーシャ相制御Ifが停止される(S110)。このことにより係合側出力油圧のフィードバック制御は停止される(t4)。そして変速終了のためのトルク相制御Efの実行が設定される(S111)。すなわち係合側の油圧を図5に示すごとく100%まで上昇させることになる(t4〜t5)。
そしてトルク相制御Efが終了する(t5)と、変速制御が完了することになる。したがって、ステップS102にてnoと判定されるようになり、変速に伴う油圧制御の停止が設定される(S114)。こうして一連のシフトダウン変速が完了する。
次に図7のタイミングチャートに示したごとくシフトアップ変速である場合について説明する。時刻t10〜t11までは、図5の時刻t0〜t1にて説明したごとくである。尚、図7では第3速から第4速へのシフトアップ変速であるので、この場合にはステップS118では第3速の変速比に対応する入力軸同期回転数Nixを算出する。
ステップS122にてシフトアップであると判定されると、次に極大値MaxNiが式4のごとく算出される(S130)。
[式4] MaxNi ← Max(dNi,MaxNi)
式4で右辺のMax()は括弧内の値の最大値を抽出する演算子である。又、極大値MaxNiの初期値は前記ステップS104を各変速時において最初に実行する際に0に設定されている。シフトアップ時においては同期変化回転数dNiは最初、プラス側(Ni>Nix)へ移動しその後マイナス側(Ni<Nix)に移動するので、最終的には式4の計算は極大を求めることになる。
次に同期変化回転数dNiが式5を満足する否かが判定される(S134)。
[式5] MaxNi − dNi ≧ B
ここで基準下降幅B(>0:例えば50rpm前後の値)は、図7の一部を拡大したタイミングチャートである図8にて示すごとく、同期変化回転数dNiにおける極大値MaxNiからの下降程度[MaxNi−dNi]を判定する値である。すなわち確実に係合側の係合要素において油圧が上昇して係合力調節が可能となったか否かを判定するものである。
MaxNi−dNi<Bであれば(S134でno)、このまま一旦本処理を終了する。図7に示した時刻t11〜t12では入力軸回転数Niが入力軸同期回転数Nixから上昇してゆく状態を継続しているので、前記式5を満足することはない(S134でno)。その後、入力軸同期回転数Nixを基準として下降に転じ(t12)、そして前記式5を満足するようになる(t13、S134でyes)。
このタイミングを、係合側の係合要素において油圧が上昇して係合力調節が確実にできるタイミング(イナーシャ相開始タイミング)と判定してイナーシャ相制御実行設定を行う(S136)。すなわちECT‐ECU42により別途、イナーシャ相制御Ifが実行されて、係合側出力油圧の制御(ここではフィードバック制御による油圧制御)により変速比が次第に変速後の変速比に変化してゆくことになる(t13〜)。
係合要素油圧制御設定処理(図3)の次の制御周期では、イナーシャ相開始後となるので(S106でno)、次にイナーシャ相終了か否かが判定される(S108)。イナーシャ相は、確実に変速比が変速後の状態となった場合に終了と判定される。図7の例では時刻t14に確実に変速後の変速比となったと判定される。
未だイナーシャ相終了でなければ(S108でno)、このまま一旦本処理を終了する。したがって、まだイナーシャ相内であるとしてイナーシャ相制御Ifが継続する。
その後、イナーシャ相終了であると判定されると(S108でyes)、イナーシャ相制御Ifが停止される(S110)。このことにより係合側出力油圧のフィードバック制御は停止される(t14)。そして変速終了のためのトルク相制御Efの実行が設定される(S111)。すなわち係合側の油圧を図7に示すごとく100%まで上昇させる(t14〜t15)。
そしてトルク相制御Efが終了する(t15)と、変速制御が完了することになる。したがって、ステップS102にてnoと判定されて、変速に伴う油圧制御の停止が設定されることになる(S114)。こうして一連のシフトアップ変速が完了する。
上述した構成において、請求項との関係は、入力軸回転数センサ37が自動変速機イナーシャ相開始検出装置の入力軸回転数検出手段に、出力軸回転数センサ38が出力軸回転数検出手段に相当する。イナーシャ相制御開始設定処理(図4)のステップS118が入力軸同期回転数算出手段としての処理に相当し、図4における他のステップがイナーシャ相開始タイミング判定手段としての処理に相当する。更にステップS136の処理は自動変速機制御装置のイナーシャ相制御開始手段としての処理も兼ねている。イナーシャ相制御開始設定処理(図4)が自動変速機イナーシャ相開始判定方法に相当し、この図4の処理とECT‐ECU42により実行されるイナーシャ相制御処理が自動変速機制御方法に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シフトダウン変速開始後に、同期変化回転数dNi(=Ni−Nix)が極小値MinNiに対して、dNi−MinNi≧基準上昇幅A(S128でyes)である時に、イナーシャ相開始タイミングであるとしてイナーシャ相制御実行を設定している(S136)。
更に、シフトアップ変速開始後には、同期変化回転数dNiが極大値MaxNiに対して、MaxNi−dNi≧基準下降幅B(S134でyes)である時に、イナーシャ相開始タイミングであるとしてイナーシャ相制御実行を設定している(S136)。
すなわち、シフトダウン時には入力軸回転数Niが変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数Nixよりも低くなるが、この時の極小値MinNiから上昇に転じたタイミングを捉えている。そしてシフトアップ時には入力軸回転数Niが上記入力軸同期回転数Nixよりも高くなるが、この時の極大値MaxNiから下降に転じたタイミングを捉えている。
これらのタイミングでは、油圧制御装置40において、自動変速機2を、変速前の変速比から変速後の変速比に移行させるための係合側係合要素(クラッチC0,C1,C2及びブレーキB0,B1,B2,B3)の係合力調節が可能な状態となっていることを示している。
したがって、このようなタイミングをイナーシャ相開始タイミングとすることで、イナーシャ相制御を適切かつ早期に開始させることができるタイミングを得ることができる。このことによりイナーシャ相制御の開始初期において急激な係合力の変動が生じるおそれがなくなる。
このようにクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機2において適切なイナーシャ相開始タイミングを検出でき、そしてこのイナーシャ相開始タイミングを変速制御に利用していることで変速ショックを効果的に低減することができる。
(ロ).特に基準上昇幅Aと基準下降幅Bとを設けて、極小値MinNiや極大値MaxNiからの入力軸回転数Niの変化を判定しているので、入力軸回転数Niの変動に影響されることなく確実なイナーシャ相開始タイミングを検出できる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態1においては、入力軸回転数Niの変化を入力軸同期回転数Nixを基準として判断するため、同期変化回転数dNiを算出してイナーシャ相開始タイミングを判定していた。これ以外に、入力軸同期回転数Nixに対する相対的な変化でなく、入力軸回転数Niの絶対的な変化により、イナーシャ相開始タイミングを判定しても良い。特に車両走行が安定している場合には、図6,8に示したごとく、入力軸回転数Ni自体の極小値や極大値は、前記極小値MinNiや極大値MaxNiが出現するタイミングと大きなずれはない。しかも、その後の入力軸回転数Niの変化も、同期変化回転数dNiと同様な変化を見せるので、イナーシャ相開始タイミングとしても適切なタイミングを得ることができる。
(b).前記実施の形態1及び(a)では、極小値MinNiや極大値MaxNiの符号については判定していないが、極小値MinNiの場合はマイナスの場合に限って、ステップS128の判定を実行させるようにしても良い。又、極大値MaxNiの場合はプラスの場合に限って、ステップS134の判定を実行させるようにしても良い。
(c).前記実施の形態1では、自動変速機2(図1)はレンジ切り換えのためにシフトバイワイヤ式としていた。この自動変速機2の代わりに、図9に示すごとくシフトレバー102aと機械的に連結されたマニュアルバルブを油圧制御装置140内に備えることでシフトレバー102aにてレンジを切り換える自動変速機102として構成することもできる。
実施の形態1の車両用自動変速機制御装置の概略構成を表すブロック図。 実施の形態1の自動変速機において各レンジにおける変速段を設定するための各摩擦係合部位及び変速ソレノイドバルブの作動説明図。 実施の形態1の係合要素油圧制御設定処理のフローチャート。 実施の形態1のイナーシャ相制御開始設定処理のフローチャート。 実施の形態1のシフトダウン変速時の処理の一例を示すタイミングチャート。 図5の部分拡大タイミングチャート。 実施の形態1のシフトアップ変速時の処理の一例を示すタイミングチャート。 図7の部分拡大タイミングチャート。 マニュアルバルブにてレンジを切り換える自動変速機を用いた実施の形態を示すブロック図。
符号の説明
2…自動変速機、4…ロックアップクラッチ、6…トルクコンバータ、8…第2変速部、10…第1変速部、12…キャリヤ、14…タービンランナ、16…サンギヤ、18…ハウジング、20,22…サンギヤ、24…サンギヤ軸、26,28…リングギヤ、30…キャリヤ、32…リングギヤ、34…出力軸、36…キャリヤ、37…入力軸回転数センサ、38…出力軸回転数センサ、40…油圧制御装置、42…ECT−ECU、44…SBW−ECU、46…レンジ選択スイッチ、47…位置センサ、102…自動変速機、102a…シフトレバー、140…油圧制御装置、B0,B1,B2,B3…ブレーキ、C0,C1,C2…クラッチ、Ef…トルク相制御、F0…一方向クラッチ、F1…第1一方向クラッチ、F2…第2一方向クラッチ、If…イナーシャ相制御、M…電動モータ、RV…ロータリバルブ、S1,S2,SLU,RV…バルブ、Tf…トルク相制御。

Claims (12)

  1. 入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において、
    シフトダウン変速開始後に、前記入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングを、イナーシャ相開始タイミングとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始判定方法。
  2. 請求項1において、前記入力軸の回転数が、前記極小値から基準上昇幅分の上昇を生じた状態を、前記極小値から上昇に転じたタイミングであるとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始判定方法。
  3. 入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機において、
    シフトアップ変速開始後に、前記入力軸の回転数が極大値から下降に転じたタイミングを、イナーシャ相開始タイミングとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始判定方法。
  4. 請求項3において、前記入力軸の回転数が、前記極大値から基準下降幅分の下降を生じた状態を、前記極大値から下降に転じたタイミングであるとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始判定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記入力軸の回転数変化は、変速前の変速比に対応する入力軸同期回転数を基準として判断することを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始判定方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の自動変速機イナーシャ相開始判定方法を実行し、該自動変速機イナーシャ相開始判定方法により判定されたイナーシャ相開始タイミングで、前記クラッチツウクラッチ処理におけるイナーシャ相制御を開始することを特徴とする自動変速機制御方法。
  7. 入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機のイナーシャ相検出装置であって、
    前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    自動変速機のシフトダウン変速開始後に、前記入力軸回転数検出手段にて検出される前記入力軸の回転数が極小値から上昇に転じたタイミングを、シフトダウン変速時のイナーシャ相開始タイミングとするイナーシャ相開始タイミング判定手段と、
    を備えたことを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始検出装置。
  8. 請求項7において、前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数が、前記極小値から基準上昇幅分の上昇を生じたタイミングを、前記極小値から上昇に転じたタイミングとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始検出装置。
  9. 入力軸から出力軸までの動力伝達特性を設定する複数の係合要素を備えて、変速時に係合要素の解放と係合とを組み合わせたクラッチツウクラッチ処理を行う自動変速機のイナーシャ相検出装置であって、
    前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    自動変速機のシフトアップ変速開始後に、前記入力軸回転数検出手段にて検出される前記入力軸の回転数が極大値から下降に転じたタイミングを、シフトアップ変速時のイナーシャ相開始タイミングとするイナーシャ相開始タイミング判定手段と、
    を備えたことを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始検出装置。
  10. 請求項9において、前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数が、前記極大値から基準下降幅分の下降を生じたタイミングを、前記極大値から下降に転じたタイミングとすることを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始検出装置。
  11. 請求項7〜10のいずれかにおいて、
    前記出力軸の回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、
    前記出力軸回転数検出手段にて検出される前記出力軸の回転数と変速前の変速比とに基づいて、該変速比に対応する入力軸同期回転数を算出する入力軸同期回転数算出手段と、
    を備え、
    前記イナーシャ相開始タイミング判定手段は、前記入力軸の回転数変化を、前記入力軸同期回転数算出手段にて算出される入力軸同期回転数を基準として判断することを特徴とする自動変速機イナーシャ相開始検出装置。
  12. 請求項7〜11のいずれかに記載の自動変速機イナーシャ相開始検出装置と、
    該自動変速機イナーシャ相開始検出装置のイナーシャ相開始タイミング判定手段により判定されたイナーシャ相開始タイミングで、前記クラッチツウクラッチ処理におけるイナーシャ相制御を開始させるイナーシャ相制御開始手段と、
    を備えたことを特徴とする自動変速機制御装置。
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