JP2007046557A - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷間始動直後にバイパス触媒コンバータ18側に排気を案内して早期に排気浄化を開始するとともに、流路切換弁4を通して排気が漏洩した場合のHCの流出を防止する。
【解決手段】気筒1毎に上流側メイン通路2が接続され、排気行程が連続しない気筒のもの同士が中間メイン通路3として合流し、かつ最終的に1本の下流側メイン通路7となる。下流側メイン通路7の途中にメイン触媒コンバータ8が介装される。上流側メイン通路2と中間メイン通路3との間には、流路切換弁4が介装される。バイパス通路として、上流側メイン通路2の各々から、上流側バイパス通路11が分岐しており、最終的に1本の下流側バイパス通路16となる。下流側バイパス通路16の途中にバイパス触媒コンバータ18が介装される。下流側メイン通路7の合流点17より上流側にHCトラップ21を備え、漏洩した排気中のHCを吸着する。
【選択図】図1

Description

この発明は、触媒コンバータで排気浄化を行う内燃機関の排気装置、特に、メイン触媒コンバータが活性化していない冷間始動直後に、別の触媒コンバータを備えたバイパス流路側に排気を案内するようにした形式の排気装置の改良に関する。
従来から知られているように、車両の床下などの排気系の比較的下流側にメイン触媒コンバータを配置した構成では、内燃機関の冷間始動後、触媒コンバータの温度が上昇して活性化するまでの間、十分な排気浄化作用を期待することができない。また一方、触媒コンバータを排気系の上流側つまり内燃機関側に近付けるほど、触媒の熱劣化による耐久性低下が問題となる。
そのため、特許文献1に開示されているように、メイン触媒コンバータを備えたメイン流路の上流側部分と並列にバイパス流路を設けるとともに、このバイパス流路に、別のバイパス触媒コンバータを介装し、両者を切り換える切換弁によって、冷間始動直後は、バイパス流路側に排気を案内するようにした排気装置が、従来から提案されている。この構成では、バイパス触媒コンバータは排気系の中でメイン触媒コンバータよりも相対的に上流側に位置しており、相対的に早期に活性化するので、より早い段階から排気浄化を開始することができる。
特開平5−321644号公報
上記のようにメイン流路とバイパス流路とを切換弁によって切り換える構成においては、例えば冷間始動直後に切換弁がメイン流路を閉じているとき(つまり排気はバイパス流路側に案内される)に、該切換弁を通して排気が漏洩すると、その下流のメイン触媒コンバータが未活性であることから、始動直後の濃度の高いHCがそのまま外部へ排出されてしまう、という問題がある。
この発明は、メイン通路の上流側の分岐点から下流側の合流点までの間の部分と並列にバイパス通路が設けられ、上記合流点よりも下流側にメイン触媒コンバータを備えるとともに、上記バイパス通路にバイパス触媒コンバータを備え、かつ上記メイン通路の上記分岐点から上記合流点までの間に該メイン通路を閉塞する流路切換弁を備えてなる内燃機関の排気装置において、上記メイン通路の上記分岐点よりも下流側に、排気中のHCを吸着するHCトラップを備えたことを特徴としている。
例えば、機関の始動後、上記メイン触媒コンバータが活性化するまで、排気がバイパス通路側を通流するように上記流路切換弁が閉状態に制御されるが、このように流路切換弁がメイン通路を閉じているときに多少の排気の漏洩があったとしても、冷間時に問題となるHCはメイン通路中のHCトラップに吸着されるため、外部へ排出されることはない。
なお、HCトラップとしては、種々のものを利用可能であるが、例えば、所定の脱離温度よりも低い低温時には排気中のHCを吸着し、脱離温度以上の高温時には逆に吸着していたHCを脱離するゼオライト等の吸着剤を用いることができる。
本発明の一つの態様では、上記HCトラップは、上記合流点よりも上流側に配置されている。特に、上記流路切換弁よりも下流側に配置されていることが望ましい。
HCトラップがバイパス通路との合流点よりも上流側であれば、冷間時にバイパス通路を経由してメイン触媒コンバータへ向かう排気が、HCトラップを通過しない。従って、HCトラップを通過することによる排気温度の低下が抑制され、メイン触媒コンバータの昇温を損なうことがない。そして、流路切換弁よりも下流側にあれば、流路切換弁がメイン通路を閉じている間、排気熱によるHCトラップの不要な温度上昇が回避される。従って、例えば、HCトラップの吸着剤が脱離温度以下の状態に長く保持され、漏洩した排気中のHCを確実に吸着できる。
望ましくは、上記バイパス通路の通路断面積は、これと並列なメイン通路の通路断面積よりも小さい。なお、これらの通路が複数本(例えば気筒毎に)存在する場合には、その通路断面積の総和である。このようにバイパス通路側の通路断面積が相対的に小さいことで熱容量が小さくなり、バイパス触媒コンバータの昇温の上で有利となる。同時に、メイン通路側の通路断面積が相対的に大きいので、通常時の出力確保が図れる。
具体的な本発明の一つの態様では、上記メイン通路は、各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、この複数の上流側メイン通路が1本の流路に合流してなる下流側メイン通路と、を含み、また、上記バイパス通路は、上記上流側メイン通路の上流側部分からそれぞれ分岐する気筒毎の上流側バイパス通路と、この複数の上流側バイパス通路が1本の流路に合流してなる下流側バイパス通路と、を含む。
つまり、この構成では、気筒数と同じ数の上流側バイパス通路を備えており、上流側メイン通路が1本の流路に合流する点よりも上流側の位置において、上流側メイン通路から分岐する。従って、各気筒のメイン通路の合流点の位置に制約されずに、バイパス触媒コンバータをより上流側に配置することが可能となる。また、バイパス通路側へ分岐する分岐点が各気筒に近い位置となるので、冷間始動直後などに、メイン通路の熱容量による冷却作用を比較的受けずにバイパス通路側に排気が流入する。
上記上流側バイパス通路は最終的に1本の下流側バイパス通路に合流するので、排気干渉の懸念が生じるが、上流側バイパス通路の通路断面積を十分に小さく設定することで、配管レイアウト(各気筒の排気流の集合のレイアウト)に拘わらずに、排気干渉を実用上支障のないレベルに抑制することが可能である。換言すれば、排気干渉の点に制約されずに、バイパス触媒コンバータまでの通路長を最短とする配管レイアウトとすることが可能である。
そして、一つの態様では、多気筒の中で、隣接した位置にある2つの気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として互いに合流しており、さらに、複数の中間バイパス通路が上記下流側バイパス通路として合流したものとなる。この場合、複数の上流側バイパス通路をバイパス触媒コンバータ直前の1点で集合させるものよりも、バイパス触媒コンバータまでの全体の通路長(各気筒のバイパス通路の総和)が短くなり得る。
一方、メイン通路については、排気干渉の回避を考慮した配管レイアウトが可能である。例えば一つの態様では、多気筒の中で、排気行程が連続しない2つの気筒の上流側メイン通路が中間メイン通路として互いに合流しており、さらに、複数の中間メイン通路が上記下流側メイン通路として合流している。
具体的には、直列4気筒内燃機関の場合、望ましくは、メイン通路として、♯1,♯4気筒の上流側メイン通路が合流してなる中間メイン通路と、♯2,♯3気筒の上流側メイン通路が合流してなる中間メイン通路と、を備え、この2本の中間メイン通路が下流側メイン通路として1本に合流している。そして、バイパス通路として、♯1,♯2気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として合流し、かつ♯3,♯4気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として合流し、この2本の中間バイパス通路が下流側バイパス通路として1本に合流している。つまり、メイン流路は、排気干渉の回避を考慮した配管レイアウトとなっており、他方、バイパス流路は、排気干渉回避よりも、バイパス触媒コンバータまでの全通路長を最短とする配管レイアウトとなっている。
上記流路切換弁は、例えば、複数の上流側メイン通路のそれぞれを開閉する複数の弁体を含んでいる。あるいは、複数の上流側メイン通路の合流部に上記流路切換弁が設けられており、該流路切換弁の閉時に、各上流側メイン通路が互いに非連通状態となる。流路切換弁を閉状態としたときに各上流側メイン通路が互いに連通していると、各気筒で順次排気行程が到来することから、一つの気筒の上流側メイン通路から他の気筒の上流側メイン通路へと排気が回り込む現象が生じる。そのため、外部へ熱が逃げやすくなり、バイパス触媒コンバータの温度上昇が阻害される。流路切換弁を合流部に配置した場合でも、流路切換弁の閉時に各上流側メイン通路が互いに非連通状態となるようにすることで、この回り込みの現象を回避できる。
上記上流側バイパス通路は、望ましくは、複数気筒が連通することによる排気干渉が所定レベル以下となるように、その通路断面積が小さく設定されている。一方、上流側バイパス通路の通路断面積が過度に小さいと、例えば冷間始動直後の運転時に必要な流量を確保できなくなるので、両者を勘案して、その通路断面積を設定することが望ましい。
この発明によれば、メイン触媒コンバータが活性化していない冷間始動直後に、バイパス触媒コンバータにより早期に排気浄化を開始することができ、特に、バイパス通路側に排気を案内すべく流路切換弁がメイン通路を閉じているときに多少の排気の漏洩があったとしても、HCが外部へ排出されることがない。
以下、この発明を直列4気筒内燃機関の排気装置として適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの排気装置の配管レイアウトを模式的に示した説明図であり、始めに、この図1に基づいて、排気装置全体の構成を説明する。
直列に配置された♯1気筒〜♯4気筒からなる各気筒1には、気筒毎に上流側メイン通路2が接続されている。4つの気筒の中で、排気行程が連続しない♯1気筒の上流側メイン通路2と♯4気筒の上流側メイン通路2とが1本の中間メイン通路3として合流しており、同様に排気行程が連続しない♯2気筒の上流側メイン通路2と♯3気筒の上流側メイン通路2とが1本の中間メイン通路3として合流している。ここで、各2本の上流側メイン通路2が合流する合流部には、流路切換弁4が設けられている。この流路切換弁4は、冷間時に閉じられるものであって、閉時には、上流側メイン通路2と中間メイン通路3との間の上下の連通を遮断するとともに、2本の上流側メイン通路2の間を非連通状態とする構成となっている。なお、この流路切換弁4は、一対の弁要素5からなり、各弁要素5に含まれる一対の弁体(図示せず)が、2本の上流側メイン通路2の先端部をそれぞれ開閉している。この流路切換弁4(弁要素5)としては、例えば弁体がシール面に接触することにより、漏れを許容せずに流れを完全に遮断することができる形式のものが望ましい。流路切換弁4の下流に位置する2本の中間メイン通路3は、合流点6において互いに合流し、1本の下流側メイン通路7となる。この下流側メイン通路7の途中には、メイン触媒コンバータ8が介装されている。このメイン触媒コンバータ8における触媒としては、三元触媒とHCトラップ触媒とを含んでいる。なお、このメイン触媒コンバータ8は、車両の床下に配置される容量の大きなものである。以上の上流側メイン通路2と中間メイン通路3と下流側メイン通路7とメイン触媒コンバータ8とによって、通常の運転時に排気が通流するメイン通路が構成される。このメイン通路は、直列4気筒内燃機関において周知の「4−2−1」の形で集合する配管レイアウトとなっており、従って、排気動的効果を利用した充填効率向上が実現される。
一方、バイパス通路として、上流側メイン通路2の各々から、上流側バイパス通路11が分岐している。この上流側バイパス通路11は、上流側メイン通路2よりも通路断面積が十分に小さなものであって、その上流端となる分岐点12は、上流側メイン通路2のできるだけ上流側の位置に設定されている。そして、互いに隣接した位置にある♯1気筒の上流側バイパス通路11と♯2気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流しており、同様に互いに隣接した位置にある♯3気筒の上流側バイパス通路11と♯4気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流している。なお、各通路を模式的に示した図1では、各上流側バイパス通路11が比較的長く描かれているが、実際には、可能な限り短くなっている。換言すれば、最短距離でもって中間バイパス通路14として合流している。2本の中間バイパス通路14は、合流点15において1本の下流側バイパス通路16として互いに合流している。この下流側バイパス通路16の下流端は、下流側メイン通路7のメイン触媒コンバータ8より上流側の合流点17において、下流側メイン通路7に合流している。そして、上記下流側バイパス通路16の途中には、三元触媒を用いたバイパス触媒コンバータ18が介装されている。このバイパス触媒コンバータ18は、バイパス流路の中で、可能な限り上流側に配置されている。つまり、中間バイパス通路14もできるだけ短くなっている。
なお、上記実施例では、バイパス流路全体の通路長(各気筒のバイパス通路の総和)を短くして、配管自体の熱容量ならびに外気に対する放熱面積を小さくするために、4本の上流側バイパス通路11を長く引き回さずに上流側で2本の中間バイパス通路14にまとめているが、このような構成は任意であり、例えば、バイパス触媒コンバータ18が気筒列の一方に偏って位置する場合などには、他方の端部気筒から直線状に延ばした上流側バイパス通路に残りの気筒の上流側バイパス通路を略直角に接続することにより、全体の通路長を短くすることができる。
上記バイパス触媒コンバータ18は、その内部に、前後に分割された2つのモノリス触媒担体つまり第1触媒18aと第2触媒18bとを備えている。そして、これらの第1触媒18aと第2触媒18bとの間の間隙19に、排気還流通路20の一端が接続されている。この排気還流通路20の他端は、図示せぬ排気還流制御弁を介して機関吸気系へと延びている。つまり、上記間隙19が、還流排気の取り出し口となっている。上記バイパス触媒コンバータ18は、メイン触媒コンバータ8に比べて容量が小さな小型のものであり、望ましくは、低温活性に優れた触媒が用いられる。
また、上記メイン通路の上記合流点17より上流側の位置、具体的には、下流側メイン通路7の合流点6と上記合流点17との間に、排気中のHCを吸着するHCトラップ21が介装されている。このHCトラップ21は、例えばゼオライト等の吸着剤成分を貴金属等の触媒成分とともにセラミックス等の担体にコーティングして担持させた公知のHC吸着剤を用いたものであり、所定の脱離温度(例えば200℃)よりも低い低温時には、排気中のHCを吸着する吸着作用を有し、また脱離温度以上の高温時には、逆に、吸着していたHCを脱離する脱離作用を有している。なお、HC吸着剤としては、触媒成分を含まない構成のものであってもよい。
上記のように構成された排気装置においては、冷間始動後の機関温度ないしは排気温度が低い段階では、適宜なアクチュエータを介して流路切換弁4が閉じられ、メイン通路が遮断される。そのため、各気筒1から吐出された排気は、その全量が、分岐点12から上流側バイパス通路11および中間バイパス通路14を通してバイパス触媒コンバータ18へと流れる。バイパス触媒コンバータ18は、排気系の上流側つまり気筒1に近い位置にあり、かつ小型のものであるので、速やかに活性化し、早期に排気浄化が開始される。また、このとき、流路切換弁4が閉じることで、各気筒1の上流側メイン通路2が互いに非連通状態となる。そのため、ある気筒から吐出された排気が他の気筒の上流側メイン通路2へと回り込む現象が防止され、この回り込みに伴う排気温度の低下が確実に回避される。
ここで、この流路切換弁4の閉状態のときに、弁体のシール不良や可動部からの漏れなどによって、流路切換弁4を通して少量の排気が下流側へ漏洩する可能性があるが、この漏洩した排気はHCトラップ21を通過するので、ここで排気中のHCが吸着除去される。従って、始動直後に排気中に多く含まれるHCがそのまま外部へ流出することがない。なお、このようにHCトラップ21は、基本的に漏洩した少量の排気を対象とするので、少容量のもので足りる。
一方、機関の暖機が進行して、機関温度ないしは排気温度が十分に高くなったら、流路切換弁4が開放される。これにより、各気筒1から吐出された排気は、主に、上流側メイン通路2から中間メイン通路3および下流側メイン通路7を通り、メイン触媒コンバータ8を通過する。このときバイパス通路側は特に遮断されていないが、バイパス通路側の方がメイン通路側よりも通路断面積が小さく、かつバイパス触媒コンバータ18が介在しているので、両者の通路抵抗の差により、排気流の大部分はメイン通路側を通り、バイパス通路側には殆ど流れない。従って、バイパス触媒コンバータ18の熱劣化は十分に抑制される。またバイパス通路側が完全に遮断されないことから、排気流量が大となる高速高負荷時には、排気流の一部がバイパス通路側を流れることで、背圧による充填効率低下を回避することができる。なお、HCトラップ21では、その温度上昇に伴って、吸着されていたHCが脱離し、この脱離したHCは、該HCトラップ21自体の触媒および下流のメイン触媒コンバータ8でもって浄化処理される。
またメイン流路側は、前述したように、排気干渉回避を考慮した「4−2−1」の配管レイアウトとなっているので、排気動的効果による充填効率向上効果を得ることができる。ここで、バイパス流路側は、排気干渉回避を特に考慮しない形で連通・集合しているが、上流側バイパス通路11の通路断面積を十分に小さなものとすることで、各気筒の連通による排気干渉を、実質的に無視し得るレベルにまで低減することが可能である。なお、上流側バイパス通路11の通路断面積をある上限寸法よりも大きくすると上記の排気干渉による充填効率低下が生じ、また逆にある下限寸法よりも小さくすると、切換弁4が閉状態にある間の排気流量が過度に小さく制限されてしまい、運転可能な領域が過度に狭められる。従って、上流側バイパス通路11の通路断面積の最適な値は、機関排気量等に応じた所定の上限寸法と下限寸法との範囲内となる。
上記のように、HCトラップ21をメイン通路に備えた上記実施例の構成では、流路切換弁4を通して漏洩した排気中のHCの外部への流出を防止できるほか、流路切換弁4のアクチュエータの故障や制御の不調などにより、冷間始動直後など本来流路切換弁4が閉じているべきときに該流路切換弁4が開状態のままとなった場合にも、同様に、HCの流出を防止できる。また、上記構成では、HCトラップ21は合流点17よりも上流側にあり、バイパス通路を経由する排気が通流しないので、このバイパス通路を経由する排気の温度低下の要因とならず、従って、メイン触媒コンバータ8の昇温を阻害することがない。他方、HCトラップ21は流路切換弁4よりも下流側にあるので、始動直後などの流路切換弁4が閉じている状態では、排気熱に直接晒されることがなく、その温度上昇が緩慢となる。従って、所定の脱離温度以下の状態つまりHC吸着の可能な温度状態がより長く維持され、メイン触媒コンバータ8が活性化する以前のHCの流出がさらに確実に抑制される。
図2は、上記の排気装置をより具体的な形態として示したものであり、シリンダブロック32とシリンダヘッド33とを有する内燃機関31が、車両のエンジンルーム内に所謂横置形式に搭載されており、そのシリンダヘッド33の車両後方となる側面に、上流側メイン通路2を主に構成する排気マニホルド34が取り付けられている。この排気マニホルド34の出口部には、一対の弁要素5を含む流路切換弁4が取り付けられ、その下流に、下流側メイン通路7となるフロントチューブ35が接続されている。このフロントチューブ35の上流側の一部は、内部で2つの通路に区画されており、つまり上記の中間メイン通路3を構成している。メイン触媒コンバータ8は、上記フロントチューブ35の途中に設けられている。そして、上記メイン触媒コンバータ8の上流側、特にバイパス通路下流端が合流する合流点17より上流側に、HCトラップ21が介装されている。
バイパス流路となるバイパス触媒コンバータ18等は、シリンダヘッド33から車両後方へ延びるメイン流路の下側の空間に配置されている。バイパス触媒コンバータ18は、エンジンルーム内に位置し、かつ車両走行方向に対し、フロントチューブ35よりも前方側となるので、走行中は走行風によって効果的に冷却され、該バイパス触媒コンバータ18の過昇温が防止される。
次に、図3は、各気筒毎に独立した上流側メイン通路2の各々を、その通路途中の位置で開閉する4つの弁要素5を含む流路切換弁4を用いた実施例を示している。各弁要素5は個々に弁体を備え、4つの弁要素5が一斉に開閉される。従って、流路切換弁4が閉じた状態では、前述した実施例と同様に、各気筒の上流側メイン通路2相互の連通が遮断される。
なお、図1および図3のいずれの実施例においても、図示例では、メイン通路が1本の流路に集合した下流側メイン通路7に単一のHCトラップ21を配置するようにしているが、これに代えて、例えば、一対の中間メイン通路3にそれぞれ小容量のHCトラップ21を配置してもよく、あるいは、4本の上流側メイン通路2のそれぞれに、小容量のHCトラップ21を設けるようにしてもよい。
この発明に係る排気装置の一実施例を示す構成説明図。 より具体的に示した排気装置の側面図。 上流側メイン通路の各々に弁要素を設けた実施例を示す構成説明図。
符号の説明
2…上流側メイン通路
3…中間メイン通路
4…流路切換弁
8…メイン触媒コンバータ
11…上流側バイパス通路
14…中間バイパス通路
16…下流側バイパス通路
18…バイパス触媒コンバータ
21…HCトラップ

Claims (12)

  1. メイン通路の上流側の分岐点から下流側の合流点までの間の部分と並列にバイパス通路が設けられ、上記合流点よりも下流側にメイン触媒コンバータを備えるとともに、上記バイパス通路にバイパス触媒コンバータを備え、かつ上記メイン通路の上記分岐点から上記合流点までの間に該メイン通路を閉塞する流路切換弁を備えてなる内燃機関の排気装置において、上記メイン通路の上記分岐点よりも下流側に、排気中のHCを吸着するHCトラップを備えたことを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 機関の始動後、上記メイン触媒コンバータが活性化するまで、排気がバイパス通路側を通流するように上記流路切換弁が閉状態に制御されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 上記HCトラップは、上記合流点よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 上記HCトラップは、上記流路切換弁よりも下流側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気装置。
  5. 上記バイパス通路の通路断面積は、これと並列なメイン通路の通路断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  6. 上記メイン通路は、各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、この複数の上流側メイン通路が1本の流路に合流してなる下流側メイン通路と、を含み、
    上記バイパス通路は、上記上流側メイン通路の上流側部分からそれぞれ分岐する気筒毎の上流側バイパス通路と、この複数の上流側バイパス通路が1本の流路に合流してなる下流側バイパス通路と、を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  7. 多気筒の中で、隣接した位置にある2つの気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として互いに合流しており、さらに、複数の中間バイパス通路が上記下流側バイパス通路として合流していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気装置。
  8. 多気筒の中で、排気行程が連続しない2つの気筒の上流側メイン通路が中間メイン通路として互いに合流しており、さらに、複数の中間メイン通路が上記下流側メイン通路として合流していることを特徴とする請求項6または7に記載の内燃機関の排気装置。
  9. ♯1,♯4気筒の上流側メイン通路が合流してなる中間メイン通路と、♯2,♯3気筒の上流側メイン通路が合流してなる中間メイン通路と、を備え、この2本の中間メイン通路が下流側メイン通路として1本に合流している直列4気筒内燃機関に用いられる排気装置であって、
    ♯1,♯2気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として合流し、かつ♯3,♯4気筒の上流側バイパス通路が中間バイパス通路として合流し、この2本の中間バイパス通路が下流側バイパス通路として1本に合流していることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の排気装置。
  10. 上記流路切換弁は、複数の上流側メイン通路のそれぞれを開閉する複数の弁体を含んでいることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  11. 複数の上流側メイン通路の合流部に上記流路切換弁が設けられており、該流路切換弁の閉時に、各上流側メイン通路が互いに非連通状態となることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  12. 上記上流側バイパス通路は、複数気筒が連通することによる排気干渉が所定レベル以下となるように、その通路断面積が小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009108711A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Toyota Motor Corp 排気ガス浄化装置及び内燃機関

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JP2009108711A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Toyota Motor Corp 排気ガス浄化装置及び内燃機関

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