JP2007045087A - サーマルプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷用紙へ均一な押圧を付与することが可能なサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】 サーマルプリンタ1は、印刷用紙20に対して印刷を実行する印刷部6を有するサーマルヘッド5と、サーマルヘッド5と対向して設けられ、印刷用紙20をサーマルヘッド5へ誘導するための固定プラテン15と、印刷部6と協働して印刷用紙20を挟持すべく、サーマルヘッド5との間で磁気回路Mを形成してサーマルヘッド5を磁力によって吸引する磁気回路部16とを備え、磁気回路部16は、固定プラテン15と略一体の構成であり、磁気回路Mを形成するためのネオジウム磁石32と、ネオジウム磁石32を収容する磁気回路フレーム31とを有する。
【選択図】 図4
【解決手段】 サーマルプリンタ1は、印刷用紙20に対して印刷を実行する印刷部6を有するサーマルヘッド5と、サーマルヘッド5と対向して設けられ、印刷用紙20をサーマルヘッド5へ誘導するための固定プラテン15と、印刷部6と協働して印刷用紙20を挟持すべく、サーマルヘッド5との間で磁気回路Mを形成してサーマルヘッド5を磁力によって吸引する磁気回路部16とを備え、磁気回路部16は、固定プラテン15と略一体の構成であり、磁気回路Mを形成するためのネオジウム磁石32と、ネオジウム磁石32を収容する磁気回路フレーム31とを有する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、サーマルヘッドと固定プラテンとを備えるサーマルプリンタに関する。
従来、サーマルプリンタにおいては、サーマルヘッドと板状のプラテンとの間に挟持されながら搬送される感熱式の印刷用紙へ、サーマルヘッドが発する熱を与えて印刷用紙を発色させ、所望の印刷を行っている。サーマルプリンタで印刷用紙へ鮮明な印刷を行うには、印刷用紙の全幅に亘り、サーマルヘッドとプラテン間において印刷用紙へ均一に押圧を付与する必要がある。そのために、サーマルヘッドやプラテンをバネ等の弾性部材で押す構成や、プラテン自体にバネ性を持たせる構成が用いられている。この構成を用いることにより、レシートなどの印刷幅が狭い印刷用紙に対して印刷を行うPOSプリンタでは、押圧をほぼ均一に付与でき、濃淡のムラ等のない良好な印刷が可能である。
しかし、電子黒板の印刷用紙やファクシミリの印刷用紙などのように印刷幅が広い印刷用紙に対し、従来のバネ等を利用するプラテンなどの技術では、印刷用紙へ均一な押圧を付与することは困難であるという問題があった。印刷幅が広い印刷用紙に対応するため板状のプラテンを長くすると、プラテンが撓み易くなると共に、長いプラテンの各部分において、バネ力を調整して押圧を均一に設定することは難しい。そのため、印刷用紙を介しサーマルヘッドとプラテン間の押圧が不均一になりやすい。
本発明は、上記課題を解決するために、印刷用紙へ均一な押圧を付与することが可能なサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本発明のサーマルプリンタは、印刷用紙に対して印刷を実行する印刷部を有するサーマルヘッドと、サーマルヘッドと対向する位置に設けられ、印刷用紙を挟持するための固定されたプラテンと、プラテン側に設けられ、プラテンとサーマルヘッドを含む間で磁気回路を形成してサーマルヘッドをプラテン側へ磁力によって吸引する磁気回路部と、を備えていることを特徴とする。
このサーマルプリンタによれば、プラテン側に設けられた磁気回路部が、プラテンとサーマルヘッドとの間で磁気回路を形成し、磁力によってサーマルヘッドをプラテン側に吸引する。磁気回路部はプラテン側に、サーマルヘッドの印刷部と対向して設けられており、対向するいずれの部分においても、同じ磁束密度の磁気回路を容易に形成することができ、そのため、サーマルヘッドとの間の磁力の強さをほぼ均一に設定することが可能である。従って、サーマルヘッドが磁気回路部によってプラテン側に吸引されると、サーマルヘッドとプラテン間に挟持された印刷用紙に対して、幅の広い印刷用紙に対しても、印刷幅方向に亘りほぼ均一な押圧を付与することが可能である。このように、サーマルヘッドと印刷用紙との接触部分がほぼ均一な押圧状態であるため、濃淡のムラ等のない良好な印刷が可能である。
この場合、プラテン側に設けられた磁気回路部は、磁気回路を形成するための磁界発生部と、磁界発生部を収容する磁気回路フレームと、を有し、プラテンと略一体の構成であることが好ましい。
この構成によれば、磁気回路部の磁気回路フレームは、磁気回路を形成すると共に、プラテンと略一体で互いに補完し合って剛性を高めることが可能な構成であり、歪みや撓み等が生じ難い。従って、サーマルプリンタは、磁気回路フレームの歪み、撓みによって均一な押圧が付与できない事態を回避でき、種々のサイズの印刷用紙に対応した印刷が可能である。
この場合、磁気回路部の磁気回路フレームは、磁界発生部の周囲に磁気回路を形成する高磁性材部と、当該高磁性材部の一部に設けられた反磁性体部とを有し、反磁性材部の一方の端面は、サーマルヘッドの発熱体に対向する位置に配置されることが好ましい。
この構成によれば、プラテン側に設けられた磁界発生部により発生した磁界が、パーマロイなどの高磁性材により構成された磁気回路により効率良く伝導できる。また、この磁気回路の一部にベリリウム銅(BeCu)などの反磁性材を磁気回路に設けることにより、磁界をサーマルヘッド側へ伝導することができる。この際、反磁性材の一部の端面を、サーマルヘッドの発熱体に対向する位置に配置すると、反磁性材の端面から発熱体の部位に磁界が収束されて伝導し、サーマルヘッドの発熱体部位がプラテンに吸引される。この結果、サーマルヘッドの発熱体部分とプラテンの当接する部位の押圧が強くなり、良好な印刷を可能にする。
また、サーマルヘッド側の磁気回路部は、当該磁気回路を形成するため少なくとも一部に高磁性材による磁気回路形成部を有することが好ましい。
この構成によれば、サーマルヘッドの発熱体からサーマルヘッドを通過して、プラテン側の磁気回路部に戻るように磁気回路をより確実に形成することができる。サーマルヘッドにパーマロイなどの高磁性材を用いて磁気回路形成部を設けることが効果的である。磁気回路形成部の設置により、磁気回路形成部と磁気回路部とによる磁気回路が安定して形成され、磁気回路部によるサーマルヘッドの吸引が確実に行われる。
そして、磁界発生部が永久磁石であることが好ましい。
この構成によれば、永久磁石を用いることにより、磁気回路を形成して磁力を得るための電気的な付加装置などが不要であり、磁気回路部のコンパクト化およびメンテナンスを容易にすることが可能である。
そして、磁界発生部が電磁石であることが好ましい。
この構成によれば、電磁石を用いることにより、磁気回路の形成をオンまたはオフにする制御が可能になり、プラテンに対するサーマルヘッドの吸引が解除された、すなわち磁力の影響を排除した状態で、簡単に印刷用紙交換などの作業などが行える。
また、印刷用紙と接するプラテンの接触面には、合成樹脂から成る層またはシートが形成されていることが好ましい。
この構成によれば、接触面に磁気回路部より摩擦係数の小さな合成樹脂(例えば、フッ素系やポリイミド系、ポリスチレン系樹脂等)の薄膜層を形成することや合成樹脂から成る薄いシートを備えることにより、搬送される印刷用紙と擦れ合って接触面に生じる摩擦力が抑制でき、印刷用紙の搬送負荷を軽減することが可能である。
また、サーマルヘッドから成る印刷部との下流側に印刷用紙を搬送するための搬送部をさらに備え、搬送部は、搬送モータと連結する駆動ローラと、駆動ローラに印刷用紙を押し付けるための押圧を弾性部材により付勢された押さえローラと、を有することが好ましい。
この構成によれば、搬送部は、印刷用紙が駆動ローラの回転によって搬送可能なように、押さえローラで印刷用紙に押圧を付与する。押圧は、押さえローラを加圧するバネ等の弾性部材によって付与されており、印刷用紙や印刷速度に応じ、駆動ローラと印刷用紙との摩擦力の適切な設定が容易に行える。
この場合、駆動ローラは、少なくとも表面の一部には、セラミックス層を有していることが好ましい。
この構成によれば、駆動ローラの少なくとも表面の一部にポーラスで極く微小な突起を有するセラミックスの層やセラミックスローラを形成して、駆動ローラと印刷用紙との摩擦力を増加させることが可能である。セラミックス層により、駆動ローラと印刷用紙との摩擦力の増加が図れ、様々な摩擦係数や厚さなどの特性を有する印刷用紙への確実な搬送が可能である。これにより、摩擦力を確保するために、印刷用紙へ付加する押圧を増大させる必要がない。
本発明のサーマルプリンタは、サーマルヘッドと印刷用紙を介して対向する位置にあるプラテンと、印刷用紙を搬送するための駆動ローラとを有するメインフレームと、メインフレームに一端を軸支され、メインフレームに対して開閉が自在である開閉フレームと、開閉フレームに設置され、開閉フレームが閉状態において駆動ローラへ印刷用紙を押し付けるための押圧を付与する押さえローラと、サーマルヘッドが設けられ、回動可能な状態で開閉フレームに軸支されているヘッドフレームと、サーマルヘッドと対向するようにメインフレーム側に設けられ、サーマルヘッドを磁力によって吸引するための磁気回路を形成する磁気回路部と、を備えていることを特徴とする。
このサーマルプリンタによれば、印刷用紙をセットして開閉フレームを閉じると、ヘッドフレームに設けられているサーマルヘッドが、サーマルヘッドに対向する磁気回路部の磁力によって吸引され、印刷用紙へ押圧が付与される。サーマルヘッドは、ヘッドフレームに対して回動可能に取り付けられており、ヘッドフレームの規制を受けることなく、主に磁力の強さに応じた押圧を印刷用紙へ付与可能である。磁気回路部は、サーマルヘッドと対向して設けられており、対向するいずれの部分においても、同じ磁束密度の磁気回路を容易に形成することができ、そのため、サーマルヘッドとプラテンの間の磁力の強さをほぼ均一に設定することが可能である。従って、サーマルヘッドと磁気回路部との間の押圧は、いずれの部分においてもほぼ均一な大きさであり、これによりサーマルヘッドによって濃淡のムラ等のない良好な印刷が可能である。また、印刷用紙は、押さえローラによって駆動ローラへ押し付けられ、駆動ローラの回転により搬送されるシンプルな構成であり、組み立ておよびメンテナンスが容易である。
この場合、開閉フレームに設けられた突起部と、突起部が挿入されるループ状のカム溝を外周部に有する開閉操作部と、をさらに備え、開閉操作部が回転すると、突起部がループ状のカム溝に沿って移動して開閉フレームを開閉させることが好ましい。
この構成によれば、開閉フレームの開閉において、まず、突起部を開閉操作部の外周部に設けられているカム溝へ挿入し、次に、開閉操作部を回転させると、突起部がループ状のカム溝に沿って移動する。突起部の移動軌跡は、開閉操作部の回転中心と平行な直線であり、突起部は、開閉操作部の回転方向によって、それぞれ直線に沿って正反対の方向へ移動する。即ち、開閉操作部の回転方向により、突起部が開閉フレームを開、または閉の状態にする。これら突起部とカム溝とにより、開閉フレームを閉じる時に、サーマルヘッドが徐々に磁気回路部へ接近することになり、開閉フレームが急激に閉じられ、サーマルヘッドまたは磁気回路部が衝撃を受けることを防止可能である。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面に従って説明する。実施形態では、印刷用紙に熱を与え発色させて印刷を行うサーマルヘッドと、サーマルヘッドの下流側に印刷用紙を搬送する搬送部とを備えたサーマルプリンタを例にして説明する。
(実施形態)
(実施形態)
図1は、サーマルプリンタの開閉フレームを開けた状態の外観を示す斜視図である。また、図2は、サーマルプリンタの開閉フレームを閉じた状態の外観を示す斜視図である。そして、図3は、印刷用紙への印刷状態を示すサーマルプリンタの断面図であり、図2のA−A’断面を示している。
サーマルプリンタ1は、メインフレーム2と、開閉フレーム3とを有する構成で、開閉フレーム3は、一端がメインフレーム2に設けられているフレーム軸4に軸支され、フレーム軸4を中心にして回動可能である。回動することによって、開閉フレーム3は、メインフレーム2に対して、開または閉の状態になる。図1に示すように開閉フレーム3が開けられている時に、メインフレーム2と開閉フレーム3との間に、フレーム軸4の方向から感熱式の印刷用紙20を挿入してセットすることが可能である。
開閉フレーム3は、印刷用紙20に印刷を実行するサーマルヘッド5と、サーマルヘッド5が設けられているヘッドフレーム14と、ヘッドフレーム14を開閉フレーム3に取り付けるためにヘッドフレーム14の両端部にそれぞれ設けられているヘッド支持アーム8と、ヘッド支持アーム8を回動可能に開閉フレーム3へ軸支するアーム軸9と、ヘッドフレーム14が所定より回動すると開閉フレーム3に係合して、ヘッドフレーム14の回動を規制する回動規制部10とを有する。サーマルヘッド5の印刷用紙20に対向する側には、印刷用紙20へ熱を与えて印刷する印刷部6と、印刷部6へ印刷用紙20を案内(誘導)する用紙案内部7とが設けられている。
また、開閉フレーム3は、フレーム軸4に軸支されている端部と反対側の端部に設けられ印刷用紙20へ押圧を付与する4本の押さえローラ11と、押さえローラ11を支持して開閉フレーム3へ取り付けるためのローラ支持部12と、押さえローラ11が印刷用紙20へ押圧を付与するために、押さえローラ11を支持するローラ支持部12を加圧する図3に示す押さえローラバネ26とを有する。そして、開閉フレーム3の押さえローラ11側の端面に、開閉フレーム3を開閉させるための突起部13が設けられている。
メインフレーム2は、サーマルヘッド5に対向して設けられ印刷用紙20をサーマルヘッド5の印刷部6へ押し付ける固定プラテン(プラテン)15と、サーマルヘッド5の用紙案内部7に対向して固定プラテン15に設けられている印刷用紙20の挿入側の用紙案内部17aと、固定プラテン15内に固定プラテン15と一体に設けられ、端部がサーマルヘッド5の印刷部6と協働して、印刷用紙20を挟持するように配置されている磁気回路部16とを有する。さらに、押さえローラ11と対向する位置に設けられ、押さえローラ11との間に印刷用紙20を挟持して搬送する駆動ローラ18と、駆動ローラ18へ駆動ローラ軸19を介して回転力を付与する図示していない搬送モータと、駆動ローラ18から排出方向へ印刷用紙20を案内する排出側の用紙案内部17bとを有する。
そして、メインフレーム2の印刷用紙20排出側に、開閉フレーム3の突起部13を介して開閉フレーム3の開閉を操作する開閉操作部21と、サーマルプリンタ1を制御する制御部25とが設けられている。開閉操作部21は、開閉操作部21を回転させるための操作レバー22と、突起部13を挿入させるための突起挿入部23と、突起挿入部23から連続して開閉操作部21の外周にループ状に形成されているカム溝24と、図3に示すように、カム溝24に設けられ突起部13の挿入を検知するための開閉センサ27とを有している。
以上のような構成のサーマルプリンタ1において、印刷用紙20へ印刷する過程について説明する。まず、図1に示すように開閉フレーム3が開かれている状態で、印刷用紙20を用紙案内部17a位置から挿入し、磁気回路部16、駆動ローラ18、用紙案内部17bの方向へ順送りしてセットする。次に、操作レバー22によって、開閉フレーム3に設けられている突起部13が突起挿入部23へ挿入可能となるように、開閉操作部21を回転させる。ここで、開閉フレーム3が閉じられると、突起部13が突起挿入部23へ挿入される。この状態で開閉操作部21を回転させると、突起部13は、ループ状のカム溝24に沿って、開閉フレーム3を閉じる方向へ徐々に移動する。突起部13がカム溝24の端部まで移動すると、図2に示すような開閉フレーム3が完全に閉じられた状態となったことを開閉センサ27が検知する。そして、サーマルプリンタ1は、印刷可能な状態となる。
印刷用紙20は、図3に示すように、印刷用紙20搬送経路の固定プラテン15の上流側にあたる用紙案内部17aによって案内されて、サーマルヘッド5へ搬送され、サーマルヘッド5の印刷部6と磁気回路部16とによって固定プラテン15と挟持される。挟持された印刷用紙20には押圧が付与され、この押圧は、磁気回路部16とサーマルヘッド5とで形成される磁気回路による磁力によって、サーマルヘッド5が磁気回路部16により固定プラテン15に吸引されることにより生じる。印刷用紙20は、この押圧でサーマルヘッド5の印刷部6へ押し付けられ、印刷部6が発する熱によって印刷がなされる。これら押圧および印刷の詳細は、図4および図5を参照して後述する。
印刷部6の下流側には、印刷用紙20を搬送する搬送部として、押さえローラ11と、駆動ローラ18とが設けられている。印刷用紙20は、押さえローラ11と駆動ローラ18とにより狭持され、駆動ローラ18の回転により搬送される。押さえローラ11は、押さえローラバネ26が押さえローラ11を支持するローラ支持部12を介して付与する押圧によって、印刷用紙20を駆動ローラ18へ押し付ける。印刷用紙20に付与された押圧により、駆動ローラ18と印刷用紙20との間に摩擦力が生じ、駆動ローラ18の回転によって、印刷用紙20を搬送することが可能である。押さえローラ11は、紙の厚さが変っても、厚さ方向に可動できるようになっている。
なお、押さえローラ11は、印刷用紙20の搬送方向と直交する幅方向の全長に渡り、押圧を均一に付与するために、4本の押さえローラ11から成っている。各押さえローラ11は、それぞれ押さえローラバネ26によって押圧が付与されている。4本の押さえローラ11に匹敵する1本の長い押さえローラ11の各部分へ、均一な押圧を付与するように押さえローラバネ26を設定することは、バランス調整の面から困難である。短い押さえローラ11の個々の押圧を調整管理する方が、印刷用紙20の全幅に均一な押圧を付与可能である。
次に、印刷用紙20へ印刷を行うための押圧を形成する磁気回路について説明する。図4は、磁気回路部とサーマルヘッドとによる磁気回路の形成を示す断面図である。磁気回路部16は、磁気回路Mを形成するための磁界を発生させる永久磁石であるネオジウム磁石(磁界発生部)32と、ネオジウム磁石32を収容する磁気回路フレーム31であって、その内面にネオジウム磁石32を囲うように設けられている高磁性材のパーマロイ(高磁性材部)と、で磁気回路Mが形成される構成となっている。そして、磁気回路フレーム31のサーマルヘッド5と対向する一端部にギャップ部(反磁性材部)33が形成されている。また、サーマルヘッド5のギャップ部33に対向する位置には、略半円状に突起した印刷部6が配置され、印刷部6近傍のサーマルヘッド5内には、磁気回路Mを形成するためのパーマロイの磁気回路形成部30が形成されている。ギャップ部33は、反磁性体であるベリリウム銅(BeCu)によって封止されている。ギャップ部33には、磁界が伝導されず、磁界は外側のサーマルヘッド5側へ伝導される。このとき、ギャップ部33の端面から発熱体のある印刷部6に磁界が収束されて伝導するため、強い吸引力を発生する。サーマルヘッド5へ伝導した磁界は、パーマロイなどからなる磁気回路形成部30に伝導されながら、プラテン側の磁気回路フレーム31内のパーマロイから成る磁気回路に戻る。これらの詳しい説明は後述する。
この構成によれば、ネオジウム磁石32は、ネオジウム磁石32のN極からS極の方向に磁界を形成し、磁気回路部16およびサーマルヘッド5の間においては、N極、磁気回路フレーム31、印刷部6、磁気回路形成部30、ヘッドフレーム14、磁気回路フレーム31、S極の順にループをなして磁気回路Mを形成する。磁気回路Mが形成される磁気回路部16とサーマルヘッド5には、他部より磁界が集中し、強い磁界により互いに引き付けあう磁力も強いものになる。ネオジウム磁石32を有する磁気回路部16は、この磁力による吸引力Fによって、サーマルヘッド5を固定プラテン15のある磁気回路部16の側へ吸引する。
なお、ネオジウム磁石32は、ネオジウム、鉄、ボロンを主成分として成型焼結された磁石であって、割れや欠けが生じ難いため機械加工性に優れ、また、磁気特性が高いため小さいサイズであっても強い磁力を有する磁石である。
また、磁気回路部16の磁気回路フレーム31による磁気回路は、N極、磁気回路フレーム31、ギャップ部33によりサーマルヘッド5へ伝導した後、磁気回路フレーム31、S極のループとなり、特に、ギャップ部33の端面とサーマルヘッド5の間に磁界が集中して、ギャップ部33近傍における磁力が強力になっている。従って、ギャップ部33に対向させて、サーマルヘッド5の発熱体のある印刷部6を配置することにより、印刷用紙20に印刷を行う印刷部6の発熱部分に、印刷部6を磁気回路部16へ吸引する磁力が強く作用する。磁気回路部16と、印刷部6および磁気回路形成部30とは、印刷用紙20の全幅に渡って対抗して配置されており、いずれの部分の断面も図4に示すような同じ断面である。このような配置により、印刷部6と磁気回路フレーム31のギャップ部33近傍との間の磁力の強さは、いずれの部分においてもほぼ一定であり、印刷用紙20は、ほぼ均一な押圧で印刷部6と接している。従って、印刷部6は、印刷用紙20の各部に対して同等な押圧を付与でき、濃淡の無い鮮明な印刷が可能である。
この場合の一例として、磁気回路Mによるギャップ部33における磁界の強さは、0.32テラス(T)の設定であり、このギャップ部33近傍へ吸引された状態の印刷部6では、0.3テラスである。そして、サーマルヘッド5の印刷部6が印刷用紙20に付与する押圧は、4.9ニュートン(N)である。印刷に供される印刷用紙20の面は、4.9ニュートンのほぼ均一な押圧により、印刷部6と磁気回路フレーム31との間に挟持される。
また、磁気回路部16の磁気回路フレーム31は、固定プラテン15と一体になるように形成されており、ギャップ部33の形成されている面が、固定プラテン15の表面と面一になっている。固定プラテン15は、強度のある金属のパーマロイ材で形成されると共に、メインフレーム2に固定され、同じく磁気回路フレーム31もメインフレーム2に固定されている。このような構成により、固定プラテン15および磁気回路部16は、大判の印刷用紙20の幅に応じて、長尺に形成された場合においても、印刷用紙20へ押圧を付与することによる変形等が生じ難い。磁気回路フレーム31のギャップ部33形成面と、ギャップ部33形成面と面一である固定プラテン15の表面とは、印刷用紙20と接する面であり、この面を研磨によって平坦度を確保した研磨面にすることにより、印刷用紙20を印刷部6との間に、より一層隙間等がないように挟持可能である。
さらに、研磨面には、印刷用紙20が搬送される際の摩擦を抑えるために、100μ以下の薄いフッ素系樹脂の薄膜層34が形成されている。フッ素系樹脂の摩擦係数は、固定プラテン15や磁気回路部16を形成するパーマロイ材に比べて小さく、印刷用紙20に押圧を付加して搬送する際に、パーマロイ材に接して搬送されるよりもフッ素系樹脂に接して搬送される場合の方が、約5分の1の摩擦力となる。固定プラテン15および磁気回路部16の印刷用紙20の接触部に、フッ素系樹脂の薄膜層34を形成すれば、印刷用紙20のスムーズな搬送と搬送モータの搬送負荷の軽減とが可能である。フッ素系樹脂の薄膜層34の代わりに、フッ素系やポリイミド系、ポリスチレン系樹脂から成る薄膜のシートを用いてもよい。
次に、印刷用紙20の搬送部について説明する。搬送部は、既述したように、押さえローラ11と駆動ローラ18とを有しており、両ローラが印刷用紙20を挟持し、駆動ローラ18の回転により印刷用紙20を搬送する。押さえローラ11は、印刷用紙20へ押圧を付与するためのローラであり、ポリカーボネイトなどの強度を有するプラスティック製である。駆動ローラ18は、駆動ローラ18の回転面と印刷用紙20との摩擦力によって、印刷用紙20を搬送するため、通常、印刷用紙20との摩擦力の大きなゴム等で作成されている。
近年、印刷用紙20が印刷可能な単なる感熱紙ではなく、破れにくく耐水性をも有するプラスティック系の印刷用紙20が用いられるようになってきた。プラスティック系の印刷用紙20は、駆動ローラ18のゴム等に対して摩擦係数が小さく、従来の感熱紙と同等の押圧では、搬送に必要な摩擦力が十分確保できない。そこで、駆動ローラ18の構成として、駆動ローラ軸19と、ローラ基部29と、ローラ基部29の表面にアルミナやジルコニアなどのセラミックスの溶射層(セラミックス層)35とを形成する。溶射層35は、ポーラスであると共に、表面には、溶射による微小な凹凸である突起が形成されている。このような駆動ローラ18は、プラスティック系の印刷用紙20に対して微小な突起等による摩擦係数が大きく、プラスティック系の印刷用紙20であっても確実に搬送が可能である。
溶射層35を設けることにより、押さえローラ11の押圧を大きくして、駆動ローラ18と印刷用紙20との摩擦力を増加させることなどが不要である。そのため、押圧の増加に対応して、押さえローラ11および駆動ローラ18の剛性を上げる変更や、押圧増加による搬送モータへの負荷増も回避可能である。溶射層35は、ジルコニア等の靭性を有するセラミックスを使用すれば、耐衝撃性に優れ、欠け、ヒビ割れ、剥離などの発生をより防止可能である。セラミックスの溶射層35の代わりに、セラミックスのローラでもよい。また、セラミックスを用いるのは、駆動ローラ18の表面の少なくとも一部でも同様の効果を得ることができる。
次に、印刷用紙20へ印刷を行う印刷部6の構成について説明する。図5は、サーマルヘッドの印刷部の構成を示す断面図である。サーマルヘッド5の印刷部6は、ヘッドフレーム14に取り付けられているアルミナ基板36と、磁気回路部16のギャップ部33に対向するように位置して、アルミナ基板36表面に略半円状に突起して形成されている蓄熱部であるガラス質のグレース37と、グレース37を覆うように形成されている発熱体38と、発熱体38に重ねて形成されているアルミニウムなどの電極39と、印刷用紙20へ熱を付与するため電極39が形成されていない発熱体38の開口部40と、発熱体38および電極39を覆って印刷部6を保護する保護膜41とを有する。
印刷部6は、図1に示すように、印刷用紙20の全幅を印刷可能な長さで形成されており、サーマルヘッド5の場合、発熱体38の開口部40が1mmあたり8個設けられている。つまり、各開口部40が1ドットを印刷し、200mm幅の印刷用紙20の一行は、1600個の開口部40によるドットの印刷で構成されている。開口部40が多い印刷部6を用いれば、ドット密度の高い繊細な印刷が可能である。また、略半円状に突起している印刷部6の形状は、突起していない印刷部に比べて印刷用紙20の印刷する部分へ確実に押圧を付与でき、濃淡のバラツキ等の無い優れた品質の印刷が可能である。
ここで、印刷部6による印刷の手順を簡単に説明する。サーマルプリンタ1の制御部25は、印刷内容をドットによって印刷するために、該当する発熱体38を所定温度まで発熱させる電圧を電極39へ一定時間印加する。電圧を印加された発熱体38の開口部40からの熱により、印刷用紙20へ1ドットが印刷される。ドットの印刷後、発熱体38への電圧印加が停止され、発熱体38は、自然冷却される。制御部25は、1600個の発熱体38へ順に電圧を印加する周期を1ミリ秒(ms)として制御でき、1秒間に1000個のドットの印刷が可能である。即ち、200mm幅の印刷用紙20の一行すべてにドットを印刷する時間は、1.6秒であり、1秒間に125mmの印刷が可能なサーマルプリンタ1である。印加周期等は、使用するサーマルヘッド5、印加電圧、発熱体38の抵抗値、印刷用紙の発色特性などによって所望の印刷にあったものが選択可能である。
ギャップ部33には、磁界が伝導されず、磁界は外側の印刷部6側へ伝導される。このとき、図5の一点鎖線で示すように、ギャップ部33の端面から発熱体38の開口部40の中心へ向かい磁界が収束されて伝導し、強い吸引力を発生する。従って発熱する中心部の開口部40と印刷用紙20は強い力で押圧されることになり、突起形状に加え、このような押圧作用により、より優れた品質の印刷を可能とする。開口部40へ伝導した磁界は、パーマロイなどからなる磁気回路形成部30に伝導されながら、プラテン側の磁気回路フレーム31に戻る。
次に、サーマルプリンタ1の制御系統について説明する。図6は、サーマルプリンタの制御部の構成を主に示すブロック図である。サーマルプリンタ1は、ホストコンピュータ45に接続されており、ホストコンピュータ45は、サーマルプリンタ1で印刷する文書等をアプリケーション等によって作成し、作成した印刷データをサーマルプリンタ1へ送信する。
サーマルプリンタ1の制御部25は、ホストコンピュータ45から送信される印刷データを受信する通信インタフェース50と、サーマルプリンタ1を制御するプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)52と、ホストコンピュータ45から送られて来る印刷データなどを一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)53と、ROM52に記憶されているプログラムに基づき各種の制御を実行するCPU(Central Processing Unit)51とを有する。ROM52は、プログラム等の書き込みができ、電源がオフ状態であっても、プログラム等を記憶しておくことが可能なフラッシュROMなどであることが好ましい。
また、制御部25は、開閉操作部21に設けられている開閉センサ27からの、開閉フレーム3の開または閉状態の検知情報を受信する開閉検知部54と、印刷用紙20を搬送する駆動ローラ18に連結されている搬送モータ55を制御する搬送制御部56と、印刷用紙20に印刷するサーマルヘッド5を制御する印刷制御部57とを有する。印刷制御部57は、サーマルヘッド5に設けられている印刷部6の電極39へ電圧を印加して、発熱体38の発熱温度を制御する。発熱体38の温度制御により、印刷用紙20へのドットが均一な濃さで印刷可能である。
これら、制御部25を構成する通信インタフェース50、CPU51、ROM52、RAM53、開閉検知部54、搬送制御部56、印刷制御部57は、バス58を介して相互に接続されている。
以上、本発明を具体化したサーマルプリンタ1を例にした実施形態について説明した。この実施形態の効果をまとめて記載する。
(1)ネオジウム磁石32を有する磁気回路部16が、対向するサーマルヘッド5の全域に渡り均一な磁気回路Mを形成し、磁力によってサーマルヘッド5を吸引する。これにより、印刷用紙20に対して、サーマルヘッド5と磁気回路部16を有する固定プラテン15との間でほぼ均一な押圧を付与することが可能である。さらに反磁性体から成るギャップ部33を設けることで、磁界は外側のサーマルヘッド5側へ伝導される。このとき、ギャップ部33の端面から発熱体のある印刷部6の中央部に磁界が収束されて伝導するため、発熱する中心に対し強い吸引力を発生する。サーマルヘッド5と印刷用紙20とがほぼ均一な押圧状態であれば、サーマルヘッド5の発熱体38の熱が均一に印刷用紙20へ付与でき、濃淡のムラ等のない良好な印刷が可能である。
(2)メインフレーム2に取り付けられている固定プラテン15および磁気回路部16の磁気回路フレーム31は、一体で形成され剛性を高めた構成である。従って、大判の印刷用紙20に対応するために、磁気回路フレーム31が長尺になっても、押圧による歪みや撓み等が生じ難い。磁気回路フレーム31の長短に拘わらず、印刷用紙20へ均一な押圧を付加することが可能である。
(3)サーマルヘッド5に高磁性材のパーマロイの磁気回路形成部30を設置することにより、サーマルヘッド5と磁気回路部16とによる磁気回路Mが安定して形成され、磁気回路部16によるサーマルヘッド5の吸引がより確実に行われる。
(4)磁気回路部16に永久磁石であるネオジウム磁石32を用いることにより、磁気回路Mを形成して磁力を得るための電気的な付加装置などが不要であり、制御装置類の簡素化が図れる。
(5)固定プラテン15および磁気回路フレーム31の印刷用紙20との接触面に、固定プラテン15および磁気回路フレーム31より摩擦係数の小さなフッ素系樹脂の薄膜層34を形成することにより、印刷用紙20と擦れ合って生じる摩擦力が抑制でき、印刷用紙20の搬送負荷を軽減することが可能である。
(6)印刷用紙20を搬送する駆動ローラ18は、セラミックの溶射層35を有する。溶射層35のポーラスで微小な突起によって、印刷用紙20との摩擦力を増加させることができ、印刷用紙20へ付与する押圧を増やすことなく、より確実に印刷用紙20の搬送が可能である。摩擦係数の小さなプラスティック系の印刷用紙20であっても、スリップさせることなく確実に搬送可能である。
(7)サーマルヘッド5は、ヘッドフレーム14に対して回動可能に取り付けられており、ヘッドフレーム14の規制を受けることなく、印刷部6の全域においてほぼ均一に作用する磁力による吸引力Fによって磁気回路部16へ吸引される。この構成により、サーマルヘッド5は、磁力以外の影響をほぼ排除した吸引力Fによって押圧を印刷用紙20へ付与可能である。
(8)開閉フレーム3を閉じる時に、開閉フレーム3の突起部13が開閉操作部21のループ状のカム溝24と係合し、開閉操作部21の回転によりカム溝24に沿って移動する。この機構により、開閉フレーム3に設けられたサーマルヘッド5は、徐々に磁気回路部16へ接近することになり、サーマルヘッド5および磁気回路部16が互いに衝撃を受けることを防止可能である。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例が挙げられる。
(変形例1)磁界発生部に用いる永久磁石は、ネオジウム磁石32だけではなく、フェライト磁石、サマコバ磁石、アルニコ磁石等であっても良い。いずれもネオジウム磁石32に比して磁気特性が若干劣るが、錆びにくく温度特性に優れている。磁界発生部の構成における永久磁石の選択肢が広がる。
(変形例2)磁界発生部は、永久磁石であるネオジウム磁石32ではなく、磁性体にコイルを巻き電流を流す電磁石であっても良い。電磁石を用いても、磁気回路Mの形成が永久磁石と同様に可能である。また、電磁石を用いることにより、磁気回路部16による磁気回路Mの形成をONまたはOFFにする制御が可能であり、磁力の影響を排除して簡単に印刷用紙のセット作業を行うことが可能になる。
(変形例3)薄膜層34は、固定プラテン15および磁気回路フレーム31の印刷用紙20と接触する接触面の全面に形成するのではなく、突起している印刷部6に対向する接触面にのみ形成しても良い。印刷用紙20は、印刷部6の突起先端で押圧を付与されており、印刷用紙20を介してこの押圧を受ける磁気回路フレーム31の接触面にのみ、薄膜層34が形成されていれば、印刷用紙20との摩擦力の軽減が可能である。固定プラテン15側の接触面への薄膜層34形成が不要で、薄膜層34の形成工数の低減が図れる。
(変形例4)薄膜層34は、フッ素系樹脂に代えて、フッ素系樹脂と同程度に印刷用紙20との摩擦係数が小さいポリイミド系樹脂やシリコン系樹脂などであっても良い。
(変形例5)開閉フレーム3の押さえローラ11は、4本でなく剛性の高い1本の押さえローラであっても良い。ローラ支持部12の構成が簡単であり、組み立て加工、メンテナンス、コストなどの低減が図れる。
1…サーマルプリンタ、2…メインフレーム、3…開閉フレーム、5…サーマルヘッド、6…印刷部、8…ヘッド指示アーム、10…回動規制部、11…搬送部としての押さえローラ、12…ローラ支持部、13…突起部、14…ヘッドフレーム、15…固定プラテン、16…磁気回路部、18…搬送部としての駆動ローラ、20…印刷用紙、21…開閉操作部、23…突起挿入部、24…カム溝、25…制御部、26…押さえローラバネ、30…磁気回路形成部、31…磁気回路フレーム、32…磁界発生部としてのネオジウム磁石、34…薄膜層、35…溶射層、36…アルミナ基板、37…グレース、38…発熱体、39…電極、40…開口部、41…保護膜、55…搬送モータ、56…搬送制御部、57…印刷制御部、F…吸引力、M…磁気回路。
Claims (11)
- 印刷用紙に対して印刷を実行する印刷部を有するサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドと対向して設けられ、前記印刷用紙を挟持するためのプラテンと、
前記プラテン側に設けられ、前記サーマルヘッドとの間で磁気回路を形成して前記サーマルヘッドを前記プラテン側へ吸引する磁気回路部と、を備えていることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記プラテン側の前記磁気回路部は、前記磁気回路を形成するための磁界発生部と、前記磁界発生部を収容する磁気回路フレームと、を有し、
前記プラテンと略一体の構成であることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項1または2に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記磁気回路部の前記磁気回路フレームは、前記磁界発生部の周囲に前記磁気回路を形成する高磁性材部と、前記高磁性材部の一部に設けられた反磁性体部とを有し、
前記反磁性材部の一方の端面は、前記サーマルヘッドの発熱体に対向する位置に配置されることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記サーマルヘッド側の前記磁気回路は、少なくとも一部に高磁性材による磁気回路形成部を有することを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項2に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記磁界発生部が永久磁石であることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項2に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記磁石界発生部が電磁石であることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記印刷用紙と接する前記プラテンの接触面には、合成樹脂から成る層またはシートが形成されていることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記印刷部の下流側に前記印刷用紙を搬送するための搬送部をさらに備え、
前記搬送部は、搬送モータと連結する駆動ローラと、前記駆動ローラに前記印刷用紙を押し付けるための押圧を弾性部材により付勢された押さえローラと、を有することを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項8に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記駆動ローラの少なくとも表面の一部には、セラミックス層を有していることを特徴とするサーマルプリンタ。 - サーマルヘッドと印刷用紙を介して対向する位置にあるプラテンと、前記印刷用紙を搬送するための駆動ローラとを有するメインフレームと、
前記メインフレームに一端を軸支され、前記メインフレームに対して開閉が自在である開閉フレームと、
前記開閉フレームに設置され、前記開閉フレームが閉状態において前記駆動ローラへ前記印刷用紙を押し付けるための押圧を付与する押さえローラと、
前記サーマルヘッドが設けられ、回動可能な状態で前記開閉フレームに軸支されているヘッドフレームと、
前記サーマルヘッドと対向するように前記メインフレーム側に設けられ、前記サーマルヘッドを磁力によって吸引するための磁気回路を形成する磁気回路部と、を備えていることを特徴とするサーマルプリンタ。 - 請求項10に記載のサーマルプリンタにおいて、
前記開閉フレームに設けられた突起部と、前記突起部が挿入されるループ状のカム溝を外周部に有する開閉操作部と、をさらに備え、
前記開閉操作部が回転すると、前記突起部が前記ループ状のカム溝に沿って移動して前記開閉フレームを開閉させることを特徴とするサーマルプリンタ。
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