JP2007043387A - 高周波増幅装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】FM放送に対する増幅機能を維持した状態で、VHF帯のアナログTV放送に対する増幅機能を停止できる高周波増幅装置を提供する。
【解決手段】入力端子21に入力される信号を分波器によりFM及びVHF低帯域を含むFM・VHF(L)信号とVHF高帯域のVHF(H)信号に分離し、FM・VHF(L)増幅部37及びVHF(H)増幅部43で増幅し、混合回路47で混合して出力端子22から出力する。そして、上記FM・VHF(L)増幅部37の前段にFM放送信号を選択するローパスフィルタ35及び信号切換スイッチ33を設け、VHF帯のTV放送が行なわれている状態では、バンドパスフィルタ32で選択したFM信号及びTV信号をFM・VHF(L)増幅部37に入力し、VHF帯のTV放送が終了した後は、ローパスフィルタ35によりFM信号を選択してFM・VHF(L)増幅部37に入力する。
【選択図】 図1
【解決手段】入力端子21に入力される信号を分波器によりFM及びVHF低帯域を含むFM・VHF(L)信号とVHF高帯域のVHF(H)信号に分離し、FM・VHF(L)増幅部37及びVHF(H)増幅部43で増幅し、混合回路47で混合して出力端子22から出力する。そして、上記FM・VHF(L)増幅部37の前段にFM放送信号を選択するローパスフィルタ35及び信号切換スイッチ33を設け、VHF帯のTV放送が行なわれている状態では、バンドパスフィルタ32で選択したFM信号及びTV信号をFM・VHF(L)増幅部37に入力し、VHF帯のTV放送が終了した後は、ローパスフィルタ35によりFM信号を選択してFM・VHF(L)増幅部37に入力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、アンテナで受信したTV放送電波を増幅してTV受像機に入力する高周波増幅装置に関する。
現在、テレビジョンの地上放送は、VHF帯とUHF帯で行なわれている。上記VHF帯とUHF帯のTV放送を一般家庭におけるTV受像機で受信する場合、アンテナで受信したTV放送波の信号レベルが低いときには、高周波増幅装置(ブースタ)を使用して受信信号(VHF帯及びUHF帯のTV放送信号)を増幅している(例えば、特許文献1参照。)。上記従来の高周波増幅装置は、VHF帯及びUHF帯のTV放送信号だけでなく、一般に1〜3チャンネルのTV放送帯域に近接しているFM放送帯域に対しても増幅機能を備えている。
地上デジタル(テレビジョン)放送(ISTB-T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年12月から関東、近畿及び中京広域圏で既に放送が開始されており、2006年までにその他の地域でも放送開始が予定されている。上記地上デジタル放送の開始に伴い、2011年7月にはVHFのアナログTV放送が終了する。しかし、アナログTV放送終了後においても、FM放送はそのまま継続して行なわれることになっている。
上記のようにVHF帯のアナログTV放送は2011年7月には終了し、その後はテレビ放送ではなく、他の様々な用途に使用されることになっている。このためアナログTV放送終了後、高周波増幅装置においてVHF帯の増幅を継続すると、アナログTV放送に代わる他の様々な電波を増幅することになり、本来の目的であるUHF帯の信号増幅に支障をきたす恐れがある。このためアナログTV放送終了後は、VHF増幅回路の動作を停止させることが望ましい。
図3は、従来の高周波増幅装置におけるVHF増幅回路部分の構成例を示したものである。図3において、11は入力端子で、VHF受信用アンテナで受信されたTV信号が入力される。この入力端子11に入力されたTV信号は、分波回路12で、FM信号及び1〜3チャンネルのVHF低帯域を含むFM・VHF(L)信号(76〜108MHz)と4〜12チャンネルのVHF高帯域のVHF(H)信号(170〜222MHz)に分離される。
上記分波回路12で分離された低帯域のFM・VL信号は、FM・VHF(L)増幅回路13に入力され、高帯域のVHF(H)信号はVHF(H)増幅回路14に入力される。上記FM・VHF(L)増幅回路13は、76〜108MHzの信号を増幅し、VHF(H)増幅回路14は170〜222MHzの信号を増幅する。上記FM・VHF(L)増幅回路13及びVHF(H)増幅回路14で増幅された信号は、混合回路15で混合され、出力端子16より同軸ケーブルを介してFM/U・V分波器(図示せず)へ送られ、FM信号とUHF・VHFのTV信号とに分波される。このFM/U・V分波器で分波されたFM信号はFMチューナへ送られ、UHF・VHFのTV信号はTV受像機へ送られる。
上記従来の高周波増幅装置は、VHFの1〜3チャンネルの低帯域を増幅するFM・VHF(L)増幅回路13において、FM放送を含む76〜108MHzの信号を増幅している。
特開2003−125231号公報
上記のように高周波増幅装置は一般にVHF帯及びUHF帯の受信だけでなく、FM放送の受信機能も備えており、FM・VHF(L)増幅回路13において、FM放送を含む76〜108MHzの信号を増幅している。
このため従来の高周波増幅装置において、アナログTV放送終了後にVHF増幅回路の動作を停止する場合、VHF(H)増幅回路14と共にFM・VHF(L)増幅回路13の動作を停止すると、アナログTV放送だけでなく、放送を継続している76〜90MHzのFM放送に対しても増幅機能が失われるという問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、FM放送に対する増幅機能を維持した状態で、VHF帯のアナログTV放送に対する増幅機能を停止することができる高周波増幅装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、受信したFM放送信号及びテレビ放送信号を増幅する高周波増幅装置において、外部入力されるFM放送信号及びVHF帯における低帯域のテレビ放送信号からなる第1の信号とVHF帯における高帯域のテレビ放送信号からなる第2の信号とを分波する分波回路と、前記分波回路により分波された第1の信号を増幅する第1の増幅回路と、前記分波回路により分波された第2の信号を増幅する第2の増幅回路と、前記分波回路により分波された第1の信号の中からFM放送信号を選択して取り出すフィルタと、前記フィルタを前記分波回路と第1の増幅回路との間に選択的に介在させる信号切換スイッチと、前記第1及び第2の増幅回路で増幅された信号を混合して出力する混合回路とを具備することを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係る高周波増幅装置において、前記第1及び第2の増幅回路に動作電源を供給する直流電源と、前記フィルタが前記信号切換スイッチにより回路から切り離されている状態では前記第1及び第2の増幅回路に前記直流電源から規定の動作電圧/電流を供給し、前記フィルタが前記信号切換スイッチにより前記分波回路と第1の増幅回路との間に介在されている状態では前記第1の増幅回路に規定値より低い動作電圧/電流を供給すると共に前記第2の増幅回路の動作電源を遮断する電源切換スイッチとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、VHF帯のアナログTV放送が終了した場合、信号切換スイッチを切換えることにより、FM放送波のみを増幅して出力することができ、不要な電波を増幅してTV受像機あるいは他の電子機器に悪影響を与える恐れを全く無くすことができる。また、電源切換スイッチにより第2の増幅回路の動作を停止すると共に第1の増幅回路の動作電流を減少させることが可能となり、消費電力を低減して電気代を節約できるという経済的効果も得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波増幅装置20Aの構成例を示すブロック図である。
高周波増幅装置20Aは、FM・VHF増幅系統30とUHF増幅系統50を備えている。入力端子21には、VHF受信用アンテナで受信されたFM信号及びVHF帯のTV信号(76〜222MHz)とUHF受信用アンテナで受信されたUHF帯のTV信号(470〜770MHz)が混合されて入力される。この入力端子21に入力された信号は、FM・VHF増幅系統30のローパスフィルタ(LPF)31及びUHF増幅系統50のハイパスフィルタ(HPF)51に入力される。上記ローパスフィルタ31、51によってVHF帯とUHF帯のTV信号を分派する分波回路を構成している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波増幅装置20Aの構成例を示すブロック図である。
高周波増幅装置20Aは、FM・VHF増幅系統30とUHF増幅系統50を備えている。入力端子21には、VHF受信用アンテナで受信されたFM信号及びVHF帯のTV信号(76〜222MHz)とUHF受信用アンテナで受信されたUHF帯のTV信号(470〜770MHz)が混合されて入力される。この入力端子21に入力された信号は、FM・VHF増幅系統30のローパスフィルタ(LPF)31及びUHF増幅系統50のハイパスフィルタ(HPF)51に入力される。上記ローパスフィルタ31、51によってVHF帯とUHF帯のTV信号を分派する分波回路を構成している。
上記FM・VHF増幅系統30のローパスフィルタ31は、VHF帯域における222MHz以下の信号を通過させるもので、その出力信号はVHF低帯域用のバンドパスフィルタ(BPF)32及びVHF高帯域用のバンドパスフィルタ(BPF)41に入力される。上記バンドパスフィルタ32、41によってVHFの低帯域(FM信号及び1〜3チャンネルのTV信号)と高帯域(4〜12チャンネルのTV信号)を分波する分波回路を構成している。
上記VHF低帯域用のバンドパスフィルタ(BPF)32は、FM信号及び1〜3チャンネルのVHF低帯域を含むFM・VHF(L)信号(76〜108MHz)を通過させるもので、その出力信号は信号切換スイッチ33に入力される。この信号切換スイッチ33は、2回路2接点のスイッチで、固定接点a、a′、b、b′、c、c′及び可動接点dからなり、可動接点dの切換えによって固定接点a−b間及びa′−b′間と、固定接点b−c間及びb′−c′間とを切換え接続する。そして、上記信号切換スイッチ33の固定接点bに上記バンドパスフィルタ32の出力信号が入力される。また、信号切換スイッチ33は、固定接点a−a′間がショート回路34により短絡接続され、固定接点c、c′間に90MHzのローパスフィルタ(LPF)35が接続される。このローパスフィルタ35は、76〜90MHzのFM周波数帯域の信号を通過させる。
上記信号切換スイッチ33によりショート回路34あるいはローパスフィルタ35を介して取り出される信号は、信号レベル調整用のアッテネータ36を介してFM・VHF(L)増幅部37に入力される。このFM・VHF(L)増幅部37は、例えば2段の増幅器38a、38bと利得調整用の可変抵抗39により構成される。このFM・VHF(L)増幅部37で増幅された信号は、76〜108MHzの信号を選択するバンドパスフィルタ(BPF)40を介して混合回路47に入力される。
また、上記ローパスフィルタ31で選択された信号が入力されるVHF高帯域用のバンドパスフィルタ(BPF)41は、4〜12チャンネルのVHF高帯域のVHF(H)信号(170〜222MHz)を選択するもので、その出力信号は信号レベル調整用のアッテネータ42を介してVHF(H)増幅部43に入力される。このVHF(H)増幅部43は、例えば2段の増幅器44a、44bと利得調整用の可変抵抗45により構成され、その出力信号は170MHz以上の信号を選択するハイパスフィルタ(HPF)46を介して混合回路47に入力される。
混合回路47は、バンドパスフィルタ40から出力されるFM・VHF(L)とハイパスフィルタ46から出力されるVHF(H)信号とを混合し、ローパスフィルタ(LPF)48を介して混合回路49に入力する。上記ローパスフィルタ48は、222MHz以下の信号、すなわちFM・VHF(L)信号及びVHF(H)信号からなるFM・TV信号を選択して出力する。
一方、入力端子21からUHF増幅系統50に入力された信号は、ハイパスフィルタ51でUHF帯域における470MHz以上の信号例えば470MHz〜770MHzの信号が選択される。このハイパスフィルタ51の出力信号は、信号レベル調整用のアッテネータ52を介してUHF増幅部53に入力される。このUHF増幅部53は、例えば3段の増幅器54a〜54c及び可変抵抗55により構成され、その出力信号は470MHz以上の信号を選択するハイパスフィルタ(HPF)57を介して混合回路49に入力される。
上記混合回路49は、FM・VHF増幅系統30のローパスフィルタ48から出力されるFM・VHF信号とUHF増幅系統50のハイパスフィルタ57から出力されるUHF信号とを混合し、FM/U・V信号として出力端子22から出力する。
上記高周波増幅装置20Aの出力端子22から出力されるFM/U・V信号は、同軸ケーブル23によりFM/U・V分波器24へ送られる。このFM/U・V分波器24は、FM信号とUHF及びVHFのTV信号を分波し、FM信号をFMチューナへ出力し、TV信号をTV受像機へ出力する。
なお、上記FM・VHF増幅系統30の増幅器38a、38b、44a、44b及びUHF増幅系統50の増幅器54a〜54cには、直流電源から所定の動作電圧が供給されている。
上記のように構成された高周波増幅装置20Aにおいて、VHF帯のTV放送が行なわれている状態では、信号切換スイッチ33の可動接点dを固定接点a−b間、a′−b′間側に切換え、バンドパスフィルタ32とアッテネータ36との間がショート回路34により直接接続されるようにする。
上記の設定状態において、VHF受信用アンテナで受信された信号は、入力端子21よりローパスフィルタ31を介してFM・VHF増幅系統30に取り込まれ、更に、バンドパスフィルタ32、41でFM及び1〜3チャンネルのVHF低帯域を含むFM・VHF(L)信号と4〜12チャンネルのVHF高帯域のVHF(H)信号に分離される。上記バンドパスフィルタ32で選択されたFM・VHF(L)信号は、信号切換スイッチ33からショート回路34を介してアッテネータ36に入力され、更にFM・VHF(L)増幅部37で増幅された後、バンドパスフィルタ40を介して混合回路47へ送られる。
また、上記バンドパスフィルタ41で選択されたVHF高帯域のVHF(H)信号は、アッテネータ42でレベル調整された後、VHF(H)増幅部43で増幅され、ハイパスフィルタ46を介して混合回路47へ送られる。混合回路47は、バンドパスフィルタ40から出力されるFM・VHF(L)とハイパスフィルタ46から出力されるVHF(H)信号とを混合し、ローパスフィルタ48を介して混合回路49に入力する。
一方、入力端子21からUHF増幅系統50に入力された信号は、ハイパスフィルタ51でUHF帯域における470MHz以上の信号が選択される。このハイパスフィルタ51の出力信号は、アッテネータ52によりレベル調整され、UHF増幅部53で増幅された後、ハイパスフィルタ57を介して混合回路49に入力される。
上記混合回路49は、FM・VHF増幅系統30のローパスフィルタ48から出力されるFM・VHF信号とUHF増幅系統50のハイパスフィルタ57から出力されるUHF信号とを混合し、FM/U・V信号として出力端子22から出力する。この出力端子22から出力されるFM/U・V信号は、同軸ケーブル23によりFM/U・V分波器24へ送られて分波され、それぞれFMチューナ、TV受像機へ送られる。
上記のようにFM・VHF増幅系統30において、信号切換スイッチ33の可動接点dをa−b、a′−b′側に切換えることにより、FM放送及びVHF帯のTV放送(1〜12チャンネル)が増幅され、FM/U・V分波器24で分波されてそれぞれFMチューナ及びTV受像機へ送られる。
そして、その後、地上デジタル放送の開始に伴ってVHF帯のアナログTV放送が終了した場合には、FM・VHF増幅系統30における信号切換スイッチ33の可動接点dをb−c、b′−c′側に切換え、バンドパスフィルタ32で選択されたFM・VHF(L)信号がローパスフィルタ35を介してアッテネータ36に入力されるようにする。
また、4〜12チャンネルのTV信号を増幅するVHF(H)増幅系統に対しては、VHF(H)増幅部43への入力信号レベルが最小となるようにアッテネータ42を調整すると共に、VHF(H)増幅部43の利得が最小となるように可変抵抗45を調整する。
上記のように信号切換スイッチ33を切換えることにより、バンドパスフィルタ32で選択されたFM・VHF(L)信号は、ローパスフィルタ35にて1〜3チャンネルのTV帯域の信号が除去され、76〜90MHzのFM信号のみが取り出される。上記ローパスフィルタ35から取り出されるFM信号は、アッテネータ36でレベル調整された後、FM・VHF(L)増幅部37で増幅されて混合回路47へ送られる。
一方、VHF(H)増幅系統では、VHF(H)増幅部43への入力信号レベルが最小となるようにアッテネータ42を調整すると共に、VHF(H)増幅部43の利得が最小となるように可変抵抗45を調整しているので、VHF(H)増幅部43からは殆ど信号が出力されない。
上記混合回路47は、バンドパスフィルタ40から出力されるFM信号とハイパスフィルタ46から出力される信号とを混合するが、ハイパスフィルタ46から出力される信号のレベルがほぼ零となっているので、混合回路47からはFM信号のみが出力される。
混合回路47から出力されるFM信号は、ローパスフィルタ48を介して混合回路49へ送られ、UHF増幅系統50のハイパスフィルタ57から出力されるUHF信号と混合されて出力端子22から出力される。
上記のように高周波増幅装置20Aは、VHF帯のTV放送が終了した場合には、信号切換スイッチ33を切換えることにより、VHF帯の増幅機能を停止し、FM放送波のみを増幅して出力することができるので、不要な電波を増幅してFMチューナやTV受像機等の電子機器に悪影響を与える恐れを無くすことができる。
(第2実施形態)
次に本発明に係る高周波増幅装置の第2実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る高周波増幅装置20Bの構成例を示すブロック図である。この第2実施形態は、上記第1実施形態において、FM・VHF増幅系統30に電源切換用のスイッチとして上記信号切換スイッチ33に連動する2回路2接点の電源切換スイッチ61を使用し、FM・VHF(L)増幅部37及びVHF(H)増幅部43に対する電源供給を制御するようにしたものである。
次に本発明に係る高周波増幅装置の第2実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2実施形態に係る高周波増幅装置20Bの構成例を示すブロック図である。この第2実施形態は、上記第1実施形態において、FM・VHF増幅系統30に電源切換用のスイッチとして上記信号切換スイッチ33に連動する2回路2接点の電源切換スイッチ61を使用し、FM・VHF(L)増幅部37及びVHF(H)増幅部43に対する電源供給を制御するようにしたものである。
上記電源切換スイッチ61は、固定接点a、a′、b、b′、c、c′及び可動接点dからなり、この可動接点dの切換えによって固定接点a−b間及びa′−b′間と、固定接点b−c間及びb′−c′間とを切換え接続する。そして、上記電源切換スイッチ61の固定接点bには直流電源62が接続され、固定接点aは電源ライン63を介してVHF(H)増幅系統のVHF(H)増幅部43の増幅器44a、44bの電源供給端子に接続される。また、上記固定接点b−b′間は、内部配線64により短絡接続される。更に、固定接点a′は、電源ライン65によりFM・VHF(L)増幅部37における増幅器38a、38bの電源供給端子に直接接続され、固定接点c′は電源ライン66により抵抗67を介して上記増幅器38a、38bの電源供給端子に接続される。上記抵抗67は、直流電源62から出力される動作電圧V1を電圧V2に降圧して増幅器38a、38bに供給する。
すなわち、電源切換スイッチ61の可動接点dを固定接点a−b間、a′−b′間が接続されるように切換えた場合は、直流電源62から出力される直流電圧V1が電源ライン63によりVHF(H)増幅部43に供給されると共に電源ライン65により及びFM・VHF(L)増幅部37に供給され、可動接点dを固定接点b−c間、b′−c′間が接続されるように切換えた場合は、VHF(H)増幅部43への供給電源が遮断されると共に、直流電源62から出力される直流電圧V1が抵抗67により電圧V2に降圧されてFM・VHF(L)増幅部37に供給される。その他は、上記第1実施形態と同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記の構成において、VHF帯のTV放送が行なわれている状態では、FM・VHF増幅系統30における信号切換スイッチ33及び電源切換スイッチ61の可動接点dを固定接点a−b間、a′−b′間が接続されるように切換え設定する。
上記電源切換スイッチ61の可動接点dを固定接点a−b間、a′−b′間が接続されるように切換えると、直流電源62から出力される直流電圧V1が電源ライン63によりVHF(H)増幅部43に供給されると共に電源ライン65により及びFM・VHF(L)増幅部37に供給され、VHF(H)増幅部43及びVHF(H)増幅部43が通常の動作状態に保持される。
また、信号切換スイッチ33の可動接点dを固定接点a−b間、a′−b′間が接続されるように切換えると、バンドパスフィルタ32で選択されたFM・VHF(L)信号は、信号切換スイッチ33からショート回路34を介してアッテネータ36に入力され、信号レベルが調整される。このアッテネータ36でレベル調整された信号は、FM・VHF(L)増幅部37で増幅された後、バンドパスフィルタ40を介して混合回路47へ送られる。
また、上記バンドパスフィルタ41で選択されたVHF高帯域のVHF(H)信号は、アッテネータ42でレベル調整された後、VHF(H)増幅部43で増幅され、ハイパスフィルタ46を介して混合回路47へ送られる。混合回路47は、バンドパスフィルタ40から出力されるFM・VHF(L)とハイパスフィルタ46から出力されるVHF(H)信号とを混合し、ローパスフィルタ48を介して混合回路49に入力する。
混合回路49は、ローパスフィルタ48から出力されるFM信号及びVHF帯のTV信号とUHF増幅系統50で増幅されたUHF帯のTV信号とを混合し、出力端子22から出力する。
そして、VHF帯のTV放送が終了した場合には、FM・VHF増幅系統30における信号切換スイッチ33及び電源切換スイッチ61の可動接点dを固定接点b−c間、b′−c′間が接続されるように切換え設定する。
上記のように電源切換スイッチ61を切換えた場合、VHF(H)増幅部43への動作電源が遮断されので、VHF(H)増幅部43は増幅動作を停止する。
また、直流電源62から出力される直流電圧V1は、電源切換スイッチ61の接点b′−c′より電源ライン66に出力され、抵抗67を介してFM・VHF(L)増幅部37に供給される。従って、FM・VHF(L)増幅部37の増幅器38a、38bは、通常時より低い電圧、電流で動作する。
また、直流電源62から出力される直流電圧V1は、電源切換スイッチ61の接点b′−c′より電源ライン66に出力され、抵抗67を介してFM・VHF(L)増幅部37に供給される。従って、FM・VHF(L)増幅部37の増幅器38a、38bは、通常時より低い電圧、電流で動作する。
一方、上記信号切換スイッチ33の切換えにより、バンドパスフィルタ32で選択された76〜108MHzの信号は、ローパスフィルタ35に入力されて90MHz以下のFM信号が選択され、アッテネータ36を介してFM・VHF(L)増幅部37に入力される。このときFM・VHF(L)増幅部37における増幅器38a、38bは、上記したように通常時より低い電圧/電流で動作し、上記ローパスフィルタ35で選択されたFM信号を増幅する。
FM信号はアナログ映像信号より歪み特性に強く、しかも、FM・VHF(L)増幅部37にてFM信号のみを増幅する場合は、増幅する波数が減少して負担が軽くなるので、増幅器38a、38bの動作電圧/電流を減少させてもFM信号を問題なく増幅することができる。
例えば増幅器38a、38bにおいて、FM信号及びVHF(L)信号の両方を増幅する場合に電源ライン65から40mAの動作電流を供給していたものとすると、VHF帯のTV放送終了後にFM信号のみを増幅する場合は、電源ライン66より抵抗67を介して30mAの動作電流を供給する。上記FM・VHF(L)増幅部37に供給する動作電圧/電流は、電源ライン66に設けた抵抗67の値によって任意に設定することが可能である。
そして、上記FM・VHF(L)増幅部37で増幅されたFM信号は、バンドパスフィルタ40を介して混合回路47に入力される。このとき4〜12チャンネルのTV信号を増幅するVHF(H)増幅部43は、上記したように動作電源が遮断されて動作を停止している。従って、上記混合回路47からはFM信号のみが出力され、ローパスフィルタ48を介して混合回路49へ送られる。混合回路49は、上記ローパスフィルタ48を介して与えられるFM信号とUHF増幅系統50で増幅されたUHFのTV信号を混合して出力端子22から出力する。
上記第2実施形態によれば、VHF帯のTV放送が終了した場合、FM・VHF増幅系統30における信号切換スイッチ33及び電源切換スイッチ61を切換えることにより、FM放送波のみを増幅して出力することができるので、不要な電波を増幅してFMチューナやTV受像機等の電子機器に悪影響を与える恐れを全く無くすことができる。また、VHF(H)増幅部43の動作を停止すると共にFM・VHF(L)増幅部37の動作電流を低減することが可能となり、消費電力を低減して電気代を節約できるという経済的効果も得られる。一方、UHF増幅系統50では、上記FM・VHF増幅系統30における信号切換スイッチ33及び電源切換スイッチ61の切換えに関係なく、UHF帯のTV放送に対する増幅動作が行なわれる。
なお、上記実施形態では、FM信号を含むVHF帯のTV信号とUHF帯のTV信号とを混合して入力端子21に入力する場合について説明したが、その他、例えばFM信号及びVHF帯TV信号用の入力端子と、UHF帯TV信号用の入力端子とを別個に設けても良い。更に、FM信号を含むVHF帯のTV信号とUHF帯のTV信号が混合して入力される場合、あるいはそれぞれ別個に入力される場合でも、スイッチにより切換えて対応できるようにいても良い。
また、本発明に係る高周波増幅装置は、一般家庭においてTV放送を受信する場合だけでなく、その他、例えば共同住宅などに設けられる共同受信設備においても使用し得るものである。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
20A…第1実施形態に係る高周波増幅装置、20B…第2実施形態に係る高周波増幅装置、21…入力端子、22…出力端子、23…同軸ケーブル、24…FM/U・V分波器、30…FM・VHF増幅系統、31…ローパスフィルタ、32、41…バンドパスフィルタ、33…信号切換スイッチ、34…ショート回路、35…ローパスフィルタ、36…アッテネータ、37…FM・VHF(L)増幅部、38a、38b…増幅器、39…可変抵抗、40、41…バンドパスフィルタ、42…アッテネータ、43…VHF(H)増幅部、44a、44b…増幅器、45…可変抵抗、46…ハイパスフィルタ、47…混合回路、48…ローパスフィルタ、49…混合回路、50…UHF増幅系統、51…ハイパスフィルタ、52…アッテネータ、53…UHF増幅部、54a〜54c…増幅器、55…可変抵抗、57…ハイパスフィルタ、61…電源切換スイッチ、62…直流電源、63、65、66…電源ライン、64…内部配線、67…抵抗。
Claims (2)
- 受信したFM放送信号及びテレビ放送信号を増幅する高周波増幅装置において、外部入力されるFM放送信号及びVHF帯における低帯域のテレビ放送信号からなる第1の信号とVHF帯における高帯域のテレビ放送信号からなる第2の信号とを分波する分波回路と、前記分波回路により分波された第1の信号を増幅する第1の増幅回路と、前記分波回路により分波された第2の信号を増幅する第2の増幅回路と、前記分波回路により分波された第1の信号の中からFM放送信号を選択して取り出すフィルタと、前記フィルタを前記分波回路と第1の増幅回路との間に選択的に介在させる信号切換スイッチと、前記第1及び第2の増幅回路で増幅された信号を混合して出力する混合回路とを具備することを特徴とする高周波増幅装置。
- 前記第1及び第2の増幅回路に動作電源を供給する直流電源と、前記フィルタが前記信号切換スイッチにより回路から切り離されている状態では前記第1及び第2の増幅回路に前記直流電源から規定の動作電圧/電流を供給し、前記フィルタが前記信号切換スイッチにより前記分波回路と第1の増幅回路との間に介在されている状態では前記第1の増幅回路に規定値より低い動作電圧/電流を供給すると共に前記第2の増幅回路の動作電源を遮断する電源切換スイッチとを具備することを特徴とする請求項1に記載の高周波増幅装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005224200A JP2007043387A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 高周波増幅装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005224200A JP2007043387A (ja) | 2005-08-02 | 2005-08-02 | 高周波増幅装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007043387A true JP2007043387A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37800971
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007043387A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018052364A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | マツダ株式会社 | ニーエアバッグ装置 |
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2005
- 2005-08-02 JP JP2005224200A patent/JP2007043387A/ja active Pending
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JP2018052364A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | マツダ株式会社 | ニーエアバッグ装置 |
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