JP2007043081A - 半導体装置 - Google Patents

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隆順 山田
Atsuhiro Kajitani
敦宏 柁谷
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Abstract

【課題】ゲート長方向におけるゲート電極端部から半導体領域端部までの距離が異なる複数のMISトランジスタを有する半導体装置において、各トランジスタの特性を揃える。
【解決手段】第1の半導体領域RP1のゲート長方向の幅(F1a、F1b)は、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の幅(F2a、F2b)よりも小さく形成されている。この場合に、第1の半導体領域RP1のゲート幅方向の幅W1は、第2の半導体領域RP2のゲート幅方向の幅W2よりも広く形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、複数のMISトランジスタを備えた半導体装置に関する。
近年、高速メモリ素子としてスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)が用いられている。特に、音声処理あるいは画像処理においては、読み出しと書き込み動作を同時に実行する必要があるため、2ポート構造のSRAM(以下、「2ポート型SRAM」と称す)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の2ポート型SRAMを備えた半導体装置について図面を参照しながら説明する。図7は、従来の2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。
なお、図中には、半導体領域及びゲート電極を図示しており、コンタクトや配線等の図示は省略してある。
図7に示すように、本実施形態の2ポート型SRAMは、それぞれ1ビットを構成するSRAMセルMem1およびSRAMセルMem2が、A−A線を境界として隣接した構造を有する。SRAMセルMem1およびSRAMセルMem2のそれぞれにおけるトランジスタは、A−A線を対称軸として線対称に配置している。
SRAMセルMem1は、N型MISトランジスタからなる4つのアクセストランジスタTrA1、TrA2、TrA3、TrA4と、N型MISトランジスタからなる2つのドライバトランジスタTrD1、TrD2と、P型MISトランジスタからなる2つのロードトランジスタTrL1、TrL2とから構成されている。
次に、SRAMセルMem1における各トランジスタの具体的な配置について説明する。SRAMセルMem1には、半導体領域RP1、RP2、RP3、RP4、RN1、RN2が配置している。各半導体領域RP1、RP2、RP3、RP4、RN1、RN2は、素子分離領域STIによって囲まれ、互いに分離されている。
第1の半導体領域RP1の上には、第1のゲート配線G1が形成されている。第1のゲート配線G1は、第2の半導体領域RP2の上まで延びている。第1のゲート配線G1は、第1の半導体領域RP1の上において第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極となり、第2の半導体領域RP2の上において第2のアクセストランジスタTrA2のゲート電極となる。
第3の半導体領域RP3の上には、第2のゲート配線G2が形成されている。第2のゲート配線G2は、第4の半導体領域RP4の上まで延びている。第2のゲート配線G2は、第3の半導体領域RP3の上において第3のアクセストランジスタTrA3のゲート電極となり、第4の半導体領域RP4の上において第4のアクセストランジスタTrA4のゲート電極となる。
第2の半導体領域RP2の上には、第3のゲート配線G3が形成されている。第3のゲート配線G3は、第2の半導体領域RP2の上において、第1のドライブトランジスタTrD1のゲート電極となる。一方、第4の半導体領域RP4の上には第4のゲート配線G4が形成されている。第4のゲート配線G4は、第4の半導体領域RP4の上において、第2のドライブトランジスタTrD2のゲート電極となる。
第3のゲート配線G3は、第5の半導体領域RN1の上に延びている。第3のゲート配線G3は、第5の半導体領域RN1の上において第1のロードトランジスタTrL1のゲート電極となる。一方、第4のゲート配線G4は、第6の半導体領域RN2の上に延びている。第4のゲート配線G4は、第6の半導体領域RN2の上において第2のロードトランジスタTrL2のゲート電極となる。
特開2003−297953号公報
2ポート型SRAMにおいて、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2は、同一のトランジスタ特性にする必要がある。
しかしながら、半導体装置の微細化に伴い、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2とを同一のトランジスタ特性で形成することは難しく、トランジスタ特性差が拡大するといった課題が生じていた。
SRAMの書き込みマージンは、ロードトランジスタに対するアクセストランジスタの飽和電流値の比と正の相関関係を有する。このため、例えば、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値が第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値に比べて小さくなった場合、第1のアクセストランジスタTrA1を用いた場合の書き込みマージンが第2のアクセストランジスタTrA2を用いた場合よりも低下するといった問題が生じる。
このような問題は、SRAMに限って生じるものではなく、特性を同一にする必要のある複数のトランジスタを有する半導体装置であれば生じうるものである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のトランジスタの特性を近づけることができる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の半導体装置は、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、前記第1のMISトランジスタは、半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極とを備え、前記第2のMISトランジスタは、前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、前記第2の半導体領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極とを備え、前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、前記第1のゲート幅は、前記第2のゲート幅に比べて広く、前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭い。
本発明の第1の半導体装置によると、ゲート長方向における半導体領域の幅が第2のMISトランジスタに比べて狭い第1のMISトランジスタのゲート幅を相対的に大きくすることによって、素子分離領域からの応力による第1のMISトランジスタの飽和電流の減少を補完することができる。これにより、第1のMISトランジスタと第2のMISトランジスタの特性差を縮小させことができる。
本発明の第1の半導体装置において、前記第1のゲート長と前記第2のゲート長とは、実質的に同じ長さであってもよい。
本発明の第1の半導体装置において、前記第1のゲート長は、前記第2のゲート長よりも短くてもよい。
本発明の第1の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタは、前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域をさらに備え、前記第2のMISトランジスタは、前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域をさらに備え、前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低くてもよい。この場合には、第1のMISトランジスタの飽和電流値をさらに向上させることができる。
本発明の第2の半導体装置は、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、前記第1のMISトランジスタは、半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極とを備え、前記第2のMISトランジスタは、前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、前記第2の半導体領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極とを備え、前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、前記第1のゲート長は、前記第2のゲート長よりも短く、前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭い。
本発明の第2の半導体装置によると、ゲート長方向における半導体領域の幅が第2のMISトランジスタに比べて狭い第1のMISトランジスタのゲート長を相対的に短くすることによって、素子分離領域からの応力による第1のMISトランジスタの飽和電流の減少を補完することができる。これにより、第1のMISトランジスタと第2のMISトランジスタの特性差を縮小させることができる。
本発明の第2の半導体装置において、前記第1のゲート幅と前記第2のゲート幅は、実質的に同じ幅であってもよい。
本発明の第2の半導体装置において、前記第1のゲート電極端部から前記第1の半導体領域端部までの距離は、前記第2のゲート電極端部から前記第2の半導体領域端部までの距離に比べて短くてもよい。
本発明の第2の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタは、前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域をさらに備え、前記第2のMISトランジスタは、前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域をさらに備え、前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低くてもよい。
本発明の第3の半導体装置は、第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、前記第1のMISトランジスタは、半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極と、前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域とを備え、前記第2のMISトランジスタは、前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、前記第2のソース・ドレイン領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極と、前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域とを備え、前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭く、前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低い。
本発明の第3の半導体装置によると、ゲート長方向における半導体領域の幅が第2のMISトランジスタに比べて狭い第1のMISトランジスタのチャネル領域の不純物濃度を相対的に低くすることによって、素子分離領域からの応力による第1のMISトランジスタのしきい値電圧の上昇を抑制することができる。これにより、第1のMISトランジスタと第2のMISトランジスタの特性差を縮小させることができる。
本発明の第3の半導体装置において、前記第1のゲート幅と前記第2のゲート幅は、実質的に同じ幅であり、前記第1のゲート長と前記第2のゲート長は、実質的に同じ長さであってもよい。
本発明の第1〜第3の半導体装置において、前記第1のゲート電極から前記第1の半導体領域までの距離(最短距離)は、前記第2のゲート電極端部から前記第2の半導体領域端部までの距離(最短距離)に比べて短くてもよい。
本発明の第1〜第3の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタと前記第2のMISトランジスタとは、飽和電流値が同じになるように設計されていてもよい。
本発明の第1〜第3の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、N型MISトランジスタであってもよい。
本発明の第1〜第3の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタおよび前記第2のMISトランジスタは、SRAMを構成していてもよい。
本発明の第1〜第3の半導体装置において、前記第1のMISトランジスタおよび前記第2のMISトランジスタは、アクセストランジスタであってもよい。
本発明によれば、第1のMISトランジスタと第2のMISトランジスタの特性差を縮小させることができる。
(考察結果)
以下に、2ポート型SRAMにおいて、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2との特性が変動する理由について考察した結果を説明する。ここでは、従来の2ポートSRAMの構成を示す図7を再度参照する。
図7に示すように、第1の半導体領域RP1は、SRAMセルMem1、Mem2のそれぞれにおける第1のアクセストランジスタTrA1により共有されている。
それに対し、第2の半導体領域RP2は、SRAMセルMem1、Mem2のそれぞれにおいて、第2のアクセストランジスタTrA2および第1のドライバトランジスタTrD1により共有されている。そのため、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の長さは、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の長さよりも長くなる。さらに、SRAMセルMem1、Mem2の両側(図における上下方向の両側)に他のセルが隣接して配置する場合には、第2の半導体領域RP2は、それらのセル内にも延長される。この場合には、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の長さと、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の長さとの差はより大きなものとなる。
図8は、図7における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出して示す概略平面図である。
図8に示すように、ゲート配線G1から、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の端部までの距離F1a、F1bは、例えば220nm、500nmである。
一方、ゲート配線G1から、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の端部までの距離F2a、F2bは、30μm以上と非常に大きい値となる。
そして、第1のアクセストランジスタTrA1におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート長L1と、第2のアクセストランジスタTrA2におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート長L2とは、同一寸法になっている。
また、第1の半導体領域RP1のゲート幅方向の幅と第2の半導体領域RP2のゲート幅方向の幅とは同一寸法になっている。したがって、第1のアクセストランジスタTrA1におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート幅W1と、第2のアクセストランジスタTrA2におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート幅W2とは、同一寸法になっている。
ここで、トランジスタ特性は、素子分離領域から半導体領域に及ぼされる応力によって変動する。つまり、第1の半導体領域RP1と第2の半導体領域RP2のゲート長方向の長さが異なっていれば、第1のアクセストランジスタTrA1に加えられる応力と第2のアクセストランジスタTrA2に加えられる応力が異なるものとなり、2つのトランジスタのトランジスタ特性は異なるものとなる。
すなわち、距離F1a、F1bは距離F2a、F2bに比べて短いため、素子分離領域がチャネルに及ぼす圧力は、第2のアクセストランジスタTr2よりも第1のアクセストランジスタTr1において大きくなる。このため、第1のアクセストランジスタTrA1では、第2のアクセストランジスタTrA2に比べて、例えばしきい値電圧が約50mV高くなり、飽和電流値が約10%低くなる。
以上の考察を元に、ゲート電極端部から半導体領域端部までの距離が異なる複数のトランジスタにおいて、特性の変動を調整する方法を考え出した。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。なお、図中には、半導体領域及びゲート電極を図示しており、コンタクトや配線等の図示は省略してある。
図1に示すように、本実施形態の2ポート型SRAMは、それぞれ1ビットを構成するSRAMセルMem1およびSRAMセルMem2が、A−A線を境界として隣接した構造を有する。SRAMセルMem1およびSRAMセルMem2のそれぞれにおけるトランジスタは、A−A線を対称軸として線対称に配置している。
SRAMセルMem1は、N型MISトランジスタからなる4つのアクセストランジスタTrA1、TrA2、TrA3、TrA4と、N型MISトランジスタからなる2つのドライバトランジスタTrD1、TrD2と、P型MISトランジスタからなる2つのロードトランジスタTrL1、TrL2とから構成されている。
SRAMセルMem1における各トランジスタの配置は、以下のようになっている。SRAMセルMem1には、p型の半導体領域RP1、RP2、RP3、RP4およびn型の半導体領域RN1、RN2が配置している。各半導体領域RP1、RP2、RP3、RP4、RN1、RN2は、素子分離領域STIによって囲まれ、互いに分離されている。
第1の半導体領域RP1の上には、第1のゲート配線G1が形成されている。第1のゲート配線G1は、第2の半導体領域RP2の上まで延びている。第1のゲート配線G1は、第1の半導体領域RP1の上において第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極となり、第2の半導体領域RP2の上において第2のアクセストランジスタTrA2のゲート電極となる。なお、符号は付していないが、第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2のうち第1のゲート配線G1の側方に位置する部分には、活性領域となるn型のソース・ドレイン領域が形成されている。
第3の半導体領域RP3の上には、第2のゲート配線G2が形成されている。第2のゲート配線G2は、第4の半導体領域RP4の上まで延びている。第2のゲート配線G2は、第3の半導体領域RP3の上において第3のアクセストランジスタTrA3のゲート電極となり、第4の半導体領域RP4の上において第4のアクセストランジスタTrA4のゲート電極となる。なお、符号は付していないが、第3の半導体領域RP3および第4の半導体領域RP4のうち第2のゲート配線G2の側方に位置する部分には、活性領域となるN型のソース・ドレイン領域が形成されている。つまり、半導体領域RP1〜RP4には、n型のソース・ドレイン領域が形成され、ソースとドレインとの間のチャネル領域には、p型の不純物が存在していることになる。
ここで、第1のアクセストランジスタTrA1及び第3のアクセストランジスタTrA3では、ゲート長が60nmで、ゲート幅(半導体領域RP1、RP3のゲート幅方向の長さ)が200nmである。また、第2のアクセストランジスタTrA2及び第4のアクセストランジスタTrA4では、ゲート長が60nmで、ゲート幅(半導体領域RP2、RP4のゲート幅方向の長さ)が180nmである。
第2の半導体領域RP2の上には、第3のゲート配線G3が形成されている。第3のゲート配線G3は、第2の半導体領域RP2の上において、第1のドライブトランジスタTrD1のゲート電極となる。一方、第4の半導体領域RP4の上には第4のゲート配線G4が形成されている。第4のゲート配線G4は、第4の半導体領域RP4の上において、第2のドライブトランジスタTrD2のゲート電極となる。なお、符号は付していないが、第2の半導体領域RP2のうち第3のゲート配線G3の側方に位置する部分には、活性領域となるn型のソース・ドレイン領域が形成され、第4の半導体領域RP4のうち第4のゲート配線G4の側方に位置する部分にも、活性領域となるn型のソース・ドレイン領域が形成されている。ここで、第1のドライバトランジスタTrD1及び第2のドライバトランジスタTrD2では、ゲート長が60nmで、ゲート幅(半導体領域RP2、RP4のゲート幅方向の長さ)が180nmである。
第3のゲート配線G3は、第5の半導体領域RN1の上に延びている。第3のゲート配線G3は、第5の半導体領域RN1の上において第1のロードトランジスタTrL1のゲート電極となる。一方、第4のゲート配線G4は、第6の半導体領域RN2の上に延びている。第4のゲート配線G4は、第6の半導体領域RN2の上において第2のロードトランジスタTrL2のゲート電極となる。なお、符号は付していないが、第5の半導体領域RN1のうち第3のゲート配線G3の側方に位置する部分および第6の半導体領域RN2のうち第4のゲート配線G4の側方に位置する部分には、活性領域となるp型のソース・ドレイン領域が形成されている。つまり、半導体領域RN1、RN2には、p型のソース・ドレイン領域が形成され、ソースとドレインとの間のチャネル領域には、n型の不純物が存在していることになる。また、第1のロードトランジスタTrL1及び第2のロードトランジスタTrL2では、ゲート長が60nmで、ゲート幅が120nm(半導体領域RN1、RN2のゲート幅方向の長さ)である。
本実施形態の半導体装置では、第1の半導体領域RP1及び第3の半導体領域RP3のゲート幅方向の幅は200nmになっており、第2の半導体領域RP2及び第4の半導体領域RP4のゲート幅方向の幅は180nmになっており、第5の半導体領域RN1及び第6の半導体領域RN2のゲート幅方向の幅は120nmになっている。つまり、これらの幅を確保するように、素子分離領域STIが形成されている。
図1に示すように、第1の半導体領域RP1は、SRAMセルMem1、Mem2のそれぞれにおける第1のアクセストランジスタTrA1により共有されている。
それに対し、第2の半導体領域RP2は、SRAMセルMem1、Mem2のそれぞれにおいて、第2のアクセストランジスタTrA2および第1のドライバトランジスタTrD1により共有されている。そのため、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の長さは、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の長さよりも長くなる。さらに、SRAMセルMem1、Mem2の両側(図における上下方向の両側)に他のセルが隣接して配置する場合には、第2の半導体領域は、それらのセル内にも延長される。この場合には、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の長さと、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の長さとの差はより大きなものとなる。
図2は、図1における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出して示す概略平面図である。
図2に示すように、ゲート配線G1の端部から、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の端部までの距離F1a、F1bは、例えば220nm、500nmである。
一方、ゲート配線G1の端部から、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の端部までの距離F2a、F2bは、30μm以上と非常に大きい値となる。
そして、第1のアクセストランジスタTrA1におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート長L1と第2のアクセストランジスタTrA2におけるゲート電極(ゲート配線G1)のゲート長L2は同一寸法になっている。
本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート幅W1が第2のアクセストランジスタTrA2のゲート幅W2に比べて約10%大きくなるように、第1の半導体領域RP1のゲート幅方向の幅を200nmとし、第2の半導体領域RP2のゲート幅方向の幅を180nmとしている。
本実施形態によれば、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値と第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。すなわち、図8に示すような従来の構成では、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2は、ゲート長及びゲート幅が同一寸法になっていた。この場合、素子分離領域からの応力によって、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値は第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値よりも約10%低下する。これに対して、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート幅W1が第2のアクセストランジスタTrA2のゲート幅W2に比べて約10%大きくなっているため、素子分離領域からの応力によって生じる飽和電流値の低下を補完し、2つのトランジスタの飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。これにより、2つのトランジスタの特性差を低減することができる。
なお、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値が、第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値よりも約10%低下する場合に、これら2つのトランジスタのゲート幅を約10%異なる値とした。しかしながら、2つのトランジスタ間において、飽和電流がどの程度相違することになるかは、半導体領域の幅(図2に示すF1a、F1b、F2a、F2bの値)によって異なる。これに対しては、飽和電流の相違する割合分に応じて、トランジスタのゲート幅を異なるものとすればよい。具体的には、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値は、第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値よりも最大で20%低下する場合には、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート長を、第2のアクセストランジスタTrA2のゲート長よりも20%短くすればよい。
なお、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2について説明したが、第3のアクセストランジスタTrA3及び第4のアクセストランジスタTrA4についても同様に、第3のアクセストランジスタTrA3のゲート幅を第4のアクセストランジスタTrA4のゲート幅に比べて約10%大きくすることによって、飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。なお、図中には、半導体領域及びゲート電極を図示しており、コンタクトや配線等は省略してある。
図3に示すように、本実施形態の2ポート型SRAMにおいて、各ゲート配線および半導体領域の配置自体は、第1の実施形態と同様である。本実施形態の半導体装置において第1の実施形態と同様の部分の説明は省略する。
第1の実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2において、ゲート幅を異なるものとしたのに対し、本実施形態では、ゲート長を異なるものとしている。以下に、具体的に説明する。
本実施形態の半導体装置において、第1のゲート配線G1は、第1の半導体領域RP1の上において第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極G1aとなり、第2の半導体領域RP2の上において第2のアクセストランジスタTrA2のゲート電極G1bとなる。
また、第2のゲート配線G2は、第3の半導体領域RP3の上において第3のアクセストランジスタTrA3のゲート電極G2aとなり、第4の半導体領域RP4の上において第4のアクセストランジスタTrA4のゲート電極G2bとなる。
ここで、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極G1aのゲート長を、第2のアクセストランジスタTrA2の第2ゲート電極G1bのゲート長よりも短くしている。また、第3のアクセストランジスタTrA3のゲート電極G2aのゲート長も、第4のアクセストランジスタTrA4のゲート電極G2bのゲート長よりも短くしている。一方、各アクセストランジスタTrA1〜TrA4のゲート幅は、一律の値にしている。
図4は、図3における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出した概略平面図である。
図4に示すように、第1の半導体領域RP1の上に位置するゲート配線G1の端部から、第1の半導体領域RP1のゲート長方向の端部までの距離F1a、F1bは、例えば220nm、500nmである。
一方、第2の半導体領域RP2の上に位置するゲート配線G1の端部から、第2の半導体領域RP2のゲート長方向の端部までの距離F2a、F2bは、30μm以上と非常に大きい値となる。
そして、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極G1aのゲート幅W1と第2のアクセストランジスタTrA2のゲート電極G1bのゲート幅W2とは同一寸法になっている。
本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート電極G1aのゲート長L1が第2のアクセストランジスタTrA2のゲート電極G1bのゲート長L2に比べて約10%短くなっている。具体的には、第1のゲート配線G1において、ゲート電極G1aとなる部分のゲート長L1を54nmに、電極G1bとなる部分のゲート長L2を60nmに形成している。
本実施形態によれば、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値と第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。すなわち、図8に示すような従来の構成では、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2は、ゲート長及びゲート幅が同一寸法になっていた。この場合、素子分離領域からの応力によって、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値は第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値に比べて約10%低下する。これに対して、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート長L1が第2のアクセストランジスタTrA2のゲート長L2に比べて約10%短くなっているため、素子分離領域からの応力によって生じる飽和電流値の低下を補完し、2つのトランジスタの飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。これにより、2つのトランジスタの特性差を低減することができる。
なお、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値が、第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値よりも約10%低下する場合に、これら2つのトランジスタのゲート長を約10%異なる値とした。しかしながら、2つのトランジスタ間において、飽和電流がどの程度相違することになるかは、半導体領域の幅(図4に示すF1a、F1b、F2a、F2bの値)によって異なる。これに対しては、飽和電流の相違する割合分だけ、トランジスタのゲート長を異なるものとすればよい。具体的には、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値は、第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値よりも最大で20%低下する。この場合には、第1のアクセストランジスタTrA1のゲート長を、第2のアクセストランジスタTrA2のゲート長よりも20%短くすればよい。
なお、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2について説明したが、第3のアクセストランジスタTrA3及び第4のアクセストランジスタTrA4についても同様に、第3のアクセストランジスタTrA3のゲート長を第4のアクセストランジスタTrA4のゲート長に比べて短くすることによっても、飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図5(a)は、本発明の第3の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。なお、図中には、半導体領域及びゲート電極を図示しており、コンタクトや配線等の図示は省略してある。
図5(a)に示すように、本実施形態の2ポート型SRAMにおいて、各ゲート配線および半導体領域の配置自体は、第1の実施形態と同様である。本実施形態の半導体装置において第1の実施形態と同様の部分の説明は省略する。
第1の実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2において、ゲート幅を異なるものとしたのに対し、本実施形態では、チャネルに注入される不純物の濃度を異なるものとしている。以下に、具体的に説明する。
図5(b)は、図5(a)に示すB−B線に沿った断面を示す図である。図5(b)に示すように、本実施形態の半導体装置では、半導体基板11における第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2は、素子分離領域12によって区画されている。半導体基板11のうちの上部には、pウェル13が形成されている。第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2における半導体基板11の上には、ゲート絶縁膜15が形成されている。第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2におけるゲート絶縁膜15の上からその周囲の素子分離領域12の上に亘って、ゲート配線16が形成されている。ゲート配線16の側面上には、サイドウォール17が形成されている。
半導体基板11のうち第1の半導体領域RP1には、チャネル領域14aが形成されている。チャネル領域14aには、濃度1.9×1018cm-3のp型不純物が注入されている。一方、半導体基板11のうち第2の半導体領域RP2には、チャネル領域14bが形成されている。チャネル領域14bには、濃度2.0×1018cm-3のp型不純物が注入されている。つまり、本実施形態では、チャネル領域14aの不純物濃度(ピーク濃度)をチャネル領域14bの不純物濃度よりも5%低くしている。
本実施形態の半導体装置では、第1のアクセストランジスタTrA1の飽和電流値と第2のアクセストランジスタTrA2の飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。すなわち、図8に示すような従来の構成では、第1のアクセストランジスタTrA1と第2のアクセストランジスタTrA2は、ゲート長及びゲート幅が同一寸法になっていた。この場合、素子分離領域からの応力によって、第1のアクセストランジスタTrA1のしきい値電圧は第2のアクセストランジスタTrA2に比べて約50mV上昇する。これに対して、本実施形態では、第1のアクセストランジスタTrA1のチャネル領域14aの不純物濃度が第2のアクセストランジスタTrA2のチャネル領域14bの不純物濃度に比べて5%低くなっているため、素子分離領域からの応力によって生じるしきい値電圧の上昇を抑制し、2つのトランジスタの飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。これにより、2つのトランジスタの特性差を低減することができる。
なお、本実施形態の半導体装置では、第1のアクセストランジスタTrA1のしきい値電圧が、第2のアクセストランジスタTrA2のしきい値電圧よりも約50mV上昇する場合に、これら2つのチャネル領域の不純物濃度を5%異なる値とした。しかしながら、2つのトランジスタ間において、飽和電流がどの程度相違することになるかは、半導体領域の幅(図4に示すF1a、F1b、F2a、F2bの値)によって異なる。これに対しては、しきい値電圧の相違する値に応じて、トランジスタの不純物濃度を異なるものとすればよい。具体的には、第1のアクセストランジスタTrA1のしきい値電圧は、第2のアクセストランジスタTrA2のしきい値電圧よりも最大で100mV上昇する。この場合には、第1のアクセストランジスタTrA1のチャネル領域の不純物濃度を、第2のアクセストランジスタTrA2の不純物濃度よりも10%低くすればよい。
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図6(a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図である。本実施形態の製造方法では、まず、図6(a)に示す工程で、半導体基板11の上部に、p型不純物であるボロンを、注入エネルギー250keV、ドーズ量1.0×1013ions/cm2の条件で注入することにより、pウェル13を形成する。その後、半導体基板11に溝を形成して絶縁膜で埋めることにより、STI構造の素子分離領域12を形成する。この素子分離領域12によって、半導体基板11における第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2が互いに分離される。
次に、図6(b)に示す工程で、半導体基板11の上にレジスト21を形成して、レジスト21に、第2の半導体領域RP2を露出する開口21aを形成する。その後、レジスト21をマスクとして、注入エネルギー10keV、ドーズ量4.0×1012ions/cm2の条件でボロンのイオン注入を行うことにより、第2の半導体領域RP2に、チャネル領域14bを形成する。
次に、図6(c)に示す工程で、半導体基板11の上にレジスト22を形成して、レジスト22に、第1の半導体領域RP1を露出する開口22aを形成する。その後、レジスト22をマスクとして、注入エネルギー10keV、ドーズ量3.8×1012ions/cm2の条件でボロンのイオン注入を行うことにより、第1の半導体領域RP1に、チャネル領域14aを形成する。
次に、図6(d)に示す工程で、第1の半導体領域RP1および第2の半導体領域RP2における半導体基板11の表面に、シリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜15を形成する。その後、ゲート絶縁膜15の上からその周囲の素子分離領域12の上に亘って、ポリシリコン等からなるゲート配線16を形成する。さらに、ゲート配線16の側面上に、シリコン窒化膜等からなるサイドウォール17を形成する。以上の工程により、本実施形態の半導体装置を形成することができる。
本実施形態の製造方法では、第1のアクセストランジスタTrA1のチャネル領域14aのドーズ量が第2のアクセストランジスタTrA2のチャネル領域14bのドーズ量に比べて約5%低くなっているため、素子分離領域からの応力によって生じるしきい値電圧の上昇を抑制し、2つのトランジスタの飽和電流値をほぼ等しい値にすることができる。これにより、2つのトランジスタの特性差を低減することができる。
なお、本実施形態の製造方法では、第1のアクセストランジスタTrA1のしきい値電圧が、第2のアクセストランジスタTrA2のしきい値電圧よりも約50mV上昇する場合に、これら2つのチャネル領域のドーズ量を5%異なる値とした。しかしながら、2つのトランジスタ間において、しきい値電圧がどの程度相違することになるかは、半導体領域の幅によって異なる。これに対しては、しきい値電圧の相違する値に応じて、チャネル領域のドーズ量を異なるものとすればよい。具体的には、第1のアクセストランジスタTrA1のしきい値電圧は、第2のアクセストランジスタTrA2のしきい値電圧よりも最大で約100mV上昇する。この場合には、第1のアクセストランジスタTrA1のチャネル領域のドーズ量を、第2のアクセストランジスタTrA2のドーズ量よりも10%低くすればよい。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ゲート幅、ゲート長またはチャネル領域の不純物の値を、それぞれ別々に説明した。しかしながら、本発明では、これらの形態を組み合わせてもよい。具体的には、第1のアクセストランジスタTrA1を、第2のアクセストランジスタTrA2と比較して、ゲート幅を広く、かつ、ゲート長を短く形成してもよい。この場合に、さらに、第1のアクセストランジスタTrA1のチャネル領域の不純物濃度を、第2のアクセストランジスタTrA2の不純物濃度よりも低くしてもよい。または、第1のアクセストランジスタTrA1を、第2のアクセストランジスタTrA2と比較して、ゲート幅を広く、かつ、チャネル領域の不純物濃度を低く形成してもよい。または、第1のアクセストランジスタTrA1を、第2のアクセストランジスタTrA2と比較して、ゲート長を短く、かつ、チャネル領域の不純物濃度を低く形成してもよい。
また、上記実施形態では、SRAMのアクセストランジスタを例として説明した。しかしながら、本発明は、ゲート幅方向の長さの異なる半導体領域に形成された2つ以上のトランジスタであれば、適用することができる。
以上説明したように、本発明は、ゲート長方向におけるゲート電極端部から半導体領域端部までの距離が異なる複数のMISトランジスタを備えた半導体装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。 図1における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出して示す概略平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。 図3における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出した概略平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態に係る2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図であり、(b)は、(a)に示すB−B線に沿った断面を示す図である。 (a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す図である。 従来の2ポート型SRAMを有する半導体装置を示す概略平面図である。 図7における第1のアクセストランジスタTrA1及び第2のアクセストランジスタTrA2を構成するゲート電極及び半導体領域を抜き出して示す概略平面図である。
符号の説明
TrA1〜TrA4 アクセストランジスタ
TrD1、TrD2 ドライバトランジスタ
TrL1、TrL2 ロードトランジスタ
G1〜G4 ゲート配線
RP1〜RP4、RN1、RN2 p型半導体領域
11 半導体基板
12 素子分離領域
13 pウェル
14a、14b 活性領域
15 ゲート絶縁膜
16 ゲート配線
17 サイドウォール
21 レジスト
22 レジスト

Claims (14)

  1. 第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタは、
    半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、
    前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極とを備え、
    前記第2のMISトランジスタは、
    前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、
    前記第2の半導体領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極とを備え、
    前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、
    前記第1のゲート幅は、前記第2のゲート幅に比べて広く、
    前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭い、半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第1のゲート長と前記第2のゲート長とは、実質的に同じ長さである、半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第1のゲート長は、前記第2のゲート長よりも短い、半導体装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタは、前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域をさらに備え、
    前記第2のMISトランジスタは、前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域をさらに備え、
    前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低い、半導体装置。
  5. 第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタは、
    半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、
    前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極とを備え、
    前記第2のMISトランジスタは、
    前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、
    前記第2の半導体領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極とを備え、
    前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、
    前記第1のゲート長は、前記第2のゲート長よりも短く、
    前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭い、半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置であって、
    前記第1のゲート幅と前記第2のゲート幅は、実質的に同じ幅である、半導体装置。
  7. 請求項5または6に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタは、前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域をさらに備え、
    前記第2のMISトランジスタは、前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域をさらに備え、
    前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低い、半導体装置。
  8. 第1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタを有する半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタは、
    半導体基板の一部であり、素子分離領域に囲まれる第1の半導体領域に形成された第1のソース・ドレイン領域と、
    前記第1の半導体領域上に形成され、第1のゲート長及び第1のゲート幅を有する第1のゲート電極と、
    前記第1の半導体領域のうち前記第1のゲート電極の下に形成された第1のチャネル領域とを備え、
    前記第2のMISトランジスタは、
    前記半導体基板の一部であり、前記素子分離領域に囲まれる第2の半導体領域に形成された第2のソース・ドレイン領域と、
    前記第2のソース・ドレイン領域上に形成され、第2のゲート長及び第2のゲート幅を有する第2のゲート電極と、
    前記第2の半導体領域のうち前記第2のゲート電極の下に形成された第2のチャネル領域とを備え、
    前記第1のゲート電極と前記第2のゲート電極とは共通の膜からなり、
    前記第1の半導体領域のゲート長方向の幅は、前記第2の半導体領域のゲート長方向の幅よりも狭く、
    前記第1のチャネル領域における不純物濃度は、前記第2のチャネル領域における不純物濃度よりも低い、半導体装置。
  9. 請求項8に記載の半導体装置であって、
    前記第1のゲート幅と前記第2のゲート幅は、実質的に同じ幅であり、
    前記第1のゲート長と前記第2のゲート長は、実質的に同じ長さである、半導体装置。
  10. 請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1のゲート電極から前記第1の半導体領域端部までの距離は、前記第2のゲート電極から前記第2の半導体領域端部までの距離に比べて短い、半導体装置。
  11. 請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタと前記第2のMISトランジスタとは、飽和電流値が同じになるように設計されている、半導体装置。
  12. 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタ及び前記第2のMISトランジスタは、N型MISトランジスタである、半導体装置。
  13. 請求項1〜12のうちいずれか1項に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタおよび前記第2のMISトランジスタは、SRAMを構成する、半導体装置。
  14. 請求項13に記載の半導体装置であって、
    前記第1のMISトランジスタおよび前記第2のMISトランジスタは、アクセストランジスタである、半導体装置。
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