JP2007042918A - キャパシタユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストなキャパシタユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】キャパシタ1に充放電を行う充放電回路、およびキャパシタ状態検出回路を有する回路基板7にキャパシタ1を電気的に直列、または、並列、または、直並列に接続実装するとともに、回路基板7は、回路基板7に設けた基板穴26、ワッシャ27を介してネジ10をケース6に設けたネジ受け部11に締めるとともにキャパシタ1の胴部を挟持するホルダー2に設けたホルダー穴28を介してネジ10をネジ受け部11に締めることでケース6に取り付けられ、基板穴26の直径はワッシャ27の内径より大きく、かつ、外径より小さくしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明はバッテリ等を利用した電子機器の非常用電源に関するものであり、特に、車両の制動を電気的に行う電子ブレーキシステム等に利用されるキャパシタユニットに関するものである。
近年、ハイブリッドカーや電気自動車の開発が急速に進められており、それに伴い車両の制動についても、従来の機械的な油圧制御から電気的な油圧制御への各種の提案がなされてきている。
一般に車両の油圧制御を電気的に行うためには、電源としてバッテリが用いられるが、その場合バッテリだけでは何らかの原因で電力の供給が断たれると油圧制御ができなくなり、車両の制動が不可能になる可能性がある。
そこで、バッテリとは別に非常用補助電源として大容量キャパシタ等を搭載することにより非常時の対応ができるような提案がなされている。
キャパシタはその利用方法として、例えばシステム作動時に充電を行いシステム非作動時には放電するように利用すれば長寿命化が可能であり、車両の目標寿命である15年間の使用に耐え得るといわれている。
また、キャパシタの特性値である静電容量値や内部抵抗をモニターすることにより、その状態の変化を把握することでキャパシタの劣化判断が可能である。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−94943号公報
従来のキャパシタユニットの例(分解斜視図)を図8に示す。
複数のキャパシタ1は、その胴部をホルダー2に挟持され、この状態で各キャパシタ1のリード線3はキャパシタ1用の配線基板4に半田付けにより実装されている。
このようにして完成したキャパシタブロック5はケース6に収納される。
一方、キャパシタ1の充放電回路やキャパシタ状態検出回路を有する回路基板7は図8に示すように縦方向にケース6に収納される。
この際、回路基板7は応力がかからないように、回路基板7に固定したヒートシンク8に設けた穴9を介して、ネジ10をケース6に設けたネジ受け部11に締めこむことで固定されている。
このように回路基板7をいわば片持ち梁状に固定することで、様々な温度環境における回路基板7への熱応力を逃がす構造としている。これにより回路基板7や、回路基板7に実装された回路部品とその半田接合部分への熱応力による劣化が低減され、信頼性が向上する。
なお、万一の外乱ノイズへの対策として各種ノイズ対策部品(図示せず)の使用に加え、図8では省略しているが、回路基板7は図9に示したようにシールドケース12およびシールドケースフタ13の内部に配される構成となっている。
このようにして組み立てられたケース6には図示しないフタを取り付けることによってキャパシタユニットが完成する。
このような構成のキャパシタユニットは確かに車両制動用の補助電源として十分な性能を有し、ハイブリッドカーや電気自動車の信頼性向上に寄与できる。
しかし、図8や図9のキャパシタユニットの構造から明らかなように、熱応力対策としてキャパシタ部分と回路部分を別体の基板にしている上に、確実な車両制動用の補助電源とするために回路基板7に耐ノイズ性を向上するシールドケースを取り付けていた。
従って、従来のキャパシタユニットは部品点数が多く製造しにくいため、極めて高コストな構造であった。
キャパシタユニットは特に最近生産台数が伸びているハイブリッドカーにとって必要不可欠のユニットであるにもかかわらず、その高コスト化は車両価格の高騰を招き、ひいては地球環境保護に貢献するハイブリッドカーの普及に大きな影響を与える。
従って、キャパシタユニットが熱応力回避構造、耐ノイズ構造のために高コストである点が極めて大きな課題であった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、熱応力の影響の低減、耐ノイズ性、低コストを満足するキャパシタユニットを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のキャパシタユニットはキャパシタに充放電を行う充放電回路、およびキャパシタ状態検出回路を有する回路基板に前記キャパシタを電気的に直列、または、並列、または、直並列に接続実装するとともに、前記回路基板は、前記回路基板に設けた基板穴、ワッシャを介してネジをケースに設けたネジ受け部に締めるとともに前記キャパシタの胴部を挟持するホルダーに設けたホルダー穴を介してネジを前記ネジ受け部に締めることでケースに取り付けられ、前記基板穴の直径は前記ワッシャの内径より大きく、かつ、外径より小さくしたものである。
本構成によってキャパシタユニットは回路基板が1枚になるとともに、熱応力を基板穴とワッシャの部分で吸収できる上、シールドケースが不要となり、極めてシンプルな構造となる。その結果、前記目的を達成することができる。
本発明のキャパシタユニットによれば、全ての回路部品が1枚の回路基板に実装され、それをケースに収納するだけの構造となるため、部品点数および工数が削減でき、キャパシタユニットのコストを低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの一部分解斜視図である。図2は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板へのキャパシタ接続部拡大図である。図3は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板とケースの接続部断面図であり、(a)はネジ受け突起部なしの断面図を、(b)はネジ受け突起部ありの断面図をそれぞれ示す。図4は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの発熱部品を取り付けたヒートシンクの斜視図である。図5は本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板に取り付けたヒートシンクの断面図である。
なお、各図において、従来例の図8、図9と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明する。
図1において、複数のキャパシタ1は電気二重層コンデンサからなり、これが樹脂製のホルダー2の中に挿入されている。これにより、各キャパシタ1の胴部が挟持され、一体化される。
ここで、図1ではキャパシタ1を21個使用しているが、従来例(図8)ではキャパシタ1が28個であり、数量が異なっている。これはキャパシタユニットの電力仕様が異なるためであって、キャパシタユニットを搭載する車両に応じて必要な数量を搭載すればよい。
この状態で回路基板7にキャパシタ1のリード線3が半田付けされる。
ここで、キャパシタ1は各々の許容電圧が2V程度と低いため、回路基板7には複数のキャパシタ1を直列に接続して電圧を稼ぎ、直列にしたことによる静電容量の低下を補うために直列接続したキャパシタ1を何組か同時に並列配線する、いわゆる直並列回路になるような配線パターンが形成されている。
これによりキャパシタ1は電気的に直並列に接続される。
なお、リード線3は図2(図1の四角形点線部分の拡大図)に示すようにクランク状の曲げ加工部21を有しており、この先端が回路基板7に半田付けされている。これにより、リード線3に加わる熱応力を曲げ加工部21のバネ性により吸収できる。
また、ホルダー2は回路基板7に対して直接ネジ10でホルダーネジ受け部201に固定されている。
一方、回路基板7には回路部品全ての図示はしていないが、キャパシタ1に充放電を行う充放電回路、キャパシタ状態検出回路、キャパシタユニット外部との電気的接続を行うためのコネクタ22が構成されている。
なお、回路部品のうちFETなどの発熱部品23はヒートシンク8に取り付けた上で、ヒートシンク8とともに回路基板7に固定されている。これらの固定方法については後述する。
このようにして構成された回路基板7はケース6に挿入される。
ケース6には一体で複数のネジ受け部11が設けられているので、回路基板7は、それに設けた基板穴26、ワッシャ27を介してネジ10をネジ受け部11に締めるとともに、ホルダー2に設けたホルダー穴28を介してネジ10をネジ受け部11に締めることでケース6に取り付けられる。
以上のような構成で、単純には従来の2枚基板を1枚化できる上、シールドケースを取り除いた簡単な構成とすることができる。
しかし、上記のようなキャパシタユニットに対して発明者らが様々な特性検討を行った結果、次にような課題が発見され、単純には前記の簡単な構成にはできないことがわかった。
まず、図1の構造ではシールドケースを取り付けられなくなり、耐ノイズ性が損なわれる課題が想定される。
しかし、シールドケースのない図1の構成のキャパシタユニットで様々なノイズ試験を実施したところ、特にノイズによる誤動作が認められず、シールドケースがなくても十分な耐ノイズ性が確保されていることを確認した。
従って、回路基板7に設けた各種ノイズ対策部品(図示せず)があれば十分であり、シールドケースは必ずしも必要でなくなった。その結果、基板を1枚化しても問題がなくなった。
このようにノイズの観点のみからではシールドケースを廃し、回路基板7を1枚化することで低コスト化が図れることがわかった。
しかし、このような構造とすることで次に課題となったのが熱応力の問題であった。
従来の構成では前記した通り、回路基板7への熱応力の影響を避けるために回路基板7を片持ち梁状にケース6へ固定して熱応力の問題を回避していた。
一方、本実施の形態1では回路基板7が大きくなり、従来のように片持ち梁状には固定できないため、図1に示したように6本のネジ10で固定している。
この状態で熱衝撃試験によりキャパシタユニットに熱応力を与えると、回路基板7が6ヶ所で(内4ヶ所は回路基板7に図示しないネジで固定されたホルダー2を介して)ケース6に固定されているので回路基板7への応力は避けられず、回路基板7そのものや実装した回路部品、半田付け部分等が劣化し、信頼性が損なわれることがわかった。
そこで、回路基板7への熱応力を避けるために、図3(a)(図1の縦長楕円形点線部分の拡大断面図)に示すように基板穴26の直径がワッシャ27の内径より大きく、かつ、外径より小さい構造とした。
これにより、ネジ10と基板穴26には図3(a)に示したように必ず隙間が形成され、また、ワッシャ27を介しているのでネジ10が直接回路基板7に当接して固定されることがなくなる。
一方で、ホルダー2はケース6に対して直接ネジ10で固定されている。しかもホルダー2で挟持されたキャパシタ1という重量物を回路基板7の一辺側に実装しているので、ホルダー2はケース6に対して強固に固定されることになる。
従って、熱応力が回路基板7に加わると、ホルダー2側の固定部分は動かず、キャパシタ1から最も遠い回路基板7の一辺の両端近傍に設けた基板穴26には図3(a)で示した隙間が形成されているので、この部分で熱による膨張収縮を吸収する。これは回路基板7が直接ネジ10で固定されていないので、ワッシャ27と回路基板7の接触面、および回路基板7とネジ受け部11の接触面で図3(a)の水平方向に回路基板7がずれ動くことができるためと想定される。
実際に上記構造のキャパシタユニットを熱衝撃試験にかけたところ、回路基板7や実装した回路部品、半田付け部分等の劣化は発生せず、信頼性が高いことを確認した。
このようにネジ10の固定方法をホルダー穴28の部分と基板穴26の部分で違える構造とすることにより、従来の片持ち梁構造と同様に熱応力の影響を低減することができる。
なお、ネジ受け部11の構造は図3(b)に示したように、その先端にネジ受け突起部29を設けてもよい。
これにより図3(a)に比べ基板穴26の隙間部分は減るものの、キャパシタユニット製造時に回路基板7をケース6に挿入した時にネジ受け突起部29により位置決めがしやすくなる効果がある。
もちろん、この場合、図3(b)に示すように熱応力を吸収するのに十分な隙間が形成されるように、ネジ受け突起部29はネジ山の外径より僅かに大きく、かつ、回路基板7の厚さより僅かに低い必要最低限の寸法としている。
以上の構造を採用することによって初めて、回路基板7の1枚化を行っても熱応力の影響を受けないキャパシタユニットが構成でき、その結果、本構成を基本として低コスト化が図れることがわかった。
なお、車両メーカーの設計によってキャパシタユニットが設置される場所が異なる可能性があり、場合によってはキャパシタユニットがさらされる温度変化幅がさらに広がり、熱応力が厳しくなることが想定される。
その場合、上記基本構成では熱応力を十分回避できない可能性がある。
そこで、さらに厳しい条件にも対応するため、図1に示したように、回路基板7にキャパシタ1の実装部と、その他の回路部品実装部の間に一列に並んだ複数の穴、特に細長穴701を設けた。
このように構成することで、熱による膨張収縮が回路基板7に加わっても、細長穴701の幅が拡大縮小することで吸収され、前記した基板穴26の効果も加え二重に吸収される。
従って、上記構成とすることで、さらに厳しい条件下でも1枚基板のキャパシタユニットを使用することができる。
なお、本実施の形態1では細長穴701を設けたが、この形状は細長に限らず丸形状などでもよい。
また、細長穴701は本実施の形態1では一列としたが、これは複数列設けてもよい。この場合、特に細長穴701の位置を各列でずらすように配置すると、一列の場合隣り合う細長穴701の間部分(穴の無い部分)では吸収できなかった回路基板7の熱による膨張収縮を別の列の細長穴701が吸収するので、回路基板7の列方向に渡って均等に吸収することができ、回路基板7の熱応力による信頼性をさらに向上させることができる。
次に、上記以外の低コスト化の構造としてヒートシンク8の構造について説明する。
図8に示した従来のヒートシンク8は回路基板7に対しネジ固定されているが、そのために回路基板7に設けたヒートシンク8の取り付け穴(図示せず)に対応してヒートシンク8にネジ穴(図示せず)を設けていた。
同様に、ヒートシンク8に発熱部品を取り付ける部分にも発熱部品の固定ネジ用のネジ穴(図示せず)を設けていた。
これら多くのネジ穴はいずれも切削によりヒートシンク8の1つ1つに加工して形成していたため、加工費用が高価になっていた。
そこで、本実施の形態1ではヒートシンク8のネジ穴に代わって図4に示すように複数(本実施の形態1では2本)の溝30a、30bを設けた点が特徴である。
ヒートシンク8に発熱素子23を取り付ける際には発熱素子23の取り付け穴と溝30aの位置を合わせてタップネジ31を締めこむ。溝30aの幅はタップネジ31のネジ山より小さくしてあるので、タップネジ31を締めこむことにより溝30aがタップネジ31により削られながら締めこまれていく。
このような構成とすることで、従来のようにネジ穴を設けることなく発熱素子23をヒートシンク8に固定することができる。
このようにして発熱素子23を固定したヒートシンク8は図5(図4の点線部断面図)に示すように回路基板7に設けたヒートシンク8の取り付け穴702と溝30bの位置を合わせてタップネジ31を締めこむ。これにより上記したようにタップネジ31が溝30bを削りながら締めこまれて両者が固定される。
ヒートシンク8に設けた溝30a、30bは切削で形成すると加工費が高価であることに変わりないため、本実施の形態1では押し出し成型により形成した。これにより、高コストの切削加工は一切不要となった。
なお、押し出し加工がしやすいヒートシンク用金属として本実施の形態1ではアルミニウムを用いた。
よって、アルミニウムを複数の溝付きの型に押し込むことにより所定の外形、溝本数、溝寸法が同時に加工形成されたヒートシンク8の原形(長尺物)ができる。後はヒートシンク8に必要な長さ毎に切断されば極めて安価にヒートシンク8を形成することができる。
また、溝30a、30bを設けたことにより、溝30a、30bが存在する位置であれば、回路基板7に設けるヒートシンク8の取り付け穴702の間隔や発熱素子23の取り付け位置を自由に変更できるので、配線パターンの設計変更等に対して容易に安価に対応することができるという効果も有する。
以上の構成により、シールドケースを取り除いて1枚化した回路基板を用い、さらに、簡単な製法、構造のヒートシンクを採用することにより、従来に比べノイズ特性や熱応力による信頼性への影響を受けずに、明らかに低コストなキャパシタユニットを実現することができた。
なお、本実施の形態1ではキャパシタ1を直並列に接続したが、これは使用するシステムに要求される電力仕様に応じて直列のみ、または並列のみに接続してもよい。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットの一部分解斜視図である。図7は本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットのホルダーの回路基板への取り付け部分の一部断面図である。
なお、各図において、実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略する。
また、本実施の形態2は12個のキャパシタ1を直並列接続した例を示す。
本実施の形態2の特徴は、図6において回路基板7に設けたスナップフィット穴32に、ホルダー2に設けたスナップフィット突起部33を挿入することにより両者を固定し、かつ、ホルダー2の回路基板7側には複数の突起34(本実施の形態2では2個)を設けた点である。
なお、スナップフィットとは図7(図6の点線部分の一部断面拡大図)に示すように、先端をテーパー加工し、前記テーパーの根元に段差を設けた構成からなる突起部を、それより大きい対向穴に挿入することで、突起部のバネ性により段差が対向穴に当接し機械的に接続される手法であり、以下、先端をテーパー加工しその根元に段差を設けた突起部をスナップフィット突起部33、対向穴をスナップフィット穴32という。
このように固定することで、スナップフィット突起部33と突起34により回路基板7を挟み込む構成となる。
この構成により、スナップフィット突起部33と突起34はホルダー2と一体成型されているので、ホルダー2を回路基板7に固定する際に実施の形態1で使用したネジが不要となる上、挿入するだけで固定できるので、ネジを締める工程が不要となり、部品削減、工数削減の両面から低コスト効果が得られる。
また、このような構成とすることで、実施の形態1に対しさらに熱応力に対する回路基板7への影響が改善される。これは以下の理由による。
図6に示すように、ホルダー2はケース6に対してはホルダー穴28を介してネジ10で直接固定されているが、回路基板7に対してはスナップフィット突起部33のバネ性によって固定されているのみなので、実施の形態1のようにホルダー2が回路基板7にネジで強固に固定されていない。
従って、熱応力が印加されると、ケース6からホルダー2へは直接応力が印加されるものの、ホルダー2から回路基板7へは、スナップフィット突起部33とスナップフィット穴32に嵌合時の隙間が存在するので、この隙間で熱応力を吸収することができる。なお、突起34は回路基板7に2ヶ所で接しているのみなので、突起34が回路基板7全体に直接熱応力を伝えることはない。
さらにホルダー2には複数のキャパシタ1が挿入されているが、そのリード線3は図7に示すようにクランク状の曲げ加工部21が形成されているため、実施の形態1と同様に曲げ加工部21のバネ性により熱応力を吸収することができる。
これらのことから、回路基板7をケース6にネジ10で固定する際に、基板穴26を介してケース6に固定する2ヶ所のネジ止め部分と、ホルダー穴28を介してケース6に固定する2ヶ所のネジ止め部分の間にはスナップフィット突起部33とスナップフィット穴32の隙間、およびキャパシタ1の曲げ加工部21が、いわばクッションの役割を果たして効果的に熱応力を吸収している。
以上の構成により、実施の形態1で述べた基板穴26や細長穴701による熱応力の吸収に加え、上記した熱応力吸収構造を適用することで十分な熱応力低減効果を確保しつつ、スナップフィット構造によるさらなる低コスト化が可能なキャパシタユニットを実現することができた。
本発明にかかるキャパシタユニットは、全ての回路部品が1枚の回路基板に実装され、それをケースに収納するだけの構造とすることが可能になるので低コスト化が図れ、特に車両の制動を電気的に行う電子ブレーキシステム等に利用される非常用電源等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの一部分解斜視図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板へのキャパシタ接続部拡大図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板とケースの接続部断面図であり、(a)ネジ受け突起部なしの断面図、(b)ネジ受け突起部ありの断面図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの発熱部品を取り付けたヒートシンクの斜視図 本発明の実施の形態1におけるキャパシタユニットの回路基板に取り付けたヒートシンクの断面図 本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットの一部分解斜視図 本発明の実施の形態2におけるキャパシタユニットのホルダーの回路基板への取り付け部分の一部断面図 従来のキャパシタユニットの一部分解斜視図 従来のキャパシタユニットのシールドケースの分解斜視図
符号の説明
1 キャパシタ
2 ホルダー
3 リード線
6 ケース
7 回路基板
8 ヒートシンク
10 ネジ
11 ネジ受け部
21 曲げ加工部
23 発熱部品
26 基板穴
27 ワッシャ
28 ホルダー穴
29 ネジ受け突起部
30a、30b 溝
31 タップネジ
32 スナップフィット穴
33 スナップフィット突起部
34 突起
701 細長穴

Claims (9)

  1. 複数のキャパシタと、
    前記キャパシタの胴部を挟持するホルダーと、
    同一基板上に、前記キャパシタに充放電を行う充放電回路、および前記キャパシタの状態を検出するためのキャパシタ状態検出回路を設けるとともに、前記キャパシタを電気的に直列、または、並列、または、直並列に接続実装する回路基板と、
    前記回路基板を収納するケースからなり、
    前記回路基板は、前記回路基板に設けた基板穴、ワッシャを介してネジを前記ケースに設けたネジ受け部に締めるとともに前記ホルダーに設けたホルダー穴を介してネジを前記ネジ受け部に締めることで前記ケースに取り付けられ、
    前記基板穴の直径は前記ワッシャの内径より大きく、かつ、外径より小さくしたキャパシタユニット。
  2. ネジ受け部にはネジ山の外径より僅かに大きく、かつ、前記回路基板の厚さより僅かに低いネジ受け突起部を設けた請求項1に記載のキャパシタユニット。
  3. ホルダーで挟持されたキャパシタを回路基板の一辺側に実装し、前記キャパシタから最も遠い前記回路基板の一辺の両端近傍に基板穴を設けた請求項1に記載のキャパシタユニット。
  4. キャパシタのリード線は曲げ加工部を有し、
    前記曲げ加工部の先端が回路基板と電気的に接続された請求項1に記載のキャパシタユニット。
  5. ホルダーにスナップフィット突起部を設け、
    前記スナップフィット突起部に対応する位置の回路基板にスナップフィット穴を設け、
    前記スナップフィット突起部を前記スナップフィット穴に挿入することによって、前記ホルダーが前記回路基板に固定される請求項4に記載のキャパシタユニット。
  6. ホルダーの回路基板側には複数の突起を設けた請求項5に記載のキャパシタユニット。
  7. 回路基板のキャパシタ実装部と、その他の回路部品実装部の間に少なくとも一列に並んだ複数の穴を設けた請求項1に記載のキャパシタユニット。
  8. 回路基板は回路部品のうち発熱部品を取り付けるヒートシンクを有し、
    前記ヒートシンクには複数の溝が設けられ、
    前記溝にタップネジを締めることで前記回路基板および前記発熱部品をそれぞれ取り付ける請求項1に記載のキャパシタユニット。
  9. ヒートシンクはアルミニウムからなり、前記ヒートシンクには押し出し成型により複数の溝が同時に形成される請求項8に記載のキャパシタユニット。
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