JP2007042466A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生成水の排出が従来に比べて円滑に行われる燃料電池の提供。
【解決手段】(1)拡散層13、16の透水性が方向によって変化しており、ガス流路方向と直交する方向yの透水性が、ガス流路方向xの透水性より高い燃料電池。
(2)拡散層13、16は布状部材であり、縦糸と横糸のピッチを互いに異ならせること、縦糸と横糸の太さ、密度をを互いに異ならせること、の少なくとも1つを採ることにより透水性の方向による変化を実現している。
(3)繊維の配列を方向によって変えることにより、透水性の方向による変化を実現している。
(4)複数の孔があけられており、該複数の孔の拡散層面内方向の断面積を方向によって変えることにより、透水性の方向による変化を実現している。
(5)拡散層の厚み方向zの透水性は、ガス流路方向と直交する方向yの透水性、および、ガス流路方向xの透水性より高い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池に関する。
特開2004−185936号公報は、セパレータと拡散層を有する燃料電池において、拡散層の、セパレータのガス流路のガスの流れ方向のガス拡散性を、拡散層の、セパレータのガス流路のガスの流れ方向と直交する方向のガス拡散性より大きくした燃料電池を開示している。ガスの拡散層の方向による変化に伴い、拡散層の透水性も変化し、拡散層の、セパレータのガス流路のガスの流れ方向の透水性は、拡散層の、セパレータのガス流路のガスの流れ方向と直交する方向の透水性より大きくなる。
特開2004−185936号公報
拡散層のうちセパレータのリブで押圧された部位に生成水が生じると、リブと直交する方向への流れがよくないのでガス流路に排出されにくく、拡散層のうちセパレータのリブで押圧された部位に溜まり、溜まった生成水によって電極近傍のガスの流通が阻害され、その部位での発電性能が低下するという課題が生じる。この現象は、酸化ガス側で、かつ、ガス流れ下流部で顕著となる。
本発明の目的は、生成水の排出、とくに拡散層のうちセパレータのリブで押圧された部位からガス流路への生成水の排出が従来に比べて円滑に行われる燃料電池を提供することにある。
上記課題を解決する、そして上記目的を達成する、本発明は、つぎのとおりである。
(1) セパレータと該セパレータに接触する拡散層を有する燃料電池であって、前記拡散層の透水性が方向によって変化しており、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性が、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い燃料電池。
(2) 前記拡散層は、導電性繊維が織られた布状部材であり、縦糸と横糸のピッチを互いに異ならせること、縦糸と横糸の太さ、密度を含む種類を互いに異ならせること、の少なくとも1つを採ることにより前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している(1)記載の燃料電池。
(3) 前記拡散層は、導電性材料のペーパであり、該ペーパに含浸される撥水性ペーストの含浸量を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している(1)記載の燃料電池。
(4) 前記拡散層は、導電性繊維の不織布状部材であり、繊維の配列を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している(1)記載の燃料電池。
(5) 前記拡散層は、導電性繊維の不織布状部材であり、複数の孔があけられており、該複数の孔の拡散層面内方向の断面積を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している(1)記載の燃料電池。
(6) 前記拡散層の厚み方向の透水性は、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性、および、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い、(1)〜(5)の何れか一項記載の燃料電池。 (7) セパレータと該セパレータに接触する拡散層を有する燃料電池であって、前記拡散層の厚み方向の透水性は、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性、および、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い燃料電池。
上記(1)の燃料電池によれば、拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性が、拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高いので、拡散層のうち、セパレータのリブによって押圧された部位における生成水は、拡散層内をガス流路方向と直交する方向に流れてガス流路へ円滑に排出され、ガス流路に排出された生成水は、ガス流にのって、またはガス流により吹き飛ばされて、ガス流路の下流部へと流れ、ガス流路からガスマニホールドへと排出される。
上記(2)の燃料電池によれば、拡散層が、導電性繊維が織られた布状部材であり、縦糸と横糸のピッチを互いに異ならせること、縦糸と横糸の太さ、密度を含む種類を互いに異ならせること、の少なくとも1つを採ることにより、容易に、拡散層の透水性に方向による変化をもたせることができる。
上記(3)の燃料電池によれば、拡散層は、導電性材料のペーパであり、該ペーパに含浸される撥水性ペーストの含浸量を方向によって変えることにより、容易に、拡散層の透水性に方向による変化をもたせることができる。
上記(4)の燃料電池によれば、拡散層が、導電性繊維の不織布状部材であり、繊維の配列を方向によって変えることにより、容易に、拡散層の透水性に方向による変化をもたせることができる。
上記(5)の燃料電池によれば、拡散層が、導電性繊維の不織布状部材であり、複数の孔があけられており、該複数の孔の拡散層面内方向の断面積を方向によって変えることにより、容易に、拡散層の透水性に方向による変化をもたせることができる。
上記(6)または(7)の燃料電池によれば、拡散層の厚み方向の透水性が、拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性、および、拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高いので、電極部位で生成した生成水は、拡散層内を拡散層厚み方向にセパレータ側に流れ、かつ、拡散層内をガス流路方向と直交する方向に流れて、ガス流路へ円滑に排出され、ガス流路に排出された生成水は、ガス流にのって、またはガス流により吹き飛ばされて、ガス流路の下流部へと流れ、ガス流路からガスマニホールドへと排出される。
以下に、本発明の燃料電池を、図1〜図13を参照して説明する。
図2〜図5は本発明の実施例1を示しており、図6は本発明の実施例2を示しており、図7、図8は本発明の実施例3を示しており、図9、図10は本発明の実施例4を示している。図7は本発明の実施例5にも適用される。図1、図11〜図13は本発明の何れの実施例にも適用可能である。本発明の実施例1〜実施例5に共通な構成部分には、本発明の実施例1〜実施例5にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明の全実施例に共通な構成部分とその作用、効果を図1、図11〜図13を参照して説明する。
本発明の燃料電池(セル)10は、たとえば固体高分子電解質型燃料電池である。燃料電池10は、たとえば家庭用などの定置型の燃料電池、または燃料電池自動車に搭載される移動型の燃料電池である。
固体高分子電解質型燃料電池10は、膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly )とセパレータ18との積層体からなる。
膜−電極アッセンブリは、イオン交換膜からなる電解質膜11とこの電解質膜の一面に配置された触媒層からなる電極(アノード、燃料極)14および電解質膜の他面に配置された触媒層からなる電極(カソード、空気極)17とからなる。膜−電極アッセンブリとセパレータ18との間には、アノード側、カソード側にそれぞれガス拡散用の拡散層13、16が設けられる。
膜−電極アッセンブリとセパレータ18を重ねてセルモジュール19(1セルモジュールの場合は、セル10はセルモジュール19と同じになる)を構成し、セルモジュール19を積層してセル積層体とし、セル積層体のセル積層方向両端に、ターミナル20、インシュレータ21、エンドプレート22を配置し、両端のエンドプレート22をセル積層方向に延びる締結部材(たとえば、テンションプレート24)にボルト・ナット25にて固定し、燃料電池スタック23を構成する。一端のエンドプレートに設けた調整ネジにてその内側に設けたバネを介してセル積層体にセル積層方向の締結荷重をかける。
セパレータ18は、カーボンセパレータ、メタルセパレータ、導電性樹脂セパレータ、メタルセパレータと樹脂フレームとの組合せ、等の何れかからなる。
セパレータ18には、発電領域において、アノード14に燃料ガス(水素)を供給するための燃料ガス流路27が形成され、カソード17に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための酸化ガス流路28が形成されている。また、セパレータ18には冷媒(通常、冷却水)を流すための冷媒流路26も形成されている。セパレータ18には、非発電領域において、燃料ガスマニホールド30、酸化ガスマニホールド31、冷媒マニホールド29が形成されている。燃料ガスマニホールド30は燃料ガス流路27と連通しており、酸化ガスマニホールド31は酸化ガス流路28と連通しており、冷媒マニホールド29は冷媒流路26と連通している。
燃料ガス、酸化ガス、冷媒は、セル内において互いにシールされている。各セルモジュール19のMEAを挟む2つのセパレータ18間は、第1のシール部材(たとえば、接着剤)33によってシールされており、隣接するセルモジュール19同士の間は、第2のシール部材(たとえば、ガスケット)32によってシールされている。ただし、第1のシール部材33がガスケットで形成されてもよいし、第2のシール部材32が接着剤で形成されてもよい。
各セル10の、アノード14側では、水素を水素イオン(プロトン)と電子に変換する電離反応が行われ、水素イオンは電解質膜11中をカソード17側に移動し、カソード17側では酸素と水素イオンおよび電子(隣りのMEAのアノードで生成した電子がセパレータを通してくる、またはセル積層方向一端のセルのアノードで生成した電子が外部回路を通して他端のセルのカソードにくる)から水が生成され、次式にしたがって発電が行われる。
アノード側:H2 →2H+ +2e-
カソード側:2H+ +2e- +(1/2)O2 →H2
燃料電池10は、MEAを挟んで対向する一対のセパレータ18を有する。セパレータ18のMEA対向面には反応ガス流路27、28が形成されている。MEAを挟んで対向する一対のセパレータ18のうち一方のセパレータ18には燃料ガス流路27が形成され、他方のセパレータ18には酸化ガス流路28が形成される。反応ガス流路27、28は、凸状部50間に形成される。凸状部50はリブ(連続状凸状部)またはドット状凸状部(非連続状の点状の凸状部)から構成されている。
拡散層13、16はセパレータ18に接触し、スタック締結荷重がかかった時に、セパレータ18の凸状部50によって押圧される。拡散層13、16のうちセパレータ18の凸状部50によって押圧される部分は、ガスの拡散が悪く、生成水がガスによって吹き飛ばされにくい部位であるから、生成水が溜まりやすい。とくに、生成水が生じるカソード側における拡散層16のリブ下は生成水が溜まりやすい。アノード側はカソード側の生成水が膜11を透過して移行してくるので、アノード側における拡散層13のリブ下にも生成水が滞留しやすい。拡散層13、16内に生成水が溜まると、その部位では反応ガスの電極への供給、接触が悪くなり、発電が阻害され、電池性能が低下する。電池性能を上げるには、生成水が円滑にガス流路27、28に排出され、ガス流路27、28内を下流に流れてセル外に排出されなければならない。
拡散層13、16内の生成水が円滑にガス流路27、28に排出されるようにするために、本発明では、拡散層13、16のうち少なくとも一方の拡散層(たとえば、拡散層16)の透水性が方向によって変化している。
そして、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向と直交する方向y(ガス流路の並びの方向)の透水性が、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向xの透水性より高い。
拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向yの透水性を、拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向xの透水性より高くすることによって、拡散層13、16のうち、セパレータ18の凸状部50(リブ)により押圧された部位における生成水は、拡散層13、16内をガス流路方向と直交する方向y(ガス流路に排出される方向)に流れてガス流路27、28へ円滑に排出され、ガス流路27、28に排出された生成水は、ガス流にのって、またはガス流により吹き飛ばされて、ガス流路27、28の下流部へと流れ、ガス流路27、28からガスマニホールド30、31へと排出される。
また、望ましくは、拡散層13、16のうち少なくとも一方の拡散層(たとえば、拡散層16)の厚み方向zの透水性は、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向と直交する方向yの透水性、および、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向xの透水性より高い。
拡散層13、16のうち少なくとも一方の拡散層(たとえば、拡散層16)の厚み方向zの透水性を、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向と直交する方向yの透水性、および、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)の、セパレータの面内方向でガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向xの透水性より高くすることにより、電極部位で生成した生成水は、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)内を拡散層厚み方向にセパレータ18に接近する側に流れ、かつ、拡散層13、16(たとえば、拡散層16)内をガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)方向と直交する方向yに流れて、ガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)へ円滑に排出され、ガス流路27、28(たとえば、ガス流路28)に排出された生成水は、ガス流にのって、またはガス流により吹き飛ばされて、ガス流路の下流部へと流れ、ガス流路からガスマニホールド30、31(たとえば、ガスマニホールド31)へと排出される。
ガスはリブに沿って流れ、ガス流路方向はリブとほぼ平行な方向である。
本発明はいわゆるストレート流路型の燃料電池の他、サーペンタイン流路などの、流路の一部に直線状または曲線状のガスが流れる部位を含む構成であれば如何なる燃料電池にも適用可能である。いずれの燃料電池においても、ガス拡散層のうちガス流(リブ)に沿った方向の透水性よりもガス流のほぼ垂直方向の透水性を高くすることにより排水性が向上する。
拡散層13、16の透水性に方向性をもたせるには、以下の実施例1〜4の何れかによることができる。
〔実施例1〕−−−図1〜図5
拡散層13、16は、導電性繊維(たとえば、カーボン繊維)が織られた布状部材であり、縦糸51と横糸52のピッチを互いに異ならせること、縦糸51と横糸52の太さ、密度を含む種類を互いに異ならせること、の少なくとも1つを採ることにより、拡散層13、16の、透水性の方向による変化を実現している。
ガス流路27、28と平行な方向xに延びる縦糸51のピッチPxは、ガス流路27、28と平行な方向xと直交する方向yに延びる横糸52のピッチPyより大きい。セパレータ18のリブ50はガス流路27、28と平行な方向xに延びている。図4で左右方向(y方向)に対して直交する繊維51の数が、図5で左右方向(x方向)に対して直交する繊維52の数より少ないため、図4における方が左右方向(y方向)に生成水が流れやすく、その結果、図2、図3においてx方向よりもy方向に生成水が流れやすい。すなわち、拡散層内の溜まっている生成水は、ガス流れ方向xに流れるよりも、それと直交する方向(y方向)に流れやすく、ガス流路27、28に排出されやすい。生成水がガス流路27、28に排出されると、ガス流にのってガス流路27、28内を下流へと送られ、マニホールドを通ってセル外部に排出される。
上記では繊維のピッチを縦、横で互いに異ならせたが、それに代えて、あるいはそれと共に、縦糸と横糸の太さ、密度を含む種類を互いに異ならせてもよい。その場合も、ガス流路27、28と平行な方向xよりそれと直交方向yに生成水が流れやすいようにする。たとえば、ガス流路27、28と平行な方向xに延びる糸の太さおよび/または密度を、それと直交方向yの糸の太さおよび/または密度より小さくする。
縦糸と横糸の太さ、密度を含む種類をx方向とy方向で互いに異ならせた場合も、繊維のピッチを縦、横で互いに異ならせた場合と同じ作用・効果が得られる。
〔実施例2〕−−−図6
拡散層13、16は、導電性材料(たとえば、カーボン繊維)のペーパ(不織布を含む)であり、該ペーパに含浸される撥水性ペースト53の含浸量を方向によって変えることにより、拡散層13、16の透水性の方向による変化を実現している。
図6において、ガス流路27、28と平行な方向と直交する方向yに延びる撥水性ペースト53の塗布条55の含浸量を、ガス流路27、28と平行な方向xに延びる撥水性ペースト53の塗布条54の含浸量より多くして、ガス流路27、28と平行な方向と直交する方向yに拡散層内生成水が移動しやすいようにする。含浸量の多い少ないは、塗布回数でコントロールすることができ、含浸量を多くするには撥水性ペースト53の塗布回数を多くすればよい。
その結果、拡散層内の溜まっている生成水は、ガス流れ方向xに流れるよりも、それと直交する方向(y方向)に流れやすく、ガス流路27、28に排出されやすい。生成水がガス流路27、28に排出されると、ガス流にのってガス流路27、28内を下流へと送られ、マニホールドを通ってセル外部に排出される。
〔実施例3〕−−−図7、図8
拡散層13、16は、導電性繊維(たとえば、カーボン繊維)の不織布状部材であり、繊維の配列を方向によって変えることにより、拡散層13、16の透水性の方向による変化を実現している。
その場合、図8に示すように、ガス流れ方向xよりガス流れ方向に直交する方向yに生成水が流れやすいように、x方向よりもy方向に繊維の配列を密にした部分56を複数条または拡散層全域に作製してある。その結果、拡散層内の溜まっている生成水は、ガス流れ方向xに流れるよりも、それと直交する方向(y方向)に流れやすく、ガス流路27、28に排出されやすい。生成水がガス流路27、28に排出されると、ガス流にのってガス流路27、28内を下流へと送られ、マニホールドを通ってセル外部に排出される。
また、図7に示すように、拡散層の面内方向に延びる繊維の配列よりも拡散層の厚さ方向に延びる繊維の配列を密にした部分57を複数条または拡散層全域に作製してある。
その結果、拡散層内のうち触媒層(電極14、17)近傍に生成される生成水は、ガス流れ方向xに流れるよりも、それと直交する拡散層厚み方向(z方向)に流れやすく、セパレータ側に(触媒層から離れる方向に)流れ、ガス流路27、28に排出されやすい。生成水がガス流路27、28に排出されると、ガス流にのってガス流路27、28内を下流へと送られ、マニホールドを通ってセル外部に排出される。
また、電極14、17から部分57を介してセパレータ18に電流が流れやすく、電池の内部抵抗を低減することができる。
〔実施例4〕−−−図9、図10
拡散層13、16は、導電性繊維の不織布状部材(ペーパを含む)であり、複数の孔58があけられており、該複数の孔58の拡散層面内方向の断面積を方向によって変えることにより、拡散層13、16の透水性の方向による変化を実現している。
この場合、ガス流れ方向xよりガス流れ方向に直交する方向yに生成水またはその水蒸気が流れやすいように、x方向の孔断面積(y方向辺長さbによって決まる)よりもy方向の孔断面積(x方向辺長さaによって決まる)が大となるようにしてある。その結果、拡散層内の溜まっている生成水またはその水蒸気は、ガス流れ方向xに流れるよりも、それと直交する方向(y方向)に流れやすく、ガス流路27、28に排出されやすい。生成水がガス流路27、28に排出されると、ガス流にのってガス流路27、28内を下流へと送られ、マニホールドを通ってセル外部に排出される。孔はそこに水が溜まると考えられて従来は拡散層には作製されなかったが、実施例4では方向性のある孔を設けて、水または水蒸気の流れに方向性をもたせた。
〔実施例5〕−−−図7
拡散層13、16の厚み方向zの透水性は、拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向yの透水性、および、拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向xの透水性より高い。
この場合、望ましくは、図7に示すように、拡散層の面内方向よりも拡散層の厚さ方向に繊維の配列を密にした部分57を複数条または拡散層全域に作製してある。こうすることによって、生成水または水蒸気は、x方向および/またはy方向に流れるよりもz方向に流れやすくなる。
実施例5の構造は実施例1〜実施例4の構造と共に採用されてもよいし、実施例1〜実施例4の構造とは独立に実施例5の構造のみが採用されてもよい。
本発明の実施例5の燃料電池によれば、拡散層13、16の厚み方向zの透水性が、拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向yの透水性、および、拡散層13、16の、セパレータの面内方向でガス流路方向xの透水性より高いので、電極14、17部位で生成したまたは存在する生成水は、拡散層13、16内を拡散層厚み方向zにセパレータ18側に流れ、かつ、拡散層13、16内をガス流路方向と直交する方向yに流れて、ガス流路27、28へ円滑に排出され、ガス流路27、28に排出された生成水は、ガス流にのって、またはガス流により吹き飛ばされて、ガス流路27、28の下流部へと流れ、ガス流路27、28からガスマニホールド3031へと排出される。
本発明の実施例1の燃料電池の、拡散層とセパレータの斜視図である。 本発明の実施例1の燃料電池の、拡散層のクロスの縦糸と横糸の拡大平面図である。 本発明の実施例1の燃料電池の、拡散層の一部の平面図である。 本発明の実施例1の燃料電池の、図2のA−A断面図である。 本発明の実施例1の燃料電池の、図2のB−B断面図である。 本発明の実施例2の燃料電池の、拡散層の一部の平面図である。 本発明の実施例3および実施例5の燃料電池の、拡散層の一部の断面図である。 本発明の実施例3の燃料電池の、拡散層の一部の平面図である。 本発明の実施例4の燃料電池の、拡散層の一部の平面図である。 本発明の実施例4の燃料電池の、拡散層の1つの孔の拡大斜視図である。 本発明の燃料電池の、スタックの側面図である。 図11の燃料電池の一部の断面図である。 図11の燃料電池の正面図である。
符号の説明
10 (固体高分子電解質型)燃料電池
11 電解質膜
13、16 拡散層
14 アノード
17 カソード
18 セパレータ
19 モジュール
20 ターミナル
21 インシュレータ
22 エンドプレート
23 燃料電池スタック
24 締結部材(テンションプレート)
25 ボルト・ナット
26 冷媒流路(流体流路)
27 燃料ガス流路(流体流路)
28 酸化ガス流路(流体流路)
29 冷媒マニホールド(流体マニホールド)
30 燃料ガスマニホールド(流体マニホールド)
31 酸化ガスマニホールド(流体マニホールド)
32 ガスケット
33 接着剤
50 凸状部
51 縦糸
52 横糸
53 撥水性ペースト
54、55 塗布条
56 繊維の配列を密にした部分
57 拡散層の厚さ方向に延びる繊維の配列を密にした部分
58 孔

Claims (7)

  1. セパレータと該セパレータに接触する拡散層を有する燃料電池であって、前記拡散層の透水性が方向によって変化しており、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性が、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い燃料電池。
  2. 前記拡散層は、導電性繊維が織られた布状部材であり、縦糸と横糸のピッチを互いに異ならせること、縦糸と横糸の太さ、密度を含む種類を互いに異ならせること、の少なくとも1つを採ることにより前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記拡散層は、導電性材料のペーパであり、該ペーパに含浸される撥水性ペーストの含浸量を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している請求項1記載の燃料電池。
  4. 前記拡散層は、導電性繊維の不織布状部材であり、繊維の配列を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している請求項1記載の燃料電池。
  5. 前記拡散層は、導電性繊維の不織布状部材であり、複数の孔があけられており、該複数の孔の拡散層面内方向の断面積を方向によって変えることにより、前記拡散層の透水性の方向による変化を実現している請求項1記載の燃料電池。
  6. 前記拡散層の厚み方向の透水性は、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性、および、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い、請求項1〜請求項5の何れか一項記載の燃料電池。
  7. セパレータと該セパレータに接触する拡散層を有する燃料電池であって、前記拡散層の厚み方向の透水性は、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向と直交する方向の透水性、および、前記拡散層の、セパレータの面内方向でガス流路方向の透水性より高い燃料電池。
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