JP2007042397A - 車両用の電池ボックスの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造の絶縁ナットを使用して、電池ボックスを理想的な状態に防水してフレームに固定する。
【解決手段】電池ボックスの固定構造は、電池を収納している電池ボックス2をボルト3を介して車両のフレーム1に固定する。車両のフレーム1は、ボルト3の先端をねじ込む絶縁ナット4を固定している。絶縁ナット4は、ホルダーマウント5の内側に、樹脂部品6を介してナット本体7を固定している。ホルダーマウント5は金属筒で、下端に設けたフランジ14をフレーム1に溶接して固定し、上端の抜止プレート8でもって内部に樹脂部品6を固定している。フランジ14とフレーム1の間と、樹脂部品6とホルダーマウント5との間のいずれか、または両方を水密構造に連結している。電池ボックス2と絶縁ナット4のホルダーマウント5との間にパッキン9を挟着して、絶縁ナット4と電池ボックス2とを水密構造としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、電池を収納している電池ボックスを車両に固定する構造に関する。
電池ボックスを車両に固定するボルトは、車両のフレームから絶縁する必要がある。また、このボルトで電池ボックスをフレームに固定する状態で、電池ボックスを防水構造とする必要がある。このことを実現する、ボルトを使用する固定構造は開発されている。(特許文献1参照)
図1は、フレーム31から絶縁されたボルト33で電池ボックス32を固定する構造を示している。この電池ボックス32は、上から下に貫通するボルト33で車両のフレーム31に固定している。ボルト33は、図2に示すように、フレーム31に固定している絶縁ナット34に下端をねじ込んで固定される。この図の絶縁ナット34は、ネジ筒35と、このネジ筒35にねじ込んでいるゴム製絶縁ナット36からなる。ゴム製絶縁ナット36は、ナット本体37の外側に樹脂部品38を介して金属外筒39を固定している。ネジ筒35はフレーム31に抵抗溶接して固定され、ゴム製絶縁ナット36をねじ込んで固定する。
この構造の絶縁ナット34は、ゴム製絶縁ナット36の金属外筒39の外周に雄ネジを設け、ネジ筒35の内周面に雌ネジを設けている。ゴム製絶縁ナット36の雄ネジをネジ筒35の雌ネジにねじ込んで、ゴム製絶縁ナット36をフレームに固定する。
特開2005−96738号公報
図2に示す固定構造は、フレーム31から絶縁されるボルト33を介して電池ボックス32をフレーム31に固定できる。ただ、この構造に使用する絶縁ナットは、構造が複雑で製造コストが高くなる欠点がある。また、この構造の絶縁ナットは、理想的な状態で防水して、ボルトを固定するのが難しい欠点もある。それは、矢印で示すように、ゴム製絶縁ナットとネジ筒との間を通過し、さらにゴム製絶縁ナットの内面とボルトの間を通過して水が浸入するからである。
フレームに電池ボックスを固定する車両は、フレームの上に水が浸入する。このため、フレームの上に浸入する水が、電池ボックスの内部に浸入しない防水構造が要求される。電池ボックスの内部に浸入する水は、電池ボックス内に収納している電池や電子回路等に悪影響を与えるからである。
本発明は、このことを実現することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な構造の絶縁ナットを使用して、電池ボックスを理想的な状態に防水してフレームに固定できる車両用の電池ボックスの固定構造を提供することにある。
本発明の車両用の電池ボックスの固定構造は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両用の電池ボックスの固定構造は、電池を収納している電池ボックス2と、この電池ボックス2を車両のフレーム1に固定するボルト3と、車両のフレーム1に固定されてボルト3の先端がねじ込まれて、ボルト3を介して電池ボックス2を車両のフレーム1に固定する絶縁ナット4と、ホルダーマウント5と電池ボックス2との間に挟着されてなるパッキン9とを備える。絶縁ナット4は、車両のフレーム1に固定されるホルダーマウント5と、ホルダーマウント5の内側に樹脂部品6を介して固定しているナット本体7とを備える。ホルダーマウント5は金属筒で、この金属筒は下端には外側に突出するフランジ14を有し、上端には内側に向かって折曲されてなる樹脂部品6の抜止プレート8を有し、下端のフランジ14がフレーム1に溶接して固定されると共に、上端の抜止プレート8でもって内部に樹脂部品6を固定して、かつ樹脂部品6とホルダーマウント5との間を密着させている。さらに、フランジ14とフレーム1の間と、樹脂部品6とホルダーマウント5との間のいずれか、または両方を水密構造に連結している。ボルト3の先端を絶縁ナット4にねじ込んで、電池ボックス2をフレーム1に固定すると共に、電池ボックス2と絶縁ナット4のホルダーマウント5との間にパッキン9を挟着して、絶縁ナット4と電池ボックス2とを水密構造としている。
本発明の車両用の電池ボックスの固定構造は、フランジ14をフレーム1にシーム溶接またはレーザー溶接して水密構造に固定することができる。
本発明の車両用の電池ボックスの固定構造は、パッキン9をOリングとして、ホルダーマウント5の抜止プレート8は電池ボックス2との対向面に、Oリングを嵌入するリング凹部10を設けることができる。この固定構造は、リング凹部10にパッキン9のOリングを入れて、Oリングのパッキン9でもってホルダーマウント5と電池ボックス2との間を水密構造とすることができる。
本発明の車両用の電池ボックスの固定構造は、抜止プレート8の上面にシート状のパッキンを配設することができる。
本発明の車両用の電池ボックスの固定構造は、樹脂部品6を、上下に分割して成形してなる第1の樹脂部品6Aと、第2の樹脂部品6Bとで構成し、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bの内側にナット本体7を嵌入する嵌入溝11を設けて、この嵌入溝11にナット本体7を嵌入して配置することができる。
さらに、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bは、一方の当接面に凹部17を設け、他方の当接面には凹部17に挿入される凸部18を設けることができる。
本発明は、簡単な構造の絶縁ナットを使用して、電池ボックスを理想的な防水状態で車両のフレームに固定できる特徴がある。それは、本発明の固定構造に使用する絶縁ナットが、金属筒のホルダーマウントに樹脂部品を介してナット本体を固定する構造とし、さらにホルダーマウントの金属筒は、下端には外側に突出するフランジを設けて、上端には内側に折曲してなる樹脂部品の抜止プレートを設けて、下端のフランジをフレームに溶接して固定し、上端の抜止プレートでもって金属筒の内部に樹脂部品を固定して、樹脂部品とホルダーマウントとの間を密着させると共に、この絶縁ナットにボルトの下端をねじ込んで、電池ボックスをフレームに固定するからである。
この構造の絶縁ナットは、ホルダーマウントの金属筒をプレス加工して、内部に樹脂部品を固定できる。フランジをフレームに溶接して固定し、抜止プレートで樹脂部品を内部に固定している絶縁ナットは、上面にパッキンを設け、このパッキンを抜止プレートと電池ボックスで挟着して、理想的な防水構造にできる。パッキンでもって、フレーム上の水が、絶縁ナットから電池ボックスの内部に浸入するのを阻止できるからである。
さらに、本発明の固定構造は、ホルダーマウントの金属筒の下端に設けたフランジを溶接してフレームに固定するので、絶縁ナットをしっかりとフレームに固定できる特長がある。
とくに、本発明の請求項2の固定構造は、フランジをフレームにシーム溶接またはレーザー溶接して固定するので、絶縁ナットをより強固にフレームに固定しながら、しかも水密構造にできる特長がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池ボックスの固定構造を例示するものであって、本発明は電池ボックスの固定構造を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3ないし図5に示す車両用の電源装置は、フレーム1の上に電池ボックス2をボルト3で固定している。電池ボックス2は、複数の電池モジュール(図示せず)を収納している。図の電池ボックス2は、電池モジュールを収納する電池ホルダー20を備える。この電池ボックス2は、複数の電池モジュールを電池ホルダー20に収納すると共に、この電池ホルダー20を2段に積層してフレーム1に固定している。各々の電池ホルダー20は、上ケース20Aと下ケース20Bとで電池モジュールを上下から挟着して保持している。電池ボックス2は、プラスチックで一体的に成形している。電池ボックス2は、ガラス繊維等の補強繊維を埋設して補強されたプラスチックである。
ボルト3が電池ボックス2をフレーム1に固定する部分の拡大断面図を図4と図5に示す。図4はボルト3の下端部を示し、図5はボルト3の上端部を示している。この電源装置は、ボルト3の先端部である下端をフレーム1に固定している絶縁ナット4にねじ込んで、ボルト3で電池ボックス2をフレーム1に固定している。ボルト3は、先端部を絶縁ナット4にねじ込んで、ネジ頭3Aで電池ボックス2をフレーム1に固定している。
図3の断面図に示すフレーム1は、車両本体と別のパーツで構成されて車両本体に固定されるベースプレート1Aを備える。このベースプレート1Aは、車両の一部を構成するパーツで構成することもできる。ベースプレート1Aは、車両のシャーシーに固定される金属板である。フレーム1のベースプレート1Aには、絶縁ナット4を固定している。
絶縁ナット4は、車両のフレーム1に固定されるホルダーマウント5と、ホルダーマウント5の内側に樹脂部品6を介して固定しているナット本体7とを備える。ホルダーマウント5は金属筒で、下端に設けたフランジ14をフレーム1に固定して、上端部を内側に向かって折曲して樹脂部品6の抜止プレート8を設けている。この絶縁ナット4は、以下のようにして製作される。
(1) 底にフランジ14があって、上端に抜止プレート8のある円筒状に金属板をプレス成形してホルダーマウント5を製作する。
(2) ホルダーマウント5の円筒部に、ナット本体7を定位置に連結している樹脂部品6を圧入する。圧入される樹脂部品6は、ホルダーマウント5の内面に密着して、樹脂部品6とホルダーマウント5との間を水密構造とする。
以上のようにして製作される絶縁ナット4は、樹脂部品6を内部に圧入して固定できる。この構造の絶縁ナット4は、樹脂部品6とホルダーマウント5の間を水密構造とする。樹脂部品6とホルダーマウント5は、樹脂部品6とホルダーマウント5との間に接着剤を充填して水密構造とすることができる。また、図4の鎖線で示すように、樹脂部品6とホルダーマウント5との間にOリング等のパッキン16を入れて、水密構造とすることもできる。樹脂部品6とホルダーマウント5の間を水密構造とする絶縁ナット4は、図4に示すように、抜止プレート8と電池ボックス2との間にパッキン9を挟着して、電池ボックス2に水が浸入するのを確実に防止できる。フレーム1上の水が絶縁ナット4を透過して電池ボックス2の内部に浸入しないからである。
図のホルダーマウント5は、抜止プレート8の電池ボックス2との対向面に、パッキン9を嵌入して定位置に配置するリング凹部10を設けている。図のホルダーマウント5は、抜止プレート8の外周に沿って段差を設けて、リング凹部10としている。このホルダーマウント5は、リング凹部10にパッキン9を入れて、パッキン9を定位置に保持する。この構造は、パッキン9の位置ずれを防止して、電池ボックス2を固定できる。リング凹部10には、パッキン9であるOリングを入れている。ボルト3が絶縁ナット4にねじ込まれると、Oリングのパッキン9は、抜止プレート8と電池ボックス2に挟着されて、ホルダーマウント5と電池ボックス2との間を防水状態に密着させる。
図の固定構造は、パッキン9をOリングとするが、パッキンはゴム状弾性体をシート状とすることもできる。シート状のパッキンは、リング状で抜止プレートの上面に配置される。このパッキンは、抜止プレートと電池ボックスとの間に挟着されて、電池ボックスを絶縁ナットに水密構造で連結する。
ホルダーマウント5は、金属筒の下端に外側に突出するように設けているフランジ14を溶接してフレーム1に固定している。ホルダーマウント5のフランジ14は、図6の斜視図に示すように、溶接用の凸条15をプレス加工して設けている。溶接用の凸条15はシーム溶接されて、フレーム1に固定される。フランジ14をシーム溶接してフレーム1に固定する構造は、ホルダーマウント5とフレーム1との間を水密構造にできる。この構造は、フレーム1の上の水がホルダーマウント5内に浸入するのを、フランジ14とフレーム1との水密構造で阻止できる。ただ、ホルダーマウントのフランジは、レーザー溶接でフレームに固定して水密構造とすることもできる。このレーザー溶接は、ホルダーマウントの周囲に沿って連続的にレーザーを照射してホルダーマウントのフランジとフレームとの間を水密構造とする。
以上のように、水密構造でフランジ14をフレーム1に固定する絶縁ナット4は、樹脂部品6とホルダーマウント5との間を必ずしも水密構造としないで、電池ボックス2にフレーム1上の水が浸入するのを防止できる。ただ、ホルダーマウント5のフランジ14とフレーム1との間を水密構造とし、さらに樹脂部品6とホルダーマウント5との間も水密構造とする二重の水密構造とする固定構造は、フレーム1上の水が電池ボックス2に浸入するのを極めて高い信頼性で確保できる。それは、仮りに一方の水密構造が破壊されても、他方の水密構造で電池ボックス2への水の浸入を阻止できるからである。
さらに、ホルダーマウントのフランジは、図示しないが、溶接用の凸部を複数箇所に設けて、これらの凸部をスポット抵抗溶接してフレームに固定することも、あるいは、部分的にレーザー溶接してフレームに固定することもできる。この固定構造は、樹脂部品とホルダーマウントとの間にOリング等のパッキンを入れて、水樹脂部品とホルダーマウントとを水密構造として、フレーム上の水が電池ボックスに浸入するのを防止できる。
樹脂部品6は絶縁性のプラスチックやゴムを成形して製作される。樹脂部品を成形するプラスチックは、例えばナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、EVA等の硬質又は軟質のプラスチックである。また、樹脂部品を成形するゴムは、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、クロロピレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、シリコンゴム等の合成ゴム又は天然ゴムが使用される。
樹脂部品6は、ボルト3と金属筒のホルダーマウント5を絶縁する。また、樹脂部品6は、ボルト3とホルダーマウント5との間の緩衝材ともなる。さらに、樹脂部品6は、ナット本体7をホルダーマウント5から絶縁して定位置に固定する。図の樹脂部品6は、上下に分割されてなる、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bからなる。第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bは、内側に沿ってナット本体7を嵌入する嵌入溝11を設けている。嵌入溝11は、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bの境界に設けている。ナット本体7は、嵌入溝11に嵌入されて、定位置に固定される。
さらに、図4に示す第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bとは、一方の当接面に凹部17を設け、他方の当接面には凹部17に挿入される凸部18を設けている。この図の樹脂部品6は、第1の樹脂部品6Aに凹部17を設けて、第2の樹脂部品6Bには凹部17に嵌入される凸部18を設けている。凹部17はリング状の溝で、凸部18はリング状の溝に嵌入される凸条である。この構造は、ナット本体7とホルダーマウント5の間における、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bとの空気中における実質距離を長くして、ナット本体7とホルダーマウント5との放電破壊を有効に阻止できる。また、リング状の凸部18と凹部17との間にOリング等のパッキンを入れて、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bとの間を水密構造にできる。
この構造の絶縁ナット4は、第1の樹脂部品6Aと第2の樹脂部品6Bを別々に成形して製作できる。また、組み立てるときに、ナット本体7を樹脂部品6の嵌入溝11に配置して、ナット本体7を定位置に配置しながら、能率よく簡単に多量生産できる。それは、ナット本体7を嵌入溝11に入れる状態で、図7に示す樹脂部品6をホルダーマウント5の金属筒に挿入し、この状態で金属筒の上端を折曲加工して、絶縁ナット4を製造できるからである。ただし、絶縁ナットは、樹脂部品をプラスチックで成形するときに、ナット本体をインサートして定位置に固定することもできる。
ナット本体7は金属製で内面に雌ネジを設けている。さらに、ナット本体7は、回転しないように樹脂部品6に固定するために、外形を多角形や楕円形等の非円形としている。さらに、ナット本体7は、外側面をローレット加工し、あるいは多数の凹凸を設けて、回転しないように樹脂部品6の嵌入溝11に配置することができる。図の絶縁ナット4は、ナット本体7と樹脂部品6とを別部品とするが、樹脂部品とナット本体とを一体構造とすることもできる。この絶縁ナットは、ナット本体を硬質のプラスチックで成形して、ナット本体を樹脂部品と一体的に成形する。
以上の固定構造は、ボルト3の先端を絶縁ナット4にねじ込んで、電池ボックス2をしっかりとフレーム1に固定できる。樹脂部品6は絶縁性のプラスチックであるから、ボルト3を絶縁して金属筒のホルダーマウント5とフレーム1に連結する。電池ボックス2は、これを固定するボルト3を絶縁状態としてフレーム1に固定することが大切である。それは、電池ボックス2に収納している電池がボルト3に接触しても、車両のシャーシーに通電することがなく、またショート等の故障を防止できるからである。また、絶縁ナット4の樹脂部品6を介して電池ボックス2をフレーム1に固定する構造は、フレーム1の振動を樹脂部品6で吸収できる特長もある。緩衝作用のある樹脂部品6が、フレーム1の振動を吸収してボルト3と電池ボックス2の振動を少なくする。このため、車両のシャーシーの振動が、電池ボックス2やこれに収納する電池モジュールに与える悪影響を少なくできる。
図の固定構造は、電池ボックス2の貫通孔22に金属スリーブ23を挿入して、金属スリーブ23と絶縁ナット4との間に硬質リング24を配置している。硬質リング24は、金属スリーブ23のフランジ23Aに当接して、金属スリーブ23をしっかりと挟着する。硬質リング24は、ボルト3を締め付ける圧力で変形しない硬質のプラスチック、たとえばポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂等のエンジニアリングプラスチックで製作される。硬質リング24は、これ等のプラスチックをリング状に成形して製作される。ただし、硬質リングは、金属をリング状に加工して製作することもできる。
さらに、図3の電池ボックス2は、プラスチック製の外ケース21に、電池ホルダー20を収納している。外ケース21をフレーム1に固定する構造は、図4の断面図に示している。この図の外ケース21は、ボルト3を挿通する連結穴25を設けている。連結穴25は、硬質リング24の内周に下方に突出するように設けている凸部リング24Aを挿入できる大きさとしている。連結穴25には、硬質リング24の下端の凸部リング24Aを挿通している。硬質リング24と絶縁ナット4が外ケース21を挟着して、フレーム1に固定している。この固定構造は、フレーム1であるベースプレート1Aに絶縁ナット4を固定し、この絶縁ナット4の上にプラスチック製の外ケース21を固定し、外ケース21に電池ボックス2を収納している。外ケース21は、ボルト3と絶縁ナット4でフレーム1に固定される。
さらに、図4の固定構造は、電池ボックス2の外ケース21と絶縁ナット4の抜止プレート8との間にパッキン9であるOリングを挟着している。Oリングは、電池ボックス2である外ケース21の下面を水密構造で絶縁ナット4に連結する。したがって、この構造は、フレーム1の上に浸入する水が、外ケース21を通過して電池ボックス2の内部に浸入するのを確実に阻止できる。
図4の固定構造は、電池ボックス2の貫通孔22に金属スリーブ23を挿通している。金属スリーブ23は、鉄や鉄合金等の金属を筒状に加工して、表面をクローム、錫、亜鉛等の金属メッキして製作される。金属スリーブ23は、電池ボックス2よりも熱膨張の小さい全ての金属、たとえばステンレス、シンチュウ、銅や銅合金、あるいはアルミニウムやアルミニウム合金等の金属で製作することもできる。
金属スリーブ23は、下端にフランジ23Aを設けている。電池ボックス2の電池ホルダー20は、フランジ23Aを入れる凹部22Aを貫通孔22の周囲に設けている。図の金属スリーブ23は、下端にのみフランジ23Aを設けているが、ネジ頭3Aで挟着される上端にもフランジを設けることができる。フランジ23Aは、硬質リング24の表面に広い面積で均一に接触する。このため、フランジ23Aのある金属スリーブ23は、硬質リング24に均一な圧力で押圧されて、位置ずれすることなく、安定してしっかりと固定される。
金属スリーブ23は、ボルト3の締め付け状態で変形しない厚さを有する。締め付け力はボルト3のネジ部3Bの太さで異なる。したがって、金属スリーブ23の厚さも、内部に挿通するネジ部3Bの太さで異なり、ネジ部が太くなって金属スリーブの内径が大きくなると厚くし、反対にネジ部が細くなって金属スリーブの内径が小さくなると薄くする。また、金属スリーブ23は、材質によって強度が変化するので、材質を考慮して最適な厚さとする。たとえば、鉄製の金属スリーブでは、厚さを1〜4mmとする。ただし、金属スリーブは、長くなっても厚くして強靭な構造とする。金属スリーブ23は円筒状でるあるが、必ずしも円筒状とする必要はなく、たとえば多角柱状とすることもできる。
金属スリーブ23は、電池ボックス2の電池ホルダー20に設けていてる貫通孔22に圧入して固定される。この構造は、金属スリーブ23を簡単に電池ボックス2に固定できる。この金属スリーブ23は、電池ボックス2の貫通孔22の内形よりもわずかに外形を大きく、いいかえると太くしている。この金属スリーブ23は、電池ボックス2にしっかりと圧入される。金属スリーブ23は、接着材を介して貫通孔22に圧入して、しっかりと固定することもできる。また、金属スリーブ23は、電池ボックス2のプラスチックを成形するときにインサートして固定することもできる。
電池ボックス2に固定される金属スリーブ23は、電池ボックス2と一体構造となるので便利に組み立てできる。図3に示すように、金属スリーブ23と電池ボックス2の両方を両端で挟着して固定して、電池ボックス2をフレーム1に固定できるからである。これ等の図に示す電池ボックス2は、金属スリーブ23を貫通孔22の長さとして、ボルト3で金属スリーブ23を挟着できる構造としている。この構造は、金属スリーブ23でもって、ボルト3が緩むのを防止しながら、電池ボックス2をフレーム1に固定できる。
金属スリーブ23は、理想的には、図4と図5に示すように、貫通孔22の長さに等しくして、電池ボックス2に圧入、接着、インサート等の構造で固定される。この構造は、ボルト3と絶縁ナット4で、電池ボックス2と金属スリーブ23の両方を挟着して固定し、さらに金属スリーブ23で電池ボックス2に固定する。この構造によると、理想的な状態で電池ボックス2をフレーム1に固定できる。それは、電池ボックス2が熱膨張と熱収縮を繰り返して、ボルト3やフレーム1との間に隙間ができ、あるいは電池ボックス2がボルト3とフレーム1で充分な強度で挟着されない状態となっても、ボルト3は金属スリーブ23をしっかりと挟着してフレーム1に固定し、金属スリーブ23を介して電池ボックス2をフレーム1に固定するからである。
図5のボルト3は、後端のネジ頭3Aで金属スリーブ23と電池ボックス2を押圧して固定する。このボルト3は、後端のネジ頭3Aを回転させてネジ部3Bの先端の雄ネジを絶縁ナット4にねじ込んでフレーム1に固定する。ただし、ボルト3は、必ずしもネジ頭を設ける構造とする必要はなく、たとえば、図示しないが両端に雄ネジを設けて、後端の雄ネジに絶縁ナットをねじ込んで、金属スリーブ23を挟着することもできる。このボルト3は、先端の雄ネジを絶縁ナット4にねじ込んでフレーム1に連結した後、後端の雄ネジに絶縁ナットをねじ込んで、電池ボックス2をフレーム1に固定できる。また、後端の雄ネジに絶縁ナットをねじ込む状態で、先端の雄ネジを絶縁ナット4にねじ込んで、電池ボックス2をフレーム1に固定することもできる。
図5のボルト3は、ワッシャ26を介して金属スリーブ23を挟着している。ワッシャ26は、金属製の平ワッシャである。ワッシャ26の外形は、ネジ頭3Aよりも大きく、平ワッシャで金属スリーブ23と電池ボックス2の表面を押圧して、フレーム1に固定している。
以上の固定構造は、硬質リング24と絶縁ナット4で外ケース21を挟着して固定するが、本発明の電源装置は、電池ホルダーと外ケースとを一体構造とし、この電池ボックスにボルトを挿通して、絶縁ナットの上に電池ボックスを固定することもできる。また、電池ボックスには必ずしも金属スリーブを挿通する必要はなく、電池ボックスのプラスチックに貫通孔を設けて、ここにボルトを挿通することもできる。
従来の車両用の電池ボックスの固定構造を示す断面図である。 図1に示す固定構造の拡大断面図である。 本発明の一実施例にかかる車両用の電池ボックスの固定構造を示す断面図である。 図3に示す固定構造であって、ボルトの下端部の連結構造を示す拡大断面図である。 図3に示す固定構造であって、ボルトの上端部の連結構造を示す拡大断面図である。 絶縁ナットの底面斜視図である。
符号の説明
1…フレーム 1A…ベースプレート
2…電池ボックス
3…ボルト 3A…ネジ頭
3B…ネジ部
4…絶縁ナット
5…ホルダーマウント
6…樹脂部品 6A…第1の樹脂部品
6B…第2の樹脂部品
7…ナット本体
8…抜止プレート
9…パッキン
10…リング凹部
11…嵌入溝
14…フランジ
15…溶接用の凸条
16…パッキン
17…凹部
18…凸部
20…電池ホルダー 20A…上ケース
20B…下ケース
21…外ケース
22…貫通孔 22A…凹部
23…金属スリーブ 23A…フランジ
24…硬質リング 24A…凸部リング
25…連結穴
26…ワッシャ
31…フレーム
32…電池ボックス
33…ボルト
34…絶縁ナット
35…ネジ筒
36…ゴム製絶縁ナット
37…ナット本体
38…樹脂部品
39…金属外筒

Claims (6)

  1. 電池を収納している電池ボックス(2)と、この電池ボックス(2)を車両のフレーム(1)に固定するボルト(3)と、車両のフレーム(1)に固定されてボルト(3)の先端がねじ込まれて、ボルト(3)を介して電池ボックス(2)を車両のフレーム(1)に固定する絶縁ナット(4)と、絶縁ナット(4)と電池ボックス(2)との間に挟着されてなるパッキン(9)とを備え、
    絶縁ナット(4)が、車両のフレーム(1)に固定されるホルダーマウント(5)と、ホルダーマウント(5)の内側に樹脂部品(6)を介して固定しているナット本体(7)とを備え、
    ホルダーマウント(5)は金属筒で、この金属筒は下端には外側に突出するフランジ(14)を有し、上端には内側に向かって折曲されてなる樹脂部品(6)の抜止プレート(8)を有し、下端のフランジ(14)がフレーム(1)に溶接して固定されると共に、上端の抜止プレート(8)でもって内部に樹脂部品(6)を固定して、かつ樹脂部品(6)とホルダーマウント(5)との間を密着させており、
    さらに、フランジ(14)とフレーム(1)の間と、樹脂部品(6)とホルダーマウント(5)との間のいずれか、または両方を水密構造に連結しており、
    ボルト(3)の先端を絶縁ナット(4)にねじ込んで、電池ボックス(2)をフレーム(1)に固定すると共に、電池ボックス(2)と絶縁ナット(4)のホルダーマウント(5)との間にパッキン(9)を挟着して、絶縁ナット(4)と電池ボックス(2)とを水密構造としてなる車両用の電池ボックスの固定構造。
  2. フランジ(14)をフレーム(1)にシーム溶接またはレーザー溶接して水密構造に固定している請求項1に記載される車両用の電池ボックスの固定構造。
  3. パッキン(9)がOリングで、ホルダーマウント(5)の抜止プレート(8)は電池ボックス(2)との対向面に、Oリングを嵌入するリング凹部(10)を設けており、リング凹部(10)にパッキン(9)のOリングを入れて、Oリングのパッキン(9)でもってホルダーマウント(5)と電池ボックス(2)との間を水密構造としている請求項1に記載される車両用の電池ボックスの固定構造。
  4. 抜止プレート(8)の上面にシート状のパッキンを配設している請求項1に記載される車両用の電池ボックスの固定構造。
  5. 樹脂部品(6)が上下に分割して成形されてなる第1の樹脂部品(6A)と、第2の樹脂部品(6B)からなり、第1の樹脂部品(6A)と第2の樹脂部品(6B)の内側に絶縁ナット(4)を嵌入する嵌入溝(11)を設けて、この嵌入溝(11)にナット本体(7)を嵌入して配置している請求項1に記載される車両用の電池ボックスの固定構造。
  6. 第1の樹脂部品(6A)と第2の樹脂部品(6B)とが、一方の当接面に凹部(17)を設け、他方の当接面には凹部(17)に挿入される凸部(18)を設けている請求項5に記載される車両用の電池ボックスの固定構造。
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