JP2007041606A - コネクタ構造およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイ - Google Patents

コネクタ構造およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイ Download PDF

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Wen-Hui Peng
文輝 彭
Chien-Chung Chen
建仲 陳
Yu-Ching Chen
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Abstract

【課題】パッドの幅やストリップの幅を変えずに、コネクタ間の距離を維持した状態で、コネクタ間のピッチを縮小できるコネクタ構造、およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイを提供する。
【解決手段】コネクタ構造23aは、L字状のコネクタ5、6、7から構成されている。第1コネクタ5は、パッド110と、ストリップ51とから構成されている。また、第2コネクタ6は、パッド110と、ストリップ61とから構成されており、パッド110とストリップ61との間に、第1コネクタ5の突出側5aが、所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。また、第3コネクタ7は、パッド110と、ストリップ71とから構成されており、パッド110とストリップ71との間に、第2コネクタ6の突出側6aが、所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等に使用されるコネクタ構造およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイに関する。
従来、マトリクス型ディスプレイにおいては、ディスプレイパネルと駆動回路とを電気的に接続するために多くのコネクタが使用されている。図11は、従来の液晶ディスプレイ101の模式図である。この液晶ディスプレイ101は、周知のように、ディスプレイパネル102と、駆動回路とを中心にして構成されている。
ディスプレイパネル102は、ガラス基板121と、表示部122と、二つの外部接続部123とを備えている。表示部122は、ガラス基板121上に設けられている。また、この表示部122には、図12に示すように、横方向に複数のゲートラインGが設けられ、縦方向に複数のデータラインDが設けられている。そして双方のラインD、Gによって、この表示部122には、複数の画素122aがマトリクス状に形成されている。
また、外部接続部123は、図13に示すように、複数のコネクタ構造123aから構成されている。各コネクタ構造123aは、二つの凸字状のコネクタ124、125から構成されており、双方のコネクタ124、125は、各データラインDの一端部、各ゲートラインGの一端部にそれぞれ設けられている。
第1コネクタ124は、図14に示すように、長方形状のパッド110と、ストリップ124aとから構成されている。このストリップ124aは、パッド110の一側面110aの中央側から垂直に延出して形成されている。
また、第2コネクタ125は、パッド110と、ストリップ125aとから構成されている。このストリップ125aは、パッド110の一側面110aの中央側から垂直に延出しており、第1コネクタ124のストリップ124aよりも短く形成されている。
そして、第2コネクタ125は、第1コネクタ124と同じ方向に向いた状態で、第1コネクタ124のパッド110とストリップ124aとの間に、左右の一方側が所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。そして、このように構成された複数のコネクタ構造123aは、同じ方向を向いた状態で、所定の間隔W2を開けて並列されている。
また、パッド110の幅をW1、パッド110の長さをW5、隣接するパッド110、110間の間隔をW4、各ストリップ124a、125aの幅をW3、コネクタ124、125間の距離をW2とした場合に、コネクタ124、125間のピッチPの値は、下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、パッド110のスーパーインポーズプロセスの機械公差によって、コネクタ124、125間で最小限許容できる距離W2は約7μmである。例えば、W1が23μm、W2が7μm、W3が5μmの場合には、ピッチPは21μmとなる。
一方、駆動回路は、表示部を駆動させるものであり、ゲートドライバ103とデータドライバ104とから構成されている。そして、図11や図13に示すように、双方のドライバ103、104の底面には、表示部122側の各パッド126と対応する位置に、外部と電気的に接続するためのパッド111がそれぞれ設けられている。
そして、双方のドライバ103、104は、図11に示すように、チップオンガラス(COG)プロセスによって、ガラス基板121上で、表示部122に接続して設けられている。具体的に説明すると、双方のドライバ103、104は、各パッド110を、表示部122側の対応するパッド111に重ねて接着させている。
これにより、ゲートドライバ103は、ドライバ103側の各パッド111と、対応する表示部122側のパッド110およびストリップ124a、125aとを介して、各ゲートラインG(図12参照)に電気的に接続されている。また、データドライバ104は、ドライバ104側のパッド111と、表示部122側のパッド110と、ストリップ124a、125aとを介して、各データラインD(図12参照)に電気的に接続されている。
また、双方のドライバ103、104は、それぞれ、接続線105と、フレキシブルプリント回路板106とを介してプリント回路板107に接続されている。
特開平5−062978号公報 特開平3−097238号公報 特開2003−057677号公報
しかしながら、従来の液晶ディスプレイ101において、ディスプレイパネル102の大きさを変えずに解像度を上げる、すなわち画素122a数を増加する場合には、データラインDの本数およびゲートラインGの本数を増やさなければならない。またこれに伴い、コネクタ124、125間のピッチPを大幅に縮小しなければならない。
これを解決するために、パッド110の面積(W1×W5)を縮小してパッド110の幅W1を縮小する方法がある。しかし、パッド110、111間の電気接続性の低下を防ぐために、パッド110の面積が少なくとも2000μm以上でなければならない。したがって、パッド110の面積の縮小幅に限界があるので解像度を十分に上げることができない。また、各ストリップ126、127の幅W3を縮小する方法も考えられるが、各コネクタ124、125とパッド126との電気接続性が低下するおそれがある。
このように、従来のコネクタ構造123aにおいては、パッド110の幅W1やストリップ126、127の幅W3を変えずに、コネクタ124、125間の距離W2を維持した状態で、コネクタ124、125間のピッチPを縮小することは難しかった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、パッドの幅やストリップの幅を変えずに、コネクタ間の距離を維持した状態で、コネクタ間のピッチを縮小できるコネクタ構造、およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のコネクタ構造においては、少なくとも二つのコネクタを一組にして配置されるコネクタ構造において、前記各コネクタを、略矩形状のパッドと、このパッドの一側面の一端部から垂直に延出したストリップとにより略L字状に形成するとともに、それぞれ同じ方向に向いた状態で、前記各コネクタのパッドとストリップとの間に、隣接されるコネクタの突出側が所定の間隔を開けて入るように配置したことを特徴としている。
また、本発明のマトリクス型ディスプレイ用パネルにおいては、表示部に設けられた複数のゲートラインの一端部に設けられるゲートライン側のコネクタ構造および、複数のデータラインの一端部に設けられるデータライン側のコネクタ構造の少なくとも一方に、本発明のコネクタ構造を用いたことを特徴としている。
また、本発明のマトリクス型ディスプレイにおいては、本発明のマトリクス型ディスプレイ用パネルにおいて、ゲートドライバをゲートドライバ側のコネクタ構造を介してゲートラインに電気的に接続し、データドライバをデータドライバ側のコネクタ構造を介してデータラインに電気的に接続して構成したことを特徴としている。
本発明のコネクタ構造では、各コネクタを略L字状に形成したことにより、コネクタの形状が凸字状の場合に比べて、隣接するパッドの重なり幅が増加するようにした。よって、本発明のコネクタ構造は、パッドの幅とストリップの幅を変えずに、コネクタ間の距離を維持した状態で、コネクタ間のピッチを縮小できる。
また、本発明のマトリクス型ディスプレイ用パネルでは、本発明のコネクタ構造を用いたことにより、パネルの大きさを変えずにコネクタ間のピッチを縮小することが可能になる。よって、本発明のマトリクス型ディスプレイ用パネルは、パネルの大きさを変えずにデータラインの本数とゲートラインの本数を増やすことができる。
また、本発明のマトリクス型ディスプレイでは、本発明のコネクタ構造を備えたマトリクス型ディスプレイ用パネルを用いたことにより、パネルの大きさを変えずに、データラインの本数およびゲートラインの本数を増加させることが可能になる。よって、本発明のマトリクス型ディスプレイでは、パネルの大きさを変えずに解像度を上げることができる。
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施の形態を例示し、図面を参照にしながら詳細に説明する。
第1の実施の形態:
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す液晶ディスプレイ1の模式図である。なお、本実施の形態の液晶ディスプレイ1において、従来の液晶ディスプレイ101(図11〜図14参照)と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。本実施の形態の液晶ディスプレイ1は、ディスプレイパネル2と、駆動回路とを中心にして構成されている。
ディスプレイパネル2は、ガラス基板121と、表示部122と、二つの外部接続部23とを備えている。この外部接続部23は、図2に示すように、複数のコネクタ構造23aから構成されている。各コネクタ構造23aは、三つのL字状のコネクタ5、6、7から構成されており、これらのコネクタ5、6、7は、各データラインDの一端部、各ゲートラインGの一端部にそれぞれ設けられている。
第1コネクタ5は、図3に示すように、パッド110と、ストリップ51とから構成されている。このストリップ51は、パッド110の一側面110aの一端部側から垂直に延出して形成されている。また、このストリップ51の幅W3は、従来のコネクタ124、125のストリップ124a、125a(図14参照)の幅W3と同じに設定されている。
また、第2コネクタ6は、パッド110と、ストリップ61とから構成されている。このストリップ61は、パッド110の一側面110aの一端部側から垂直に延出しており、第1コネクタ5のストリップ51よりも長く形成されている。また、このストリップ61の幅W3は、第1コネクタ5のストリップ51の幅W3と同じに設定されている。
そして、第2コネクタ6は、第1コネクタ5と同じ方向に向いた状態で、パッド110とストリップ61との間に、第1コネクタ5の突出側5aが、所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。なお、これらの間隔W2、W4は、従来のコネクタ構造で示した間隔W2、W4(図14参照)と同じに設定されている。さらに、ストリップ61は、第1コネクタ5と第2コネクタ6とが配置された状態で、その先端61aが、第1コネクタ5のストリップ51の先端51aと揃うように形成されている。
また、第3コネクタ7は、パッド110と、ストリップ71とから構成されている。このストリップ71は、パッド110の一側面110aの一端部側から垂直に延出しており、第2コネクタ6のストリップ61よりも長く形成されている。また、このストリップ61の幅W3は、第1コネクタ5のストリップ51の幅W3と同じに設定されている。
そして、第3コネクタ7は、第2コネクタ6と同じ方向に向いた状態で、パッド110とストリップ71との間に、第2コネクタ6の突出側6aが所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。なお、これらの間隔W2、W4は、第1コネクタ5と第2コネクタとの間隔W2、W4と同じに設定されている。さらに、ストリップ71は、第2のコネクタ6と第3のコネクタ7とが配置された状態で、その先端71aが、第2コネクタ6のストリップ61の先端61aと揃うように形成されている。
そして、このように構成された複数のコネクタ構造23aは、同じ方向を向いた状態で所定の間隔W2を開けて並列されている。
一方、駆動回路は、表示部122を駆動させるものであり、図1に示すように、ゲートドライバ3とデータドライバ4とから構成されている。そして、図2に示すように双方のドライバ3、4の底面には、表示部122側の各パッド110と対応する位置に、それぞれパッド111が設けられている。
そして、双方のドライバ3、4は、図1や図4に示すように、チップオンガラスプロセスにより、ガラス基板121上で、表示部122に電気的に接続して設けられている。具体的に説明すると、双方のドライバ3、4は、図5に示すように(ゲートドライバ3のみ図示)、各パッド111を、異方性導電膜等の導電性媒体10を介して、表示部122側の対応する各パッド110に重ねて接着されている。
これにより、ゲートドライバ3は、ドライバ3側の各パッド111と、対応する表示部122側のパッド110およびストリップ51a、61a、71aとを介して、各ゲートラインG(図12参照)に電気的に接続されている。また、データドライバ4は、ドライバ4側の各パッド111と、対応する表示部122側のパッド110およびストリップ124a、125aとを介して、各データラインD(図12参照)に電気的に接続されている。
かかる構成において、コネクタ5、6、7間のピッチPの値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
また、パッド110、110間の距離W2の値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、従来のコネクタ構造123aで説明した場合と同じように、P=21μm、W1=23μm、W3=5μmとすると、W2=10μmとなる。したがって、本実施の形態のコネクタ構造23aにおいては、従来のコネクタ構造123aに比べて、コネクタ5、6、7間の距離W2が、従来の7μmから10μmに増加する。よって、許容できる機械公差が大きくなる。
一方、従来のコネクタ構造123aにおいて、隣接するパッド110、110の重なり幅Wa(図14参照)の値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、W1=23μm、W2=7μm、W3=5μmとすると、Wa=2μmとなる。
そして、本実施の形態のコネクタ構造23aにおいて、隣接するパッド110、110の重なり幅Wa(図3参照)の値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、W1=23μm、W2=7μm、W3=5μmとすると、Wa=11μmとなるので、従来のコネクタ構造123aにおける重なり幅Wa(2μm)に比べて増加する。
そして、「数2」を用いてコネクタ5、6、7間のピッチPを計算すると、P=18μmになるので、従来のコネクタ構造123のピッチP(21μm)よりも縮小でき、その縮小率は約14%となる。
このように、本実施の形態のコネクタ構造23aにおいては、各コネクタ5、6、7を略L字状に形成したことにより、従来のコネクタ構造123aのように、各コネクタ124、125の形状が凸字状の場合に比べて、隣接するパッド110、110の重なり幅Waが増加する。よって、本実施の形態のコネクタ構造23aでは、パッドの幅W1とストリップの幅W3を変えなくても、コネクタ5、6、7間の距離を維持した状態で、コネクタ5、6、7間のピッチPを縮小できる。
そして、本実施の形態のディスプレイパネル2は、本発明のコネクタ構造23aを用いたことにより、パネル2の大きさを変えずにコネクタ5、6、7間のピッチPを縮小することが可能になるので、データラインDの本数およびゲートラインGの本数を増やすことができる。したがって、本実施の形態の液晶ディスプレイ1は、パネル2の大きさを変えなくても解像度を上げることができる。
なお、本実施の形態のコネクタ構造23aにおいては、三つのコネクタ5、6、7から構成したものとしたが、コネクタ構造を構成するコネクタの数をn(n≧3)とした場合のピッチPの値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
例えば、コネクタ構造を構成するコネクタの数を4つにした場合のピッチPの値は、下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、W1=23μm、W2=7μm、W3=5μmとすると、P=16.5μmとなるので、従来のピッチ(21μm)よりも縮小でき、縮小率は約21%となる。したがって、4つ以上のコネクタを用いて、本実施の形態と同様なコネクタ構造を構成した場合でも、パッドの幅W1とストリップの幅W3を変えずに、コネクタ間の距離を維持した状態で、コネクタ間のピッチPを縮小できる。
第2の実施の形態:
図6は、本発明の第2の実施の形態を示す液晶ディスプレイ201の模式図である。なお、本実施の形態の液晶ディスプレイ201において、従来の液晶ディスプレイ101(図11〜図14参照)や第1の実施の形態の液晶ディスプレイ1(図1〜図5参照)と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。本実施の形態の液晶ディスプレイ201は、ディスプレイパネル202と、駆動回路とを中心にして構成されている。
ディスプレイパネル202は、ガラス基板121と、表示部122と、二つの外部接続部223とを備えている。この外部接続構造223は、図7にも示すように、第1の実施の形態で説明した複数のコネクタ構造23aから構成されている。そしてこれらのコネクタ構造23aは、面対称(鏡像関係)となるように、所定の間隔W2を開けて複数並列されている。
一方、駆動回路は、図6に示すように、ゲートドライバ13とデータドライバ14とから構成されている。そして、双方のドライバ13、14の底面には、表示部122側の各パッド8と対応する位置に、パッド111がそれぞれ設けられている。そして、双方のドライバ13、14は、第1の実施の形態と同様に、各パッド111を、異方性導電膜等の導電性媒体10(図5参照)を介して、表示部122側の対応するパッド110に重ねて接着されている。
かかる構成において、本実施の形態のディスプレイパネル202は、第1の実施の形態と同様のコネクタ構造23aを用いたことにより、パネル202の大きさを変えずに、データラインDの本数およびゲートラインGの本数を増やすことができる。したがって、本実施の形態の液晶ディスプレイ201は、第1の実施の形態の液晶ディスプレイ1と同様に、パネル202の大きさを変えなくても解像度を上げることができる。
第3の実施の形態:
図8は、本発明の第3の実施の形態を示すコネクタ構造23bの平面図である。このコネクタ構造23bは、第1の実施の形態で説明した二つのコネクタ5、6から構成されており、双方のコネクタ5、6は、第1の実施の形態で説明した方法と同じような方法で配置されている。
かかる構成において、隣接するパッド110、110の重なり幅Waは、第1の実施の形態で説明したように、W1=23μm、W2=7μm、W3=5μmとすると、Wa=11μmとなるので、従来の重なり幅Wa(2μm)よりも増加する。また、コネクタ5、6間のピッチPの値は下記の式より得られる。
Figure 2007041606
ここで、W2=7μm、W3=5μmとすると、P=12μmとなる。したがって、本実施の形態のコネクタ構造23bでは、従来のコネクタ構造123aに比べて、コネクタ5、6間のピッチPの値が、従来の21μmから12μmに縮小できる。
このように、本実施の形態のコネクタ構造23bでは、従来のコネクタ構造123aに比べて、隣接するパッド110、110の重なり幅Waが増加する。よって、本実施の形態のコネクタ構造23bでは、二つのコネクタ5、6から構成しても、パッドの幅W1とストリップの幅W3を変えずにコネクタ5、6間の距離を維持した状態で、コネクタ5、6間のピッチPを縮小できる。
第4の実施の形態:
図9は、本発明の第4の実施の形態を示すコネクタ構造23cの平面図である。本実施の形態のコネクタ構造23cは、二種類のコネクタ50、60から構成されている。
第1コネクタ50は、パッド500と、ストリップ501とから構成されている。パッド500は角が丸い略長方形状に形成されている。そして、パッド500の幅W1は、第1の実施の形態で説明したパッド110の幅W1と同じに設定されている。
また、ストリップ501は、パッド500の一側面500aの一端部側から垂直に延出して形成されている。そして、ストリップ501の幅W3は、第1の実施の形態で説明したストリップ51の幅W3(図3参照)と同じに設定されている。
また、第2コネクタ60は、パッド500と、ストリップ601とから構成されている。このストリップ601は、パッド500の一側面500aの一端部側から垂直に延出しており、第1コネクタ50のストリップ501よりも長く形成されている。また、このストリップ601の幅W3は、第1コネクタ50のストリップ501の幅W3と同じに設定されている。
そして、第2コネクタ60は、第1コネクタ50と同じ方向に向いた状態で、パッド500とストリップ601との間に、第1コネクタ50の突出側50aが、所定の間隔W2、W4を開けて入るように配置されている。また、これらの間隔W2、W4は、第1の実施の形態で説明した間隔W2、W4(図3参照)と同じに設定されている。
さらに、ストリップ601は、第1コネクタ50と第2コネクタ60とが配置された状態で、その先端601aが、第1コネクタ50のストリップ501の先端501aと揃うように形成されている。
かかる構成において、隣接するパッド500、500の重なり幅Waの値は、第1の実施の形態で説明した「数5」で求めることができる。したがって、W1=23μm、W2=7μm、W3=5μmとすると、Wa=11μmとなるので、本実施の形態の重なり幅Waは、従来の重なり幅Wa(2μm)よりも増加する。
また、コネクタ50、60間のピッチPの値は、第3の実施の形態で説明した「数8」で求めることができる。したがって、W2=7μm、W3=5μmとすると、P=12μmとなり、従来のピッチP(21μm)よりも縮小される。
したがって、本実施の形態のコネクタ構造23cでは、従来のコネクタ構造123aに比べて、隣接するパッド500、500の重なり幅Waを増加させることができる。よって、本実施の形態のコネクタ構造23cは、パッドの幅W1とストリップの幅W3を変えずに、コネクタ500、600間の距離を維持した状態で、コネクタ50、60間のピッチPを縮小できる。この結果、パッド500の形状は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態で説明したパッド110の形状と同一でなくても良く、少なくとも幅W3が同じである略矩形状に形成すれば良い。
第5の実施の形態:
図10は、本発明の第5の実施の形態を示す液晶ディスプレイ301の要部分解図である。なお、本実施の形態の液晶ディスプレイ301において、従来の液晶ディスプレイ101(図11〜図14参照)や第1の実施の形態の液晶ディスプレイ1(図1〜図5参照)と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
本実施の形態の液晶ディスプレイ301においては、駆動回路を構成しているゲートドライバ303およびデータドライバ304の底面に、それぞれ外部接続構造305が設けられている。この外部接続構造305は、ディスプレイ2側の外部接続構造23と同様に複数のコネクタ構造23aから構成されている。そして、これらのコネクタ構造23aは、それぞれ、ディスプレイ2側のコネクタ構造23aと対応する位置に、ディスプレイ2側のコネクタ構造23aと点対称となるように配置されている。
かかる構成において、本実施の形態の液晶ディスプレイ301は、第1の実施の形態と同様のコネクタ構造23aを備えたディスプレイパネル2を用いたことにより、パネル2大きさを変えなくても解像度を上げることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
以上説明したように、本発明のコネクタ構造、およびこれを備えたマトリクス型ディスプレイパネル、マトリクス型ディスプレイは、パッドの幅やストリップの幅を変えずに、コネクタ間の距離を維持した状態で、コネクタ間のピッチを縮小できるので、コネクタ構造を用いた技術分野で十分使用することができる。
本発明の第1の実施の形態を示す液晶ディスプレイの模式図である。 同実施の形態のディスプレイパネルと駆動回路との分解状態を示す模式図である。 同実施の形態のコネクタ構造の平面図である。 同実施の形態のディスプレイパネルと駆動回路との接続状態を示す模式図である。 同実施の形態のディスプレイパネルと駆動回路との接続状態を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す液晶ディスプレイの模式図である。 同実施の形態のコネクタ構造の平面図である。 本発明の第3の実施の形態を示すコネクタ構造の平面図である。 本発明の第4の実施の形態を示すコネクタ構造の平面図である。 本発明の第5の実施の形態を示すディスプレイパネルと駆動回路との分解状態を示す模式図である。 従来の液晶ディスプレイの模式図である。 図11において表示部と駆動回路との接続関係を示す模式図である。 図11においてディスプレイパネルと駆動回路との分解状態を示す模式図である。 図13における従来のコネクタ構造の平面図である。
符号の説明
1 液晶ディスプレイ
2 ディスプレイパネル
3 ゲートドライバ
4 データドライバ
5 コネクタ
5a 突出側
6 コネクタ
6a 突出側
7 コネクタ
23a コネクタ構造
23b コネクタ構造
23c コネクタ構造
50 コネクタ
50a 突出側
51 ストリップ
60 コネクタ
61 ストリップ
71 ストリップ
110 パッド
111 パッド
122 表示部
201 液晶ディスプレイ
202 ディスプレイパネル
203 ゲートドライバ
204 データドライバ
301 液晶ディスプレイ
500 パッド
501 ストリップ
600 パッド
601 ストリップ
D データライン
G ゲートライン
W2 間隔
W4 間隔

Claims (3)

  1. 少なくとも二つのコネクタを一組にして配置されるコネクタ構造において、
    前記各コネクタを、略矩形状のパッドと、このパッドの一側面の一端部から垂直に延出したストリップとにより略L字状に形成するとともに、それぞれ同じ方向に向いた状態で、前記各コネクタのパッドとストリップとの間に、隣接されるコネクタの突出側が、所定の間隔を開けて入るように配置したことを特徴とするコネクタ構造。
  2. 表示部に設けられた複数のゲートラインの一端部に設けられるゲートライン側のコネクタ構造および、複数のデータラインの一端部に設けられるデータライン側のコネクタ構造の少なくとも一方に、請求項1または請求項2記載のコネクタ構造を用いたことを特徴とするマトリクス型ディスプレイ用パネル。
  3. 請求項2記載のマトリクス型ディスプレイ用パネルにおいて、ゲートドライバをゲートドライバ側のコネクタ構造を介してゲートラインに電気的に接続し、データドライバをデータドライバ側のコネクタ構造を介してデータラインに電気的に接続して構成したことを特徴とするマトリクス型ディスプレイ。
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