JP2007041398A - 組合せレンズ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】偏芯調整等を大幅に簡略化しつつ、組合せ精度を高く維持することが可能な組合せレンズを提供する。
【解決手段】各接合体21〜23が各レンズ11〜14間に介在して、各接合体21〜23が各レンズ11〜14表面に接合し、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23が一体化している。各レンズ11〜14がシリカエアロゲルからなる各接合体21〜23に接合されただけの状態でも、光軸位置、チルト、及びレンズ間距離等の光学特性をある程度維持することができるものの、基本的にはシリカエアロゲルが弾性体であるので、光学特性の安定性が充分であるとは言えない。円筒バレル10は、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を略拘束するので、組立てレンズが如何なる状況で用いられても、各レンズ11〜14の姿勢を安定的に維持するという役目を果たす。
【選択図】図1
【解決手段】各接合体21〜23が各レンズ11〜14間に介在して、各接合体21〜23が各レンズ11〜14表面に接合し、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23が一体化している。各レンズ11〜14がシリカエアロゲルからなる各接合体21〜23に接合されただけの状態でも、光軸位置、チルト、及びレンズ間距離等の光学特性をある程度維持することができるものの、基本的にはシリカエアロゲルが弾性体であるので、光学特性の安定性が充分であるとは言えない。円筒バレル10は、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を略拘束するので、組立てレンズが如何なる状況で用いられても、各レンズ11〜14の姿勢を安定的に維持するという役目を果たす。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像素子等を含む光デバイス等に適用される組合せレンズ及びその製造方法に関する。
この種の組合せレンズでは、その光学精度を要求されているならば、複数のレンズの組立て精度を向上させることが必要になる。例えば、各レンズ間の光軸位置のずれやチルトを無くすための偏芯調整を行うことが必要になる。ところが、この様な偏芯調整は、非常に長い時間を費やすので、組合せレンズの組立て時間が長期化する。
一方、特許文献1では、図20に示す様に光拡散板101とフレネルレンズ102を透明弾性体103を介して接合している。透明弾性体103は、ゲル状に硬化する透明シリコーンゴムコンパウンドであり、光拡散板101とフレネルレンズ102間に介在することにより、これらの間の応力を緩和して、これらの反りを小さくし、レンズの解像度の劣化を防止する。
仮に、この様な特許文献1の技術を組合せレンズに適用することができたならば、偏芯調整等の大幅な簡略化を図ることが可能になる。
特開平1−293334号公報
しかしながら、特許文献1では、薄い平板状のもの同士を接合することを前提としており、この接合に用いられる透明弾性体も極めて薄いものであるため、この特許文献1の技術を組合せレンズの各レンズの接合に適用することができない。
また、透明弾性体の屈折率がレンズの屈折率に近いことから、組合せレンズの光学特性を損なう可能性がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、偏芯調整等を大幅に簡略化しつつ、組合せ精度を高く維持することが可能な組合せレンズ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の組合せレンズは、複数のレンズと、空気と同等の屈折率を有し、前記各レンズ間に介在して該各レンズに接合する接合体と、前記接合体とは接触しない前記各レンズの部位で、該各レンズを支持する支持体とを備えている。
また、本発明においては、支持体は、円筒バレルである。
更に、本発明においては、接合体は、平板状のものであり、レンズ表面に対して線状もしくは点状に接している。
また、本発明においては、各レンズ及び支持体は、樹脂成形により一体的に形成されている。
一方、本発明の組合せレンズの製造方法は、複数のレンズを位置決め用の基準体に配置する工程と、前記基準体上で、空気と同等の屈折率を有する接合体を前記各レンズ間に流し込む工程と、前記接合体を硬化させて前記各レンズに接合させる工程と、前記基準体から前記各レンズ及び前記接合体を外す工程と、前記各レンズ及び前記接合体を支持体により支持させる工程とを含んでいる。
あるいは、本発明の組合せレンズの製造方法では、複数のレンズと、空気と同等の屈折率を有する接合体とを支持体に対して交互に配列し、前記接合体を前記各レンズに接合させている。
また、本発明の組合せレンズの製造方法は、空気と同等の屈折率を有する接合体を成形型に配置する工程と、複数のレンズ並びに該各レンズを支持する支持体となる合成樹脂を前記成形型に流し込む工程と、前記合成樹脂を硬化させて、前記各レンズ及び支持体を形成し、前記接合体を前記各レンズ間に介在させて該各レンズに接合させる工程とを含んでいる。
この様な本発明の組合せレンズによれば、接合体は、各レンズ間に介在して該各レンズに接合している。従って、接合体と各レンズが一体化される。このため、接合体により各レンズを接合するときに、各レンズ間の光軸位置やチルトの整合を図ることができれば、この後で、各レンズの偏芯調整を行う必要がなくなる。例えば、支持体により各レンズを支持した状態で、各レンズの偏芯調整を行う必要がない。また、支持体は、各レンズの位置を確実に保持して、各レンズの位置ずれに伴う特性の劣化を解消する。
支持体は、例えば円筒バレルである。この場合は、各レンズの外周を支持するので、各レンズ間の光軸位置やチルトのずれを効果的に抑制することができる。また、円筒バレルにより接合体が保護されるので、衝撃を受けても、接合体が変形せず、組合せレンズの組立て精度を維持することができる。
また、接合体は、平板状のものであり、レンズ表面に対して線状もしくは点状に接するので、各レンズ間の光軸位置のずれを小さくし易く、レンズ間の距離を一定に維持することができ、組合せレンズの組立てが容易になる。
更に、各レンズ及び支持体は、樹脂成形により一体的に形成されているので、組合せレンズの構成が簡単化され、各レンズ間の距離の短縮化が図り易く、屈折率が低い合成樹脂を用いながらも、高屈折材料を用いた場合と同様の光学特性を有する組合せレンズを提供することができる。
一方、本発明の製造方法によれば、複数のレンズを位置決め用の基準体に配置した状態で、空気と同等の屈折率を有する接合体を各レンズ間に流し込んで、接合体を硬化させ、各レンズ及び接合体を基準体から外して、支持体により支持している。従って、基準体上で各レンズ間の光軸位置やチルトが整合されたならば、この状態で接合体と各レンズが一体化されることになり、この後で各レンズの偏芯調整を行う必要がなくなる。また、支持体は、各レンズの位置を確実に保持して、各レンズの位置ずれに伴う特性の劣化を解消する。
また、本発明の製造方法によれば、各レンズと、空気と同等の屈折率を有する接合体とを支持体に対して交互に配列し、接合体を各レンズに接合しているので、組合せレンズの組立てを効率的に行うことができる。また、組立てに際し、接合体に対するレンズの接合箇所を適宜に調整することにより、組合せレンズの組立てと同時に各レンズの偏芯調整を行うことができる。
更に、本発明の製造方法によれば、空気と同等の屈折率を有する接合体を成形型に配置し、複数のレンズ並びに支持体となる合成樹脂を成形型に流し込んで、合成樹脂を硬化させて、各レンズ及び支持体を形成し、接合体を各レンズ間に介在させている。これにより、組合せレンズを効率的に製造することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の組合せレンズの実施形態1を示す断面図である。本実施形態の組合せレンズは、4個のレンズ11、12、13、14と、各レンズ11〜14間に介在する3個の接合体21、22、23と、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を支持する円筒バレル10とを備えている。
<実施形態1>
図1は、本発明の組合せレンズの実施形態1を示す断面図である。本実施形態の組合せレンズは、4個のレンズ11、12、13、14と、各レンズ11〜14間に介在する3個の接合体21、22、23と、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を支持する円筒バレル10とを備えている。
各接合体21〜23は、空気と実質的に同等の屈折率を有する材料からなる。ここで、空気と実質的に同等の屈折率とは、空気との屈折率差が非常に小さく、各レンズ11〜14間に空気を介在させた状態に対して、各レンズ11〜14間に各接合体21〜23を介在させた状態での焦点距離変化が10%未満のものと定義する。
本実施形態では、レンズ11及びレンズ12が屈折率1.8の材料から構成され、レンズ13及びレンズ14が屈折率1.5の材料から構成されている。また、各接合体21〜23として、屈折率1.03のシリカエアロゲルを用いている。
この場合は、各レンズ11〜14間に空気を介在させた状態に対して、各レンズ11〜14間に各接合体21〜23を介在させた状態での焦点距離変化を見ると、レンズ11及びレンズ12が6.8%となり、レンズ13及びレンズ14が9.5%となる。
従って、シリカエアロゲルは、上記焦点距離変化を10%未満に抑制し得るものであり、空気と実質的に同等の屈折率を有する接合体として好適である。このシリカエアロゲルを用いた組合せレンズは、空気中で構成された組合せレンズと同等の光路長のレンズ系となる。
円筒バレル10は、図2に示す様に2つの半円筒体10a、10bを組合せてなる略円筒状のものであり、各半円筒体10a、10b間に各レンズ11〜14を挟み込んで支持する。また、円筒バレル10は、その内径が段階的に変更されている。円筒バレル10両側の内周部位10c、10fは、レンズ11及びレンズ14を挟み込み、これらのレンズ11、14の外周にそれぞれ接触して、これらのレンズ11、14を支持する。円筒バレル10中央付近の内周部位10dは、レンズ12及びレンズ13を挟み込み、これらのレンズ12、13の外周にそれぞれ接触して、これらのレンズ12、13を支持する。
次に、本実施形態の組合せレンズの製造方法を説明する。この製造方法の概略は、湿潤状態のシリカエアロゲルを各レンズ11〜14間に流し込んで、各レンズ11〜14を固定するというものである。
まず、図3に示す様に基準体300内部に各レンズ11〜14をそれぞれの所定位置に配置する。基準体300は、図2の円筒バレル10と同様に2つの半円筒体を組合せてなる略円筒状のものである。また、基準体300の周壁には、図4に示す様に複数の孔300aが形成されている。
この基準体300の一方の半円筒体のそれぞれの所定位置に各レンズ11〜14を配置して、各レンズ11〜14間の光軸位置やチルトを整合させる。必要であれば、各レンズ11〜14間の光軸位置やチルトを整合させための偏芯調整を行う。そして、この一方の半円筒体に他方の半円筒体を組合せて、各半円筒体間に各レンズ11〜14を挟み込んで支持する。
この状態で、基準体300の周壁の各孔300aが各レンズ11〜14間に位置決めされる。
引き続いて、図5に示す様に基準体300の各孔300aを通じて、湿潤状態のシリカエアロゲルを各レンズ11〜14間に流し込む。そして、超臨界乾燥という方法で、各レンズ11〜14間のシリカエアロゲルを固体化する。これにより、各接合体21〜23が各レンズ11〜14間に介在して、各接合体21〜23が各レンズ11〜14表面に接合し、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23が一体化する。
この後、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を基準体300から取り外すと、図6に示す様な各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を一体化したものが得られる。
更に、円筒バレル10各半円筒体10a、10bの一方に一体化した各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を収容配置し、この一方に他方を組合せて、各半円筒体10a、10b間に各レンズ11〜14を挟み込む。これにより、安定したレンズ保持が可能となる。円筒バレル10により各レンズ11〜14が支持されているので、光軸位置、チルト、及びレンズ間距離等が長期間維持されて、特性劣化を招くことがない。
また、円筒バレル10により各接合体21〜23が保護されているので、衝撃を受けても、各接合体21〜23が変形せず、組合せレンズの組立て精度を維持することができる。
各レンズ11〜14がシリカエアロゲルからなる各接合体21〜23に接合されただけの状態でも、光軸位置、チルト、及びレンズ間距離等の光学特性をある程度維持することができるものの、基本的にはシリカエアロゲルが弾性体であるので、光学特性の安定性が充分であるとは言えない。円筒バレル10は、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を略拘束するので、組立てレンズが如何なる状況で用いられても、各レンズ11〜14の姿勢を安定的に維持するという役目を果たす。
この他、円筒バレル10は必ずしも分離型を用いる必要がなく、2つの半円筒に分離しない通常の円筒バレルであっても良い。この場合、非分離の円筒バレル10自体を加熱して膨張させてから、各レンズ11〜14及び各接合体21〜23を同非分離の円筒バレル10の開口部から入れてしまい、同円筒バレル10を冷却して収縮させると、同円筒バレル10の開口部中で各レンズ11〜14及び各接合体21〜23が穴の内壁で挟み込まれて(締め付けられて)支持される。このとき、各レンズ11〜14間の光軸位置やチルトのずれの発生が大幅に抑制され、また各レンズ11〜14間の距離変化もほとんどない。このため、2つの半円筒に分離しない通常の円筒バレルを用いる場合においては、各レンズ11〜14の偏芯調整を行う必要がない。
尚、各レンズ11〜14と各接合体21〜23が一体的になっているので、各レンズ11〜14全てを円筒バレル10により直接支持する必要がない。例えば、両側のレンズ11、14が同一外径ならば、円筒バレル10として、内径が一様であって両側のレンズ11、14の外径に略一致するものを適用し、円筒バレル10により両側のレンズ11、14のみを直接支持しても良い。
<実施形態2>
図7は、本発明の組合せレンズの実施形態2を示す断面図である。本実施形態の組合せレンズは、2個のレンズ31、32と、各レンズ31、32間に介在する接合体30と、各レンズ31、32及び接合体30を支持する円筒バレル33とを備えている。
<実施形態2>
図7は、本発明の組合せレンズの実施形態2を示す断面図である。本実施形態の組合せレンズは、2個のレンズ31、32と、各レンズ31、32間に介在する接合体30と、各レンズ31、32及び接合体30を支持する円筒バレル33とを備えている。
接合体30は、空気と実質的に同等の屈折率を有する材料、例えばシリカエアロゲルかなり、円形の平板状のものである。
接合体30の左側平坦面30aは、レンズ31の右側凹面31aと接触しており、この接触部位が該右側凹面31a外周に沿う円弧を描く線状となっている。また、接合体30の右側平坦面30bは、レンズ32の左側凸面32aと接触しており、この接触部位が該左側凸面32a中央の点状となっている。
円筒バレル33は、図8に示す様にその内径が3段階に変更されており、最大の内径部位33a、2番目の内径部位33b、及び最小の内径部位33cが右側より順次形成されている。
次に、本実施形態の組合せレンズの製造方法を説明する。
まず、円筒バレル33を加熱して膨張させてから、図9に示す様にレンズ32を円筒バレル33の左側開口部から挿入して、レンズ32を段差部位33dに配置する。そして、図10に示す様に接合体30を円筒バレル33の左側開口部から2番目の内径部位33bに挿入して、接合体30の右側平坦面30bをレンズ32の左側凸面32a中央に点状に接触させる。更に、図11に示す様にレンズ31を円筒バレル33の左側開口部から最大の内径部33aに挿入して、接合体30の左側平坦面30aをレンズ31の右側凹面31a外周に沿う円弧を描く線状に接触させる。
このとき、接合体30に対する各レンズ31、32の接合箇所を適宜に調整設定することにより、組合せレンズの組立てと同時に各レンズ31、32の偏芯調整を行うことができる。
この後、円筒バレル33を冷却して収縮させると、円筒バレル33内部で各レンズ31、32及び接合体30が確実に挟み込まれて支持される。このとき、各レンズ31、32間の光軸位置やチルトのずれが発生することはなく、また各レンズ31、32間の距離が変化することもない。
こうして各レンズ31、32と接合体30とを円筒バレル33に対して交互に配列し、接合体30を各レンズ31、32に接合しているので、組合せレンズの組立てを効率的に行うことができる。
また、円筒バレル33を膨張させて、各レンズ31、32及び接合体30を円筒バレル33に配置し、この後に円筒バレル33を収縮させているので、接着材等を用いずに、各レンズ31、32及び接合体30を固定することができる。
更に、一般的に熱膨張を利用する場合に、取付け精度が下がるといわれるレンズ光軸方向の精度を高精度で設定することができる。
<実施形態3>
図12は、本発明の組合せレンズの実施形態3を示す斜視図である。また、図13、図14、及び図15は、本実施形態の組合せレンズを図12のX方向、Z方向、及びY方向からそれぞれ見て示す断面図である。
<実施形態3>
図12は、本発明の組合せレンズの実施形態3を示す斜視図である。また、図13、図14、及び図15は、本実施形態の組合せレンズを図12のX方向、Z方向、及びY方向からそれぞれ見て示す断面図である。
本実施形態の組合せレンズは、4個のレンズ71、72、73、74と、各レンズ71〜74間に介在する3個の接合体51、52、53と、各レンズ71〜74を支持する支持体60とを備えている。
各レンズ71〜74及び支持体60は、透明な合成樹脂製であり、一体成形されたものである。また、各レンズ71〜74の両面は、凹型である。
各接合体51〜53は、空気と実質的に同等の屈折率を有する材料、例えばシリカエアロゲルからなる。また、各接合体51、52、53の両面は、凸型である。
次に、本実施形態の組合せレンズの製造方法を説明する。
まず、図16及び図17に示す様に成形金型90に、各接合体51、52、53をそれぞれの所定位置に配置する。このとき、各接合体51、52、53は、成形金型90内壁に突設された一対の支持棒81間で支持される。
この状態で、図18に示す様に成形金型90に透明なUV硬化合成樹脂を充填し、このUV硬化合成樹脂を硬化させる。そして、図16に示す二点差線Cの両側に成形金型90を二分割し、このUV硬化合成樹脂を成形金型90から型抜きする。これにより、図19に示す様な組合せレンズが得られる。
この様な組合せレンズでは、各接合体51、52、53を支持していた複数の支持棒81が、支持体60の各孔61、62となる。
また、各レンズ71〜74及び支持体60を一体成形するときに、各接合体51、52、53の凸面が各レンズ71〜74の凹面を形成する成形型としての役目を果たす。このため、各レンズ71〜74を非常に薄くしかつ非常に近接配置することが可能である。通常の組合せレンズよりコンパクトに同等の性能の組合せレンズを実現することができる。
更に、各接合体51、52、53の表面に、各レンズ71〜74に対して反射防止膜として機能するコーティングを施したり、各レンズ71〜74の合成樹脂をUV硬化可能なアクリルやエポキシ系の樹脂にしておけば、組合せレンズの透過率を向上させることができる。
上記各実施形態からも明らかな様に、偏心が抑制され、かつ光軸方向のレンズ間隔も十分に狭くした組合せレンズを容易に構成することができる。また、円筒バレルによりレンズと接合体を組合せる構成では、更に高精度な組合せレンズを構成することができる。また、合成樹脂製のレンズと接合体を用いる構成では、通常の樹脂性の組合せレンズと同等の性能をよりコンパクトな構造で得ることができる。
10、33 円筒バレル
11〜14、31、32、71〜74 レンズ
21〜23、30、51〜53 接合体
60 支持体
11〜14、31、32、71〜74 レンズ
21〜23、30、51〜53 接合体
60 支持体
Claims (7)
- 複数のレンズと、
空気と同等の屈折率を有し、前記各レンズ間に介在して該各レンズに接合する接合体と、
前記接合体とは接触しない前記各レンズの部位で、該各レンズを支持する支持体とを備えることを特徴とする組合せレンズ。 - 支持体は、円筒バレルであることを特徴とする請求項1に記載の組合せレンズ。
- 接合体は、平板状のものであり、レンズ表面に対して線状もしくは点状に接することを特徴とする請求項1に記載の組合せレンズ。
- 各レンズ及び支持体は、樹脂成形により一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の組合せレンズ。
- 複数のレンズを位置決め用の基準体に配置する工程と、
前記基準体上で、空気と同等の屈折率を有する接合体を前記各レンズ間に流し込む工程と、
前記接合体を硬化させて前記各レンズに接合させる工程と、
前記基準体から前記各レンズ及び前記接合体を外す工程と、
前記各レンズ及び前記接合体を支持体により支持させる工程とを含むことを特徴とする組合せレンズの製造方法。 - 複数のレンズと、空気と同等の屈折率を有する接合体とを支持体に対して交互に配列し、前記接合体を前記各レンズに接合させることを特徴とする組合せレンズの製造方法。
- 空気と同等の屈折率を有する接合体を成形型に配置する工程と、
複数のレンズ並びに該各レンズを支持する支持体となる合成樹脂を前記成形型に流し込む工程と、
前記合成樹脂を硬化させて、前記各レンズ及び支持体を形成し、前記接合体を前記各レンズ間に介在させて該各レンズに接合させる工程とを含むことを特徴とする組合せレンズの製造方法。
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