JP2007041165A - 位置・角度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、投射機の映像の投射位置を正確に調整することができ、かつ製造コストの安い位置・角度調整装置を提供することである。
【解決手段】 位置・角度調整装置21は、X軸方向の位置とX軸を中心とする角度を調整する2軸調整機構を有するX軸調整機構23と、Y軸方向の位置とY軸を中心とする角度を調整するY軸調整機構22と、Z軸方向の位置とZ軸を中心とする角度を調整するZ軸調整機構24とが一体に構成されている。このように2軸調整機構を組み合わせることで構造が簡素でかつ、調整精度の高い装置を実現できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクリーンに映像を投射する投射機の投射位置を調整する位置・角度調整装置に関する。
液晶表示装置等の映像をレンズで拡大してスクリーンに投射する投射型表示装置が知られている。例えば、特許文献1には、映像投影装置からの映像を投射レンズで拡大し、拡大した映像をミラーで反射してスクリーンに表示する投射型表示装置において、投射レンズと反射光学部材を一体に構成して装置を小型化することが記載されている。
投射型表示装置を製造する場合、使用する部品の寸法誤差、投射機の組み付け誤差、取り付け位置の誤差、スクリーンの組み立て誤差、あるいは反射鏡の組み立て誤差等により、映像の投射位置がスクリーンの中央からずれてしまうことがある。そのため、投射機の映像の投射位置を調整する調整装置が必要となる。
投射機の位置を調整する調整装置としては、例えば、図9(A)、(B)に示す構造のものが知られている。
図9(A)は、投射型表示装置に用いられる従来の角度調整装置101の外観図である。
この角度調整装置101は、固定台102の上に回転台(ターンテーブル)103を回転可能に支持し、調整つまみ104を調整して回転台102を時計方向または反時計方向に所定角度回転する構造を有する。
図9(B)は、他の角度調整装置の構造を示す図である。投射機を載せる移動体111を回転軸112を中心として回転できる構造にし、回転軸112を中心とする円弧状の長穴113を設ける。そして、移動体111を長穴113に沿って移動させ、例えば、111aの位置に移動させた後、ネジ114により移動体111を固定する。
特開平11−72846号公報
しかしながら、回転台を用いる角度調整装置は、回転台を支える軸受け部にベアリング等の部品が必要であり、部品コストが高くなるという問題点がある。
また、円弧状の長穴を設ける構造のものは製造コストは安くなるが、移動体の位置を調整した後、ネジ止めするときにネジの締め付け力により移動体の位置がずれてしまうので調整精度が低いという問題点があった。
本発明の課題は、投射機の映像の投射位置を正確に調整することができ、かつ製造コストの安い位置・角度調整装置を提供することである。
本発明の位置・角度調整装置は、第1の可動部のX軸方向の位置を調整するX軸調整部と、前記第1の可動部のX軸を中心する角度を調整するX軸角度調整部とを有するX軸調整機構と、第2の可動部のY軸方向の位置を調整するY軸調整部と、前記第2の可動部のY軸を中心とする角度を調整するY軸角度調整部とを有するY軸調整機構と、第3の可動部のZ軸方向の位置を調整するZ軸調整部と、前記第3の可動部のZ軸を中心とする角度を調整するZ軸角度調整部とを有するZ軸調整機構とを一体に構成する。
この発明によれば、X軸方向の位置とX軸を中心とする角度を調整するX軸調整機構と、Y軸方向の位置とY軸を中心とする角度を調整するY軸調整機構と、Z軸方向の位置とそのZ軸を中心とする角度を調整するZ軸調整機構の3つで位置・角度調整装置を構成したので全体の構造が簡素になる。これにより、安価な製造コストで調整精度が高い位置・角度調整装置を実現できる。
本発明の位置・角度調整装置において、前記X軸調整機構のX軸調整部とX軸角度調整部は、X軸方向に延びる第1及び第2軸が取り付けられた本体部と、前記第1または第2の軸に回転可能に支持され、X軸方向に延びる第3の軸が取り付けられた前記第1の可動部と、前記第1の可動部のX軸方向の位置を調整する第1の調整ネジと、前記第1及び第2の軸が挿入される第1及び第2の長穴と、前記第3の軸が挿入され、前記第1及び第2の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを持った第3の長穴を有するガイド部と、前記第1の可動部の角度を調整する第2の調整ネジとを有し、前記第2の調整ネジにより前記ガイド部をX軸と直交する方向に移動させ、前記ガイド部の前記第3の長穴に沿って前記第1の可動部の第3の軸を移動させることで前記第1の可動部をX軸を中心として回転させて角度を調整する。
このように構成することで第2の調整ネジを時計方向または反時計方向に回転させることでガイド部の第3の長穴に沿って第1の可動部の第3の軸を移動させ、それにより第1の可動部をX軸を中心して所定角度回転させることができる。これにより第1の可動部のX軸を中心とする角度を調整することができる。
本発明の位置・角度調整装置において、前記X軸調整機構の第1の調整ネジは前記第1の可動部と連結され、前記第1の可動部のX軸方向の位置を調整する。
このように構成することで第1の調整ネジを調整して第1の可動部のX軸方向の位置を調整することができる。
本発明の位置・角度調整装置において、X軸方向の位置を調整する前記第1の調整ネジは前記第1の可動部と連結され、前記第2の調整ネジによりX軸を中心するとする角度を調整するときに前記第1の可動部が回転できるように前記第1の調整ネジを前記本体部に移動可能に取り付ける。
このように構成することで第2の調整ネジを調整して角度を調整するときに、第1の調整ネジと連結されている第1の可動部を自由に移動させることができる。
本発明の位置・角度調整装置において、前記Y軸調整機構のY軸調整部とY軸角度調整部は、Y軸方向に延びる第4及び第5軸が取り付けられた第2の本体部と、前記第4または第5の軸に回転可能に支持され、Y軸方向に延びる第6の軸が取り付けられた第2の可動部と、前記第2の可動部のY軸方向の位置を調整する第4の調整ネジと、前記第4及び第5の軸が挿入される第4及び第5の長穴と、前記第6の軸が挿入され、前記第4及び第5の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを有する第6の長穴を有する第2のガイド部と、前記第2の可動部の角度を調整する第4の調整ネジと有し、前記第4の調整ネジにより前記第2のガイド部をY軸と直交する方向に移動させ、前記第2のガイド部の前記第6の長穴に沿って前記第2の可動部の第6の軸を移動させることで前記第2の可動部をY軸を中心として回転させて角度を調整する。
このように構成することで、第4の調整ネジを時計方向または反時計方向に回転させることで第2のガイド部の第6の長穴に沿って第2の可動部の第6の軸を移動させ、それにより第2の可動部をY軸を中心して所定角度回転させることができる。これにより第2の可動部のY軸を中心とする角度を調整することができる。
本発明の位置・角度調整装置において、前記Z軸調整機構のZ軸調整部とZ軸角度調整部は、Z軸方向に延びる第7及び第8軸が取り付けられた第3の本体部と、前記第7または第8の軸に回転可能に支持され、Z軸方向に延びる第9の軸が取り付けられた第3の可動部と、前記第3の可動部のZ軸方向の位置を調整する第5の調整ネジと、前記第7及び第8の軸が挿入される第7及び第8の長穴と、前記第9の軸が挿入され、前記第7及び第8の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを有する第9の長穴を有する第3のガイド部と、前記第3の可動部の角度を調整する第6の調整ネジとを有し、前記第6の調整ネジにより前記第3のガイド部をZ軸と直交する方向に移動させ、前記第3のガイド部の前記第9の長穴に沿って前記第3の可動部の第9の軸を移動させることで前記第3の可動部をZ軸を中心として回転させて角度を調整する。
このように構成することで第6の調整ネジを時計方向または反時計方向に回転させることで第3のガイド部の第9の長穴に沿って第3の可動部の第9の軸を移動させ、それにより第3の可動部をZ軸を中心して所定角度回転させることができる。これにより第3の可動部のZ軸を中心とする角度を調整することができる。
本発明によれば軸方向の位置とその軸を中心とする角度を調整する2軸調整機構を3つ、あるいは3つ以上組み合わることで製造コストが安く、かつ調整精度の高い位置・角度調整装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、表示装置11の外観図である。図1の表示装置11は、投射型表示装置12が縦に2段に積み重ねられて1つの表示装置11を構成している。
投射型表示装置12の内部には、投射機13と反射鏡14とが設けられている。なお、図1には示していないが投射機13は映像の投射方向を調整するための位置・角度調整装置の上に搭載されている。
投射機13は映像をレンズにより拡大して反射鏡14に投射する。この映像は反射鏡14で反射され前方のスクリーン15に投射される。
図2は、投射機13の映像の投射位置を調整する位置・角度調整装置21の構造を示す図である。
図2(B)は、その正面図、図2(A)は左側面図、図2(C)は右側面図、図2(D)は上面図、図2(E)は位置・角度調整装置21の位置の調整方向のX軸,Y軸,Z軸と、角度の調整方向のα、β、θ方向を示す図である。なお、図2(A)の側面図には、Y軸調整機構22に搭載される投射機13を点線で示してある。
以下の説明では、図2(E)に矢印Yで示す垂直方向をY軸、矢印Xで示す水平方向をX軸、矢印Zで示す方向(図2の紙面の表側から裏側に向かう方向)をZ軸、Y軸を中心とする角度をβ、X軸を中心とする角度をα、Z軸を中心とする角度をθとする。
位置・角度調整装置21は、Y軸方向とY軸を中心軸とする角度βを調整するためのY軸調整機構22と、X軸方向とX軸を中心軸とする角度αを調整するためのX軸調整機構23と、Z軸方向とZ軸を中心軸とする角度θを調整するためのZ軸調整機構24の3つの調整機構が一体となって構成されている。
図2(A)に示すようにX軸調整機構23はZ軸調整機構24の可動部(後述する)に固定され、Y軸調整機構22は、X軸調整機構23の可動部に固定されている。
従って、X軸調整機構23とY軸調整機構22とZ軸調整機構24をそれぞれ調整することで、X,Y,Z軸方向とそれぞれの軸を中心とする角度α、β、θの6軸の調整が可能である。
Y軸調整機構22は、図2(B)に示すように、本体部31と、ガイド金具34と、可動部35と、Y軸方向に延びる軸32,33,40と、調整ネジ25,26とを有する。これらがY軸調整部とY軸角度調整部に対応する。
Y軸調整機構22の上側面(図2の正面から見て)には、6角ボルトからなる調整ネジ25が移動可能に取り付けられており、この調整ネジ25は可動部35に固定されているナットに挿入されている。この調整ネジ25を時計方向または反時計方向に回転させることで可動部35のY軸方向の位置を調整することができる。
Y軸調整機構22の左側面には、図2(A)、(B)に示すように角度βを調整するための6角ボルトからなる調整ネジ26が移動可能に取り付けられている。この調整ネジ26はガイド金具34に固定されているナットと連結されている。この調整ネジ26を時計方向または反時計方向に回転させることでガイド金具34をY軸と直交する方向に移動させ、それにより可動部35を軸33を中心して回転させることができる。角度βを調整する動作については後に詳しく説明する。
X軸調整機構23は、図2(D)に示すように本体部51と、ガイド金具54と、可動部55と、X軸方向に延びる軸52,53,56と、調整ネジ27,28とを有する。これらがX軸調整部とX軸角度調整部に対応する。
X軸調整機構23の本体部51の右側面にはX軸方向の位置を調整するための調整ネジ27が移動可能に取り付けられており、この調整ネジ27は、可動部55に固定されているナット(図示せず)に挿入されている。本体部51の下側面には、角度αを調整するための調整ネジ28が設けられており、この調整ネジ28はガイド金具54に固定されているナットに挿入されている。
図3(A)〜(C)は、Z軸調整機構24のみの上面図、正面図及び側面図である。Z軸調整機構24は、図2のY軸調整機構22とX軸調整機構23と同じ構造を有している。
図3(A)に示すようにZ軸調整機構24は、本体部71と、ガイド金具74と、可動部75と、Z軸方向に延びる軸72,73,76と、調整ネジ29,30とを有する。これらがZ軸調整部とZ軸角度調整部に対応する。
本体部71には、Z軸方向に延びる2本の軸72,73が圧入またはネジ止め等により固定さている。可動部75には軸76が圧入またはネジ止め等により固定されている。可動部75の下側面75aにはナット77が溶接等により固定されており、このナット77には本体部71の下側面71aに移動可能に取り付けられた調整ネジ29が挿入されている。
従って、本体部71の下側面71aの調整ネジ29を時計方向または反時計方向に回転させることで可動部75をZ軸方向に移動させることができる。
また、ガイド金具74の右側面74aにはナット78が溶接等により固定されており、このナット78には本体部71の右側面71bに移動可能に取り付けられた調整ネジ30が挿入されている。この調整ネジ30を時計方向または反時計方向に回転させることでガイド金具74をZ軸と直交する方向に移動させることができる。
図3(B)に示すように、ガイド金具74の両側面にはそれぞれ3個の長穴81、82,83が設けられ、長穴81には軸72が、長穴83には軸76が、長穴82には軸73がそれぞれ挿入されている。長穴81と82の間にある長穴83の長手方向の向きは、長穴81,82の長手方向の向きに対して所定の傾きを持っている。
従って、例えば、調整ネジ30を反時計方向に回転させ、ガイド金具74を左方向(図3の正面から見て)に移動させると、軸76が取り付けられている可動部75が軸73を支点として垂直上方向に移動する。この結果、可動部75が軸73を中心として時計方向に所定角度回転する。また、調整ネジ30を時計方向に回転させ、ガイド金具74を右方向に移動させると、軸76が取り付けられている可動部75が軸73を中心として垂直下方向に移動する。この結果、可動部75が軸73を中心として反時計方向に所定角度回転する。
なお、可動部75は調整ネジ29と連結されているので可動部75が垂直方向に移動するためには、調整ネジ29を移動可能な構造にする必要がある。そのため、本実施の形態では、図4(B)に示すような調整ネジ固定板91を用いて調整ネジ29を本体部71に移動可能に取り付けている。なお、調整ネジ30も同様に調整ネジ固定板91を用いて本体部71に移動可能に取り付けられている。
調整ネジ固定板91は、図4(B)に示すように中央部に調整ネジ29が移動できる程度の大きさの長穴92が設けられている。図4(B)の長穴92の中の斜線部の領域93は、調整ネジ30により可動部75の角度を調整するときの調整範囲を示しており、調整ネジ固定板91の長穴92は、この斜線で示す領域93より大きな穴が空けられている。なお、本体部71には長穴92より大きな穴が空けられている。
図4(A)は、調整ネジの取り付け構造を示す図である。調整ネジ固定板91の下側の部材はリング状の調整ネジ抜け止め部材94である。この調整ネジ抜け止め部材94と調整ネジ29の頭の部分で調整ネジ固定板91を挟んだ状態で側面のネジ94aを締め付けて調整ネジ抜け止め部材94を調整ネジ29に固定する。これにより調整ネジ29が本体部71から抜け落ちるのを防止できる。
図4(A)に示すように調整ネジ29を調整ネジ固定板91の長穴92に挿入し、2個のネジ95で調整ネジ固定板91を本体部71に固定する。さらに、調整ネジ抜け止め部材94を調整ネジ29に固定する。
このように調整ネジ固定板91を用いて調整ネジ29を本体部71に取り付けることで、調整ネジ92は長穴92の大きさの範囲で移動可能となるので、図3の調整ネジ30により可動部75のZ軸を中心軸とする角度を任意に調整することができる。他の調整ネジ22〜28、30も同様に調整ネジ固定板91を用いて本体部に移動可能に取り付けられている。
上記のZ軸調整機構24は、調整ネジ29により可動部75のZ軸方向の位置を調整し、調整ネジ30により可動部75のZ軸を中心とする角度θを任意に調整することができる。
図2(A)及び(C)に示すように、X軸調整機構23はZ軸調整機構24の上に搭載され、そのX軸調整機構23と一体にY軸調整機構22が取り付けられている。
従って、Z軸調整機構24の2個の調整ネジ29,30を調整してZ軸方向の位置とZ軸を中心軸とする角度θを調整し、X軸調整機構23の2個の調整ネジ27,28を調整してX軸方向の位置とX軸を中心軸とする角度αを調整し、さらにY軸調整機構22の2個の調整ネジ25,26を調整してY軸方向の位置とY軸を中心軸とする角度βを調整することができる。これにより、Y軸調整機構22の可動部35に搭載されている投射機13の投射角度を6軸方向で調整してスクリーン15に投射する映像の位置を精密に調整することができる。
次に、図5(A)、(B)は、図2のC−C’断面とD−D’断面図である。
図5(A)のC−C’断面図に示すように、Y軸調整機構22のガイド金具34には軸32が挿入される長穴36と、軸40が挿入される長穴41と、軸33が挿入される長穴37とが設けられている。長穴41の長手方向は、長穴36,37の長手方向に対して所定の傾きを持っている。
図5(B)のD−D’断面図に示すように、X軸調整機構23のガイド金具54は、軸52が挿入される長穴57と、軸53が挿入される長穴58と、軸56が挿入される長穴59とが設けられている。長穴59の長手方向は、長穴57及び58の長手方向に対して所定の傾きを持っている。
次に、図6は、Y軸調整機構22の構造を模式的に示す図であり、図7は、Y軸調整機構22の分解図である。なお、図6及び図7には、図2の調整ネジ29,30とその取り付け構造を簡略化して調整ネジ43及び44で示してある。
Y軸調整機構22は、図6及び図7に示すように、本体部31と、Y軸方向に延びる3本の軸32,33,40と、ガイド金具34と、可動部35と、調整ネジ43.44とからなる。この可動部35の上に、図7(A)、(B)に点線で示す投射機13が搭載される。
本体部31は、図6に示すように上側面31aと下側面31bが底面に対して90度に折り曲げられ、左側面31cが底面に対して90度に折り曲げられている。本体部31の上側面31aと下側面31bには、軸32と軸33が圧入、ネジ止め等により取り付けられている。軸40は、可動部35に圧入、ネジ止め等により取り付けられている。
ガイド金具34の上側面34aには、軸32が挿入される長穴36と軸33が挿入される長穴37と、長穴36、37の長手方向に対して長手方向が所定の角度を有する長穴41とが設けられている。
また、ガイド金具34の下側面34bには、軸32が挿入される長穴38と軸33が挿入される長穴39と、長穴38、39の長手方向に対してその長手方向が所定の角度を有する長穴42が設けられている。上記の長穴41,42には軸40が挿入される。
本体部31の上側面31aには、可動部35をY軸方向に移動させるための調整ネジ(調整ネジ25に対応する)43が移動可能に取り付けられている。具体的には、前述した調整ネジ固定板91を用いて本体部31に移動可能に取り付けられている。
また、本体部31の左側面31cには、ガイド金具34をY軸と直交する方向に移動させる調整ネジ(調整ネジ26に対応する)44が移動可能に取り付けられている。調整ネジ44は、図示していないがガイド金具34の左側面34cに固定されたナット等に挿入されており、調整ネジ44を回転させることでガイド金具34を、図5の右方向(図6の正面から見て)または左方向に移動させることができる。
最初にY軸方向の位置の調整について説明する。調整ネジ43を時計方向に回転させると、可動部35が調整ネジ43に近づく方向(図6の垂直上方向)に移動する。また、調整ネジ43を反時計方向に回転させると、可動部35が調整ネジ43から遠ざかる方向(図6の垂直下方向)に移動する。
従って、調整ネジ43を調整してY軸調整機構22の可動部35のY軸方向の位置を任意に調整することができる。
次に、Y軸を中心する角度βの調整について説明する。調整ネジ44を反時計方向に回転させると、ガイド金具34が調整ネジ44から遠ざかる方向(図6の正面から見て右方向)に移動する。ガイド金具34が右方向に移動すると、斜めに形成された長穴41,42に挿入されている軸40が長穴41に沿って本体部31の底面に対して斜め上向きの方向(図6の紙面の手前方向)に移動しようとするが、可動部35は軸33により図6の左右方向の位置が規制されているので軸33を中心として反時計方向に回転する。
また、調整ネジ44を時計方向に回転させた場合には、ガイド金具34が調整ネジ44に近づく方向(図6の正面から見て左方向)に移動する。ガイド金具34が左方向に移動すると、斜めに形成された長穴41,42に挿入されている軸40が長穴41に沿って本体部31の底面に対して斜め下向きの方向に移動しようとするが、可動部35は軸33により図6の左右方向の移動が規制されているので軸33を中心として時計方向に回転する。
従って、調整ネジ44を時計方向または反時計方向に回転させることで可動部35をY軸を中心軸として回転させることができる。
以上のようにして調整ネジ43及び44を時計方向または反時計方向に回転させることで可動部35のY軸方向の位置とY軸を中心とする角度βを任意に調整することができる。
X軸調整機構23及びZ軸調整機構24に関しても上述したY軸調整機構22と同様にX軸、Z軸方向の位置とそれらの軸を中心とする角度α、θを任意に調整することができる。
次に、図8は、Y軸とβ軸の調整方法の説明図である。図8(A)〜(C)は、Y軸方向に延びる軸32,33,40を含む面を上方から見た図であり、図8(D)〜(F)は、その断面図である。
図8(A)は、Y軸方向の位置の調整を行う前の状態を示し、図8(B)は、Y軸上方向に移動させた場合の状態を示し、図8(C)はY軸下方向に移動させた場合の状態を示している。また、図8(D)は、Y軸を中心とする角度β(これをβ軸と呼ぶ)の調整を行う前の状態を示し、図8(E)は可動部35をβ軸において時計方向に回転させた場合の状態を示し、図8(F)は可動部35をβ軸において反時計方向に回転させた場合の状態を示している。
図8(A)の状態で、本体部31の上側面の調整ネジ25を時計方向に回転させると、調整ネジ25は可動部35に固定されているナットに挿入されているので、可動部35は調整ネジ25に近づく方向、つまり図8(B)に示すY軸上方向に移動する。
また、本体部31の上側面の調整ネジ25を反時計方向に回転させると、可動部35は調整ネジ25から遠ざかる方向、つまり図8(C)に示すY軸下方向に移動する。
従って、調整ネジ25の回転方向と回転量を変化させることで可動部35のY軸方向の位置を任意に調整することができる。
また、図8(D)の状態で、本体部31のY軸と平行な側面に設けられている調整ネジ26を時計方向に回転させると、ガイド金具34が調整ネジ26に近づく方向、つまり図8(E)の下向きの矢印が示す方向に移動する。ガイド金具34が図8(E)の下向きの矢印の方向に移動すると、軸40が長穴41に挿入されている可動部35は、軸33により下向きの方向の移動が規制されていることから、軸33を中心として時計方向に回転する。その結果、可動部35の投射機13を搭載する搭載面は垂直な状態から時計方向に所定角度(図8(E)では約−1.5°)回転する。
また、本体部31の調整ネジ26を反時計方向に回転させると、ガイド金具34が調整ネジ26と遠ざかる方向、つまり図8(F)の上向きの矢印が示す方向に移動する。ガイド金具34が図8(F)の上向きの矢印の示す方向に移動すると、図8(E)とは逆に可動部35は軸33を中心にして反時計方向に回転する。その結果、可動部35の投射機13を搭載する搭載面は垂直な状態から反時計方向に所定角度(図8(F)では約+1.5°)回転する。
従って、調整ネジ26の回転方向と回転量を変化させることで可動部の搭載面の傾き角度を任意に調整することができる。
上述した実施の形態によれば、軸方向の位置とその軸を中心とする角度を任意に調整できる2軸調整機構であるY軸調整機構22とX軸調整機構23とZ軸調整機構24の3つの調整機構を一体に構成することで6軸(X、Y、Z、α、β、θ軸)を精密に調整することができる。また、2軸調整機構を組み合わせているので個々の調整機構の構造が簡素になり、装置全体の製造コストを低減できる。これにより投射型表示装置のコストを低減できる。
本発明は上述した実施の形態に限らず、例えば、以下のように構成しても良い。
(1)実施の形態では、調整ネジ25〜30を調整ネジ固定板91を用いて全て移動可能な構造としたが、必要な部分の調整ネジのみ移動可能な構造にして良い。調整ネジは6角ボルトに限らず、他のネジでも良い。
(2)実施の形態は、2軸調整機構を3本の軸で構成して3個の長穴を形成した場合について説明したが、軸の本数は3本に限定されない。
(4)実施の形態は、例えば、Y軸調整機構22の可動板35の位置を調整ネジ25により調整するようにしたがこのような構造に限らず、ガイド金具の位置を調整ネジ25で調整するようにしても良い。
(5)軸と軸を中心とする角度を調整するための2個の調整ネジは、同一の本体部に取り付ける構造に限らずそれぞれ別の部材に取り付けも良い。
表示装置の外観図である。 図2(A)〜(E)は位置・角度調整装置の構造を示す図である。 図3(A)〜(C)はZ軸調整機構の構造を示す図である。 図4(A)、(B)は調整ネジの取り付け構造を示す図である。 C−C’断面とD−D’断面図である。 Y軸調整機構の構造を示す図である。 図7(A)〜(C)はY軸調整機構の分解図である。 図8(A)〜(F)はY軸とβ軸の調整方法の説明図である。 従来の角度調整装置の構造を示す図である。
符号の説明
11 表示装置
12 投射型表示装置
13 投射機
14 反射鏡
15 スクリーン
21 位置・角度調整装置
22 Y軸調整機構
23 X軸調整機構
24 Z軸調整機構
31 本体部
32,33 軸
34 ガイド金具
35 可動部
40 軸
25〜30 調整ネジ

Claims (6)

  1. 第1の可動部のX軸方向の位置を調整するX軸調整部と、前記第1の可動部のX軸を中心とする角度を調整するX軸角度調整部とを有するX軸調整機構と、
    第2の可動部のY軸方向の位置を調整するY軸調整部と、前記第2の可動部のY軸を中心とする角度を調整するY軸角度調整部とを有するY軸調整機構と、
    第3の可動部のZ軸方向の位置を調整するZ軸調整部と、前記第3の可動部のZ軸を中心とする角度を調整するZ軸角度調整部とを有するZ軸調整機構とを一体に構成した位置・角度調整装置。
  2. 前記X軸調整機構のX軸調整部とX軸角度調整部は、X軸方向に延びる第1及び第2軸が取り付けられた本体部と、前記第1または第2の軸に回転可能に支持され、X軸方向に延びる第3の軸が取り付けられた前記第1の可動部と、前記第1の可動部のX軸方向の位置を調整する第1の調整ネジと、前記第1及び第2の軸が挿入される第1及び第2の長穴と、前記第3の軸が挿入され、前記第1及び第2の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを持った第3の長穴を有するガイド部と、前記第1の可動部の角度を調整する第2の調整ネジとを有し、前記第2の調整ネジにより前記ガイド部をX軸と直交する方向に移動させ、前記ガイド部の前記第3の長穴に沿って前記第1の可動部の第3の軸を移動させることで前記第1の可動部をX軸を中心として回転させて角度を調整する請求項1記載の位置・角度調整装置。
  3. 前記X軸調整機構の第1の調整ネジは前記第1の可動部と連結され、前記第1の可動部のX軸方向の位置を調整する請求項2記載の位置・角度調整装置。
  4. X軸方向の位置を調整する前記第1の調整ネジは前記第1の可動部と連結され、前記第2の調整ネジによりX軸を中心するとする角度を調整するときに前記第1の可動部が回転できるように前記第1の調整ネジを前記本体部に移動可能に取り付ける請求項2記載の位置・角度調整装置。
  5. 前記Y軸調整機構のY軸調整部とY軸角度調整部は、Y軸方向に延びる第4及び第5軸が取り付けられた第2の本体部と、前記第4または第5の軸に回転可能に支持され、Y軸方向に延びる第6の軸が取り付けられた第2の可動部と、前記第2の可動部のY軸方向の位置を調整する第4の調整ネジと、前記第4及び第5の軸が挿入される第4及び第5の長穴と、前記第6の軸が挿入され、前記第4及び第5の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを有する第6の長穴を有する第2のガイド部と、前記第2の可動部の角度を調整する第4の調整ネジと有し、前記第4の調整ネジにより前記第2のガイド部をY軸と直交する方向に移動させ、前記第2のガイド部の前記第6の長穴に沿って前記第2の可動部の第6の軸を移動させることで前記第2の可動部をY軸を中心として回転させて角度を調整する請求項2〜4のいずれか1項に記載の位置・角度調整装置。
  6. 前記Z軸調整機構のZ軸調整部とZ軸角度調整部は、Z軸方向に延びる第7及び第8軸が取り付けられた第3の本体部と、前記第7または第8の軸に回転可能に支持され、Z軸方向に延びる第9の軸が取り付けられた第3の可動部と、前記第3の可動部のZ軸方向の位置を調整する第5の調整ネジと、前記第7及び第8の軸が挿入される第7及び第8の長穴と、前記第9の軸が挿入され、前記第7及び第8の長穴の長手方向に対し長手方向が所定の傾きを有する第9の長穴を有する第3のガイド部と、前記第3の可動部の角度を調整する第6の調整ネジとを有し、前記第6の調整ネジにより前記第3のガイド部をZ軸と直交する方向に移動させ、前記第3のガイド部の前記第9の長穴に沿って前記第3の可動部の第9の軸を移動させることで前記第3の可動部をZ軸を中心として回転させて角度を調整する請求項2〜4のいずれか1項に記載の位置・角度調整装置。
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