JP2007040378A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トラニオンに対するパワーローラの揺動を許容するバックアップ軸受をすべり軸受とした場合に、スラスト荷重によるトラニオンの変形による摩耗の促進を抑制する。
【解決手段】 トラニオン6には、パワーローラ8がスラスト玉軸受26と変位軸7とにより回転自在に支持されている。また、スラスト玉軸受26と、トラニオンとの間には、変位軸によるパワーローラのトラニオンに対する揺動を許容するようにバックアップ軸受が設けられている。バックアップ軸受は、すべり軸受51aとされており、すべり軸受51aのすべり面52aと、スラスト玉軸受の外輪30の外側面31とが対向して配置されている。そして、すべり面の外径側の角部がR形状に面取されることにより、スラスト荷重によりすべり面が変形して外側面にすべり面の外径側の角部が当たっても面圧の上昇を抑制して摩耗を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
自動車用変速機を構成する変速機の一種としてトロイダル型無段変速機が知られ、一部で実施されている。この様なトロイダル型無段変速機は従来から多数の刊行物に記載されて周知であるが、その基本構造について、図5を参照して説明する。
トロイダル型無段変速機は、図5に示すように、互いに内側面を向き合わせた常態の入力側ディスク2と出力側ディスク4とが、円管状の入力軸15の周囲に、夫々ニードル軸受16、16を介して回転自在に支持されている。また、カム板10は、入力軸15の端部外周面にスプライン係合され、鍔部17によって入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止されている。そして、このカム板10とローラ12、12とにより、ローディングカム型の押圧装置9を構成している。押圧装置9は、入力軸15の回転に基づいて入力側ディスク2を、出力側ディスク4に向け押圧しつつ回転させる。出力側ディスク4には、出力歯車18をキー19、19により結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車18とが同期して回転する様にしている。
そして、後述のトラニオン6、6に支持されて、入力側ディスク2の内側面と、出力側ディスク4との間に挟まれた状態で、入力側ディスク2の回転に伴って回転し、入力側ディスク2の回転を出力側ディスク4に伝達するパワーローラ8、8を有する。
一対のトラニオン6、6の両端部は、入力軸15に対して捻れの位置にある枢軸61、61(図6に図示)を介して一対の支持板に、揺動並びに軸方向(図5の表裏方向)に沿った移動を可能とするように支持されている。そして、各トラニオン6、6の中間部に形成した円孔部分に、変位軸7、7を支持している。各変位軸7、7は、互いに平行でかつ偏心した支持軸部21、21と枢支軸部22、22とを夫々有する。このうちの支持軸部21、21を上記各円孔の内側に、ニードル軸受23(図6に図示)を介して回転自在に支持している。また、各枢支軸部22、22の周囲にパワーローラ8、8を別のニードル軸受25、25を介して回転自在に支持している。
したがって、パワーローラは、変位軸7、7の枢支軸部22、22を中心に回転自在とされ、かつ、トラニオンと一体に枢軸61、61周りに揺動自在とされるとともに、枢軸61、61方向に沿って移動自在とされ、さらに支持軸部21、21を中心として揺動自在とされている。
なお、一対の変位軸7、7は、入力軸15に対して180度反対側位置に設けている。また、これら各変位軸7、7の各枢支軸部22、22が支持軸部21、21に対し偏心している方向は、前記入力側、出力側ディスク2、4の回転方向に対して同方向としている。また、偏心方向は、出力軸の配設方向に対してほぼ直交する方向としている。したがって、前記各パワーローラ8、8は、前記入力軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。その結果、トロイダル型無段変速機により伝達されるトルクの変動に基づく構成部材の弾性変形量の変動等に起因して、パワーローラ8、8が入力軸15の軸方向に変位する傾向となった場合でも、構成部材に無理な力が加わることがなく、その変位を吸収することができる。
また、各パワーローラ8、8の外側面と前記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、スラスト玉軸受26、26とスラストニードル軸受27、27とを設けている。スラスト玉軸受26、26は、各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容するものである。このスラスト玉軸受26、26は、夫々複数個ずつの玉29、29と、各玉29、29を転動自在に保持する円環状の保持器28、28と、円環状の外輪30、30とから構成されている。各スラスト玉軸受26、26の内輪軌道は、前記パワーローラ8、8の外側面に、外輪軌道は上記各外輪30、30の内側面に夫々形成している。
また、スラストニードル軸受27、27は、各パワーローラ8、8の外輪の外側面とトラニオン6、6の内側面との間に配置され、パワーローラ8、8からトラニオン6、6に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、支持軸部21、21を中心とする揺動を許容する軸受である。
このようなトロイダル型無段変速機は、一対のディスクとしての入力側ディスク2および出力側ディスク4と、前記一対のディスク2、4の中心軸(入力軸15)に対して捻れの位置にある枢軸61(図6に図示)を中心として揺動するトラニオン6、6と、前記一対のディスク2、4に挟持されたパワーローラ8、8と、前記トラニオン6、6に設けられ、かつ、前記パワーローラ8、8からトラニオン6、6側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラ8、8の回転を許容するスラスト軸受としてのスラスト玉軸受26、26と、前記トラニオン6、6とスラスト玉軸受26、26との間に設けられ、前記パワーローラ8、8およびスラスト玉軸受26、26から前記トラニオン6、6に加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラ8、8およびスラスト玉軸受26、26の前記トラニオン6、6に対する揺動を許容するバックアップ軸受としてのスラストニードル軸受27、27とを有するものである。
ここで、図6は、上述のトラニオン6とパワーローラ8とを備えるトロイダル型無段変速機のパワーローラユニット41を示す。ここで、トロイダル型無段変速機のパワーローラユニット41についてより詳細に説明する。
このパワーローラユニット41においては、トラニオン6、6は、図中左右にそれぞれ枢軸61、61を有し、この枢軸61、61の端部は、それぞれ、図示しない一対の支持板としての二枚の揺動自在なヨークに回転自在かつ揺動自在に支持されている。
また、一方の枢軸61には、駆動ロッド62が接続されている。そして、駆動ロッド62は、図示しないアクチュエータに接続されており、アクチュエータは、トラニオン6、6を枢軸61、61の軸方向に沿って移動するように駆動する。また、トラニオンは、上述のように枢軸61、61の軸心周りに回転するように揺動自在となっている。
そして、前記アクチュエータによりトラニオン6に支持されたパワーローラ8が枢軸61の軸方向に移動すると、回転する入力側ディスク2と出力側ディスク4とにパワーローラ8が挟まれて回転した状態において、各パワーローラ8の外周面と、入力側ディスク2の内側面、出力側ディスク4の内側面との当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、その力の向きの変化に伴って、トラニオン6が枢軸61、61を中心として揺動する。この結果、パワーローラ8の外周面と、入力側ディスク2の内側面、出力側ディスク4の内側面との当接位置が変化し、入力軸15と出力歯車18との間の回転速度比が変化する。
また、上述のように、パワーローラ8をトラニオンに回転自在に支持する変位軸7において、トラニオン6に回転自在に支持された支持軸部21と、パワーローラ8の回転軸となる枢支軸部22とが偏心していることから、トロイダル型無段変速機により伝達されるトルクの変動に基づく構成部材の弾性変形量の変動等に起因して、パワーローラ8が入力軸15の軸方向に変位する傾向となった場合に、支持軸部21を中心としてパワーローラ8が揺動することで、パワーローラ8の位置が入力軸方向に変位し、パワーローラ8等の構成部材に無理な力が作用するのを防止することができる。
図6に示すパワーローラユニット41においては、上述のようなパワーローラ8のトラ二オン6に対する揺動を許容するように、パワーローラ8の後側でパワーローラ8の回転を許容するスラスト軸受としてのスラスト玉軸受26、26の外輪30のトラニオン6側を向く外側面31と、トラニオン6のパワーローラ8側を向く内側面との間にバックアップ軸受として上述のスラストニードル軸受27が配置されている。
ここで、スラストニードル軸受27は、円形の外輪30の外側面31を受けることになるが、外側面31はその中心周りに回転移動(揺動)するのではなく、外側面の中心から偏心した変位軸7の支持軸部21を中心に揺動することから、外側面31の外周縁は、揺動中心から近い部分と遠い部分とがあり、スラストニードル軸受27において、中心を揺動中心とした環状に、各ニードルを等間隔で配置しただけでは、外側面の全面をほぼ均等に支持するようニードルを配置できない。
したがって、外側面31の全面を支持できるようにニードルの配置を考慮する必要があり、パワーローラ8(外輪30)の回転中心を中心とする円環状にニードルを均等に配置したPCDニードル軸受を用いることができず、スラストニードル軸受のコストが高くなっていた。
そこで、図6に示すパワーローラユニット41においては、スラストニードル軸受27の中心を、パワーローラ8の揺動中心とせずに、揺動していない常態位置の外輪30の外側面31の中心、すなわちパワーローラ8の回転中心とし、スラストニードル軸受27をPCDニードル軸受としている。このようにして、バックアップ軸受のコストの低減を図っているものも知られている。
しかし、円環状のスラストニードル軸受27の中心は、揺動していない状態のパワーローラ8の回転中心(枢支軸部22の中心)とされ、各ニードルの軸方向が揺動中心を中心とする放射線から僅かにずれることになる。これにより、パワーローラ8およびスラスト玉軸受26が揺動した場合に、揺動方向とニードルの回転方向とが僅かにずれることによりすべりが生じることで、ニードルの摩耗が懸念され、ニードルの長寿化を図ることが困難であった。
なお、パワーローラ8は、一対のディスク2、4に強く挟持されることにより、トラニオン6側に向かって大きな力がかかる。したがって、スラストニードル軸受27には、大きなスラスト力がかかり、スラストニードル軸受27のニードルの耐用期間を長くすることが元々難しく、ニードルを長寿命化、すなわち、バックアップ軸受を長寿命化するには、例えば、ニードルの数を増やすなどの必要があるが、ニードルの数を増やすと、コストアップ等の問題があった。
そこで、バックアップ軸受にスラストニードル軸受と合わせてすべり軸受を用いることで、ニードルの数を増やすことなく、ニードルの長寿命化を図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−327818号公報
ところで、バックアップ軸受の長寿命化とコストダウンを考えた場合に、上述のすべり軸受とスラストニードル軸受とを併用する方法をさらに発展させて、スラストニードル軸受を使用せずに、すべり軸受だけを使用することが考えられる。
図7は、上述の図6に示すパワーローラユニット41において、バックアップ軸受をスラストニードル軸受27に代えて、すべり軸受51としたパワーローラユニット42を示すものである。
図7において、バックアップ軸受以外は、図6に示すパワーローラユニット41と同様の構成となっている。そして、図7においては、例として、上述のスラストニードル軸受27と同様に円環状で、かつ、揺動していないパワーローラ8の回転中心を中心とする板状のすべり軸受を配置した状態を示している。また、すべり軸受51のすべり面52は、パワーローラ8のトラニオン6側に設けられたスラスト玉軸受26の外輪30のトラニオン6側を向いた外側面31と対向している。なお、すべり軸受51の形状は、必ずしも円環状の必要はなく、変位軸7の支持軸部21の周囲を囲み、かつ、円形状の外輪30の外側面を支持できるようになっていれば良い。
また、すべり軸受51の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、すべり軸受51用に開発された周知の合金や樹脂等を用いることができる。
ここで、上述のようにトラニオン6にパワーローラ8を介して高いスラスト力がかかった場合に、図8に示すように、左右両端部を枢軸61、61で支持されたトラニオン6が弓なりとなるように弾性変形することになる。なお、図8においては、弾性変形による変位量をわかりやすいように実際より大きく示している。
そして、トラニオン6が変形した場合に、トラニオン6に取り付けられるすべり軸受51もほぼ同様に変形することになる。すなわち、すべり軸受51は、トラニオン6に対応して内径側が外輪30から離れ、外径側が外輪30に押し付けられるように弾性変形する。そして、外輪30の外側面31の外径より、すべり軸受51の外径が小さい場合、すなわち、構造上、外輪30の外側面31の外径より内側にすべり軸受51のすべり面52の外径が入っていると、すべり面52の外径側の角部が外輪30の外側面31にエッジ当たりすることになり、すべり面52と外側面31との面圧が一部(エッジ当たりした部分)で極めて高くなり、摩耗が懸念される。
また、外輪30の外側面31の外径より、すべり軸受51の外径が大きい場合、すなわち、構造上、すべり軸受51のすべり面52の外径より内側に外輪30の外側面の外径側の角部が入っていると、外輪30の外側面31の外径側角部がすべり面52にエッジ当たりすることになり、上述の場合と同様に一部(エッジ当たりした部分)で面圧が極めて高くなり、摩耗が懸念される。ここで、外輪30の外側面の外周縁の角部は面取りされているが、面取りされた部分の角部により摩耗が起こる可能性がある。
バックアップ軸受や外輪30の部分で、以上のようなエッジ当たりが発生すると、外輪30の外側面31とすべり軸受51のすべり面52との接触部分で高い面圧が発生することにより、摩耗が促進されてしまい、バックアップ軸受をすべり軸受51としてもバックアップ軸受の長寿命化が困難になってしまう。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、パワーローラおよびパワーローラの回転を許容するスラスト軸受とのトラニオンに対する揺動を許容するためのバックアップ軸受をすべり軸受とした場合に、パワーローラからのスラスト力によりトラニオンおよびすべり軸受が弾性変形することにより、摩耗が促進されるのを防止し、バックアップ軸受のコストダウンと長寿命化とを図ることができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、一対のディスクと、
前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、上述のようにトラニオンおよびバックアップ軸受としてのすべり軸受が変形し、スラスト軸受のすべり面に対向する面(外輪の外側面)に、すべり軸受のすべり面の外径側の角部がエッジ当たりするような状態となっても、角部をR形状とすることで、すべり軸受とスラスト軸受との当接面の一部で面圧が極めて高くなるのを防止することにより、摩耗の促進を防止し、すべり軸受の長寿命化を図ることができる。
これにより、すべり軸受を使用可能とし、トロイダル型無段変速機(パワーローラユニット)の低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、一対のディスクと、
前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記バックアップ軸受の外径側の板厚より内径側の板厚を厚くしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力が小さい場合には、外径側より肉厚となったすべり軸受のすべり面の内径側の角部がスラスト軸受(外輪)のすべり面に対向する面にエッジ当たりし、この部分で面圧が高くなるが、この場合は、スラスト力自体が小さいので、摩耗が大きく促進されることはない。
一方、スラスト力が大きくなると、上述のようにすべり軸受のすべり面の外径側がエッジ当たりする方向にすべり軸受が変形することになるが、すべり面の外径側が内径側より元々肉薄に形成されていることで、すべり軸受が変形すると、スラスト軸受のすべり面に対向する面が、すべり面に大きな面で接触する(面当たりする)ようになり、面圧が集中せずに面圧を下げることができる。
すなわち、従来では、スラスト力が高くなると一部に面圧が集中し、極めて高い面圧が生じて摩耗が促進される可能性があったが、この発明では、スラスト力が低い場合に、一部に面圧が集中するが、スラスト力が高くなると面圧が分散され、面圧が極めて高くなるのを防止し、摩耗の促進を抑制することができる。これにより、すべり軸受の長寿命化を図ることができ、すべり軸受を十分に使用に耐えるものとして、トロイダル型無段変速機(パワーローラユニット)の低コスト化を図ることができる。
請求項3に記載のトロイダル型無段変速機は、一対のディスクと、
前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記スラスト軸受のすべり軸受のすべり面に対向する面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
請求項3に記載の発明においては、上述のようにトラニオンおよびバックアップ軸受としてのすべり軸受が変形し、スラスト軸受のすべり面に、スラスト軸受のすべり面に対向する面の外径側角部がエッジ当たりするような状態となっても、角部をR形状とすることで、すべり軸受とスラスト軸受との当接面の一部で面圧が極めて高くなるのを防止することにより、摩耗の促進を防止し、すべり軸受の長寿命化を図ることができる。
これにより、すべり軸受を使用可能とし、トロイダル型無段変速機(パワーローラユニット)の低コスト化を図ることができる。
請求項4に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項3に記載の発明において、前記バックアップ軸受の外径側の板厚より内径側の板厚を厚くしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項2に記載の発明と同様に、スラスト力が大きくなった場合に、すべり面の外側角部がエッジ当たりするのを防止するとともに、すべり面にスラスト軸受のすべり面に対向する面の角部がエッジ当たりした場合の面圧の上昇を防止することができ、より、確実に摩耗の促進を防止して、すべり軸受の長寿命化を図ることができる。
請求項5に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の発明において、前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、例えば、請求項2および請求項4の発明のように、すべり軸受の肉厚を変更した場合に、さらに大きなスラスト力が作用し、肉厚の変更で対応しきれない以上にすべり軸受が変形し、すべり軸受のすべり面の角部がスラスト軸受のすべり面に対向する面にエッジ当たりするようになった場合に、角部をR形状とすることで、面圧の上昇を抑制し、これにより摩耗の促進を抑制することができる。すなわち、より確実にバックアップ軸受としてのすべり軸受の長寿命化を図ることができる。
また、請求項3および請求項4の発明の場合において、パワーローラおよびスラスト軸受のトラニオンに対する揺動により、すべり面の外径側角部が、スラスト軸受のすべり面に対向する面にエッジ当たりする場合と、スラスト軸受の前記面の外径側角部がすべり面にエッジ当たりする場合との両方が生じるような場合に、その両方において、すべり面の外径側角部と、すべり面に対向するスラスト軸受の面の外径側角部の両方をR形状とすることで面圧の上昇を抑制することができ、より確実に摩耗の促進を抑制してバックアップ軸受としてのすべり軸受の長寿命化を図ることができる。
請求項6に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明において、前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の内径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とする。
すべり軸受のすべり面の内径側の角部がエッジ当たりするような状態となっても、角部をR形状とすることで、すべり軸受とスラスト軸受との当接面の一部で面圧が極めて高くなるのを防止することにより、摩耗の促進を防止し、すべり軸受の長寿命化を図ることができる。特に、請求項2、4、5において、上述のようにすべり軸受の肉厚を内径側を厚く、外径側を薄くした場合は、スラスト力が小さい場合に、すべり面の内径側角部がスラスト軸受のすべり面に対向する面にエッジ当たりすることになるが、この場合に確実に面圧を低下させて摩耗の促進を防止し、より確実にすべり軸受の長寿命化を図ることができる。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、パワーローラおよびこのパワーローラの回転を許容するスラスト軸受のトラニオンに対する揺動を許容するために、スラスト軸受とトラニオンとの間に配置されたバックアップ軸受に、すべり軸受を使用するものとしても、トラニオンおよびバックアップ軸受の弾性変形に基づく摩耗の促進を防止して、すべり軸受をバックアップ軸受として十分に長い耐用期間をもって使用可能な状態とすることができる。
したがって、バックアップ軸受をスラストニードル軸受ではなく、すべり軸受として、トロイダル型無段変速機の低コスト化を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施形態について説明する。なお、本発明の特徴部分は、上述のバックアップ軸受もしくはバックアップ軸受とパワーローラを回転自在とするスラスト軸受(スラスト玉軸受)の外輪であり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図5〜図8と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。なお、本発明におけるトロイダル型無段変速機の基本構成は、上述の従来の構成に限定されるものはなく、例えば、上述の一対のディスクを有するシングルキャビティ式のものに限られるわけではなく、ダブルキャビティ式のものであっても良いし、一対のディスクの間に、2つではなく、3つのパワーローラを配置しても良い。
図1は、本発明の第1実施形態のトロイダル型無段変速機のパワーローラユニット43を示すものである。
このパワーローラユニット43においては、図7および図8に示す従来のパワーローラユニット43と同様にパワーローラ8のスラスト軸受としてのスラスト玉軸受26の外輪30の外側面31と、トラニオン6の内側面との間に、外輪30の外側面31に対向するすべり面52aを有するすべり軸受51aが配置されている。
すべり軸受51aは、円板の中央部を円形に切り欠いた円環板状に形成されている。そして、第1実施形態においては、すべり軸受51aのすべり面52aの外径側すなわち外周縁の角部がR形状に面取された状態となっている。
これにより、図8に示すようにトラニオン6およびすべり軸受51aが変形した場合に、すべり面52aの外周部がスラスト玉軸受26の外輪30の外側面に当たる状態となっても、すべり面52aの外径側の角部がR形状に面取された状態となっているので、ピン角となっている場合に比較して面圧の上昇を抑えることができ、摩耗の促進を防止することができる。
これにより、すべり軸受の長寿命化を図ることができる。すなわち、すべり軸受51aを十分に実用化可能なものとすることができる。
第1実施形態においては、円環板状のすべり軸受51aのすべり面52aと、このすべり面52aと対向する中央部を除いて円形状の外輪30の外側面31aとの中心が略一致し、かつ、外側面31aの外径が、すべり面52aの外径より大きくなっているため、上述のようにすべり軸受51aが変形した場合に、外側面31aにすべり面52aの外径の角部が当たる構成となり、上述のようにすべり面52aの外径側の角部をR形状に面取することが極めて有効となる。
また、第1実施形態において、パワーローラ8およびスラスト玉軸受26が変位軸7の支持軸部21を中心に揺動した場合に、上述のようにすべり軸受51aが変形すると、すべり面52aに、外輪30の外側面31aの外径側角部が当たる可能性もあり、外側面31aの外径側の角部(面取された部分の角部)をR形状に面取している。なお、必ずしも外側面31aの外径側(外周縁)の角部をR形状に面取しなくても良い。すなわち、外輪30がトラニオン6に対して揺動しても、外側面31aの外径側角部がすべり面52aに当たらない場合などは、外側面31aの外径側角部をR形状に面取しなくてもすべり軸受51の摩耗に影響がない。
上述のトラニオン6およびすべり軸受51aの変形においては、すべり面52cの内径側角部が外側面31aに角当たりすることがなく、すべり面52aの内径側の角部をR形状に面取していなが、パワーローラ8は、入力側ディスク2との接触部と、出力側ディスク4と接触部とで2点押しとなり、複雑な変形モードで変形するので、すべり面52aの内径側の角部が外側面31に当たる可能性を完全に否定できず、確実に摩耗を抑制するためには、すべり面52aの内径側の角部をR形状に面取しても良い。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態のトロイダル型無段変速機のパワーローラユニット44を説明する。
このパワーローラユニット44においては、第1実施形態のパワーローラユニット43と同様にパワーローラ8のスラスト軸受としてのスラスト玉軸受26の外輪30の外側面31と、トラニオン6の内側面との間に、外輪30の外側面31に対向するすべり面52bを有するすべり軸受51bが配置されている。
すべり軸受51bは、円板の中央部を円形に切り欠いた円環板状に形成されている。そして、第2実施形態においては、すべり軸受51aの外径側の板厚に対して、内径側の板厚が厚くされている。また、この際に、すべり軸受51bにおいては、外径側から内径側に至るにつれて板厚が徐々に厚くなるようになっており、途中に段差が無い形状となっている。
さらに、すべり軸受51bにおいては、トラニオン6の内側面に当接する側の面がトラニオン6の枢軸61、61方向に沿った平面とされ、外輪30の外側面31aと対向する側のすべり面52bが、外径側から内径側に向かうにつれて外輪30の外側面31aに突出する傾斜面(テーパー面)とされることにより、外径側より内径側の板厚を厚くするようにしている。なお、すべり軸受51bの外径側の最も板厚の薄い部分と、内径側の最も板厚の厚い部分との間の肉厚差は、例えば、0.05〜0.2mmの範囲となっている。なお、この肉厚差は、動作中のトロイダル型無段変速機におけるトラニオンおよびすべり軸受51bの変形量によって決められるものである。
また、第2実施形態においては、すべり面52bの内径側(内周縁)の角部がR形状に面取されている。
また、第2実施形態においては、第1実施形態と同様に、円環板状のすべり軸受51aのすべり面52aと、このすべり面52aと対向する中央部を除いて円形状の外輪30の外側面31aとの中心が略一致し、かつ、外側面31aの外径が、すべり面52aの外径より大きくなっている。
また、第1実施形態と同様に、すべり軸受51aのすべり面52aの外径側すなわち外周縁の角部がR形状に面取された状態となっているとともに、スラスト玉軸受26の外輪30の外側面31aの外径側角部(面取された部分の角部)がR形状に面取されている。
このような構成により、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、第2実施形態においては、パワーローラ8を介してトラニオン6にかかるスラスト荷重(スラスト力)が小さくトラニオン6およびすべり軸受51bが弾性変形していない状態では、外輪30側に突出するすべり面52bの内径側の角部が外輪30側の外側面31に当たることになるが、この場合には、上述のようにスラスト荷重自体が小さいので、角が当たっても面圧の上昇がそれほど大きくならず、必ずしも摩耗が促進されない。さらに、第2実施形態では、すべり面52bの内径側の角部がR形状に面取されているので、面圧の上昇を防止して、さらに摩耗が促進されるのを防止することができる。
一方、パワーローラ8を介してトラニオン6にかかるスラスト荷重が大きくトラニオン6およびすべり軸受51bが弾性変形した状態では、上述のようにすべり面52bの内径側の角部が外側面31aに当接した状態からすべり軸受51bが変形し、すべり面52bが外輪30の外側面31aに対して傾斜面となった状態から、外側面31aにすべり面52bがほぼ平行となった状態となり、外側面31aにすべり面52bが面当たりし、スラスト荷重が高くなった場合にすべり面52bの外径側角部が外側面31aに角当たりして面圧が極めて高くなるのを防止することができる。
なお、上述のように外側面31aにすべり面52bが面当たりした状態から、さらにすべり軸受51bが変形し、すべり面52bの外径側角部が外側面31aに当たるようになってしまっても、すべり面52bの外径側角部を上述のようにR形状とすることで、面圧が急激に高くなってしまうのを防止することができる。
また、上述のようにすべり軸受51bのすべり面52b側だけ傾斜面とし、トラニオン6側の面を傾斜面としない構成とすれば、パワーローラユニット44の組み立て時に、すべり軸受51bの両面のうちどちらがすべり面52bかを容易に認識可能となり、組み立てミスを防止することができる。また、すべり面52bの角部をR形状とすることによっても、すべり面を容易に認識可能となる。
なお、第2実施形態においては、外輪30の外側面31aの外径側角部と、すべり軸受51bのすべり面52bの内径側および外径側の角部をR形状としているが、これらのうちの一部をR形状としないものとしても良いし、全てをR形状とせずに、すべり軸受51bの板厚だけを上述のように変更するものとしても良い。また、すべり軸受51bのすべり面52bの傾斜面を直線状としても良いし、僅かに湾曲して傾斜するものとしても良い。
また、すべり軸受51bのすべり面52bだけではなく、トラニオン6側を向く面も傾斜面としても良く、さらに、すべり面52bを傾斜面とせずに、トラニオン6側を向く面だけを傾斜面として、外径側と内径側で板厚が異なるようにしても良い。
図3を参照して、本発明の第3実施形態のトロイダル型無段変速機のパワーローラユニット45を説明する。なお、すべり軸受51cが第1実施形態のすべり軸受51aに対応し、すべり面52cが第1実施形態のすべり面52aに対応し、すべり軸受51cおよびすべり面52cの外径が、第1実施形態のすべり軸受51aおよびすべり面52aの外径より大きくなっている以外は、第1実施形態と同様の構成となっている。
この第3実施形態のパワーローラユニット45においては、円環板状のすべり軸受51cのすべり面52cと、このすべり面52cと対向する円形状の外輪30の外側面31aとの中心が略一致し、かつ、外側面31aの外径が、すべり面52cの外径より小さくなっている以外は、第1実施形態と同様の構成となっている。このため、すべり軸受51cが変形した場合に、すべり面52cに外側面31aの外径の角部が当たる構成となり、上述のように外側面31aの外径側の角部をR形状に面取することで、面圧の上昇を抑え、摩耗を抑制することができる。
また、第3実施形態において、パワーローラ8およびスラスト玉軸受26が変位軸7の支持軸部21を中心に揺動した場合に、上述のようにすべり軸受51cが変形すると、外側面31aに、すべり面52cの外径側角部が当たる可能性もあり、すべり面52cの外径側の角部をR形状に面取していることが有効となる。
したがって、基本的には、第3実施形態のパワーローラユニット45においても、第1実施形態のパワーローラユニット43と同様の効果を奏することができる。
なお、必ずしもすべり面52cの外径側(外周縁)の角部をR形状に面取しなくても良い。すなわち、外輪30がトラニオン6に対して揺動しても、すべり面52cの外径側角部が外側面31aに当たらない場合などは、すべり面52cの外径側角部をR形状に面取しなくてもすべり軸受51の摩耗に影響がない。
上述のトラニオン6およびすべり軸受51cの変形においては、すべり面52cの内径側角部が外側面31aに角当たりすることがなく、すべり面52aの内径側の角部をR形状に面取していなが、パワーローラ8は、入力側ディスク2との接触部と、出力側ディスク4と接触部とで2点押しとなり、複雑な変形モードで変形するので、すべり面52aの内径側の角部が外側面31に当たる可能性を完全に否定できず、確実に摩耗を抑制するためには、すべり面52aの内径側の角部をR形状に面取しても良い。
次に、図4を参照して、本発明の第4実施形態のトロイダル型無段変速機のパワーローラユニット46を説明する。なお、すべり軸受51dが第2実施形態のすべり軸受51bに対応し、すべり面52dが第2実施形態のすべり面52bに対応し、すべり軸受51dおよびすべり面52dの外径が、第2実施形態のすべり軸受51bおよびすべり面52bの外径より大きくなっている以外は、第2実施形態と同様の構成となっている。
このパワーローラユニット46においては、第1実施形態のパワーローラユニット43と同様にパワーローラ8のスラスト軸受としてのスラスト玉軸受26の外輪30の外側面31と、トラニオン6の内側面との間に、外輪30の外側面31に対向するすべり面52aを有するすべり軸受51bが配置されている。
さらに、第2実施形態と同様に、すべり軸受51bは、円板の中央部を円形に切り欠いた円環板状に形成されている。そして、第4実施形態においては、すべり軸受51aの外径側の板厚に対して、内径側の板厚が厚くされている。また、この際に、すべり軸受51bにおいては、外径側から内径側に至るにつれて板厚が徐々に厚くなるようになっており、途中に段差が無い形状となっている。
さらに、すべり軸受51dにおいては、トラニオン6の内側面に当接する側の面がトラニオン6の枢軸61、61方向に沿った平面とされ、外輪30の外側面31aと対向する側のすべり面52dが、外径側から内径側に向かうにつれて外輪30の外側面31aに突出する傾斜面(テーパー面)とされることにより、外径側より内径側の板厚を厚くするようにしている。
また、第4実施形態においては、すべり面52bの内径側(内周縁)の角部がR形状に面取されている。
また、第4実施形態においては、第3実施形態と同様に、円環板状のすべり軸受51dのすべり面52dと、このすべり面52dと対向する中央部を除いて円形状の外輪30の外側面31aとの中心が略一致し、かつ、外側面31aの外径が、すべり面52dの外径より小さくなっている。
また、第3実施形態と同様に、すべり軸受51dのすべり面52dの外径側すなわち外周縁の角部がR形状に面取された状態となっているとともに、スラスト玉軸受26の外輪30の外側面31aの外径側角部(面取された部分の角部)をR形状に面取している。
また、第2実施形態の場合と同様に、すべり軸受51dのすべり面52dを傾斜面とすること、すべり軸受51dのトラニオン6側の面を傾斜面とすること、両方を傾斜面とすることのいずれによってすべり軸受51dの肉厚に差をつけるようにしても良い。
また、すべり面52dの内径側の角部、外径側の角部、外側面31aの外径側角部のいずれか、もしくは、全てをR形状にしないものとしても良い。
このような第4実施形態の構成により、第3実施形態と同様の効果を奏することができるとともに、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上記各実施形態では、すべり軸受51a〜dを円環板状としているが、変位軸7の支持軸部21に対応する開口があり、かつ、外輪30の外側面31aにその周方向に沿ってほぼ均等に当接するようになっており、かつ、外側面31aと十分な接触面積を確保できるようになっていれば、円環板状以外の形状であっても良い。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るトロイダル型無段変速機のパワーローラユニットの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るパワーローラユニットの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るパワーローラユニットの断面図である。 本発明の第4実施形態に係るパワーローラユニットの断面図である。 従来から知られているトロイダル型無段変速機を示す断面図である。 従来のトロイダル型無段変速機のパワーローラユニットを示す断面図である。 図6に示すパワーローラユニットのバックアップ軸受としてのスラストニードル軸受をすべり軸受にしたパワーローラユニットを示す断面図である。 図7に示すパワーローラユニットがスラスト荷重により変形した状態を示す断面図である。
符号の説明
2 入力側ディスク(ディスク)
4 出力側ディスク(ディスク)
6 トラニオン
8 パワーローラ
26 スラスト玉軸受(スラスト軸受)
30 外輪
31a 外側面(すべり面に対向する面)
51a〜d すべり軸受(バックアップ軸受)
52a〜d すべり面

Claims (6)

  1. 一対のディスクと、
    前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
    前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
    前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
    前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
    前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 一対のディスクと、
    前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
    前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
    前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
    前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
    前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記バックアップ軸受の外径側の板厚より内径側の板厚を厚くしたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 一対のディスクと、
    前記一対のディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心として揺動するトラニオンと、
    前記一対のディスクに挟持されたパワーローラと、
    前記トラニオンに設けられ、かつ、前記パワーローラからトラニオン側にかかるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラの回転を許容するスラスト軸受と、
    前記トラニオンと前記スラスト軸受との間に設けられ、前記パワーローラおよびスラスト軸受から前記トラニオンに加わるスラスト力を受けるとともに前記パワーローラおよびスラスト軸受の前記トラニオンに対する揺動を許容するバックアップ軸受とを有するトロイダル型無段変速機において、
    前記バックアップ軸受をすべり軸受とし、前記スラスト軸受のすべり軸受のすべり面に対向する面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 前記バックアップ軸受の外径側の板厚より内径側の板厚を厚くしたことを特徴とする請求項3に記載のトロイダル型無段変速機。
  5. 前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の外径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のトロイダル型無段変速機。
  6. 前記バックアップ軸受の前記スラスト軸受を受けるすべり面の内径側角部をR形状に面取りしたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトロイダル型無段変速機。
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