JP2007040165A - 内燃機関の異種燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の異種燃料噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を備えた異種燃料噴射制御装置において、各種燃料の消費量を均等、若しくは各種燃料の残量を均等に近づけることを課題とする。
【解決手段】 本発明は、上記した課題を解決するために、相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関の異種燃料噴射制御装置において、各種燃料の消費量に偏りが生じた場合に、消費量が少ない燃料の噴射頻度を増加させることにより、複数種の燃料の消費量を均等に近づけることを特徴としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数種の燃料を相互に異なる燃料噴射弁から噴射させる燃料噴射制御技術に関する。
従来、圧縮着火式内燃機関において、相互に異なる種類の燃料を噴射する2つの燃料噴射弁を設け、それら2つの燃料噴射弁を機関運転状態に応じて使い分けることにより、予混合燃焼と拡散燃焼を切り換え可能とした技術が知られている。
(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2004−197597号公報 特開2004−308423号公報
ところで、内燃機関の運転条件によっては各燃料噴射弁から噴射される燃料の消費量が必ずしも均等とならないため、一方の燃料が他方の燃料より先に無くなってしまうことが考えられる。そのような場合には内燃機関が所望の運転状態を継続することができなくなる可能性がある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を備えた異種燃料噴射制御装置において、各種燃料の消費量を均等、若しくは各種燃料の残量を均等に近づけることができる技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関の異種燃料噴射制御装置において、各種燃料の消費量に偏りが生じた場合に、消費量が少ない燃料の噴射頻度を増加させることにより、複数種の燃料の消費量を均等に近づけることを最大の特徴としている。
詳細には、本発明に係る内燃機関の異種燃料噴射制御装置は、相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、前記複数種の燃料の消費量を取得する取得手段と、前記複数種の燃料の消費量に所定の基準値以上の差が生じた場合に、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高める噴射頻度変更手段と、を備えるようにした。
このように構成された内燃機関の異種燃料噴射制御装置では、各種燃料の消費量に基準値以上の差が生じると、その時点から消費量の少ない燃料の噴射頻度が高められるようになる。消費量の少ない燃料の噴射頻度が高められると、複数種の燃料の消費量が均等に近づくため、一の燃料が他の燃料より先に無くなることが抑制される。
本発明において、噴射頻度変更手段は、消費量の差が大きくなるほど消費量の少ない燃料の噴射頻度を高くするようにしてもよい。消費量の差が大きい場合には、その差が縮まる前に消費量の多い燃料が無くなってしまう可能性がある。これに対し、消費量の差が大きくなるほど消費量の少ない燃料の噴射頻度が高くされれば、消費量の多い燃料が無くなる前に消費量を均等することが容易となる。
本発明において、噴射頻度変更手段は、消費量の差が大きくなるほど噴射頻度の変更開
始時期を早めるようにしてもよい。
消費量の差が大きい場合はその差が縮まる前に消費量の多い燃料が無くなってしまう可能性がある。これに対し、消費量の差が大きくなるほど噴射頻度の変更開始時期が早められれば、消費量の多い燃料が無くなる前に消費量の差を解消し易くなる。
本発明において、噴射頻度変更手段は、消費量の少ない燃料の種類に応じて基準値の大きさを変更するようにしてもよい。
複数種の燃料のうち一種類の燃料のみが残った場合に、その燃料のみで適当な燃焼を誘起可能な運転領域が他の種類の燃料よりも狭くなる可能性がある(以下、そのような種類の燃料を第1燃料と記す)。従って、第1燃料のみが残る事態を回避することが重要である。
これに対し、第1燃料の消費量が他の燃料より少ない場合の基準値が他の燃料の消費量が第1燃料より少ない場合の基準値より小さく設定されれば、第1燃料のみが残る事態の発生が回避され易くなる。
また、本発明において、消費量の少ない燃料の種類に応じて噴射頻度の変更開始時期を変更するようにしてもよい。
このような構成によれば、上記した第1燃料の消費量が他の燃料より少ない場合は、他の燃料の消費量が第1燃料より少ない場合よりも噴射頻度の変更開始時期が早められるため、第1燃料のみが残る事態の発生が回避され易くなる。
本発明において、噴射頻度変更手段は、内燃機関の運転状態が消費量の多い燃料の噴射領域にある時に、消費量の少ない燃料を噴射させることにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めるようにしてもよい。
本発明において、噴射頻度変更手段は、消費量の少ない燃料を用いてポスト噴射を行うことにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めるようにしてもよい。
ポスト噴射に用いられる燃料の種類が変更されても内燃機関の燃焼状態に与える影響は少ないため、消費量の少ない燃料を用いてポスト噴射が行われれば内燃機関の燃焼状態の変化を抑制しつつ少消費量燃料の噴射頻度を高めることができる。
本発明における複数種の燃料としては、セタン価の異なる2種類の燃料を用いることができる。噴射頻度変更手段は、高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料より少ない場合は、低セタン価燃料の噴射領域において内燃機関が低回転且つ低負荷運転状態にあるときに低セタン価燃料の代わりに高セタン価の燃料を噴射させることにより、高セタン価の噴射頻度を高めるようにしてもよい。
これは、内燃機関が低回転且つ低負荷運転状態にあるときは筒内圧が低温且つ低圧となるため、低セタン価燃料の代わりに高セタン価燃料が噴射されても、過早着火などの不具合を生じ難いからである。
一方、噴射頻度変更手段は、2種類の燃料のうち低セタン価燃料の消費量が少ない場合は、内燃機関が高回転且つ高負荷運転状態にあるときに高セタン価燃料の噴射量を減量するとともに低セタン価燃料の噴射量を増加させることにより、低セタン価燃料の噴射頻度を高めるようにしてもよい。
これは、内燃機関が高回転且つ高負荷運転状態にあるときは筒内圧が高温且つ高圧となるため、低セタン価燃料の噴射量が増加させられても、着火遅れや失火などの不具合を生じ難いからである。
次に、本発明において、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高める方法としては、消費量の多い燃料を噴射する際に、消費量の多い燃料に消費量の少ない燃料を混合して噴射させることにより、消費量の多い燃料の噴射頻度を低くすると同時に消費量の少ない燃料の噴射頻度を高くする方法を例示することができる。
具体的には、本発明に係る異種燃料噴射制御装置は、複数種の燃料の各々を貯蔵する複数の燃料タンクと、複数の燃料タンクから各燃料噴射弁へ選択的に燃料を供給可能な燃料供給装置と、を更に備え、噴射頻度変更手段は、消費量が多い燃料を前記複数の燃料噴射弁の一から噴射すべき時に、消費量の多い燃料を貯蔵した燃料タンクから前記一の燃料噴射弁へ供給される燃料量を減量させるとともに、消費量の少ない燃料を貯蔵した燃料タンクから前記一の燃料噴射弁へ燃料を供給させるように前記燃料供給装置を制御することにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めることができる。
その際、複数種の燃料がセタン価の異なる2種類の燃料であり、且つ、複数の燃料噴射弁が低セタン価燃料を噴射する予混合燃焼用噴射弁と高セタン価燃料を噴射する拡散燃焼用噴射弁であれば、噴射頻度変更手段は、低セタン価燃料の消費量が高セタン価燃料の消費量より多い場合には予混合燃焼用噴射弁へ供給される低セタン価燃料を減量させるとともに高セタン価燃料を予混合燃焼用噴射弁へ供給させ、高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料の消費量より多い場合には拡散燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料を減量させるとともに低セタン価燃料を拡散燃焼用噴射弁へ供給させるように燃料供給装置を制御するようにしてもよい。
尚、低セタン価燃料の消費量が高セタン価燃料の消費量より多い場合に予混合燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料量と低セタン価燃料量の比率は、内燃機関の負荷が低くなるほど高セタン価燃料が増加し且つ低セタン価燃料が減少するように設定されるようにしてもよい。
一方、高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料の消費量より多い場合に拡散燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料量と低セタン価燃料の比率は、内燃機関の負荷が高くなるほど高セタン価燃料量が減少し且つ低セタン価燃料が増加するように設定されるようにしてもよい。
また、低セタン価燃料を貯蔵する燃料タンクが空になった場合は高セタン価燃料が予混合燃焼用噴射弁と拡散燃焼用噴射弁から噴射され、高セタン価燃料を貯蔵する燃料タンクが空になった場合は低セタン価燃料が拡散燃焼用噴射弁のみから噴射されるようにしてもよい。
本発明によれば、相互に異なる性状の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁を備えた内燃機関の異種燃料噴射制御装置において、各種燃料の消費量を均等、若しくは各種燃料の残量を均等に近づけることができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関は、圧縮着火式の内燃
機関(ディーゼルエンジン)である。
内燃機関1のシリンダブロック2には、シリンダ3が形成され、該シリンダ3にピストン4が換装されている。ピストン4の頂面には燃焼室40が形成されている。
シリンダヘッド5においてピストン4の頂面と対向する面の略中央には、センターインジェクタ6が配置されている。シリンダヘッド5においてピストン4の頂面と対向する面の縁には、サイドインジェクタ7が配置されている。
前記したセンターインジェクタ6は、第1燃料パイプ8を介して第1燃料タンク9と連通している。第1燃料パイプ8の途中には、第1燃料ポンプ10が配置されている。第1燃料タンク9には、該第1燃料タンク9に貯蔵されている燃料の残量を検出する第1残量センサ11が取り付けられている。
前記したサイドインジェクタ7は、第2燃料パイプ12を介して第2燃料タンク13と連通している。第2燃料パイプ12の途中には、第2燃料ポンプ14が配置されている。第2燃料タンク13には、該第2燃料タンク13内に貯蔵されている燃料の残量を検出する第2残量センサ15が取り付けられている。
上記した第1燃料タンク9には第2燃料タンク13よりセタン価の高い燃料(例えば、軽油)が貯蔵され、第2燃料タンク13には第1燃料タンク9よりセタン価の低い燃料(例えば、ガソリン)が貯蔵される。
上記した内燃機関1には、ECU16が併設されている。ECU16は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される算術論理演算回路である。ECU16には、前述した第1残量センサ11、第2残量センサ15に加え、アクセルポジションセンサ17やクランクポジションセンサ18の検出信号が入力されるようになっている。
また、ECU16は、アクセルポジションセンサ17の検出信号(アクセル開度Accp)やクランクポジションセンサ18の検出信号(機関回転数Ne)等に基づいて、第1燃料ポンプ10、第2燃料ポンプ14、センターインジェクタ6、及びサイドインジェクタ7等を電気的に制御する。
例えば、ECU16は、負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが比較的低くなる、いわゆる低中回転・低中負荷運転領域では、圧縮行程の初期から中期(例えば、圧縮行程上死点前150°CA〜60°CA)にサイドインジェクタ7から低セタン価燃料を噴射させて燃焼室40内(シリンダ3内)に予混合気を形成し、次いで圧縮行程上死点の近傍でセンターインジェクタ6から高セタン価燃料を噴射させることにより該高セタン価燃料を着火源として予混合気を燃焼させる(予混合燃焼運転)。このようにサイドインジェクタ7は、本発明に係る予混合燃焼用噴射弁に相当する。
また、ECU16は、負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが高くなる、いわゆる高回転・高負荷運転領域では、圧縮上死点の近傍でセンターインジェクタ6から高セタン価燃料を噴射させることにより該高セタン価燃料を燃焼室内に拡散させながら燃焼させる(拡散燃焼運転)。このようにセンターインジェクタ6は、本発明に係る拡散燃焼用噴射弁に相当する。
ところで、内燃機関1の運転条件や燃料の供給条件によっては、高セタン価燃料と低セタン価燃料の消費率(単位時間当たりの消費量)や残量が均等にならない場合がある。そのような場合には、第1燃料タンク9の高セタン価燃料と第2燃料タンク13の低セタン
価燃料の何れか一方のみが先に空になる可能性がある。
第1燃料タンク9の高セタン価燃料が空になると、第2燃料タンク13の低セタン価燃料のみで内燃機関1の運転を継続させる必要が生じる。低セタン価燃料は、高セタン価燃料に比して着火性が低いため、筒内が高温・高圧になり易い運転領域(負荷及び機関回転数が比較的高くなる運転領域)では高セタン価燃料の代替燃料として利用することができる。
しかしながら、筒内が低温・低圧になり易い運転領域(負荷及び機関回転数が極めて低くなる運転領域)において、高セタン価燃料の代わりに低セタン価燃料が噴射されても安定した燃焼を生起させることができない可能性がある。
また、第2燃料タンクの低セタン価燃料が空になると、第1燃料タンク9の高セタン価燃料のみで内燃機関1の運転を継続させる必要が生じる。予混合燃焼運転領域において低セタン価燃料の代わりに高セタン価燃料を用いて予混合気が形成されると、内燃機関が中負荷・中回転運転状態にある時に予混合気が過早着火し、若しくはNOxの発生量が増加する可能性がある。
従って、内燃機関1のように2つのインジェクタ6、7から異なる性状の燃料を噴射させる場合には、第1燃料タンク9の高セタン価燃料と第2燃料タンク13の低セタン価燃料の何れか一方が先に空になる事態の発生を回避する必要がある。
これに対し、本実施例のECU16は、高セタン価燃料と低セタン価燃料の消費率又は残量に偏りが生じた場合に、強制的に残量の多い燃料の噴射頻度を高めることにより、高セタン価燃料と低セタン価燃料の何れか一方が先に空になることを予防するようにした。
具体的には、ECU16は、図2に示すように、第1燃料タンク9に貯蔵された高セタン価燃料の残量Rhと第2燃料タンク13に貯蔵された低セタン価燃料の残量Rlの何れか少ない方の残量Min(Rh、Rl)が基準値Rbase以下となった時に、高セタン価燃料の消費率Chと低セタン価燃料の消費率Clの差△C(=Cl−Ch)が所定の許容範囲Y(図2中の斜線で示した領域)に収まっているか否かを判別する。
前記差△Cが図2中の点a、bのように許容範囲Yに収まっている場合は、ECU16は、高セタン価燃料と低セタン価燃料の噴射頻度を変更せずに内燃機関1の運転を継続させる。
一方、前記差△Cが図2中の点A、Bのように許容範囲Yから逸脱している場合は、ECU16は、高セタン価燃料と低セタン価燃料の噴射頻度を強制的に変更して内燃機関1の運転を継続させる。
図2中の点Aで示されるように、低セタン価燃料の消費率Clが高セタン価燃料の消費率Chに比して少なく(Rl>Rh)、且つその差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、低セタン価燃料の噴射頻度を高める。
図3は、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下となった時点から低セタン価燃料の噴射頻度が高められた場合の消費率の差△Cの変移を示した図である。
図3中の点線は低セタン価燃料及び高セタン価燃料の噴射頻度が変更されなかった場合の消費率の差△Cの変移を示し、図3中の実線は低セタン価燃料の噴射頻度が変更された場合の消費率の差△Cの変移を示している。
低セタン価燃料及び高セタン価燃料の噴射頻度が変更されなかった場合は、消費率の差△Cは、高セタン価燃料の残量Rhが零になるまで許容範囲Yから逸脱した状態を維持している。このため、高セタン価燃料の残量Rhが零となった時(図3中の点A0)には、比較的多量の低セタン価燃料が残るようになる。
これに対し、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下となった時点から低セタン価燃料の噴射頻度が高められると、消費率の差△Cは、点Aから許容範囲Y内の点A1へ変移し、その後も高セタン価燃料の残量Rhが零となるまで許容範囲Y内を変移する。その結果、高セタン価燃料の残量Rhが零となった時(図3中の点A2)には、低セタン価燃料の残量Rlも僅かとなる。
従って、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下となった時点から低セタン価燃料の噴射頻度が強制的に高められると、高セタン価燃料と低セタン価燃料の消費率Ch、Cl及び残量Rh、Rlを略均等にすることが可能となる。
次に、図2中の点Bで示されるように、高セタン価燃料の消費率Chが低セタン価燃料の消費率Clに比して少なく(Rh>Rl)、且つその差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、高セタン価燃料の噴射頻度を高める。
図4は、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時点から高セタン価燃料の噴射頻度が高められた場合の消費率の差△Cの変移を示した図である。
図4中の点線は低セタン価燃料及び高セタン価燃料の噴射頻度が変更されなかった場合の消費率の差△Cの変移を示し、図4中の実線は高セタン価燃料の噴射頻度が変更された場合の消費率の差△Cの変移を示している。
低セタン価燃料及び高セタン価燃料の噴射頻度が変更されなかった場合は、消費率の差△Cは、低セタン価燃料の残量Rlが零になるまで許容範囲Yから逸脱した状態を維持している。このため、低セタン価燃料の残量Rlが零となった時(図4中の点B0)には、比較的多量の高セタン価燃料が残るようになる。
これに対し、低セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下となった時点から高セタン価燃料の噴射頻度が高められると、消費率の差△Cは、点Bから許容範囲Y内の点B1へ変移し、その後も低セタン価燃料の残量Rlが零となるまで許容範囲Y内を変移する。その結果、低セタン価燃料の残量Rlが零となった時(図4中の点B2)には、低セタン価燃料の残量Rlも僅かとなる。
従って、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時点から高セタン価燃料の噴射頻度が強制的に高められると、高セタン価燃料と低セタン価燃料の消費率Ch、Cl及び残量Rh、Rlを略均等にすることが可能となる。
尚、前記した基準値Rbaseは一定値であってもよいが、消費率の差△Cの絶対値(=|△C|)の大きさに応じて可変とされるようにしてもよい。例えば、図5に示すように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時点で消費率の差△Cの絶対値が非常に大きくなると(図5中の点B’)、その時点から噴射頻度の変更が行われても消費率の差△Cが許容範囲Yに収束する前に低セタン価燃料の残量Rlが零となってしまう可能性がある。
これに対し、図6に示すように、消費率の差△Cの絶対値が大きくなるほど基準値Rba
seが多くなり、且つ消費率の差△Cの絶対値が小さくなるほど基準値Rbaseが少なくなるように設定されてもよい。
この場合、消費率の差△Cの絶対値が過剰に大きくなる前(図6中の点B4)に噴射頻度の変更が開始されるため、消費率の差△Cは低セタン価燃料の残量Rlが零になる前に許容範囲Y内の点B5へ変移するようになる。
また、噴射頻度を変更する際の変更量は一定値であってもよいが、消費率の差△Cの絶対値の大きさに応じて可変とされるようにしてもよい。変更量が一定であると、前述した図5に示したように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時点で消費率の差△Cの絶対値が非常に大きくなると(図5中の点B’)、その時点から噴射頻度の変更が行われても消費率の差△Cが許容範囲Yに収束する前に低セタン価燃料の残量Rlが零となってしまう可能性がある。
これに対し、図7に示すように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時点での消費率の差△Cの絶対値が大きくなるほど噴射頻度の変更量が大きくされてもよい。
この場合、基準値Rbaseが一定値に固定(すなわち、噴射頻度の変更開始時期が一定時期に固定)されていても、低セタン価燃料の残量Rlが零となる前に消費率の差△Cを許容範囲Y内へ収束させることが可能となる。
その際、図8に示すように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下且つ消費率の差△Cが許容範囲Yより大きくなる領域(すなわち、高セタン価燃料の噴射頻度が高められる領域)を、消費率の差△Cの絶対値の大きさに応じて複数に分割し、分割された領域毎に噴射頻度の変更量を異ならせるようにしてもよい。尚、各領域の変更量は、消費率の差△Cの絶対値が大きくなるほど多くなるように定められるものとする。
また、前記した基準値Rbaseは、燃料の種類に応じて異ならせるようにしてもよい。上述したような種々の方法により噴射頻度の変更が行われると、低セタン価燃料と高セタン価燃料の消費率Cl、Ch及び残量Rl、Rhが略均等になるが、何れか一方の燃料の残量が零となった時点でもう一方の燃料が僅かに残る可能性がある。
そのような場合に直ちに給油が行われなければ、残った一種類の燃料のみで内燃機関1の運転を継続させる必要が生じる。残った燃料が高セタン価燃料である場合には内燃機関1の比較的広い運転領域において高セタン価燃料を着火及び燃焼させることが可能となる。しかしながら、残った燃料が低セタン価燃料である場合には内燃機関1の低負荷・低回転運転領域において低セタン価燃料を着火及び燃焼させることが困難となる可能性がある。これは、低温や低圧下における低セタン価燃料の着火性が高セタン価燃料より低いためである。
これに対し、低セタン価燃料の消費率Clが高セタン価燃料の消費率Chより低い場合(低セタン価燃料の残量Rlが高セタン価燃料の残量Rhより多い場合)は、高セタン価燃料の消費率Chが低セタン価燃料の消費率Clより低い場合(高セタン価燃料の残量Rhが低セタン価燃料の残量Rlより多い場合)より早期に噴射頻度の変更が行われるように基準値Rbaseを定めるようにしてもよい。
具体的には、図9に示すように、高セタン価燃料の消費率Chが低セタン価燃料の消費率Clより低い場合は低セタン価燃料の残量Rlが第1の基準値Rlbase以下となった時
点から噴射頻度の変更が開始されるのに対し、低セタン価燃料の消費率Clが高セタン価
燃料の消費率Chより低い場合は高セタン価燃料の残量Rhが第1の基準値Rlbaseより
多い第2の基準値Rhbase以下となった時点から噴射頻度の変更が開始されるようにして
もよい。
このように燃料の種類に応じて基準値Rbaseの大きさが変更(言い換えれば、燃料の種類に応じて噴射頻度の変更開始時期が変更)されれば、低セタン価燃料より先に高セタン価燃料の残量Rhが零となる事態の発生を回避することが可能となる。その結果、2種類の燃料のうち一方の残量が零(この場合は、低セタン価燃料の残量Rlが零)となった後も、もう一方の燃料(この場合は、高セタン価燃料)によって内燃機関1の運転を継続することが可能となる。
以下、噴射頻度の変更方法について具体的な実施例を説明する。
先ず、噴射頻度変更方法の第1の実施例について図10〜図11に基づいて説明する。
前述した図3に示したように、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下となった時に消費率の差△Cが許容範囲を超えていると、ECU16は、低セタン価燃料の噴射頻度を高めるとともに高セタン価燃料の噴射頻度を低下させる。
その際、予混合燃焼運転領域において高セタン価燃料の噴射頻度が低下させられ且つ低セタン価燃料の噴射頻度が増加させられると、燃料の着火性が低下する可能性がある。そこで、ECU16は、拡散燃焼運転領域において低セタン価燃料の噴射頻度を増加させるとともに高セタン価燃料の噴射頻度を低下させるようにした。
図10は、拡散燃焼運転領域におけるセンターインジェクタ6とサイドインジェクタ7の動作態様を示すタイミングチャートである。図10の(a)は、消費率の差△Cが許容範囲Y内にある時の動作態様を示している。消費率の差△Cが許容範囲Y内にある時は、ECU16は、サイドインジェクタ7を動作させずにセンターインジェクタ6から高セタン価燃料のパイロット噴射とメイン噴射を行わせる。
これに対し、消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している時は、ECU16は、図10の(b)に示すように、センターインジェクタ6からのパイロット噴射を中止するとともに、サイドインジェクタ7から低セタン価燃料をパイロット噴射させる。
この場合、拡散燃焼運転領域において、高セタン価燃料の噴射頻度が低下するとともに低セタン価燃料の噴射頻度が増加することになる。その結果、高セタン価燃料の消費率Chが低下すると同時に低セタン価燃料の消費率Clが増加するようになる。
また、ECU16は、図10の(c)に示すように、センターインジェクタ6からのパイロット噴射の中止に加え、センターインジェクタ6からのメイン噴射量を減量させるようにしてもよい。その際、メイン噴射の減量分はサイドインジェクタ7からのパイロット噴射量を増加させることによって補うものとする。
このようにセンターインジェクタ6及びサイドインジェクタ7の噴射量が制御されると、前述した図10の(b)に比して高セタン価燃料の消費率Chの低下度合い及び低セタン価燃料の消費率Clの増加度合いが大きくなるため、消費率の差△Cを短期間に解消し易くなる。
尚、消費率の差△Cの絶対値が過剰に大きい場合には、ECU16は、内燃機関1の運転状態を予混合燃焼運転に制限するようにしてもよい。このような方法によれば、高セタ
ン価燃料の消費率Chが大幅に低下するとともに低セタン価燃料の消費率Clが大幅に増加する。依って、消費率の差△Cの絶対値が比較的大きい場合であっても、高セタン価燃料の残量Rhが零となる前に消費率の差△Cが許容範囲Y内に収まり易くなる。
次に、前述した図4に示したように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下となった時に消費率の差△Cが許容範囲Yを超えていると、ECU16は、高セタン価燃料の噴射頻度を高めると同時に低セタン価燃料の噴射頻度を低下させる。
その際、予混合燃焼運転領域において低セタン価燃料の代わりに高セタン価燃料を用いて予混合燃焼運転が行われると、予混合燃焼運転領域の負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが比較的高い時に高セタン価燃料が過早着火する可能性がある。そこで、ECU16は、予混合燃焼運転領域において負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが低い時に限り、高セタン価燃料による予混合燃焼運転を行うようにした。
図11は、内燃機関1の拡散燃焼運転領域と予混合燃焼運転領域とを示す図である。図11の(a)は、消費率の差△Cが許容範囲Y内にある時の拡散燃焼運転領域と予混合燃焼運転領域を示している。
消費率の差△Cが許容範囲Y内にある時は、ECU16は、内燃機関1の低中負荷・低中回転運転領域において予混合燃焼運転(圧縮行程初期から中期における低セタン価燃料の噴射と圧縮上死点近傍における高セタン価燃料の噴射)を行うとともに、高負荷・高回転運転領域において拡散燃焼運転(圧縮上死点近傍における高セタン価燃料の噴射)を行う。
これに対し、消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している時は、ECU16は、図11の(b)に示すように、予混合燃焼運転領域において負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが低い時に高セタン価燃料のみを用いた予混合燃焼運転(圧縮行程初期から中期における高セタン価燃料の噴射、若しくは圧縮行程初期から中期における高セタン価燃料の噴射と圧縮上死点近傍における高セタン価燃料との噴射の組み合わせ)を行う。
このように予混合燃焼運転領域において内燃機関1の負荷(アクセル開度Accp)及び機関回転数Neが低い時に高セタン価燃料のみを用いた予混合燃焼運転が行われると、低セタン価燃料を用いた予混合燃焼運転領域が狭められるため、低セタン価燃料の噴射比率Clが低下すると同時に高セタン価燃料の消費率Chが増加するようになる。
また、ECU16は、図11の(c)に示すように、内燃機関1の中負荷・中回転運転領域を予混合燃焼運転領域から拡散燃焼運転領域へ変更することにより、予混合燃焼運転領域を狭めるようにしてもよい。
次に、噴射頻度変更方法の第2の実施例について図12に基づいて説明する。内燃機関1の排気系には、パティキュレートフィルタ、酸化触媒、NOx触媒等の排気浄化装置が配置される。このような排気浄化装置の早期活性化を図る時や浄化能力の再生を図る時に等に、排気行程の気筒においてインジェクタから燃料を噴射(ポスト噴射)させることにより、排気浄化装置へ未燃燃料を供給する場合がある。
そのような場合に消費率の差△Cが許容範囲から逸脱していると、ECU16は、消費率の低い燃料を用いてポスト噴射やアフター噴射を行うものとする。
例えば、図12に示すように、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下且つ消費率の差△Cが許容範囲Yを超えている場合は、ECU16は、低セタン価燃料を用いてポスト噴射(すなわち、サイドインジェクタ7からポスト噴射)を行うものとする。一方、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下且つ消費率の差△Cが許容範囲Yを超えている場合は、ECU16は、高セタン価燃料を用いてポスト噴射(すなわち、センターインジェクタ6からポスト噴射)を行うものとする。
このように高セタン価燃料と低セタン価燃料のうち消費率の低い方の燃料を用いてポスト噴射が行われれば、消費率の低い燃料(残量の多い燃料)の噴射頻度を高めることが可能となる。更に、ポスト噴射された燃料は内燃機関1の燃焼や出力に殆ど寄与しないため、ポスト噴射される燃料の種類が変化させられても内燃機関1の運転状態の変化を最小限に抑えることが可能となる。
次に、噴射頻度変更方法の第3の実施例について図13に基づいて説明する。前述した第2の実施例ではポスト噴射される燃料の種類を切り換えることにより消費率の差△Cを縮小する例について述べたが、本実施例では排気系に取り付けられた添加弁から噴射される燃料の種類を切り換えることにより消費率の差△Cを縮小する例について述べる。
図13は、本実施例を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図13において、内燃機関1の排気通路100には、該排気通路100を流れる排気中へ燃料を添加するための燃料添加弁19が取り付けられている。
燃料添加弁19は、第3燃料パイプ20を介して三方切換弁20に接続されている。三方切換弁20には、第4燃料パイプ22と第5燃料パイプ23が接続されている。第4燃料パイプ22は第2燃料パイプ12に連通し、第5燃料パイプ23は第1燃料パイプ8に連通している。三方切換弁20は、第4燃料パイプ22と第5燃料パイプ23の何れか一方を第3燃料パイプ20と選択的に導通させる弁である。
このように構成された内燃機関1では、ECU16は、燃料添加弁19から燃料を添加する時に、第1残量センサ11と第2残量センサ15の検出信号を入力して高セタン価燃料と低セタン価燃料の何れか一方の残量Rh、Rlが基準値Rbase以下であるか否かを判別する。
高セタン価燃料と低セタン価燃料の何れか一方の残量Rh、Rlが基準値Rbase以下である場合には、ECU16は、消費率の差△Cが許容範囲Y内にあるか否かを判別する。消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、消費率が低い(残量が多い)燃料を燃料添加弁19から噴射させるべく三方切換弁20を制御する。
例えば、前述した図3に示すように、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下であり且つ消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、第4燃料パイプ22が第3燃料パイプ20と導通するように三方切換弁20を制御し、次いで燃料添加弁19を開弁させる。このように燃料添加弁19及び三方切換弁20が制御されると、内燃機関1の燃焼状態等に影響を与えることなく低セタン価燃料の消費率Clを高めることが可能となる。
一方、前述した図4に示したように、低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下であり且つ消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、第5燃料パイプ23が第3燃料パイプ20と導通するように三方切換弁20を制御し、次いで燃料添加弁19を開弁させる。このように燃料添加弁19及び三方切換弁20が制御される
と、内燃機関1の燃焼状態等に影響を与えることなく高セタン価燃料の消費率Chを高めることが可能となる。
次に、噴射頻度変更方法の第4の実施例について図14〜図21に基づいて説明する。図14は、本実施例を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。
図14において、第1燃料パイプ8は、途中で第1分岐管80と第2分岐管81に分岐されている。第1分岐管80は第1燃料タンク9に接続され、第2分岐管81は第2燃料タンク13に接続されている。第1燃料パイプ8が第1分岐管80と第2分岐管81に分岐する部分には、第1流量調整弁82が配置されている。
第1流量調整弁82は、第1分岐管80から第1燃料パイプ8へ流入する燃料量(高セタン価燃料の量)と第2分岐管81から第1燃料パイプ8へ流入する燃料量(低セタン価燃料の量)の比率を調整する弁である。
第2燃料パイプ12は、途中から第3分岐管120と第4分岐管121に分岐されている。第3分岐管120は第2燃料タンク13に接続され、第4分岐管121は第1燃料タンク9に接続されている。第2燃料パイプ12が第3分岐管120と第4分岐管121に分岐する部分には、第2流量調整弁122が配置されている。
第2流量調整弁122は、第3分岐管120から第2燃料パイプ12へ流入する燃料量(低セタン価燃料の量)と第4分岐管121から第2燃料パイプ12へ流入する燃料量(高セタン価燃料の量)の比率を調整する弁である。
前記した第1分岐管80、第2分岐管81、第1流量調整弁82、第3分岐管120、第4分岐管121、及び第2流量調整弁122は、本発明に係る燃料供給装置の一実施態様である。
このように構成された内燃機関1では、ECU16は、高セタン価燃料の消費率Chと低セタン価燃料の消費率Clとの差△Cが許容範囲Yに収まっている場合は、図15、図16に示すように、第1流量調整弁82及び第2流量調整弁122を制御する。
図15は、内燃機関1の始動時及び暖機運転時(冷間運転時)における燃料の流れを示す図である。内燃機関1の始動時及び暖機運転時は筒内温度及び筒内圧が低いため、低セタン価燃料が噴射されても着火不良や失火等が発生し易い。
そこで、ECU16は、内燃機関1の始動時及び暖機運転時は、センターインジェクタ6及びサイドインジェクタ7の双方から高セタン価燃料のみを噴射させるべく第1流量調整弁82及び第2流量調整弁122を制御する。
すなわち、ECU16は、内燃機関1の始動時及び暖機運転時は、第1燃料パイプ8が第1分岐管80のみと導通するように第1流量調整弁82を制御するとともに、第2燃料パイプ12が第4分岐管121のみと導通するように第2流量調整弁122を制御する。
このように第1流量調整弁82及び第2流量調整弁122が制御されると、着火性の高い高セタン価燃料のみが供給されるため、始動性及び始動後の燃焼安定性を向上させることが可能となる。
図16は、内燃機関1の暖機完了後(温間運転時)における燃料の流れを示す図である
。内燃機関1の暖機完了後は、筒内圧及び筒内温度がある程度高くなっているため、低セタン価燃料を利用した予混合燃焼運転を行っても着火不良や失火などが発生し難い。
そこで、ECU16は、内燃機関1の暖機完了後は、センターインジェクタ6から高セタン価燃料が噴射されるとともにサイドインジェクタ7から低セタン価燃料が噴射されるように第1流量調整弁82及び第2流量調整弁122を制御する。
すなわち、ECU16は、内燃機関1の暖機完了後は、第1燃料パイプ8が第1分岐管80のみと導通するように第1流量調整弁82を制御するとともに、第2燃料パイプ12が第3分岐管120のみと導通するように第2流量調整弁122を制御する。
その際、内燃機関1の運転状態が予混合燃焼運転領域にあれば、ECU16は、圧縮行程の初期から中期にサイドインジェクタ7から低セタン価燃料を噴射させて燃焼室40内(シリンダ3内)に予混合気を形成し、次いで圧縮行程上死点の近傍でセンターインジェクタ6から高セタン価燃料を噴射させることにより該高セタン価燃料を着火源として予混合気を燃焼させる。また、内燃機関1の運転状態が拡散燃焼運転領域にあれば、ECU16は、圧縮上死点の近傍でセンターインジェクタ6から高セタン価燃料を噴射させることにより該高セタン価燃料を燃焼室内に拡散させながら燃焼させる。
次に、前述した図3に示すように、高セタン価燃料の残量Rhが基準値Rbase以下であり且つ消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、先ず、図17に示すように、第1燃料パイプ8が第1分岐管80と第2分岐管81の双方に導通するように第1流量調整弁82を制御するとともに第2燃料パイプ12が第3分岐管120のみと導通するように第2流量調整弁122を制御する。
続いて、ECU16は、内燃機関1の運転状態が拡散燃焼運転領域にある時に、センターインジェクタ6から高セタン価燃料と低セタン価燃料の混合燃料を噴射させるべくセンターインジェクタ6及び第1燃料ポンプ10を制御する。
拡散燃焼運転領域においてセンターインジェクタ6から高セタン価燃料と低セタン価燃料の混合燃料が噴射されると、高セタン価燃料の噴射頻度(噴射量)が減少するとともに低セタン価燃料の噴射頻度(噴射量)が増加する。その結果、消費率の差△Cを縮小させることが可能となる。
拡散燃焼運転領域では負荷(アクセル開度Accp)が高くなるほど筒内圧や筒内温度が上昇するため、ECU16は、図18に示すように、負荷(アクセル開度Accp)が高くなるほど混合燃料中の低セタン価燃料量が多く且つ高セタン価燃料が少なくなるように第1流量調整弁82の開度を制御するようにしてもよい。この場合、着火性の低下を抑制しつつ低セタン価燃料の噴射頻度を高めることができる。
更に、ECU16は、消費率の差△Cの絶対値(=|△C|)が大きくなるほど、混合燃料中の低セタン価燃料量が多く且つ高セタン価燃料が少なくなるように第1流量調整弁82の開度を制御するようにしてもよい。このような制御によれば、消費率の差△Cの絶対値が大きい場合であっても、高セタン価燃料の残量Rhが零になる前に消費率の差△Cを許容範囲Y内に収束させ易くなる。
但し、拡散燃焼運転領域においてセンターインジェクタ6から噴射される低セタン価燃料の量が増加させられると着火遅れ期間が長くなる可能性があるので、パイロット噴射時に噴射される低セタン価燃料の量を増加させるようにしてもよい。
前述した図4に示すように低セタン価燃料の残量Rlが基準値Rbase以下であり且つ消費率の差△Cが許容範囲Yから逸脱している場合には、ECU16は、先ず、図19に示すように、第1燃料パイプ8が第1分岐管80のみと導通するように第1流量調整弁82を制御するとともに第2燃料パイプ12が第3分岐管120及び第4分岐管121の双方と導通するように第2流量調整弁122を制御する。
続いて、ECU16は、内燃機関1の運転状態が予混合燃焼運転領域にある時に、サイドインジェクタ7から高セタン価燃料と低セタン価燃料の混合燃料を噴射させるべくサイドインジェクタ7及び第2燃料ポンプ14を制御する。
予混合燃焼運転領域においてセンターインジェクタ6から高セタン価燃料と低セタン価燃料の混合燃料が噴射されると、低セタン価燃料の噴射頻度(噴射量)が減少するとともに高セタン価燃料の噴射頻度(噴射量)が増加する。その結果、消費率の差△Cを縮小させることが可能となる。
予混合燃焼運転領域では負荷(アクセル開度Accp)が低くなるほど筒内圧や筒内温度が低下するため、ECU16は、図20に示すように、負荷(アクセル開度Accp)が低くなるほど混合燃料中の高セタン価燃料が多く且つ低セタン価燃料が少なくなるように第2流量調整弁122の開度を制御するようにしてもよい。この場合、着火性の低下を抑制しつつ高セタン価燃料の噴射頻度を高めることができる。
更に、ECU16は、消費率の差△Cの絶対値(=|△C|)が大きくなるほど、混合燃料中の高セタン価燃料量が多く且つ低セタン価燃料が少なくなるように第2流量調整弁122の開度を制御するようにしてもよい。このような制御によれば、消費率の差△Cの絶対値が大きい場合であっても、低セタン価燃料の残量Rlが零になる前に消費率の差△Cを許容範囲Y内に収束させ易くなる。
ところで、上述したような方法により噴射頻度の変更が行われると、低セタン価燃料と高セタン価燃料の消費率Cl、Ch及び残量Rl、Rhが略均等になるが、何れか一方の燃料の残量が零となった時点でもう一方の燃料が僅かに残る可能性がある。
その際、高セタン価燃料が残っていれば、ECU16は、前述した図15で示した始動時及び暖機運転時と同様に、高セタン価燃料をセンターインジェクタ6及びサイドインジェクタ7から噴射させる。この場合、予混合気の着火性が高まるため、予混合燃焼運転領域は狭くなるが、内燃機関1の運転を継続することが可能となる。
一方、低セタン価燃料のみが残った場合には、低セタン価燃料のみで予混合燃焼が行われると失火を伴う可能性があるため、ECU16は、低セタン価燃料をセンターインジェクタ6から噴射させて内燃機関1を拡散燃焼運転させる。
具体的には、ECU16は、図21に示すように、第1燃料パイプ8が第2分岐管81のみと導通するように第1流量調整弁82を制御するとともに第2燃料ポンプ14の作動を禁止することにより、低セタン価燃料をセンターインジェクタ6から噴射させる。
その際、EGRガスの冷却を停止および/または吸気の冷却を停止することにより、筒内温度及び筒内圧を極力高め、低セタン価燃料の着火性を向上させるようにしてもよい。
本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。 高セタン価燃料と低セタン価燃料の消費率の差△Cが適正であるか否かを判別する方法を示す概念図である。 低セタン価燃料の消費率を強制的に高めた場合における消費率の差△Cの変移を示す図である。 高セタン価燃料の消費率を強制的に高めた場合における消費率の差△Cの変移を示す図である。 消費率の差△Cを許容範囲Yに収束させることができない例を示す図である。 消費率の差△Cの大きさに応じて基準値Rbaseを可変とする例を示す図である。 消費率の差△Cの大きさに応じて消費率の変更量を可変とする例を示す図である。 消費率の差△Cの大きさに応じて消費率の変更量を可変とする他の例を示す図である。 燃料の種類に応じて基準値Rbaseを異ならせる例を示す図である。 拡散燃焼運転領域においてセンターインジェクタとサイドインジェクタへ入力される制御信号を示す図である。 内燃機関の散燃焼運転領域と予混合燃焼運転領域とを識別する図である。 高セタン価燃料によるポスト噴射実行領域と低セタン価燃料によるポスト噴射実行領域を識別する図である。 第3の実施例における内燃機関の概略構成を示す図である。 第4の実施例における内燃機関の概略構成を示す図である。 第4の実施例において内燃機関が始動状態及び暖機運転状態にある時の燃料の流れを示す図である。 第4の実施例において内燃機関が暖機完了状態にある時の燃料の流れを示す図である。 第4の実施例において低セタン価燃料の消費率を強制的に高める時の燃料の流れを示す図である。 拡散燃焼運転領域においてセンターインジェクタから噴射される低セタン価燃料の量を定めた図である。 第4の実施例において高セタン価燃料の消費率を強制的に高める時の燃料の流れを示す図である。 予混合燃焼運転領域においてサイドインジェクタから噴射される高セタン価燃料の量を定めた図である。 高セタン価燃料の残量が零となった場合の燃料の流れを示す図である。
符号の説明
1・・・・・内燃機関
6・・・・・センターインジェクタ(拡散燃焼用噴射弁)
7・・・・・サイドインジェクタ(予混合燃焼用噴射弁)
8・・・・・第1燃料パイプ
9・・・・・第1燃料タンク
10・・・・第1燃料ポンプ
11・・・・第1残量センサ(取得手段)
12・・・・第2燃料パイプ
13・・・・第2燃料タンク
14・・・・第2燃料ポンプ
15・・・・第2残量センサ(取得手段)
16・・・・ECU(噴射頻度変更手段)
80・・・・第1分岐管
81・・・・第2分岐管
82・・・・第1流量調整弁
120・・・第3分岐管
121・・・第4分岐管
122・・・第2流量調整弁

Claims (13)

  1. 相互に異なる種類の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、
    前記複数種の燃料の消費量を取得する取得手段と、
    前記複数種の燃料の消費量に所定の基準値以上の差が生じた場合に、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高める噴射頻度変更手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  2. 請求項1において、前記噴射頻度変更手段は、消費量の差が大きくなるほど消費量の少ない燃料の噴射頻度を高くすることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  3. 請求項1又は2において、前記噴射頻度変更手段は、消費量の差が大きくなるほど噴射頻度の変更開始時期を早めることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記噴射頻度変更手段は、消費量の少ない燃料の種類に応じて前記基準値の大きさを変更することを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  5. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記噴射頻度変更手段は、消費量の少ない燃料の種類に応じて噴射頻度の変更開始時期を変更することを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記噴射頻度変更手段は、消費量の少ない燃料を用いてポスト噴射を行うことにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記噴射頻度変更手段は、内燃機関の運転状態が消費量の多い燃料の噴射領域にある時に、消費量の少ない燃料を噴射させることにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  8. 請求項7において、前記複数種の燃料はセタン価の異なる2種類の燃料であり、
    高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料より少ない場合は、前記噴射頻度変更手段は、内燃機関の運転状態が低セタン価燃料の噴射領域であって低回転運転状態および/または低負荷運転状態にある時に低セタン価燃料の代わりに高セタン価燃料を噴射させることにより、高セタン価燃料の噴射頻度を高めることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  9. 請求項1において、前記複数種の燃料の各々を貯蔵する複数の燃料タンクと、
    前記複数の燃料タンクから前記各燃料噴射弁へ選択的に燃料を供給可能な燃料供給装置と、を更に備え、
    前記噴射頻度変更手段は、消費量が多い燃料を前記複数の燃料噴射弁の一から噴射すべき時に、消費量の多い燃料を貯蔵した燃料タンクから前記一の燃料噴射弁へ供給される燃料量を減量させるとともに、消費量の少ない燃料を貯蔵した燃料タンクから前記一の燃料噴射弁へ燃料を供給させるように前記燃料供給装置を制御することにより、消費量の少ない燃料の噴射頻度を高めることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  10. 請求項9において、前記複数種の燃料はセタン価の異なる2種類の燃料であるとともに、前記複数の燃料噴射弁は低セタン価燃料を噴射する予混合燃焼用噴射弁と高セタン価燃料を噴射する拡散燃焼用噴射弁であり、
    前記噴射頻度変更手段は、低セタン価燃料の消費量が高セタン価燃料の消費量より多い
    場合は前記予混合燃焼用噴射弁へ供給される低セタン価燃料を減量させるとともに高セタン価燃料を前記予混合燃焼用噴射弁へ供給させ、高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料の消費量より多い場合は前記拡散燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料を減量させるとともに低セタン価燃料を前記拡散燃焼用噴射弁へ供給させるように前記燃料供給装置を制御することを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  11. 請求項10において、前記噴射頻度変更手段は、低セタン価燃料を貯蔵する燃料タンクが空になった場合は高セタン価燃料を前記予混合燃焼用噴射弁と前記拡散燃焼用噴射弁から噴射させ、高セタン価燃料を貯蔵する燃料タンクが空になった場合は低セタン価燃料を拡散燃焼用噴射弁のみから噴射させることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  12. 請求項10において、低セタン価燃料の消費量が高セタン価燃料の消費量より多い場合に前記予混合燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料量と低セタン価燃料量の比率は、内燃機関の負荷が低くなるほど高セタン価燃料が増加し且つ低セタン価燃料が減少するように設定されることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
  13. 請求項10において、高セタン価燃料の消費量が低セタン価燃料の消費量より多い場合に前記拡散燃焼用噴射弁へ供給される高セタン価燃料量と低セタン価燃料の比率は、内燃機関の負荷が高くなるほど高セタン価燃料量が減少し且つ低セタン価燃料が増加するように設定されることを特徴とする内燃機関の異種燃料噴射制御装置。
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