JP2007039635A - グリース組成物及び転動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱性,耐摩耗性,及び潤滑性に優れたグリース組成物、並びに、耐焼付き性及び耐摩耗性に優れ長寿命な転動装置を提供する。
【解決手段】深溝玉軸受は、外周面に軌道面1aを有する内輪1と、軌道面1aに対向する軌道面2aを内周面に有する外輪2と、両軌道面1a,2a間に転動自在に配された複数の転動体3と、内輪1及び外輪2の間に複数の転動体3を保持する保持器4と、内輪1及び外輪2の間の隙間の開口を覆うシールのような密封装置5,5と、を備えている。また、内輪1及び外輪2の間に形成され転動体3が配された空隙部内に、深溝玉軸受の潤滑を行うグリース組成物Gが封入されている。そして、このグリース組成物Gは、パーフルオロポリエーテル油と、フッ素樹脂と、一次粒径が3nm以上100nm以下である無機系微粒子と、を含有している。
【選択図】図1

Description

本発明はグリース組成物に関する。また、本発明は、転がり軸受,ボールねじ,リニアガイド装置,直動ベアリング等のような転動装置に関する。
自動車(乗用車)は小型軽量化や居住空間の拡大が望まれていることから、エンジンルーム空間の縮小が余儀なくされており、そのため電装部品やエンジン補機の小型軽量化がより一層進められている。このことに加えて、静粛性の向上が望まれエンジンルームの密閉化が進んでいるため、エンジンルーム内の高温化が促進されている。そのため、前記各部品には高温に耐える性質も必要とされてきている。
前記各部品に使用されている転がり軸受には、合成油を基油としウレア化合物を増ちょう剤とするウレア−合成油系グリースが主に使用されている。このウレア−合成油系グリースは、軸受温度が170〜180℃となるような条件下では軸受の潤滑寿命が長く十分使用可能である。しかしながら、軸受温度が200℃以上になるような条件下では、基油の蒸発やそれに伴うグリースの硬化、及び、増ちょう剤の破壊によるグリースの軟化が起きるため、早期に焼付きを生じるおそれがある。
このため、耐熱性を向上させるために、例えばパーフルオロポリエーテル油(PFPE)を基油としポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を増ちょう剤とするフッ素系グリースを、転がり軸受に封入することが知られている(特許文献1を参照)。このフッ素系グリースを用いれば、180℃以上の環境下でも転がり軸受は十分に使用可能である。
特開平1−284542号公報 特開平11−131087号公報
しかしながら、パーフルオロポリエーテル油は、エステル油,エーテル油等の合成油や鉱油と比べて、例えば軸受鋼SUJ2やステンレス鋼SUS440C等の軸受材料との親和性に劣るため、摩擦摩耗特性に劣る傾向があった。また、フッ素系グリースには一般的なグリースに配合される添加剤を添加することが難しいために、従来の添加剤によって摩擦摩耗特性を改善することには限界があった。
層状鉱物粉末を増粘剤として用いることにより、トルク寿命を向上させる技術が開示されているが(特許文献2を参照)、近年のメンテナンスフリー化の要求を考えると、さらなる長寿命化が必要であった。
また、例えば電動冷却ファンモータ,電子制御スロットル,アイドル回転制御バルブ(ISCV),排気ガス再循環装置(EGR)等の自動車の電装部品やエンジン補機に組み込まれる転がり軸受は、180℃以上の高温環境下における耐久性が求められるとともに、エネルギーロスの低減や低温環境下における作動性のために低トルクであることが求められる。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、耐熱性,耐摩耗性,及び潤滑性に優れたグリース組成物を提供することを課題とする。また、耐焼付き性及び耐摩耗性に優れ長寿命な転動装置を提供することを併せて課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1のグリース組成物は、基油と増ちょう剤とを含有するグリース組成物において、前記基油をパーフルオロポリエーテル油、前記増ちょう剤をフッ素樹脂とするとともに、一次粒径が3nm以上100nm以下である無機系微粒子を添加したことを特徴とする。 本発明のグリース組成物は、高温下でも優れた熱安定性を有するパーフルオロポリエーテル油を基油としているため、180℃以上の高温環境下においても基油が熱劣化しにくく、優れた耐熱性を示す。また、このグリース組成物は、基油粘度を低く抑えることができるので、低温流動性にも優れる。さらに、無機系微粒子を含有しているので、耐摩耗性や潤滑性に優れている。
グリース組成物を転動装置に使用した場合は、無機系微粒子が転がり接触面間(軌道面と転動体の転動面との間)に形成される油膜に入り込んで、凝集しつつ転がり接触面に吸着して厚さ約100nm以下の被膜を形成するため、転がり接触面の直接接触が抑制される。よって、摩耗,焼付き等の損傷が転がり接触面に生じることが抑制される。
一次粒径が3nm以上100nm以下の無機系微粒子は、凝集性を有しているため、グリース組成物中において二次凝集体を生成する場合がある。大きな二次凝集体が生成すると、転がり接触面間に形成される油膜に入り込みにくくなるので、無機系微粒子に疎水化処理を施して、凝集しにくくすることが好ましい。疎水化処理が施された無機系微粒子は凝集しにくく、グリース組成物中に安定的に分散するので、転がり接触面間に形成される油膜に十分に入り込んで、転がり接触面の直接接触を抑制し、摩耗,焼付き等の損傷の発生を十分に抑制する。
転がり接触面間に形成される油膜に無機系微粒子が十分に入り込むためには、無機系微粒子の一次粒径は3nm以上100nm以下である必要がある。一次粒径が100nm超過であると、厚さが1μm程度である油膜に入り込みにくくなるおそれがある。一方、3nm未満であると、無機系微粒子の凝集性が強くなるため、大きな二次凝集体が生成して、無機系微粒子が研磨材として作用し摩耗を促進させたり、油膜に入り込みにくくなったりするおそれがある。このような問題がより生じにくくするためには、無機系微粒子の一次粒径は、3nm以上50nm以下であることが好ましく、3nm以上30nm以下であることがより好ましい。なお、転がり接触面間に形成される油膜に無機系微粒子が十分に入り込むためには、無機系微粒子のアスペクト比(長径と短径の比)は4以下であることが好ましい。
また、本発明に係る請求項2のグリース組成物は、請求項1に記載のグリース組成物において、前記無機系微粒子の含有量を0.001質量%以上5質量%以下としたことを特徴とする。
無機系微粒子の含有量が0.001質量%未満であると、十分な耐焼付き性及び耐摩耗性が得られないおそれがある。一方、5質量%超過であると、グリース組成物中で二次凝集体が生成しやすくなるため、転動装置の転がり接触面間に入り込みにくくなる。このような問題がより生じにくくするためには、無機系微粒子の含有量は、グリース組成物全体の0.01質量%以上1質量%以下とすることがより好ましい。
さらに、本発明に係る請求項3のグリース組成物は、請求項1又は請求項2に記載のグリース組成物において、前記無機系微粒子の分散径が3nm以上200nm以下であることを特徴とする。
無機系微粒子は凝集性を有しているため、グリース組成物中において二次凝集体を生成する場合がある。大きな二次凝集体が生成すると、転がり接触面間に形成される油膜に入り込みにくくなるので、グリース組成物中における無機系微粒子の分散径(二次凝集体の直径)は200nm以下であることが好ましい。より好ましくは100nm以下、さらに好ましくは50nm以下である。なお、無機系微粒子の一次粒径の下限値が3nmであるので、分散径の下限値も3nmとなる。
さらに、本発明に係る請求項4のグリース組成物は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のグリース組成物において、前記無機系微粒子は、有機ケイ素化合物による表面処理が施された二酸化ケイ素であることを特徴とする。
シランカップリング剤,シリコン油類等の有機ケイ素化合物と二酸化ケイ素とは親和性が高いので、有機ケイ素化合物により表面処理を行えば二酸化ケイ素の表面を密に疎水化することができる。その結果、無機系微粒子である二酸化ケイ素の前記添加効果を大きく高めることができる。
さらに、本発明に係る請求項5のグリース組成物は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のグリース組成物において、前記パーフルオロポリエーテル油が直鎖状であることを特徴とする。
直鎖状のパーフルオロポリエーテル油は、高い粘度指数を有する(すなわち、温度による粘度の変化が小さい)。そのため、このようなグリース組成物を転動装置に使用した場合には、広い温度範囲にわたって転動装置を低トルクとすることができる。
さらに、本発明に係る請求項6の転動装置は、外面に軌道面を有する内方部材と、該内方部材の軌道面に対向する軌道面を有し前記内方部材の外方に配された外方部材と、前記両軌道面間に転動自在に配された複数の転動体と、前記軌道面と前記転動体との間の潤滑を行う潤滑剤と、を備える転動装置において、前記潤滑剤を請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリース組成物としたことを特徴とする。
このような転動装置は、高温下で使用されても耐焼付き性及び耐摩耗性に優れ長寿命である。
さらに、本発明に係る請求項7の転動装置は、請求項6に記載の転動装置において、自動車の電装部品又は自動車のエンジン補機に組み込まれる転がり軸受であることを特徴とする。
このような転がり軸受は、高温下で使用されても耐焼付き性及び耐摩耗性に優れ長寿命である。よって、例えば電動冷却ファンモータ,電子制御スロットル,アイドル回転制御バルブ(ISCV),排気ガス再循環装置(EGR)等の自動車の電装部品やエンジン補機に組み込まれる転がり軸受として好適である。
なお、本発明は種々の転動装置に適用することができる。例えば、転がり軸受,ボールねじ,リニアガイド装置,直動ベアリング等である。
また、本発明における内方部材とは、転動装置が転がり軸受の場合には内輪、同じくボールねじの場合にはねじ軸、同じくリニアガイド装置の場合には案内レール、同じく直動ベアリングの場合には軸をそれぞれ意味する。また、外方部材とは、転動装置が転がり軸受の場合には外輪、同じくボールねじの場合にはナット、同じくリニアガイド装置の場合にはスライダ、同じく直動ベアリングの場合には外筒をそれぞれ意味する。
本発明のグリース組成物は、耐熱性,耐摩耗性,及び潤滑性に優れている。また、本発明の転動装置は、耐焼付き性及び耐摩耗性に優れ長寿命である。
本発明に係る転動装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る転動装置の一実施形態である深溝玉軸受の構造を示す縦断面図である。この深溝玉軸受は、外周面に軌道面1aを有する内輪1と、軌道面1aに対向する軌道面2aを内周面に有する外輪2と、両軌道面1a,2a間に転動自在に配された複数の転動体(玉)3と、内輪1及び外輪2の間に複数の転動体3を保持する保持器4と、内輪1及び外輪2の間の隙間の開口を覆うシールのような密封装置5,5と、を備えている。なお、保持器4や密封装置5は備えていなくてもよい。
内輪1及び外輪2の間に形成され転動体3が内設された空隙部内には、軌道面1a,2aと転動体3との間の潤滑を行うグリース組成物Gが配されている。このグリース組成物Gの基油はパーフルオロポリエーテル油(PFPE)、増ちょう剤はフッ素樹脂であり、一次粒径3nm以上100nm以下の無機系微粒子が添加されている。この無機系微粒子の含有量は、グリース組成物G全体の0.001質量%以上5質量%以下である。さらに、グリース組成物G中における無機系微粒子の分散径は、3nm以上200nm以下である。
以下に、グリース組成物Gを構成する各成分について詳細に説明する。
〔フッ素樹脂について〕
増ちょう剤であるフッ素樹脂の種類は特に限定されるものではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や、テトラフルオロエチレンと全体又は一部分がフッ素化された他のエチレン系不飽和炭化水素モノマーとの共重合体(以降はテトラフルオロエチレン共重合体と記す)が好ましい。
このテトラフルオロエチレン共重合体としては、例えば、以下の(A)〜(D)に示すようなものがあげられる。
(A)パーフルオロアルキル−トリフルオロエチレンエーテル類、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロイソブテン、クロロトリフルオロエチレン、パーフルオロアルキルエチレン類(例えばパーフルオロプロペン)のうちの1種以上のコモノマーを、PTFEに0.01〜3モル%、好ましくは0.05〜0.5モル%共重合させた変性ポリテトラフルオロエチレン。
(B)少なくとも1種のパーフルオロアルキルビニルエーテル(パーフルオロアルキル基は1〜6個の炭素を有している)を、0.5〜8モル%共重合させたテトラフルオロエチレン(TFE)熱可塑性共重合体。例としては、パーフルオロプロピルビニルエーテルとTFEとの共重合体、パーフルオロメチルビニルエーテルとTFEとの共重合体、パーフルオロエチルビニルエーテルとTFEとの共重合体等があげられる。
(C)3〜8個の炭素を有するパーフルオロオレフィンを2〜20モル%共重合させたTFE熱可塑性共重合体。例としては、ヘキサフルオロプロペンとTFEとの共重合体等があげられる。なお、この共重合体には、5モル%未満であれば、トリフルオロエチレンエーテル構造を有する他のコモノマーを共重合体させてもよい。
(D)パーフルオロメチルビニルエーテル(0.5〜13モル%)と、下記の式(I)〜式(III )のフッ素化合物モノマーのうちの1種以上(0.05〜5モル%)と、を共重合させたTFE熱可塑性共重合体。
Figure 2007039635
Figure 2007039635
Figure 2007039635
ただし、式(III )中のR4 は、1〜5個の炭素を有するパーフルオロアルキル基で、CF3 が好ましい。また、X1 及びX2 は相互に独立して、1〜3個の炭素を有するパーフルオロアルキル基又はFで、CF3 が好ましい。
また、式(I)及び式(II)中のRF は、下記の(i)〜(iii )のうちの少なくとも1つである。
(i)2〜12個の炭素を有するパーフルオロアルキル基
(ii)下記式(IV)のような化学構造を有するもの。ただし、式(IV)中のrは1〜4の整数であり、r’は0〜3の整数である。
Figure 2007039635
(iii )下記式(V)のような化学構造を有するもの。
Figure 2007039635
ただし、式(V)中の構造単位(OCFX)と(OCF2 CFY)は、連鎖に沿って統計的に分布している。また、Tは1〜3個の炭素を有するパーフルオロアルキル基で、任意に1個のH又はClを有する。さらに、X及びYはF又はCF3 であり、Zは−CFX−又は−CF2 CFY−である。さらに、q及びq’は0〜10の整数で相互に同じか又は異なる数値であり、その場合のフッ素化合物モノマーの数平均分子量は200〜2000である。
なお、(A)〜(D)には、分子式中の数値,共重合比,及び平均分子量について好適な数値範囲が前述のように規定されているが、これらの数値が前記範囲の下限値未満であると、グリース組成物をグリース状とするのに十分な増ちょう性がテトラフルオロエチレン共重合体に付与されない。また、前記範囲の上限値超過であると、グリース組成物が硬化して十分な潤滑性を発揮することが困難となる。
〔基油について〕
グリース組成物Gの基油に使用されるパーフルオロポリエーテル油の種類は特に限定されるものではなく、以下に示すようなフルオロオキシアルキレン構造単位から選択される少なくとも1種から構成されるものが好ましい。なお、式中のX3 はCF3 (CF2 n −であり、このnは0〜4の整数である。
Figure 2007039635
パーフルオロポリエーテル油が上記フルオロオキシアルキレン構造単位の2種以上から構成されている場合は、各構造単位は連鎖に沿って統計的に分布している。そして、その末端基は、CF3 −,C2 5 −,C3 7 −,CF2 Cl(CF3 )CF−,CF3 CFClCF2 −,CF2 ClCF2 −,CF2 Cl−,CHF2 −,CF3 CHF−等のような、1個のH及び/又はClを任意に有するフルオロアルキル基である。
このようなパーフルオロポリエーテル油には、例えば下記の化学式(VI)で表されるような直鎖状のものと、例えば下記の化学式(VII )で表されるような分岐鎖状のものとがある。
Figure 2007039635
Figure 2007039635
電動冷却ファンモータ,電子制御スロットル,アイドル回転制御バルブ(ISCV),排気ガス再循環装置(EGR)等の自動車の電装部品やエンジン補機に組み込まれる転がり軸受には、180℃以上の高温環境下における優れた耐久性が求められる。また、エネルギーロスの低減と−30℃以下の低温環境下における十分な作動性とのために、低トルクであることが求められる。
このような用途の転がり軸受には、化学式(VI)で表されるような直鎖状のパーフルオロポリエーテル油を基油とするグリース組成物を潤滑剤として用いることが好ましい。直鎖状のパーフルオロポリエーテル油は、高い粘度指数を有していて、温度による粘度の変化が小さいので、転がり軸受を広い温度範囲にわたって低トルクとすることができる。
なお、グリース組成物の低温流動性不足による低温起動時の異音発生や、高温で油膜が形成され難いために起こる焼付きを抑制するためには、PFPEの40℃における動粘度は、20〜400mm2 /sであることが好ましく、30〜200mm2 /sであることがより好ましい。
〔無機系微粒子について〕
グリース組成物Gに添加させる無機系微粒子の種類は特に限定されるものではないが、例えば、SiO2 ,TiO2 ,Al2 3 ,ZnO,MgO,SnO2 ,CuO等の金属酸化物、SiC,TiC,WC等の金属炭化物、Si3 4 ,TiN,AlN,h−BN等の金属窒化物、カーボンブラック,ダイヤモンド等の炭素化合物があげられる。
無機系微粒子の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の方法で製造可能である。例えば化学気相析出法(CVD法),物理気相析出法(PVD) 等の気相法や、共沈法,金属アルコキシド法,ゾル−ゲル法等の液相法があげられる。
また、無機系微粒子の凝集を防いでグリース組成物への分散性を向上させるために、無機系微粒子に疎水化処理を施して、表面に疎水性を付与してもよい。無機系微粒子の表面を疎水化することにより、水の取り込みを抑制し、基油を選択的且つ効率的に取り込むことができる。疎水化処理の種類は特に限定されるものではないが、疎水化剤を用いた処理が好ましい。
疎水化剤の種類は特に限定されるものではないが、無機系微粒子の表面に化学吸着又は物理吸着することにより、無機系微粒子に疎水性を付与するものが好ましい。特に、シランカップリング剤,チタネート系カップリング剤,アルミニウム系カップリング剤,シラン化合物(クロロシラン,アルコキシシラン,シラザン等),シリコン油類(変性シリコーン油,ジメチルポリシロキサン,メチル水素ポリシロキサン等),高級脂肪酸,高級脂肪酸塩類(ロウ,高級脂肪酸グリセリル,高級脂肪酸多価金属塩等),高級脂肪族炭化水素基を有するスルホン酸の多価金属塩,高級アルコール,高級アルコール誘導体,及び有機フッ素化合物(一部分又は全体をフッ素化した高級脂肪酸,高級アルコール等)等が好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
さらに、シランカップリング剤,シリコン油類等の有機ケイ素化合物による疎水化処理が施された二酸化ケイ素がより好ましい。有機ケイ素化合物と二酸化ケイ素とは親和性が高いので、有機ケイ素化合物により疎水化処理を行えば二酸化ケイ素の表面を密に疎水化することができる。よって、二酸化ケイ素の添加効果を大きく高めることができる。
〔添加剤について〕
グリース組成物Gには、グリースに一般的に使用される添加剤を、無機系微粒子とともに添加しても差し支えない。例えば、酸化防止剤,防錆剤,耐摩耗剤,極圧剤,分散剤,金属保護剤,界面活性剤等があげられる。これらの添加剤は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。ただし、添加剤の合計の含有量は、グリース組成物全体の15質量%以下とすることが好ましい。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては転動装置の例として深溝玉軸受をあげて説明したが、本発明は、他の種類の様々な転がり軸受に対して適用することができる。例えば、アンギュラ玉軸受,自動調心玉軸受,円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受,自動調心ころ軸受等のラジアル形の転がり軸受や、スラスト玉軸受,スラストころ軸受等のスラスト形の転がり軸受である。さらに、本発明は、転がり軸受に限らず、他の種類の様々な転動装置に対して適用することができる。例えば、ボールねじ,リニアガイド装置,直動ベアリング等である。
〔実施例〕
以下に、実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明する。表1,2に示すような組成の9種のグリース組成物を用意して、その耐焼付き性及び耐摩耗性を評価した。
Figure 2007039635
Figure 2007039635
まず、グリース組成物について説明する。いずれのグリース組成物も、側鎖を有するパーフルオロポリエーテル油(40℃における動粘度は88mm2 /s)を基油とし、ポリテトラフルオロエチレンを増ちょう剤とするベースグリースに、無機系微粒子が添加されたものである。
無機系微粒子としては、シリカ(SiO2 ),酸化チタン(TiO2 ),酸化亜鉛(ZnO),酸化銅(CuO),カーボンブラック(CB),ダイヤモンド(CD)を使用し、その含有量はいずれの場合もグリース組成物全体の0.05質量%である。
表1,2に記載の無機系微粒子は、以下の通りである。
・シリカA:疎水化シリカ微粒子(一次粒径12nm、アスペクト比1.2)
・シリカB:親水性フュームドシリカ(一次粒径12nm、アスペクト比1.3)
・シリカC:疎水性フュームドシリカ(一次粒径16nm、アスペクト比1.4)
・酸化チタン:気相法で製造したもの(一次粒径35nm、アスペクト比1.1)
・酸化亜鉛:気相法で製造したもの(一次粒径35nm、アスペクト比3.3)
・酸化銅 :気相法で製造したもの(一次粒径48nm、アスペクト比1.3)
・CB :中空シェル粒子を有するもの(一次粒径40nm、アスペクト比1.7) ・CD :気相法で製造したもの(一次粒径5nm、アスペクト比1.1)
このようなグリース組成物の製造は、ベースグリースに無機系微粒子を添加した後に3本ロールにかけることにより行った。ただし、シリカAの場合は、以下のようにしてグリース組成物を製造した。シリカ微粒子をイソプロピルアルコールに分散させたものをベースグリースに添加し、撹拌しながら80℃に加熱してイソプロピルアルコールを蒸発させた。そして、フーリエ変換赤外分光分析装置によりイソプロピルアルコールが残存していないことを確認した後、3本ロールにかけた。
〔耐焼付き性の評価方法について〕
呼び番号6306VVの転がり軸受にグリース組成物5gを封入した試験軸受を用意した。この試験軸受を、ASTM D1741に規定された軸受寿命試験機に類似した試験機に装着し、温度220℃、ラジアル荷重686N、アキシアル荷重490N、回転速度8000min-1の条件で回転させた。そして、試験軸受を回転させる駆動モーターが過負荷にて停止するか、軸受温度が230℃を超えるまでの時間を測定した。1種の試験軸受につき10個ずつ回転試験を行って、L10寿命を焼付き寿命とした。その結果を表1,2に示す。なお、表1,2に記載の焼付き寿命は、無機系微粒子を添加していない比較例の焼付き寿命を1とした場合の相対値で示してある。
〔耐摩耗性の評価方法について〕
耐摩耗性は、ASTM D 2596に規定された高速四球試験機に類似の試験機を用いて評価した。すなわち、3個の試験球(玉軸受用のSUJ2製鋼球、直径1/2インチ)を相互に接するように正三角形状に配置して固定し、その中心に形成された凹部に1個の試験球を載置した。そして、グリース組成物を全ての試験球に塗布した後、荷重(面圧1.5GPa)を負荷した状態で、載置した試験球を一定の速度(滑り速度1.5m/s)で10分間回転させた。回転終了後、正三角形状に配置した3個の試験球に生じた摩耗痕の面積をそれぞれ測定した。このような試験を5回行って、合計15個の試験球の摩耗面積の平均値を算出した。その結果を表1,2に示す。なお、表1,2に記載の摩耗面積は、無機系微粒子を添加していない比較例の摩耗面積を1とした場合の相対値で示してある。
表1,2から分かるように、実施例1〜8のグリース組成物は、無機系微粒子を含有しているので、無機系微粒子を含有していない比較例のグリース組成物と比べて、耐焼付き性及び耐摩耗性が優れていた。
次に、実施例1のグリース組成物において、シリカ微粒子の含有量を種々変更したものを用意して、前述と同様に耐焼付き性及び耐摩耗性を評価した。その結果を図2のグラフに示す。なお、シリカ微粒子の含有量は、0.0005質量%、0.001質量%、0.01質量%、0.05質量%、0.08質量%、0.1質量%、1,5質量%、10質量%である。また、図2のグラフに記載の焼付き寿命及び摩耗面積は、無機系微粒子を添加していない比較例の焼付き寿命及び摩耗面積を1とした場合の相対値で示してある。
このグラフ分かるように、シリカ微粒子の含有量が0.001質量%以上5質量%以下であると、耐焼付き性及び耐摩耗性の両方が優れていた。そして、0.01質量%以上0.1質量%以下であると耐焼付き性及び耐摩耗性の両方がより優れていた。
次に、直鎖状のパーフルオロポリエーテル油を基油とする7種のグリース組成物を用意して、その耐焼付き性及びトルク性能を評価した。まず、グリース組成物について説明する。いずれのグリース組成物も、直鎖状のパーフルオロポリエーテル油(40℃における動粘度は85mm2 /s)を基油とし、ポリテトラフルオロエチレンを増ちょう剤とする第二ベースグリースに、無機系微粒子が添加されたものである。
無機系微粒子は、シリカにジメチルシリコーンによる疎水化処理を施してなる疎水性フュームドシリカ(一次粒径12nm、アスペクト比1.3)であり、その含有量はそれぞれグリース組成物全体の0質量%、0.01質量%、0.1質量%、0.5質量%、1質量%、5質量%、10質量%である。
〔耐焼付き性の評価方法について〕
耐焼付き性の評価は、前述と同様にして行った。その結果を図3のグラフに示す。なお、図3のグラフに記載の焼付き寿命は、無機系微粒子を添加していない第二ベースグリースの焼付き寿命を1とした場合の相対値で示してある。
〔トルク性能の評価方法について〕
呼び番号608VVの転がり軸受にグリース組成物を封入した試験軸受を用意した。この試験軸受を、温度−30℃、アキシアル荷重29.4N、回転速度1800min-1の条件で回転させた。そして、上記の条件で30分間回転させた後の動トルクを測定した。結果を図4のグラフに示す。なお、図4のグラフに記載の動トルクは、側鎖を有するパーフルオロポリエーテル油を基油とするとともに無機系微粒子を含有していない前述の比較例のグリース組成物の動トルクを1とした場合の相対値で示してある。
また、同様の試験軸受を、室温、アキシアル荷重29.4N、回転速度1800min-1の条件で回転させ、回転初期からトルクが安定するまでの時間を測定した。結果を図4のグラフに併せて示す。なお、図4のグラフに記載のトルク安定化時間は、側鎖を有するパーフルオロポリエーテル油を基油とするとともに無機系微粒子を含有していない前述の比較例のグリース組成物のトルク安定化時間を1とした場合の相対値で示してある。
図3のグラフから分かるように、直鎖状のパーフルオロポリエーテル油を基油とするととも無機系微粒子を含有しているグリース組成物は、無機系微粒子を含有していない第二ベースグリースと比べて、耐焼付き性が優れていた。また、図4のグラフから分かるように、直鎖状のパーフルオロポリエーテル油を基油とするとともに無機系微粒子を含有しているグリース組成物は、側鎖を有するパーフルオロポリエーテル油を基油とするとともに無機系微粒子を含有していない前述の比較例のグリース組成物と比べて、動トルクが低く且つトルク安定化時間が短かった。
本発明のグリース組成物及び転動装置は、高温下での使用に好適である。例えば、オルタネータ,電磁クラッチ等の自動車電装部品や、アイドラプーリ等の自動車エンジン補機のように、高温下で使用される機器の回転部位や摺動部位に好適に使用可能である。
本発明に係る転動装置の一実施形態である深溝玉軸受の構造を示す縦断面図である。 シリカ微粒子の含有量と焼付き寿命及び摩耗面積との相関を示すグラフである。 シリカ微粒子の含有量と焼付き寿命との相関を示すグラフである。 シリカ微粒子の含有量と動トルク及びトルク安定化時間との相関を示すグラフである。
符号の説明
1 内輪
1a 軌道面
2 外輪
2a 軌道面
3 転動体
G グリース組成物

Claims (7)

  1. 基油と増ちょう剤とを含有するグリース組成物において、前記基油をパーフルオロポリエーテル油、前記増ちょう剤をフッ素樹脂とするとともに、一次粒径が3nm以上100nm以下である無機系微粒子を添加したことを特徴とするグリース組成物。
  2. 前記無機系微粒子の含有量を0.001質量%以上5質量%以下としたことを特徴とする請求項1に記載のグリース組成物。
  3. 前記無機系微粒子の分散径が3nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のグリース組成物。
  4. 前記無機系微粒子は、有機ケイ素化合物による表面処理が施された二酸化ケイ素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のグリース組成物。
  5. 前記パーフルオロポリエーテル油が直鎖状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のグリース組成物。
  6. 外面に軌道面を有する内方部材と、該内方部材の軌道面に対向する軌道面を有し前記内方部材の外方に配された外方部材と、前記両軌道面間に転動自在に配された複数の転動体と、前記軌道面と前記転動体との間の潤滑を行う潤滑剤と、を備える転動装置において、前記潤滑剤を請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリース組成物としたことを特徴とする転動装置。
  7. 自動車の電装部品又は自動車のエンジン補機に組み込まれる転がり軸受であることを特徴とする請求項6に記載の転動装置。
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