JP2007039095A - 金属製容器および飲料入り閉止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器内圧の上昇を外部から確認できる金属製容器および飲料入り閉止装置を提供する。
【解決手段】 底板部27と、底板部27の周縁から上方に延出する胴部24とを備え、底板部27には、容器20内に向けて突出する断面略円弧状の湾曲部32が形成され、湾曲部32は、曲率半径が60mm以上とされ、かつ容器20内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器20外に向けて膨出変形するようにされている
【選択図】 図1
【解決手段】 底板部27と、底板部27の周縁から上方に延出する胴部24とを備え、底板部27には、容器20内に向けて突出する断面略円弧状の湾曲部32が形成され、湾曲部32は、曲率半径が60mm以上とされ、かつ容器20内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器20外に向けて膨出変形するようにされている
【選択図】 図1
Description
本発明は、飲料などが充填される金属製容器、およびこれを用いた飲料入り閉止装置に関する。
従来、飲料などを充填する容器としては、アルミニウム合金やスチールなどの金属からなるものがある(例えば、特許文献1を参照)。
この種の容器では、いったんキャップを開栓し再度閉栓した場合に、容器内に残った内容液が発酵し、内圧が高くなることがある。
特開2003−94133号公報
この種の容器では、いったんキャップを開栓し再度閉栓した場合に、容器内に残った内容液が発酵し、内圧が高くなることがある。
内圧が高くなった容器を開栓すると、容器内のガスとともに内容液の一部がキャップの排気孔から噴出することがある。このため、容器内圧の上昇を外部から確認できる容器が要望されていた。また、内容液の発酵の有無を判断するためにも、内圧上昇を確認できる容器が要望されていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器内圧の上昇を外部から確認できる金属製容器および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器内圧の上昇を外部から確認できる金属製容器および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明の金属製容器は、底板部と、この底板部の周縁から上方に延出する胴部とを備え、前記底板部には、容器内に向けて突出する断面略円弧状の湾曲部が形成され、この湾曲部が、曲率半径が60mm以上とされ、かつ容器内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器外に向けて膨出変形するようにされていることを特徴とする。
湾曲部の厚さは、0.32mm以下とするのが好ましい。
本発明の金属製容器では、前記湾曲部の一部に、平坦部が形成されている構成を採用できる。
湾曲部の厚さは、0.32mm以下とするのが好ましい。
本発明の金属製容器では、前記湾曲部の一部に、平坦部が形成されている構成を採用できる。
本発明の飲料入り閉止装置は、飲料が充填された金属製容器と、その口部に装着されるキャップとを備え、金属製容器が、上述のものであることを特徴とする。
本発明の金属製容器は、底板部に形成された湾曲部が、容器内圧上昇時に容器外に向けて膨出変形するようにされているので、内圧上昇を外部から容易に確認することができる。
従って、内圧上昇が確認されたものについて開栓操作を慎重に行うことによって内容液の噴出を防ぐことができる。また、内容液の発酵の有無を外部から判断できる。
従って、内圧上昇が確認されたものについて開栓操作を慎重に行うことによって内容液の噴出を防ぐことができる。また、内容液の発酵の有無を外部から判断できる。
図1に示す閉止装置は、金属製容器20と、その口部21に装着されるキャップ1とから構成されている。
金属製容器20は、アルミニウム合金、スチールなどの金属からなるもので、底板部27と、底板部27の周縁から上方に延出する胴部24と、胴部24に連なる肩部25と、肩部25から延出する首部26と、首部26に連なる口部21とを備えている。
金属製容器20は、アルミニウム合金、スチールなどの金属からなるもので、底板部27と、底板部27の周縁から上方に延出する胴部24と、胴部24に連なる肩部25と、肩部25から延出する首部26と、首部26に連なる口部21とを備えている。
胴部24は、円筒状に形成されている。
肩部25は、胴部24の上端部から上方に向って縮径するテーパ状に形成されている。
首部26は、肩部25の上端部から上方に延出する円筒状に形成されている。
口部21には、キャップ1が螺着される雄ネジ22と、キャップ1が係止する膨出段部23とが形成されている。
肩部25は、胴部24の上端部から上方に向って縮径するテーパ状に形成されている。
首部26は、肩部25の上端部から上方に延出する円筒状に形成されている。
口部21には、キャップ1が螺着される雄ネジ22と、キャップ1が係止する膨出段部23とが形成されている。
底板部27は、ほぼ円形とされ、胴部24の下端部から径方向内方に向かって徐々に下降するように傾斜した外側傾斜部28と、外側傾斜部28の下端部から上方に湾曲しつつ内方に延びる接地部29と、接地部29の内縁部から内方に向かって徐々に上昇するように傾斜した内側傾斜部31と、湾曲部32とを備えている。
湾曲部32は、内側傾斜部31の内縁部の内側に設けられ、容器20内に向けて断面略円弧状に突出するように形成されている。
湾曲部32の曲率半径は、60mm以上(好ましくは100mm以上)とされている。曲率半径をこの範囲にすることによって、湾曲部32が膨出変形しやすくなる。
湾曲部32の曲率半径は、湾曲部32の直径の1.2倍以上、好ましくは2倍以上とすることによって、湾曲部32が膨出変形しやすくなる。
湾曲部32の厚さは、0.32mm以下(好ましくは0.31mm以下)とするのが好ましい。厚さをこの範囲にすることによって、湾曲部32は膨出変形しやすくなる。湾曲部32の厚さは例えば0.29〜0.32mmとすることができる。
湾曲部32の厚さは、容器20の他の部分と同じ厚さにすることもできるし、湾曲部32を他の部分に比べ薄く形成することもできる。
湾曲部32は、容器20の内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器20外に向けて膨出変形するようになっている。
湾曲部32の曲率半径は、60mm以上(好ましくは100mm以上)とされている。曲率半径をこの範囲にすることによって、湾曲部32が膨出変形しやすくなる。
湾曲部32の曲率半径は、湾曲部32の直径の1.2倍以上、好ましくは2倍以上とすることによって、湾曲部32が膨出変形しやすくなる。
湾曲部32の厚さは、0.32mm以下(好ましくは0.31mm以下)とするのが好ましい。厚さをこの範囲にすることによって、湾曲部32は膨出変形しやすくなる。湾曲部32の厚さは例えば0.29〜0.32mmとすることができる。
湾曲部32の厚さは、容器20の他の部分と同じ厚さにすることもできるし、湾曲部32を他の部分に比べ薄く形成することもできる。
湾曲部32は、容器20の内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器20外に向けて膨出変形するようになっている。
キャップ1は、天板部2とその周縁から垂下した筒部3とを有するキャップ本体4と、天板部2内面に設けられたライナー5とを備えている。
筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、水平スコア6より上部の主部8と、ブリッジ7によって主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
筒部3には、キャップ1を口部21に装着する際にネジ部10が形成される。ネジ部10は、口部21の雄ネジ22に沿う形状となるように形成される。
筒部3の上部には、キャップ1内のガスを外部に排出する複数の排気孔12が形成されている。
TEリング部9の下部は、口部21の膨出段部23に沿って内方に湾曲した裾部11とされ、開栓時に膨出段部23に係止するようになっている。
筒部3は、水平スコア6(弱化ライン)によって、水平スコア6より上部の主部8と、ブリッジ7によって主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
筒部3には、キャップ1を口部21に装着する際にネジ部10が形成される。ネジ部10は、口部21の雄ネジ22に沿う形状となるように形成される。
筒部3の上部には、キャップ1内のガスを外部に排出する複数の排気孔12が形成されている。
TEリング部9の下部は、口部21の膨出段部23に沿って内方に湾曲した裾部11とされ、開栓時に膨出段部23に係止するようになっている。
次に、金属製容器20の使用方法について説明する。
口部21に装着したキャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1が上昇し、ライナー5が口部21から離れ、容器20の密封が解除される。
キャップ開栓の過程では、TEリング部9の裾部11が膨出段部23に係止することから、主部8は回転に従って上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止される。
このため、主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ7に引張力が作用し、これらブリッジ7が破断し、主部8がTEリング部9から切り離される。
口部21に装着したキャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1が上昇し、ライナー5が口部21から離れ、容器20の密封が解除される。
キャップ開栓の過程では、TEリング部9の裾部11が膨出段部23に係止することから、主部8は回転に従って上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止される。
このため、主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ7に引張力が作用し、これらブリッジ7が破断し、主部8がTEリング部9から切り離される。
容器20内に内容液30(飲料)が残った状態で、再びキャップ1を口部21に装着し容器20を密封すると、内容液30の発酵により容器20の内圧が上昇することがある。
図1に矢印で示すように、容器20の内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で、湾曲部32は容器20外に向けて膨出変形する。
このため、容器20の内圧上昇を外部から容易に確認することができる。
従って、内圧上昇が確認されたものについて開栓操作を慎重に行うことによって内容液の噴出を防ぐことができる。また、内容液の発酵の有無を外部から判断できる。
図1に矢印で示すように、容器20の内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で、湾曲部32は容器20外に向けて膨出変形する。
このため、容器20の内圧上昇を外部から容易に確認することができる。
従って、内圧上昇が確認されたものについて開栓操作を慎重に行うことによって内容液の噴出を防ぐことができる。また、内容液の発酵の有無を外部から判断できる。
図2は、本発明の金属製容器の他の例を示すものである。なお、図1に示す容器20と同じ構成については同一符号を付して説明を省略する。
この金属製容器40は、湾曲部32の一部に、平坦部33が形成されている点で、図1に示す容器20と異なる。
平坦部33は、ほぼ円形に形成されており、湾曲部32の中央部に形成するのが好ましい。平坦部33の直径は、湾曲部32の直径に対し10〜50%とするのが好ましく、例えば10〜40mmとすることができる。
この金属製容器40は、湾曲部32の一部に、平坦部33が形成されている点で、図1に示す容器20と異なる。
平坦部33は、ほぼ円形に形成されており、湾曲部32の中央部に形成するのが好ましい。平坦部33の直径は、湾曲部32の直径に対し10〜50%とするのが好ましく、例えば10〜40mmとすることができる。
金属製容器40は、容器40の内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で、湾曲部32および平坦部33は容器40外に向けて膨出変形する。
金属製容器40では、平坦部33が形成されているので、平坦部33が形成されていない場合に比べて湾曲部32の膨出変形が起りやすくなる。
このため、湾曲部32を容器内圧上昇時に確実に膨出変形させることができる。
金属製容器40では、平坦部33が形成されているので、平坦部33が形成されていない場合に比べて湾曲部32の膨出変形が起りやすくなる。
このため、湾曲部32を容器内圧上昇時に確実に膨出変形させることができる。
上記閉止装置は、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料等の飲料を容器に充填し、口部にキャップを装着することによって、飲料が充填された飲料入り閉止装置とすることができる。
1…キャップ、20、40…金属製容器、21…口部、24…胴部、27…底板部、30…内容液(飲料)、32…湾曲部、33…平坦部
Claims (4)
- 底板部と、この底板部の周縁から上方に延出する胴部とを備えた金属製容器であって、
前記底板部には、容器内に向けて突出する断面略円弧状の湾曲部が形成され、
この湾曲部は、曲率半径が60mm以上とされ、かつ容器内圧が0.4MPaを越え0.6MPa以下の範囲で容器外に向けて膨出変形するようにされていることを特徴とする金属製容器。 - 湾曲部の厚さは、0.32mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属製容器。
- 前記湾曲部の一部に、平坦部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の金属製容器。
- 飲料が充填された金属製容器と、その口部に装着されるキャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
金属製容器が、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
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