JP2007038415A - フェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置 - Google Patents

フェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 フェルトの目詰まりの状態を定量的に評価して正確に把握することができ、フェルトの交換時期を適正化することができるフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置を提供する。
【解決手段】 サクションボックス3で原料スラリー1中の水分をフェルト2を通して吸引して脱水することによって、抄造シート4を抄造するフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置に関する。吸引口5をフェルト2に近接対向させて配置される吸引ボックス6と、吸引ボックス6に接続された真空ポンプ7と、吸引ボックス6内の圧力を測定する圧力センサー8とを備えて形成される。フェルト2は目詰まりの状態に応じて通気度が変わるので、真空ポンプ7を作動させてフェルト2を通して空気を吸引口5から吸引ボックス6内に吸引する際の、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定することによって、フェルト2の目詰まりの状態を定量的に評価することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窯業系建材などを製造するフェルト式抄造装置におけるフェルト目詰まり測定装置に関するものである。
窯業系建材、例えばセメント系外装板やセメント系屋根板などを製造する方法の一つとして、フェルト式抄造装置を用いて抄造シートを抄造し、この抄造シートをプレス成形した後に、養生・硬化させることによって行なう方法がある。フェルト式抄造装置は、エンドレスで走行駆動されるフェルトを備えて形成されるものであり、フェルトの表面にセメント系スラリーなどの原料スラリーを供給し、フェルトの背面側に配置されるサクションボックスで原料スラリー中の水分を吸引して脱水することによって、フェルトの表面に抄造シートを抄造するようにしたものである(例えば、特許文献1等参照)。
図6(a)はフェルト式抄造装置の一例の一部を示すものであり、エンドレスの帯状のフェルト2をロール15に懸架すると共にロール15の回転によってこのフェルト2を一方向に走行駆動させるようにしてある。フェルト2は図6(b)のように金網状のエンドレスのワイヤー18の外側に配置して、フェルト2の強度が保持されるようにしてある。このフェルト2の一方の端部は進行方向に向けて上るように傾斜させてあり、この傾斜部16においてフェルト2がセメント系スラリーなどの原料スラリー1を貯溜するスラリー槽19内を通過するようにしてある。またこのスラリー槽19よりフェルト2の進行方向の前方位置において、フェルト2の背面側にサクションボックス3が配置してあり、サクションボックス3の上側位置において、フィルム素材でエンドレスに形成される気密シート17が配置してある。
このフェルト式抄造装置にあって、スラリー槽19においてフェルト2の表面側に原料スラリー1が供給されるものであり、フェルト2が走行してサクションボックス3の位置に達すると、サクションボックス3は真空状態に減圧されているので、原料スラリー1中の水分が図6(b)の矢印のようにフェルト2を通してサクションボックス3に吸引され、フェルト2の表面に脱水された抄造シート4を抄造することができるものである。このとき、抄造シート4の上面は気密シート17で覆われているので、サクションボックス3の吸引による抄造シート4からの脱水が良好に行なわれると共に抄造シート4の上面が平滑に形成されるようになっている。
特開2001−30214号公報
上記のように原料スラリー1中の水分をフェルト2及び金網状ワイヤー18を通してサクションボックス3で吸引して脱水するにあたって、脱水が効率良く行なわれないと、抄造シート4の水分量が多くなり、抄造シート4をプレス成形する際に抄造シート4の端部が割れるなど、不良が発生し易くなる。
この脱水効率の低下の原因は、主として、サクションボックス3の目詰まり、金網状ワイヤー18の目詰まり、フェルト2の目詰まりであるが、サクションボックス3や金網状ワイヤー18の目詰まりは目視で容易に確認することができるものの、フェルト2の目詰まりについては目視で確認することが難しい。
特に、フェルト2は目が細かいために原料スラリー1中の硬化成分などで目詰まりすると、目詰まりを完全に除去することが困難であり、フェルト2を新しいものに交換する必要がある。このため、フェルト2の目詰まりの状態を的確に把握して、適正な時期にフェルト2の交換を行なわないと、原料スラリー1からの脱水を安定して行なえなくなり、製品品質が安定しなくなるものである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、フェルトの目詰まりの状態を定量的に評価して正確に把握することができ、フェルトの交換時期を適正化することができると共に、製品の品質を安定化することができるフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係るフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置は、原料スラリー1を走行駆動されるフェルト2の表面に供給し、フェルト2の背面側に配置されるサクションボックス3で原料スラリー1中の水分を吸引して脱水することによって、フェルト2の表面に抄造シート4を抄造するようにしたフェルト式抄造装置において、一端に設けた吸引口5をフェルト2に近接対向させて配置される吸引ボックス6と、吸引ボックス6に接続された真空ポンプ7と、吸引ボックス6内の圧力を測定する圧力センサー8とを備えて形成されて成ることを特徴とするものである。
真空ポンプ7を作動させると、フェルト2を通して空気が吸引口5から吸引ボックス6内に吸引されるが、フェルト2の目詰まりが小さいときは、フェルト2を空気が通過する際の抵抗が小さいので吸引ボックス6内の減圧度は小さく、フェルト2の目詰まりが大きいときは、フェルト2を空気が通過する際の抵抗が大きいので吸引ボックス6内の減圧度が大きくなるというように、フェルト2の目詰まりの状態に応じてフェルト2の通気度が変わって吸引ボックス6内の圧力も変わる。従って、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定することによって、フェルト2の目詰まりの状態を吸引ボックス6内の圧力として定量的に評価して正確に把握することができる。
また請求項2の発明は、請求項1において、圧力センサー8の検知ヘッド9を吸引ボックス6内に突出させて設けると共に、検知ヘッド9の突出方向を、吸引口5から真空ポンプ7へと吸引される吸引ボックス6内での空気の流れの向きに傾斜させて成ることを特徴とするものである。
真空ポンプ7を作動させてフェルト2を通して空気が吸引口5から吸引ボックス6内に吸引されると、フェルト2中に残留されている原料スラリー1の水分なども吸引ボックス6内に吸い込まれ、この水分などが検知ヘッド9に付着すると水中のセメント成分などの水硬性物質が硬化し、検知ヘッド9による圧力測定が不正確になるが、検知ヘッド9をこのように傾斜させることによって、検知ヘッド9に付着し難くして、検知ヘッド9による正確な圧力測定を維持することができる。
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、吸引ボックス6を、フェルト2の幅方向に沿った複数箇所に配置して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、フェルト2の幅方向の複数箇所でフェルト2の目詰まりを測定することができ、フェルト2の全面において各部位での目詰まりの状態を把握することが可能になる。
また請求項4の発明は、請求項3において、フェルト洗浄用の水を吐出する洗浄水吐出ノズル10をフェルト2の幅方向に沿った複数箇所に配置して設け、フェルト2の幅方向で対応する吸引ボックス6の圧力センサー8による測定圧力に応じて、各洗浄水吐出ノズル10からの水の吐出を制御して成ることを特徴とするものである。
この発明によれば、洗浄水吐出ノズル10から吐出される水でフェルト2を洗浄するにあたって、フェルト2の目詰まり大きい箇所では洗浄水吐出ノズル10からの吐出水量や吐出水圧を高めるように制御することによって、フェルト2の洗浄を効率良く行なうことができる。
フェルト2は目詰まりの状態に応じて通気度が変わるので、真空ポンプ7を作動させてフェルト2を通して空気を吸引口5から吸引ボックス6内に吸引する際の、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定することによって、フェルト2の目詰まりの状態を定量的に評価して正確に把握することができるものであり、フェルト2の交換時期を適正化することができると共に、原料スラリー1中の水分の脱水効率を正常に保持して、製品の品質を安定化することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1はフェルト式抄造装置の一例を概略的に示すものであり、不織布などで形成されるフェルト2をエンドレスの帯状にし、ロール15に懸架して、ロール15の回転駆動に伴ってフェルト2を一方向に走行駆動させるようにしてある。フェルト2の内側には金網状ワイヤー18(図1には図示省略)が配置してある。フェルト2の一方の端部は進行方向に向けて上るように傾斜させた傾斜部16としてあり、この傾斜部16においてフェルト2はセメント系スラリーなどの原料スラリー1を貯溜するスラリー槽19内を通過するようにしてある。またこのスラリー槽19よりフェルト2の進行方向の前方位置において、フェルト2の上部の下側(背面側)にサクションボックス3が配置してあり、このサクションボックス3の上側位置において、フィルム素材でエンドレスに形成される気密シート17(図1には図示省略)が配置してある。
また、サクションボックス3よりフェルト2の進行方向の前方位置において、フェルト2の下方へ折り返された下部の上側(背面側)に、フェルト目詰まり測定装置の吸引ボックス6が配置してある。吸引ボックス6は図3のように、筒状の本体ボックス21の先端の開口21aに、フランジ22を先端に外周に張り出して設けた筒状のヘッダー23を螺合して取り付けることによって形成されるものである。ヘッダー23の内周の開口が吸引ボックス6の吸引口5となるものであり、本体ボックス21の後端の開口21bは真空ポンプ7にエアホース24で接続してある。本体ボックス21の側面にはセンサー取付孔27が穿設してあり、このセンサー取付孔27は本体ボッスク21の後端の開口21bの側に傾斜するように開口させてあり、圧力センサー8の検知ヘッド9がこのセンサー取付孔27に差し込んで取り付けてある。検知ヘッド9は先端部が吸引ボックス6内に突出するように取り付けられるものであり、センサー取付孔27の傾斜によって、検知ヘッド9は本体ボッスク21の後端の開口21bの側に傾斜するように吸引ボックス6内に突出している。圧力センサー8は図2のように制御ボックス25に電気的に接続してあり、圧力センサー8によって測定された圧力が制御ボックス25の表示部26に表示されるようにしてある。そして吸引ボックス6は、その吸引口5がフェルト2の背面に近接して対向するように配置してある。
真空ポンプ7としては、例えば図2のような水封式真空ポンプを用いることができるものである。図2において28は羽根車(図示省略)を内蔵するケーシング、29は羽根車を回転駆動するモータ、30は排気口、31は給水口、32は逆止弁である。この真空ポンプ7は制御ボックス25に電気的に接続してあり、起動スイッチ33と停止スイッチ34を操作することによって、真空ポンプ7の作動・停止を行なうことができるようにしてある。35は電源である。上記の圧力センサー8を設けた吸引ボックス6と真空ポンプ7等を備えてフェルト目詰まり測定装置が形成されるものである。
しかして上記のフェルト抄造装置において、フェルト2の表面側にスラリー槽19で原料スラリー1が供給され、走行駆動されているフェルト2がサクションボックス3の位置に達すると、原料スラリー1中の水分がフェルト2を通してサクションボックス3に吸引され、フェルト2の表面に脱水された抄造シート4を抄造することができる。このように抄造された抄造シート4は、切断装置(図示省略)で所定寸法に切断された後、プレス成形などの次工程に送られる。
そしてフェルト2の目詰まりの状態を測定するにあたって、真空ポンプ7を作動させると、フェルト2は図3のようにフランジ22に当接して吸引ボックス6の吸引口5を塞ぐように密着し、空気がフェルト2を通して吸引口5から吸引ボックス6内に吸い込まれ、真空ポンプ7の排気口30から排気される。このように吸引口5がフェルト2で塞がれた状態で、フェルト2を通して吸引ボックス6内に空気が吸引されるので、吸引ボックス6内は減圧状態になるが、フェルト2の目詰まりが小さいときは、フェルト2を空気が通過する際の抵抗が小さいので吸引ボックス6内の減圧度は小さく、吸引ボックス6内の圧力低下は小さい。またフェルト2の目詰まりが大きいときは、フェルト2を空気が通過する際の抵抗が大きくなるので吸引ボックス6内の減圧度が大きくなって、吸引ボックス6内の圧力が低くなる。このように、フェルト2の目詰まりの状態に応じて吸引ボックス6内の圧力が変わるものであり、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定することによって、フェルト2の目詰まりの状態を吸引ボックス6内の圧力として定量的に評価することができるものである。
すなわち、脱水が不十分になるまで目詰まりしたフェルト2は、新しいものと交換されるが、この古いフェルト2についてフェルト目詰まり測定装置で上記と同様にして吸引ボックス6内の圧力を測定する。このとき、図5のように、フェルト2の一部を切除して吸引ボックス6のフランジ22とリング状の押え板37との間にこのフェルト2を挟み込み、フェルト2を通してフランジ22と押え板37とをボルトナット40で結合させることによって、吸引ボックス6の吸引口5にフェルト2を密着させてフェルト2で吸引口5を完全に塞ぐようにするのがよい。このように古いフェルト2について、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定してデータ取りすることによって、新しいものと交換する必要がある程度まで目詰まりしたフェルト2については吸引ボックス6内の圧力がどのような数値になるかを知ることができ、この圧力値を上限値とするものである。そして、使用中のフェルト2について上記のようにして吸引ボックス6内の圧力を測定し、この測定圧力値が上限値よりも小さければ、フェルト2を交換する必要はなく、測定圧力値が上限値に近くなれば、近々フェルト2を交換する必要があり、測定圧力値が上限値にまで達すると、フェルト2を交換する必要があるというように、フェルト2の目詰まりの状態を測定圧力の数値で定量的に評価して正確に把握することができるものであり、フェルト2の交換時期を適正化することができるものである。従って、原料スラリー1中の水分をフェルト2を通してサクションボックス3で吸引して脱水するにあたって、脱水効率が悪いまま運転を継続するようなことがなくなり、不良発生を低減して製品の品質を安定化することができるものである。
ここで、圧力センサー8の検知ヘッド9を吸引ボックス6内に突出させて取り付けるにあたって上記のように検知ヘッド9を傾斜させてあり、この傾斜は、吸引口5から真空ポンプ7へと吸引される空気の流れの方向に向いている。上記のように真空ポンプ7を作動させてフェルト2を通して空気が吸引口5から吸引ボックス6内に吸引されると、フェルト2中に残留されている原料スラリー1の水分なども吸引ボックス6内に吸い込まれることになり、この水分などが検知ヘッド9に付着して水中のセメント成分などの水硬性物質が硬化すると、検知ヘッド9による圧力測定が不正確になる。そこで検知ヘッド9をこのように傾斜させることによって、検知ヘッド9に水分等が付着し難くなるようにし、検知ヘッド9にセメント成分などの水硬性物質が硬化して付着することを低減するようにしてある。従って、吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8の検知ヘッド9で測定するにあたって、正確な圧力測定を維持することができるものである。
また、吸引ボックス6は図4(a)に示すように、フェルト2の幅方向(進行方向に対して垂直な方向)の複数箇所に等間隔で配置してあり、フェルト2の幅方向の複数箇所で圧力測定をし、フェルト2の幅方向の複数箇所において目詰まりの状態を測定するようにしてある。このようにフェルト2の幅方向の複数箇所で目詰まりの状態を測定することによって、フェルト2の全面において各部位の目詰まりの状態を測定することできるものであり、フェルト2が局部的に目詰まりしていても、目詰まりを検出することができるものである。
尚、上記のようにフェルト2の目詰まりの状態を評価するために、吸引ボックス6内の圧力を測定するにあたっては、フェルト2の走行駆動を停止して抄造装置の運転を止めた状態で行なうようにしてもよいが、フェルト2を走行駆動させて抄造装置の運転を継続したまま行なうこともできる。
一方、フェルト2の下方へ折り返された下部の上側(背面側)に、フェルト2の進行方向と逆側の位置において、洗浄水吐出ノズル10が配置してあり、洗浄水吐出ノズル10から洗浄水をフェルト2に吐出することによって、フェルト2を洗浄し、フェルト2の目詰まりを低減するようにしてある。
そして図4(b)に示すように、フェルト2の幅方向に横切るように洗浄管38が配置してあり、洗浄管38に等間隔で洗浄水吐出ノズル10を設けることによって、フェルト2の幅方向の複数箇所に等間隔で洗浄水吐出ノズル10を配置するようにしてある。洗浄水吐出ノズル10の個数と、上記のようにフェルト2の幅方向に複数配置した吸引ボックス6の個数とは、同じに設定したり、洗浄水吐出ノズル10の個数を吸引ボックス6の個数の整数倍に設定したりして、フェルト2の幅方向の同じ位置の吸引ボックス6と洗浄水ノズル10とを対応付けるようにしてある。図4において、同じアルファベットa,b,c…で示す吸引ボックス6と洗浄水吐出ノズル10が対応付けられたものである。各洗浄水吐出ノズル10は上記の制御ボックス25からの指令で吐出水量や吐出水圧が制御されるようになっており、吸引ボックス6の圧力センサー8によって測定された圧力に応じて、対応付けられた洗浄水ノズル10の吐出水量や吐出水圧が制御されるようになっている。すなわち、吸引ボックス6の圧力センサー8によって測定された圧力が低くなるにつれて、対応付けられた洗浄水ノズル10の吐出水量や吐出水圧が高くなるように制御されている。
しかして、上記のようにフェルト2の幅方向の複数箇所に配置された吸引ボックス6内の圧力を圧力センサー8で測定するにあたって、所定の箇所の吸引ボックス6内の測定圧力が低くなると、フェルト2は幅方向のその箇所において目詰まりが大きくなっているということであるので、対応する洗浄水ノズル10を制御して吐出水量や吐出水圧を高くすることによって、フェルト2のその箇所の洗浄効率を高め、目詰まりを除去したり目詰まりの進行を防止したりすることができるものである。このようにフェルト2の幅方向での目詰まりの大小に応じて洗浄水ノズル10の吐出水量や吐出水圧を制御することによって、フェルト2の洗浄を効率良くおこなうことができるものである。
尚、上記の実施の形態では吸引ボックス6をフェルト2の幅方向の複数箇所に設けるようにしたが、一つの吸引ボックス6を用い、この吸引ボックス6をフェルト2の幅方向に移動させるようにすることによって、フェルト2の幅方向の複数箇所の目詰まりの状態を測定するようにすることもできる。またこの場合、吸引ボックス6のフェルト2の幅方向の移動位置に対応する洗浄ノズル10を制御することによって、同様にフェルト2の洗浄を効率良くおこなうことができるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 同上のフェルト目詰まり測定装置の概略図である。 同上の吸引ボックスの断面図である。 (a)は複数の吸引ボックスの配置を示す概略図、(b)は複数の洗浄水ノズルの配置を示す概略図である。 フェルトの目詰まり状態を測定する態様の一例を示す一部の断面図である。 フェルト式抄造装置の一例の一部を示すものであり、(a)は正面図、(b)側面断面図である。
符号の説明
1 原料スラリー
2 フェルト
3 サクションボックス
4 抄造シート
5 開口部
6 吸引ボックス
7 真空ポンプ
8 圧力センサー
9 検知ヘッド
10 洗浄水吐出ノズル

Claims (4)

  1. 原料スラリーを走行駆動されるフェルトの表面に供給し、フェルトの背面側に配置されるサクションボックスで原料スラリー中の水分を吸引して脱水することによって、フェルトの表面に抄造シートを抄造するようにしたフェルト式抄造装置において、一端に設けた吸引口をフェルトに近接対向させて配置される吸引ボックスと、吸引ボックスに接続された真空ポンプと、吸引ボックス内の圧力を測定する圧力センサーとを備えて形成されて成ることを特徴とするフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置。
  2. 圧力センサーの検知ヘッドを吸引ボックス内に突出させて設けると共に、検知ヘッドの突出方向を、吸引口から真空ポンプへと吸引される吸引ボックス内での空気の流れの向きに傾斜させて成ることを特徴とする請求項1に記載のフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置。
  3. 吸引ボックスを、フェルトの幅方向に沿った複数箇所に配置して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置。
  4. フェルト洗浄用の水を吐出する洗浄水吐出ノズルをフェルトの幅方向に沿った複数箇所に配置して設け、フェルトの幅方向で対応する吸引ボックスの圧力センサーによる測定圧力に応じて、各洗浄水吐出ノズルからの水の吐出を制御して成ることを特徴とする請求項3に記載のフェルト式抄造装置のフェルト目詰まり測定装置。
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