JP2007038132A - 浴槽水の殺菌方法及び殺菌装置 - Google Patents

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裕 出野
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Abstract

【課題】人体や環境に影響を与えたり、浴槽水成分を変化させたりすることなく、浴槽水をに殺菌できるようにする。
【解決手段】浴槽1から排出された浴槽水を回収タンク2に回収した後、この浴槽水をポンプ3により加圧処理機構4に送り、浴槽水に一定時間高圧を印加して浴槽水中に含まれる病原菌を殺菌する。浴槽水に薬剤を混入することによる人体及び環境への影響がなく、また浴槽水を高温に加熱するようなエネルギの消費がない。高圧力は水中に均一に印加され、効率的でムラのない殺菌作用が得られる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、循環式の入浴設備において、温泉水などの浴槽水を殺菌するための方法及び装置に関する。
浴槽水を循環再使用する循環式の入浴設備においては施設を常に衛生的に保ち、浴槽水を原因とするレジオネラ症等の感染症を予防しなければならない。温泉水などの浴槽水を殺菌する方法として、浴槽水に抗生物質などの薬剤を添加する方法、浴槽水を次亜塩素酸やオゾンなどで殺菌する方法、浴槽水を煮沸する方法、浴槽水に紫外線を照射する方法などが知られている。このような浴槽水の殺菌に関連し、特許文献1には、次亜塩素酸を連続生成する電解槽を有する浴槽の電解殺菌装置が記載されており、特許文献2には、イオン発生体から生じさせた金属イオンあるいは非金属イオンにより有害微生物を殺菌する温泉湯の循環浄化方式が記載されている。
特開2004−202466号公報 特開平8−131523号公報
ところで、浴槽水に薬剤を混入して殺菌する方法は、浴槽水中に薬害の強い薬剤が残留し、人体や環境に悪影響を与える恐れがある。これに対し、残留性の少ない次亜塩素酸やオゾンなどで殺菌する方法は、殺菌対象の病原菌だけではなく浴槽水中に含まれる2価の鉄イオンやマンガン等も酸化されてしまい、その分の余計な殺菌処理が必要になる。また、酸化されて3価になった鉄イオンは沈殿物を作るため、配管のつまりを引き起こしやすい。
一方、浴槽水を煮沸することにより殺菌する方法は、高温になった浴槽水を冷却しなければ使用できないため、エネルギの無駄が生じるとともに冷却に時間がかかる。更に、紫外線照射により浴槽水を殺菌する方法では、温泉水などに紫外線を吸収する成分が含まれていることがあり、その場合には菌に効果的に紫外線を照射することができない。
そこで、この発明の課題は、人体や環境に影響を与えたり、浴槽水成分を変化させたりすることなく、浴槽水を確実に殺菌できるようにすることにある。
発明者は、浴槽水の殺菌方法について実験を重ね、病原菌を始めとする微生物は高圧力を印加することにより殺菌作用を受けることを確かめた。そこで、この発明の浴槽水の殺菌方法は、循環する浴槽水に加圧処理を施し、この浴槽水中に含まれる病原菌を殺菌するものである(請求項1)。
また、この発明の浴槽水の殺菌装置は、浴槽から排出された浴槽水を回収するよく回収タンクと、この回収タンクから送られた前記浴槽水に加圧処理を施し、この浴槽水中に含まれる病原菌を殺菌する加圧タンクと、この加圧タンクで殺菌された前記浴槽水を前記浴槽に循環させるポンプとを有するものとする(請求項2)。
この発明は、浴槽水に加圧処理を施すことにより、病原菌を高圧力の作用で殺菌するものである。この発明によれば、浴槽水を循環させて使用し、経済性を高めることができるとともに、薬剤による人体及び環境への影響を回避することができる。また、高圧力の維持は高温に加熱するようなエネルギの消費がなく、かつ高圧力は水中に均一に印加されるので効率的でムラのない殺菌作用が得られる。
以下、図1及び図2に基づいて、温泉水におけるこの発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は、この発明の実験に用いた温泉水循環システムのシステム構成図、図2は図1における加圧処理機構の構成図で矢印は温泉水の循環方向を示す。図1において、浴槽1の温泉水は回収タンク2に回収され、ポンプ3により加圧処理機構4に送られる。加圧処理機構4で一定時間高圧を印加され、殺菌された温泉水はポンプ5により浴槽1に戻されて循環する。
図2において、加圧処理機構4は加圧タンク6の下部にシリンダ7を有し、シリンダ7にはピストン8が上下に移動自在に挿入されている。シリンダ7にはピストン8の下側に、高圧バルブ9を介して高圧ポンプ10が接続されている。加圧タンク4の浴槽水入口管及び浴槽水出口管には高圧バルブ11及び12がそれぞれ挿入され、また浴槽水入口管には圧力計13が取り付けられている。
図2の加圧処理機構4において、浴槽水の殺菌を行なうには、高圧バルブ12を閉じ、高圧バルブ11を開いてポンプ3を運転し、回収タンク2の浴槽水を加圧タンク6に注入する。満水になり空気が全部抜けたところでポンプ3を停止し、高圧バルブ11を閉じる。次いで、高圧バルブ9を開き、高圧ポンプ10を運転して油タンク14から圧油をシリンダ7に送り込み、ピストン8を押し上げて加圧タンク4内の浴槽水の圧力を上昇させる。
そして、圧力計13で示される液圧が所定の値まで上昇したら、高圧バルブ9を閉じるとともに高圧ポンプ10を停止し、所定の時間、加圧タンク6内の圧力を維持する。これにより、加圧タンク6内の浴槽水は、高圧で加圧されることにより殺菌作用を受ける。所定時間が経過したら、高圧バルブ9及び12を開いて加圧タンク6内を常圧まで減圧し、殺菌された浴槽水を浴槽1に循環させる。
実験では、図1の浴槽内に、糸状菌、レジオネラ菌、及び大腸菌を混入し、圧力を変えながらそれぞれ15分間の加圧処理を行なった。その後、加圧タンク6から浴槽1に供給される温泉水を少量ずつ抜き取り、菌の存在の有無を確認した。菌の確認は、選択培地を用いて菌を培養分離して行った。その結果を表1に示す。この結果によれば、菌種によって100%殺菌される圧力は異なるが、300MPa以上で加圧した場合では、いずれの菌もコロニーの形成は全く確認できず、加圧処理を施すことによる殺菌効果は満足すべきものであった。
Figure 2007038132
なお、図1のシステムにおいて、毛髪等の異物を除去するストレーナや汚濁物質を吸着するろ過器などは循環回路内に適宜挿入することができる。また、この発明は、温泉水に限らず浴槽水一般の循環システムに適用可能である。
この発明の実施の形態を示す温泉水の循環システムのシステム構成図である。 図1における加圧処理機構の構成図である。
符号の説明
1 浴槽
2 回収タンク
3 ポンプ
4 加圧処理機構
5 ポンプ
6 加圧タンク
7 シリンダ
8 ピストン
9 高圧バルブ
10 高圧ポンプ
11 高圧バルブ
12 高圧バルブ
13 圧力計

Claims (2)

  1. 循環する浴槽水に加圧処理を施し、この浴槽水中に含まれる病原菌を殺菌することを特徴とする浴槽水の殺菌方法。
  2. 浴槽から排出された浴槽水を回収するよく回収タンクと、この回収タンクから送られた前記浴槽水に加圧処理を施し、この浴槽水中に含まれる病原菌を殺菌する加圧タンクと、この加圧タンクで殺菌された前記浴槽水を前記浴槽に循環させるポンプとを有することを特徴とする浴槽水の殺菌装置。

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6382667A (ja) * 1986-09-27 1988-04-13 株式会社神戸製鋼所 加圧減圧殺菌方法
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