JP2007036823A - レーダ用アンテナおよび車載レーダ装置 - Google Patents

レーダ用アンテナおよび車載レーダ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型かつ軽量なレーダ用アンテナ、およびこのアンテナが適用された車載レーダ装置を提供する。
【解決手段】直線偏波を放射する1次放射器4と、1次放射器4に対向して設けられ、少なくとも片面に配置された導体グリッド9により直線偏波を反射および透過する平面反射鏡2と、1次放射器4側で平面反射鏡2に対向して設けられ、直線偏波を反射する放物面反射鏡3とを備え、放物面反射鏡3は、平面反射鏡2に対向する面に導体グリッド9に対して45°傾斜した方向に延びた複数の溝5が形成された板状導体6と、溝5に埋め込まれた誘電体7とを有し、溝5の深さおよび誘電体7の厚さは、平面反射鏡2で反射された直線偏波が溝5の開口面から溝5の底面までを通過する間に90°の位相差を生じる値に設定されているものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、比較的近距離の物体までの距離を算出する、第1の反射鏡と第2の反射鏡とを備えたレーダ用アンテナ、およびこのアンテナが適用された車載レーダ装置に関する。
従来の小型マイクロ波およびミリ波レーダは、金属製のツイスト反射鏡(本発明の「第2の反射鏡」に相当する)を備えている。ツイスト反射鏡は、その表面に、互いに平行に配置された複数の導体ストリップ(グリッド)が形成されたものである。ここで、この導体グリッドの厚さdを、入射する直線偏波の波長の四分の一に設定することにより、入射した直線偏波を90°回転している(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第5455589号明細書
従来の小型マイクロ波およびミリ波レーダでは、その表面に互いに平行に複数の金属製の導体ストリップ(グリッド)が形成された金属製のツイスト反射鏡を用いて直線偏波を回転させているため、溝の深さが大きくなることによって反射鏡が厚くなって重量が増し、アンテナが大型化するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、小型かつ軽量なレーダ用アンテナ、およびこのアンテナが適用された車載レーダ装置を提供することである。
この発明に係るレーダ用アンテナは、直線偏波を放射する1次放射器と、1次放射器に対向して設けられ、少なくとも片面に配置された導体グリッドにより直線偏波を反射および透過する第1の反射鏡と、1次放射器側で第1の反射鏡に対向して設けられ、直線偏波を反射する第2の反射鏡とを備え、第2の反射鏡は、第1の反射鏡に対向する面に導体グリッドに対して45°傾斜した方向に延びた複数の溝が形成された導体と、溝に埋め込まれた誘電体とを有し、溝の深さおよび誘電体の厚さは、第1の反射鏡で反射された直線偏波が溝の開口面から溝の底面までを通過する間に90°の位相差を生じる値に設定されているものである。
この発明のレーダ用アンテナによれば、導体に形成された溝に誘電体を埋め込む構造としたので、誘電体の波長短縮効果によって溝の深さを小さくすることができ、第2の反射鏡を薄く、かつ軽量化することができる。そのため、アンテナを小型軽量化することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ用アンテナを示す断面図である。ここで、このレーダ用アンテナは、車両に搭載されて比較的近距離の物体までの距離を算出する車載レーダ装置に適用されているものとする。
図において、レーダ用アンテナのケース1の内面には、第1の反射鏡である平面反射鏡2が、ケース1の一部として形成されている。平面反射鏡2は、偏波選択性を有するもので、専門的には、偏波グリッド反射鏡と称せられ、グリッドの長手方向に平行な偏波を反射し、グリッドの長手方向に直交する偏波を透過する。ケース1内には、平面反射鏡2に対向する第2の反射鏡である放物面反射鏡3が設けられている。放物面反射鏡3は、駆動手段である図示しないアクチュエータにより駆動される。放物面反射鏡3は、点F1を焦点とする回転放物面の形状に形成されており、その中心部には、平面反射鏡2に向けて直線偏波を放射する1次放射器4が配置されている。平面反射鏡2は、放物面反射鏡3と放物面反射鏡3の焦点F1との距離の半分の位置あるいはその近傍に配置されている。
ここで、ケース1の反放物面反射鏡3側(ケース1の外側)が直線偏波を照射して物体の検出を行う外部空間である。
図2は、図1の放物面反射鏡3を示す上面図、図3は、図2の放物面反射鏡3の一部を示す断面図である。図において、放物面反射鏡3は、平面反射鏡2側の面に複数の互いに平行で深さdの溝5が形成された例えばアルミや銅等のプラスチックより硬度の高い金属で形成された板状導体6と、この溝5の深さ方向の一部を覆うように埋め込まれた厚さh1の誘電体7とを有している。誘電体7は、例えばプラスチックあるいはセラミック等であり、この誘電体7の比誘電率は、εrである。溝5の幅および溝5どうしの間隔は、直線偏波の波長に対して十分に小さい値に設定されている。また、溝5は、切削あるいは鋳造によって形成されている。
ここで、溝5の深さdおよび誘電体7の厚さh1は、1次放射器4から放射され、平面反射鏡2で反射した直線偏波が、溝5の開口面から溝5の底面までを通過する間に90°の位相差を生じる値に設定されている。即ち、角度の式として次式(1)が成立する。
βg・h1+β0・(d−h1)=(2n−1)・π/2 (n=1、2、3、・・・)・・・(1)
なお、βg(=2π/λg)は、比誘電率εrの誘電体7内の位相定数、β0(=2π/λ0)は、空気中の位相定数、λ0は、空気中の直線偏波の波長、λg(=λ0/√(εr))は、誘電体7内の直線偏波の波長である。
図4は、図1のケース1を示す底面図、図5は、図4の平面反射鏡2の一部を示す断面図である。図において、平面反射鏡2は、ケース1の内面に一体に形成された例えばプラスチック等の板状誘電体8と、板状誘電体8の放物面反射鏡3側に互いに間隔をおいて平行に設けられた複数の導体ストリップからなる例えば金属製の導体グリッド9とを有している。また、各導体ストリップの幅および導体ストリップどうしの間隔は、直線偏波の波長に対して十分に小さい値に設定されている。
ここで、導体ストリップの長手方向は、1次放射器4の放射する直線偏波の方向と平行に設けられ(図4では上下方向)、1次放射器4の放射する直線偏波(図4では上下方向。以下「垂直偏波」とする)を反射し、それと直交する直線偏波(図4では左右方向。以下「水平偏波」とする)を透過するように設置されている。また、溝5の長手方向と導体ストリップの長手方向とは、それぞれの反射鏡の軸に垂直な面に投影した場合に、互いに45度の角度をなすように配置されている。
以下、上記構成のレーダ用アンテナについての動作を説明する。
1次放射器4から放射された垂直偏波は、平面反射鏡2に入射される。垂直偏波は、平面反射鏡2で反射され、放物面反射鏡3に入射される。垂直偏波の溝5に対して平行な成分は、放物面反射鏡3の平面反射鏡2側の面において、位相差180°で反射される。
また、垂直偏波の溝5に対して垂直な成分は、溝5の深さdおよび誘電体7の厚さh1が式(1)を満たしているので、溝5の開口部から溝5の底部の板状導体6で反射して再び溝5の開口部まで戻ってくる間に、位相差180°が生じるとともに、誘電体7の底部において、位相差180°で反射される。即ち、合計で360°の位相差を生じる。
垂直偏波の溝5に対して平行な成分と溝5に対して垂直な成分とは、合成されて90°回転された水平偏波に変換されるとともに、放物面反射鏡3で球面波から平面波に変換され、再び平面反射鏡2に入射される。
この水平偏波は、平面反射鏡2の導体ストリップの長手方向に対して垂直であるため、平面反射鏡2を透過して外部空間に放射される。
この発明の実施の形態1に係るレーダ用アンテナによれば、板状導体6に形成された溝5に誘電体7を埋め込む構造としたので、誘電体の波長短縮効果によって溝5の深さを小さくすることができ、放物面反射鏡3を薄く、かつ軽量化することができる。そのため、アンテナを小型軽量化してコストダウンを図ることができるとともに、放物面反射鏡3を駆動させるアクチュエータの負荷を軽減させることができる。
また、特開2001−217646号公報(以降、「参考文献」と略称する)に記載の従来のレーダ用アンテナでは、放物面反射鏡の主要な部分が大きな線膨張率を有するプラスチックで形成されているため、温度変化に伴う放物面反射鏡のひずみが大きく、このレーダ用アンテナを広い温度範囲で使用する場合には、アンテナの放射特性が著しく劣化するという問題点があった。また、プラスチックの経年による変形によって、アンテナの放射特性が劣化するという問題点もあった。
ここで、この発明の実施の形態1に係るレーダ用アンテナによれば、放物面反射鏡3の主要な部分を例えばアルミや銅等のプラスチックより硬度の高い金属である板状導体6で形成し、板状導体6に形成された溝5に誘電体7を埋め込む構造としたので、板状導体6が主たる強度保持部材として働き、温度変化および経年による影響を小さくすることができる。そのため、放物面反射鏡3のひずみおよび変形が小さく、長期間広い温度範囲にわたってアンテナの形状を一定に確保することができ、アンテナの放射特性を維持することができる。
したがって、車の中では、温度が広い範囲にわたって変化するため、本発明によるレーダ用アンテナは、車載用として好適に適用できる。
また、溝5は、切削あるいは鋳造によって板状導体6に形成されているので、上記の参考文献に記載の従来技術である板状の誘電体の表面にエッチング等によって直線導体を形成する場合と比較して、溝5の深さ、溝5の線幅、溝5の間隔といった、アンテナの放射特性に影響を与えるパラメータを短時間で高精度に構成することができる。そのため、高精度にかつ大量に生産することができる。
なお、上記実施の形態1では、誘電体7が溝5の深さ方向の一部を覆うように埋め込まれているものとして説明したが、勿論このものに限定されるものではなく、誘電体7が溝5の全体を覆うように埋め込まれていてもよい。
図6は、図2の放物面反射鏡3の一部を示す別の断面図である。図において、放物面反射鏡3は、平面反射鏡2側の面に複数の互いに平行で深さdの溝5が形成された例えばアルミや銅等のプラスチックより硬度の高い金属で形成された板状導体6と、この溝5の深さ方向全てを覆うように埋め込まれた厚さh2の誘電体7とを有している。ここで、溝5の深さdと誘電体7の厚さh2とは、等しい値となる。即ち、上記の式(1)は、次式(2)として表すことができる。
βg・d=(2n−1)・π/2 (n=1、2、3、・・・)・・・(2)
ここで、βg(=2π/λg)は、比誘電率εrの誘電体7内の位相定数、λg(=λ0/√(εr))は、誘電体7内の直線偏波の波長、λ0は、空気中の直線偏波の波長である。
このものの場合、誘電体7が溝5の深さ方向の一部を覆うように埋め込まれた場合よりも、波長短縮効果が大きくなるので、より放物面反射鏡3を薄く、かつ軽量化することができる。
また、上記実施の形態1において、放物面反射鏡3に形成する溝の深さ、溝の幅および溝どうしの間隔を局所的に変更することによって、第2の反射鏡を平面で構成することができる。
このものの場合、第1の反射鏡および第2の反射鏡をともに平面で構成することができるので、さらにアンテナの小型化および軽量化を図ることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係るレーダ用アンテナを示す断面図、図8は、図7の放物面反射鏡10を示す正面図、図9は、図8の放物面反射鏡10の一部を示す断面図である。
図において、放物面反射鏡10は、例えばアルミや銅等のプラスチックより硬度の高い金属で形成された板状導体11と、この板状導体11の平面反射鏡2側の面に互いに平行で複数形成された厚さtの帯状誘電体12とを有している。帯状誘電体12は、例えばプラスチックあるいはセラミック等であり、この帯状誘電体12の比誘電率は、εrである。帯状誘電体12の幅および帯状誘電体12どうしの間隔は、直線偏波の波長に対して十分に小さい値に設定されている。また、帯状誘電体12は、メッキあるいはエッチング等によって形成されている。
ここで、帯状誘電体12の厚さtは、直線偏波の空気中における波長の四分の一の奇数倍で、かつ直線偏波の帯状誘電体12内における波長の二分の一の整数倍となるように設定されている。即ち、長さの式として次式(3)が成立する。
t=(λ0/4)・(2n−1) (n=1、2、3、・・・)、かつt=mλg/2 (m=1、2、3、・・・)・・・(3)
なお、λ0は、空気中の直線偏波の波長、λg(=λ0/√(εr))は、帯状誘電体12内の直線偏波の波長である。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成のレーダ用アンテナについての動作を説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
ここでは、放物面反射鏡10に入射される垂直偏波のうち、帯状誘電体12に平行な成分で、かつ帯状誘電体12に入射する偏波(以降、「平行波」と略称する)と、帯状誘電体12に垂直な成分で、かつ帯状誘電体12に入射しない偏波(以降、「垂直波」と略称する)との偏波の回転について説明する。
平行波は、帯状誘電体12の厚さtが式(3)を満たしているので、帯状誘電体12の反板状導体11側から帯状誘電体12の底部の板状導体11で反射して再び帯状誘電体12の反板状導体11側まで戻ってくる間に、位相差360°が生じるとともに、帯状誘電体12の底部において、位相差180°で反射される。即ち、合計で540°の位相差を生じる。
垂直波は、帯状誘電体12の厚さtが式(3)を満たしているので、帯状誘電体12の厚さtに相当する空気中を往復する間に、位相差180°が生じるとともに、帯状誘電体12の底部において、位相差180°で反射される。即ち、合計で360°の位相差を生じる。
平行波と垂直波とは、合成されて90°回転された水平偏波に変換されるとともに、放物面反射鏡10で球面波から平面波に変換され、再び平面反射鏡2に入射される。
なお、放物面反射鏡10に入射される垂直偏波のうち、帯状誘電体12に垂直な成分で、かつ帯状誘電体12に入射する偏波と、帯状誘電体12に水平な成分で、かつ帯状誘電体12に入射しない偏波とについても、同様に90°回転された水平偏波に変換される。
この発明の実施の形態2に係るレーダ用アンテナによれば、板状導体11の表面に部分的に帯状誘電体12を設ける構成としたので、誘電体の波長短縮効果によって溝5の深さを小さくすることができ、放物面反射鏡10を薄く、かつ軽量化することができる。そのため、アンテナを小型軽量化してコストダウンを図ることができるとともに、放物面反射鏡10を駆動させるアクチュエータの負荷を軽減させることができる。
また、放物面反射鏡10の主要な部分を例えばアルミや銅等のプラスチックより硬度の高い金属である板状導体11で形成し、板状導体11の表面に部分的に帯状誘電体12を設ける構成としたので、板状導体11が主たる強度保持部材として働き、温度変化および経年による影響を小さくすることができる。そのため、放物面反射鏡10のひずみおよび変形が小さく、長期間広い温度範囲にわたってアンテナの形状を一定に確保することができ、アンテナの放射特性を維持することができる。
なお、上記実施の形態2では、帯状誘電体12の厚さtは、直線偏波の空気中における波長の四分の一の奇数倍で、かつ直線偏波の帯状誘電体12における波長の二分の一の整数倍となるように設定されているとしたが、もちろんこのものに限定されるものではなく、帯状誘電体12の厚さtは、直線偏波の帯状誘電体12内における波長の四分の一の奇数倍で、かつ直線偏波の空気中における波長の二分の一の整数倍となるように設定されていてもよい。このものの場合、長さの式として次式(4)が成立する。
t=(λg/4)・(2n−1) (n=1、2、3、・・・)、かつt=mλ0/2 (m=1、2、3、・・・)・・・(4)
ここで、λ0は、空気中の直線偏波の波長、λg(=λ0/√(εr))は、帯状誘電体12内の直線偏波の波長である。
このものの場合も、上記実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態2において、放物面反射鏡10に形成する帯状誘電体12の厚さ、帯状誘電体12の幅および帯状誘電体12どうしの間隔を局所的に変更することによって、第2の反射鏡を平面で構成することができる。
このものの場合、第1の反射鏡および第2の反射鏡をともに平面で構成することができるので、さらにアンテナの小型化および軽量化を図ることができる。
なお、上記実施の形態1および2では、第1の反射鏡を平面反射鏡2として説明したが、勿論このものに限定されるものではなく、第1の反射鏡は、放物面、双曲面あるいは楕円面等であってもよい。
また、第1の反射鏡を平面反射鏡2とし、第2の反射鏡を放物面反射鏡3、10であるとして説明したが、第1の反射鏡が放物面反射鏡であり、第2の反射鏡が平面反射鏡であってもよい。
また、第1の反射鏡および第2の反射鏡は、上記のような回転対称な鏡面に限定されるものではなく、オフセットの鏡面あるいはいわゆるコセカント二乗特性等のように、設計者が意図する放射パターンが得られる修整鏡面であってもよい。
これらのものの場合も、上記実施の形態1および2と同様の効果を奏することができる。
また、平面反射鏡2に設けられる導体グリッド9は、上記実施の形態1および2に示したものに限定されるものではなく、設計者が意図する、偏波に対する透過、反射性能を得るために、導体グリッド9を板状誘電体8の両面に設けたり、板状誘電体8と導体グリッド9とを複数積層したりしたものであってもよい。
この発明の実施の形態1に係るレーダ用アンテナを示す断面図である。 図1の放物面反射鏡を示す上面図である。 図2の放物面反射鏡の一部を示す断面図である。 図1のケースを示す底面図である。 図4の平面反射鏡の一部を示す断面図である。 図2の放物面反射鏡の一部を示す別の断面図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ用アンテナを示す断面図である。 図7の放物面反射鏡を示す上面図である。 図8の放物面反射鏡の一部を示す断面図である。
符号の説明
1 ケース、2 平面反射鏡、3、10 放物面反射鏡、4 1次放射器、5 溝、6、11 板状導体、7 誘電体、8 板状誘電体、9 導体グリッド、12 帯状誘電体。

Claims (4)

  1. 直線偏波を放射する1次放射器と、
    前記1次放射器に対向して設けられ、少なくとも片面に配置された導体グリッドにより前記直線偏波を反射および透過する第1の反射鏡と、
    前記1次放射器側で前記第1の反射鏡に対向して設けられ、前記直線偏波を反射する第2の反射鏡と
    を備え、
    前記第2の反射鏡は、
    前記第1の反射鏡に対向する面に前記導体グリッドに対して45°傾斜した方向に延びた複数の溝が形成された導体と、
    前記溝に埋め込まれた誘電体と
    を有し、
    前記溝の深さおよび前記誘電体の厚さは、前記第1の反射鏡で反射された前記直線偏波が前記溝の開口面から前記溝の底面までを通過する間に90°の位相差を生じる値に設定されていること
    を特徴とするレーダ用アンテナ。
  2. 直線偏波を放射する1次放射器と、
    前記1次放射器に対向して設けられ、少なくとも片面に配置された導体グリッドにより前記直線偏波を反射および透過する第1の反射鏡と、
    前記1次放射器側で前記第1の反射鏡に対向して設けられ、前記直線偏波を反射する第2の反射鏡と
    を備え、
    前記第2の反射鏡は、
    導体と、
    前記導体の前記第1の反射鏡に対向する面に前記導体グリッドに対して45°傾斜した方向に延びて複数設けられた誘電体と
    を有し、
    前記誘電体の厚さは、前記第1の反射鏡で反射された前記直線偏波の空気中における波長の四分の一の奇数倍で、かつ前記直線偏波の前記誘電体内における波長の二分の一の整数倍となるように設定されていること
    を特徴とするレーダ用アンテナ。
  3. 直線偏波を放射する1次放射器と、
    前記1次放射器に対向して設けられ、少なくとも片面に配置された導体グリッドにより前記直線偏波を反射および透過する第1の反射鏡と、
    前記1次放射器側で前記第1の反射鏡に対向して設けられ、前記直線偏波を反射する第2の反射鏡と
    を備え、
    前記第2の反射鏡は、
    導体と、
    前記導体の前記第1の反射鏡に対向する面に前記導体グリッドに対して45°傾斜した方向に延びて複数設けられた誘電体と
    を有し、
    前記誘電体の厚さは、前記第1の反射鏡で反射された前記直線偏波の前記誘電体内における波長の四分の一の奇数倍で、かつ前記直線偏波の空気中における波長の二分の一の整数倍となるように設定されていること
    を特徴とするレーダ用アンテナ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレーダ用アンテナを備えたことを特徴とする車載レーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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