JP2010063051A - レンズアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】電波の反射損失を低減することが可能な平板状のレンズアンテナを提供する。
【解決手段】このレンズアンテナ1は、電波を透過する平板状のレンズ本体2と、電波の反射損失を低減するようにレンズ本体2のレンズ中心軸方向の少なくとも片側に設けられており、レンズ中心軸Ceから周縁までの距離Rがレンズ本体2と略同一の平板状の反射防止体3Aと、を備えてなり、レンズ本体2と反射防止体3Aはともに、基板21、31上に小さな金属薄片22、32が多数設けられた層20、30から構成されており、金属薄片22、32の寸法がレンズ中心軸Ceからから直交方向の距離に応じて異ならせてある。
【選択図】図2

Description

本発明は、準ミリ波〜ミリ波の帯域での使用に好適なレンズアンテナに関する。
近年、準ミリ波〜ミリ波の帯域でのアンテナは、自動車用レーダーや無線LANなどの多様な分野において研究開発が進められている。この帯域では、通常、高い利得が必要な場合はパラボラアンテナ、標準的なもの又は測定系としてはホーンアンテナ、フェーズドアレイアンテナなどの高級なものの基本アンテナとしてはパッチアンテナ、が用いられているものの、これらのアンテナは構造が複雑であり、高価である。
これらのアンテナに比べて簡単な構造である誘電体レンズアンテナが知られている。誘電体レンズアンテナは、光学レンズと同様の考えで、電波を透過して収束させようとするものである。この誘電体レンズアンテナは、通常の光学レンズのような曲面を有する形状とするものが一般であるが、平板状のものも提案されている。例えば、特許文献1のように異なる比誘電率の材料を円環状に配置したり、特許文献2のように多数の貫通孔を形成したりすることによって比誘電率に空間分布を持たせたものが提案されている。
また、本願発明者らは、非特許文献1において、平板状のレンズ本体に小さな円盤状の金属薄片を多数設けることによって人工的に誘電体と等価な比誘電率を得、この金属薄片の寸法(レンズ中心軸に対して直交方向の寸法)をレンズ中心軸からの距離に応じて異ならせることにより比誘電率に空間分布を持たせたロープロファイル(薄型)のレンズアンテナを提案している。図11(a)は、非特許文献1のレンズアンテナとして例示されたものの1つと同様のレンズアンテナ101をレンズ中心軸方向に拡大して示した簡略側面図である。レンズアンテナ101は、レンズ本体2が複数の層(レンズ層)20、20、・・・を重ね合わされて構成されている。レンズ層20、20、・・・の枚数は、例えば、10枚程度である。レンズアンテナ101は、例えば、半径Rが25mm、厚みtが1.40mmとしている。図中のCeは、レンズアンテナ101のレンズ中心軸である。図11(b)は、レンズ層20を更にレンズ中心軸方向に拡大して示した簡略側面図である。図12は、レンズ層20の正面図であり、(a)は奇数枚目のレンズ層20、(b)は偶数枚目のレンズ層20を示している。各レンズ層20には、基板21上に小さな金属薄片22が多数設けられており、金属薄片22の寸法がレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rに応じて異ならせてある。図12(a)に示す奇数枚目のレンズ層20における金属薄片22と(b)に示す偶数枚目のレンズ層20における金属薄片22は、正面視で、互いの隙間に位置し、奇数枚目のレンズ層20と偶数枚目のレンズ層20を交互に重ねることで、金属薄片22の面心正方配列を形成している。
特開平7−86827号公報 特開2001−85936号公報 I.Awai,S.Kida and O.Mizue、"Very thin and flat lens antenna made of artificial dielectrics"、Proc of 2007 Korea Japan Microwave Conference、2007年10月、pp.177−180
このレンズアンテナ101では、金属薄片22の寸法は、金属薄片22の寸法と比誘電率εとの関係を導いておき、電波の収束条件からレンズ本体2の各位置の比誘電率εを決め、比誘電率εに応じた金属薄片22の寸法を選択することになる。図13は、本願発明者がシミュレーションを行って導いた比誘電率εと金属薄片22の寸法(半径ρ)との関係を示す特性図である。シミュレーションは、面心正方配列のレンズ本体2を一定の大きさの単位セルから構成し、その単位セルについて行った。図14は、単位セルの斜視図である。単位セルは、縦Lc、横Wcが各々4mm、厚さtcが基板21の厚み0.122mm、金属薄片22の厚み18μmのレンズ層2枚分とした。基板21は、比誘電率が3.27の三菱ガス化学製CCL870Mを想定した。シミュレーションソフトは、電磁界分布のシミュレータであるアンソフト社製HFSSを用いた。
図13に示すように、比誘電率εは金属薄片22の半径ρの増加に伴って大きくなり、金属薄片の半径ρが約1.2mmで比誘電率εが100以上とすることができる。100程度の比誘電率εを用いると、平板状のレンズ本体2の厚さを極めて薄くすることが可能である。しかし、レンズ本体2の比誘電率εを高くすると、空気中から進入する電波にとっての大きな不整合を生じさせることになり、その結果、電波の反射損失が大きくなる。
本発明は、係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、電波の反射損失を低減することが可能な平板状のレンズアンテナを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のレンズアンテナは、電波を透過する平板状のレンズ本体と、電波の反射損失を低減するようにレンズ本体のレンズ中心軸方向の少なくとも片側に設けられており、レンズ中心軸から周縁までの距離がレンズ本体と略同一の平板状の反射防止体と、を備えてなることを特徴とする。
請求項2に記載のレンズアンテナは、請求項1に記載のレンズアンテナにおいて、前記反射防止体はレンズ本体の両側に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載のレンズアンテナは、請求項1又は2に記載のレンズアンテナにおいて、前記レンズ本体と前記反射防止体はともに、基板上に小さな金属薄片が多数設けられた層から構成されており、金属薄片の寸法がレンズ中心軸から直交方向の距離に応じて異ならせてあることを特徴とする。
請求項4に記載のレンズアンテナは、請求項3に記載のレンズアンテナにおいて、前記レンズ本体と前記反射防止体の金属薄片は、フォトエッチングにより形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載のレンズアンテナは、請求項3又は4に記載のレンズアンテナにおいて、前記金属薄片の寸法は、金属薄片の寸法と比誘電率との関係と、反射防止体と空気との境における反射防止体側のインピーダンス及び反射防止体とレンズ本体との境におけるレンズ本体側のインピーダンスを少なくとも用いて、前記反射防止体と空気との境における反射係数がゼロ又は定数値となるように導かれた反射防止体の比誘電率とレンズ本体の比誘電率との関係と、電波がレンズアンテナを透過したときの位相シフト量と反射防止体の比誘電率及びレンズ本体の比誘電率との関係と、焦点から放射された電波がレンズアンテナを透過したときに平面波になるように導かれた位相シフト量とレンズ中心軸から直交方向の距離との関係と、を用いて導かれたものであることを特徴とする。
請求項6に記載のレンズアンテナは、請求項3乃至5のいずれかに記載のレンズアンテナにおいて、前記反射防止体の厚みを前記レンズ本体の厚みよりも大きくしたことを特徴とする。
本発明のレンズアンテナによれば、平板状のレンズ本体のレンズ中心軸方向の少なくとも片側に平板状の反射防止体を設けているので、全体が平板状であり、しかも、電波の反射損失を低減することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1(a)は、本発明の実施形態に係るレンズアンテナ1の全体構成をレンズ中心軸方向に拡大して示した簡略側面図である。このレンズアンテナ1は、上記のレンズアンテナ101と同様の電波を透過する平板状のレンズ本体2を備え、更にその両側に2つの平板状の反射防止体3A、3Bを備える。レンズ本体2と反射防止体3A、3Bは、そのレンズ中心軸Ceから直交方向の周縁までの距離Rが略同一である。レンズ本体2は、複数の層(レンズ層)20、20、・・・が重ね合わされて構成されており、反射防止体3A、3Bも同様に複数の層(反射防止層)30、30、・・・が重ね合わされて構成されている。レンズ本体2と反射防止体3A、3Bの大きさは、レンズアンテナ1を適用する機器の電波周波数fとレンズアンテナ1に割り当てられた設置スペースを考慮して決められるが、この実施形態では、レンズ本体2と反射防止体3A、3Bの半径Rを25mm、レンズ本体2の厚みt、反射防止体3A、3Bの厚みtをともに1.40mmとしてある。図1(b)は、レンズ層20を更にレンズ中心軸方向に拡大して示した簡略側面図である。
図2は、レンズ層20と反射防止層30の正面図である。(a)は奇数枚目のレンズ層20、(b)は偶数枚目のレンズ層20、(c)は奇数枚目の反射防止層30、(d)は偶数枚目の反射防止層30を示している。各レンズ層20には、基板21上に小さな円盤状の金属薄片22が多数設けられており、金属薄片22の寸法がレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rに応じて異ならせてある。そして、奇数枚目のレンズ層20における金属薄片22と偶数枚目のレンズ層20における金属薄片22は、正面視で、互いの隙間に位置し、奇数枚目のレンズ層20と偶数枚目のレンズ層20を交互に重ねることで、金属薄片22の面心正方配列を形成したレンズ本体2を構成している。また、反射防止層30には、基板31上に小さな円盤状の金属薄片32が多数設けられており、金属薄片32の寸法がレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rに応じて異ならせてある。そして、奇数枚目の反射防止層30における金属薄片32と偶数枚目の反射防止層30における金属薄片32は、正面視で、互いの隙間に位置し、奇数枚目の反射防止層30と偶数枚目の反射防止層30を交互に重ねることで、金属薄片32の面心正方配列を形成した反射防止体3A、3Bを構成している。
金属薄片22及び金属薄片32は、例えば、CuやAgなどからなり、厚みは15〜20μm程度としている。レンズ本体2と反射防止体3A、3Bにおける多様な寸法の金属薄片22、32は、フォトエッチングにより容易に形成することができる。ここで重要な点は、反射防止体3A、3Bがレンズ本体2と同様の基板とプロセスにより容易に製造できるという点である。
レンズ層20と反射防止層30における金属薄片22、32の好ましい寸法を決める設計方式を以下に説明する。この設計方式は、(A):金属薄片22の寸法と比誘電率εとの関係(同様の金属薄片32の寸法と比誘電率εとの関係)の導出、(B):反射防止体3Aと空気との境における反射防止体3A側のインピーダンスZi、反射防止体3Aとレンズ本体2との境におけるレンズ本体2側のインピーダンスZj、レンズ本体2と反射防止体3Bとの境における反射防止体3B側のインピーダンスZkを用いて、反射防止体3Aと空気との境における反射係数Reがゼロとなる(電波の無反射条件を満足する)ような反射防止体3A、3Bの比誘電率εとレンズ本体2の比誘電率εとの関係の導出、(C):反射防止体3Aに入射した電波がレンズアンテナ1全体を透過したときの位相シフト量Φと比誘電率ε及び比誘電率εとの関係の導出、(D):レンズアンテナ1のレンズ中心軸Ce上に有って反射防止体3Aの外部に位置する焦点4から放射された電波がレンズアンテナ1を透過したときに全て同位相になる(平面波になる)ような位相シフト量Φとレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rとの関係の導出、(E):上記(D)から上記(A)に各々の関係をたどるようにして金属薄片22、32の寸法の導出、を行うものである。以下、詳細を順次説明する。
なお、具体的に数値を入れて計算するときは、電波周波数fを18GHzとし、レンズ本体2のレンズ層20の枚数は10枚、反射防止体3Aの反射防止層30の枚数は10枚、反射防止体3Bの反射防止層30の枚数は10枚とし、レンズ本体2の厚みt、反射防止体3A、3Bの厚みtはともに1.40mmとし、基板21及び基板31の比誘電率は3.27とし、焦点距離foはレンズアンテナ1への入射漏れ(スピルオーバー)による損失を少なくするために2cmとして計算している。
上記設計方式(A)を説明する。金属薄片22の半径ρと比誘電率εとの関係は、発明が解決しようとする課題の欄で説明した図13のとおり導かれ、同様の関係が金属薄片32の半径ρと比誘電率εにも適用される。
上記設計方式(B)を説明する。電波の無反射条件は、空気と反射防止体3Aとの境において空気側から入射した電波の反射係数Reが0となるように、次の(1)式で与えられる。Z、Ziはそれぞれ、空気のインピーダンス、空気と反射防止体3Aとの境における反射防止体3A側のインピーダンスである。
Figure 2010063051
レンズアンテナ1は、媒質の違いから、図3(a)の等価回路図のように表され、空気と反射防止体3Aとの境における反射防止体3A側のインピーダンスZi、反射防止体3Aとレンズ本体2との境におけるレンズ本体2側のインピーダンスZj、レンズ本体2と反射防止体3Bとの境における反射防止体3B側のインピーダンスZkはそれぞれ、次の(2)〜(4)式で与えられる。
Figure 2010063051
ここで、Z、Z、Z、β、β、βは次の(5)〜(10)式で与えられるものである。εとμはそれぞれ、空気の誘電率と透磁率である。μとμはそれぞれ、反射防止体3A、3Bとレンズ本体2の比透磁率である。
Figure 2010063051
上記(1)式を、簡略のため比透磁率μ、μを1として解くと、図3(b)に示すように、比誘電率εは比誘電率εに対して複数の解を有する関数の関係となる。こうして、比誘電率εは比誘電率εの値に対してどのような値を取るべきかが決められる。
この設計方式(B)で重要な点は、レンズアンテナ1は平板状である上に極めて薄く、また、適用の電波は非常にコヒーレントであるために、レンズアンテナ1の両側における反射と透過(すなわち、空気と反射防止体3Aとの境、反射防止体3Aとレンズ本体2との境、レンズ本体2と反射防止体3Bとの境、反射防止体3Bと空気との境、における反射と透過)による干渉を考慮して設計を行っていることである。この点は、光学レンズにおいては、レンズ形状が曲面であり、光線がインコヒーレントであることから、レンズの両面における反射と透過による干渉を考慮する必要がない点と異なる。
上記設計方式(C)を説明する。位相シフト量Φは、反射防止体3A、3Bの比誘電率ε及びレンズ本体2の比誘電率εとの関数であって、次の式(11)で与えられる。
Figure 2010063051
ここで、図3(b)に示した比誘電率εと比誘電率εとの関係を用いると、位相シフト量Φと比誘電率εは、図4に示すような関係となる。
上記設計方式(D)を説明する。図5(a)は、焦点4から放射された電波のレンズアンテナ1における様子を表した模式図である。次の式(12)から、位相シフト量Φとレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rとの関係を求める。
Figure 2010063051
ここで、レンズ本体2の周縁(r=R)において、金属薄片22が存在しないようにすると、比誘電率εは基板21自体の比誘電率(=3.27)となるので、図4より、レンズアンテナ1の周縁における位相シフト量Φ(R)は0.92π[rad]となる。この値を式(12)の周縁における次の式(12’)に代入すると、レンズ中心軸Ce上における位相シフト量Φ(0)が求まる。
Figure 2010063051
図5(b)は、こうして導出した位相シフト量Φとレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rとの関係を示す図である。位相シフト量Φは、距離rが大きくなるに従って小さくなっている。なお、図の点線の部分は後述する。
上記設計方式(E)を説明する。図6は、図5(b)を第1象限に、図4を第2象限に、図3(b)を第3象限に置いて、それらを組み合わせた図である。よって、図6のX軸の正の値はレンズ中心軸Ceから直交方向の距離r、Y軸の正の値は位相シフト量Φ、X軸の負の値は比誘電率ε、Y軸の負の値は比誘電率εである。図6を用いると、第1象限でレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rに応じた位相シフト量Φを求め、第2象限で位相シフト量Φを満足する比誘電率εを求め、第3象限で比誘電率εから比誘電率εを求めることができる。こうして、レンズ中心軸Ceから直交方向の距離rに対応した比誘電率εと比誘電率εが導き出される。そして、上記図13を用いて、比誘電率εと比誘電率εに対応するレンズ層20と反射防止層30における金属薄片22、32の半径ρを求める。
このようにして設計すると、図2で示したレンズ層20と反射防止層30において、多様な寸法の金属薄片22、32の具体的な空間分布が得られる。なお、この空間分布は、レンズ中心軸Ceから直交方向の距離rが大きくなるにつれて単純に金属薄片22、32の寸法(半径ρ)が小さくなるものとは限らない。
このレンズアンテナ1を試作して本願発明者が行った実験について、以下説明する。図7は実験の構成図である。無響室50の中で、周波数fが17GHzであって±180度の方向を中心として32度の半値の指向性の電波を放射する長方形のパッチアンテナ(1次放射器)51と電波を収束するレンズアンテナ1と電波を受信するホーンアンテナ52を設置した。レンズアンテナ1はパッチアンテナ51から焦点距離foである2cmの距離で、±180度の方向に位置し、ホーンアンテナ52は、レンズアンテナ1から2.5mの距離にあって、周波数fが17GHzの電波の利得を測定した。図8は、その結果の指向性図である。(a)上記のレンズアンテナ1を用いた場合のもの、(b)は反射防止体3A、3Bを取り除いてレンズ本体2のみを用いた場合のもの、(c)はパッチアンテナとホーンアンテナの間に何も取り付けない場合のものである。図8において、下方向が±180度の方向であり、最大半径の円が−50dBを示し、順にその内側の円は、−60dB、−70dB、−80dBを示す。図8によると、反射防止体3A、3Bがない(b)の場合では反射の量が多いが、反射防止体3A、3Bが設けられた(a)の場合では反射の量は減少している。
なお、図4においては、位相シフト量Φが1.42π〜1.94π[rad]ではそれに対応するεの値が存在していない。そのために、図5(b)の点線で示すように、実際、その間は1.42π[rad]か1.94π[rad]のどちらかを当てはめたものを実験では用いた。図8における±180度の位置で、(a)の場合の利得が(b)の場合の利得よりも高くはなっていないのは、このことが原因と推測される。この±180度の位置での利得を高めるには、多少の反射を甘受することになっても位相シフト量Φが1.42π〜1.94π[rad]となる半径rでは反射防止の設計を行わないようにすることもできるが、望ましくは、図4において位相シフト量Φに対応するεが存在していない範囲が小さくなるように、更に複雑な設計を行う。具体的には、上記(1)式の無反射条件を緩めるか、或いは、反射防止体3A、3Bを構成する反射防止層30の金属薄片32によって得られる比誘電率εをレンズ中心軸方向に徐々に変えることなどが可能である。その中で、レンズ本体2の厚みt(すなわち、レンズ層20の枚数)と反射防止体3A、3Bの厚みt(すなわち、反射防止層30の枚数)を調整するのが、簡単でありながら、以下に説明するように非常に効果的である。
上記設計方式において、具体的数値を、レンズ本体2のレンズ層20の枚数は6枚、反射防止体3Aの反射防止層30の枚数は12枚、反射防止体3Bの反射防止層30の枚数は12枚とし、レンズ本体2の厚みt、は0.84mm、反射防止体3A、3Bの厚みtは1.68mmとし、その他は上記と同様にして計算した。そうすると、比誘電率εと比誘電率εは図3(b)と異なる図9に示すような関係となり、位相シフト量Φと比誘電率εは図4と異なる図10(a)に示すような関係となる。図10(b)は、図10(a)の一部を拡大したものである。図10(b)によると、位相シフト量Φに対応するεが存在していない範囲は1.68π〜1.70π[rad]であり、極めて小さい。従って、図5(b)の点線で示す部分も極めて小さくすることができる。
このように、反射防止体3A、3Bの厚みtをレンズ本体2の厚みtよりも大きくすることは、位相シフト量Φに対応するεが存在していない範囲を小さくするという点で好ましい結果が得られ、レンズ本体2のレンズ層20の枚数は10枚、反射防止体3Aの反射防止層30の枚数は15枚、反射防止体3Bの反射防止層30の枚数は15枚としても、図10と同様に、位相シフト量Φに対応するεが存在していない範囲が極めて小さい位相シフト量Φと比誘電率εの関係が得られることを確認した。
以上、本発明の実施形態に係るレンズアンテナ1について説明した。レンズアンテナ1は、透過型であるため電波の反射損失を本質的に多少は必ず有してしまうものであるが、反射防止体3A、3Bを設けることにより反射損失を大きく低減することができる。また、レンズアンテナ1は、全体が平板状であり、ロープロファイル(薄型)性を維持できる。従って、レンズアンテナ1と1次放射器の複合体を最適化して小さなものにすることができ、また、既存のアンテナ(例えば、パラボラアンテナ、ホーンアンテナ、パッチアンテナなど)の前面にレンズアンテナ1を単に設置することによって、簡便に不足している利得を増大させることもできる。
本発明は、上述の実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、レンズ本体2の両側に反射防止体3A、3Bが設けてあるものについて述べたが、電波が反射防止体3A側の外部からのみレンズアンテナ1に入射する場合などには、反射防止体3Bを省略することも可能である。また、上記実験に関して述べたように、無反射の条件を緩めて、空気と反射防止体3Aとの境において入射した電波の反射係数Reが0ではない微小な定数値(例えば、−10dB)とした設計を行うこともできる。
本発明の実施形態に係るレンズアンテナの構成を示す簡略側面図である。 同上のレンズアンテナを構成するレンズ層と反射防止層の例示の正面図である。 同上のレンズアンテナの等価回路図及び比誘電率εと比誘電率εとの関係を示す図である。 同上のレンズアンテナの位相シフト量Φと比誘電率εとの関係を示す図である。 同上のレンズアンテナの焦点から放射された電波のレンズアンテナにおける様子を表した模式図と、位相シフト量Φとレンズ中心軸Ceから直交方向の距離rとの関係を示す図であるである。 図5(b)と図4と図3(b)を組み合わせた図である。 本願発明者が同上のレンズアンテナを用いて行った実験の構成図である。 同上の実験の結果の指向性図である。 同上のレンズアンテナの別の数値的条件を適用した比誘電率εと比誘電率εとの関係を示す図である。 同上のレンズアンテナの別の数値的条件を適用した位相シフト量Φと比誘電率εとの関係を示す図である。 従来のレンズアンテナを示す簡略側面図である。 従来のレンズアンテナを構成するレンズ層の例示の正面図である。 本願発明者が導いた比誘電率εと金属薄片の寸法(半径ρ)との関係を示す特性図である。 本願発明者がシミュレーションに用いた単位セルの斜視図である。
符号の説明
1 レンズアンテナ
2 レンズ本体
20 レンズ層
22 レンズ層の金属薄片
3A、3B 反射防止体
30 反射防止層
32 反射防止層の金属薄片
Ce レンズ中心軸
f 電波周波数
fo 焦点距離
Φ 位相シフト量
r レンズ本体と反射防止体のレンズ中心軸からの距離
R レンズ本体と反射防止体の半径
反射防止体の厚み
レンズ本体の厚み
ε 反射防止体の比誘電率
ε レンズ本体の比誘電率
ρ 金属薄片の半径

Claims (6)

  1. 電波を透過する平板状のレンズ本体と、
    電波の反射損失を低減するようにレンズ本体のレンズ中心軸方向の少なくとも片側に設けられており、レンズ中心軸から周縁までの距離がレンズ本体と略同一の平板状の反射防止体と、
    を備えてなることを特徴とするレンズアンテナ。
  2. 請求項1に記載のレンズアンテナにおいて、
    前記反射防止体はレンズ本体の両側に設けられていることを特徴とするレンズアンテナ。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズアンテナにおいて、
    前記レンズ本体と前記反射防止体はともに、基板上に小さな金属薄片が多数設けられた層から構成されており、金属薄片の寸法がレンズ中心軸から直交方向の距離に応じて異ならせてあることを特徴とするレンズアンテナ。
  4. 請求項3に記載のレンズアンテナにおいて、
    前記レンズ本体と前記反射防止体の金属薄片は、フォトエッチングにより形成されていることを特徴とするレンズアンテナ。
  5. 請求項3又は4に記載のレンズアンテナにおいて、
    前記金属薄片の寸法は、
    金属薄片の寸法と比誘電率との関係と、
    反射防止体と空気との境における反射防止体側のインピーダンス及び反射防止体とレンズ本体との境におけるレンズ本体側のインピーダンスを少なくとも用いて、前記反射防止体と空気との境における反射係数がゼロ又は定数値となるように導かれた反射防止体の比誘電率とレンズ本体の比誘電率との関係と、
    電波がレンズアンテナを透過したときの位相シフト量と反射防止体の比誘電率及びレンズ本体の比誘電率との関係と、
    焦点から放射された電波がレンズアンテナを透過したときに平面波になるように導かれた位相シフト量とレンズ中心軸から直交方向の距離との関係と、
    を用いて導かれたものであることを特徴とするレンズアンテナ。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載のレンズアンテナにおいて、
    前記反射防止体の厚みを前記レンズ本体の厚みよりも大きくしたことを特徴とするレンズアンテナ。
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