JP2007036593A - 無線受信装置及び無線受信方法 - Google Patents

無線受信装置及び無線受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007036593A
JP2007036593A JP2005216068A JP2005216068A JP2007036593A JP 2007036593 A JP2007036593 A JP 2007036593A JP 2005216068 A JP2005216068 A JP 2005216068A JP 2005216068 A JP2005216068 A JP 2005216068A JP 2007036593 A JP2007036593 A JP 2007036593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
value
signal
window period
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005216068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4645342B2 (ja
Inventor
Masanori Hayashi
雅則 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2005216068A priority Critical patent/JP4645342B2/ja
Publication of JP2007036593A publication Critical patent/JP2007036593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4645342B2 publication Critical patent/JP4645342B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】 受信信号の増幅部における消費電力を低減することができる無線受信装置及び無線受信方法を提供する。
【解決手段】 所定の周期でパルスが配置されると共に所定のデータを収容する無線通信用の信号を受信するアンテナ2と、アンテナ2で受信された信号を増幅する増幅器3と、増幅部3により増幅された信号を、前記周期における一部の期間であるウィンドウ期間において積分する積分器5と、アンテナ2で受信された信号におけるパルスのタイミングとウィンドウ期間のタイミングとを同期させる同期部71と、前記積分値に基づいて無線通信用の信号を復調してデータを取得する復調部92と、パルスのタイミングと同期したウィンドウ期間である同期ウィンドウ期間において、増幅器3に増幅動作を行わせるウィンドウ信号生成部8とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウルトラワイドバンド通信の無線信号を受信する無線受信装置、及び無線受信方法に関する。
近年、高速無線伝送方式の一つとして、所定の周期タイミングに同期したパルス信号からなるパルス信号列を用いて超広帯域な通信を行うウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)通信方式が注目されている。UWB通信の一態様では、搬送波を用いず、例えばパルス幅が1nsec以下等の極めて細かいパルス信号からなるパルス信号列を用いて通信を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
図11は、背景技術に係るUWB通信の無線受信装置100を示すブロック図である。図11に示す無線受信装置100は、UWB通信による無線送信装置から送られてきたUWB通信信号を受信するアンテナ101と、アンテナ101で受信されたUWB通信信号を増幅する増幅器102と、その無線送信装置でUWB通信信号を生成するために用いられたものと同じ既知のPN(Pseudorandom Noise)コードに対応するデコード制御信号を生成するデコーダソース103と、受信した信号の各パルスと実質的に等価な波形を有するテンプレート信号のパルス列を含む周期タイミング信号を発生する調整可能時間ベース104と、デコード制御信号及び周期タイミング信号に基づき無線送信装置の既知のPNコードと時間的に一致したデコード信号を生成するデコード時間変調器105と、増幅器102で増幅された受信信号とデコード信号との相関を取って相関電圧を生成する相関器106と、その相関電圧を調整可能時間ベース104へフィードバックするローパスフィルタ107と、相関電圧からサブキャリアを除去して受信データを復元する復調器108とを備えている。
そして、相関器106によって、増幅器102で増幅された受信信号と、無線送信装置の既知のPNコードと時間的に一致したデコード信号との間で相関が取られることにより、受信信号を復調することができるようになっている。
このように構成された無線受信装置100は、所定の周期タイミングに同期して時間軸上に配置されたパルス信号を受信するために、送信されたパルス信号と無線受信装置100側の受信タイミングとを同期させるパルス同期を行う必要がある。
図12は、背景技術に係るパルス同期をとる方法を説明するための説明図である。まず、UWB通信の通信信号は、図12に示すように、パルス同期を取るためのパルスP100(プレアンブル)を一定周期、例えば200nsec間隔で備えている。一方、無線受信装置100は、所定の期間、例えば10nsecのウィンドウ期間においてのみ、UWB通信の通信信号を受信し、ウィンドウ期間内にパルスP100を受信するまでウィンドウ期間のタイミングを少しずつ、例えば10nsecずつずらしながらパルスP100のタイミングを探索する。そして、ウィンドウ期間内にパルスP100を受信すると、そのウィンドウ期間のタイミングを同期タイミングとして取得することにより、パルス同期を行うようにされている。
そして、データの受信時には、相関器106によって、同期タイミングと同期したウィンドウ期間において、増幅器102で増幅された受信信号と無線送信装置の既知のPNコードとの間で相関が取られることにより、復調器108で受信信号が復調されるようになっている。
特表平10−508725号公報
ところで、上述のような無線受信装置100では、アンテナ101を用いて受信した非常に微細なパルス信号に信号処理を施すため、増幅器102の電力増幅率を大きくする必要があり、増幅器102での消費電力が大きいという不都合があった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、受信信号の増幅部における消費電力を低減することができる無線受信装置及び無線受信方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る無線受信装置は、所定の周期でパルスが配置されると共に所定のデータを収容する無線通信用の信号を受信する受信部と、前記受信部で受信された信号を増幅する増幅部と、前記増幅部により増幅された信号を、前記周期における一部の期間であるウィンドウ期間において積分する積分部と、前記受信部で受信された信号における前記パルスのタイミングと前記ウィンドウ期間のタイミングとを同期させる同期部と、前記積分値に基づいて前記無線通信用の信号を復調して前記データを取得する復調部と、前記パルスのタイミングと同期したウィンドウ期間である同期ウィンドウ期間において、前記増幅部に前記増幅動作を行わせる制御部とを備えることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値と前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記積分部により得られた積分値とに基づいて前記無線通信用の信号とノイズとを判別するための閾値を生成すると共に、前記閾値が生成されるまでは、前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせる閾値生成部をさらに備え、前記復調部は、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値が、前記閾値生成部によって生成された閾値を超えているか否かによって前記データの値を判定することにより前記復調を行うことを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記閾値生成部は、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値から前記パルスの周波数成分を取得するハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタで得られた信号の実効値を算出する実効値算出部と、前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記積分部により得られた積分値を平均する平均処理部とを備え、前記平均処理部で得られた平均値と前記実効値算出部で算出された実効値に所定の設定値を乗じて得られた基準値とを加算することにより前記閾値を生成することを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記閾値生成部は、前記平均処理部で得られた平均値と、前記閾値が生成された後における前記同期ウィンドウ期間において前記ハイパスフィルタ及び前記実効値算出部により得られた新たな実効値に所定の設定値を乗じて得られた基準値とを加算した値を新たな閾値として前記閾値を更新することを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記制御部は、複数周期における複数の前記同期ウィンドウ期間についての所定割合の同期ウィンドウ期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせ、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第1の値と前記同期ウィンドウ期間を除くウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第2の値との差分の増減に応じて前記割合を減増すると共に、前記差分が算出されるまでは、前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記制御部は、前記差分が算出された後における前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第3の値と前記第2の値との差分の増減に応じて前記割合の減増を繰り返すことを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記無線通信用の信号は、同一の前記データを収容した通信フレームを複数含むものであり、前記制御部は、前記閾値生成部により生成された閾値に対する前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値の比が予め設定された設定値以上である場合、前記無線通信用の信号において前記複数の通信フレームのうち少なくとも一の通信フレームが前記復調部により復調された後、前記同期ウィンドウ期間における前記増幅部の増幅動作を停止させることを特徴としている。
また、上述の無線受信装置において、前記同期部は、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値と前記同期ウィンドウ期間を除くウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値とに基づいて、前記同期ウィンドウ期間の時間幅を設定することを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係る無線受信方法は、所定の周期でパルスが配置されると共に所定のデータを収容する無線通信用の信号を受信するステップと、当該受信された信号を、信号を増幅する増幅部によって増幅させるステップと、当該増幅された信号を、前記周期における一部の期間であるウィンドウ期間において積分するステップと、前記受信された信号における前記パルスのタイミングと前記ウィンドウ期間のタイミングとを同期させるステップと、前記積分値に基づいて前記無線通信用の信号を復調して前記データを取得するステップと、前記パルスのタイミングと同期したウィンドウ期間である同期ウィンドウ期間において、前記増幅部に前記増幅動作を行わせるステップとを備えることを特徴としている。
このような構成の無線受信装置及び無線受信方法は、データを収容する無線通信用の信号が受信部で受信され、受信部で受信された信号が増幅部で増幅され、増幅部により増幅された信号が、パルスの周期における一部の期間であってパルスのタイミングと同期された同期ウィンドウ期間において積分部により積分され、復調部によって当該積分値に基づいて無線通信用の信号が復調されてデータが取得される。そして、制御部によって、増幅部における増幅動作は、同期ウィンドウ期間において実行されるので、同期ウィンドウ期間以外の期間における信号増幅のための消費電力が低減される結果、受信信号の増幅部における消費電力を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線受信装置1の構成の一例を示すブロック図である。また、図1に示す無線送信装置11は、公知のUWB無線送信装置で、UWB方式の無線信号をアンテナ12から放射する。図2は、無線送信装置11によって送信される無線信号の一例を示す説明図である。無線送信装置11は、通信の信頼性を向上させるため、例えば図2(a)に示すように、同一のデータを収容する同一の通信フレームAを、複数回、例えば3回繰り返してアンテナ12から無線信号として送信する。
図2(b)は、通信フレームAの詳細の一例を示す説明図である。通信フレームAは、例えば短パルス信号Pの有無によってデータの「1」、「0」を表すオンオフキーイング方式によって変調されており、通信フレームAと無線受信装置1側の受信タイミングとを同期させるパルス同期を行うためのパルス同期用パルス列A1と、通信の目的とするデータ部A2とから構成されている。パルス同期用パルス列A1は、例えば図2(c)に示すように、パルス幅が2〜3nsecにされたパルスPが一定の周期Trepで、パルス同期処理に必要な時間だけ連続するように構成されている。また、パルス同期用パルス列A1の末端部には、パルス同期用パルス列A1の終了を示す信号パターンA3が設けられている。
データ部A2は、例えばパルスPがN個連続する(周期Trep×Nの期間パルスPが継続する)と「1」を表し、周期Trep×Nの期間パルスPが無い状態が継続すると「0」を表すようにされている。
図1に示す無線受信装置1は、通信フレームAを受信するアンテナ2(受信部)、受信信号を増幅する増幅器3(増幅部)、受信信号を検波する検波器4、積分器5(積分部)、AD変換器6、制御部7、ウィンドウ信号生成部8、及び信号検出部9を備えている。アンテナ2は、UWB方式の無線信号、例えば無線送信装置11におけるアンテナ12から放射された図2に示す無線信号を受信し、増幅器3へ出力する。
増幅器3は、アンテナ2で受信された信号を増幅して検波器4へ出力する増幅器で、増幅率を制御する制御端子を有しており、ウィンドウ信号生成部8から出力されたウィンドウ信号Swinが当該制御端子に入力されるようになっている。そして、増幅器3は、制御端子を用いて増幅率を増大させると消費電力が増大し、増幅率を低下(増幅動作を停止)させると消費電力が低下するようになっている。
増幅器3としては、例えばInfinion technologies社製 BGA622等の低雑音アンプ(LNA:Low Noise Amplifier)等を用いることができる。例えば、BGA622の場合、3〜4GHzの周波数における増幅率を12〜13dBにすると消費電流は6mAとなり、増幅動作を停止状態にさせて3〜4GHzの周波数における増幅率を−17dBにすると消費電流は300μAとなり、増幅動作を停止状態にすることにより消費電流を1/20に低下させることができる。
検波器4は、増幅器3の出力信号を例えば包絡線検波あるいはピーク検波により検波する。さらに、検波器4により検波されて得られた信号S1は、積分器5へ出力される。積分器5は、ウィンドウ信号生成部8からのウィンドウ信号Swinに応じた積分区間で、検波器4から出力された信号S1を積分し、その積分信号をAD変換器6へ出力する。AD変換器6は、積分器5から出力された積分信号をデジタル値に変換し、そのデジタル変換された積分値SDを制御部7と信号検出部9とへ出力する。
制御部7は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記録されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)と、その周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、パルス同期処理を行ってウィンドウ信号生成部8に同期タイミングを設定する同期部71として機能する。
ウィンドウ信号生成部8は、制御部7からの制御信号に応じて、増幅器3に増幅動作をさせたり積分器5に積分動作をさせたりするウィンドウ期間を示すウィンドウ信号Swinを、増幅器3と積分器5とへ出力する。
図3は、信号検出部9の構成の一例を示すブロック図である。図3に示す信号検出部9は、受信パルスと同期した同期ウィンドウ期間において積分部5により得られた積分値と同期ウィンドウ期間を除く期間において積分器5により得られた積分値とに基づいて、無線通信用の信号とノイズとを判別するための閾値Sthを生成する閾値生成部91と、同期ウィンドウ期間において積分器5により得られた積分値SDが、閾値生成部91によって生成された閾値Sthを超えているか否かによってデータの値を判定することにより復調を行って得られた受信データSoutを外部へ出力する復調部92とを備えている。
閾値生成部91は、積分器5により得られた積分値SDからパルス同期時のパルスPの有無により生じる変化分及び、データ部A2に収容されるデータ値に応じて生じる変化分とを除去し、パルスPの周波数成分を通過させるハイパスフィルタ93と、ハイパスフィルタ93で得られた信号の実効値を算出する実効値算出部94と、積分値SDを平均する平均処理部95と、平均処理部95で得られた平均値に実効値算出部94で算出された実効値に3を乗じた値を加算することにより閾値Sthを生成する演算部96とを備えている。実効値算出部94と、平均処理部95と、演算部96とは、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて構成され、所定の演算プログラムを実行することにより、実効値算出部94、平均処理部95、及び演算部96として機能する。
次に、上述のように構成された無線受信装置1の動作について説明する。まず、送信装置11のアンテナ12から放射された信号、例えば通信フレームAが、アンテナ2によって受信され、増幅器3によって増幅され、検波器4によって例えば包絡線検波あるいはピーク検波により検波される。さらに、検波器4によって検波された信号は、積分器5によって積分され、その積分電圧がAD変換器6によりデジタル変換されて得られた積分値SDが制御部7及び信号検出部9へ出力される。
そして、制御部7における同期部71によって、パルス同期処理が実行される。図4は、同期部71の動作を説明するための信号波形図である。まず、同期部71からの制御信号に応じて、ウィンドウ信号生成部8から、パルス幅Ton、周期Trepのウィンドウ信号Swinがφ1の位相タイミングで増幅器3と積分器5とへ出力される。そうすると、ウィンドウ信号Swinがハイレベルになっているパルス幅Tonの間、増幅器3による増幅動作と積分器5による積分動作が行われ、AD変換器6から出力された積分値SDが、同期部71によってφ1の位相タイミングにおける積分値SD1として記憶される。
さらに、同期部71によって、ウィンドウ信号Swinの位相タイミングをパルス幅Tonだけずらしたφ2のタイミングにする旨の制御信号がウィンドウ信号生成部8へ出力され、ウィンドウ信号生成部8からφ2の位相タイミングでウィンドウ信号Swinが増幅器3と積分器5とへ出力される。そして、上記と同様の動作により、AD変換器6から出力された積分値SDが、同期部71によってφ2の位相タイミングにおける積分値SD2として記憶される。
このように、同期部71によって、ウィンドウ信号Swinの位相タイミングをφ1〜φnまで移動させた場合における各位相タイミングで得られた積分値SDが、φ1〜φnの位相タイミングにおける積分値SD1〜SDnとして記憶される。
次に、同期部71によって、積分値SD1〜SDnのうち最大の値を有する積分値SDと、積分値SDの次に大きい値を有する積分値SDx−1との差分が算出され、当該差分が信号検出部9から出力された閾値Sth以上であれば、積分値SDの得られた位相タイミングφxが同期タイミングとして取得され、同期部71からの制御信号に応じてウィンドウ信号生成部8から出力されるウィンドウ信号Swinの位相タイミングが位相タイミングφxに固定される。なお、閾値Sthの生成動作については後述する。
一方、積分値SDと積分値SDx−1との差分が閾値Sth未満であれば、再び同期部71によってウィンドウ信号Swinの位相タイミングがφ1〜φnまで移動され、各位相タイミングにおける積分値SD1〜SDnが取得され、積分値SDと積分値SDx−1との差分が閾値Sth以上となるまでこの動作が繰り返される。
これにより、通信フレームAにおけるパルス同期用パルス列A1(プリアンブル)のパルスPのタイミングと、ウィンドウ信号Swinがハイレベルになっているパルス幅Tonのタイミング、すなわちウィンドウ期間とが同期される。そして、同期部71から閾値生成部91へ、位相タイミングφxで同期した旨の通知信号S2が出力される。
次に、信号検出部9の動作について説明する。図5、図6は、信号検出部9による閾値Sthの生成動作を説明するための説明図である。図5、図6において、周期Trepは、φ1〜φ4の四つの位相タイミングによって構成され、すなわち周期Trep=パルス幅Ton×4とされている。そして、位相タイミングφ3が同期位相タイミングとなっている例を示している。この場合、位相タイミングφ3と同期したウィンドウ信号Swinにおけるパルス幅Tonの時間が、同期ウィンドウ期間に相当している。
この場合、同期部71による同期処理の実行後、同期部71から演算部96へ、位相タイミングφ3で同期した旨の通知信号S2が出力される。次に、図5を参照して、演算部96からの制御信号に応じて、ウィンドウ信号生成部8からウィンドウ信号Swinがφ1の位相タイミングで増幅器3と積分器5とへ出力される。
そして、φ1の位相タイミング、すなわちパルスPと同期していないタイミングにおいてアンテナ2で受信されたノイズ等が、周期Trepにおける複数周期分、例えばN回分増幅器3で増幅され、検波器4で検波され、積分器5で積分され、AD変換器6でデジタル変換されて積分値SDが得られる。この積分値SDは、φ1の位相タイミングにおけるノイズの積分値SD1として平均処理部95に記憶される。
同様にして、パルスPと同期していないタイミングであるφ2、φ4の位相タイミングについても積分値SD2,SD4が平均処理部95に記憶され、さらに平均処理部95によって、積分値SD1,SD2,SD4の平均値Save1が算出される。この場合パルスPと同期していない位相タイミングφ1,φ2,φ4で得られたノイズの積分値SD1,SD2,SD4は、アンテナ2で受信されたノイズ及び増幅器3等、無線受信装置1の内部回路で生じたノイズを示しており、そのノイズ量はガウス分布するものとして近似することができる。
また、演算部96からの制御信号に応じて、φ3の位相タイミング、すなわち同期タイミングにおいてアンテナ2で受信されたパルスPが、周期Trepにおける複数周期分、例えばN回分増幅器3で増幅され、検波器4で検波され、積分器5で積分され、AD変換器6でデジタル変換されて得られた積分値SD3から、図6に示すように、ハイパスフィルタ93によってパルスPの周波数成分が抽出されて信号Shpfとして実効値算出部94へ出力され、実効値算出部94によって、その周波数成分の実効値SDrmsが算出される。
次に、演算部96によって、平均処理部95によって算出された平均値Save1と、実効値算出部94によって算出された実効値SDrmsとに基づいて、閾値Sthが、例えばSave1+SDrms×3として算出されると共に記憶され、復調部92及び制御部7へ出力される。
次に、同期部71からの制御信号に応じて、ウィンドウ信号生成部8から位相タイミングφ3と同期したウィンドウ信号Swinが増幅器3と積分器5とへ出力され、ウィンドウ信号Swinにおけるパルス幅Tonの期間のみ、増幅器3による信号増幅動作と積分器5による積分動作とが実行され、上述と同様の動作によりパルス同期用パルス列A1におけるパルスPに基づく積分値SD3がAD変換器6から制御部7と信号検出部9とへ出力される。
そして、復調部92によって、同期タイミングにおける積分値SD3と、閾値Sthとが比較され、SD3<Sthであればデータが「0」であると判定され、SD3≧Sthであればデータが「1」であると判定され、その判定値が受信データSoutとして外部へ出力される。
この場合、アンテナ2で受信されたノイズ等そのノイズ量がガウス分布するものとして近似すると、ノイズが閾値Sthを超える確率は0.3%となる。従って、上述のようにして得られた受信データSoutにおけるデータ値「0」,「1」が正しい値である確率は、99.7%となる。
これにより、パルス同期用パルス列A1を受信する際に得られたノイズレベルと有効な信号であるパルスPのレベルとに応じて閾値Sthが設定され、閾値Sthに基づいてデータの復調が行われるので、受信データSoutの信頼性を向上させることができる。
なお、Sth=Save1+SDrms×3として算出する例を示したが、要求されるデータの信頼性に応じてSDrmsの乗数を増減して設定すればよく、乗数は「3」に限定されない。例えば乗数を「1」、すなわちSth=Save1+SDrmsとしてもよい。
また、ウィンドウ信号Swinが増幅器3における増幅率の制御端子に入力されているので、ウィンドウ信号Swinにおけるパルス幅Tonの期間のみ、増幅器3による信号増幅動作が行われ、パルス幅Tonの期間以外は増幅器3の増幅動作が停止状態にされるので、増幅器3における消費電流、すなわち消費電力を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る無線受信装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る無線受信装置1aの構成の一例を示すブロック図である。図7に示す無線受信装置1aは、図1に示す無線受信装置1とは、制御部7aが、ROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、さらに、同期タイミングにおける積分値SDと同期しないタイミングにおける積分値SDの差分を算出するΔS算出部72と、ウィンドウ期間における増幅器3に増幅動作を行わせる割合を設定する間引き処理部73と、ウィンドウ期間の時間幅を設定するウィンドウ時間幅設定部74と、複数、例えば3連送された通信フレームAのうち2番目以降の通信フレームAの受信の可否を判定し、増幅器3の増幅動作を含む受信動作を停止させる連送受信停止部75として機能する点で異なる。
また、信号検出部9は、閾値Sthに加えてさらに、平均処理部95で算出された平均値Save1と、演算部96で算出されたVn=SDrms×3とを制御部7aへ出力する点で異なる。
その他の構成及び動作は図1に示す無線受信装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。まず、上述の図1に示す無線受信装置1と同様に、パルス同期用パルス列A1を受信する際において、平均処理部95によってパルスPと同期していないタイミングにおける積分値SD1,SD2,SD4の平均値Save1が算出され、その平均値Save1がΔS算出部72へ出力されると共に、演算部96で算出されたSDrms×3が基準値Vnとして間引き処理部73、ウィンドウ時間幅設定部74、及び連送受信停止部75へ出力される。
また、パルス同期用パルス列A1を受信する際において、ΔS算出部72によって、同期タイミングにおける積分値SD3の平均値Save2が算出され、すなわち同期ウィンドウ期間における積分値SD3の平均値Save2と同期ウィンドウ期間を除く期間における積分値SD1,SD2,SD4の平均値Save1の差分である差分値ΔSが、ΔS=Save2−Save1として算出される。
次に、間引き処理部73によって、同期ウィンドウ期間においてΔS算出部72で得られた差分値ΔSと、演算部96で得られた基準値Vnとに基づいて、ΔS>Vnとなると、ウィンドウ信号Swinにおけるオンパルス、すなわち増幅器3と積分器5とを動作させるタイミングが間引かれる。
具体的には、無線受信装置1aが、通信フレームAを受信するためには、下記式(1)の条件を満たせばよい。
ΔS÷Sth≧1 ・・・(1)
そこで、一定の期間Tx、例えば周期Trepの10倍の期間において、ウィンドウ信号SwinにおけるオンパルスがNx回出力される場合、積分器5によってNx回パルスPの積分が繰り返された場合に得られる差分値ΔSをΔSax、ウィンドウ信号Swinにおけるオンパルス1回当たりの積分値を積分値ΔSintとすると、下記の式(2)が成立する。
ΔSax=Nx×ΔSint ・・・(2)
ここで、期間Txにおいてウィンドウ信号Swinのオンパルスを間引く回数をNyとすると、Ny回オンパルスを間引いた後のオンパルスの数はNx−Nyとなる。
そうすると、期間Txにおいて下記の式(3)を満たす回数Nyのオンパルスを間引くことができる。
ΔSax÷Nx×(Nx−Ny)÷Sth≧1 ・・・(3)
今、期間Txの間にウィンドウ信号Swinのオンパルスは10個あるので、例えば、ΔSax÷Sth=5であれば、式(2)から以下の式(4)で示す関係が得られる。
5÷10×(10−Ny)≧1 ・・・(4)
式(4)から、Ny≦8となり、間引き処理部73によって、期間Txの間におけるウィンドウ信号Swinのオンパルスが8回間引かれ、間引き処理部73からの制御信号に応じてウィンドウ信号生成部8から期間Txの間に2回、ウィンドウ信号Swinのオンパルスが出力され、増幅器3と積分器5とが動作される。
これにより、間引き処理部73によって、同期ウィンドウ期間において積分器5により得られた積分値と同期ウィンドウ期間を除くウィンドウ期間において積分器5により得られた積分値との差分の増減に応じて、期間Txの間におけるウィンドウ信号Swinのオンパルス数の割合が減増されるので、信号レベルとノイズレベルとに応じて通信可能な範囲でウィンドウ信号Swinのオンパルス数の割合、すなわち増幅器3を動作させる時間の割合を低下させることができ、増幅器3における消費電力を低減することができる。
また、ウィンドウ時間幅設定部74によって、基準値Vnに対する差分値ΔSの比を最大にするべくパルス幅Tonの時間幅が設定される。図8、図9は、ウィンドウ時間幅設定部74の動作を説明するための説明図である。図8(a)に示すように、パルスPとウィンドウ信号Swinとが同期している状態において、アンテナ2で受信されたパルスPが増幅され、検波されて得られた信号S1におけるパルスの幅は、パルス幅Tonよりも小さい。積分器5は、パルス幅Tonの間、積分動作を行うから、パルス幅Tonにおける信号S1のパルス幅の比率が高いほど、S/N比(信号対ノイズ比)が高く、良好な受信信号が得られる。
一方、ΔS/Vn=(Save2−Save1)/Vnであり、Save1はノイズ成分を表すから、ΔS/Vnはノイズの増減に応じて減増する。すなわちS/N比が増減すると、ΔS/Vnもまた増減する関係にある。
また、図8(b)に示すように、例えば信号S1における信号パルスがパルス幅Tonの間に入ったままパルス幅Tonが短縮されるとパルス幅Tonにおける信号パルスの占有比率が増大してS/N比は向上する。ところが、信号パルスの位置がパルス幅Tonの中央からずれていると、図8(c)に示すようにさらにパルス幅Tonを短縮した場合、パルス幅Tonから信号パルスが外れてしまい逆にS/N比が小さくなってしまう。すなわち、S/N比は、図9を示すように、パルス幅Tonが所定の値となった場合に最大となる。
そこで、ウィンドウ時間幅設定部74は、ウィンドウ信号生成部8へ制御信号を出力してパルス幅Tonを増減させながら、ΔS算出部72で得られた差分値ΔSと演算部96で得られた基準値VnとからΔS/Vnを算出し、ΔS/Vnが最大となるパルス幅Ton、すなわちS/N比が最大となるパルス幅Tonを探索すると共にウィンドウ信号生成部8へ設定する。
これにより、ΔS/Vn、すなわちS/N比を最大とするようにパルス幅Tonを設定することができ、無線受信装置1aの受信感度を向上させることができる。
また、連送受信停止部75によって、ΔS算出部72で得られた差分値ΔSと演算部96で得られた基準値VnとからΔS/Vnが算出され、通信の信頼性を確保するために十分なS/N比が得られるΔS/Vnとして予め設定された設定値よりも、算出されたΔS/Vnが大きければ、図2(a)に示すように通信フレームAが複数、例えば3連送されている場合であっても、最初の通信フレームAを受信することにより通信の信頼性を確保することができると考えられるので、最初の通信フレームAの受信処理が終了した後、連送受信停止部75からの制御信号に応じてウィンドウ信号生成部8によって、ウィンドウ信号Swinがローレベルにされ、増幅器3の増幅動作が停止状態にされる。
これにより、複数の通信フレームAが連送されている場合において、2番目以降の通信フレームAを受信する際における増幅器3の増幅動作を停止させ、増幅器3における消費電力を低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る無線受信装置について説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係る無線受信装置1bの構成の一例を示すブロック図である。図10に示す無線受信装置1bは、図7に示す無線受信装置1aとは、信号検出部9aと、ΔS算出部72aと、間引き処理部73aとが、データ部A2の受信の際においても、閾値Sth、差分値ΔS、及びウィンドウ信号Swinにおけるオンパルスの間引き率を更新する点で異なる。
その他の構成及び動作は図7に示す無線受信装置1aと同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な動作について説明する。まず、パルス同期用パルス列A1の受信の際に、同期部71による同期処理の実行後、図7に示す無線受信装置1aと同様の動作により、演算部96によって平均値Save1と実効値SDrmsとに基づいて、閾値Sthが、例えばSave1+SDrms×3として算出されると共に記憶され、復調部92及び制御部7へ出力される。
図7に示す無線受信装置1aでは、以降、データ部A2の受信の際においても、上述のようにパルス同期用パルス列A1の受信の際に算出された閾値Sthに基づいて、復調部92によってデータの値が判定され、その判定値が受信データSoutとして外部へ出力される。
一方、図10に示す無線受信装置1bでは、信号検出部9aにおいて、データ部A2の受信の際に得られた積分値SD3から、ハイパスフィルタ93によってパルスPの周波数成分が抽出されて信号Shpfとして実効値算出部94へ出力され、実効値算出部94によって、その周波数成分の実効値SDrmsが算出される。そして、パルス同期用パルス列A1の受信の際に平均処理部95によって算出された平均値Save1と、データ部A2を受信しつつ実効値算出部94で得られた実効値SDrmsとに基づいて、演算部96によって、新たに閾値Sthが例えばSave1+SDrms×3として算出され、閾値Sthと基準値Vn(=SDrms×3)とが復調部92及び制御部7へ出力される。
そして、演算部96によって新たに得られた閾値Sthに基づいて、復調部92によってデータの値が判定され、その判定値が受信データSoutとして外部へ出力される。
これにより、データ部A2の受信中に、無線送信装置11と無線受信装置1bとの間の距離が変化したり、無線送信装置11と無線受信装置1bとの間に障害物が配置される等の理由によりパルスPの信号強度が変化し、実効値算出部94で得られた実効値SDrmsの値が変化した場合、信号強度の変化後の新たな実効値SDrmsに基づいて閾値Sthが再設定され、新たな閾値Sthに基づいてデータの復調が行われるので、無線信号の受信状況の変化に対応して受信データSoutの信頼性を向上させることができる。
また、データ部A2の受信の際に、ΔS算出部72aによって、同期タイミングにおける積分値SD3の平均値Save2が算出され、この新たな平均値Save2と、パルス同期用パルス列A1の受信の際に平均処理部95によって算出された平均値Save1とに基づいて、差分値ΔS=Save2−Save1として算出され、すなわち差分値ΔSがデータ部A2の受信中に新たに受信されたパルスPに基づき更新される。
次に、間引き処理部73aによって、ΔS算出部72aにより新たに得られた差分値ΔSと、演算部96で新たに得られた閾値Sthとに基づいて、ΔS>Vnとなると、上述の動作と同様に式(3)を満たす回数Nyが再計算され、ウィンドウ信号Swinにおけるオンパルスの間引き率が変化される。
これにより、データ部A2の受信中に、例えば無線送信装置11と無線受信装置1bとの間の距離が短くなる等の理由によりパルスPの信号強度が強くなると、新たな信号強度に応じてウィンドウ信号Swinにおけるオンパルスの間引き率が増大され、期間Txの間におけるウィンドウ信号Swinのオンパルス数の割合が減少され、データ部A2の受信中における信号レベルの変化に応じて通信可能な範囲でウィンドウ信号Swinのオンパルス数の割合、すなわち増幅器3を動作させる時間の割合を低下させることができるので、増幅器3における消費電力を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す無線受信装置によって受信される無線信号の一例を示す説明図である。 図1に示す信号検出部の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す同期部の動作を説明するための信号波形図である。 図1に示す信号検出部による閾値Sthの生成動作を説明するための説明図である。 図1に示す信号検出部による閾値Sthの生成動作を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図7に示すウィンドウ時間幅設定部の動作を説明するための説明図である。 図7に示すウィンドウ時間幅設定部の動作を説明するための説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 背景技術に係るUWB通信の無線受信装置を示すブロック図である。 図11に示す無線受信装置におけるパルス同期をとる方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1,1a,1b 無線受信装置
2 アンテナ
3 増幅器
4 検波器
5 積分器
6 AD変換器
7,7a 制御部
8 ウィンドウ信号生成部
9,9a 信号検出部
72,72a ΔS算出部
73,73a 間引き処理部
74 ウィンドウ時間幅設定部
75 連送受信停止部
91 閾値生成部
92 復調部
93 ハイパスフィルタ
94 実効値算出部
95 平均処理部
96 演算部

Claims (9)

  1. 所定の周期でパルスが配置されると共に所定のデータを収容する無線通信用の信号を受信する受信部と、
    前記受信部で受信された信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部により増幅された信号を、前記周期における一部の期間であるウィンドウ期間において積分する積分部と、
    前記受信部で受信された信号における前記パルスのタイミングと前記ウィンドウ期間のタイミングとを同期させる同期部と、
    前記積分値に基づいて前記無線通信用の信号を復調して前記データを取得する復調部と、
    前記パルスのタイミングと同期したウィンドウ期間である同期ウィンドウ期間において、前記増幅部に前記増幅動作を行わせる制御部と
    を備えることを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値と前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記積分部により得られた積分値とに基づいて前記無線通信用の信号とノイズとを判別するための閾値を生成すると共に、前記閾値が生成されるまでは、前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせる閾値生成部をさらに備え、
    前記復調部は、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値が、前記閾値生成部によって生成された閾値を超えているか否かによって前記データの値を判定することにより前記復調を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の無線受信装置。
  3. 前記閾値生成部は、
    前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値から前記パルスの周波数成分を取得するハイパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタで得られた信号の実効値を算出する実効値算出部と、
    前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記積分部により得られた積分値を平均する平均処理部とを備え、
    前記平均処理部で得られた平均値と前記実効値算出部で算出された実効値に所定の設定値を乗じて得られた基準値とを加算することにより前記閾値を生成すること
    を特徴とする請求項2記載の無線受信装置。
  4. 前記閾値生成部は、
    前記平均処理部で得られた平均値と、前記閾値が生成された後における前記同期ウィンドウ期間において前記ハイパスフィルタ及び前記実効値算出部により得られた新たな実効値に所定の設定値を乗じて得られた基準値とを加算した値を新たな閾値として前記閾値を更新すること
    を特徴とする請求項3記載の無線受信装置。
  5. 前記制御部は、複数周期における複数の前記同期ウィンドウ期間についての所定割合の同期ウィンドウ期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせ、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第1の値と前記同期ウィンドウ期間を除くウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第2の値との差分の増減に応じて前記割合を減増すると共に、前記差分が算出されるまでは、前記同期ウィンドウ期間を除く期間において前記増幅部に前記増幅動作を行わせること
    を特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の無線受信装置。
  6. 前記制御部は、前記差分が算出された後における前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値である第3の値と前記第2の値との差分の増減に応じて前記割合の減増を繰り返すこと
    を特徴とする請求項5記載の無線受信装置。
  7. 前記無線通信用の信号は、同一の前記データを収容した通信フレームを複数含むものであり、
    前記制御部は、前記閾値生成部により生成された閾値に対する前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値の比が予め設定された設定値以上である場合、前記無線通信用の信号において前記複数の通信フレームのうち少なくとも一の通信フレームが前記復調部により復調された後、前記同期ウィンドウ期間における前記増幅部の増幅動作を停止させること
    を特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の無線受信装置。
  8. 前記同期部は、前記同期ウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値と前記同期ウィンドウ期間を除くウィンドウ期間において前記積分部により得られた積分値に応じた値とに基づいて、前記同期ウィンドウ期間の時間幅を設定すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線受信装置。
  9. 所定の周期でパルスが配置されると共に所定のデータを収容する無線通信用の信号を受信するステップと、
    当該受信された信号を、信号を増幅する増幅部によって増幅させるステップと、
    当該増幅された信号を、前記周期における一部の期間であるウィンドウ期間において積分するステップと、
    前記受信された信号における前記パルスのタイミングと前記ウィンドウ期間のタイミングとを同期させるステップと、
    前記積分値に基づいて前記無線通信用の信号を復調して前記データを取得するステップと、
    前記パルスのタイミングと同期したウィンドウ期間である同期ウィンドウ期間において、前記増幅部に前記増幅動作を行わせるステップと
    を備えることを特徴とする無線受信方法。
JP2005216068A 2005-07-26 2005-07-26 無線受信装置及び無線受信方法 Expired - Fee Related JP4645342B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005216068A JP4645342B2 (ja) 2005-07-26 2005-07-26 無線受信装置及び無線受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005216068A JP4645342B2 (ja) 2005-07-26 2005-07-26 無線受信装置及び無線受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007036593A true JP2007036593A (ja) 2007-02-08
JP4645342B2 JP4645342B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=37795311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005216068A Expired - Fee Related JP4645342B2 (ja) 2005-07-26 2005-07-26 無線受信装置及び無線受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4645342B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301423A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 無線受信装置
JP2011029963A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Fujitsu Component Ltd 受信装置
JP2011527554A (ja) * 2008-07-07 2011-10-27 クゥアルコム・インコーポレイテッド 受信機または送信機におけるパルスをパンクチャリングするシステムおよび方法
JP2013501421A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド パルスのバーストを含むフレームの送信および検出のためのシステムおよび方法
JP2015100058A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 日本電信電話株式会社 無線パルス受信装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124844A (ja) * 2001-09-27 2003-04-25 Stmicroelectronics Nv 超広帯域タイプの到来パルス信号を復号する方法
JP2003179577A (ja) * 2001-09-27 2003-06-27 St Microelectronics Sa 超広帯域タイプの入射パルス信号のパルスの検波方法及び検波装置
JP2004088276A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Sony Corp 信号検出装置および信号検出方法
JP2004320083A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 復調装置、受信装置、無線通信システム、復調方法、受信方法及び無線通信方法
JP2006094168A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 受信装置
JP2006279947A (ja) * 2005-03-07 2006-10-12 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europa Bv データを送信する方法、電気通信システム、及び、信号を受信するように意図された装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124844A (ja) * 2001-09-27 2003-04-25 Stmicroelectronics Nv 超広帯域タイプの到来パルス信号を復号する方法
JP2003179577A (ja) * 2001-09-27 2003-06-27 St Microelectronics Sa 超広帯域タイプの入射パルス信号のパルスの検波方法及び検波装置
JP2004088276A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Sony Corp 信号検出装置および信号検出方法
JP2004320083A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Casio Comput Co Ltd 復調装置、受信装置、無線通信システム、復調方法、受信方法及び無線通信方法
JP2006094168A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Matsushita Electric Works Ltd 受信装置
JP2006279947A (ja) * 2005-03-07 2006-10-12 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europa Bv データを送信する方法、電気通信システム、及び、信号を受信するように意図された装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301423A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 無線受信装置
JP2011527554A (ja) * 2008-07-07 2011-10-27 クゥアルコム・インコーポレイテッド 受信機または送信機におけるパルスをパンクチャリングするシステムおよび方法
US8375261B2 (en) 2008-07-07 2013-02-12 Qualcomm Incorporated System and method of puncturing pulses in a receiver or transmitter
JP2011029963A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Fujitsu Component Ltd 受信装置
JP2013501421A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド パルスのバーストを含むフレームの送信および検出のためのシステムおよび方法
US8804483B2 (en) 2009-07-31 2014-08-12 Qualcomm Incorporated System and method for transmission and detection of frame including bursts of pulses
JP2014207679A (ja) * 2009-07-31 2014-10-30 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated パルスのバーストを含むフレームの送信および検出のためのシステムおよび方法
JP2015100058A (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 日本電信電話株式会社 無線パルス受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4645342B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342099B2 (ja) 測距・通信複合システム
JP4618082B2 (ja) 送信装置、受信装置および通信システム
JP4821375B2 (ja) 送信装置および通信システム
US7664163B2 (en) Receiver
JP4645342B2 (ja) 無線受信装置及び無線受信方法
KR102162491B1 (ko) 저전력 엔벨로프 검출 수신기에서 간섭 신호를 검출하는 방법 및 장치
JP2011524119A (ja) デジタル高周波処理技術を利用した近距離無線信号送受信装置及び方法
JP2009065312A (ja) 無線受信装置
KR100965680B1 (ko) 무선 수신 장치 및 무선 수신 방법
JP4822366B2 (ja) 双方向無線通信装置
US7957454B2 (en) Transmitter, receiver, and data communications system and method
JP4631533B2 (ja) 無線通信装置
JP4816473B2 (ja) 無線受信装置
JP2006197490A (ja) アクティブ無線タグシステムおよび受信機。
JP4506248B2 (ja) 同期装置及び同期方法
US20090154541A1 (en) Transmitter, receiver and communication terminal system
JP4097615B2 (ja) 信号検出方法および装置ならびにそれを利用した送信装置および受信装置
JP7054707B2 (ja) 通信システム、受信装置及び通信方法
JP4710733B2 (ja) 無線受信装置
KR100489889B1 (ko) 무선랜 시스템의 통신 채널 점유 상태 판단 장치 및 그 방법
JP2007201626A (ja) 受信機
CN115333557B (zh) 一种uwb设备的唤醒收发机系统
JP6382130B2 (ja) 無線受信装置及び無線受信方法
JP4604628B2 (ja) 受信装置
GB2557306A (en) Clear channel assessment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees