JP2005277642A - Uwb通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のUWBシステムでは、復調の際、パルス幅が1ナノ秒以下の非常に短い受信パルス信号と参照パルス信号との間で相関処理を行っているが、この場合、パルス幅の単位で参照パルス信号をシフトさせながら処理する必要がある為、信号捕捉に大変長い時間を要するという問題点を有していた。
【解決手段】UWB通信装置において、変調方式としてDS−BPSK方式を用いて、受信パルスの捕捉において、受信パルス列とDSの参照拡散系列との間で、参照拡散系列をシフトさせつつスライディング相関処理を行うことで信号捕捉時間を短縮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、超広帯域(500MHz〜数GHz)のパルスを使って情報を伝送するUWB(Ultra−WideBand)通信装置に関するものである。
図15は、従来のUWB通信装置の送信系の構成図で、図16は従来のUWB通信装置の受信系の構成図で、図17は同送信系のタイミングチャートで、図18は同受信系のタイミングチャートである。
図15において、101は遅延挿入器、102は系列遅延器、103はフレームクロック発生器、104はテンプレート発生器、105は系列発生器、106はPA、107はBPF、108はアンテナである。
図16において、109はアンテナ、110はBPF、111はLNA、112はパルス相関器、113はテンプレート発生器、114は系列遅延器、115はフレームクロック発生器、116は系列発生器、117はパルス列積分器、118は比較器である。
以上のように構成されたUWB通信装置について、その動作(例えば非特許文献1や2に記載された動作)を説明する。
送信系について図15と図17を用いて説明する。フレームクロック発生器103より図17の最下段に示すようなフレームクロック波形を発生させる。また系列発生器105においては、時間拡散用の拡散系列を発生させる。そして系列遅延器102においては、前記フレームクロックを前記拡散系列に応じてクロック毎に遅延量を付加して時間拡散を行う。この場合、例えば、拡散系列チップ長をTc、拡散系列をCj(=0、1、・・・、Nh−1)(Nh:拡散系列長)とすると、1拡散周期内のj番目のフレームクロックの立ち上がりをCjcだけ遅延させる。簡単の為に、拡散系列周期とシンボル周期を同じにして、拡散系列を(0、3、2、1)とした時の系列遅延器102の出力波形を図17の中下段に示す。次に、遅延挿入器101においては、送信データ(0又は1)に応じて、シンボル毎に遅延量を付加してPPM(Pulse Positioning Modulation)変調を行う。この場合、シンボルに対してオーバーサンプリングで波形生成を行う構成であり、例えば、付加する遅延量をδとすると、送信データが“0”の時は遅延量を付加せず、送信データが“1”の時のみパルス幅程度の遅延量δをシンボル全体のパルスに付加する。この時の遅延挿入器の出力波形を図17の中上段に示す。そして、テンプレート発生器104において前記遅延挿入器101の出力をパルス化する。例えば、前記遅延挿入器101の出力の立ち上がりに同期してパルスを出力させた場合の波形を図17の上段に示す。PA106によりテンプレート発生器104の出力電力を増幅し、BPF107においてPA106の出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、その出力はアンテナ108により空中に放射される。
この場合、パルス波形は基本的にそのまま空中に放射されるため電波規制を満足する必要があるが、例えばアメリカのFCCルールに対応するためには帯域幅として500MHz以上を確保する必要があり、その場合、パルス幅Tmとして通常1nsec以下が要求される。また、フレームクロック周期Tf内で時間拡散のホッピングがなされる為、Tfはパルス幅の拡散長の長さを確保する必要がある。通常はフレームクロック周期Tfはパルス幅Tmの百倍から千倍の長さで、それだけ送信機出力はデュ−ティサイクルの非常に小さな信号となる。このデュ−ティサイクルを大きくしようとすると、通信するユーザー数
が増えた場合に互いのパルスの衝突頻度が上がり、それだけ通信品質の劣化をもたらす。その意味で、通信品質上はデュ−ティサイクルは小さい方が望ましい。
次に受信系について図16と図18を用いて説明する。アンテナ109において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF110においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA111においてBPF110出力電力を増幅する。一方、フレームクロック発生器115より図18に示すようなフレームクロック波形を発生させる。また系列発生器116においては、送信側と同じ時間拡散用の拡散系列を発生させる。そして系列遅延器114においては、送信系と同様に前記フレームクロックを前記拡散系列に応じてクロック毎に遅延量を付加する。この場合、例えば、拡散系列チップ長をTc、拡散系列をCj(=0、1、・・・、Nh−1)(Nh:拡散系列長)とすると、1拡散周期内のj番目のフレームクロックの立ち上がりをCjcだけ遅延させる。送信系と同様に簡単の為に、拡散系列周期とシンボル周期を同じにして、拡散系列を(0、3、2、1)とした時の系列遅延器114の出力波形を図18に示す。そしてテンプレート発生器113においては、送信系とは異なり、送信系のテンプレート発生器102出力パルスに、送信側でのシンボル“1”を送る際に付加する遅延量δ分だけ遅延反転したパルスを付加して出力する。つまり、送信系のテンプレート発生器102出力をW(t)とすると、受信系のテンプレート発生器113出力V(t)は、
V(t)= W(t)−W(t−δ) (1)
となるように生成する。そして、パルス相関器112において前記LNA111出力と前記テンプレート発生器113出力との相関をフレームクロック1周期でとり、フレームクロックの最終のタイミングでパルス相関器112をリセットもしくは放電する。この場合、図18に示すように、送信シンボルが“0”の時には出力は正となり、送信シンボルが“1”の時には出力は負となる。そして、パルス列積分器117においては、前記パルス相関器112出力を1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングでパルス列積分器117をリセットもしくは放電する。そして、比較器118においては、前記パルス列積分器117がその出力をリセットもしくは放電される前の、パルス列積分器117の最終の出力が安定した状態で、パルス列積分器117の出力をサンプリングし、それが正の場合には復調出力を“0”、負の場合には復調出力が“1”として出力するようにする。
この場合、式(1)に示す受信系のテンプレート発生器113の出力が1パルス分だけでも時間軸上でずれると、復調出力が反転して誤ってしまうため、パルス幅Tmを1nsec以下とすると、少なくとも数10psecレベルの非常に高精度なパルス制御が要求される。
この時、簡単の為に希望信号タイミングは100%捕捉出来るとすると、従来の拡散通信システムでの最大信号捕捉時間Toは、相関方式としてスライディング相関を仮定すると、
o=Nh×TSh:拡散系列長、TS:シンボル周期 (2)
であるが、従来のUWB通信装置では、拡散チップ長Tc内で受信パルスの位置をサーチするのに、仮に送信パルスのデュ−ティサイクルを百分の1とすると、1パルス点での判定時間の100倍の時間を要する。従って、従来のUWB通信装置での最大信号捕捉時間Tuは、
u=100×Nh×TS (3)
となる。つまり、従来の拡散捕捉時の最大100倍の信号捕捉時間を要する必要がある。従って、通信品質の向上を図り、パルスのデュ−ティサイクルを小さくしようとすればするほど、その分だけ信号捕捉時間は更に長くなる必要がある。
河野隆二「Impulse RadioによるUltra Wideband(UWB)無線通信の基礎と発展」信学技報 SST 2001−40 pp.77−84 M.Z Win, R.A.Scholtz「Ultra−Wide Bandwidth Time−Hopping Spread−Spectrum Impulse Radio for Wireless Multiple−Access Communications」IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS. VOL.48, NO.4, APRIL 2000 pp.679−691
解決しようとしている問題点は、上述したように、正しく復調するには、数百分の一から数千分の一の非常に小さいデューティーサイクルのパルス位置を正しく検出する必要があるが、それをサーチするには、従来の拡散捕捉時の最大100倍から1000倍という非常に長い信号捕捉時間を要するという点である。
本発明は、送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力をパルス化する為のパルスを発生させるパルス発生部と、前記乗算器出力とパルス発生部出力とを乗ずる乗算器と、その出力電力を増幅するPAと、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記LNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明のUWB通信装置は、様々なマルチパス環境下にあっても通信品質の劣化を伴うことなく、また、パルスの高精度は制御も要することなく簡易な構成で、信号捕捉時間が短縮されるという利点がある。
本発明の請求項1に記載の発明は、送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力をパルス化する為のパルスを発生させるパルス発生部と、乗算器出力とパルス発生部出力とを乗ずる乗算器と、その出力電力を増幅するPA(Power Amplifier)と、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPF(BandPass Filter)と、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列とLNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital Converter)と、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことにより、数百分の一から数千分の一の非常に小さいデューティーサイクルのパルスを、パルス幅(1nse
c以下)以下の数十psec程度の精度で制御することなく、正しく復調出来るという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に通過させる窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と窓出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、同期判定部の結果にもとづき窓の通過時間位置を制御する窓制御部とを備えたことにより、マルチパス環境下にあっても、遅延波の少ない領域で復調の為の相関処理を行うことで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に各々隣接するタイミングで通過させる複数の窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と複数の窓の出力とを乗ずる乗算器と、それらの出力を積分する積分器と、それらの出力をデジタル信号に変換するA/Dと、複数のA/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期比較判定部と、同期比較判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、同期比較判定部の結果にもとづき3つの窓の通過時間位置を制御する窓制御部と同期比較判定部の結果にもとづき、3つのA/Dの出力の中から一つを選択して通過させるSWと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部とを備えたことにより、見通し外通信時のように、遅延波と希望波の電力変動が大きく、希望波(最大信号電力のパスの信号)のパス(伝送経路)が刻々変化するようなマルチパス環境下にあっても、複数の時間領域で、復調の為の相関処理を並列に行い、最大電力を出力する相関出力を復調に使うことで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力が“1”の時のみパルスを出力するパルス発生部と、その出力電力を増幅するPAと、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力信号を2乗する2乗器と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と2乗器出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことにより、伝送路や回路素子等により受信パルスにリップルがある環境下にあっても、送信系の拡散出力のチップが1又は0の一方の時にのみパルスを連続出力させ、受信系ではその連続パルスの2乗検波出力を検出し復調することで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力信号を2乗する2乗器と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列
発生部と、そこで発生させた拡散系列と2乗器出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅の移動平均を計算する移動平均部と、A/D出力の信号振幅と、移動平均部の両方の出力をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことにより、高速移動時のような、受信系のAGC(Auto Gain Control)では追従出来ないような受信信号電力の変動が早い環境下にあっても、受信信号の移動平均値を復調の際のスレッショルドに利用することで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力をパルス化する為のパルスを発生させるパルス発生部と、乗算器出力とパルス発生部出力とを乗ずる乗算器と、5GHz帯の正弦波を発生させる5GHz発振器と、パルス発生部から出力され、出力パルスに同期したクロックと5GHz発振器出力とを乗ずる乗算器と、パルス発生部出力が乗じられる乗算器出力と、5GHz発振器出力が乗じられる乗算器出力とを合成する合成器と、その出力電力を増幅するPAと、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力から5GHz帯の正弦波の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、送信系と同じ周波数の5GHz帯の正弦波を発生させる5GHz発振器と、この出力とBPF出力とを乗ずる乗算器と、その出力より、送信系で送信されたクロックのタイミングを抽出するタイミング抽出部と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列とLNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、タイミング抽出部出力とA/D出力の信号振幅とから同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことにより、送信パルスのタイミング情報を載せたパイロット信号を使うことで、マルチパス環境下にあれば、かえって通信品質を向上しつつ、信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、拡散系列発生部からの出力をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、A/Dコンバータの出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/Dコンバータの出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを有することにより、数百分の一から数千分の一の非常に小さいデューティーサイクルのパルスを、パルス幅(1nsec以下)以下の数十psec程度の精度で制御することなく、正しく復調出来るという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列とLNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital Converter)と、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことにより、数百分の一から数千分の一の非常に小さいデューティーサイクルのパルスを、パ
ルス幅(1nsec以下)以下の数十psec程度の精度で制御することなく、正しく復調出来るという作用を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に通過させる窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と窓出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、同期判定部の結果にもとづき窓の通過時間位置を制御する窓制御部とを備えたことにより、マルチパス環境下にあっても、遅延波の少ない領域で復調の為の相関処理を行うことで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に各々隣接するタイミングで通過させる複数の窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と複数の窓の出力とを乗ずる乗算器と、それらの出力を積分する積分器と、それらの出力をデジタル信号に変換するA/Dと、複数のA/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期比較判定部と、同期比較判定部の結果にもとづき拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、同期比較判定部の結果にもとづき3つの窓の通過時間位置を制御する窓制御部と同期比較判定部の結果にもとづき、3つのA/Dの出力の中から一つを選択して通過させるSWと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部とを備えたことにより、見通し外通信時のように、遅延波と希望波の電力変動が大きく、希望波(最大信号電力のパスの信号)のパス(伝送経路)が刻々変化するようなマルチパス環境下にあっても、複数の時間領域で、復調の為の相関処理を並列に行い、最大電力を出力する相関出力を復調に使うことで、正しく復調出来、且つ信号捕捉時間を短縮出来るという作用を有する。
以下、発明の実施の形態について、図1〜11を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるUWB通信装置の送信系の構成図で、図2は、本発明の実施の形態1よるUWB通信装置の受信系の構成図で、図3は同送信系のタイミングチャートで、図4は同受信系のタイミングチャートである。
図1において、1は拡散系列発生部、2は乗算器、3は乗算器、4はパルス発生器、5はPA、6はBPF、7はアンテナである。
図2において、7はアンテナ、8はBPF、9はLNA、10は乗算器、11は積分器、12はA/Dコンバータ、13は復調部、14は同期判定部、15は拡散系列制御部、16は拡散系列発生部である。
以上のように構成されたUWB通信装置について、以下図面を参照して本発明の実施の形態1を説明する。
送信系について図1と図3を用いて説明する。まず拡散系列発生部1より出力する拡散系列と送信データを乗算器2で乗算してDS−BPSK(Direct Sequenc
e−Binary Phase Shift Keying)変調を行う。図3に、簡単の為に、送信データを(0、1)、拡散系列を(1、0、1、1、0、1)とした場合の波形を示す。この場合、拡散系列1周期を送信データ1シンボル周期に同期させておく。そして、乗算器2の出力とパルス発生部4の出力を乗算器3で乗算する。この場合、パルス系列は拡散系列に同期させておく。この時の波形を図3に示す。PA5により乗算器3の出力電力を増幅し、BPF6においてPA5の出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、その出力はアンテナ7により空中に放射される。
この場合、変調はDS−BPSKである為、背景技術でのPPM変調−時間拡散のような高精度なパルス制御を必要としない。
次に受信系について図2と図4を用いて説明する。アンテナ7において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF8においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA9においてBPF8出力電力を増幅する。一方、拡散系列発生部16において送信系と同じ拡散系列を発生させ、これを乗算器10において、前記LNA9の出力と乗算して、その出力を積分器11で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器11をリセットもしくは放電する。そして、その出力をA/Dコンバータ12で、積分器11がリセットもしくは放電される直前でサンプリングして、復調部13では、その結果が正の場合には復調出力を“0”、負の場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、同期判定部14では前記A/Dコンバータ12出力の絶対値と、予め設定されたスレッショルド値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき拡散系列制御部15では、A/Dコンバータ12出力の絶対値がスレッショルド値を超えない場合には、前記拡散系列発生部16から出力される拡散系列のチップの初期位相を1/2チップづつシフトさせ、A/Dコンバータ12出力の絶対値がスレッショルド値を超えた時点で、そのチップの初期位相のまま周期的に拡散系列を出力するように前記拡散系列発生部16を制御する。図4に、図3での送信パルスを受信した場合の波形を示す。
この場合、拡散チップ長Tc内で受信パルスの位置をサーチする必要がないため、信号捕捉時間Tcは、
p=2×Nh×TS=Tu/50 (4)
となり、信号捕捉時間において従来より50倍以上の高速化が期待出来る。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2によるUWB通信装置について、実施の形態1からの変更箇所である受信系の構成図で、図6は同受信系のタイミングチャートである。
図5において、17はアンテナ、18はBPF、19はLNA、20は窓、21は乗算器、22は積分器、23はA/Dコンバータ、24は復調部、25は同期判定部、26は拡散系列制御部、27は拡散系列発生部、28は窓制御部である。
以上のように構成されたUWB通信装置の受信系について、以下図面を参照して本発明の実施の形態2を説明する。
アンテナ17において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF18においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA19においてBPF18出力電力を増幅する。そしてその出力を、拡散チップ長Tc以下の時間軸上の窓20を通過させる。一方、拡散系列発生部27において送信系と同じ拡散系列を発生させ、これを乗算器21において、前記窓20の出力と乗算して、その出力を積分器22で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器22
をリセットもしくは放電する。そして、その出力をA/Dコンバータ23で、積分器22がリセットもしくは放電される直前でサンプリングして、復調部24では、その結果が正の場合には復調出力を“0”、負の場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、同期判定部14では前記A/Dコンバータ12出力の絶対値と、予め設定されたスレッショルド値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき、まず窓制御部28においては、A/Dコンバータ12出力の絶対値がスレッショルド値を超えない場合には、拡散系列チップ内で窓20をシフトし、絶対値がスレッショルド値を超えないまま、拡散系列チップ内の全領域を掃引し終えた場合には、拡散系列制御部26で前記拡散系列発生部27から出力される拡散系列のチップの初期位相を1/2チップづつシフトさせ、再度、窓制御部28において拡散系列チップ内で窓20をシフトし、絶対値がスレッショルド値を超えるまで同様の処理を繰り返す。図6に、窓と拡散系列とLNA出力との関係をタイミングチャートで示す。
この場合、マルチパス環境下で、隣接する拡散チップに達するような逆極性の遅延波が存在する場合に、窓がなければ復調判定時の信号電力の劣化を招く。これは従来のUWB通信装置においても同様である。本実施の形態では、窓により逆極性の遅延波を遮断することにより、このような信号電力の劣化を回避出来る。屋内での利用を想定すると、遅延波の遅延時間は小さいので、窓幅Twは拡散チップ長Tcのせいぜい数分の1で十分と考えられる。
従って、簡単のためにTc/Tw=5とすると、拡散チップ長Tc内で窓を掃引する必要があるため、信号捕捉時間Tp2は、
p2=(Tc/Tw)×2×Nh×TS
=(Tc/Tw)×Tu/50
=Tu/10 (5)
となり、マルチパスへの耐性改善を図りつつも信号捕捉時間において従来より10倍以上程度の高速化が期待出来る。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3によるUWB通信装置について、実施の形態1からの変更箇所である受信系の構成図である。
図7において、29はアンテナ、30はBPF、31はLNA、32は窓、33は窓、34は窓、35は乗算器、36は乗算器、37は乗算器、38は積分器、39は積分器、40は積分器、41はA/Dコンバータ、42はA/Dコンバータ、43はA/Dコンバータ、44は同期比較判定部、45は拡散系列制御部、46は拡散系列発生部、47は窓制御部、48はSW、49は復調部である。
以上のように構成されたUWB通信装置の受信系について、以下図面を参照して本発明の実施の形態3を説明する。
アンテナ29において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF30においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA31においてBPF30出力電力を増幅する。そしてその出力を、時間軸上で互いに隣接し、拡散チップ長Tc以下の時間軸上の窓32、33、34を通過させる。一方、拡散系列発生部46において送信系と同じ拡散系列を発生させ、これを乗算器35、36、37において、各々、前記窓32、33、34の出力と乗算して、これらの出力を各々、積分器38、39、40で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器38、39、40をリセットもしくは放電する。そして、それらの出力を各々、A/Dコンバータ41、42、43で、積分器38、39、40がリセットもしくは放電され
る直前でサンプリングして、それらのうちいずれか一つの出力をSW48で選択して、その出力を復調部49では、その結果が正の場合には復調出力を“0”、負の場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、同期比較判定部44では前記A/Dコンバータ41、42、43出力の絶対値の最大値抽出と、予め設定されたスレッショルド値との前記最大値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき、まずSW48では、最大値となるA/Dコンバータの出力が選択されるように設定され、一方、窓制御部47においては、A/Dコンバータ41、42、43出力の絶対値が最大値がスレッショルド値を超えない場合には、拡散系列チップ内で窓32、33、34をシフトし、絶対値がスレッショルド値を超えないまま、拡散系列チップ内の全領域を掃引し終えた場合には、拡散系列制御部45で前記拡散系列発生部46から出力される拡散系列のチップの初期位相を1/2チップづつシフトさせ、再度、窓制御部47において拡散系列チップ内で窓32、33、34をシフトし、絶対値がスレッショルド値を超えるまで同様の処理を繰り返す。
この場合、見通し外通信時のように、遅延波と希望波の電力変動が大きく、希望波(最大信号電力のパスの信号)のパス(伝送経路)が刻々変化するようなマルチパス環境下にあっても、一番最適なパス(窓)を随時選択して復調するので、それだけ信号電力の劣化を回避出来る。
前実施の形態と同様に、屋内での利用を想定すると、遅延波の遅延時間は小さいので、窓幅Twは拡散チップ長Tcのせいぜい数分の1で十分と考えられる。
従って、簡単のために窓の数を5個、Tc/Tw=5とすると、拡散チップ長Tc内で窓を掃引する必要があるため、信号捕捉時間Tp3は、
p3=(Tc/Tw)×(1/5)×2×Nh×TS
=(Tc/Tw)×(1/5)×Tu/50
=Tu/50 (6)
となり、若干のハードウェア規模の増加は伴うものの、マルチパスへの耐性改善を図りつつも信号捕捉時間において従来より50倍以上の高速化が期待出来る。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4によるUWB通信装置の送信系の構成図で、図9本発明の実施の形態4によるUWB通信装置の受信系の構成図で、図10は出力パルスと拡散系列との時間軸上での関係図である。
図8において、50は拡散系列発生部、51は乗算器、52はパルス発生部、53はPA、54はBPF、55はアンテナである。
図9において、55はアンテナ、56はBPF、57はLNA、58は2乗器、59は乗算器、60は積分器、61はA/Dコンバータ、62は復調部、63は同期判定部、64は拡散系列制御部、65は拡散系列発生部である。
以上のように構成されたUWB通信装置について、以下図面を参照して本発明の実施の形態4を説明する。
送信系について図8と図10を用いて説明する。まず拡散系列発生部50より出力する拡散系列と送信データを乗算器51で乗算する。この場合、拡散系列1周期が送信データ1シンボル周期に同期させておく。そして、乗算器51の出力が“1”の時のみパルス発生部52からパルスを連続的に出力するようにする。この時の波形の様子を図10に示す。そして、PA53によりパルス発生部52の出力電力を増幅し、BPF54においてP
A53の出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、その出力はアンテナ55により空中に放射される。
この場合、変調は、連続パルスの有無で拡散チップを伝送するDS−OOK(On−Off−keying)である為、背景技術でのPPM変調−時間拡散のような高精度なパルス制御を必要としない。
次に受信系について図9を用いて説明する。アンテナ55において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF56においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA57においてBPF56出力電力を増幅する。そして、その出力を2乗器58で2乗して絶対値成分を抽出する。一方、拡散系列発生部65において送信系と同じ拡散系列を発生させ、これを乗算器59において、前記2乗器58の出力と乗算して、その出力を積分器60で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器60をリセットもしくは放電する。そして、その出力をA/Dコンバータ61で、積分器60がリセットもしくは放電される直前でサンプリングして、復調部62では、その結果が予め設定された復調用スレッショルド値より小さい場合には復調出力を“0”、大きい場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、同期判定部63では前記A/Dコンバータ61出力と、予め設定された同期判定用スレッショルド値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき拡散系列制御部64では、A/Dコンバータ61出力が同期判定用スレッショルド値を超えない場合には、前記拡散系列発生部65から出力される拡散系列のチップの初期位相を1/2チップづつシフトさせ、A/Dコンバータ61出力の絶対値が同期判定用スレッショルド値を超えた時点で、そのチップの初期位相のまま周期的に拡散系列を出力するように前記拡散系列発生部65を制御する。
この場合、変調方式がDS−OOKで、DS−BPSKよりも3dBの劣化があるものの、伝送路やアンテナ、回路素子等での不十分な整合に起因して、受信パルスにリップルがある環境下にあっては、従来のUWB通信装置では大きな通信品質の劣化を招くが、本実施の形態ではそれが低減され、それだけ簡易且つ安価な構成で実現出来る。
この時、拡散チップ長Tc内で受信パルスの位置をサーチする必要がないため、信号捕捉時間Tp4は、
p4=2×Nh×TS=Tu/50 (7)
となり、信号捕捉時間において従来より50倍以上の高速化が期待出来る。
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5によるUWB通信装置について、実施の形態4からの変更箇所である受信系の構成図である。
図11において、66はアンテナ、67はBPF、68はLNA、69は2乗器、70は乗算器、71は積分器、72はA/Dコンバータ、73は復調部、74は移動平均部、75は同期判定部、76は拡散系列制御部、77は拡散系列発生部である。
以上のように構成されたUWB通信装置の受信系について、以下図面を参照して本発明の実施の形態5を説明する。
アンテナ66において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF67においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA68においてBPF67出力電力を増幅する。そして、その出力を2乗器69で2乗して絶対値成分を抽出する。一方、拡散系列発生部77において送信系と同じ拡散系列を発生させ
、これを乗算器70において、前記2乗器69の出力と乗算して、その出力を積分器71で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器71をリセットもしくは放電する。そして、その出力をA/Dコンバータ72で、積分器71がリセットもしくは放電される直前でサンプリングする。そして、移動平均部74では、復調用スレッショルド値と同期判定用スレッショルド値をA/Dコンバータ72からの出力から抽出する。これに基づき、復調部73では、その結果が抽出された復調用スレッショルド値より小さい場合には復調出力を“0”、大きい場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、同期判定部75では前記A/Dコンバータ61出力と、抽出された同期判定用スレッショルド値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき拡散系列制御部76では、A/Dコンバータ72出力が同期判定用スレッショルド値を超えない場合には、前記拡散系列発生部77から出力される拡散系列のチップの初期位相を1/2チップづつシフトさせ、A/Dコンバータ72出力の絶対値が同期判定用スレッショルド値を超えた時点で、そのチップの初期位相のまま周期的に拡散系列を出力するように前記拡散系列発生部77を制御する。
この場合、高速移動時のような、従来の受信系では追従出来ないような受信信号電力の変動が早い環境下にあっても、スレッショルド値が環境に応じて適応的に最適化するので、
それだけ通信品質の劣化が抑えられる。
この時、拡散チップ長Tc内で受信パルスの位置をサーチする必要がないため、信号捕捉時間Tp5は、
p5=2×Nh×TS=Tu/50 (8)
となり、信号捕捉時間において従来より50倍以上の高速化が期待出来る。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6によるUWB通信装置の送信系の構成図で、図13は、本発明の実施の形態6によるUWB通信装置の受信系の構成図で、図14は同受信系のタイミングチャートである。
図12において、78は拡散系列発生部、79は乗算器、80は乗算器、81はパルス発生器、82は5GHz発振器、83は乗算器、84は合成器、85はPA、86はBPF、87はアンテナである。
図13において、87はアンテナ、88はBPF、89はLNA、90は乗算器、91は積分器、92はA/Dコンバータ、93は復調部、94は同期判定部、95は拡散系列制御部、96は拡散系列発生部、97はBPF、98は5GHz発振器、99は乗算器、100はタイミング抽出部である。
以上のように構成されたUWB通信装置について、以下図面を参照して本発明の実施の形態6を説明する。
送信系について図12を用いて説明する。まず拡散系列発生部78より出力する拡散系列と送信データを乗算器79で乗算してDS−BPSK変調を行う。この場合、拡散系列1周期を送信データ1シンボル周期に同期させておく。そして、乗算器79の出力とパルス発生部81のパルス出力を乗算器80で乗算する。この場合、パルス系列は拡散系列に同期させておく。またパルス発生部81では、例えば立ち上がりが発生パルスに同期したチップレートのクロック別途発生させる。そして、その出力と、5GHz発振器82から出力される5GHz帯の正弦波を乗算器83で乗算する。そして合成器84において、乗算器80の出力と乗算器83の出力とを合成して、その出力電力をPA85により増幅し
、BPF86においてPA85の出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、その出力はアンテナ87により空中に放射される。
この場合、変調はDS−BPSKである為、背景技術でのPPM変調−時間拡散のような高精度なパルス制御を必要としない。
次に受信系について図13と図14を用いて説明する。アンテナ87において、通信相手のUWB通信装置から送られてくる電波を受信し、BPF88においてアンテナ出力の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去し、LNA89においてBPF88出力電力を増幅する。一方、拡散系列発生部96において送信系と同じ拡散系列を発生させ、これを乗算器90において、前記LNA89の出力と乗算して、その出力を積分器91で1シンボル期間Tsの間だけ積分し、シンボルの最終のタイミングで積分器91をリセットもしくは放電する。そして、その出力をA/Dコンバータ92で、積分器91がリセットもしくは放電される直前でサンプリングして、復調部93では、その結果が正の場合には復調出力を“0”、負の場合には復調出力が“1”として出力するようにする。一方、BPF97においてLNA89出力の5GHz帯以外の不要電波を除去し、その出力を乗算器99において、5GHz発振器98の送信系と同じ正弦波出力と乗算する。そして、タイミング抽出部100において、前記乗算器99の出力より5GHzの高調波成分を除去して、送信系で生成した立ち上がりが発生パルスに同期したチップレートのクロックを再生する。そして、拡散系列制御部95ではその再生クロックの立ち上がりタイミングを拡散系列発生部96で発生させる各拡散系列チップの先頭タイミングに同期させる。この時の波形の様子を図14に示す。一方、同期判定部94では、前記A/Dコンバータ92出力の絶対値と、予め設定されたスレッショルド値との比較が1シンボル期間毎になされ、その結果に基づき拡散系列制御部95では、A/Dコンバータ92出力の絶対値がスレッショルド値を超えない場合には、前記拡散系列発生部96から出力される拡散系列のチップの初期位相を1チップづつシフトさせ、A/Dコンバータ92出力の絶対値がスレッショルド値を超えた時点で、そのチップの初期位相のまま周期的に拡散系列を出力するように前記拡散系列発生部96を制御する。
この場合、図14に示すように、遅延量が拡散系列1チップ内の遅延波は、全て希望波と同相であるため、積分器91出力に現れる信号電力は遅延波の分だけ大きくなり、それだけ通信品質の改善につながる。
また、パルスのタイミング情報の伝送に5GHz帯を用いるのは、アメリカのUWBに関するFCCルールでは、UWBの周波数帯と5GHzが重複しているため、PAやLNA,アンテナ等をUWBと共用出来る為である。
この時、拡散チップ長Tc内で受信パルスの位置をサーチする必要がないため、また、受信系の拡散系列のシフト量が1チップで可能なため、信号捕捉時間Tp6は、
p6=Nh×TS=Tu/100 (9)
となり、信号捕捉時間において従来より100倍以上の高速化が期待出来る。
本発明のUWB通信装置は、信号捕捉時間が短縮され利便性が向上しただけでなく、数10psecレベルの非常に高精度な処理を必要としない為、それだけ簡易で安価に実現することが期待出来る為、高速伝送用の通信装置だけでなく、小型化/低コスト化の要求が厳しいRFIDのようなシステム向けの用途にも適用出来る。
本発明の実施の形態1によるUWB通信装置の送信系の構成図 本発明の実施の形態1によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態1によるUWB通信装置の送信系のタイミングチャート 本発明の実施の形態1によるUWB通信装置の受信系のタイミングチャート 本発明の実施の形態2によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態2によるUWB通信装置の受信系のタイミングチャート 本発明の実施の形態3によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態4によるUWB通信装置の送信系の構成図 本発明の実施の形態4によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態4による出力パルスと拡散系列との時間軸上での関係図 本発明の実施の形態5によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態6によるUWB通信装置の送信系の構成図 本発明の実施の形態6によるUWB通信装置の受信系の構成図 本発明の実施の形態6によるUWB通信装置の受信系のタイミングチャート 従来のUWB通信装置の送信系の構成図 従来のUWB通信装置の受信系の構成図 従来のUWB通信装置の送信系のタイミングチャート 従来のUWB通信装置の受信系のタイミングチャート
符号の説明
1 拡散系列発生部
2 乗算器
3 乗算器
4 パルス発生部
5 PA
6 BPF
7 アンテナ
8 BPF
9 LNA
10 乗算器
11 積分器
12 A/Dコンバータ
13 復調部
14 同期判定部
15 拡散系列制御部
16 拡散系列発生部
17 アンテナ
18 BPF
19 LNA
20 窓
21 乗算器
22 積分器
23 A/Dコンバータ
24 復調部
25 同期判定部
26 拡散系列制御部
27 拡散系列発生部
28 窓制御部
29 アンテナ
30 BPF
31 LNA
32 窓
33 窓
34 窓
35 乗算器
36 乗算器
37 乗算器
38 積分器
39 積分器
40 積分器
41 A/Dコンバータ
42 A/Dコンバータ
43 A/Dコンバータ
44 同期比較判定部
45 拡散系列制御部
46 拡散系列発生部
47 窓制御部
48 SW
49 復調部
50 拡散系列発生部
51 乗算器
52 パルス発生部
53 PA
54 BPF
55 アンテナ
56 BPF
57 LNA
58 2乗器
59 乗算器
60 積分器
61 A/Dコンバータ
62 復調部
63 同期判定部
64 拡散系列制御部
65 拡散系列発生部
66 アンテナ
67 BPF
68 LNA
69 2乗器
70 乗算器
71 積分器
72 A/Dコンバータ
73 復調部
74 移動平均部
75 同期判定部
76 拡散系列制御部
77 拡散系列発生部
78 拡散系列発生部
79 乗算器
80 乗算器
81 パルス発生部
82 5GHz発振器
83 乗算器
84 合成器
85 PA
86 BPF
87 アンテナ
88 BPF
89 LNA
90 乗算器
91 積分器
92 A/Dコンバータ
93 復調部
94 同期判定部
95 拡散系列制御部
96 拡散系列発生部
97 BPF
98 5GHz発振器
99 乗算器
100 タイミング抽出部
101 遅延挿入器
102 系列遅延器
103 フレームクロック発生器
104 テンプレート発生器
105 系列発生器
106 PA
107 BPF
108 アンテナ
109 アンテナ
110 BPF
111 LNA
112 パルス相関器
113 テンプレート発生器
114 系列遅延器
115 フレームクロック発生器
116 系列発生器
117 パルス列積分器
118 比較器

Claims (10)

  1. 送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力をパルス化する為のパルスを発生させるパルス発生部と、前記乗算器出力とパルス発生部出力とを乗ずる乗算器と、その出力電力を増幅するPA(Power Amplifier)と、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPF(BandPass Filter)と、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、
    受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記LNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital Converter)と、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  2. 請求項1における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に通過させる窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記窓出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、前記同期判定部の結果にもとづき前記の窓の通過時間位置を制御する窓制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  3. 請求項2における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に各々隣接するタイミングで通過させる複数の窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記複数の窓の出力とを乗ずる乗算器と、それらの出力を積分する積分器と、それらの出力をデジタル信号に変換するA/Dと、前記複数のA/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期比較判定部と、同期比較判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、前記同期比較判定部の結果にもとづき前記の3つの窓の通過時間位置を制御する窓制御部と前記同期比較判定部の結果にもとづき、前記3つのA/Dの出力の中から一つを選択して通過させるSWと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  4. 送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力が“1”の時のみパルスを出力するパルス発生部と、その出力電力を増幅するPAと、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、
    受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力信号を2乗する2乗器と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記2乗器出
    力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  5. 請求項4における受信系において、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力信号を2乗する2乗器と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記2乗器出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅の移動平均を計算する移動平均部と、前記A/D出力の信号振幅と、前記移動平均部の両方の出力をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  6. 送信系においては、送信データを拡散するための拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と送信データを乗ずる乗算器と、その出力をパルス化する為のパルスを発生させるパルス発生部と、前記乗算器出力とパルス発生部出力とを乗ずる乗算器と、5GHz帯の正弦波を発生させる5GHz発振器と、前記パルス発生部から出力され、前記出力パルスに同期したクロックと前記5GHz発振器出力とを乗ずる乗算器と、前記パルス発生部出力が乗じられる乗算器出力と、前記5GHz発振器出力が乗じられる乗算器出力とを合成する合成器と、その出力電力を増幅するPAと、その出力から所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力を空中に放射するアンテナとを備え、
    受信系においては、アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力から前記5GHz帯の正弦波の所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、送信系と同じ周波数の5GHz帯の正弦波を発生させる5GHz発振器と、この出力と前記BPF出力とを乗ずる乗算器と、その出力より、送信系で送信されたクロックのタイミングを抽出するタイミング抽出部と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記LNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記タイミング抽出部出力と前記A/D出力の信号振幅とから同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  7. 送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、前記拡散系列発生部からの出力をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータの出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/Dコンバータの出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、前記同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを有することを特徴とするUWB通信装置。
  8. アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記LNA出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital Converter)と、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうか
    を判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部とを備えたことを特徴とするUWB通信装置。
  9. アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に通過させる窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記窓出力とを乗ずる乗算器と、その出力を積分する積分器と、その出力をデジタル信号に変換するA/Dと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部と、前記A/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期判定部と、同期判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、前記同期判定部の結果にもとづき前記の窓の通過時間位置を制御する窓制御部とを備えたことを特徴とする請求項8に記載のUWB通信装置。
  10. アンテナ出力に対して所要信号周波数帯域外の不要電波を除去するBPFと、その出力電力を増幅するLNAと、その出力に対して、時間軸上で一定時間幅内の信号のみを周期的に各々隣接するタイミングで通過させる複数の窓と、送信系と同じ拡散系列を発生させる拡散系列発生部と、そこで発生させた拡散系列と前記複数の窓の出力とを乗ずる乗算器と、それらの出力を積分する積分器と、それらの出力をデジタル信号に変換するA/Dと、前記複数のA/D出力の信号振幅をみて同期がとれたかどうかを判定する同期比較判定部と、同期比較判定部の結果にもとづき前記拡散系列発生部から出力させる拡散系列の初期位相を制御する拡散系列制御部と、前記同期比較判定部の結果にもとづき前記の3つの窓の通過時間位置を制御する窓制御部と前記同期比較判定部の結果にもとづき、前記3つのA/Dの出力の中から一つを選択して通過させるSWと、その出力の位相から所望の信号を復調する復調部とを備えたことを特徴とする請求項9に記載のUWB通信装置。
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