JP2007034824A - 電子ルーペ - Google Patents
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Abstract
【課題】可搬性が良く、使い勝手のよい電子ルーペを提供する。
【解決手段】可撓性を有するフレキシブル基板11の片面上に電子ペーパ12及びタッチパネル13を積層する。また、フレキシブル基板11の他面上に、スキャナ部15を形成する。これら可撓性を有するフレキシブル基板11、電子ペーパ12、タッチパネル13、及びスキャナ部15から構成される電子ルーペ10は、フィルム状に形成され可撓性を有する。また、電子ルーペ10の前面は、電子ペーパ12による表示面及びタッチパネル13による操作面を有し、他面には、原稿からの反射光を画像信号として読み取り可能な読み取り面を有する。このような電子ルーペ10は、可搬性に優れ、また読み取り面、表示面及び操作面が一体となっているため、使い勝手に優れている。
【選択図】 図2
【解決手段】可撓性を有するフレキシブル基板11の片面上に電子ペーパ12及びタッチパネル13を積層する。また、フレキシブル基板11の他面上に、スキャナ部15を形成する。これら可撓性を有するフレキシブル基板11、電子ペーパ12、タッチパネル13、及びスキャナ部15から構成される電子ルーペ10は、フィルム状に形成され可撓性を有する。また、電子ルーペ10の前面は、電子ペーパ12による表示面及びタッチパネル13による操作面を有し、他面には、原稿からの反射光を画像信号として読み取り可能な読み取り面を有する。このような電子ルーペ10は、可搬性に優れ、また読み取り面、表示面及び操作面が一体となっているため、使い勝手に優れている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、電子ルーペに関するものである。
近年、電子ペーパ、シート状スキャナなど、可撓性を有する各種電子シートが開発されている。電子ペーパは、表示中に電源の供給が絶たれても、表示が消えることのない性質(不揮発性)を有する表示装置であり、光照射によって書き込みが行われる光書き込み型の電子ペーパが知られている(特許文献1、2参照)。また、有機光ダイオードと有機トランジスタとが積層されてなり、曲がった原稿の文字や絵を読み取ることを可能とするシート状スキャナが知られている(特許文献3、4参照)。
ところで、原稿上に記載される細かい文字や小さな図の拡大画像を表示することができる電子ルーペが知られている。この電子ルーペは複数の光学レンズおよびそれらを保持する保持体から構成される。原稿上に電子ルーペを設置し、この電子ルーペをモニターに接続することで、原稿の拡大画像をモニター上で閲覧することができる。しなしながら、この電子ルーペを用いて原稿の拡大画像を閲覧するためのモニターが、電子ルーペ本体に内蔵されていないため、使い勝手が悪かった。また、電子ルーペに接続されるモニターが容積及び重量があるため、モニターが設置される場所にわざわざ電子ルーペを運ぶ必要があり、使い勝手が悪かった。また、このような拡大画像を閲覧するためには、常に電子ルーペを原稿上に設置しなければならかった。
特開2005−11189号公報
特開平10−161161号公報
特開2003−332552号公報
特開2004−165978号公報
このような問題を鑑み、本発明では、可搬性が良く、使い勝手のよい電子ルーペを提供することを目的とする。
本発明の電子ルーペは、原稿上からの反射光を画像信号として読み取り、この画像信号を原稿データとして出力する読み取り部と、前記読み取り部の上に積層され、前記原稿データから選択的に表示画像信号を抽出する表示制御部を有するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上に積層され、前記表示制御部からの前記表示画像信号に基づく表示画像を表示する表示部と、前記表示部の上に積層され、前記表示制御部の操作を可能とし、透過性を有する操作部とから構成され、可撓性を有するフィルム状に形成される第1電子ルーペ本体と、拡大倍率を指定可能な倍率指定手段と、第1拡大範囲を指定可能な第1拡大範囲指定手段と、前記第1拡大範囲内の前記原稿データを第1拡大候補データとして抽出する第1拡大候補データ抽出手段と、前記第1拡大候補データを前記拡大倍率に従って拡大変換処理を施し、第1拡大データを生成する拡大変換手段とを備える第1拡大データ生成手段とを備え、前記第1拡大データ生成手段によって生成される前記第1拡大データが前記第1拡大画像となって前記表示部に表示されることを特徴とする。
前記第1電子ルーペ本体の片面が、前記表示制御部の操作を可能とする操作面と、前記表示制御部からの前記表示画像信号に基づく前記表示画像を表示する表示面を有し、他面が、前記原稿上からの前記反射光を前記画像信号として読み取り可能な読み取り面を有することが好ましい。
前記第1拡大範囲指定手段が、前記操作部上の押圧操作により前記操作部から出力される押圧信号の経時変化を示す押圧信号履歴情報を生成する押圧信号履歴生成手段と、前記押圧信号履歴情報が閉曲線部を有するか否かを判定する閉曲線部判定手段とを備えることが好ましい。
基準となる閾値よりも低い明度を有する画素を記載画素、前記閾値よりも高い明度を有する前記画素を余白画素とし、前記原稿データを構成する前記画素が前記記載画素または前記余白画素のいずれかに属するかを判定する明度判定手段と、前記原稿データを、前記記載画素のみから構成される記載データ、及び前記余白画素のみから構成される余白データに分離可能な分離手段と、前記第1拡大データの前記表示画像を前記表示部上に表示するための拡大画像表示領域を前記余白データから抽出する拡大画像表示領域抽出手段とを備えることが好ましい。
前記余白データが前記表示部に余白画面となって表示され、この余白画面の表示色を変更する表示色変更手段を備えることが好ましい。
前記第1電子ルーペ本体が、前記第1拡大範囲内から第2拡大範囲を指定する第2拡大範囲指定手段と、前記第2拡大範囲内の前記原稿データを第2拡大候補データとして抽出する第2拡大候補データ抽出手段と、前記第2拡大候補データを前記拡大倍率に従って前記拡大変換処理を施し、第2拡大データを生成する第2拡大変換手段とを備える第2拡大データ生成手段と、前記第1拡大範囲内で前記第2拡大範囲を移動自在にする拡大範囲移動指示手段と、前記拡大画像表示領域上に前記第1拡大データ全体を表示することが可能であるか否かを判定する表示領域判定手段とを有し、前記表示領域判定手段が、前記拡大画像表示領域上に前記第1拡大データ全体を表示することが不可能であると判定した場合、前記第2拡大データ生成手段によって生成される前記第2拡大データが前記拡大画像表示領域に第2拡大画像となって前記表示部に表示され、前記拡大範囲移動指示手段が、前記表示部に表示されることが好ましい。
複数の被関連付け情報を関連付ける付帯情報を生成する前記関連付け手段を有し、前記被関連付け情報が、前記付帯情報と共に前記表示画像となって前記表示部に表示されることが好ましい。また、この被関連付け情報が、前記被関連付け情報を前記第1拡大候補データと前記第1拡大データ、或いは、前記被関連付け情報を前記第2拡大候補データと前記第2拡大データとすることが好ましい。
前記第1または第2拡大画像を前記表示部に表示するか否かの表示切替手段を有することが好ましい。
前記原稿データの記録及び読み出しが可能な記憶部を備えることが好ましい。また、通信媒体を介し、外部機器と前記記憶部との通信を可能にする第1通信部を有することが好ましい。更に、前記記憶部と、前記第1通信部と通信可能な第2通信部とを有し、書籍に脱着自在な書籍付属部材を備えることが好ましい。
前記原稿データを前記記憶部に格納するために、前記原稿データにファイル名を付与するファイル名付与手段を有することが好ましい。
複数の前記原稿データの共通部分を検出する共通部分検出手段と、この共通部分検出手段を重ねるように結合させて、結合データを生成する結合手段とを有することが好ましい。
前記読み取り部及び前記表示部が、前記操作部上に積層するように形成されることが好ましい。
前記表示制御部を有する前記フレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上に積層される前記表示部と、前記表示部の上に積層される前記操作部と、各データの送受信を可能にするデータ通信部とを備え、可撓性を有するフィルム状に形成される第2電子ルーペ本体と、前記データ通信部を有する前記読み取り部と、前記読み取り部及び前記第2電子ルーペ本体の前記データ通信部の間を接続する前記通信媒体とから構成されることが好ましい。
本発明の電子ルーペによれば、原稿上からの反射光を画像信号として読み取り、この画像信号を原稿データとして出力する読み取り部と、読み取り部の上に積層され、原稿データから選択的に表示画像信号を抽出する表示制御部を有するフレキシブル基板と、フレキシブル基板の上に積層され、表示制御部からの表示画像信号に基づく表示画像を表示する表示部と、表示部の上に積層され、表示制御部の操作を可能とし、透過性を有する操作部とから構成され、可撓性を有するフィルム状に形成される第1電子ルーペ本体と、拡大倍率を指定する倍率指定手段と、第1拡大範囲を指定する第1拡大範囲指定手段と、第1拡大範囲内の原稿データを第1拡大候補データとして抽出する第1拡大候補データ抽出手段と、第1拡大候補データを拡大倍率に従って拡大変換処理を施し、第1拡大データを生成する拡大変換手段とを備える第1拡大データ生成手段とを備え、第1拡大データ生成手段によって生成される第1拡大データが第1拡大画像となって表示部に表示されるため、使い勝手に優れ、携帯が可能な電子ルーペを提供することができる。
第1電子ルーペ本体の片面が、表示制御部の操作を行う操作面と、表示制御部からの表示画像信号に基づく表示画像を表示する表示面を有し、他面が、原稿上からの反射光を画像信号として読み取り可能な読み取り面を有するため、原稿上に電子ルーペをおいた状態で、原稿の読み取り及び原稿の拡大表示画像を閲覧することができる。
第1拡大範囲指定手段が、操作部上の押圧操作により操作部から出力される押圧信号の経時変化を示す押圧信号履歴情報を生成する押圧信号履歴生成手段と、押圧信号履歴情報が閉曲線部を有するか否かを判定する閉曲線部判定手段とを備えるため、第1拡大範囲の指定が容易になる。
基準となる閾値よりも低い明度を有する画素を記載画素、閾値よりも高い明度を有する画素を余白画素とし、原稿データを構成する画素が記載画素または余白画素のいずれかに属するかを判定する明度判定手段と、原稿データを、記載画素のみから構成される記載データ、及び余白画素のみから構成される余白データに分離する分離手段と、第1拡大データの表示画像を表示部上に表示するための拡大画像表示領域を余白データから抽出する拡大画像表示領域抽出手段とを備えるため、表示面全体を有効に使用することができる。
また、余白データが表示部に余白画面となって表示され、この余白画面の表示色を変更する表示色変更手段を備えるため、余白部画面を所望の色で表示することができる。
第1電子ルーペ本体が、第1拡大範囲内から第2拡大範囲を指定する第2拡大範囲指定手段と、第2拡大範囲内の原稿データを第2拡大候補データとして抽出する第2拡大候補データ抽出手段と、第2拡大候補データを拡大倍率に従って拡大変換処理を施し、第2拡大データを生成する第2拡大変換手段とを備える第2拡大データ生成手段と、第1拡大範囲内で第2拡大範囲を移動自在にする拡大範囲移動指示手段と、拡大画像表示領域上に第1拡大データ全体を表示することが可能であるか否かを判定する表示領域判定手段とを有し、表示領域判定手段が、拡大画像表示領域上に第1拡大データ全体を表示することが不可能であると判定した場合、第2拡大データ生成手段によって生成される第2拡大データが拡大画像表示領域に第2拡大画像となって表示部に表示され、拡大範囲移動指示手段が、表示部に表示されるため、表示面全体を有効に利用することができる。
複数の被関連付け情報を関連付ける付帯情報を生成する関連付け手段を有し、被関連付け情報が、付帯情報と共に表示画像となって表示部に表示されるため被関連付け情報の対応付けが容易になる。また、この被関連付け情報が、被関連付け情報を第1拡大候補データと第1拡大データ、或いは、被関連付け情報を第2拡大候補データと第2拡大データとすることにより、複数の第1或いは第2拡大候補画像及び第1或いは第2拡大画像が表示部上に表示された場合において、各画像の対応付けが容易になる。
第1または第2拡大画像を表示部に表示するか否かの表示切替手段を有するため、拡大表示切り替えが容易になる。
原稿データの記録及び読み出しが可能な記憶部を備えるため、読み取り部から読み取った原稿データの持ち運びが容易になる。また、通信媒体を介し、外部機器と記憶部との通信を可能にする第1通信部を有するため、電子ルーペの可搬性を損なわずに、取り扱い可能な原稿データ量が増大する。更に、記憶部と、第1通信部と通信可能な第2通信部とを有し、書籍に脱着自在な書籍付属部材を備えるため、書籍と一体化することが可能になり、可搬性が向上する。このような電子ルーペを用いることにより、書籍の通常の閲覧及び、書籍の所望の部分の拡大画像の閲覧を併用することが容易になる。
原稿データを記憶部に格納するために、原稿データにファイル名を付与するファイル名付与手段を有するため、データの管理を容易にする。
複数の原稿データの共通部分を検出する共通部分検出手段と、この共通部分検出手段を重ねるように結合させて、結合データを生成する結合手段とを有するため、電子ルーペの読み取り面の面積に制限されず、この読み取り面よりも大きな面積を有する原稿を読み取り、1つの原稿データとすることができる。
読み取り部及び表示部が、操作部上に積層するように形成されるため、読み取り部及び表示部の使用部材の量が少なくなり、結果として、製造コストの安価な電子ルーペを提供することができる。
表示制御部を有するフレキシブル基板と、フレキシブル基板の上に積層される表示部と、表示部の上に積層される操作部と、各データの送受信を可能にするデータ通信部とを備え、可撓性を有するフィルム状に形成される第2電子ルーペ本体と、データ通信部を有する読み取り部と、読み取り部及び第2電子ルーペ本体のデータ通信部の間を接続する通信媒体とから構成されるため、可搬性が向上する。
本発明の第1の実施形態について説明する。図1及び図2に示すように、電子ルーペ10は、フレキシブル基板11の片面上に、電子ペーパ12と、タッチパネル13が順次積層するように形成される。電子ペーパ12上に形成されるタッチパネル13は透過性の高い材料から形成されるため、電子ルーペ10の前面14は、表示画像を表示する表示面及び電子ルーペ10の操作を行うための操作面を有する。一方、フレキシブル基板11の他面上にスキャナ部15が形成されるため、電子ルーペ10の背面16は原稿の反射光を読み取り可能な読み取り面を有する。これらフレキシブル基板11、電子ペーパ12、タッチパネル13及びスキャナ部15は可撓性を有するため、電子ルーペ10も可撓性を有する。
電子ルーペ10の側面にはメモリカードスロット19が設けられ、メモリカード18はこのメモリカードスロット19に脱着自在に装填される。また、入力ペン20は、タッチパネル13の表面を押圧するためのものである。アンテナ21は、外部機器とのデータの送受信を行うためのものである。
フレキシブル基板11上には、制御部30、ROM31、RAM32、押圧信号処理部33、表示制御部34、結合処理部35及び関連付け部36などの処理部や、これら各処理部と電子ペーパ12、タッチパネル13、スキャナ部15及びメモリカード18とを接続する電気回路が設けられている(図3)。メモリカード18はメディアコントローラ37を経由して、アンテナ21は通信部38を経由して制御部30と接続されている。制御部30は、ROM31に記憶されたシーケンスプログラムをワークメモリであるRAM32に読み出して実行する。
スキャナ部15は、制御部30からスキャン開始信号を受け取ると、原稿上からの反射光を、読み取り面を介し、画像信号として読み取る。この画像信号はスキャナ部15の光電変換により制御部30に出力される。この制御部30は、画像信号を原稿データとしてRAM32に格納する。更に、制御部30の制御下において、メディアコントローラ37は、この原稿データをメモリカード18に格納する。
タッチパネル13が押圧操作されると、タッチパネル13上の押圧操作の位置情報が含まれている押圧信号が、タッチパネル13から制御部30に出力される。制御部30がこの押圧信号を検出すると、制御部30の制御の下、押圧信号処理部33は、この押圧信号の記録を開始し、押圧信号の経時変化に基づく押圧信号履歴情報を生成し、制御部30に出力する。
表示制御部34は、文字判定部41、閉曲線判定部42、拡大候補データ抽出部46、拡大変換部47、余白抽出部48、拡大画像表示領域抽出部49及び表示色変更部50を備えており、これらが原稿データなどに所定の処理を施す。そのため、表示制御部34は、メモリカード18から読み取った原稿データをそのまま表示画像信号として出力するだけでなく、これら各処理を原稿データに施すことによって得られる第1〜第2拡大候補データ、第1〜第2拡大データなどの各データ及び原稿データの中から選択的に抽出したものを表示画像信号として出力する。電子ペーパ12は、この表示画像信号に基づく表示画像を表示する。
文字判定部41は、この押圧信号履歴情報を読み込み、予めROM31に記憶された文字パターンデータとの照合する文字判定処理を行い、当該押圧信号履歴情報から文字を判定する。この文字パターンデータには、ひらがな、カタカナ、漢字、数字及びアルファベットなどの各文字の形状(文字パターン)について定義されている。文字判定部41は、この文字判定処理によって判定された文字に基づいてく判定文字情報を生成し、この判定文字情報を制御部30に出力する。
閉曲線判定部42は、押圧信号履歴情報に閉曲線判定処理を施し、閉曲線判定処理によって判定された閉曲線部を抽出する閉曲線抽出処理を施す。図4に示すように、閉曲線判定処理では、押圧信号履歴情報LD1、LD2が閉曲線部を有するか否かの判定を行う。図4(A)に示す押圧信号履歴情報LD1は、閉曲線判定処理において、閉曲線部を有さない押圧信号履歴情報と判定される。一方、図4(B)に示す閉曲線判定処理において、押圧信号履歴情報LD2は閉曲線部を有する押圧信号履歴情報と判定される。制御部30は、この閉曲線判定処理において閉曲線部と判定された閉曲線部AD1を第1拡大範囲としてRAM32に格納する。
図3に示す拡大候補データ抽出部46は、第1及び第2拡大範囲内にある原稿データを第1及び第2拡大候補データとして抽出する拡大候補データ抽出処理を行う。第1拡大範囲は、前述した閉曲線判定部42による閉曲線判定処理から得られ、第2拡大範囲は、制御部30による所定の処理によって得られる。拡大変換部47は、第1及び第2拡大候補データを、タッチパネル13から指定される拡大倍率に基づいて拡大変換する拡大変換処理を行う。この拡大変換処理によって、第1及び第2拡大候補データから第1及び第2拡大データが生成される。
余白抽出部48は、原稿データ或いは拡大候補データの余白部分を抽出するための明度判定処理、分離処理を行う。明度判定処理は、原稿データを構成する画素の明度を、基準となる明度の閾値と比較し、閾値よりも高い明度を有する画素及び低い明度を有する画素を、それぞれ余白画素及び記載画素と判定する。この明度判定処理によって生成される明度判定情報には、その画素が余白画素に属するか否かの情報が含まれる。一方、分離処理は、この明度判定情報に基づいて、原稿データを、余白画素のみから構成される余白データ、及び、記載画素のみから構成される記載データの2つデータに分離する処理である。
例えば、図19(A)の原稿データSD2に明度判定処理を施すと、図19(B)のように、分離処理が行われた原稿データSD2の各画素は、明度の高い画素HGと明度の低い画素LGに振り分けられる。分離処理では、これらの画素HGからなる余白データBGD1と、画素LGからなる記載データPRD1に分離され(図19(C))、余白データBGD1及び記載データPRD1はRAM32に格納される。制御部30の制御の下で、メディアコントローラ37は、これらの余白データBGD1及び記載データPRD1をメモリカード18に格納する。
図3に示す拡大画像表示領域抽出部49は、この余白データから拡大画像表示領域を抽出する。表示制御部34は、この第1或いは第2拡大データを拡大画像表示領域に配置するように表示画像信号を生成する。表示制御部34により、この表示画像信号が電子ペーパ12に出力されると、電子ペーパ12上の拡大画像表示領域に第1或いは第2拡大画像が表示される。
表示色変更部50は、制御部30の制御の下、各データに付与される表示色情報に基づく表示色に変換する表示色変換処理を施す。この表示色変換処理が実行されると、表示色変更部50は、当該データの余白データを表示色情報に基づいて表示色変換処理を行う。表示制御部34が、この表示色変換処理が施された余白データを表示画像信号として出力すると、電子ペーパ12は、当該データの余白部分を表示色情報に基づく色で表示する。
関連付け部36は、関連付け情報を生成し、第1〜第2拡大候補データに関連付け情報を付与する関連付け処理を行う。この関連付け情報には、データごとに異なる表示色が定義される表示色情報が含まれている。関連付け処理を施された第1〜第2拡大候補データが、表示画像信号として出力されると、第1〜第2拡大候補データの表示画像が、関連付け情報に基づく表示色で電子ペーパ12に表示される。
結合処理部35は、複数の記載データが有する画素の配置パターンに共通部分が存在するか否かを判定する共通部分検出処理と、この共通部分を重ねるように複数の記載データを結合させる結合処理を行う。
通信部38はアンテナ21と接続され、パーソナルコンピュータなどの外部機器とのデータ通信を可能にする各種コントローラ、ドライバ、コネクタから構成される。この通信部38とアンテナ21が外部機器とのデータの送受信を可能にする。
次に、電子ルーペ10の作用について説明する。電子ルーペ10の電源スイッチを押下すると、電子ルーペ10に電源が投入され、電子ペーパ12に、入力用GUI画面(Graphic User Interface)であるメニュー画面が表示される。このメニュー画面には、電子ルーペが有する各モードを選択するためのモード操作ボタンが表示される。モード操作ボタンを押圧すると、電子ルーペ10の動作状態は所定のモードに遷移する。
このメニュー画面などの入力用GUI画面は、電子ルーペ10の操作を行うために用いられる。この入力用GUI画面の元となる入力用GUIデータは、予めROM31に格納されている。この入力用GUIデータには、各操作ボタンまたは各入力有効領域の表示位置、及び操作ボタンなどが操作されたときの処理が定義される。制御部30の制御の下、表示制御部34が、この入力用GUIデータを表示画像信号として出力することにより、入力用GUI画面が電子ペーパ12上の所定の位置に表示される。
電子ペーパ12に表示される操作ボタンが操作され、制御部30がこの操作による押圧信号を読み取ると、制御部30は、押圧信号に含まれる押圧操作の位置情報と、当該入力用GUI画面に対応する入力用GUIデータを照合し、この操作ボタンに定義される処理を行う。このようにして、この電子ペーパ12に表示される操作ボタンの操作を、タッチパネル13から行うことができる。また、入力有効領域は、入力ペン20などを用いて、タッチパネル13上をなぞる操作により所定の処理を行う入力用GUI画面である。押圧信号処理部33は、この入力有効領域における押圧信号から押圧信号履歴情報を生成し、この押圧信号履歴情報は、表示制御部34を介して、押圧信号履歴画像となって電子ペーパ12に表示されると同時に、文字判定処理や閉曲線判定処理などの各処理が施される。
電子ルーペ10には、登録モード、表示モード、及び結合モードを有する。登録モードは、スキャナ部15を用いて原稿データの作成を行い、この原稿データにファイル名を付与してメモリカード18に格納するモードである。表示モードは、メモリカード18に格納される原稿データ、及び、この原稿データの拡大データに基づいた表示画像を電子ペーパ12に表示するモードである。結合モードは、2つの原稿データの共通部分を重ね合わせ、1つの原稿データに結合するモードである。
登録モードは、スキャナ部15を用いて原稿データの作成をする原稿データ作成処理、この原稿データにファイル名を付与するファイル名付与処理、及びこの原稿データをメモリカード18に格納する原稿データ保存処理の各処理が実行される。
電子ルーペ10の動作状態が登録モードに遷移すると、スキャン開始ボタンが電子ペーパ12上に表示される。図5のように電子ルーペ10を本53の間に挟み込み、所望の原稿54と電子ルーペ10の背面16が密着するように設置する。スキャン開始ボタンを押下すると、制御部30にスキャン開始信号が入力され、スキャナ部15により原稿54の反射光が画像信号として読み込まれる。スキャナ部15は、この画像信号を原稿データSD1として制御部30に出力する。この原稿データSD1は、表示制御部34により表示画像信号となって出力される。電子ペーパ12は、この表示画像信号に基づく原稿画像SDG1を表示する。
次に、制御部30は、得られた原稿データSD1にファイル名付与処理を施す。このファイル名付与処理には、キーボード入力処理、ペン入力処理及び自動付与処理の3つのファイル名付与方法があり、これらのファイル名付与方法を選択する操作ボタンが電子ペーパ12上に表示される。制御部30がこの各操作ボタンが押下されたことを検出すると、所定のファイル名付与処理を実行し、ファイル名とともに原稿データSD1をメモリカード18に格納する。
キーボード入力処理を実行すると、図6のように、原稿画像SDG1、入力用GUI画面であるキーボード画面KL1、ファイル名表示画面FNW1、及び決定ボタンEB1が電子ペーパ12上に表示される。このキーボード画面KL1には、パーソナルコンピュータなどに用いられるキーボードボタンのように、複数の操作ボタンが配列されている。制御部30は、タッチパネル13からの押圧信号と、ROM31に格納されるキーボード画面データを照合して、キーボード画面KL1上の押圧操作によって入力された文字を特定する。このような処理によって特定された文字は、表示制御部34を介して、電子ペーパ12上のファイル名表示画面FNW1に表示される。このように、キーボード画面KL1からの文字の入力操作を繰り返し行い、所望のファイル名を入力する。ファイル名の入力後、決定ボタンEB1を押下すると、入力したファイル名が原稿データSD1に付与される。
ペン入力処理を実行すると、図7のように、文字入力領域W1、ファイル名表示画面FNW2、及び決定ボタンEB2が電子ペーパ12上に表示される。文字判定部41は、この文字入力領域W1の押圧操作により得られる押圧信号履歴情報と、予めROM31に格納された文字パターンデータとを照合する文字判定処理を行う。このような文字判定処理によって特定された文字は、表示制御部34を介して、電子ペーパ12上のファイル名表示画面FNW2に表示される。このように、文字入力領域W1の押圧操作を繰り返し行い、所望のファイル名を入力する。ファイル名の入力後、決定ボタンEB2を押下すると、入力したファイル名が原稿データSD1に付与される。
自動付与処理が実行されると、制御部30はメモリカード18に格納されるファイル名付与履歴に従って、各データにファイル名を付与する。このファイル名付与履歴には、ファイル名のデータ形式を定義する形式定義情報と、過去に原稿データに付与されたファイル名の履歴である履歴情報から構成される。制御部30は、形式定義情報に従って履歴情報に存在しないファイル名を生成する。生成した新しいファイル名は、原稿データSD1に付与されると同時に、履歴情報に追記される。
表示モードでは、原稿データを表示する原稿データ表示処理、拡大データの作成及び表示を行う拡大データ作成/表示処理、この拡大データの表示方法を選択する拡大表示切替処理、原稿画像及び拡大画像の表示色を変更する表示色変更処理、及び、拡大倍率変更処理が実行される。
図8のように、電子ルーペ10の動作状態が表示モードに遷移すると、表示画面G1が電子ペーパ12に表示される。この表示画面G1は、メモリカード18から選択された原稿データSD1の原稿画像である原稿画像SDG1、拡大表示切替処理ボタンBT1、拡大データ作成/表示ボタンBT2、及び表示色変更ボタンBT3、拡大倍率変更ボタンBT4から構成される。
拡大表示切替ボタンBT1は、表示モードにおける第1〜第2拡大データの表示方法である第1〜第3表示方法から1つの表示方法を選択する操作ボタンである。この拡大表示切替ボタンBT1を1回押下するごとに、電子ルーペ10の表示方法は、第1、第2、第3表示方法と順次選択される。電子ルーペ10の表示方法が3表示方法であるときに、拡大表示切替ボタンBT1が押下されると、電子ルーペ10の表示方法は第1表示方法に戻る。第1表示方法では、電子ペーパ12上に、第1〜第2拡大データの表示画像である第1〜第2拡大画像のみを表示可能とし、第2表示方法では、第1〜第2拡大画像、第1〜第2拡大候補データの表示画像である第1〜第2拡大候補画像、及び原稿画像を表示可能とし、第3表示方法では、原稿画像のみを表示可能とする。
拡大データ作成/表示ボタンBT2を押下すると、拡大データ作成/表示処理が実行される。はじめに、電子ペーパ12上に表示される原稿画像SDG1全体が入力有効領域となり、タッチパネル13からの操作が有効となる。次に、原稿画像SDG1上の拡大したい部分を、入力ペン20などで囲み、第1拡大範囲を指定する。この第1拡大範囲の指定操作によって生成される押圧信号は、押圧信号画像LDG3となって電子ペーパ12上に表示される。これらの操作により、電子ペーパ12は、操作ボタンBT1〜BT4に加えて、原稿画像SDG1及び、押圧信号履歴画像LDG3から構成される表示画像G2を表示する(図9)。
第3に、制御部30は、この第1拡大範囲の指定操作によって生成される押圧信号履歴情報LD3に閉曲線判定処理を施し、第1拡大範囲FWA3を得る。第4に、拡大候補データ抽出部46が、第1拡大範囲FWA3及び原稿データSD1に第1拡大候補データ抽出処理を施し、第1拡大範囲FWA3内にある原稿データSD1を第1拡大候補データFKD3として抽出すると同時に、関連付け部36は、第1拡大候補データFKD3に表示色情報CLD3を含む関連付け情報を付与する。この操作により、電子ペーパ12上には、表示画像G3が表示される。この表示画像G3は、第1拡大候補データFKD3に対応する第1拡大候補画像FKDG3、原稿画像SDG1及び操作ボタンBT1〜BT4から構成される(図10)。
第5に、この第1拡大候補データFKD3は、拡大変換部47の拡大変換処理によって、所定の拡大倍率に基づいて拡大変換され、第1拡大データFWD3となる。最後に、第1拡大データFWD3は表示制御部34によって表示画像信号として出力され、第1拡大画像FWDG3となって電子ペーパ12に表示される。図11のように、第1表示方法では、この第1拡大画像FWDG3及び操作ボタンBT1〜BT4から構成される表示画像G4が電子ペーパ12に表示される。
この状態において、拡大表示切替ボタンBT2が押下されると、電子ルーペ10の表示方法が第2表示方法に切り替わる。この操作によって、制御部30の制御の下、余白抽出部48が、原稿データSD1に明度判定処理、分離処理を施し、余白データを得る。拡大画像表示領域抽出部49は、この余白データから拡大画像表示領域WA3を抽出する。この処理後、電子ペーパ12には、拡大画像表示領域WA3内に配置される第1拡大画像FWDG3、原稿画像SDG1、第1拡大候補画像FKDG3及び操作ボタンBT1〜BT4から構成される表示画像G5が表示される(図12)。
図13のように、第2表示方法が選択される電子ルーペ10において、第1拡大データFWD3と同様に生成された第1拡大データFWD4の全体が、制御部30による表示領域判定処理により、拡大画像表示領域WA4上に表示することが不可能であるとみなされた場合、制御部30の制御の下、第2拡大データの生成処理が実行される。
第2拡大データの生成処理は次のように行われる。第1に、制御部30が、第2拡大範囲SWA4を第1拡大範囲FWA4内に設ける。第2に、拡大候補データ抽出部46が、原稿データSD1に拡大候補データ抽出処理を施し、第2拡大範囲SWA4内にある原稿データSD1を第2拡大候補データSKD4として抽出する。第3に、この第2拡大候補データSKD4は、拡大変換部47の拡大変換処理によって、所定の拡大倍率に基づいて拡大変換され、第2拡大データSWD4となる。第4に、第2拡大データSWD4が、表示制御部34により、第2拡大画像SWDG4となって、電子ペーパ12の拡大画像表示領域WA4に出力される(図13)。
制御部30は、ROM31から読み込んだスクロールバーデータを表示制御部34に出力する。表示制御部34は、このスクロールバーデータに基づくスクロールバーSB0を、この第2拡大画像SWDG4の周囲に表示する。このスクロールバーSB0の操作により、当該拡大画像表示領域内に表示される第1拡大データFWD4全体の閲覧を可能にする。このスクロールバーSB0は、第2拡大範囲SWA4を第1拡大範囲FWA4内で移動自在にするスクロールボタンSB1〜SB4から構成される。これらのスクロールスイッチSB1〜SB4を押圧することにより、第2拡大範囲SWA4が第1拡大範囲FWA4内で所定の方向に移動する。制御部30の制御の下、表示制御部34は、第2拡大範囲SWA4の位置変更に追従して、新たな第2拡大範囲に対応する第2拡大データを抽出し、新たな第2拡大データに置き換えた表示画像信号を出力する。電子ペーパ12は、この表示画像信号に基づいて、新たな第2拡大画像に置き換えられた表示画像を表示する。
電子ペーパ12に表示画像G6が表示される状態において、拡大表示切替ボタンBT2が押下されると、電子ルーペ10の表示方法が第3表示方法に切り替わり、電子ペーパ12上における、第1拡大候補画像FKDG3及び第1拡大画像FWDG3の表示が不可となるため、図8に示す表示画面G1のように、電子ペーパ12には原稿画像SDG1及び操作ボタンBT1〜BT4が表示される。
電子ルーペ10の表示方法が第1〜第2表示方法のいずれかであるときに、拡大倍率変更ボタンBT4が押下されると、この拡大倍率変更用の入力用GUI画面が電子ペーパ12に表示され、この入力用GUI画面からの操作により拡大倍率を変更することができる。制御部30の制御の下、表示制御部34は、新しい拡大倍率に基づく拡大変換処理によって得られる第1拡大データに置き換えた表示画像信号を出力する。電子ペーパ12には、この表示画像信号に基づき、新たな第1拡大画像を電子ペーパ12の拡大画像表示領域上に表示する。
また、制御部30が、表示色変更ボタンBT3が押下されると、電子ペーパ12は所望の表示色を選択可能な入力用GUI画面を表示する。この入力用GUI画面を用いて、タッチパネル13から所望の表示色を選択操作することにより、表示色情報を得る。次に、原稿データに余白抽出部48の明度判定処理及び分離処理を施し、余白データと記載データを得る。第3に、表示色変更部50は、表示色情報に従う表示色変換処理を余白データに施し、新たな余白データを得る。この余白データと記載データから再構成された新たな原稿データは、表示画像信号となって出力される。このようにして電子ペーパ12に表示される原稿画像の余白部分は、表示色情報で定義される色で表示される。
図14のように、この表示画面G7にある第1拡大画像FWDG5、FWDG6は、前述した拡大データ作成/表示処理を用いて原稿データSD1上に設定される2つの第1拡大範囲FWA5,FWA6から生成される。この第1拡大範囲FWA5,FWA6から抽出される第1拡大候補データFKD5、FKD6には、関連付け部36によって関連付け情報CLD5、CLD6が付与されている。この関連付け情報CLD5に青色、CLD6には赤色が定義されている。この第1拡大候補データFKD5、FKD6から生成される第1拡大候補画像FKDG5、FKDG6及び第1拡大画像FWDG5、WFDG6の余白部分は、関連付け情報CLD5、CLD6に従う青色及び赤色で表示される。このような表示色情報を含む関連付け情報により、複数の第1拡大候補画像と第1拡大画像の対を視覚的に区別することができる。
電子ルーペ10の動作状態が結合モードに遷移すると、結合処理が行われる。制御部30の制御の下、余白抽出部48はメモリカード18から選択される複数の断片データに明度判定処理及び分離処理を施し、2対の記載データと余白データを得る。結合処理部35は、2つの記載データを照合し、記載データが重なり合う共通部分を検出する共通部分検出処理を行う。共通部分検出処理によって判定された共通部分は、同一の原稿から得られた断片データであると判定される。結合処理では、これら記載データの共通部分を重ねるようにして1つの結合データに結合する。このように、共通部分検出処理及び結合処理を繰り返し行うことにより、1つの原稿を複数回に分けて読み取って得られる複数の断片データから1つの原稿データを作成することができる。
次に、第1拡大範囲の指定操作における閉曲線判定処理のフローチャートを図15に示す。押圧信号処理部33がタッチパネル13上からの押圧信号を検出すると(ステップS400)、押圧信号処理部33が押圧信号履歴情報を生成する(ステップS410)。制御部30が押圧信号履歴情報を検出すると、制御部30の制御の下、表示制御部34がこの押圧信号履歴情報を表示部12へ出力する。電子ペーパ12は、この押圧信号履歴情報に基づく押圧信号履歴画像を表示する(ステップS420)。制御部30が押圧信号の入力を検出しつづけている間、これら押圧信号履歴情報の生成及び押圧信号履歴画像の表示が連続して行われる(ステップS410〜S430)。制御部30が、この押圧信号が途絶えたこと検出すると、閉曲線判定部42が、この押圧信号履歴情報が閉曲線部を有するか否かの判定処理を行う(ステップS440)。この閉曲線判定処理において、閉曲線部を有さないと判定された押圧信号履歴情報は破棄され、再度閉曲線の指定の行う旨を電子ペーパ12上に表示し(ステップS450)、電子ルーペ10の動作状態はステップS400に戻る。この閉曲線判定処理において、閉曲線部を有すると判定された押圧信号履歴情報は、制御部30の制御の下、RAM32に格納され(ステップS460)、閉曲線判定処理が終了する。
上記実施形態では、表示部を電子ペーパと記載したが、これに限らず、有機ELパネルなど可撓性を有する他の表示部を用いてもよい。
上記実施形態では、拡大データの表示切り替え処理を一括に行うと記載したが、個々の拡大データに拡大表示切替処理を行ってもよい。
上記実施形態では、表示色変更手段が、各データの余白部分の表示色を変更すると記載したが、これに限らず、記載部分、或いはデータ全体の表示色を変更してもよい。
関連付け部36は、第1拡大候補データに表示色情報を付与することにより、第1拡大候補画像及び第1拡大画像の余白部分が表示色情報に基づく色で表示されると記載したが、これに限らず、第1拡大範囲及び拡大画像領域を示す第1拡大範囲枠及び拡大画像領域枠を表示し、これら第1拡大範囲枠及び拡大画像領域枠に関連付け情報を付与し、この第1拡大範囲枠及び拡大画像領域枠を表示色情報に基づく色で表示してもよい。また、関連付けられた第1拡大範囲枠及び拡大画像領域枠を視覚的に結びつけるような補助的な画像(例えば、吹き出しなど)を第1拡大範囲枠及び拡大画像領域枠に付加して表示してもよい。なお、関連付ける対象は第2拡大画像と、第1或いは第2拡大候補データでもよい。
表示領域判定によって、拡大画像表示領域上で第1拡大データ全体の表示が不可能と判定された場合に、スクロールバーを追加表示するだけでなく、拡大画像表示領域を再設定する、または、拡大倍率を再設定する、或いはこれら両者を組み合わせてもよい。
電子ルーペ10にメモリカード18を内蔵する替わりに、図20のように、記憶部60を有するブックカバー61に、電子ルーペ62を接続させて利用してもよい。このブックカバー61及び電子ルーペ62に備えられる通信用のアンテナ63、64を介してブックカバー61と電子ルーペ62の間の通信を行うことができる。また、電子ルーペ62は、原稿の反射光を原稿データとして読み取り可能な読み取り面である背面65、及び、この原稿データに基づいた原稿画像が表示される表示面と、各操作を行うための操作面を有する前面66から構成される。このブックカバー61で閲覧したい書籍を覆い、所望のページに背面63が密着するように電子ルーペ62を設置する。背面65から読み取られた原稿データは、そのまま前面66に表示されると同時に、アンテナ63、64を介して記憶部60に格納される。このようなブックカバー61及び電子ルーペ62は、書籍と一体化することが可能になり、可搬性が向上する。
上記実施形態では、スキャナ部15を内蔵する電子ルーペ10について記載したが、これに限らず、スキャナ部81と電子ルーペ本体84が分離した形態でもよい。図16及び図17に示すように、電子ルーペ80は、スキャナ部81と電子ルーペ本体84から構成され、スキャナ部81と電子ルーペ本体84の間はケーブル85によって接続される。電子ルーペ本体84及びスキャナ部81に内蔵される通信部とケーブル85からなる通信手段は、スキャナ部81と電子ルーペ本体84間における各データの送受信を可能にする。電子ルーペ本体84は、フレキシブル基板87上に、電子ペーパ88、タッチパネル89と順次重ねられる。フレキシブル基板87、電子ペーパ88及びタッチパネル89は可撓性を有するため、電子ルーペ本体84も可撓性を有する。タッチパネル89は透過性のよい材料から形成されるため、電子ルーペ本体84の前面90は、操作面と表示面を有する。また、入力ペン93は、タッチパネル89の表面を押圧するためのものである。アンテナ94は、外部機器とのデータの送受信を行うためのものである。
このようにスキャナ部81と電子ルーペ本体84が分離してなる電子ルーペ80は、図16のように、スキャナ部81を小型にすることが可能となる。また、原稿95を複数回に分けて断片データを得て、これら断片データを電子ルーペ本体84に内蔵される余白抽出部及び結合処理部を用いて1つの原稿データSD4を得ることができる。
10、62、80 電子ルーペ
11、87 フレキシブル基板
12、88 電子ペーパ
13、89 タッチパネル
14、66、90 前面
15、81 スキャナ部
16、65 背面
18 メモリカード
21、63、64、94 アンテナ
30 制御部
31 ROM
32 RAM
33 押圧信号処理部
34 表示制御部
35 結合処理部
36 関連付け部
37 メディアコントローラ
38 通信部
41 文字判定部
42 閉曲線判定部
46 拡大候補データ抽出部
47 拡大変換部
48 余白抽出部
49 拡大画像表示領域抽出部
50 表示色変更部
60 記憶部
61 ブックカバー
84 電子ルーペ本体
85 ケーブル
11、87 フレキシブル基板
12、88 電子ペーパ
13、89 タッチパネル
14、66、90 前面
15、81 スキャナ部
16、65 背面
18 メモリカード
21、63、64、94 アンテナ
30 制御部
31 ROM
32 RAM
33 押圧信号処理部
34 表示制御部
35 結合処理部
36 関連付け部
37 メディアコントローラ
38 通信部
41 文字判定部
42 閉曲線判定部
46 拡大候補データ抽出部
47 拡大変換部
48 余白抽出部
49 拡大画像表示領域抽出部
50 表示色変更部
60 記憶部
61 ブックカバー
84 電子ルーペ本体
85 ケーブル
Claims (17)
- 原稿上からの反射光を画像信号として読み取り、この画像信号を原稿データとして出力する読み取り部と、前記読み取り部の上に積層され、前記原稿データから選択的に表示画像信号を抽出する表示制御部を有するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上に積層され、前記表示制御部からの前記表示画像信号に基づく表示画像を表示する表示部と、前記表示部の上に積層され、前記表示制御部の操作を可能とし、透過性を有する操作部とから構成され、可撓性を有するフィルム状に形成される第1電子ルーペ本体と、
拡大倍率を指定する倍率指定手段と、第1拡大範囲を指定する第1拡大範囲指定手段と、前記第1拡大範囲内の前記原稿データを第1拡大候補データとして抽出する第1拡大候補データ抽出手段と、前記第1拡大候補データを前記拡大倍率に従って拡大変換処理を施し、第1拡大データを生成する拡大変換手段とを備える第1拡大データ生成手段とを備え、
前記第1拡大データ生成手段によって生成される前記第1拡大データが前記第1拡大画像となって前記表示部に表示されることを特徴とする電子ルーペ。 - 前記第1電子ルーペ本体の片面が、
前記表示制御部の操作を行う操作面と、
前記表示制御部からの前記表示画像信号に基づく前記表示画像を表示する表示面を有し、
他面が、前記原稿上からの前記反射光を前記画像信号として読み取り可能な読み取り面を有することを特徴とする請求項1記載の電子ルーペ。 - 前記第1拡大範囲指定手段が、
前記操作部上の押圧操作により前記操作部から出力される押圧信号の経時変化を示す押圧信号履歴情報を生成する押圧信号履歴生成手段と、
前記押圧信号履歴情報が閉曲線部を有するか否かを判定する閉曲線部判定手段とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の電子ルーペ。 - 基準となる閾値よりも低い明度を有する画素を記載画素、前記閾値よりも高い明度を有する前記画素を余白画素とし、前記原稿データを構成する前記画素が前記記載画素または前記余白画素のいずれかに属するかを判定する明度判定手段と、
前記原稿データを、前記記載画素のみから構成される記載データ、及び前記余白画素のみから構成される余白データに分離する分離手段と、
前記第1拡大データの前記表示画像を前記表示部上に表示するための拡大画像表示領域を前記余白データから抽出する拡大画像表示領域抽出手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の電子ルーペ。 - 前記余白データが前記表示部に余白画面となって表示され、この余白画面の表示色を変更する表示色変更手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の電子ルーペ。
- 前記第1電子ルーペ本体が、
前記第1拡大範囲内から第2拡大範囲を指定する第2拡大範囲指定手段と、前記第2拡大範囲内の前記原稿データを第2拡大候補データとして抽出する第2拡大候補データ抽出手段と、前記第2拡大候補データを前記拡大倍率に従って前記拡大変換処理を施し、第2拡大データを生成する第2拡大変換手段とを備える第2拡大データ生成手段と、
前記第1拡大範囲内で前記第2拡大範囲を移動自在にする拡大範囲移動指示手段と、
前記拡大画像表示領域上に前記第1拡大データ全体を表示することが可能であるか否かを判定する表示領域判定手段とを有し、
前記表示領域判定手段が、前記拡大画像表示領域上に前記第1拡大データ全体を表示することが不可能であると判定した場合、
前記第2拡大データ生成手段によって生成される前記第2拡大データが前記拡大画像表示領域に第2拡大画像となって前記表示部に表示され、
前記拡大範囲移動指示手段が、前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の電子ルーペ。 - 複数の被関連付け情報を関連付ける付帯情報を生成する前記関連付け手段を有し、
前記被関連付け情報が、前記付帯情報と共に前記表示画像となって前記表示部に表示されることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項記載の電子ルーペ。 - 前記被関連付け情報を前記第1拡大候補データと前記第1拡大データとすることを特徴とする請求項7記載の電子ルーペ。
- 前記被関連付け情報を前記第2拡大候補データと前記第2拡大データとすることを特徴とする請求項7記載の電子ルーペ。
- 前記第1または第2拡大画像を前記表示部に表示するか否かの表示切替手段を有することを特徴とする請求項1ないし9いずれか1項記載の電子ルーペ。
- 前記原稿データの記録及び読み出しが可能な記憶部を備えることを特徴とする請求項1ないし10いずれか1項記載の電子ルーペ。
- 通信媒体を介し、外部機器と前記記憶部との通信を可能にする第1通信部を有することを特徴とする請求項11記載の電子ルーペ。
- 前記記憶部と、前記第1通信部と通信可能な第2通信部とを有し、書籍に脱着自在な書籍付属部材を備えることを特徴とする請求項11または12記載の電子ルーペ。
- 前記原稿データを前記記憶部に格納するために、前記原稿データにファイル名を付与するファイル名付与手段を有することを特徴とする請求項11ないし13いずれか1項記載の電子ルーペ。
- 複数の前記原稿データの共通部分を検出する共通部分検出手段と、
この共通部分検出手段を重ねるように結合させて、結合データを生成する結合手段とを有することを特徴とする請求項1ないし14いずれか1項記載の電子ルーペ。 - 前記読み取り部及び前記表示部が、前記操作部上に積層するように形成されることを特徴とする請求項1ないし15いずれか1項記載の電子ルーペ。
- 前記表示制御部を有する前記フレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の上に積層される前記表示部と、前記表示部の上に積層される前記操作部と、各データの送受信を可能にするデータ通信部とを備え、可撓性を有するフィルム状に形成される第2電子ルーペ本体と、
前記データ通信部を有する前記読み取り部と、
前記読み取り部及び前記第2電子ルーペ本体の前記データ通信部の間を接続する前記通信媒体とから構成されることを特徴とする請求項1ないし16いずれか1項記載の電子ルーペ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005219146A JP2007034824A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 電子ルーペ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005219146A JP2007034824A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 電子ルーペ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007034824A true JP2007034824A (ja) | 2007-02-08 |
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ID=37793992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005219146A Pending JP2007034824A (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | 電子ルーペ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007034824A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021010775A (ja) * | 2015-02-19 | 2021-02-04 | サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 薬剤注射デバイスに着脱可能に取り付けられる補助デバイス |
JP2021536056A (ja) * | 2018-08-31 | 2021-12-23 | ベンタナ メディカル システムズ, インコーポレイテッド | コンテキスト適応型デジタル病理インタフェース |
-
2005
- 2005-07-28 JP JP2005219146A patent/JP2007034824A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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